JPH06301042A - 液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子Info
- Publication number
- JPH06301042A JPH06301042A JP8472693A JP8472693A JPH06301042A JP H06301042 A JPH06301042 A JP H06301042A JP 8472693 A JP8472693 A JP 8472693A JP 8472693 A JP8472693 A JP 8472693A JP H06301042 A JPH06301042 A JP H06301042A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display
- liquid crystal
- sealing member
- electrodes
- static electricity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 消費電力の増加を伴うことなく静電気による
誤表示をなくす。 【構成】 透明基板11,12の周辺部が封止部材18
で封入され、内部に液晶17が封入され、基板11の内
面に表示電極13,基板12の内面に共通電極15が形
成されている。封止部材18はエポキシ系の接着剤にZ
nOやSiC焼結体などのバリスタ特性をもつ粒子が混
入され、駆動電圧では封止部材18を通じる電極13及
び15間の抵抗値は極めて高いが、駆動電圧より高い静
電気の帯電で急激に抵抗値が著しく小さくなる。
誤表示をなくす。 【構成】 透明基板11,12の周辺部が封止部材18
で封入され、内部に液晶17が封入され、基板11の内
面に表示電極13,基板12の内面に共通電極15が形
成されている。封止部材18はエポキシ系の接着剤にZ
nOやSiC焼結体などのバリスタ特性をもつ粒子が混
入され、駆動電圧では封止部材18を通じる電極13及
び15間の抵抗値は極めて高いが、駆動電圧より高い静
電気の帯電で急激に抵抗値が著しく小さくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は第1,第2透明基板が
互いに対向して周辺部が封止部材で封止され、内部に液
晶が封入され、第1透明基板の内面に表示電極が形成さ
れ、表示電極と対向した共通電極が第2透明基板に形成
され、特に静電気による異常表示を防止した液晶表示素
子に関する。
互いに対向して周辺部が封止部材で封止され、内部に液
晶が封入され、第1透明基板の内面に表示電極が形成さ
れ、表示電極と対向した共通電極が第2透明基板に形成
され、特に静電気による異常表示を防止した液晶表示素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、共通電極と画素電極、
セグメント電極などの表示電極との間に介在されている
液晶層に対し、前記両電極間に電圧を印加することによ
り表示を行っている。しかるに共通電極と表示電極との
間は極めて高い絶縁度で電気的に分離されており、液晶
表示素子は比較的低い電圧で動作するため、液晶表示素
子に静電気が帯電して共通電極と表示電極との間に電圧
が印加され、異常表示が発生し、これが継続することが
あった。
セグメント電極などの表示電極との間に介在されている
液晶層に対し、前記両電極間に電圧を印加することによ
り表示を行っている。しかるに共通電極と表示電極との
間は極めて高い絶縁度で電気的に分離されており、液晶
表示素子は比較的低い電圧で動作するため、液晶表示素
子に静電気が帯電して共通電極と表示電極との間に電圧
が印加され、異常表示が発生し、これが継続することが
あった。
【0003】この問題を解決するため従来においては特
開昭59−4676号公報に示すように、液晶にイオン
性化合物、もしくは電子受容性の化合物を混入して液晶
の比抵抗を下げて、液晶表示素子の表示動作には影響し
ない帯電した静電気は液晶を通じて徐々に放電して、異
常表示がなされないようにしていた。また特開昭63−
55524号公報に示すように、液晶セル封止部材にカ
ーボンのような導電粒子を混入して、液晶を介する電極
間の抵抗値よりも、その封止部材を介する電極間抵抗値
が低くされ、静電気が帯電しても、封止部材を通じて放
電され、誤表示が生じても消えるようにされたものが提
案されている。
開昭59−4676号公報に示すように、液晶にイオン
性化合物、もしくは電子受容性の化合物を混入して液晶
の比抵抗を下げて、液晶表示素子の表示動作には影響し
ない帯電した静電気は液晶を通じて徐々に放電して、異
常表示がなされないようにしていた。また特開昭63−
55524号公報に示すように、液晶セル封止部材にカ
ーボンのような導電粒子を混入して、液晶を介する電極
間の抵抗値よりも、その封止部材を介する電極間抵抗値
が低くされ、静電気が帯電しても、封止部材を通じて放
電され、誤表示が生じても消えるようにされたものが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように液晶に
添加物を混入して電気抵抗を下げて静電気による異常表
示を防止した液晶表示素子は、液晶にとって不純物を入
れることになり、長年使用しているうちに、にじみが現
われたり、表示品質が悪くなり、信頼性に欠ける問題が
あり、また添加物の混入量の制御が難しいという問題も
あった。
添加物を混入して電気抵抗を下げて静電気による異常表
示を防止した液晶表示素子は、液晶にとって不純物を入
れることになり、長年使用しているうちに、にじみが現
われたり、表示品質が悪くなり、信頼性に欠ける問題が
あり、また添加物の混入量の制御が難しいという問題も
あった。
【0005】また封止部材に導電粒子を混入する液晶表
示素子においては表示電極及び共通電極間に印加される
駆動信号が、封止部材を通じて漏洩し、消費電力が増大
する。また駆動信号が正しく両電極間に印加されるよう
に、封止部材を通じる両電極間の抵抗値は500k〜1
0MΩと可なり高いため、静電気が帯電されたときに、
その放電時定数が大きく、静電気により生じた誤表示が
消えるのに比較的長い時間がかかった。
示素子においては表示電極及び共通電極間に印加される
駆動信号が、封止部材を通じて漏洩し、消費電力が増大
する。また駆動信号が正しく両電極間に印加されるよう
に、封止部材を通じる両電極間の抵抗値は500k〜1
0MΩと可なり高いため、静電気が帯電されたときに、
その放電時定数が大きく、静電気により生じた誤表示が
消えるのに比較的長い時間がかかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、液晶
セル封止部材にバリスタ特性をもつ粒子が混入されてい
る。
セル封止部材にバリスタ特性をもつ粒子が混入されてい
る。
【0007】
【作用】液晶表示素子に静電気が印加されると、表示電
極及び共通電極間の抵抗値が急激に低くなり、静電気は
直ちに放電され、静電気帯電による誤表示が生じたとし
ても瞬時的に過ぎない。しかも常時は、表示電極及び共
通電極間の抵抗値は非常に高く、ほとんど電流は流れな
い。つまり封止部材はバリスタ特性をもつ粒子の混入に
より、表示電極及び共通電極間に印加される駆動電圧以
下では極めて高抵抗であるが、駆動電圧より少し高い電
圧が印加されると、抵抗が急激に著しく小さくなるバリ
スタ特性が封止部材に与えられている。
極及び共通電極間の抵抗値が急激に低くなり、静電気は
直ちに放電され、静電気帯電による誤表示が生じたとし
ても瞬時的に過ぎない。しかも常時は、表示電極及び共
通電極間の抵抗値は非常に高く、ほとんど電流は流れな
い。つまり封止部材はバリスタ特性をもつ粒子の混入に
より、表示電極及び共通電極間に印加される駆動電圧以
下では極めて高抵抗であるが、駆動電圧より少し高い電
圧が印加されると、抵抗が急激に著しく小さくなるバリ
スタ特性が封止部材に与えられている。
【0008】
【実施例】図1にこの発明の実施例を示す。ガラス、合
成樹脂材などの透明基板11,12が対向して設けら
れ、一方の基板11上に画素電極、セグメント電極など
の表示電極13が透明電極材で形成されている。表示電
極13はアクティブドットマトリックス表示素子におい
てはマトリックス状に配列された画素電極であり、セグ
メント表示素子においては、例えば7本の棒状セグメン
トが日字形に配列されたセグメント電極であり、パッシ
ブのドットマトリックス表示素子の場合は複数の平行行
線である。これら表示電極13に対する表示電極端子1
4が基板11の一端部に延長されている。表示電極端子
14は、パッシブ形の液晶表示素子においては表示電極
13と直接接続され、アクティブ形の液晶表示素子の場
合は、薄膜トランジスタなどのスイッチング素子を通じ
て表示電極13と接続されている。アクティブ形のもの
においては図に示していないが、前記スイッチング素子
も基板上に形成されている。
成樹脂材などの透明基板11,12が対向して設けら
れ、一方の基板11上に画素電極、セグメント電極など
の表示電極13が透明電極材で形成されている。表示電
極13はアクティブドットマトリックス表示素子におい
てはマトリックス状に配列された画素電極であり、セグ
メント表示素子においては、例えば7本の棒状セグメン
トが日字形に配列されたセグメント電極であり、パッシ
ブのドットマトリックス表示素子の場合は複数の平行行
線である。これら表示電極13に対する表示電極端子1
4が基板11の一端部に延長されている。表示電極端子
14は、パッシブ形の液晶表示素子においては表示電極
13と直接接続され、アクティブ形の液晶表示素子の場
合は、薄膜トランジスタなどのスイッチング素子を通じ
て表示電極13と接続されている。アクティブ形のもの
においては図に示していないが、前記スイッチング素子
も基板上に形成されている。
【0009】他方の基板12には複数の表示電極13と
共通に対向した共通電極15が透明電極材で形成されて
いる。共通電極15はパッシブのドットマトリックス形
表示素子では複数の平行した列線である。図に示してい
ないが共通電極15と接続された共通電極端子16が基
板11の前記一端部に、表示電極端子14と並べて設け
られている。基板11及び15間に液晶17が封入され
ている。基板11,12の周縁部は封止部材18で封止
されて液晶セルが構成されている。
共通に対向した共通電極15が透明電極材で形成されて
いる。共通電極15はパッシブのドットマトリックス形
表示素子では複数の平行した列線である。図に示してい
ないが共通電極15と接続された共通電極端子16が基
板11の前記一端部に、表示電極端子14と並べて設け
られている。基板11及び15間に液晶17が封入され
ている。基板11,12の周縁部は封止部材18で封止
されて液晶セルが構成されている。
【0010】この発明においては封止部材18にバリス
タ特性をもつ粒子が混入されている。つまり封止部材1
8には、例えばエポキシ系やアクリル系の樹脂が用いら
れ、バリスタ特性をもつ粒子としてはZnO焼結体やS
iC焼結体の粒子が用いられ、この粒子の混入量及び粒
子の特性により、表示電極13と共通電極15との封止
部材18を介する抵抗値は駆動電圧に対しては極めて高
いが、駆動電圧より少し高いと急激に著しく低い値とな
る、いわゆるバリスタ特性が与えられている。
タ特性をもつ粒子が混入されている。つまり封止部材1
8には、例えばエポキシ系やアクリル系の樹脂が用いら
れ、バリスタ特性をもつ粒子としてはZnO焼結体やS
iC焼結体の粒子が用いられ、この粒子の混入量及び粒
子の特性により、表示電極13と共通電極15との封止
部材18を介する抵抗値は駆動電圧に対しては極めて高
いが、駆動電圧より少し高いと急激に著しく低い値とな
る、いわゆるバリスタ特性が与えられている。
【0011】このように構成されているから、液晶表示
素子に誤表示させるような高い静電気(通常は駆動電圧
と比較して可なり高い)が帯電しても、この静電気が印
加された表示電極13及び共通電極15間の封止部材1
8の抵抗値が急激に小さな値に低下して、その静電気は
直ちに放電して誤表示は生じないか、表示でも瞬時的で
通常の表示にほとんど影響を与えない。
素子に誤表示させるような高い静電気(通常は駆動電圧
と比較して可なり高い)が帯電しても、この静電気が印
加された表示電極13及び共通電極15間の封止部材1
8の抵抗値が急激に小さな値に低下して、その静電気は
直ちに放電して誤表示は生じないか、表示でも瞬時的で
通常の表示にほとんど影響を与えない。
【0012】しかも、常時は表示電極13及び共通電極
15間の封止部材18を通じる抵抗値は駆動電圧に対し
て極めて高いため、駆動電圧の漏洩がなく、正しい波形
の駆動電圧が両電極13及び15間に印加され、正しい
表示が行われ、かつ無駄な電力消費がない。
15間の封止部材18を通じる抵抗値は駆動電圧に対し
て極めて高いため、駆動電圧の漏洩がなく、正しい波形
の駆動電圧が両電極13及び15間に印加され、正しい
表示が行われ、かつ無駄な電力消費がない。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば液
晶セルの封止部材はバリスタ特性が付与されているた
め、常時は正しい表示が得られ、電力消費も増加するこ
とがなく、しかも、静電気による異常表示が生じない。
液晶は不純物を混入するものでないため、表示品質が劣
化したり、信頼性が低下するおそれもない。また製造工
数を増加することもない。
晶セルの封止部材はバリスタ特性が付与されているた
め、常時は正しい表示が得られ、電力消費も増加するこ
とがなく、しかも、静電気による異常表示が生じない。
液晶は不純物を混入するものでないため、表示品質が劣
化したり、信頼性が低下するおそれもない。また製造工
数を増加することもない。
【図1】この発明の実施例の概略を示す断面図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】 内面に表示電極が形成された第1透明基
板と、内面に共通電極が形成された第2透明基板とが、
上記表示電極及び共通電極を互いに対向させて設けら
れ、周辺が封止部材で封止されて、内部に液晶が封入さ
れた液晶表示素子において、 上記封止部材にバリスタ特性を有する粒子が混入されて
いることを特徴とする液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8472693A JPH06301042A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8472693A JPH06301042A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06301042A true JPH06301042A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=13838700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8472693A Pending JPH06301042A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06301042A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016110044A1 (zh) * | 2015-01-07 | 2016-07-14 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示装置及其制作方法 |
US10185187B2 (en) | 2015-01-07 | 2019-01-22 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Display device and manufacturing method thereof |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP8472693A patent/JPH06301042A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016110044A1 (zh) * | 2015-01-07 | 2016-07-14 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示装置及其制作方法 |
US10185187B2 (en) | 2015-01-07 | 2019-01-22 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Display device and manufacturing method thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011227 |