JPH06300949A - 複合レンズの支持装置 - Google Patents

複合レンズの支持装置

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JPH06300949A
JPH06300949A JP8851093A JP8851093A JPH06300949A JP H06300949 A JPH06300949 A JP H06300949A JP 8851093 A JP8851093 A JP 8851093A JP 8851093 A JP8851093 A JP 8851093A JP H06300949 A JPH06300949 A JP H06300949A
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JP
Japan
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lens
annular gasket
resin layer
aspherical
compound
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Application number
JP8851093A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kobayashi
智晶 小林
Toru Chiba
亨 千葉
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基盤レンズの表面上に、樹脂層を付着成形す
る複合レンズの支持構造において、成形時のガスケット
を除去することなく、そのまま支持構造に利用できるよ
うにすること。 【構成】 基盤レンズの表面上に、該基盤レンズの外周
部に固定される環状ガスケットによりその外径を基盤レ
ンズ外径より小径に規制した樹脂層を付着成形する複合
レンズの支持装置であって、環状ガスケットを、少なく
とも、該複合レンズの光軸方向の位置規制部材として用
いた複合レンズの支持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、基盤レンズ上に、樹脂層を付着
形成する複合レンズの支持装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】この種の複合レンズは、
複合非球面レンズとして広く用いられている。複合非球
面レンズは、球面からなる基盤ガラスレンズの凸面上
に、非球面の樹脂材料を付着させて非球面レンズとする
ものである。この複合非球面レンズは、樹脂層を押え環
等の固定部材で押えると、樹脂層が変形して、目的とす
る非球面形状が崩れてしまう。このため従来、樹脂層を
基盤レンズ外径より小さい径だけ形成して、外周部は基
盤ガラスレンズを露出させ、この基盤ガラスレンズを固
定部材で押えている。
【0003】そして、樹脂層の外径を基盤レンズ外径よ
り小さくするために従来、樹脂層の形成径をガスケット
によって規制することが行なわれてきた。すなわち、基
盤ガラスレンズの外周部に、樹脂層の外径を基盤レンズ
外径より小径に規制する環状ガスケットを固定して、基
盤レンズ表面に樹脂材料を滴下し、成形型により樹脂層
を成形している。
【0004】この環状ガスケットは、複合非球面レンズ
としては不要であり、また、レンズ押え部としての基盤
レンズ外周部を露出させるために、従来にあっては、樹
脂層形成後、除去されていた。すなわち、従来のガスケ
ットは、樹脂層の形成径を制限するためのみに用いられ
ており、その後の複合レンズの支持には、邪魔なものと
して除去されていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このように従来、樹脂層の形
成径を制限するためのみに用いられていたガスケットを
複合レンズの支持構造にそのまま利用することを目的と
する。
【0006】
【発明の概要】本発明は、樹脂層の形成径を制限するた
めに不可欠のガスケットを、樹脂層の成形後除去するこ
となくそのまま残し、複合レンズの支持構造に利用する
もので、基盤レンズの外周部に固定された環状ガスケッ
トを、少なくとも、複合レンズの光軸方向の位置規制部
材として用いたことを特徴としている。
【0007】また、本発明は、別の表現によると、基盤
レンズの表面上に、該基盤レンズの外周部に固定される
環状ガスケットによりその外径を基盤レンズ外径より小
径に規制した樹脂層を付着成形する複合レンズ;この複
合レンズの樹脂層形成面と反対側の面の光軸方向の位置
を規制するレンズ位置規制部材;及び、環状ガスケット
にレンズ光軸方向の押圧力を与え、レンズ位置規制部材
との間に該複合レンズを固定するレンズ押え部材;を備
えたことを特徴としている。
【0008】レンズ押え部材は、環状ガスケットを直接
押圧するものでも勿論よいが、環状ガスケットにスペー
サの機能を与えることもできる。すなわち、環状ガスケ
ットに、複合レンズと他のレンズとの間隔を決定するス
ペーサの機能を与え、レンズ押え部材は、この他のレン
ズに光軸方向の押圧力を与えて環状ガスケットに同方向
の押圧力を与えるものであってもよい。
【0009】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1、図2は、本発明の第1の実施例を示す。
複合非球面レンズL1は、基盤ガラスレンズ11と、こ
の基盤ガラスレンズ11の球面からなる凸面11a上に
付着成形した非球面樹脂層12とを有している。13
は、この非球面樹脂層12を凸面11a上に成形する際
に、基盤ガラスレンズ11の外周に固定した環状ガスケ
ットである。
【0010】この環状ガスケット13は、基盤ガラスレ
ンズ11の外周に密着嵌合する筒状部13aと、この筒
状部13aから内方に延長された内方フランジ13bと
を有している。この内方フランジ13bは、そのエッジ
部13cが、凸面11aの外周側表面に接触して、非球
面樹脂層12の最大形成径を、内方フランジ13bの内
径に制限するものである。
【0011】図2は、基盤ガラスレンズ11の凸面11
a上に、非球面樹脂層12を付着成形する際の模式図で
あって、基盤ガラスレンズ11の凸面11a側には予め
環状ガスケット13が固定されている。この環状ガスケ
ット13を固定した基盤ガラスレンズ11は、図1の状
態とは上下を逆にされ、その凸面11aに対向する非球
面型14上に、非球面樹脂層12となる予め秤量された
樹脂材料12’が滴下される。基盤ガラスレンズ11
は、ガラス保護治具15を介して、この非球面型14上
に押圧され、樹脂材料12’が凸面11a上に展ばされ
る。その後、硬化の操作を経て、基盤ガラスレンズ11
上に非球面樹脂層12を有する複合非球面レンズL1が
完成される。
【0012】本発明は、この環状ガスケット13を非球
面樹脂層12の成形終了後も除去することなく、複合非
球面レンズL1の支持固定に利用することを特徴として
いる。筒状のレンズ枠21は、基盤ガラスレンズ11を
隙間なく嵌合させる嵌合孔21aと、この嵌合孔21a
及び環状ガスケット13より大径の逃げ孔21bと、こ
の逃げ孔21bよりさらに大径の雌ねじ21cとを軸方
向に順に有し、嵌合孔21aの先端には、基盤ガラスレ
ンズ11より小径の内方フランジ21dが延長形成され
ている。雌ねじ21cには、環状ガスケット13に光軸
方向から当接する押え環22が螺合される。
【0013】従って、この支持構造によると、押え環2
2を外した状態において、レンズ枠21の嵌合孔21a
に複合非球面レンズL1の基盤ガラスレンズ11を嵌め
ると、その径方向の位置が定まる。次に、押え環22を
雌ねじ21cに螺合させ、その端面により環状ガスケッ
ト13を押圧すると、内方フランジ21dと押え環22
との間に、複合非球面レンズL1が挟着されて該レンズ
の光軸方向の位置が定まる。
【0014】本発明は、このように、非球面樹脂層12
の成形時に不可欠の環状ガスケット13を複合非球面レ
ンズL1の固定に利用するため、環状ガスケット13の
除去作業が不要となる。環状ガスケット13の除去作業
は、非球面樹脂層12の剥離が生じないように行なわね
ばならないため、非常に注意を要する作業であり、歩留
まりを低下させていた。従って、本発明によれば、全体
として複合非球面レンズL1及びその支持構造の製造コ
ストが安くなり、かつ光学性能の劣化が生じにくい。ま
た、複合非球面レンズL1の軸方向位置の規制のため
に、環状ガスケット13を用い、非球面樹脂層12に押
圧力を与えていないので、像性能には影響を与えない。
ちなみに、図5は、複合非球面レンズL1から環状ガス
ケット13を除去していた従来の複合レンズの支持構造
を示している。レンズ枠21’は、基本的には、図1の
レンズ枠21と同様の形状をしているが、図示例では、
レンズ枠21’の逃げ孔21b”の軸方向長さは、レン
ズ枠21の逃げ孔21bの軸方向長さより短い。
【0015】図3及び図4は、環状ガスケット13Aを
複合非球面レンズL1と他のレンズL2との間隔を決定
するスペーサとして用いる実施例を示している。他のレ
ンズL2の径方向の位置は、レンズ枠21Aの逃げ孔2
1b’によって決定されている。つまり、逃げ孔21
b’は、他のレンズL2にとっては、嵌合孔である。こ
の2つのレンズL1とL2の間隔は、この環状ガスケッ
ト13Aのスぺーサ部13sの光軸方向長さt(内方フ
ランジ13bのエッジ部13cからスぺーサ部13sの
端部迄の長さ)によって決定されている。逃げ孔21
b’の長さは、図1のレンズ枠21の逃げ孔21bの長
さに比して長い。
【0016】この実施例では、押え環22による押圧力
は、直接には他のレンズL2に与えられるが、さらに、
スペーサとしての環状ガスケット13Aを介して、複合
非球面レンズL1にも与えられるため、押え環22によ
って、複合非球面レンズL1及び他のレンズL2の光軸
方向の位置が決定されることとなる。
【0017】第1の実施例では、複合非球面レンズL1
の位置は内方フランジ21dによって決定されているの
で、環状ガスケット13の光軸方向の長さ、あるいはそ
の変形は複合非球面レンズL1の支持精度に影響を与え
ないが、第2の実施例では、環状ガスケット13Aの長
さtは、他のレンズL2の光軸方向の位置精度に影響を
与える。従って、環状ガスケット13Aの光軸方向の長
さtは、予め厳密に設定し、かつ第1の実施例の環状ガ
スケット13に比して変形が生じにくい材料を用いる。
本発明は、基盤ガラスレンズ11や非球面樹脂層12の
材質や種類に全く関係なく適用できることが明らかであ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、従来基盤レンズ
上に樹脂層を成形した後除去されていたガスケットを除
去することなく、そのまま複合レンズの支持に利用した
ので、ガスケットの除去作業が不要になる。ガスケット
の除去作業は、樹脂層の剥離、変形が生じないように注
意深い作業が要求されていたため、コスト、歩留まりの
両面から不利であったが、本発明によれば、このような
問題がまったくなくなり、従って、複合レンズ及びその
支持構造の歩留まりを高め、製造コストを下げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合レンズの支持構造の実施例を示す
断面図である。
【図2】図1の複合レンズの成形状態を模式的に示す断
面図である。
【図3】本発明の複合レンズの支持構造の別の実施例を
示す断面図である。
【図4】図3の複合レンズの成形状態を模式的に示す断
面図である。
【図5】比較例として示す、従来の複合レンズの支持構
造の断面図である。
【符号の説明】
L1 複合非球面レンズ L2 他のレンズ 11 基盤ガラスレンズ 12 非球面樹脂層 13 13A 環状ガスケット 13s スぺーサ部 21 21A レンズ枠 21a 嵌合孔 21b 21b’ 逃げ孔 21c 雌ねじ 1d 内方フランジ(レンズ位置規制部材) 22 押え環(レンズ押え部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤レンズの表面上に、該基盤レンズの
    外周部に固定される環状ガスケットによりその外径を基
    盤レンズ外径より小径に規制した樹脂層を付着成形する
    複合レンズの支持装置であって、 上記環状ガスケットを、少なくとも、該複合レンズの光
    軸方向の位置規制部材として用いたことを特徴とする複
    合レンズの支持装置。
  2. 【請求項2】 基盤レンズの表面上に、該基盤レンズの
    外周部に固定される環状ガスケットによりその外径を基
    盤レンズ外径より小径に規制した樹脂層を付着成形する
    複合レンズ;この複合レンズの樹脂層形成面と反対側の
    面の光軸方向の位置を規制するレンズ位置規制部材;及
    び、 上記環状ガスケットにレンズ光軸方向の押圧力を与え、
    上記レンズ位置規制部材との間に該複合レンズを固定す
    るレンズ押え部材;を備えたことを特徴とする複合レン
    ズの支持装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、環状ガスケットは、
    複合レンズと、他のレンズとの間隔を決定するスペーサ
    の機能を持ち、レンズ押え部材は、上記他のレンズに光
    軸方向の押圧力を与えて環状ガスケットに同方向の押圧
    力を与える複合レンズの支持装置。
JP8851093A 1993-04-15 1993-04-15 複合レンズの支持装置 Pending JPH06300949A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195052A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Sony Corp レンズ保持構造、レンズユニット及び撮像装置
JP2009128844A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
JPWO2017168960A1 (ja) * 2016-03-29 2019-01-24 富士フイルム株式会社 レンズユニット
CN111273455A (zh) * 2019-12-12 2020-06-12 河北汉光重工有限责任公司 一种可见光/红外复合镜头的装调方法

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