JPH06299359A - 多結晶ダイヤモンド基板およびその製造方法 - Google Patents

多結晶ダイヤモンド基板およびその製造方法

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JPH06299359A
JPH06299359A JP1858094A JP1858094A JPH06299359A JP H06299359 A JPH06299359 A JP H06299359A JP 1858094 A JP1858094 A JP 1858094A JP 1858094 A JP1858094 A JP 1858094A JP H06299359 A JPH06299359 A JP H06299359A
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JP
Japan
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diamond
film
substrate
polycrystalline diamond
polycrystalline
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JP1858094A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Higaki
賢次郎 桧垣
Hideaki Nakahata
英章 中幡
Akihiro Yagou
昭広 八郷
Shinichi Shikada
真一 鹿田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平滑な表面を有する多結晶ダイヤモンド基板
を提供する。 【構成】 基板上に形成された多結晶ダイヤモンド膜上
に、ダイヤモンド以外の物質からなる絶縁膜を形成した
後、前記ダイヤモンド膜の表面が露出するように前記絶
縁膜を研磨して平滑な表面を有する多結晶ダイヤモンド
基板を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多結晶ダイヤモンド
基板に関し、特に、平滑な表面を有する多結晶ダイヤモ
ンド基板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは、地球上に存在する固体
物質中で最高の硬度を有し、電気的には絶縁体であり、
30〜650℃で熱伝導率が最も高く、また光学的には
(赤外領域の一部を除いて)広い範囲で光透過性に優れ
ている。このため、このように多くの優れた特性を有す
るダイヤモンドは、種々の分野での利用が期待されてい
る。
【0003】また、ダイヤモンドは、物質中最高の音速
を有し、熱的、化学的にも安定している。このため、ダ
イヤモンドのこのような特性を利用して、例えば、表面
弾性波素子等のデバイスへの応用が検討されている。こ
のダイヤモンドを用いた表面弾性波素子は、例えば、ダ
イヤモンド膜を該素子の基板として用いることにより、
極高周波域での利用が可能となる(特開昭64−629
11号公報および特開平3−198412号公報)。
【0004】このようなダイヤモンド膜を基板に用いた
表面弾性波素子は、通常、以下のように作製することが
できる。
【0005】まず、Si等からなる基板の上に、気相合
成によりダイヤモンド膜を形成し、次いで、この気相合
成されたダイヤモンド膜の表面を、研磨により平滑にす
る。更に、表面が平滑となったこの多結晶ダイヤモンド
膜を基板として、該基板の上に微細加工により電極を形
成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ダイヤ
モンド膜を基板に用いた表面弾性波素子を作製する際に
は、気相合成により形成されたダイヤモンド膜に対して
は、上記電極の形成前に、該ダイヤモンド膜の表面に対
して研磨が施される。
【0007】しかしながら、ダイヤモンドは硬度が高い
ため、研磨が充分に行なえず、表面に研磨傷が残る場合
がある。また、気相合成されたダイヤモンド膜は多結晶
体であるため、研磨により粒子の抜け落ち等が発生した
り、ダイヤモンド膜中に内在している埋め残しが研磨に
より穴となって表面に現われることもある。そのため、
多結晶ダイヤモンド膜の表面には、研磨後も、数μm以
下程度の凹部が存在している。このような表面が充分に
平滑でない多結晶ダイヤモンド基板上に、サブμm〜数
μmの微細な電極や配線を形成すると、断線が発生して
しまうという問題点があった。
【0008】この発明の目的は、上述の問題点を解決す
るため、平滑な表面を有する多結晶ダイヤモンド基板を
提供することにある。
【0009】この発明の他の目的は、平滑な表面を有す
る多結晶ダイヤモンド基板を好適に製造可能な方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による多結晶ダ
イヤモンド基板は、表面に凹部を有する多結晶ダイヤモ
ンド膜と、該凹部を埋めるダイヤモンド以外の絶縁物質
とからなり、且つ平滑な表面を有することを特徴とする
ものである。
【0011】この発明によれば、更に、基板上に形成さ
れた多結晶ダイヤモンド膜上に、ダイヤモンド以外の物
質からなる絶縁膜を形成するステップと、前記ダイヤモ
ンド膜の表面が露出するように前記絶縁膜を研磨し、平
滑な表面を得るステップとを含むことを特徴とする多結
晶ダイヤモンド基板の製造方法が提供される。
【0012】
【作用】この発明による多結晶ダイヤモンド基板は、表
面の凹部がダイヤモンド以外の絶縁物質で埋められ、平
滑な表面を有している。そのため、このように表面が充
分に平滑となった多結晶ダイヤモンド基板の上に、微細
加工により電極および配線を形成しても、実質的に断線
が発生することがない。
【0013】また、この発明による多結晶ダイヤモンド
基板の製造方法によれば、表面に凹部を有するダイヤモ
ンド膜上にダイヤモンド以外の絶縁膜を形成し、この絶
縁膜を、ダイヤモンド膜の表面が露出するように研磨す
る。したがって、ダイヤモンド膜の表面は、凹部がダイ
ヤモンド以外の絶縁物質で埋められて平滑となる。
【0014】以下、必要に応じて図面を参照しつつ本発
明を詳細に説明する。
【0015】(多結晶ダイヤモンド基板)図1は、本発
明の多結晶ダイヤモンド基板の一実施例を示す模式側面
断面図である。
【0016】図1を参照して、この多結晶ダイヤモンド
基板は、多結晶ダイヤモンド膜1と、該ダイヤモンド基
板1の表面凹部に配置された絶縁物質2とからなる。ダ
イヤモンド基板1の表面凹部に絶縁物質2が配置されて
いることは、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)の2
次電子反射像でダイヤモンド1と絶縁物質2とを識別す
ることにより、あるいは、マイクロオージェ分光法によ
る表面分析により確認することができる。
【0017】本発明の多結晶ダイヤモンド基板は平滑な
表面を有するが、その平滑度(ないし表面粗さ)は、触
針法(JIS B 0601−1970;谷口修「機械
計測」77〜80頁、養賢堂、1974年)に基づくR
max で500(オングストローム)以下であることが好
ましく、更には100以下であることが好ましい。
【0018】本発明のダイヤモンド基板の平滑性は、以
下のようにして評価することも可能である。
【0019】すなわち、上記ダイヤモンド基板上に、膜
厚0.1μmのAl膜をスパッタリング法により形成
し、更に、このAl膜をフォトリソグラフィと反応性イ
オンエッチング(RIE)によりパターニングして、幅
1μm、長さ500μmのAl配線を100本形成す
る。このようにして形成した100本のAl配線の導通
をプローバ(prober)を用いて検査した場合、本発明の
ダイヤモンド基板においては、断線したAl配線の本数
が100本中、10本以下であることが好ましく、更に
は5本以下(特に2本以下)であることが好ましい。
【0020】(多結晶ダイヤモンド)本発明において、
多結晶ダイヤモンド膜1を得る方法は特に制限されない
が、所望の厚さを有する膜の形成が容易な点からは、多
結晶法によることが好ましい。所望の特性を有する膜の
形成が容易な点からは、CVD(化学的気相成長法)に
よることが特に好ましい。
【0021】(絶縁物質)上記した多結晶ダイヤモンド
膜1の表面凹部を埋めるべき絶縁物質2としては、ダイ
ヤモンド以外の絶縁物質が用いられる。この絶縁物質2
の抵抗率(4端子法で測定)は、106 Ω・cm以上で
あることが好ましく、108 Ω・cm以上であることが
更に好ましい。
【0022】耐熱性の点からは、絶縁物質2は無機物質
であることが好ましく、また、その軟化点は300℃以
上(更には500℃以上)であることが好ましい。絶縁
物質2を多結晶ダイヤモンド膜1の表面凹部に堆積させ
ることが容易な点からは、該絶縁物質は、気相堆積法
(vapor deposition)で堆積させることが可能な物質で
あることが好ましい。より具体的には例えば、絶縁物質
2としては、SiO2 、YSZ(Y2 3 安定化ZrO
2 )、Al2 3 、ZnO等の酸化物;SiC、TiC
等の炭化物;Si3 4 、AlN等の窒化物;又はDL
C(diamond-likecarbon )が好ましく用いられる。
【0023】(Diamond-like carbon )上記した絶縁物
質の中でも、DLCは硬度の高いアモルファス物質であ
り、安定性に優れ、しかもダイヤモンドと同様の炭素原
子からなるため、ダイヤモンドへの元素的拡散や反応に
ついて実質的に考慮する必要がない等の特徴を有してい
る。このため、DLCはダイヤモンド基板1の凹部を埋
めるべき絶縁物質として特に好ましく用いられる。
【0024】上記DLC(i−カーボンないしアモルフ
ァスカーボンとも称される)は、以下のような性質を有
する物質である。
【0025】(1)通常、炭素の他に水素を含む。この
場合、水素のモル数は、炭素のモル数より小さいことが
好ましい。
【0026】(2)結晶状態はアモルファスである。D
LCと、ダイヤモンドないしグラファイトとは、例え
ば、ラマン分光法によって識別可能である。図2にDL
C(アモルファスカーボン)(a)と、グラファイト
(b)と、ダイヤモンド(c)との典型的なスペクトル
を示す。図2に示したように、ダイヤモンド(c)は1
332cm-1(sp3 C−C由来)、グラファイト
(b)は1580cm-1(sp2C−C由来)にそれぞ
れ鋭いピークを示すのに対して、DLC(c)は136
0cm-1と1600cm-1とにブロードなピークを示
す。
【0027】(3)一般の金属に比べて、高い硬度を有
する。本発明で用いるDLCは、ビッカース硬さHv
(Vickers hardness)が1, 000〜5, 000程度で
あることが好ましい(ダイヤモンドは、通常10, 00
0程度のビッカース硬さHvを有する)。
【0028】上記したような性質を有するDLCは、例
えば、後述するようなダイヤモンド形成と同様のCVD
条件で、基板温度を下げる(例えば、基板温度100℃
程度)ことにより得ることができる(DLCの詳細につ
いては、例えば、平木昭夫・川原田洋、炭素、1987
(No. 128)、41頁、The Carbon Society of Japa
n 発行を参照することができる)。
【0029】(ダイヤモンド基板の製造方法)図3〜図
5は、本発明によるダイヤモンド基板製造方法の一実施
態様を示す模式側面断面図である。
【0030】図3を参照して、まず、所定の基板(Si
基板等)3上に、多結晶等により多結晶ダイヤモンド膜
1を形成する。このダイヤモンド膜1の厚さは、10μ
m以上(更には25μm以上)であることが好ましい。
【0031】次に、必要に応じて、上記ダイヤモンド膜
1をダイヤモンド砥粒等を用いて研磨する。この研磨後
のダイヤモンド膜1の厚さは、5μm以上(更には20
μm以上)であることが好ましい。研磨前のダイヤモン
ド膜1の厚さをt1 、研磨後のダイヤモンド膜1の厚さ
をt2 とすると、(t1 −t2 )の値は、通常、2μm
以上(更には5μm以上)であることが好ましい。
【0032】前述したように、このようにして研磨され
た後も、ダイヤモンド膜1は、通常、その表面に凹部4
を有している。
【0033】図4を参照して、次いで、上記ダイヤモン
ド膜1上にダイヤモンド以外の絶縁物質からなる絶縁膜
12を気相合成法等により形成する。このように形成さ
れる絶縁膜12の厚さは、0.1〜100μm程度(更
には1〜10μm程度)であることが好ましい。
【0034】図5を参照して、更に、上記絶縁膜12を
研磨して、前記ダイヤモンド膜1の表面を露出させる。
通常、この研磨は、種々の砥粒を用いて行うことができ
る。この砥粒としては、絶縁膜12と同等以上の硬度を
有し、且つ、ダイヤモンドより低い硬度を有する物質
(すなわち、ダイヤモンド以外の物質)からなる砥粒を
特に制限なく使用することが可能である。より具体的に
は、例えば、SiC、Al2 3 等からなる砥粒(例え
ば、従来のサンドペーパー)を用いることが可能であ
る。この研磨により、ダイヤモンド膜1の表面が露出し
たことは、例えば、光学顕微鏡または表面増感ラマン分
光法を用いて確認可能である。
【0035】この研磨の際に、ダイヤモンド以外の物質
からなる砥粒を用いた場合、ダイヤモンド膜1自体は該
砥粒より硬度が高いため研磨されることはない。したが
って、ダイヤモンド膜1の表面の凹部4がダイヤモンド
以外の絶縁物質2で埋められて、平滑な表面を有するダ
イヤモンド基板(図3(c))を得ることができる。
【0036】以下、実施例により本発明を更に具体的に
説明する。
【0037】
【実施例】気相合成法を用い、以下のようにして表面が
平滑な多結晶ダイヤモンド基板を作製した。
【0038】(1)図3を参照して、電解研磨で表面を
平滑にした厚さ1.0mmのSi基板3(10mm角)
上を、プラズマCVD装置内に配置した。該CVD装置
の反応室内を排気するとともに、該反応室内にH2 :C
4 =200:1(体積比、以下、ガスの比率はすべて
体積比とする。)の混合ガスを導入した。反応室内の圧
力が約40Torr、基板温度が850℃、マイクロ波
パワーが400Wの条件でプラズマCVDを行い、上記
Si基板上に厚さ50μmの多結晶ダイヤモンド膜1を
形成した。
【0039】(2)次いで、このダイヤモンド膜1に対
して電着ダイヤモンド砥石を用いた機械研磨を施し、ダ
イヤモンド膜厚が30μmになるまで研磨した。
【0040】(3)このようにして研磨されたダイヤモ
ンド膜1上に、下記表1に示す絶縁物質Aの膜12を、
表1に示す成膜方法Bにより、10μmの厚さに形成し
た(図4)。
【0041】
【表1】
【0042】上記成膜方法Bにおいては、以下のような
条件を用いた。
【0043】 <スパッタ>(SiO2 、ZnO、Al2 3 とも) RF電力:200W 基板温度:200℃ スパッタガス:20%O2 を含有するAr ガス圧:100mTorr <熱CVD>(SiC) 基板温度:1000℃ ガス:プロパン50%+シラン50% ガス圧:760Torr <MOCVD>(AlN) 基板温度:900℃ ガス:トリメチルアルミニウム60%+アンモニア40
% ガス圧:760Torr <プラズマCVD>(DLC) RF電力:200W 基板温度:100℃ ガス:メタン ガス圧:5mTorr (4)次に、この絶縁物質Aからなる絶縁膜12を、上
記表1に示す砥粒Cを用いて、ダイヤモンド膜1の表面
が露出するまで研磨した。ダイヤモンド膜1の表面が露
出したことは、光学顕微鏡により確認した。この場合、
SiC砥粒としては、市販のサンドペーパーを用いた。
また、Al2 3 砥粒としては、市販のAl2 3 微粉
末を用い、バフ研磨を行った。
【0044】上記研磨の際に、ダイヤモンド膜1自体は
砥粒Cより硬度が高いため研磨されることはなかった。
これにより、ダイヤモンド膜1の表面の凹部4がダイヤ
モンド以外の絶縁物質Aで埋められ、且つ、平滑な表面
を有する6種類のダイヤモンド基板(実施例1〜6)が
得られた(図5)。
【0045】上記のようにして得た多結晶ダイヤモンド
基板上に、以下のようにしてAl配線を形成した。
【0046】(5)まず、上記ダイヤモンド基板上に、
以下の条件下で、スパッタリング法により膜厚0.1μ
mのAl膜を形成した。
【0047】DC電力:3KW 基板温度:室温 スパッタガス:Ar ガス圧:8mTorr (6)次に、このAl膜を、フォトリソグラフィと反応
性イオンエッチング(RIE)によりパターニングし
て、上記実施例1〜6のそれぞれに幅1μm、長さ50
0μmのAl配線を100本形成した。
【0048】<RIE条件> ガス:CCl4 (50%)+Cl2 (50%) ガス圧:40mTorr RF電力:200W 基板温度:30℃ (7)このようにして形成した100本のAl配線それ
ぞれの導通をプローバ(prober)によって検査し、Al
配線100本中の断線した本数を求めた。結果を上記表
1に併せて示す。
【0049】一方、上記した(3)および(4)の工程
を行わなかった以外は、上記実施例1〜6と同様にして
多結晶ダイヤモンド基板を作製し、該基板上に上記と同
様にAl配線を形成してその断線数を求めた。結果を上
記表1に併せて示す。
【0050】上記表1に示したように、本発明のダイヤ
モンド基板は高い表面平滑度を有するため、その上に微
細な配線や電極等を形成した場合にも該配線等の断線が
効果的に抑制される。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、平滑な表面を有する多結晶ダイヤモンド基板を得る
ことができる。そのため、このような多結晶ダイヤモン
ド基板の上に、微細加工により電極および配線を形成し
ても、実質的に断線が発生することがない。
【0052】したがって、この発明による多結晶ダイヤ
モンド基板は、例えば、表面弾性波素子等のデバイスの
基板としての利用が効果的である。
【0053】また、本発明の多結晶ダイヤモンド基板
は、例えば、マルチチップモジュール(MCM)等の半
導体素子実装用の基板としても好適に用いることが可能
である。更には、本発明の多結晶ダイヤモンド基板は、
例えば、ダイヤモンドを基板として用いる各種の半導体
素子(トランジスタ、ダイオード等)に利用することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多結晶ダイヤモンド基板の一例を示す
模式側面断面図である。
【図2】アモルファスカーボン(a)、グラファイト
(b)およびダイヤモンド(c)の典型的なラマンスペ
クトルを示す模式図である。
【図3】本発明の多結晶ダイヤモンド基板の製造方法の
一例を説明するための模式側面断面図であり、所定の基
板上に多結晶ダイヤモンド膜が形成された状態を示す。
【図4】本発明の多結晶ダイヤモンド基板の製造方法の
一例を説明するための模式側面断面図であり、ダイヤモ
ンド以外の物質からなる絶縁膜が多結晶ダイヤモンド膜
上に形成された状態を示す。
【図5】本発明の多結晶ダイヤモンド基板の製造方法の
一例を説明するための模式側面断面図であり、ダイヤモ
ンド以外の物質からなる絶縁膜が研磨されて多結晶ダイ
ヤモンド膜の表面が露出した後の状態を示す。
【符号の説明】 1…多結晶ダイヤモンド膜、2…ダイヤモンド以外の絶
縁物質、3…基板、4…凹部、12…絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿田 真一 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹部を有する多結晶ダイヤモンド
    膜と、該凹部を埋めるダイヤモンド以外の絶縁物質とか
    らなり、且つ平滑な表面を有することを特徴とする多結
    晶ダイヤモンド基板。
  2. 【請求項2】 Rmax で500オングストローム以下の
    平滑度を有する請求項1記載の多結晶ダイヤモンド基
    板。
  3. 【請求項3】 前記多結晶ダイヤモンド膜が、気相合成
    により形成されたダイヤモンド膜である請求項1記載の
    多結晶ダイヤモンド基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁物質が、106 Ω・cm以上の
    抵抗率を有する物質である請求項1記載の多結晶ダイヤ
    モンド基板。
  5. 【請求項5】 前記絶縁物質が無機物質である請求項1
    記載の多結晶ダイヤモンド基板。
  6. 【請求項6】 前記絶縁物質が、気相堆積法により成膜
    可能な物質である請求項1記載の多結晶ダイヤモンド基
    板。
  7. 【請求項7】 基板上に形成された多結晶ダイヤモンド
    膜上に、ダイヤモンド以外の物質からなる絶縁膜を形成
    するステップと、 前記ダイヤモンド膜の表面が露出するように前記絶縁膜
    を研磨し、平滑な表面を得るステップとを含むことを特
    徴とする多結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
JP1858094A 1993-02-16 1994-02-15 多結晶ダイヤモンド基板およびその製造方法 Pending JPH06299359A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262560A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute 低摩擦特性と耐剥離性を有する硬質膜の被覆方法及び低摩擦特性と耐剥離性を有する硬質膜の被覆部材

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