JPH0629930U

JPH0629930U - 引き出しボディー

Info

Publication number: JPH0629930U
Application number: JP6647292U
Authority: JP
Inventors: 徹川口
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 1992-09-24
Filing date: 1992-09-24
Publication date: 1994-04-19

Abstract

(57)【要約】【目的】上方及び側方の荷役ができるボデイを提
供する。【構成】トラックの前後方向に沿って荷室１の後
部開口部３よりフロア部５を出し入れ可能にし、フロア
部５の後端部に伸縮自在な脚部６を垂設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

車両前後方向において後部が開口可能な荷室を有するボデーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来密閉形の荷室を有するボディーで迅速な荷役を期待できるものとして、側面が全開可能なガルウィング式，コンテナーのように荷室ごと留置可能なボディー脱着式あるいは荷室内に出入容易なテールゲートエレベータ式等が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のガルウイング式は、側方荷役が有効であるが上方からクレーンで吊り上げる上方荷役ができず、ボディー脱着方式やテールゲートエレベータ式は、後方における荷役にしか有用でないという問題がある。

【０００４】本考案は、上方と側方との荷役が可能で迅速な荷役作業が行える引き出しボディーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、車両前後方向において後部が開口可能な荷室を有するボデーにおいて、荷室後部の開口部を密閉可能なドア部と、該ドア部と一体に取り付けられていて荷室内を車両前後方向に沿って出入可能なフロア部と、該フロア部の後部に垂設されていて伸縮自在な脚部とを設けるようにした。

【０００６】

【作用効果の説明】

上記のように構成された引き出しボディーは、荷室後部のドア部を車両前後方向に沿って引き出せば、該ドア部はフロア部と一体に取り付けられていて、かつ該フロア部は荷室内に対して出入可能に支持されているから、前記ドア部とフロア部とは一体になって荷室から後方へ引き出すことができ、この際フロア部の後部に設けた脚部が垂設されフロア部は荷を安定して載置できる。従って上方と側方において迅速な荷役作業が安全に行われる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例につき図を参照して説明する。

【０００８】図１において、荷室１は車両のフレーム２の上に固装され、車両前後方向における後部に開口部３を有している。ドア部４は開口部３を密閉可能に形成されていて、外枠４ａと外枠４ａに枢支された観音開きドア４ｂとを有し、フロア部５の後端部に実質一体的に立設されている。この場合外枠４ａの荷室側の上縁にロール式カーテン４ｃが繰り出し・巻き込み可能に横架されている。フロア部５は荷室１の内部に対して出入可能に形成されていて、フロア部５の下面後端部には脚部６が垂設可能に固装されている。更に詳しくは、図２において、フレーム２は車両前後方向に沿って延びるサイドフレーム７及びサイドフレーム７の上面に載置・固装されるサブフレーム８を有し、多数のステイ９を介してボディー外板１０を固定的に支持している。フロア部５は、スライドフレーム１１がサブフレーム８に沿って上下に配列されたローラ群１２を介して滑動自在に支持されスライドフレーム１１には横根太１３及び縦根太１４並びに車両幅方向に延びる多数の補強板１５により補強された床パネル１６が固装されてなっている。フロア部５が荷室１から脱落しないようにストッパ１７がサブフレーム８の後端部に設けられている。脚部６は、フロア部５の下面後端部に固装された角筒状のスリーブ１８とスリーブ１８に摺動自在に支持されるステム１９とを有し油圧機構またはねじ機構を介して伸縮可能になっている。

【０００９】尚、補強の意味でスライドフレーム１１とローラ１２の間にスライドサブフレームを用いても良い。

【００１０】次に本考案による引き出しボデイの作用を説明する。

【００１１】車両走行時には、フロア部５は荷室１内に収納させられドア部４は荷室１を密閉し外枠４ａは開口部３と公知のフック等によりロックされる。この際脚部６はステム１９が引き上げられスリーブ１８にロックされる。荷役時には脚部６のスリーブ１８とステム１９とのロックを解除してステム１９の先端部を接地させ、開口部３とドア部４とのロックを解除する。次に車両をゆっくりと前進させ相対的にフロア部５をストツパ１７に当接するまで開口部３より引き出せばフロア部５はドア部４を立設したまま側方及び上方の荷役が行われる態勢になる。上方荷役が行われない場合カーテン４ｃの端部を繰り出し開口部３の上部に設けたフック１ａに係止すれば、日差しを避けたり雨を防ぐこともできる。

【００１２】なお、後面からの作業のみの場合はこの場合後部の観音開きドア４ｂを開いて行われるが、側部にドアを設けて側部荷役が行われるようにしてもよい。以上の説明では、ステム１９の先端部を接地車両を前進させてフロア部５を荷室１より引き出したが、本考案は、これに限定せずステム１９の先端部にタイヤを取り付けてフロア部５を直接移動させることもできる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上の構成としたので、側方及び上方の両方の荷役が可能となり荷役の合理化に役立つものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す外観斜視図。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う部分断面図。

【図３】本考案の一実施例を示す部分側面図。

【符号の説明】

１・・・荷室２・・・フレーム３・・・開口部４・・・ドア部４ａ・・・外枠４ｂ・・・ドア４ｃ・・・カーテン５・・・フロア部６・・・脚部７・・・サイドフレーム８・・・サブフレーム９・・・ステイ１０・・・ボデイ外板１１・・・スライドフレーム１２・・・ローラ群１３・・・横根太１４・・・縦根太１５・・・補強板１６・・・床パネル１７・・・スリーブ１８・・・ステム

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車両前後方向において後部が開口可
能な荷室を有するボデーにおいて、荷室後部の開口部を
密閉可能なドア部と、該ドア部と一体に取り付けられて
いて荷室内を車両前後方向に沿って出入可能なフロア部
と、該フロア部の後部に垂設されていて伸縮自在な脚部
とを設けたことを特徴とする引き出しボディー。