JPH06299065A - 防錆型一液ブロックポリウレタン組成物 - Google Patents

防錆型一液ブロックポリウレタン組成物

Info

Publication number
JPH06299065A
JPH06299065A JP10717293A JP10717293A JPH06299065A JP H06299065 A JPH06299065 A JP H06299065A JP 10717293 A JP10717293 A JP 10717293A JP 10717293 A JP10717293 A JP 10717293A JP H06299065 A JPH06299065 A JP H06299065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
resin
rust
bituminous
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10717293A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Sato
秋雄 佐藤
Makio Sakai
万喜夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Tokushu Toryo Co Ltd filed Critical Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Priority to JP10717293A priority Critical patent/JPH06299065A/ja
Publication of JPH06299065A publication Critical patent/JPH06299065A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来からの一液ブロック型ポリウレタン樹脂
組成物に防錆性能を付与する。 【構成】 一液ブロックポリウレタン組成物であって、
ポリウレタン樹脂1に対して瀝青系樹脂を0.2〜10
の割合にて混合してなることを特徴とする防錆型一液ブ
ロックポリウレタン組成物。瀝青系樹脂の組成中、アス
ファルテンの占める割合が8重量%未満である上記防錆
型一液ブロックポリウレタン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として車両に塗布され
る一液ブロックポリウレタン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車が走行時に跳ね上げる
小石が車体にあたり、その傷より水分が侵入して鋼板に
錆が発生する事態を防止するため、耐チッピング塗料と
呼ばれる厚膜型の塗料が床裏面、ホイルハウス、サイド
シル等に塗布されている。また、鋼板の繋ぎ目部分、末
端の折り曲げ部分には水の浸入を防止するためシーリン
グ材が塗布されている。また、鋼製建造物への防錆対策
として、瀝青系の塗料や、瀝青系物にエポキシ樹脂を併
用したタールエポキシ塗料が使用されているが、この場
合に使用される瀝青質物は常温において固体若しくは著
しく流動性が低い物性を有するため、塗料化するに際し
ては溶剤添加ワニスとして使用するか、あるいはホット
メルトとして塗装するという手段が必要であった。
【0003】当初、これらの部位に塗布される耐チッピ
ング塗料は瀝青系のバインダーに充填材を分散させたタ
イプが主であったが、瀝青系の塗膜は温度が低くなると
堅く割れやすくなり、いわゆる耐寒性に劣るという欠点
が露呈し、そのため塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、酢酸ビニル樹脂の単重合体やこれらの樹脂の共重合
体を適当な可塑剤、フタル酸系の可塑剤等で可塑化し充
填材を分散させたタイプに次第に置き代わり、同時にシ
ーリング材も塩化ビニル樹脂系のプラスチゾル組成物が
一般に使用されている。さらに塗膜外観を重要視される
部位に関してはウレタン樹脂を重合させたプレポリマー
の末端官能基をオキシム類、ラクタム類等の適当なブロ
ック剤によりブロックしたポリイソシアネートとポリア
ミン、ポリアミド、ポリオール等の活性水素を含む化合
物を混合させておき、加熱によってイソシアネートの末
端ブロックがはずれる事により活性水素とイソシアネー
ト末端基がウレタン結合を形成する、一液ブロックウレ
タン型樹脂による耐チッピング塗料や、アミン系硬化剤
によるポリエステル系樹脂による耐チッピング塗料が使
用されている、というのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐チ
ッピング塗料としては、耐チッピング性は従来の耐チッ
ピング性塗料と同等以上にしかも防錆性能を兼備する、
シーリング材として使用した場合にも従来は防水性能に
比較してやや劣っていた防錆性能を顕現しうる塩化ビニ
ルプラスチゾル組成物を実現する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して本発明者らは鋭意研究の結果、ポリウレタン樹脂に
一定割合で瀝青系樹脂を混合した組成物によって、防錆
性能を兼備した耐チッピング塗料として使用できる、一
液ブロックポリウレタン組成物が得られる事を見出した
ものである。すなわち本発明は以下に存する。
【0006】一液ブロックポリウレタン組成物であっ
て、ポリウレタン樹脂1に対して瀝青系樹脂を0.2〜
10の割合にて混合してなることを特徴とする防錆型一
液ブロックポリウレタン組成物。
【0007】瀝青系樹脂の組成中、アスファルテンの占
める割合が8重量%未満であることを特徴とする請求項
1に記載の防錆型一液ブロックポリウレタン組成物。
【0008】本発明で使用される一液ブロックウレタン
樹脂は、従来公知のブロックウレタン樹脂が使用でき
る。すなわち、ポリイソシアネートとしては予め重合反
応を行い高分子化されているプレポリマーでありTDI
(トリレンジイソシアネート)、MDI(メチレンジフ
ェニルジイソシアネート)、XDI(キシレンジイソシ
アネート)、HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネー
ト)H12MDI(水添加MDI)IPDI(イソホロン
ジイソシアネート)等が挙げられる。末端基をブロック
するブロック化剤としてはオキシム系化合物、ラクタム
系化合物等が例示出来る。
【0009】本発明に使用する活性水素化合物としては
水酸基を有するポリアミン、ポリアミド、グリコール、
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ア
クリルポリオール等のポリオール類が例示出来る。これ
らの樹脂は適当な高沸点の脂肪族溶剤、芳香族溶剤等に
よりカットバックすることが可能である。
【0010】本発明では、これら上記ポリウレタン樹脂
1に対して0.2〜10の割合で瀝青系樹脂を混合する
ことを必須とする。混合割合が、0.2未満であると所
望の防錆効果が得られない虞れがある。一方、10を超
えて混合した場合には、塗膜を焼き付け乾燥した時にブ
リードと呼ばれる塗膜欠陥が発生する虞れがある。使用
できる瀝青系樹脂としては、組成が石油学会で規定して
いるアスファルトの4成分(飽和分、芳香族分、レジ
ン、アスファルテン)を含有するものであれば良いが、
特に、その組成中、アスファルテンの占める割合が8重
量%未満の物が推奨される。アスファルテンが8重量%
未満であると、その瀝青系樹脂の常温における物性は流
動性が高く、可塑剤との混合が極めて容易であり、塗膜
となった後の防錆効果が極めて高い。アスファルテンの
占める割合が8重量%を超えると常温では流動性が乏し
くなり、可塑剤との混合が困難となるばかりでなく、防
錆効果が低下する虞れが生じる。
【0011】本発明ではこれら瀝青系樹脂を混合したウ
レタン樹脂に、必要に応じて充填材を配合することがで
きる。本発明に使用できる充填材は、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、タルク、クレー、カオリン、亜鉛華、酸
化チタン、シリカ、アルミナ等の顔料類、マイカ等のリ
ン片状充填材、プラスチックバルーン、ガラスバルー
ン、シリカバルーン、シラスバルーン、炭素中空球等の
中空状充填材等が例示できる。
【0012】本発明ではこれら瀝青系樹脂を混合したウ
レタン樹脂に、必要に応じて各種の添加剤を配合する事
ができる。本発明に使用できる添加剤は、タレ防止剤、
レオロジーコントロール剤、分散剤、沈降防止剤、消泡
剤、紫外線吸収剤、吸湿剤、塗装作業性向上のための高
沸点溶剤等が例示できる。当該添加剤の配合量は、0〜
10重量%とすることが好ましい。
【0013】本発明になる防錆型一液ブロックポリウレ
タン組成物を製造するには、上記の各種配合物をディゾ
ルバー、バンバリーミキサー、プラネタリーミキサー、
オープンニーダー、真空ニーダー等の従来公知の混合分
散機によって分散混練することにより製造される。ま
た、本発明になる防錆型一液ブロックポリウレタン組成
物をシーリング材として塗装するには、エアレスポンプ
等により駆動する高圧塗装機により、フローガンと呼ば
れる専用塗装機によって塗装され、耐チッピング塗料と
して塗装するにはエアレススプレーガン、エアスプレー
ガン等によって塗装される。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解
に供する。当然のことながら本発明は以下の実施例のみ
に限定されるものではない。
【0015】
【実施例1】ラクタムブロックのTDI、ポリエステル
ポリオールを反応当量含有するポリウレタン樹脂45重
量%、アスファルテン1.5重量%の瀝青系樹脂10重
量%、炭酸カルシウム35重量%、高沸点溶剤5重量
%、分散剤2重量%、レオロジーコントロール剤1重量
%、消泡剤2重量%をプラネタリーミキサーにて分散混
合し、耐チッピング塗料1を得た。
【0016】
【実施例2】オキシムブロックのIPDI、ポリエーテ
ルポリオールを反応当量含有するポリウレタン樹脂45
重量%、アスファルテン1.5重量%の瀝青系樹脂12
重量%、炭酸カルシウム33重量%、高沸点溶剤5重量
%、分散剤2重量%、レオロジーコントロール剤1重量
%、消泡剤2重量%をプラネタリーミキサーにて分散混
合し、耐チッピング塗料2を得た。
【0017】
【実施例3】ラクタムブロックのH12MDI、ポリエー
テルポリオールを反応当量含有するポリウレタン樹脂4
5重量%、アスファルテン1.5重量%の瀝青系樹脂1
2重量%、炭酸カルシウム33重量%、高沸点溶剤5重
量%、分散剤2重量%、レオロジーコントロール剤1重
量%、消泡剤2重量%をプラネタリーミキサーにて分散
混合し、耐チッピング塗料3を得た。
【0018】
【比較例1】ラクタムブロックのTDI、ポリエステル
ポリオールを反応当量含有するポリウレタン樹脂45重
量%、炭酸カルシウム35重量%、硫酸バリウム10重
量%、高沸点溶剤5重量%、分散剤2重量%、レオロジ
ーコントロール剤1重量%、消泡剤2重量%を、耐チッ
ピング塗料4を得た。
【0019】
【試験方法】耐チッピング塗料1〜4を次の手順にて試
験板に塗装し防錆試験を行った。 1)化成処理、カチオン電着塗装を終了した、厚さ0.
8mm、縦15cm、横8cmの自動車用鋼板に、塗装圧90
kg/cm2で塗装し、140℃で15分焼付け硬化させた。 2)中塗塗料を静電塗装機にて塗装し、140℃で25
分焼付け約30μの塗膜を形成した。 3)上塗塗料を静電塗装機にて塗装し、140℃で25
分焼付け約30μの塗膜を形成した。 4)試験板に6号砕石を1回につき500g圧縮空気で
5回衝突させ、耐チッピング性能を観察した。 5)耐チッピング試験を終了した試験板を40℃雰囲気
の塩水噴霧試験機中に安置して、10日間放置した後取
り出し、錆の発生箇所を数えた。
【0020】
【結果】
【0021】
【発明の効果】本発明になる一液ブロックポリウレタン
組成物は、従来の同様の組成物に比較して明らかに防錆
性能に優れるため、自動車の耐チッピング塗料として塗
装した場合には傷に対して優れた防錆効果を発揮し、ま
た、シーリング材として塗布した場合には防水性能に加
えて優れた防錆性能をも発揮する。また、重防食分野に
おいて使用されている瀝青系塗料と異なり、一切の溶剤
を含まない瀝青系樹脂を使用するため、自動車に塗装し
て加熱乾燥した場合でも有毒なガスを発生せず環境問題
を引き起こす虞れがない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一液ブロックポリウレタン組成物であっ
    て、ポリウレタン樹脂1に対して瀝青系樹脂を0.2〜
    10の割合にて混合してなることを特徴とする防錆型一
    液ブロックポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】 瀝青系樹脂の組成中、アスファルテンの
    占める割合が8重量%未満であることを特徴とする請求
    項1に記載の防錆型一液ブロックポリウレタン組成物。
JP10717293A 1993-04-12 1993-04-12 防錆型一液ブロックポリウレタン組成物 Withdrawn JPH06299065A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10717293A JPH06299065A (ja) 1993-04-12 1993-04-12 防錆型一液ブロックポリウレタン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10717293A JPH06299065A (ja) 1993-04-12 1993-04-12 防錆型一液ブロックポリウレタン組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06299065A true JPH06299065A (ja) 1994-10-25

Family

ID=14452311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10717293A Withdrawn JPH06299065A (ja) 1993-04-12 1993-04-12 防錆型一液ブロックポリウレタン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06299065A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6630534B1 (en) 1999-04-01 2003-10-07 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Polyurethane paste composition and sealing material
CN106673503A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 山东公路技师学院 一种钢桥面用复合改性沥青混合料及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6630534B1 (en) 1999-04-01 2003-10-07 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Polyurethane paste composition and sealing material
CN106673503A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 山东公路技师学院 一种钢桥面用复合改性沥青混合料及其制备方法
CN106673503B (zh) * 2016-12-30 2018-06-15 长安大学 一种钢桥面用复合改性沥青混合料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1770107A1 (de) Feuchtigkeitshärtende Polyurethanzusammensetzung
WO2008000831A1 (de) Voc-freie oder voc-arme polyurethanbeschichtung
EP2271689B1 (de) Beschichtungszusammensetzung, verfahren zu ihrer herstellung, ihre verwendung und mit ihr beschichtete substrate
EP0059962B2 (de) Verwendung einer hitzehärtbaren Beschichtungsmasse für Steinschlagschutzschichten
US5081203A (en) Moisture-hardening coating composition and method for its production
DE10018637A1 (de) Polysiloxan-Zusammensetzung, Gummizusammensetzung und Harzzusammensetzung
EP0570798A1 (de) Verwendung von alkylthiosubstituierten aromatischen Diaminen als Härter für Polyisocyanate in Beschichtungsmitteln oder Fugenvergussmassen
DE3303828C2 (de) Korrosionsschutz-Beschichtungsverfahren
JPH06299065A (ja) 防錆型一液ブロックポリウレタン組成物
JPH07109326A (ja) 速硬化型エラストマ−
JPS6032857A (ja) ウレタン樹脂塗料組成物
DE3718102A1 (de) Fluessige, loesungsmittelfreie, airless- und druckluftspritzbare, haertbare polyurethan-oel-weichmacher-einkomponenten- zusammensetzung, verfahren zu deren herstellung und deren verwendung
JPS6313826B2 (ja)
EP4100455A1 (de) Lineares isocyanatgruppen-haltiges polymer
JPH0159306B2 (ja)
JP3366153B2 (ja) 塩化ビニル系プラスチゾル組成物
JPH06299026A (ja) 防錆型塩化ビニルプラスチゾル組成物
KR101389762B1 (ko) 2액 경화형 우레탄 조성물 및 방수 구조체의 시공 방법
JPH0710949A (ja) 湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
JP3556092B2 (ja) 鋼材防食用プライマー組成物
JPS5846275B2 (ja) 湿気硬化型塗料
JPH09176569A (ja) 常温硬化型ポリウレタン塗膜材組成物
JPS6411234B2 (ja)
JP2622793B2 (ja) 2液型耐チッピング塗料組成物
JPH0681821B2 (ja) コンクリート又はモルタル構造物用塗装組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000704