JPH06298186A - 航空機の床板取付け装置 - Google Patents
航空機の床板取付け装置Info
- Publication number
- JPH06298186A JPH06298186A JP9281793A JP9281793A JPH06298186A JP H06298186 A JPH06298186 A JP H06298186A JP 9281793 A JP9281793 A JP 9281793A JP 9281793 A JP9281793 A JP 9281793A JP H06298186 A JPH06298186 A JP H06298186A
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- JP
- Japan
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- floor plate
- aircraft
- fuselage
- passenger
- floor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 航空機の胴体着陸時等において乗客に加わる
慣性荷重を軽減するようにする。 【構成】 胴体に対して前後方向に移動可能に支持され
た床板３、胴体の構成部材と床板３を接続するシアピ
ン、及び胴体の構成部材と床板３との間に前後方向に介
装されたバネ１１よりなり、胴体着陸時等において慣性
荷重が加わった時にシアピンを切って、バネ１１に抗し
て床板３が前方へ移動し、乗客に加わる慣性荷重を緩衝
する。
慣性荷重を軽減するようにする。 【構成】 胴体に対して前後方向に移動可能に支持され
た床板３、胴体の構成部材と床板３を接続するシアピ
ン、及び胴体の構成部材と床板３との間に前後方向に介
装されたバネ１１よりなり、胴体着陸時等において慣性
荷重が加わった時にシアピンを切って、バネ１１に抗し
て床板３が前方へ移動し、乗客に加わる慣性荷重を緩衝
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、旅客機等の床板の取付
け装置に関する。
け装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の旅客輸送機の乗客座席を配置する
床板は、輸送機胴体構造の主要部であるフレーム等にク
リップ又は補強材・支柱等を用いて剛に取付けられてい
る。
床板は、輸送機胴体構造の主要部であるフレーム等にク
リップ又は補強材・支柱等を用いて剛に取付けられてい
る。
【０００３】図１を用いて従来の旅客輸送機の床板取付
け装置を説明する。１は輸送機胴体構造の外板、２は外
板１に取付けられたフレーム部材、４は床下横棧を示
す。床板３は、一般にアルミ板、ＦＲＰ材又はハニカム
サンドイッチ材料で作られ、横棧４上に置かれ、フレー
ム部材２にクリップ等で補強して剛に結合される。ま
た、床下横棧４は、２本程度の支柱６により支持されて
いる。この床板３上にレール（ビーム）を配置し、それ
に座席を取付けている。
け装置を説明する。１は輸送機胴体構造の外板、２は外
板１に取付けられたフレーム部材、４は床下横棧を示
す。床板３は、一般にアルミ板、ＦＲＰ材又はハニカム
サンドイッチ材料で作られ、横棧４上に置かれ、フレー
ム部材２にクリップ等で補強して剛に結合される。ま
た、床下横棧４は、２本程度の支柱６により支持されて
いる。この床板３上にレール（ビーム）を配置し、それ
に座席を取付けている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の旅客用輸
送機の床板取付け装置では、不具合・事故等により旅客
輸送機が胴体着陸又は空港外での緊急着陸をせざるを得
なくなった場合、機体に大きな衝撃荷重が働く。座席を
レール等を介して取付けている床板はフレーム部材に剛
に結合されているために、この際には乗客にも大きな前
方慣性荷重が働いて乗客は前方に押し出され、時には死
亡・負傷になり大惨事となることも多かった。乗客座席
に特別な装置を設けて、この前方大衝撃荷重を軽減する
努力も成されているが、衝撃力が過大すぎて未だ成功し
てはいない。
送機の床板取付け装置では、不具合・事故等により旅客
輸送機が胴体着陸又は空港外での緊急着陸をせざるを得
なくなった場合、機体に大きな衝撃荷重が働く。座席を
レール等を介して取付けている床板はフレーム部材に剛
に結合されているために、この際には乗客にも大きな前
方慣性荷重が働いて乗客は前方に押し出され、時には死
亡・負傷になり大惨事となることも多かった。乗客座席
に特別な装置を設けて、この前方大衝撃荷重を軽減する
努力も成されているが、衝撃力が過大すぎて未だ成功し
てはいない。
【０００５】本発明は、床板・座席に前方大衝撃荷重が
負荷された場合に床板自身が前方に移動して乗客に加わ
る慣性荷重を軽減し、乗客の安全性を高めることができ
る航空機の床板取付け装置を提供しようとするものであ
る。
負荷された場合に床板自身が前方に移動して乗客に加わ
る慣性荷重を軽減し、乗客の安全性を高めることができ
る航空機の床板取付け装置を提供しようとするものであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の航空機の床板取
付け装置は、胴体に対して前後方向に移動可能に支持さ
れた床板、胴体の構成材と床板を接続するシアピン、及
び胴体の構成材と床板との間に前後方向に介装されたバ
ネよりなる。
付け装置は、胴体に対して前後方向に移動可能に支持さ
れた床板、胴体の構成材と床板を接続するシアピン、及
び胴体の構成材と床板との間に前後方向に介装されたバ
ネよりなる。
【０００７】
【作用】緊急時又は不具合発生時に、航空機は緊急着陸
又は胴体着陸（脚上げ着陸）を行う場合がある。この場
合、航空機は大きな衝撃荷重を受け、床板上の座席には
大きな前方慣性力が生じ、乗客は前方に飛び出される程
の力を受けることになる。本発明では、この場合、床板
と胴体の構成材を接続するシアピンが切れ、床板はバネ
に抗して前方へ移動し、衝撃力を軽減する。その後、ば
ねにより床板は元の位置にもどされる。
又は胴体着陸（脚上げ着陸）を行う場合がある。この場
合、航空機は大きな衝撃荷重を受け、床板上の座席には
大きな前方慣性力が生じ、乗客は前方に飛び出される程
の力を受けることになる。本発明では、この場合、床板
と胴体の構成材を接続するシアピンが切れ、床板はバネ
に抗して前方へ移動し、衝撃力を軽減する。その後、ば
ねにより床板は元の位置にもどされる。
【０００８】
【実施例】本発明の一実施例を、図１ないし図４によっ
て説明する。図１及び図２において、１は航空機胴体の
外板、２は外板１に取付けられたフレーム部材、４はフ
レーム部材２に取付けられた床下横棧、６は床下横棧４
を支持するフレーム部材２に取付けられた支柱を示し、
前記の従来の航空機の胴体構造と同じである。
て説明する。図１及び図２において、１は航空機胴体の
外板、２は外板１に取付けられたフレーム部材、４はフ
レーム部材２に取付けられた床下横棧、６は床下横棧４
を支持するフレーム部材２に取付けられた支柱を示し、
前記の従来の航空機の胴体構造と同じである。
【０００９】３は図示しない座席をレール等を介して取
付ける床板、５は胴体軸方向に配置された対をなす床位
置縦通材である。床位置縦通材５は、図３に示すよう
に、コ字型の断面を有しており、フレーム部材２に固定
されていて、床板３の両端を摺動可能にはさみ込んで支
持しており、床板３とはシアピン７で結合されている。
床位置縦通材５は、外板１、フレーム部材２及び床下横
棧４と共に胴体を構成している。
付ける床板、５は胴体軸方向に配置された対をなす床位
置縦通材である。床位置縦通材５は、図３に示すよう
に、コ字型の断面を有しており、フレーム部材２に固定
されていて、床板３の両端を摺動可能にはさみ込んで支
持しており、床板３とはシアピン７で結合されている。
床位置縦通材５は、外板１、フレーム部材２及び床下横
棧４と共に胴体を構成している。
【００１０】一方、図２に示すように、床板３とフレー
ム部材２又は床下横棧４の間には前後方向バネ１１が取
付けられる。また、床板３の前方の部分には、図４に示
すように、隙間１０を設け、この隙間１０上をバルクヘ
ッド８に取付けられたカバー９で覆っている。
ム部材２又は床下横棧４の間には前後方向バネ１１が取
付けられる。また、床板３の前方の部分には、図４に示
すように、隙間１０を設け、この隙間１０上をバルクヘ
ッド８に取付けられたカバー９で覆っている。
【００１１】以上のように構成された本実施例では、航
空機が緊急時胴体着陸等を行って、機体に大きな衝撃荷
重が働き床板及び乗客に大きな前方衝撃荷重が働いた場
合、床板３と床位置縦通材５を結合しているシアピン７
が切れ、床板３自身が前方へ移動しようとする。床板３
は、前後方向バネ１１でフレーム部材３又は床下横棧４
に結合されているために、床板３は同バネ１１に抗して
前方へ移動し、前方慣性荷重と釣り合った後、元の位置
にもどる。この際、前後方向バネ１１は、前方に働く慣
性荷重が作るエネルギーを吸収し、床及び乗客の前方へ
の急激な移動を抑えることができ、乗客に加わる慣性荷
重を軽減することができる。
空機が緊急時胴体着陸等を行って、機体に大きな衝撃荷
重が働き床板及び乗客に大きな前方衝撃荷重が働いた場
合、床板３と床位置縦通材５を結合しているシアピン７
が切れ、床板３自身が前方へ移動しようとする。床板３
は、前後方向バネ１１でフレーム部材３又は床下横棧４
に結合されているために、床板３は同バネ１１に抗して
前方へ移動し、前方慣性荷重と釣り合った後、元の位置
にもどる。この際、前後方向バネ１１は、前方に働く慣
性荷重が作るエネルギーを吸収し、床及び乗客の前方へ
の急激な移動を抑えることができ、乗客に加わる慣性荷
重を軽減することができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、特許請求の範囲に記載された
構成を具備することによって、従来の航空機の胴体構造
をそのまゝ採用し、床板の取付部を多少変更すると共に
前後方向に配置されたバネを床板と胴体構成材との間に
介装するだけで、胴体着陸時等に乗客が被むる衝撃荷重
を大きく軽減し、乗客の安全性を極度に高める効果があ
る。また、重量及び製造コストへの影響も少い。
構成を具備することによって、従来の航空機の胴体構造
をそのまゝ採用し、床板の取付部を多少変更すると共に
前後方向に配置されたバネを床板と胴体構成材との間に
介装するだけで、胴体着陸時等に乗客が被むる衝撃荷重
を大きく軽減し、乗客の安全性を極度に高める効果があ
る。また、重量及び製造コストへの影響も少い。
【図１】本発明の一実施例の縦断正面図である。
【図２】同実施例の縦断側面図である。
【図３】図１のＡ部の詳細図である。
【図４】同実施例の床板の前方の部分の縦断側面図であ
る。
る。
１ 外板 ２ フレーム部材 ３ 床板 ４ 床下横棧 ５ 床位置縦通材 ６ 支柱 ７ シアピン ８ バルクヘッド ９ カバー １０ 隙間 １１ 前後方向バネ
Claims (1)
- 【請求項１】 胴体に対して前後方向に移動可能に支持
された床板、胴体の構成材と床板を接続するシアピン、
及び胴体の構成材と床板との間に前後方向に介装された
バネよりなることを特徴とする航空機の床板取付け装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9281793A JPH06298186A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 航空機の床板取付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9281793A JPH06298186A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 航空機の床板取付け装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06298186A true JPH06298186A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14064984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9281793A Withdrawn JPH06298186A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 航空機の床板取付け装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06298186A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009534251A (ja) * | 2006-04-25 | 2009-09-24 | エアバスドイツランド・ジーエムビーエイチ | 機体部用の床構造体 |
| JP2009539672A (ja) * | 2006-06-06 | 2009-11-19 | エアバス・オペレーションズ・ゲーエムベーハー | 航空機胴体構造及びその製造方法 |
| US8534605B2 (en) | 2006-06-06 | 2013-09-17 | Airbus Operations Gmbh | Aircraft fuselage structure and method for producing it |
| US8695922B2 (en) | 2006-06-06 | 2014-04-15 | Airbus Operations Gmbh | Aircraft fuselage structure and method for its production |
| EP3424812A1 (en) * | 2017-07-06 | 2019-01-09 | The Boeing Company | Aircraft floor panel floating connection system |
| US10589835B2 (en) | 2017-03-29 | 2020-03-17 | The Boeing Company | Floor panel fastener assembly |
| US10717515B2 (en) | 2017-05-15 | 2020-07-21 | The Boeing Company | Offset flange floor panel connection system |
| US10800509B2 (en) | 2017-05-15 | 2020-10-13 | The Boeing Company | Aircraft floor panel connection system |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP9281793A patent/JPH06298186A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8205832B2 (en) | 2006-04-25 | 2012-06-26 | Airbus Deutschland Gmbh | Floor structure for a fuselage |
| JP2009534251A (ja) * | 2006-04-25 | 2009-09-24 | エアバスドイツランド・ジーエムビーエイチ | 機体部用の床構造体 |
| JP2009539672A (ja) * | 2006-06-06 | 2009-11-19 | エアバス・オペレーションズ・ゲーエムベーハー | 航空機胴体構造及びその製造方法 |
| US8534605B2 (en) | 2006-06-06 | 2013-09-17 | Airbus Operations Gmbh | Aircraft fuselage structure and method for producing it |
| US8695922B2 (en) | 2006-06-06 | 2014-04-15 | Airbus Operations Gmbh | Aircraft fuselage structure and method for its production |
| US10589835B2 (en) | 2017-03-29 | 2020-03-17 | The Boeing Company | Floor panel fastener assembly |
| US10800509B2 (en) | 2017-05-15 | 2020-10-13 | The Boeing Company | Aircraft floor panel connection system |
| US10717515B2 (en) | 2017-05-15 | 2020-07-21 | The Boeing Company | Offset flange floor panel connection system |
| US11608155B2 (en) | 2017-05-15 | 2023-03-21 | The Boeing Company | Offset flange floor panel connection system |
| CN109204876A (zh) * | 2017-07-06 | 2019-01-15 | 波音公司 | 飞行器地板嵌板浮动连接系统 |
| EP3424812A1 (en) * | 2017-07-06 | 2019-01-09 | The Boeing Company | Aircraft floor panel floating connection system |
| US10836463B2 (en) | 2017-07-06 | 2020-11-17 | The Boeing Company | Aircraft floor panel floating connection system |
| CN109204876B (zh) * | 2017-07-06 | 2022-02-01 | 波音公司 | 飞行器地板嵌板浮动连接系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000704 |