JPH06297704A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JPH06297704A
JPH06297704A JP8752493A JP8752493A JPH06297704A JP H06297704 A JPH06297704 A JP H06297704A JP 8752493 A JP8752493 A JP 8752493A JP 8752493 A JP8752493 A JP 8752493A JP H06297704 A JPH06297704 A JP H06297704A
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JP
Japan
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photosensitive resin
substrate
resin layer
flow path
ink jet
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JP8752493A
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Inventor
Takahiro Usui
隆博 臼井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板と前記基板上に形成された感光性樹脂層
よりなる流路を有するインクジェットヘッドの感光性樹
脂を精度良く流路に形成し、インク吐出性能のばらつき
の無いインクジェットヘッドを提供することを目的とす
る。 【構成】 基板7上に形成された多官能アクリレートを
含む感光性樹脂層12と、ノズル部材14上に形成され
た多官能アクリレートを含む感光性樹脂層15を重ね合
わせて流路を形成するインクジェットヘッドであって、
感光性樹脂層12と感光性樹脂層15の多官能アクリレ
ートの効果率が異なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッドに
関する。更に詳しくは、感光性樹脂を用いたインクジェ
ットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年インクジェットプリンタは高速印
字、低騒音、高印字品位等の利点から、急速に発展して
いる。そのインクジェットプリンタに用いられるインク
ジェットヘッドの流路としていくつかの方式が提案され
ている。なかでも感光性樹脂を利用しフォトリソグラフ
ィ法により流路を形成する方法が、高密度化・小型化に
有利な為、広く採用されている。
【0003】基板上に感光性樹脂層を形成し、感光性樹
脂の必要部分を露光後、未露光の感光性樹脂層を除去し
て流路を形成する、いわゆるフォトリソグラフィ法によ
るインクジェットヘッドは、特公昭62−59672号
公報等に開示されている。その構造を図8を用いて説明
する。図8に於いて第一の基板20はガラス、プラスチ
ック、セラミック、金属等からなり、インク流路の底面
として機能する。第一の基板20上にはノズルからイン
クを吐出するために利用される圧力を発生する圧力発生
素子21が設けられる。圧力発生素子21が設けられた
基板20上に感光性樹脂層よる隔壁22が設けられる。
隔壁22は感光性樹脂を公知のフォトリソグラフィ法に
より形成される。また第二の基板23上にも同様の方法
で感光性樹脂層を形成し、隔壁24を形成する。次に隔
壁22と隔壁24を熱融着法により接合してインクジェ
ットヘッドを得る。熱融着法を以下に説明する。感光性
樹脂を加熱することにより、感光性樹脂は軟化する。す
ると接着力が発現し、感光性樹脂どうしはりあわせ、加
圧することによ接合できる。熱融着法は接着剤を用いた
接着法と比べると、接着剤が流路にはみだすとういう不
具合がなく、優れた方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
では軟化した感光性樹脂を加圧する為に、感光性樹脂は
変形する。変形した状態ではりあわせると流路の寸法精
度が悪くなり、インク吐出性能がばらつくという課題が
ある。
【0005】そこで本発明の目的とするところは感光性
樹脂を精度良く流路に形成し、インク吐出性能のばらつ
きの無いインクジェットヘッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドは、基板と前記基板上に形成された感光性樹脂層
の流路からなるインクジェットヘッドに於て、前記感光
性樹脂層はアクリル基の硬化率が異なる少なくとも2種
類以上の感光性樹脂よりなることを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図を用いて本発明を説明する。
【0008】図1は、本発明のインクジェットヘッドの
分解斜視図である。図1に於いてインクジェットヘッド
は基板4上に感光性樹脂よりなる隔壁6が形成され、さ
らに隔壁6上に複数のノズル開口2を有するノズル部材
3が配設されている。これにより流路1が形成される。
流路1は共通インク室18と接続され、共通インク室1
8はインクタンク(図示されない)にインク管(図示さ
れない)を介して接続される。また圧力発生素子5は駆
動回路(図示されない)に接続される。圧力発生素子5
は駆動回路より電気パルスが送られると矢印E方向に伸
び、基板4をE方向に変形する。それにより流路1に満
たされたインクは圧力を受け、ノズル開口2より吐出す
る。
【0009】圧力発生素子5は電気パルスにより伸縮す
るいわゆる圧電材料であればよく、なかでも圧電定数の
高いPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)が好ましい。本発
明者はPZTのなかでも、低電圧で大きな変形が得られ
ることで注目を浴びている積層PZTを利用している。
【0010】基板4は圧力発生素子5の伸縮により容易
に変形し、且つインクに対して耐性を有することを要求
される為、0.01mm以下の厚さの金属泊、プラスチ
ックフィルムが好ましい。
【0011】感光性樹脂は多官能アクリレートを含み感
光樹脂であればよく、液状またはフィルム状、ネガ型ま
たはポジ型をとわず使用できる。基板上に感光性樹脂層
を形成する方法は液状の感光樹脂であればロールコータ
ー、スピンコーター、スプレーコーター等を用いる方法
で形成できる。またフィルム状の感光性樹脂であれば、
熱圧力ローラーラミネーターを用いる方法で形成でき
る。
【0012】また圧力発生素子に電気熱変換素子を利用
したいわゆるバブルジェットタイプのインクジェットヘ
ッドでも本発明は利用できる。
【0013】次に本発明のインクジェットヘッドの製造
方法を図を基に説明をするが、特にこれに限定されるも
のではない。
【0014】まず、図2に示すように厚さ3μmのニッ
ケルの基板7の表面を洗浄、乾燥したのち、感光性樹脂
層8を形成する。本発明者は感光性樹脂としてフィルム
状のネガ型感光性樹脂(東京応化(株)製、商品名オー
デイル)を用いた。基板上に感光性樹脂層を形成する方
法は熱圧力ラミネータを用いた。熱圧力ラミネータは基
板上にフィルム状の感光性樹脂を位置し、加熱し、圧力
ロールを介して基板とフィルム状の感光性樹脂に圧力を
加えることにより、基板にフィルム状の感光性樹脂を密
着させる。加熱温度は60℃〜100℃が好ましい。加
熱温度が低いと基板と感光性樹脂の密着力が低くなり、
基板と感光性樹脂は容易に剥がれる。また加熱温度が高
いと感光性樹脂は軟化し、基板上で不均一な厚さにな
る。圧力は1.5kg/cm2〜2.5kg/cm2が好
ましい。圧力が低いと、温度が低いときと同様に基板と
感光性樹脂の密着力が低くなり、基板と感光性樹脂は容
易に剥がれる。また圧力が高いと、温度が高いときと同
様に、感光性樹脂は基板上で不均一な厚さになる。
【0015】次に、図3に示すように、感光性樹脂8上
に所定のパターン9を有するパターンマスク10を重ね
合わせたのち、紫外線光を露光する。紫外線光は矢印A
方向に露光される。基板7とパターンマスク9は公知の
手法によって位置合わせを行う。紫外線光が照射された
感光性樹脂8は硬化し不溶化する。これにより感光性樹
脂8は不溶化部12と可溶化部11とに分かれる。紫外
線光の露光は、平行光を感光性樹脂に照射しなければな
らない。また紫外線光の照射光量は60mJ/cm2
120mJ/cm2が好ましい。照射光量が少ないと、
感光性樹脂8の硬化が不十分となり、所定の硬化部のパ
ターンが得られない。また照射光量が多いと、パターン
マスクからの紫外線の漏れが多くなり、可溶化したい部
分も硬化し、不溶化される。
【0016】次に、図4に示すように感光性樹脂8の可
溶化部11を現像液を用いて溶解除去する。除去されな
い感光性樹脂は隔壁13となり流路19が形成される。
現像液は感光性樹脂の種類に対応した現像液が使用され
る。本発明者はフィルム状のネガ型感光性樹脂(東京応
化(株)製、商品名オーデイル)に対応する現像液とし
てトリエタンを用いた。現像は感光性樹脂の可溶化部
に、スプレーノズル等により現像液の液滴があてられ、
感光性樹脂の可溶化部は現像液に溶解する。現像液の溶
解能力は一定である為、現像液の液滴で溶解できる感光
性樹脂量は液滴の量により決まる。したがって多くの感
光性樹脂を溶解するには、次々と現像液の液滴を感光性
樹脂にあて、感光性樹脂を溶解した古い現像液を速やか
に除去し、新しい現像液に交換しなければならない。現
像液の噴霧圧、温度により現像状態は大きく変わる。現
像液の噴霧圧は1kg/cm2〜3kg/cm2が好まし
い。噴霧圧が低いと、古い現像液と新しい現像液の交換
が不十分となる。また噴霧圧が高いと、感光性樹脂の可
溶化部が除去された後にも、現像液が噴霧されると、厚
さが3μmと薄い基板を変形あるいは破壊したりする。
【0017】次に図5に示すようにガラス、プラスチッ
ク、セラミック、金属等のうちの適切な材質からなるノ
ズル部材14の表面を洗浄、乾燥したのち、前述の方法
と同様の方法により感光性樹脂の隔壁15を形成し、流
路16を形成する。ノズル部材14には所定の径のノズ
ル17が所定の数形成されている。本発明者はノズル部
材14として厚さ80μmのSUS材を用い、プレス法
により、径40μmのノズル17を作成した。
【0018】次に図5に示すようにノズル部材14上に
形成された感光性樹脂の隔壁15にエネルギー線を照射
する。エネルギー線は矢印B方向に照射する。エネルギ
ー線は感光性樹脂を硬化させる機能を持っていればよく
特に限定されるものではない。本発明者は紫外線光を用
いた。紫外線光の照射光量は10000mJ/cm
ある。紫外線を照射することにより、感光性樹脂は更に
硬化反応が進み、加熱されても変形する度合いが小さく
なる。本発明者は現像前の紫外線の照射量とここでの紫
外線の照射量に大きな差があることを見いだし、ここで
の紫外線の照射量と同等の照射量を現像前に照射する
と、前述で説明したように所定の流路を得られないこと
がわかった。
【0019】次に図6に示すようニッケルの基板7上に
形成された感光性樹脂の隔壁12と、ノズル部材14上
に形成された流路と感光性樹脂の隔壁15と熱融着法に
より接合し、流路の完成品18を作成した。融着温度は
110℃〜130℃、圧力はg/cmが好ましい。
【0020】次に圧力発生素子、インク供給管等の部品
をと流路の完成品とを組立し、また駆動回路と接続する
ことによりインクジェットヘッドを作成した。
【0021】感光性樹脂の材料構成と多官能アクリレー
トの硬化反応を以下に説明する。
【0022】まず感光性樹脂の材料構成をを説明する。
通常感光性樹脂はバインダーポリマー、光重合性の多官
能モノマー、光重合開始剤よりなる。バインダーポリマ
ーはベースポリマーとも呼ばれ、感光性樹脂に固形物形
成機能を与える。アルカリ現像型感光性樹脂ではポリマ
ー中にカルボキシル基を含有して、現像液に溶解でき
る。例えば各種の(メタ)アクリレート、スチレン、ア
クリロニトリルなどと(メタ)アクリル酸などの共重合
体である。光重合性の多官能モノマーは光開始剤によっ
てラジカル重合し、バインダーポリマーに絡み合って架
橋硬化し、現像液に不溶化する。例えばトリメチロール
プロパントリアクリレート(TMP−TA)、ポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート(PEG−D
(M)A)、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アク
リレート、(ジ)ペンタエリスリトール(トリ〜ヘキ
サ)アクリレート、その他エポキシ系、ウレタン系、エ
ステル系、エーテル系、ビスフェノール系、スピラン系
などの多官能アクリレートがある。光重合開始剤は紫外
線照射により開始剤の活性ラジカルが発生する。この活
性ラジカルにより多感能モノマーのラジカル重合反応が
引き起こされる。
【0023】次に多官能アクリレートの硬化反応を図7
をもとに説明する。図7は感光性樹脂の状態を示すモデ
ル図である。左側が硬化前の状態を示し、右側が硬化後
の状態を示す。硬化前ではバインダーポリマー、光重合
性の多官能モノマー、光重合開始剤がそれぞれ独立して
存在する。紫外線光が照射されると光重合開始剤が活性
ラジカルとなり多官能モノマーがラジカル重合し、バイ
ンダーポリマーに絡みつき、架橋硬化する。
【0024】次に感光性樹脂の多官能アクリレートの硬
化率の測定方法を説明する。
【0025】本発明者は感光性樹脂の多官能アクリレー
トの硬化率の測定方法として赤外吸収法を用いた。物質
を構成する分子は振動し、その振動の周波数は赤外から
遠赤外にある。物質に赤外線を照射すると、分子の振動
周波数と等しい周波数を持つ光の成分吸収される。分子
が振動する周波数は各分子でほぼ一義的に決まるので、
物質に含まれる分子を同定できる。これを利用したのが
赤外吸収法である。
【0026】多官能アクリレートの硬化反応は炭素の二
重結合をアクリレートがラジカルとなり、重合し、炭素
の二重結合を含まないポリマーとなる。従って重合(硬
化)が進むと炭素の二重結合は少なくなることが判る。
炭素の二重結合の吸収波長は812カイザーにある。本
発明者はこの波長を着目し、赤外吸収を測定した。
【0027】本発明者は前述のインクジェットヘッドの
製造方法の説明の中の基板上に形成された感光性樹脂の
流路とノズル部材上に形成された感光性樹脂のそれぞれ
について、炭素の二重結合の赤外吸収の波長強度を測定
している。基板上の感光性樹脂の波長強度は1.04で
ある。ノズル部材上の感光性樹脂の波長強度は4.25
である。
【0028】以下に詳しい実施例、比較例を挙げ、本発
明を更に詳しく説明する。
【0029】(実施例) (1)基板A上に厚さ0.100mmのドライフィルム
フォトレジストAを熱圧力ラミネータで積層する。加熱
温度は80℃、圧力は2.0kg/cm2である。
【0030】(2)ドライフィルムフォトレジストA上
にパターンマスクを位置し、露光器により紫外線光を露
光する。紫外線光の照射光量は90mJ/cm2であ
る。パターンマスクの流路幅は0.070mmである。
【0031】(3)ドライフィルムフォトレジストをス
プレー型現像機により現像する。現像液はトリエタンを
用い、噴霧圧は2kg/cm2、温度は30℃である。
【0032】(4)得られたよう流路の流路幅と厚さを
測定する。流路幅は0.070mmであり、パターンマ
スクと同寸法の流路が精度良く形成でき、その厚さは
0.095mmであった。
【0033】(5)基板B上に厚さ0.2mmのドライ
フィルムフォトレジストBを熱圧力ラミネータで積層す
る。加熱温度は80℃、圧力は2.0kg/cm2であ
る。
【0034】(6)ドライフィルムフォトレジストB上
にパターンマスクを位置し、露光器により紫外線光を露
光する。紫外線光の照射光量は90mJ/cm2であ
る。パターンマスクの流路幅は0.070mmである。
【0035】(7)ドライフィルムフォトレジストBを
現像器により現像する。現像液はトリエタンを用い、噴
霧圧は2kg/cm2、温度は30℃である。
【0036】(8)得られたよう流路の流路幅と厚さを
測定する。流路幅は0.070mmであり、パターンマ
スクと同寸法の流路が精度良く形成でき、その厚さは
0.095mmであった。
【0037】(9)ドライフィルムレジストBに紫外線
光を照射する。照射光量は10000mJ/cm2であ
る。
【0038】(10)ドライフィルムレジストAとドラ
イフィルムレジストBをはりあわせ熱融着する。温度は
150℃、荷重は100g/cm2、時間は10分であ
る。
【0039】(11)融着されたドライフィルムを切断
し、その流路幅と厚さを測定した。流路幅は0.068
〜0.069μmでその寸法精度はレンジで0.001
μmであり、厚さは0.186〜0.188mmであり
でその寸法精度はレンジで0.002mmであった。
【0040】(比較例) (1)基板A上に厚さ0.100mmのドライフィルム
フォトレジストAを熱圧力ラミネータで積層する。加熱
温度は80℃、圧力は2.0kg/cm2である。
【0041】(2)ドライフィルムフォトレジストA上
にパターンマスクを位置し、露光器により紫外線光を露
光する。紫外線光の照射光量は90mJ/cm2であ
る。パターンマスクの流路幅は0.070mmである。
【0042】(3)ドライフィルムフォトレジストをス
プレー型現像器により現像する。現像液はトリエタンを
用い、噴霧圧は2kg/cm2、温度は30℃である。
【0043】(4)得られたよう流路の流路幅と厚さを
測定する。流路幅は0.070mmであり、パターンマ
スクと同寸法の流路が精度良く形成でき、その厚さは
0.095mmであった。
【0044】(5)基板B上に厚さ0.2mmのドライ
フィルムフォトレジストBを熱圧力ラミネータで積層す
る。加熱温度は80℃、圧力は2.0kg/cm2であ
る。
【0045】(6)ドライフィルムフォトレジストB上
にパターンマスクを位置し、露光器により紫外線光を露
光する。紫外線光の照射光量は90mJ/cm2であ
る。パターンマスクの流路幅は0.070mmである。
【0046】(7)ドライフィルムフォトレジストBを
現像器により現像する。現像液はトリエタンを用い、噴
霧圧は2kg/cm2、温度は30℃である。
【0047】(8)得られたよう流路の流路幅と厚さを
測定する。流路幅は0.070mmであり、パターンマ
スクと同寸法の流路が精度良く形成でき、その厚さは
0.095mmであった。
【0048】(9)ドライフィルムレジストAとドライ
フィルムレジストBをはりあわせ熱融着する。温度は1
50℃、荷重は100g/cm2、時間は10分であ
る。
【0049】(10)融着されたドライフィルムを切断
し、その流路幅と厚さを測定した。流路幅は0.068
〜0.074μmでその寸法精度はレンジで0.006
μmであり、厚さは0.166〜0.182mmであり
でその寸法精度はレンジで0.016mmであった。
【0050】実施例と比較例の結果から明かなように、
本発明は感光性樹脂同士を少ない変形で精度良く融着で
きる。
【0051】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明のインクジ
ェットヘッドによれば、厚い感光性樹脂を用いて精度良
く流路が形成でき、応答周波数の高いインクジェットヘ
ッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの構造を説明す
る分解斜視図。
【図2】本発明のインクジェットヘッドの製造方法を説
明する断面図。
【図3】本発明のインクジェットヘッドの製造方法を説
明する断面図。
【図4】本発明のインクジェットヘッドの製造方法を説
明する断面図。
【図5】本発明のインクジェットヘッドの製造方法を説
明する断面図。
【図6】本発明のインクジェットヘッドの製造方法を説
明する断面図。
【図7】感光性樹脂の硬化反応を説明するモデル図。
【図8】従来技術インクジェットヘッドの構造を説明す
る分解斜視図。
【符号の説明】
1 流路 2 ノズル開口 3 ノズル部材 4 基板 5 圧力発生素子 6 供給口 7 基板 8 感光性樹脂 9 パターン 10 パターンマスク 11 感光性樹脂の不溶化部 12 感光性樹脂の可溶化部 13 感光性樹脂の隔壁 14 ノズル部材 15 感光性樹脂の隔壁 16 流路 17 ノズル 18 流路の完成品 19 流路 20 第一の基板 21 圧力発生素子 22 隔壁 23 第二の基板 24 隔壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と前記基板上に形成された感光性樹
    脂層の流路を有するインクジェットヘッドであって、前
    記感光性樹脂層は多官能アクリレートを含み、前記多感
    能アクリレートの硬化率が異なる少なくとも2種類以上
    の感光性樹脂よりなることを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 基板と前記基板上に形成された感光性樹
    脂層の流路を有するインクジェットヘッドの製造方法で
    あって、以下の工程を含む製造方法により製造されるこ
    とを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。 (1)基板A上に感光性樹脂層Aを形成する工程。 (2)前記感光性樹脂層Aに流路パターンAを形成する
    工程。 (3)基板B上に感光性樹脂層Bを形成する工程。 (4)前記感光性樹脂層Bに流路パターンBを形成する
    工程。 (5)前記感光性樹脂層Aをエネルギー線を照射、ある
    いは加熱する工程。 (6)前記感光性樹脂層Aと前記感光性樹脂層Bを接合
    する工程。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7014987B2 (en) 2002-07-18 2006-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Manufacturing method of liquid jet head

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7014987B2 (en) 2002-07-18 2006-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Manufacturing method of liquid jet head

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