JPH06298163A - Frp製船体の船体構造 - Google Patents

Frp製船体の船体構造

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JPH06298163A
JPH06298163A JP9018893A JP9018893A JPH06298163A JP H06298163 A JPH06298163 A JP H06298163A JP 9018893 A JP9018893 A JP 9018893A JP 9018893 A JP9018893 A JP 9018893A JP H06298163 A JPH06298163 A JP H06298163A
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Kinya Kitagawa
欽哉 北川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種装備品の位置決めおよび取付け作業を極
めて容易かつ正確に行なうことができる。 【構成】 FRP製の一体成形品からなる船体部材1
と、この船体部材1の内面に接着されたハルライナー部
材2,3とを備え、このハルライナー部材2,3はFR
P製の一体成形品からなり、かつ上記船体部材1の内面
から船内に突出する突出部を複数個所備え、上記突出部
によって座席台30などの装備品が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、FRPの型成形にお
いて船体内部に固定して取付けられる各種装備品を容易
に形成させることができるようにしたFRP製船体の船
体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヨットなどのFRP製の小型船舶
を型成形で製造する場合、船体部材(ハル)とデッキ部
材とをそれぞれ一体成形して互いの周縁部で接着して一
体化する。この接着に先立ち、船体部材の内部に設置さ
れるトイレブロックやバルクヘッドあるいは物入れ、座
席シートなどの各種装備品は船体部材に取付けておく
が、この取付けは船体部材の内面にそれぞれの部品ごと
に位置決めして取付け用根太を取付け、これを基準とし
て装備品を取付けるようにしている。例えば、図6に示
すように、船体部材1に対して座席や背当てなどを取付
ける場合、船体部材1の内面にそれぞれの部品ごとに位
置決めをしてまず根太61,62,63,64,65,
66を取付ける。そして根太61を基準として床板70
を取付け、この床板70上に座席台縦部材71を根太6
9とともに取付け、この縦部材71と船体部材1の内面
とにわたって座席台座板72を根太62,68を介して
取付け、さらに背当て部材74および化粧板75を根太
63,64,65,66,67を介して取付けた後シー
トクッション73を取付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、船体部
材1の内面は三次元的に湾曲しているために、各種装備
品の位置決めをする作業に手間がかかり、しかもそれら
を船体部材1の内面に取付ける作業も、取付け部全体が
湾曲面という作業条件の悪い場所で行なうことになるた
めに、作業が非常に行ないにくく、正確な取付けが困難
であるという問題がある。また同一構造の船を製造する
場合でも船ごとに位置決めを行なうために各種装備品用
の木工部品なども船ごとに異なってしまうという問題も
ある。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、各種装備品の位置決め
および取付け作業を極めて容易かつ正確に行なうことが
できるFRP製船体の船体構造を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、FRP製の
一体成形品からなる船体部材と、この船体部材の内面に
接着されたハルライナー部材とを備え、このハルライナ
ー部材はFRP製の一体成形品からなりかつ上記船体部
材の内面から船内に突出する突出部を複数個所備え、上
記突出部によって座席台などの装備品の取付け部が構成
されているものである。
【0006】また上記突出部によって座席台などの装備
品自体が直接構成されるようにしてもよい。
【0007】
【作用】上記構成では、FRP製の一体成形品からなる
船体部材と、この船体部材の内面に接着されたFRP製
の一体成形品からなるハルライナー部材とを備え、この
ハルライナー部材には予め装備品またはその取付け部が
一体に形成されているものであり、このため船体部材の
内面の三次元的な曲面上に各種装備品を位置決めして取
付けるという作業は必要なく、ハルライナー部材を船体
部材に接着させるだけで各種装備品が正確に位置決めさ
れて取付けられる。また各種装備品の位置はハルライナ
ー部材の成形用型によって正確に設定されるために位置
決めの誤差が生じることもない。さらに同一の船を製造
する場合も木工部品などが正確に同一のものを使用する
ことができるという。
【0008】
【実施例】図1において、FRP製の一体成形品からな
り中央部下方に突出するキール11を備えたヨットの船
体部材1と、この船体部材1の内面に接着されて取付け
られるハルライナー部材2と側部ハルライナー部材3と
を備えている。このハルライナー部材2および側部ハル
ライナー部材3はそれぞれFRP製の一体成形品からな
り、船体部材1の内面形状に沿うようにハルライナー部
材2および側部ハルライナー部材3の外面が形成され、
これらは上記船体部材1の内面から船内側に突出する突
出部を複数個所備えている。すなわち、ハルライナー部
材2は底板200および側板29を備えているととも
に、洗面台20や物入れ23などが船内側に突出して一
体に形成され、また側部ハルライナー部材3には座席台
30や背当て台31が船内側に突出して一体に形成され
ている。そして船体部材1は凹型によって形成されるた
めに外面がゲルコート層からなる平滑面になり、ハルラ
イナー部材2,3は凸型で形成されるために内面がゲル
コート層からなる平滑面を形成することになる。
【0009】図2は側部ハルライナー部材3の船体部材
1への取付け状態を示す図1のA−A線断面図であり、
船体部材1の上端部には端部材6とともにビス60によ
って締め付けられることによりデッキ部材5が結合され
ている。このデッキ部材5の側部にはフートデッキ50
および窓51が形成され、その内面(下面)にはキャビ
ン100の内壁面の化粧用のデッキライナー54,55
が接着され、デッキライナー55の側端部にはビス60
の取付け部の目隠し板61が取付けられている。また船
体部材1の内面には、下部付近にハルライナー部材2の
床板200のコーナ部28が目張り材7によって接着さ
れ、このハルライナー部材2の床板200に形成された
孔27に別部材の床板70が取付けられている。さらに
船体部材1の内面にはハルライナー部材3が当接され、
このハルライナー部材3の下端部の座席台32の縦部材
33は上記ハルライナー部材2のコーナ部28の上面に
当接されて位置決めされ、また背当て台31の基部も船
体部材1の内面に当接され、各当接部で目張り材9によ
って接着されている。このようにして船体部材1にハル
ライナー部材3が取付けられることにより座席台32お
よび背当て台31が形成され、座席用クッション82
が、また背当て台31上には背当て用クッション81が
取付けられて座席および背当てが形成されている。
【0010】図3および図4は、図1に示すハルライナ
ー部材2と側部ハルライナー部材3との接続部の船体部
材1に対する取付け部の断面形状を示している。図3に
示すように、ハルライナー部材2に形成された物入れ2
3の上側の棚部21の側板22と、側部ハルライナー部
材3に形成された背当て台31の側板34とが端まで目
張り材9によって船体部材1の内面に接着され、この側
板22と側板34との間にバルクヘッド4が挾み込まれ
てビス止めされている。また図4に示すように、物入れ
23の端部と座席台30の側板35とは、互いに重ね合
わされてビスで結合されるとともに、船体部材1の内面
に目張り材9によって接着され、かつ両者間にバルクヘ
ッド4の端部が挾み込まれてビスにより固定されてい
る。
【0011】なお、上記実施例では、上記ハルライナー
部材2の他に、側部ハルライナー部材3が別体として成
形されているが、これは凹凸形状の相違から型抜き方向
が異なるために別部材として形成したものであり、凹凸
形状によってはハルライナー部材を一体の部材として形
成してもよい。
【0012】図5はこの発明の別の実施例を示し、上記
ハルライナー部材2と同様にFRP製の一体成形品で形
成されたハルライナー部材10が目張り材9によって船
体部材1の内面に接着されている。このハルライナー部
材10は一方の側部に上側支持部13、中間支持部14
および下側支持部15が形成され、各支持部13,1
4,15はそれぞれ船体部材1の内面から船内に突出す
る突出部を備えている。そして上側支持部13には座席
部化粧板85が位置決めされて取付けられ、中間支持部
14には座板36の一端部が位置決めして取付けられ、
下側支持部15には床板71の一端部が位置決めして取
付けられている。そして床板71上の中間部座席用の縦
部材37が設置され、この縦部材37と上記中間支持部
14とによって座板36が支持され、その上に座席クッ
ション82が設置されて座席が形成されている。また上
側支持部13から船内方向に水平に延びる部分によって
棚15が形成されている。
【0013】ハルライナー部材10は船体の他方の側部
においても上側支持部16、中間支持部17および下側
支持部18が形成され、上側支持部16には座席部化粧
板85が位置決めされて取付けられ、中間支持部17に
は座板36の一端部が位置決めして取付けられ、下側支
持部18には床板71および座席用縦部材37が位置決
めして取付けられている。そしてこの縦部材37と上記
中間支持部17とによって座板36が支持され、その上
に座席クッション82が設置されて座席が形成されてい
る。
【0014】上記構成において、船体部材1の内面に沿
うようにFRPの型成形によってハルライナー部材2,
3を成形するとともに予め各種装備品の取付け部を一体
に形成させておき、このハルライナー部材2,3を船体
部材1に取付けることによって、船体部材1の内面に各
種装備品の取付け部が形成されるようにしている。この
ため、船体部材1の内面の三次元的な曲面上に各種装備
品を位置決めして取付けるという作業は必要なく、また
各種装備品の位置はハルライナー部材2,3の成形用型
によって正確に設定されるために位置決めの誤差が生じ
ることもない。さらに同一の船を製造する場合も木工部
品などが正確に同一のものを使用することができる。
【0015】なお、図5の実施例ではハルライナー部材
10に形成した突出部によって座席台などの装備品の取
付け部(支持部13〜18)を形成させ、この取付け部
を基準として各種装備品を取付けるようにしている。ま
た図1の実施例では、ハルライナー部材2,3の突出部
によって装備品の取付け部を兼ねた装備品自体を形成さ
せるようにしている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
FRP製の一体成形品からなる船体部材と、この船体部
材の内面に接着されたFRP製の一体成形品からなるハ
ルライナー部材とを備え、このハルライナー部材には予
め装備品またはその取付け部が一体に形成されているも
のであり、このため船体部材の内面の三次元的な曲面上
に各種装備品を位置決めして取付けるという作業は必要
なく、ハルライナー部材を船体部材に接着させるだけで
各種装備品が正確に位置決めされて取付けられる。また
各種装備品の位置はハルライナー部材の成形用型によっ
て正確に設定されるために位置決めの誤差が生じること
もない。さらに同一の船を製造する場合も木工部品など
が正確に同一のものを使用することができるという利点
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す船体部材およびハルラ
イナー部材の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のハルライナー部材と側部ハルライナー部
材との接合部の背当て部における断面図である。
【図4】図1のハルライナー部材と側部ハルライナー部
材との接合部の座席部における断面図である。
【図5】この発明の別の実施例を示す船体横断面図であ
る。
【図6】従来構造の図2相当図である。
【符号の説明】
1 船体部材 2,10 ハルライナー部材 3 側部ハルライナー部材 4 バルクヘッド 13〜18 装備品の取付け部(支持部) 30 座席台 31 背当て台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP製の一体成形品からなる船体部材
    と、この船体部材の内面に接着されたハルライナー部材
    とを備え、このハルライナー部材はFRP製の一体成形
    品からなりかつ上記船体部材の内面から船内に突出する
    突出部を複数個所備え、上記突出部によって座席台など
    の装備品の取付け部が構成されていることを特徴とする
    FRP製船体の船体構造。
  2. 【請求項2】 FRP製の一体成形品からなる船体部材
    と、この船体部材の内面に接着されたハルライナー部材
    とを備え、このハルライナー部材はFRP製の一体成形
    品からなりかつ上記船体部材の内面から船内に突出する
    突出部を複数個所備え、上記突出部によって座席台など
    の装備品が構成されていることを特徴とするFRP製船
    体の船体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015042541A (ja) * 2013-07-24 2015-03-05 ヤンマー株式会社 小型船舶

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