JPH06299732A - 屋上除雪装置

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(57)【要約】【目的】屋根の上に積もった雪を迅速にかつ安全に除
雪すること。【構成】屋根１の上に超音波振動板２を設けて、その
上に雪が積もったとき、超音波振動子３により該振動板
２を振動させてその上の雪を振るい落とす。

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は雪国において、屋上に
積もった雪を簡単に除去できるようにした除雪装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、雪国における家屋の屋根に積もる
雪の除雪方法としては、専門職としての除雪工を雇い入
れてスコップによる除雪を行う方法が一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の専門職による除
雪作業は、多雪地帯では年間で約２０回の除雪が必要で
あるため人件費が大となる。また、最近では人手不足の
ためなかなか雇えないという問題がある。

【０００４】このため年老いた家長が屋根に上って除雪
作業に当るという場合も多くなっているが、素人のた
め、作業中に屋根から転落して大怪我をするという事故
もふえている

【０００５】この発明は、上記のような従来方法の問題
を解決して、安全に除雪が行える装置を提供することを
課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明が講じた手段は、屋上の所定の箇所に超
音波振動板を設け、必要に応じて該振動板を振動させる
ことにより屋上の雪を振るい落とすようにしたことであ
る。

【０００７】

【作用】この発明は上記の構成であるから、一定以上の
積雪があると発振回路により超音波振動板を振動させ
る。これにより、該振動板と、その上の雪の間の摩擦抵
抗が著しく減少して雪が滑り易くなり速やかに屋根から
滑り落ちる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【０００９】１は家屋の屋根であり、２は該屋根１の上
に被せた振動板で、例えば超薄型の金属板、硬質のプラ
スチック板或いはガラス板のようなもので、全面的に振
動が伝わるものがよい。３は、該振動板２の下部に適当
間隔で配置固定した超音波振動子で、弾性のある支持部
材４により屋根１の上に固定する。

【００１０】また、前記振動板２上に載った雪の重みを
支えるために振動板２の下部を格子状などの支持枠５に
より支えるが、この支持枠５は屋根１に固定し、支持枠
５と振動板２の間には弾性材料６を介在させて振動板２
の振動を妨げないようにする。

【００１１】７は発振装置で電源回路８、超音波発振回
路９などからなっており、その出力回路１０を前記各振
動子３に接続する。

【００１２】上記の実施例において、振動板２上に積も
った雪の量が一定の量に達して除雪が必要となった場
合、発振装置７の電源スイッチを投入すると、超音波発
振回路９が起動して振動子３を振動させることにより、
振動板２を振動させる。

【００１３】すると、該振動板２が例えば、１秒間に数
万回振動する。これにより、該振動板２と、その上の雪
の間の摩擦抵抗が著しく減少して雪が滑り易くなり速や
かに屋根から滑り落ちる。

【００１４】尚、屋根１の上の積雪量をセンサーにより
検出して積雪量が一定以上になると自動的に信号音など
を発した後振動板２を振動させる自動方式を採用するこ
とができる。

【００１５】

【発明の効果】この発明は上記のように積雪が大となる
と、屋上の振動板が超音波振動して、屋上の積った雪が
簡単に除雪できる。従って従来の人手による除雪方法に
比較して遥かに能率良く、かつ安全に除雪ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す側面図。

【図２】この発明の要部の拡大縦断側面図。

【符号の説明】

１屋根２振動板３超音波振動子

【特許請求の範囲】

【請求項１】屋上の所定の箇所に超音波振動板を設
け、必要に応じて該振動板を振動させることにより屋上
の雪を振るい落とすようにしたことを特徴とする屋上除
雪装置。