JPH0629998Y2 - 病原性微生物培養用恒温器 - Google Patents
病原性微生物培養用恒温器Info
- Publication number
- JPH0629998Y2 JPH0629998Y2 JP1989147749U JP14774989U JPH0629998Y2 JP H0629998 Y2 JPH0629998 Y2 JP H0629998Y2 JP 1989147749 U JP1989147749 U JP 1989147749U JP 14774989 U JP14774989 U JP 14774989U JP H0629998 Y2 JPH0629998 Y2 JP H0629998Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pathogenic microorganisms
- incubator
- culture
- inner door
- spray port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、病原性微生物の培養に使用する恒温器に関
し、さらに詳しくは病原性微生物の漏出を防ぎ外部を汚
染することなく、必要に応じて内部を滅菌、殺菌するこ
とができ、かつ好気性菌をも培養することができるバイ
オハザード対策を施した恒温器に関する。
し、さらに詳しくは病原性微生物の漏出を防ぎ外部を汚
染することなく、必要に応じて内部を滅菌、殺菌するこ
とができ、かつ好気性菌をも培養することができるバイ
オハザード対策を施した恒温器に関する。
従来、病原性微生物の培養には非病原性微生物の培養に
用いる恒温器と同じものを使用していた。しかしなが
ら、非病原性微生物用恒温器では気密性に欠けるため、
培養容器の破損等により病原性微生物の外部への漏出等
の危険性を否定し得なかった。特に、好気性菌の培養に
於てはこの危険性は大きい問題となっていた。
用いる恒温器と同じものを使用していた。しかしなが
ら、非病原性微生物用恒温器では気密性に欠けるため、
培養容器の破損等により病原性微生物の外部への漏出等
の危険性を否定し得なかった。特に、好気性菌の培養に
於てはこの危険性は大きい問題となっていた。
本考案は、上記の欠点を克服すべく従来の恒温器にバイ
オハザード対策を施し、病原性微生物の培養における安
全性の向上を目的とした病原性微生物培養用恒温器を提
供しようとするものである。
オハザード対策を施し、病原性微生物の培養における安
全性の向上を目的とした病原性微生物培養用恒温器を提
供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本考案におけるバイオハザ
ード対策型恒温器は、器体内装部と内扉との接触面にパ
ッキングを介在せしめると共に、器体天壁部に逆流防止
弁を内設した殺菌剤噴霧口を設け、かつ該噴霧口の上部
に除菌フィルターを装着せしめて構成されるものであ
る。
ード対策型恒温器は、器体内装部と内扉との接触面にパ
ッキングを介在せしめると共に、器体天壁部に逆流防止
弁を内設した殺菌剤噴霧口を設け、かつ該噴霧口の上部
に除菌フィルターを装着せしめて構成されるものであ
る。
以下実施例を示す図面と共に本考案を更に説明する。
１は器体内装部で、その内部スペースは棚板１０によ
り、上下に複数の区分室が形成されている。この器体内
装部１の素材としては、消毒剤により腐蝕されない材質
のものであれば良く、好ましくはステンレスが用いられ
る。
り、上下に複数の区分室が形成されている。この器体内
装部１の素材としては、消毒剤により腐蝕されない材質
のものであれば良く、好ましくはステンレスが用いられ
る。
２は内扉で、通常内部観察が可能なように透明ガラス扉
となっている。
となっている。
３はパッキングで、内扉２閉止時、該内扉２と器体内装
部１との接触面全域に介在して気密性を保持するよう
に、器体内装部１又は内扉２に装着されているものであ
る。
部１との接触面全域に介在して気密性を保持するよう
に、器体内装部１又は内扉２に装着されているものであ
る。
４は殺菌剤噴霧口で、外扉１１を開けることなく内部に
殺菌剤の噴霧ができるように、断熱材を有する器体外装
部１３の天壁部に貫通形設されているものである。
殺菌剤の噴霧ができるように、断熱材を有する器体外装
部１３の天壁部に貫通形設されているものである。
この殺菌剤噴霧口４には、通常は密閉状態が保たれる一
方、外部からフィルターや殺菌剤噴霧ノズル等の挿入が
可能なように、逆流防止弁５が内設されている。
方、外部からフィルターや殺菌剤噴霧ノズル等の挿入が
可能なように、逆流防止弁５が内設されている。
また、この噴霧口４の上部には、除菌フィルター６が装
着され、その上部に配設されたダクト７を介して無菌空
気の吸排出が可能となっている。
着され、その上部に配設されたダクト７を介して無菌空
気の吸排出が可能となっている。
除菌フィルター６としては、好気性菌の培養が可能なよ
うに、HEPA(High efficiency particulate air)フィル
ター、特に0.3μ大の粒子を99.99％除去できる性能を有
しているものが好ましい。
うに、HEPA(High efficiency particulate air)フィル
ター、特に0.3μ大の粒子を99.99％除去できる性能を有
しているものが好ましい。
８は受け皿で、内扉２の下端より低位置に形成した器体
内装部１の底部に取り付けられ、こぼれた培養液を溜め
ることができるようになっている。
内装部１の底部に取り付けられ、こぼれた培養液を溜め
ることができるようになっている。
尚、９は内扉用取手、１２は外扉用取手である。
本考案はパッキング３の介在により、内扉２と器体内装
部１との密閉がより強固確実なものとなると共に、逆流
防止弁５の存在により、内部の気密性保持が確保される
ので、病原性微生物の漏出が防止される。
部１との密閉がより強固確実なものとなると共に、逆流
防止弁５の存在により、内部の気密性保持が確保される
ので、病原性微生物の漏出が防止される。
また、殺菌剤噴霧口４より逆流防止弁５を介して殺菌剤
噴霧ノズルを挿入できるので、扉を開けることなく、換
言すれば気密性を保った状態で内部のガス滅菌・殺菌が
可能である。
噴霧ノズルを挿入できるので、扉を開けることなく、換
言すれば気密性を保った状態で内部のガス滅菌・殺菌が
可能である。
更に、除菌フィルター６の介在により無菌空気の吸排出
が可能なため、好気性菌の培養も安全かつ確実に行なう
ことができる。
が可能なため、好気性菌の培養も安全かつ確実に行なう
ことができる。
以上従って、本考案によれば、万一培養容器が破損し、
恒温器内部に培養液がこぼれた場合であっても、病原性
微生物を外部に漏出せしめることなく確実に滅菌・殺菌
処理することができる。
恒温器内部に培養液がこぼれた場合であっても、病原性
微生物を外部に漏出せしめることなく確実に滅菌・殺菌
処理することができる。
しかも、無菌空気の流通が維持されているので、好気性
菌の培養をも安全・確実に行なうことができる。
菌の培養をも安全・確実に行なうことができる。
第１図は第一の実施例を示す外扉を除去した状態の正面
透視図、第２図は第一の実施例を示す正面縦断説明図、
第３図は第二の実施例を示す外扉を除去した状態の正面
透視図、第４図は第二の実施例を示す正面縦断説明図で
ある。 １：器体内装部、２：内扉、３：パッキング、４：殺菌
剤噴霧口、５：逆流防止弁、６：除菌フィルター、７：
ダクト、８：受け皿、９：内扉用取手、１０：棚板、１
１：外扉、１２：外扉用取手、１３：器体外装部
透視図、第２図は第一の実施例を示す正面縦断説明図、
第３図は第二の実施例を示す外扉を除去した状態の正面
透視図、第４図は第二の実施例を示す正面縦断説明図で
ある。 １：器体内装部、２：内扉、３：パッキング、４：殺菌
剤噴霧口、５：逆流防止弁、６：除菌フィルター、７：
ダクト、８：受け皿、９：内扉用取手、１０：棚板、１
１：外扉、１２：外扉用取手、１３：器体外装部
フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭62−7826（ＪＰ，Ｂ１) 実願 昭62−119029号（実開 平１− 22300号）の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム（Ｊ Ｐ，Ｕ) 実願 昭62−126028号（実開 平１− 33658号）の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム（Ｊ Ｐ，Ｕ) 実願 昭57−97470号（実開 昭59− 4300号）の願書に添付した明細書及び図面 の内容を撮影したマイクロフィルム（Ｊ Ｐ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】器体内装部と内扉との接触面にパッキング
を介在せしめると共に、器体天壁部に逆流防止弁を内設
した殺菌剤噴霧口を設け、かつ該噴霧口の上部に除菌フ
ィルターを装着せしめたことを特徴とする病原性微生物
培養用恒温器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989147749U JPH0629998Y2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 病原性微生物培養用恒温器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989147749U JPH0629998Y2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 病原性微生物培養用恒温器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0385899U JPH0385899U (ja) | 1991-08-30 |
| JPH0629998Y2 true JPH0629998Y2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=31694252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989147749U Expired - Lifetime JPH0629998Y2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 病原性微生物培養用恒温器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629998Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS594300U (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-12 | ダイニツク株式会社 | 水槽の蓋機構 |
| JPS627826A (ja) * | 1985-07-04 | 1987-01-14 | Kobe Steel Ltd | 加工軟化性を有する冷間鍛造用アルミニウム合金 |
| JPH0623279Y2 (ja) * | 1987-08-03 | 1994-06-22 | 三洋電機株式会社 | 培養装置 |
| JPH0612534Y2 (ja) * | 1987-08-19 | 1994-03-30 | 株式会社島津製作所 | 自動分析装置 |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP1989147749U patent/JPH0629998Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0385899U (ja) | 1991-08-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |