JPH06298585A - 堆肥化組成物 - Google Patents
堆肥化組成物Info
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- JPH06298585A JPH06298585A JP5107245A JP10724593A JPH06298585A JP H06298585 A JPH06298585 A JP H06298585A JP 5107245 A JP5107245 A JP 5107245A JP 10724593 A JP10724593 A JP 10724593A JP H06298585 A JPH06298585 A JP H06298585A
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- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05D—INORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
- C05D9/00—Other inorganic fertilisers
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Abstract
アルカリ性が強すぎることのない、堆肥化組成物を提供
することを目的としている。 【構成】ALC粉末等の多孔性珪酸カルシウム水和物と
コーヒー滓、茶滓類と混合して堆肥化することにより得
られる堆肥化組成物である。 【効果】本発明の堆肥化組成物は、保水性、透水性、通
気性及び養分保持性(陽イオン交換容量)に優れ、優良
な土壌改良材であるとともに、肥料成分バランスも良
く、植物の生育に適している。堆肥化工程で、著しく酸
性になることがないので、静菌作用が働かず、堆肥化時
間を短縮させる効果も期待できる。さらに、本発明の堆
肥化組成物は、軽量であるため、運搬、保管等を容易に
行うことができる資材となる。また、本発明の組成物
は、無臭であるので、屋内に用いる家庭用園芸培養土の
資材ともなりうる。
Description
材、特に園芸用土、植裁用土、苗床培養土、芝用床土、
芝用目土、法面緑化資材等の基礎資材として使用可能な
堆肥化組成物に関するものである。
有機性資材と共に天然の土が主として用いられてきた。
これに対し最近は天然の土の代わり、見かけ比重の小さ
く運搬や取り扱いが容易な鉄鋼所で副生するスラグなど
人工のものも用いられるようになってきた。しかし、ス
ラグはアルカリ性が高く植物の生育には不適当であるの
で、高価なピートモス等を多量に混入して使用しなけれ
ばならない欠点を有している。
性珪酸カルシウム水和物は、高アルカリが問題となる。
例えば、多孔性珪酸カルシウムでは、1重量部を100
重量部のイオン交換水にいれ、25℃にてpHを測定す
ると10.1〜10.9であり、アルカリ性は極めて高
い。このようなスラグや多孔性珪酸カルシウム水和物粉
末を農園芸資材や土木資材として利用する場合、局部的
に使用したり、大量に混入させると、アルカリ性が土壌
に悪影響を及ぼし植物の生育が阻害されるので、その使
用には細心の注意が必要である。
ルカリ性を低減する方法として、ピートモスや泥炭を加
える方法もあるが、この場合もピートモスや泥炭を多量
に加える必要があるので経済性に劣るばかりでなく、多
孔性珪酸カルシウム水和物のもつ良好な物理的性質を実
質的に生かせなくなる問題を有している。また、スラグ
は自硬性を有し、土壌に使用する場合、分散性等の問題
を有している。
善した技術であって、特に、多孔性珪酸カルシウム水和
物の強度、見かけ比重の小ささ、透水性、保水性、通気
性といった特徴を有しつつ、しかも低アルカリ化された
堆肥化組成物を提供することにある。
物の第1発明は、多孔性珪酸カルシウム水和物とコーヒ
ー滓、茶滓類から選ばれる少なくとも1種以上の有機廃
棄物とを混合することにより混合堆肥化物のpHが8.
0以下となる植物の成長に適した堆肥化組成物である。
多孔質珪酸カルシウム水和物がゾノトライト、トバモラ
イト、ジャイロライト、フォシャジャイト、ヒレブラン
ダイト、CSHゲルから選ばれる1種又は2種以上の混
合物である前記の堆肥化組成物である。更に、第3発明
は、多孔性珪酸カルシウム水和物の粒径が15mm以下
である前記の堆肥化組成物である。ここでいうpHは、
堆肥化物試料1重量部を100重量部のイオン交換水に
入れて撹拌し、25℃にて測定した値をいう。
和物は、珪酸質原料と石灰質原料を主体とする多孔体で
あり、公知の方法によって製造することができる。数多
くの多孔性珪酸カルシウム水和物が知られているが、本
発明の原料に適した多孔性珪酸カルシウム水和物は、ゾ
ノトライト、トバモライト、ジャイロライト、フォシャ
ジャイト、ヒレブランダイト等が好ましい例として挙げ
られ、これらの内で1種が成分であっても、2種以上が
成分であってもよい。
物は、完全に純粋なものでなくCSHゲルや未反応の珪
酸質原料等も含まれていても良い。これらの多孔性珪酸
カルシウム水和物の中で、建築材料として一般に使用さ
れているALCが入手しやすく、かつ、粒径が15mm
以下の多孔性珪酸カルシウム水和物は、見かけ比重は
0.2〜0.7程度(ALCの種類や粒径により異な
る)と軽量で、透水性、通気性に優れており、適度な強
度もあり、農園芸資材や土木資材としての物理的性質は
極めて良好であることからも好ましいといえる。
物の粒径は資材の用途によって異なるが、植物の発芽や
茎の成長を物理的に邪魔する事がない点で、15mm以
下が好ましい。農業用や芝生目土用には比較的細かい粒
度のものが用いやすく、また、植裁用や法面緑化用には
比較的粗いものが用い易い。本発明に用いる有機性廃棄
物はコーヒー滓、緑茶滓、ウーロン茶滓、麦茶滓、紅茶
滓等の茶滓類から選ばれる少なくとも1種以上の混合物
であり、特に制限はない。
物の混合割合は、多孔性珪酸カルシウム水和物及び有機
性廃棄物の含水量、有機性廃棄物の種類、堆肥化方法、
堆肥化期間及び製品である農園芸資材の用途等により異
なり、一概には決定できないが、有機性廃棄物1重量部
に対し多孔性珪酸カルシウム水和物0.05〜1.3重
量部程度、好ましくは0.2〜1.0重量部程度である
と、堆肥化組成物をpHが8.0以下と低アルカリ性で
ありながら多孔性珪酸カルシウム水和物の有する物理的
特徴を十分生かすことが可能であるので好ましい。多孔
性珪酸カルシウム水和物と有機性廃棄物の混合には、例
えばショベルローダーや回転式混合機等を用いることが
できる。
物の混合物の堆肥化方法は、基本的にはバーク堆肥や家
畜糞の堆肥化方法を踏襲すれば良い。例えば有機性廃棄
物としてコーヒー滓を用いるのであれば、以下のような
方法が挙げられる。第1の方法としては、有機廃棄物を
単独に前発酵(3〜5日)させた後、発酵種菌とともに
窒素源として微生物蛋白質と多孔性珪酸カルシウム水和
物を添加混合し、主発酵を行わせる。ここでは床面より
空気を強制的に送り、ショベルローダー等を用いて4〜
5日に1回の頻度で切り返しつつ約10〜20日間発酵
を継続させる。ついで、団塊状になったものを破砕し、
均質化したのち、約10〜20日間の副発酵を行わせ
る。なお、その後必要により、2ケ月以上の後熱発酵を
おこなわせる。
孔性珪酸カルシウムを加え、前発酵を行わせた後、以降
は第1の方法と同様に行うこともできる。第3の方法
は、多孔性珪酸カルシウムの添加を前段階で行わず、主
発酵のあとの均質化が終了した時点、即ち副発酵の直前
に添加し、副発酵を促進させる。以上3つの方法の選択
は、有機廃棄物の種類、含水比、腐敗の程度及びpH等
により適宜選択することが出来る。
が望ましく、30〜50m3 を単位ロットとするのが効
率、品質、管理、作業性からも好ましい。このようにし
て得られた堆肥化資材は、粒度調整して、そのまま特殊
肥料(堆肥)として、または、必要に応じてピートモス
等の土壌改良剤や土、肥料又は、特殊な微生物とその基
質となる培養基材として活用できる。
の堆肥化が促進され、植物生育にとって安定的に高品質
な組成物が得られる。この作用は明らかではないが、有
機廃棄物の発酵に伴って、カフェー酸をはじめ各種の有
機酸が生成され、このため酸性になり静菌作用が働き、
発酵が遅延するが、多孔性珪酸カルシウムが酸性を中和
すると共に、適当な通気性、保水性を与えるため微生物
活動を継続的に旺盛にし、良品質な組成物を製造できる
ものである。
成を有するものであるが、その具体的実施例及び比較例
により本発明を更に詳しく説明すると、次の通りであ
る。尚、後述の実施例と比較例中のpHは多孔性珪酸カ
ルシウム水和物(ALC粉末)、及び堆肥化組成物のp
H試料1重量部に対してイオン交換水を100重量部加
え、25℃におけるpHを測定したものである。また、
本発明に於いて使用する多孔性珪酸カルシウム水和物の
参考例としては、ビル建設現場で発生したALC端材を
回収し、クラッシャーで潰してから、中に鉄筋を引き抜
いた後、ハンマーミルで粗粉砕した。粗粉砕物をふるい
分けして得た平均粒径が1〜3mmの紛状ALCであ
る。このALC粉をX線回折及びX線分析で確認したと
ころ、トバモライトを主成分とする多孔性珪酸カルシウ
ム水和物であり、Ca/Si比は0.58であった。ま
た、見かけ比重は0.62であり、pHは10.8であ
った。
残渣、水分66%)を、乾燥重量0.45重量部に対
し、粒径1〜3mmの粒状のALC(多孔性珪酸カルシ
ウム、水分26%)乾燥重量0.50重量部を混合した
ものに、種菌として市販の特殊肥料(リョクサン101
号)を重量部で0.05添加し、上述の第2の方法で発
酵処理を実施した。即ち、混合資材(原料)を床面発酵
槽にて、床面より送気し、2週間発酵させた。この間、
ショベルローダーで5日毎に1回、切り返した。さら
に、団塊を破砕し、粒度を調整した後、15日間の副発
酵を経た後、送気を止め1ケ月間静置し、後熟発酵を行
った。その後ふるい分けし、粒径5mm以下の組成物を
得た。得られた組成物のpHは7.8であった。
2g、3g・・・の順に10gまで、各々シャーレに入
れ、適量の水で湿潤状態とした。各々のシャーレの小松
菜の種を50粒づつまき、室温20℃の部屋に10日間
置き、発芽状況を観察した。この間各シャーレは水を適
量づつ追加し、常に同じ湿潤状態を保つようにした。3
日後の発芽率は、組成物の添加量には関係なく平均で9
5%であり、7日後には平均4cmまで成長し、正常に
生育した。
料とし、市販バーク堆肥を対照肥料として、植物に対す
る害に関する栽培試験(入江商会安全k「植害試験」と
いう)を実施した。方法は59農蚕第1943号(農林
水産省農蚕園芸局長通達)に準じノイバウエルポット
(500ml容)に、供試肥料を5g、10g、100
g、200gのように試験区を設けた。これを畑土壌に
なるように調整したのち、各ポットに小松菜の種子25
粒づつ播種し、20〜25℃の室温で生育経過を調べ
た。発芽率は供試区、対照区ともに100%であった。
15日後の地上部重量は、全区で対照区よりも供試肥料
区の生育が明らかに優れていた。施用量を増やすに従
い、小松菜の生育は旺盛になり、100gで最高生育を
示したが、200g施用区では、わずかに過剰障害がみ
られた。以上により、実施例1において得られた組成物
は、市販のバーク堆肥より明らかに優れた肥料効果を示
した。
れた組成物のかわりに参考例で得られた粒状ALCのみ
をシャーレに入れた以外は、実施例2と同様にして発芽
試験を行った。3日後の発芽率は各シャーレ平均で90
%であり、7日後には平均3.2cmまで成長したが、
その後葉先が丸くなり、枯れて成長は殆ど停止した。
えた組成物のかわりに参考例で得られた粒状ALCと既
成の堆肥を混合したのみの混合物を、シャーレに入れた
以外は実施例2と同様にして発芽試験を行った。混合物
のpHは約9.5であった。3日後の発芽率は各シャー
レ平均で90%であり、7日後には平均3.4cmまで
成長したが、その後葉先が丸くなり、枯れて成長は殆ど
停止した。
成と作用とを有するので、保水性、透水性、通気性及び
養分保持性(陽イオン交換容量)に優れ、優良な土壌改
良材であるとともに、肥料成分バランスも良く、植物の
生育に適している。堆肥化工程で、著しく酸性になるこ
とがないので、静菌作用が働かず、また、堆肥化時間を
短縮させる効果も期待できる。さらに、本発明の堆肥化
組成物は、軽量であるため、運搬、保管等を容易に行う
ことができる資材となる。また、本発明の組成物は、無
臭であるので、屋内に用いる家庭用園芸培養土の資材と
もなりうる等の特徴を有するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】多孔性珪酸カルシウム水和物と、コーヒー
滓、茶滓類から選ばれる少なくとも1種以上の有機廃棄
物とを混合し堆肥化したことを特徴とする堆肥化組成
物。 - 【請求項2】多孔性珪酸カルシウム水和物がゾノライ
ト、トバモライト、ジャイロライト、フォシャジャイ
ト、ヒレブランダイト、CSHゲルから選ばれる1種又
は2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1に
記載された堆肥化組成物。 - 【請求項3】多孔性珪酸カルシウム水和物の粒径が15
mm以下であることを特徴とする請求項1、2に記載さ
れた堆肥化組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10724593A JP3375676B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 堆肥化組成物 |
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JPH06298585A true JPH06298585A (ja) | 1994-10-25 |
JP3375676B2 JP3375676B2 (ja) | 2003-02-10 |
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ID=14454162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10724593A Expired - Fee Related JP3375676B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 堆肥化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3375676B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000063993A (ko) * | 2000-08-16 | 2000-11-06 | 최종혜 | 음식 폐기물 발효 퇴비 및 그 제조방법 |
JP2006061036A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Shigeo Kono | 植物栽培用培地及び該培地を用いた植物の栽培方法 |
KR101464927B1 (ko) * | 2013-05-03 | 2014-11-28 | 새턴바이오텍 주식회사 | 규산환 비료 및 이의 제조방법 |
CN114175967A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-15 | 贵州民族大学 | 一种基于茶渣的食用菌培养基及其制备方法和应用 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP10724593A patent/JP3375676B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006061036A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Shigeo Kono | 植物栽培用培地及び該培地を用いた植物の栽培方法 |
KR101464927B1 (ko) * | 2013-05-03 | 2014-11-28 | 새턴바이오텍 주식회사 | 규산환 비료 및 이의 제조방법 |
CN114175967A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-15 | 贵州民族大学 | 一种基于茶渣的食用菌培养基及其制备方法和应用 |
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---|---|
JP3375676B2 (ja) | 2003-02-10 |
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