JPH06299985A - 流体移送装置 - Google Patents

流体移送装置

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JPH06299985A
JPH06299985A JP11396093A JP11396093A JPH06299985A JP H06299985 A JPH06299985 A JP H06299985A JP 11396093 A JP11396093 A JP 11396093A JP 11396093 A JP11396093 A JP 11396093A JP H06299985 A JPH06299985 A JP H06299985A
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fluid
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Yoshio Yano
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送流体に異物が混入することがなく、しか
も構造簡単で効率の良い流体移送装置を提供する。 【構成】 両側に設けられ同一方向に回転磁界を発生さ
せるステータ13、14と、前記ステータ13、14の
内側に少しの隙間を有してそれぞれ配置された導体円筒
からなる左右のローター15、16と、該左右のロータ
ー15、16の内側に少しの隙間を有してそれぞれ配置
された磁性体筒17、18と、前記左右のローター1
5、16がその両側に連結される軸無しインペラ19
と、該軸無しインペラ19に両側から流体を導き、該軸
無しインペラ19の回転中心上の両側に形成された吸い
込み口20、21及び該軸無しインペラ19の半径方向
に形成された吐出口25とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】流体を移送するポンプ翼の回転軸
が軸受に対し非接触の状態で回転する流体移送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−248688号公報に示すよ
うに、本発明者は先に回転軸が非接触の状態で回転する
流体移送装置について提案した。この装置の概要を図4
を参照しながら説明すると、該流体移送装置50は、円
筒状の主ケーシング51の外側両側にそれぞれ設けら
れ、回転磁界を発生させるステータ52と、前記主ケー
シング51の内側中央に配置されたポンプ翼53と、該
ポンプ翼53の両側に固着され、前記主ケーシング51
の内径よりやや小さい外径の非磁性体でしかも導体円筒
からなるローター54と、前記ポンプ翼53の回転中心
軸55と、該回転中心軸54の両端を隙間を有して支え
る軸受56、57と、前記ローター54の内径よりやや
小さい外径となって側面ケーシング58、59にそれぞ
れ固定される磁性体材料からなる磁性円筒60とを有
し、前記側面ケーシング58、59にそれぞれ設けられ
た吸い込み口(IN)から流体を吸い込み、中央に設け
られた吐出口(OUT)から流体を吐出するようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記流
体移送装置50においては、ポンプ翼53には回転中心
軸55が設けられ、更には、該回転中心側55の両側に
は軸受56、57を備えているので、スラリー、薬液等
を輸送した場合にこの部分が損傷する場合があり、更に
は摩耗した軸受粉が搬送流体に混入し、純度の高い流体
を搬送できない場合があるという問題点があった。一
方、ポンプの効率を向上させる為には、ステータ52、
ローター54及び磁性円筒60の隙間を小さくすること
が好ましいが、前記流体移送装置50においては、吸い
込み口を構造上回転中心に対して偏心して設けねばなら
ないので、流体速度が早くすると、ポンプ翼53に偏心
荷重がかかり、この為回転中心軸55に偏りを生じ、前
記ステータ52、ローター54及び磁性円筒60が当接
する場合があるという問題点があった。また、ポンプ翼
53の中心に回転中心軸55が設けられているので、ポ
ンプ翼の構造にも制限があり、中心に吸い込み口があっ
て、遠心力によって効率良く流体を吐出できる構造のポ
ンプ翼を使用できないという問題点があった。本発明は
かかる事情に鑑みなされたもので、搬送流体に異物が混
入することがなく、しかも構造簡単で効率の良い流体移
送装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の流体移送装置は、両側に設けられ同一方向に回転
磁界を発生させるステータと、前記ステータの内側に少
しの隙間を有してそれぞれ配置された導体円筒からなる
左右のローターと、該左右のローターの内側に少しの隙
間を有してそれぞれ配置された磁性体筒と、前記左右の
ローターがその両側に連結される軸無しインペラと、該
軸無しインペラに両側から流体を導き、該軸無しインペ
ラの回転中心上の両側に形成された吸い込み口及び該軸
無しインペラの半径方向に形成された吐出口とを有して
構成されている。また、前記目的に沿う請求項2記載の
流体移送装置は、前記軸無しインペラの外径は、前記ロ
ーターの外径と同一かあるいはやや大きくなって構成さ
れている。
【0005】
【作用】請求項1及び2記載の流体移送装置は、ステー
タによって発生する回転磁界の磁束は、その主要部が内
側の磁性体筒を通るように通路が形成され、該磁性体筒
とステータとの中間には導体円筒が配置されているの
で、該導体円筒に回転力が生じる。従って、左右の導体
円筒の中央に固着されている軸無しインペラは、前記回
転磁界に対応して回転することになる。ここで、前記ス
テータに電力を供給していない場合には、導体円筒及び
軸無しインペラは、自重によって中ケーシング内に乗っ
ているが、前記ステータに電力を与えると、先に本発明
者が特開平2−248688号公報において説明したよ
うに、ステータとローターとの間に反発力が発生する。
本装置においては起動の瞬間は回転力に比較して反発力
が遙かに大きいので、反発力によってまずローターが軸
心に浮き上がり、次に回転するという動作をするので、
中ケーシングあるいは内側の磁性体筒に摺動することな
く円滑に起動できる。そして、インペラには軸無しイン
ペラを使用し、該軸無しインペラの回転中心両側に吸い
込み口を配置しているので、吸い込む流体によって偏心
荷重を軸無しインペラが受けることなく作動することが
でき、更には、軸無しインペラを支持する軸受等もない
ので、軸受の損傷、損傷した軸受による流体の汚染が生
じることもない。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ本発明を
具体化した実施例につき、説明し本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る流体移送装
置の軸方向断面図、図2は同周方向断面図、図3は同斜
視図である。図1〜図3に示すように、本発明の一実施
例に係る流体移送装置10は、両側の円筒状の中ケーシ
ング11、12と、該中ケーシング11、12の外側に
それぞれ配置されたステータ13、14と、前記中ケー
シング11、12の内側に少しの隙間を有してそれぞれ
配置された左右のローター15、16と、該左右のロー
ター15、16の内側に少しの隙間を有してそれぞれ配
置された磁性体筒17、18と、前記左右のローター1
5、16がその両側に連結される軸無しインペラ19
と、吸い込み口20、21をそれぞれ備える側部材2
2、23、これらに取付けられる外ケーシング24、2
4a及び吐出口25を備えるポンプケーシング26とを
有してなる。以下、これらについて詳しく説明する。
【0007】前記中ケーシング11、12は高電気抵抗
の非磁性材料(例えば、ステンレス、場合によってはプ
ラスチック)からなって、外側のステータ13、14に
よって発生する回転磁界を内側の磁性体筒17、18に
円滑に伝えるようになっている。なお、前記ステータ1
3、14は通常の誘導電動機のステータと同様な捲線構
造となって、交流電力を加えた場合に、内側に回転磁界
を発生するようになっている。前記ローター15、16
は非磁性の良導体の円筒からなって、慣性を少なくする
為、アルミあるいはアルミ合金からなって、内部の液体
によって腐食しないように、その表面にテフロン(商標
名)等の合成樹脂によってコーティング処理されている
のが好ましいが、その他の材料であっても使用可能であ
る。
【0008】前記ローター15、16の中央に固着され
ている軸無しインペラ19は、合成樹脂(プラスチッ
ク、ゴム)等のように比較的軽い材質からなって、慣性
を小さくしているが、金属材料であっても良く、更に金
属材料をテフロンあるいはその他の合成樹脂、ゴム等に
よってコーティングしたものであっても良い。そして、
該軸無しインペラ19の中央左右には吸液部27、28
が設けられていると共に、吸入された流体を周方向に搬
出する複数のブレード29が放射状に設けられ、吸液口
27、28から吸い込まれた液体を周方向に排出するよ
うになっている。即ち、ダブルサクション型のポンプと
なっている。
【0009】前記ポンプケーシング26と、これらの両
側に設けられた外ケーシング24、24a及び側部材2
2、23は、耐蝕性のあるステンレス(場合によっては
合成樹脂)で作られ、側部材22、23の中央には比較
的径の大きい吸い込み口20、21が設けられている。
これらの吸い込み口20、21は図3に示すように、外
側で連結管30によって連結され、一つの吸液口31か
ら流体を受け入れるようになっている。前記ポンプケー
シング26の中央には前記ブレード29によって外側に
排出された流体を外部に導く吐出口25が設けられてい
る。前記外ケーシング24、25は内側のステータ1
3、14を覆い、内部に冷却剤32を充満できるように
なっている。この冷却剤32は封入式であっても良い
し、循環式であっても良い。
【0010】従って、ステータ13、14に所定の交流
電力を供給すると、回転磁界が発生するが、まず、ステ
ータ13、14からの磁界によって内部のローター1
5、16が浮き上がり、回転トルクを受けて回転する。
これによって軸無しインペラ19が回転し、吸液口31
から入った流体(主として液体であるが、気体であって
も良い)を輸送する。そして、電源を切ると、ローター
15、16が停止するが、流体の抵抗があるので、直ち
に停止することになる。なお、回転等の詳しい理論につ
いては、本発明者が先に提案して特開平2−24868
8号公報において記載したので、その説明を省略する。
【0011】この実施例においては、軸無しインペラ1
9の直径がローター16の直径より大きいが、同一にす
ることも可能であり、これによって側部材22、23の
何れか一方を外すと軸無しインペラ19が取り出せメン
テナンスが容易となる。また、この実施例においては、
磁性体筒17、18は固定構造にしたが、密閉された二
重円筒のケーシングを作り、その片方の底面を側部材に
固定し、その二重円筒内に磁性体筒を入れてベアリング
あるいはブッシュ等の軸受によって支持して回転できる
ようにすることも可能であり、これによって、流体移送
装置の電力損失を小さくできる。更には、流体が腐食性
の無い液体あるいは気体である場合には、前記中ケーシ
ング11、12、及び磁性体筒17、18を内側から覆
っている部材を省略することも可能であり、これによっ
て更に効率の良い流体移送装置を提供できる。
【0012】
【発明の効果】請求項1及び2記載の流体移送装置は以
上の説明からも明らかなように、インペラに軸無しイン
ペラを使用しているので、軸受の損耗粉が搬送流体に混
入することがない、従って、極めて純度を要求する流体
であっても容易に搬送することができる。即ち、従来ポ
ンプの故障原因の大半は、軸受あるいは回転軸のシール
部分であり、特にキャンドポンプ、マグネットポンプ等
のようなシールレスポンプにおいては、軸受が密封ケー
シング内にあって、その冷却及び循環剤が母液(移送
液)そのもので行われているものにおいては軸受の形式
として平軸受しか使用されていない。この場合、移送液
に微細なスラリーが混入していると、軸受の摺動部分が
このスラリーにより著しい損耗を受ける。また、移送液
が化学液の場合のその性質によっては同じことが起こ
る。これに対し、この流体移送装置においては、動力軸
がなく軸受及び回転軸のシールは無いので、前述のよう
な故障は全く起こらない。また、軸受がないので、その
構造が簡単となり、メンテナンス等が極めて容易とな
る。更には、流体を軸無しインペラの回転中心の両側か
ら供給するようにしているので、流体抵抗も減少して、
ポンプの効率が向上する。そして、流体の流れに偏りを
生じないので、軸無しインペラが偏ることがなく、結果
としてステータ、ローター、磁性体筒の間隔を小さくで
き、効率の良い流体移送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流体移送装置の軸方向
断面図である。
【図2】同周方向断面図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】従来例に係る流体移送装置の断面図である。
【符号の説明】
10 流体移送装置 11 中ケーシング 12 中ケーシング 13 ステータ 14 ステータ 15 ローター 16 ローター 17 磁性体筒 18 磁性体筒 19 軸無しインペラ 20 吸い込み口 21 吸い込み口 22 側部材 23 側部材 24 外ケーシング 24a 外ケーシング 25 吐出口 26 ポンプケーシング 27 吸液部 28 吸液部 29 ブレード 30 吸液口 31 連結管 32 冷却剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に設けられ同一方向に回転磁界を発
    生させるステータと、前記ステータの内側に少しの隙間
    を有してそれぞれ配置された導体円筒からなる左右のロ
    ーターと、該左右のローターの内側に少しの隙間を有し
    てそれぞれ配置された磁性体筒と、前記左右のローター
    がその両側に連結される軸無しインペラと、該軸無しイ
    ンペラに両側から流体を導き、該軸無しインペラの回転
    中心上の両側に形成された吸い込み口及び該軸無しイン
    ペラの半径方向に形成された吐出口とを有してなること
    を特徴とする流体移送装置。
  2. 【請求項2】 前記軸無しインペラの外径は、前記ロー
    ターの外径と同一かあるいはやや大きくなっている請求
    項1記載の流体移送装置。
JP5113960A 1993-04-16 1993-04-16 流体移送装置 Expired - Lifetime JP2632774B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248688A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Yoshio Yano 流体移送装置
JPH0571492A (ja) * 1991-09-12 1993-03-23 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp ハイブリツドポンプ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02248688A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Yoshio Yano 流体移送装置
JPH0571492A (ja) * 1991-09-12 1993-03-23 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp ハイブリツドポンプ

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