JPH06297648A - 水分移行性積層フィルム - Google Patents

水分移行性積層フィルム

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JPH06297648A
JPH06297648A JP11654493A JP11654493A JPH06297648A JP H06297648 A JPH06297648 A JP H06297648A JP 11654493 A JP11654493 A JP 11654493A JP 11654493 A JP11654493 A JP 11654493A JP H06297648 A JPH06297648 A JP H06297648A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水分が液体であるか水蒸気であるかを問わ
ず、薄膜材料の片方の面から他方の面に向けて水分が一
方向に移行する水分移行性積層フィルムを提供すること
を目的とする。 【構成】 高透湿度フィルム層(A) と低透湿度フィルム
層(B) との積層フィルムである。そしてこれら高透湿度
フィルム層(A) および低透湿度フィルム層(B) として、
これらの層のJIS Z0208に基く透湿度(g/m2
24hr)をそれぞれPa 、Pb とするとき、 Pa ≧300 ……(1) Pb ≧100 ……(2) Pa ≧3×Pb ……(3) の関係を全て満足する組み合わせのものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜材料の片方の面か
ら他方の面に向けて水分が一方向に移行する水分移行性
積層フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】含水食品の保存・解凍・鮮度保持のため
の食品包装用材料、靴や衣料用の材料、医療用材料、農
業用材料として、種々の薄膜材料が用いられている。こ
の場合、使用状態において、外部からの水や湿気の侵入
は阻止され、内部の水や湿気は外部に逃がされるような
性質を有することが望まれる場合が多い。
【0003】この課題に挑戦すべく、薄膜材料として微
細な連通孔を持つ多孔質材料を用い、その連通孔を水の
通過は阻止するが水蒸気の通過は可能な大きさに設定し
て防水性と透湿性とを兼ね備えるようにする研究がなさ
れ、すでに実用化しているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
透湿防水性材料は、材料を挟んで片方が液体の水、他方
水蒸気である場合にしか適用できないという限界があ
る。靴や衣料用の材料を例にとると、雨天でも水は外部
から内部には浸透しないが、内部については、発汗量が
少ないうちは内部の湿気が外部に放散されて蒸れを生じ
ないものの、発汗量がある限度を越えると水蒸気が凝縮
して外部に放散されず、不快感を生ずるようになるので
ある。
【0005】外部側の水蒸気は内部側には移行せず、し
かも内部側の水蒸気は外部側に移行するような薄膜材料
を見い出すことは難しい。同様に、外部側の水は内部側
に入らず、しかも内部側の液体の水は外部側に移行させ
るような薄膜材料を見い出すことは難しい。
【0006】本発明は、このような背景下において、水
分が液体であるか水蒸気であるかを問わず、薄膜材料の
片方の面から他方の面に向けて水分が一方向に移行する
水分移行性積層フィルムを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の水分移行性積層
フィルムは、高透湿度フィルム層(A) と低透湿度フィル
ム層(B) との積層フィルムであって、これら高透湿度フ
ィルム層(A) および低透湿度フィルム層(B) として、こ
れらの層のJIS Z0208に基く温度40℃、相対
湿度90%RHにおける透湿度(g/m2・24hr)をそれぞ
れPa 、Pb とするとき、 Pa ≧300 ……(1) Pb ≧100 ……(2) Pa ≧3×Pb ……(3) の関係を全て満足する組み合わせのものを用いたことを
特徴とするものである。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】高透湿度フィルム層(A) の透湿度Pa は、
上記(1) のように300g/m2・24hr以上(好ましく40
0g/m2・24hr以上)であることが必要であり、透湿度が
不足するときは所期の水分移行性が得られない。低透湿
度フィルム層(B) もある程度の透湿度を有することが要
求されるので、その透湿度は上記(2) のように100g/
m2・24hr以上であることが必要である。低透湿度フィル
ム層(B) の透湿度Pbが上記範囲よりも小さいときは、
高透湿度フィルム層(A) を積層しても水分移行性積層フ
ィルムは得られない。
【0010】さらにこれらの高透湿度フィルム層(A) お
よび低透湿度フィルム層(B) は、上記(3) の関係を満足
すること、すなわち、高透湿度フィルム層(A) の透湿度
Paが低透湿度フィルム層(B) の透湿度Pb よりも3倍
以上(好ましくは4倍以上)大きいことが必要であり、
3倍未満の場合には両層とも比較的透湿度の高いものを
用いても、かえって水分移行が円滑に行われないように
なる。
【0011】高透湿度フィルム層(A) の例としては、ポ
リビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、N−メトキシ−6−ナイロン、ポリアクリル酸
塩、ポオリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレンオキサイド、セルローストリアセテート、セ
ルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレー
ト、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
セロハン、天然高分子またはその加工物(ゼラチン、カ
ゼイン、にかわ、アルブミン、アルギン酸塩、ペクチン
塩、キトサン、キチン、プルラン、ゼイン、ケラチン
等)、ポリエステルウレタン、ポリウレタン、親水性基
を有する紫外線硬化型樹脂などのフィルム層があげられ
る。この高透湿度フィルム層(A) は用途によっては水溶
性を有していてもよいが、水溶性を有しないで親水性を
有するものであることが望ましい。そのため、架橋剤の
配合、共重合変性、グラフト変性、ウレタン化・アセタ
ール化・シアノエチル化等の後変性、活性エネルギー線
の照射、延伸、熱処理、不溶性塩への変換などの手段を
必要に応じ講ずることができる。
【0012】低透湿度フィルム層(B) の例としては、ポ
リカーボネート、フェノキシエーテル系樹脂架橋体、紫
外線硬化型樹脂、ポリスルホン、ナイロン、セルロース
プロピオネート、エチレン含量の比較的高いエチレン−
ビニルアルコール共重合体、ポリスチレン、ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルなどの
フィルム層があげられる。
【0013】ただし、高透湿度フィルム層(A) であるか
低透湿度フィルム層(B) であるかは相対的なものであ
り、また透湿度は膜厚や共重合組成の影響を大きく受け
るので、同じポリマーであっても高透湿度フィルム層
(A) に属したり低透湿度フィルム(B) に属したりするこ
とがある。また、通常は透湿度が極めて小さいフィルム
と思われていても膜厚を薄くすれば透湿度は大きくな
り、通常は透湿度が極めて大きいフィルムと思われてい
ても膜厚を厚くすれば透湿度は小さくなる。従って上記
の例示はあくまで便宜的なものである。
【0014】高透湿度フィルム層(A) は単層のみならず
複層とすることもでき、同様に低透湿度フィルム層(B)
も単層のみならず複層とすることもできる。
【0015】積層は、片方の層の上に他方の層を流延製
膜などの方法により形成させることにより行うこともで
きる。この場合、層間密着性を向上させるため、高透湿
度フィルム層(A) または低透湿度フィルム層(B) に属す
るアンカーコーティング層を介して上層の流延を行うこ
ともできる。高透湿度フィルム層(A) および低透湿度フ
ィルム層(B) として市販のものを用い、これらを高透湿
度フィルム層(A) または低透湿度フィルム層(B) を形成
することが可能な接着剤層を介して接着積層することも
好ましい。高透湿度フィルム層(A) と低透湿度フィルム
層(B) との積層は、コエクストルージョンコーティン
グ、エクストルージョンコーティングなどの方法によっ
ても行うことができる。
【0016】各層の厚みに特に限定はないが、高透湿度
フィルム層(A) は数μm 〜500μm 程度、低透湿度フ
ィルム層(B) は1〜100μm 程度とすることが多い。
【0017】高透湿度フィルム層(A) と低透湿度フィル
ム層(B) との積層フィルムからなる水分移行性積層フィ
ルムには、不織布、織布、編布、紙等のウエブをはじめ
とする他の層を少なくとも一方の層上に付加したり、層
(A), (B)の層間に介在させたりすることもできる。
【0018】本発明の水分移行性積層フィルムは、含水
食品の保存・解凍・鮮度保持のための食品包装用材料、
医薬品包装材料、医療用または身体用の材料(絆創膏、
包帯、おむつカバー等)、靴や衣料用材料(雨衣、外
衣、スポーツ衣等)、肥料包装材料、農業用材料、建
材、壁保護材、カラーフィルムなどの用途に用いること
ができる。
【0019】
【作用】高透湿度フィルム層(A) および低透湿度フィル
ム層(B) として上に述べた(1),(2), (3) の関係を満足
する組み合わせを採用して積層フィルムを構成すると、
水分が液体であるか水蒸気であるかを問わず、高透湿度
フィルム層(A) 側の表面から低透湿度フィルム層(B) 側
の表面に向けて水分が一方向に移行する水分移行性積層
フィルムとなる。
【0020】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」とあるのは重量部である。
【0021】実施例1 図1は本発明の水分移行性積層フィルムの一例を示した
断面図である。図1中の白抜き矢印は、水分の移行方向
を示したものである。
【0022】フェノキシエーテル樹脂(ユニオン・カー
バイド社製)40部、メチルエチルケトン40部、トリ
レンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのア
ダクト体の75%溶液(日本ポリウレタン株式会社製の
コロネートL)40部とからなるフェノキシエーテル樹
脂系樹脂液を調製した。
【0023】高透湿度フィルム層(A) の一例としての重
合度1100、ケン化度98.5モル%、厚み75μm のポ
リビニルアルコールフィルム(熱処理品)の片面に、上
記のフェノキシエーテル樹脂系樹脂液をアプリケーター
を用いて流延し、温度80℃で5分間乾燥し、ついで温
度120℃で20分間キュアして、表1の厚みの低透湿
度フィルム層(B) を形成させた。
【0024】これにより、図1に示した(A)/(B) の層構
成の水分移行性積層フィルムが得られた。この積層フィ
ルムの透湿度(g/m2・24hr)の測定結果を表1に示す。
透湿度は、JIS Z0208(防湿包装材料の透湿度
試験方法(カップ法))に基いて温度40℃、相対湿度
90%RHにて測定したものである。なお、層(A) の単
独膜の透湿度Pa 、層(B) の単独膜の透湿度Pb は、次
の通りである。 層(A) の単独膜の透湿度Pa 厚み75μm : 2400g/m2・24hr 層(B) の単独膜の透湿度Pb 厚み 8μm : 180g/m2・24hr 厚み15μm : 130g/m2・24hr
【0025】
【表1】 層(A) /層(B) の 層(A) →層(B) 方向の 層(B) →層(A) 方向の 厚み(μm/μm) 透湿度(g/m2・24hr) 透湿度(g/m2・24hr) 75/ 4 663.5 182.8 75/ 6 372.5 108.7 75/ 8.5 183.4 56.5 75/10 115.2 50.4 75/15 114.2 30.3
【0026】表1から、層(A) →層(B) 方向の透湿度は
大きく、しかもその方向の透湿度は層(B) →層(A) 方向
の透湿度に比し顕著に大きいことがわかる。
【0027】比較例1 高透湿度フィルム層(A) の一例としての実施例1のポリ
ビニルアルコールフィルムの片面に、溶剤としてメタノ
ール、グリコールエーテル、酢酸および水を重量比で5
1:17:2:7の割合で用いた樹脂分23重量%のシ
リコーン樹脂液(アクリルシリコーン樹脂液)をアプリ
ケーターを用いて流延し、温度60℃で5分間乾燥し、
ついで温度100℃で7分間キュアして、表2の厚みの
低透湿度フィルム層(B')を形成させた。
【0028】得られた積層フィルムの透湿度(g/m2・24
hr)の測定結果を表2に示す。なお層(A) の単独膜の透
湿度Pa 、層(B')の単独膜の透湿度Pb'は、次の通りで
ある。 層(A) の単独膜の透湿度Pa 厚み75μm : 2400g/m2・24hr 層(B')の単独膜の透湿度Pb' 厚み 6μm : 25.3 g/m2・24hr
【0029】
【表2】 層(A) /層(B')の 層(A) →層(B')方向の 層(B')→層(A) 方向の 厚み(μm/μm) 透湿度(g/m2・24hr) 透湿度(g/m2・24hr) 75/ 2 35.9 30.0 75/ 4 25.8 30.8 75/ 6 25.3 40.9
【0030】表2から、層(A) →層(B')方向の透湿度と
層(B')→層(A) 方向の透湿度とは共に小さく、しかも両
方向の透湿度はそれほど変らないことがわかる。これ
は、シリコーン樹脂膜からなる低透湿度フィルム層(B')
の透湿度が小さいため、高透湿度フィルム層(A) を積層
しているにかかわらず水分移行性が事実上発現しないこ
とを意味している。
【0031】比較例2 高透湿度フィルム層(A) の一例としての実施例1のポリ
ビニルアルコールフィルムの片面に、比較例1とは別の
種類のシリコーン樹脂液をアプリケーターを用いて流延
し、乾燥、キュアして、表3の厚みの低透湿度フィルム
層(B')を形成させた。
【0032】得られた積層フィルムの透湿度(g/m2・24
hr)の測定結果を表3に示す。なお層(A) の単独膜の透
湿度Pa 、層(B')の単独膜の透湿度Pb'は、次の通りで
ある。 層(A) の単独膜の透湿度Pa 厚み75μm : 2400g/m2・24hr 層(B')の単独膜の透湿度Pb' 厚み 6μm : 30g/m3・24hr
【0033】
【表3】 層(A) /層(B')の 層(A) →層(B')方向の 層(B')→層(A) 方向の 厚み(μm/μm) 透湿度(g/m2・24hr) 透湿度(g/m2・24hr) 75/ 2 54.9 51.1 75/ 4 48.5 45.7 75/ 6 39.1 41.0
【0034】表3から、層(A) →層(B')方向の透湿度と
層(B')→層(A) 方向の透湿度とは共に小さく、しかも両
方向の透湿度はそれほど変らないことがわかる。
【0035】実施例2 図2は本発明の水分移行性積層フィルムの一例を示した
断面図である。図2中の白抜き矢印は、水分の移行方向
を示したものである。
【0036】高透湿度フィルム層(A1)の一例としての重
合度1100、ケン化度98.5モル%、厚み60μm のポ
リビニルアルコールフィルムと、低透湿度フィルム層
(B) の一例としての厚み7μm の市販のナイロン6フィ
ルムとを、N−メトキシ−6−ナイロンの水溶液を接着
剤として用いて接着積層し、乾燥した。形成した接着剤
層は厚み5μm の高透湿度フィルム層(A2)となる。
【0037】これにより、図2に示した(A1)/(A2)/(B)
の層構成の水分移行性積層フィルムが得られた。この積
層フィルムの透湿度(g/m2・24hr)の測定結果は次の通
りであった。 層(A1)→層(A2)→層(B) 方向 420g/m2・24hr 層(B) →層(A2)→層(A1)方向 130g/m2・24hr
【0038】なお、層(A1), (A2)の単独膜の透湿度Pa
、層(B) の単独膜の透湿度Pb は、次の通りである。 層(A1)の単独膜の透湿度Pa 厚み60μm : 2600g/m2・24hr 層(A2)の単独膜の透湿度Pa 厚み 5μm : 2200g/m2・24hr 層(B) の単独膜の透湿度Pb 厚み 7μm : 400g/m2・24hr
【0039】実施例3 低透湿度フィルム層(B) として厚み8μm 、エチレン含
量23モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体フ
ィルムを用いたほかは実施例2を繰り返した。
【0040】これにより、図2に示した(A1)/(A2)/(B)
の層構成の水分移行性積層フィルムが得られた。この積
層フィルムの透湿度(g/m2・24hr)の測定結果は次の通
りであった。なお層(B) の単独膜の透湿度Pb は130
g/m2・24hrである。 層(A1)→層(A2)→層(B) 方向 118g/m2・24hr 層(B) →層(A2)→層(A1)方向 34g/m2・24hr
【0041】実施例4 低透湿度フィルム層(B) として厚み80μm のセルロー
ストリアセテートフィルムを用いたほかは実施例2を繰
り返した。
【0042】これにより、図2に示した(A1)/(A2)/(B)
の層構成の水分移行性積層フィルムが得られた。この積
層フィルムの透湿度(g/m2・24hr)の測定結果は次の通
りであった。なお層(B) の単独膜の透湿度Pb は630.5
g/m2・24hrである。 層(A1)→層(A2)→層(B) 方向 295g/m2・24hr 層(B) →層(A2)→層(A1)方向 125g/m2・24hr
【0043】実施例5 実施例1で得た層(A) /層(B) の厚みが75μm /15
μm の積層フィルム、実施例2で得た積層フィルム、実
施例3で得た積層フィルム、実施例4で得た積層フィル
ムを、その層(A) 側が内側になるようにして、冷凍した
魚を包んで密封し、冷凍庫内に3日間保存した。これを
冷凍庫から取り出して電子レンジにて解凍した。比較の
ため、ポリ塩化ビニリデンフィルムで密封包装し、冷凍
庫で保存した魚についても、同様にして解凍を行った。
両者を比較すると、本発明の水分移行性積層フィルムで
包んだ場合の方が、自由水が除去されるために魚のうま
み保持の点で格段に有利であった。
【0044】
【発明の効果】作用の項でも述べたように、本発明にお
いては、高透湿度フィルム層(A) および低透湿度フィル
ム層(B) として上に述べた(1), (2), (3) の関係を満足
する組み合わせを採用して積層フィルムとしているの
で、水分が液体であるか水蒸気であるかを問わず、高透
湿度フィルム層(A) 側の表面から低透湿度フィルム層
(B)側の表面に向けて水分が一方向に移行する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水分移行性積層フィルムの一例を示し
た断面図である。
【図2】本発明の水分移行性積層フィルムの一例を示し
た断面図である。
【符号の説明】
(A), (A1), (A2) …高透湿度フィルム層 (B) …低透湿度フィルム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高透湿度フィルム層(A) と低透湿度フィル
    ム層(B) との積層フィルムであって、これら高透湿度フ
    ィルム層(A) および低透湿度フィルム層(B) として、こ
    れらの層のJIS Z0208に基く温度40℃、相対
    湿度90%RHにおける透湿度(g/m2・24hr)をそれぞ
    れPa 、Pb とするとき、 Pa ≧300 ……(1) Pb ≧100 ……(2) Pa ≧3×Pb ……(3) の関係を全て満足する組み合わせのものを用いたことを
    特徴とする水分移行性積層フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310406A (ja) * 2000-04-28 2001-11-06 Kagawa Atsuko 高透湿性フィルム、高透湿性対応包装用袋、茸包装密封袋、納豆包装密封袋およびその製造方法
WO2023112402A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 シャープ株式会社 調湿シート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0190471U (ja) * 1987-12-09 1989-06-14

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