JPH06297486A - フィルム製造装置 - Google Patents

フィルム製造装置

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JPH06297486A
JPH06297486A JP8459093A JP8459093A JPH06297486A JP H06297486 A JPH06297486 A JP H06297486A JP 8459093 A JP8459093 A JP 8459093A JP 8459093 A JP8459093 A JP 8459093A JP H06297486 A JPH06297486 A JP H06297486A
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隆男 山野
Eiji Matsui
英二 松井
Matsuo Ito
松雄 伊藤
Kazuhiro Nakagawa
和博 中川
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 走行速度を上げた時に生じる該無端ベルトの
歪み、変形および無端ベルトと樹脂フィルムとの剥離性
の低下を防止し得、また、無端ベルトが位置ずれを起こ
した際、これを修正し得るフィルム製造装置を提供す
る。 【構成】 所定間隔をおいて配した冷却プーリ14とター
ンプーリ16に無端ベルト18を巻き掛け、モータ等の駆動
手段により前記無端ベルト18を走行させ、走行する無端
ベルト18の上に原料溶液をフィルム状にキャストして固
化させるフィルム製造装置10であって、前記無端ベルト
18の走行路における前記冷却プーリ14に至るやや手前付
近に予備冷却手段Cを設け、冷却プーリ14の有効幅寸法
を無端ベルト18のそれよりも大きくし、無端ベルト18に
おける全幅を常に冷却プーリ14に対して当接させた状態
で無端ベルト18を走行させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャスティグマシーン
といわれるフィルム製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、フ
ィルム製造装置として下記のものがあった。すなわち、
図8に示すように、キャスト室(101) 、第1固化室(10
2) 、第2固化室(103) 及び剥離室(104) とを備えたフ
ィルム製造装置(100) があった。
【0003】図において、符号(105) は冷却プーリ、符
号(106) はターンプーリをそれぞれ示し、これら2つの
プーリ(105)(106)に無端ベルト(107) が巻き掛けられて
いる。なお、図9に示すように、冷却プーリ(105) にお
ける周面部と側面部がなす稜線部は、クラウン加工され
てテーパを形成している。また、冷却プーリ(105) の周
面部におけるストレート部の幅寸法m(以下、「有効幅
寸法m」ともいう。)は、無端ベルトの幅寸法Bより小
さくなっている。
【0004】前記キャスト室(101) にて、走行する無端
ベルト(107) 上にダイ(110) から樹脂溶液(J)が供給
され、これにより前記樹脂溶液(J)はフィルム状にキ
ャストされる。キャストされた樹脂フィルム(F)は、
前記第1固化室(102) にて加熱され、かつ該樹脂フィル
ム(F)にほぼ平行な気体を流すことにより該樹脂フィ
ルム(F)は流動性がなくなる程度にまで固化する。
【0005】流動性がなくなる程度に固化した樹脂フィ
ルム(F)は、前記第2固化室(103) にてさらに加熱さ
れ、かつ樹脂フィルム(F)に向かって熱風を噴出する
ことにより該樹脂フィルム(F)は少なくとも自己支持
性を備える程度に固化する。そして、剥離室((104) に
て、固化した樹脂フィルム(F)は冷却プーリ(105)に
おける無端ベルト(107) から剥離され、その後所定の工
程を経て所望の合成樹脂フィルムが得られる。
【0006】ところで、今日にあっては合成樹脂フィル
ムの需要が急増している。需要の急増に応えるために
は、無端ベルト(107) の走行速度を上げて単位時間当た
りの生産量を上げなければならない。
【0007】しかしながら、単に、上記したフィルム製
造装置(100) における無端ベルト(107) の走行速度を上
げて急増する需要に応えようとしても、無端ベルト(10
7) に変形、歪みなどが生じるという問題があった。こ
の原因について以下説明する。すなわち、通常、キャス
ト室(101) 内は80℃前後に設定されている。また、そ
の後の第1固化室(102) 内は120℃前後に、また第2
固化室(103) 内は150℃前後に設定されている。無端
ベルト(107) 上にてフィルム状にキャストされた樹脂フ
ィルム(F)は、上記したような次第に高くなる温度に
晒され、次第に固化していく。
【0008】充分固化した樹脂フィルム(F)は、前述
したように、剥離室(104) における冷却プーリ(105) か
ら剥離されるわけであるが、前記樹脂フィルム(F)を
無端ベルト(107) から剥離し易くするためには、該樹脂
フィルム(F)を冷却する必要がある。このため、冷却
プーリ(105) の内部には冷却水が流れる導管(図示せ
ず)が配設されており、これにより、冷却プーリ(105)
は50℃前後に保持されている。すなわち、冷却プーリ
(105) を50℃前後に保持することにより、この冷却プ
ーリ(105) を通る樹脂フィルム(F)を冷却し、無端ベ
ルト(107) との剥離を容易に行なえるようにしている。
【0009】この時、当然のことながら、無端ベルト(1
07) も冷却されることになる。無端ベルト(107) の走行
速度が従来のような比較的遅い場合には、第2固化室(1
03)から剥離室(104) における冷却プーリ(105) に至る
までにある程度の時間がかかり、その間に無端ベルト(1
07) は冷えるので、第2固化室(103) にて150℃前後
に熱せられた無端ベルト(107) が一気に50℃前後の温
度に晒されるというおそれはない。
【0010】しかし、上記したように、急増したフィル
ム需要に応えようと無端ベルト(107) の走行速度を上げ
ると、それだけ第2固化室(103) から剥離室(104) に至
る時間が少なくなるので、150℃前後の温度に熱せら
れた無端ベルト(107) は、すぐさま剥離室(104) におけ
る冷却プーリ(105) に達し得、ここで急冷却されること
になる。
【0011】このような急激な温度変化により、無端ベ
ルト(107) に変形、歪みが生じ、結果的に、無端ベルト
(107) がプーリ上で浮いたり、プーリを離れたのち張力
によって激しく反り返って無端ベルト(107) あるいはプ
ーリが激しく傷付いたり、無端ベルト(107) とダイ(11
0) との間の精密に設定された間隙寸法が変化して安定
したキャストができなくなるという問題が起こった。特
に、無端ベルト(107) がスチールベルト等の金属製ベル
トである場合、上記した問題は顕著に起こった。また、
無端ベルト(107) の走行速度を上げれば、その分、樹脂
フィルム(F)と冷却プーリ(105) とが当接している時
間も少なくなる。これにより、樹脂フィルム(F)が充
分に冷却されなくなり、無端ベルト(107) との剥離性に
支障をきたした。
【0012】さらに、冷却プーリ(105) とターンプーリ
(106) とに巻き掛けた無端ベルト(107) は、次第に蛇行
して位置ずれを起こすことがよく知られている。無端ベ
ルト(107) が位置ずれを起こした際、これの軌道修正
は、今まで、ターンプーリ(106) の回転軸(109) におけ
る片側端部のみ取り付けられたモータ(図示せず)によ
り行なっていた。すなわち、前記モータの駆動により、
回転軸(109) の片側端部のみを前後方向に移動させて該
回転軸(109) を無端ベルト(107) の長手方向に対して傾
斜させることにより行なっていた。例えば、前記モータ
がターンプーリ(106) の回転軸(109) の左側端部に取り
付けられているとすると、無端ベルト(107) が左側に位
置ずれを起こせば、これを修正をするためには、前記モ
ータを駆動させて、前記回転軸(109) の左側端部を冷却
プーリ(105) への方向とは反対の方向に移動させて回転
軸(109) を傾斜させなければならない。しかし、これに
よって無端ベルト(107) の左側部分に過度の張力が掛か
り、無端ベルト(107) が損傷したり、装置本体を支持す
る土台が動かされるといった問題があった。
【0013】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、無端ベルトの走行速度を上げた
時に生じる該無端ベルトの歪み、変形および無端ベルト
と樹脂フィルムとの剥離性の低下を防止し得、また、無
端ベルトが蛇行して位置ずれを起こした際、該無端ベル
トに無理な力を掛けずにこれを修正し得るフィルム製造
装置を提供するところにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のフィル
ム製造装置は、所定間隔をおいて前後に配した冷却プー
リとターンプーリとに無端ベルトが巻き掛けられ、モー
タ等の駆動手段により前記無端ベルトを走行させ、走行
する無端ベルトの上に原料溶液を供給してフィルム状に
キャストしたのち固化させるフィルム製造装置であっ
て、前記無端ベルトの走行路における前記冷却プーリに
至るやや手前付近に予備冷却手段が設けられ、前記冷却
プーリの幅寸法を前記無端ベルトのそれよりも大きく
し、常に前記無端ベルトにおける全幅が前記冷却プーリ
の周面に当接した状態で該無端ベルトを走行させるよう
になしたものである。
【0015】請求項2のように、前記ターンプーリが、
その回転軸の左側端部にて左側軸受部材により支持され
るとともに、前記回転軸の右側端部にて右側軸受部材に
より支持され、前記左側軸受部材および右側軸受部材
が、前後方向に移動可能に設けられ、前記無端ベルトが
正規走行路より右方に位置ずれを起こした際、この位置
ずれを検知し、右側修正指令信号(R1)を所定時間出
力するとともに前記右側修正指令信号(R1)出力後に
右側ロック指令信号(R2)を出力する第1検知手段が
設けられ、前記無端ベルトが正規走行路より左方に位置
ずれを起こした際、この位置ずれを検知し、左側修正指
令信号(L1)を所定時間出力するとともに前記左側修
正指令信号(L1)出力後に左側ロック指令信号(L
2)を出力する第2検知手段が設けられ、前記右側修正
指令信号(R1)あるいは左側ロック指令信号(L2)
の出力により前記右側軸受部材を固定する右側伸縮手段
が設けられ、前記右側ロック指令信号(R2)あるいは
左側修正指令信号(L1)の出力により前記左側軸受部
材を固定する左側伸縮手段が設けられていることが好適
である。
【0016】請求項3に記載のフィルム製造装置は、所
定間隔をおいて前後に配した冷却プーリとターンプーリ
とに無端ベルトが巻き掛けられ、モータ等の駆動手段に
より前記無端ベルトを走行させ、走行する無端ベルトの
上に原料溶液を供給してフィルム状にキャストしたのち
固化させるフィルム製造装置であって、前記ターンプー
リが、その回転軸の左側端部にて左側軸受部材により支
持されるとともに、前記回転軸の右側端部にて右側軸受
部材により支持され、前記左側軸受部材および右側軸受
部材が、前後方向に移動可能に設けられ、前記無端ベル
トが正規走行路より右方に位置ずれを起こした際、この
位置ずれを検知し、右側修正指令信号(R1)を所定時
間出力するとともに前記右側修正指令信号(R1)出力
後に右側ロック指令信号(R2)を出力する第1検知手
段が設けられ、前記無端ベルトが正規走行路より左方に
位置ずれを起こした際、この位置ずれを検知し、左側修
正指令信号(L1)を所定時間出力するとともに前記左
側修正指令信号(L1)出力後に左側ロック指令信号
(L2)を出力する第2検知手段が設けられ、前記右側
修正指令信号(R1)あるいは左側ロック指令信号(L
2)の出力により前記右側軸受部材を固定する右側伸縮
手段が設けられ、前記右側ロック指令信号(R2)ある
いは左側修正指令信号(L1)の出力により前記左側軸
受部材を固定する左側伸縮手段が設けられてなるもので
ある。
【0017】
【作用】請求項1に記載のフィルム製造装置において、
前記無端ベルトの走行路における前記冷却プーリに至る
やや手前付近に予備冷却手段が設けられているので、無
端ベルトは、冷却プーリに達する前に一旦予備冷却され
ることになる。これにより、無端ベルトが高速走行する
場合でも、無端ベルトの急冷却は免れ、該無端ベルトの
変形、歪みを防止することができる。したがって、無端
ベルトがプーリ上に浮いたり、プーリを離れたのち張力
によって激しく反り返って無端ベルトやプーリを激しく
傷付けたり、無端ベルトとダイとの間の精密に設定され
た間隙寸法が変化して、安定したキャストができなくな
るおそれはない。
【0018】また、冷却プーリに対して無端ベルトにお
ける全幅が常に当接していれば、無端ベルトが受ける冷
却プーリからの冷却効果が向上し、無端ベルトが高速走
行する場合でも、無端ベルトは冷却不足とならず、該無
端ベルトと樹脂フィルムとの剥離性は維持し得る。
【0019】ただ、冷却プーリの幅寸法を冷却プーリの
それより大きくし、常に無端ベルトの全幅と冷却プーリ
とが当接するようにして前記無端ベルトを走行させれ
ば、該無端ベルトがこれによって蛇行走行する危険性が
一層高まる。
【0020】請求項2および請求項3に記載のフィルム
製造装置は、無端ベルトが蛇行走行して位置ずれを起こ
した際、これを修正する手段を備えたものである。
【0021】すなわち、無端ベルトが正規走行路より右
方に移動した時、これを第1検知手段が検知するととも
に第1検知手段は所定時間、右側修正指令信号(R1)
を出力する。
【0022】右側修正指令信号(R1)が出力されてい
る間、右側伸縮手段の作動により右側軸受部材が固定さ
れる(なお、左側軸受部材は前後方向に移動可能な状態
を保っている)。
【0023】位置ずれを起こした無端ベルトからの張力
をターンプーリが受け、前記左側軸受部材が冷却プーリ
側に押される。前記左側軸受部材が冷却プーリ側に移動
することにより、前記ターンプーリにおける回転軸が無
端ベルトの長手方向に対して傾斜する。
【0024】前記回転軸が上記したように傾斜するに伴
い、右方に寄っていた無端ベルトは張力の小さい左方に
移動する。これにより、無端ベルトの位置ずれを修正す
ることができる。
【0025】前記右側修正指令信号(R1)の出力終了
後、右側ロック指令信号(R2)が出力される。これに
より、左側伸縮手段が作動し左側軸受部材は固定され
る。すなわち、前記左側軸受部材のさらなる移動が停止
する。
【0026】また無端ベルトが正規走行路より左方に移
動した時、これを第2検知手段が検知するとともに、第
2検知手段は所定時間、左側修正指令信号(L1)を出
力する。
【0027】前記左側修正指令信号(L1)が出力され
ている間、左側伸縮手段の作動により左側軸受部材が固
定される(右側軸受部材は前後方向に移動可能な状態を
保っている)。
【0028】位置ずれを起こした無端ベルトからの張力
をターンプーリが受け、前記右側軸受部材が冷却プーリ
側に押される。前記右側軸受部材が冷却プーリ側に移動
することにより、前記ターンプーリにおける回転軸が無
端ベルトの長手方向に対して傾斜する。
【0029】前記回転軸が上記したように傾斜するに伴
い、左方に寄っていた無端ベルトは張力の小さい右方に
移動する。これにより、無端ベルトの位置ずれを修正す
ることができる。
【0030】前記左側修正指令信号(L1)の出力終了
後、左側ロック指令信号(L2)が出力される。これに
より、右側伸縮手段が作動し右側軸受部材は固定され
る。すなわち、前記右側軸受部材のさらなる移動が停止
する。
【0031】第1検知手段および第2検知手段による位
置ずれの検知方法としては、従来公知の方法によればよ
く、例えば、無端ベルトの左右両側のエッジ部より、そ
れぞれ若干外方の位置に赤外線センサーを1つ、あるい
は複数設けておき、無端ベルトの左右どちらか一方の位
置ずれを前記赤外線センサーにより検知させる方法が挙
げられる。
【0032】あるいは、前記無端ベルトの位置ずれに追
随する検知バーを設け、この検知バーに上記したセンサ
ーを設けても構わない。
【0033】上記した蛇行修正手段は、ベルト幅500
〜2,000mm、プーリ芯間3m以上、ベルト走行速
度0.5m/min以上の加熱・冷却を繰り返すフィル
ム製造装置に好適に用いられる。
【0034】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0035】図1は、本発明の一実施例を示すフィルム
製造装置(10)の略示説明図である。図において、符号
(12)は、原料溶液を溜めたダイである。ダイ(12)の
下方には冷却プーリ(14)が配されている。冷却プーリ
(14)の内部には、冷却水が流れる導管(図示せず)が
配設されており、これにより、冷却プーリ(14)は、5
0℃前後に保持されている。
【0036】冷却プーリ(14)と所定間隔を設けてター
ンプーリ(16)が並設されている。これら両プーリ(1
4)(16)にはステンレススチールからなる無端ベルト
(18)が巻き掛けられている。モータ等の駆動手段(図
示せず)により冷却プーリ(14)を回転させると、これ
に伴って無端ベルト(18)が走行することになる。な
お、図2に示すように、冷却プーリ(14)における周面
部(14a)と側面部(14b)がなす稜線部は、クラウン
加工されてテーパ状をなしている。また、冷却プーリ
(14)の周面部(14a)における有効幅寸法(M)は、
無端ベルト(18)の幅寸法(B)より大きく構成されて
いる。これにより、無端ベルト(18)の全幅が常に冷却
プーリ(14)の周面部(14a)と当接した状態で、無端
ベルト(18)が走行する。
【0037】走行する無端ベルト(18)の上にダイ(1
2)から原料溶液が供給され、前記原料溶液はフィルム
状にキャストされる。
【0038】フィルム状にキャストされた樹脂フィルム
(F)は、無端ベルト(18)に対向して配された加熱手
段(K1)〜(K5)によって順次、加熱乾燥せしめられ、
樹脂フィルム(F)は、次第に固化する。
【0039】なお、樹脂フィルム(F)は、加熱手段
(K1)により80℃前後にまで加熱され、加熱手段(K
2)により100℃前後に、加熱手段(K3)により12
0℃前後に、加熱手段(K4)及び(K5)により150℃
前後に、と徐々に高い温度で加熱されることになる。加
熱手段(K5)通過後の樹脂フィルム(F)にあっては、
もはやほぼ完全に固化している。その後、固化した樹脂
フィルム(F)は、無端ベルト(18)と引き離されるこ
とになる。
【0040】樹脂フィルム(F)と無端ベルト(18)と
を引き離し易くするには、樹脂フィルム(F)を50℃
前後にまで冷やす必要がある。以下、冷却工程について
説明する。
【0041】符号(C)はクーラーユニットよりなる予
備冷却手段である。装置本体の内部の空気は予備冷却手
段(C)に取り込まれるとともに、これによって冷やさ
れる。そして冷却風が樹脂フィルム(F)に向けて発せ
られると同時に無端ベルト(18)を冷やす。なお、予備
冷却手段(C)により樹脂フィルム(F)および無端ベ
ルト(18)は70〜90℃程度にまで冷却される。
【0042】予備冷却手段(C)を通過した樹脂フィル
ム(F)は、さらに無端ベルト(18)の走行に従って進
行し冷却プーリ(14)にまで達する。冷却プーリ(14)
は、前述したように50℃に保持されているので、予備
冷却手段(C)を通過した無端ベルト(18)及び樹脂フ
ィルム(F)はさらに冷却されることになる。
【0043】このようにして、無端ベルト(18)及び樹
脂フィルム(F)は50℃前後にまで冷やされ、両者の
引き離しが容易な状態となる。
【0044】なお、本実施例では、2段階からなる冷却
工程を示したが、これに限らず、3段階または4段階か
らなる工程で冷却するように構成することもできる。
【0045】いずれにしろ、本発明のフィルム製造装置
(10)は予備冷却手段(C)が設けられているので、無
端ベルト(18)は、冷却プーリ(14)に達する前に一旦
予備冷却されることになる。これにより、無端ベルト
(18)が高速走行する場合でも、無端ベルト(18)の急
冷却は免れ、無端ベルト(18)の変形、歪みを防止する
ことができる。
【0046】また、無端ベルト(18)は、これの全幅が
常に冷却プーリ(14)に当接した状態で走行するので、
無端ベルト(18)に対する冷却プーリ(14)の冷却効果
が向上し、無端ベルト(18)が高速走行する場合でも、
無端ベルト(18)は冷却不足とならず、該無端ベルト
(18)と樹脂フィルム(F)との剥離性は維持し得る。
上記した実施例のフィルム製造装置(10)にあっては、
前述したように、冷却プーリの有効幅寸法(M)が、無
端ベルトのそれ(B)よりも大であるため、冷却効果は
向上するものの、その反面、無端ベルト(18)が蛇行す
る危険性が生じる。以下に説明する実施例のフィルム製
造装置(11)は、上記フィルム製造装置(10)におい
て、さらに無端ベルト(18)が蛇行走行して位置ずれを
起こした際、これを修正する手段を備えたものである。
【0047】フィルム製造装置(11)を図3〜図7に基
づいて説明する。
【0048】ターンプーリ(16)の有効幅寸法は、無端
ベルト(18)のそれ(B)よりも100mm短く(片側
半分だけを見れば50mm短く)、しかも周面部と側面
部とがなす稜線部は、クラウン加工されてテーパ状をな
している。
【0049】ターンプーリ(16)の左右両側からは回転
軸(20)が延びている。回転軸(20)の両先端は球状を
なし、含油メタルにより構成されている。そして、本体
フレーム(22)上に固定された支持フレーム(24)(2
5)の内部の左側軸受部材(26)および右側軸受部材(2
7)によって回転自在に支持されている。なお、左側軸
受部材(26)は、回転軸(20)の左側端部を支持し、右
側軸受部材(27)は、回転軸(20)の右側端部を支持す
る。
【0050】左側軸受部材(26)および右側軸受部材
(27)の上面と下面には無端ベルト(18)の長手方向
(以下、「前後方向」ともいう。)に長溝(30)が設け
られているとともに、支持フレーム(24)(25)におけ
る前記長溝(30)に対応する位置には、長溝(30)に嵌
合するレール(32)が設けられている。これにより、左
側軸受部材(26)および右側軸受部材(27)はレール
(24)に沿って前後方向に摺動可能となる。
【0051】本体フレーム(22)における左側には、油
圧シリンダーよりなる左側伸縮手段(34)が固定されて
いる。また、本体フレーム(22)における右側には、油
圧シリンダーよりなる右側伸縮手段(35)が固定されて
いる。なお、油圧シリンダーに代えて、エアーシリンダ
ーを使用することもできる。
【0052】左側伸縮手段(34)の先端はリンク軸(3
8)の下端と連結されており、リンク軸(38)の上端
は、左側軸受部材(26)と連結されている。通常、左側
伸縮手段(34)における油圧回路は開放されおり、左側
軸受部材(26)に対しては油圧力がかからないようにな
っている。これにより、何らかの原因でターンプーリ
(16)に対して前後に向けての力が働けば、これを受け
て左側軸受部材(26)が押されて前後方向に移動し、こ
れに伴ってリンク軸(38)が、該リンク軸(38)と本体
フレーム(22)との枢支位置(P)を中心に回動し、結
果的に左側伸縮手段(34)を伸縮させる。
【0053】右側伸縮手段(35)も同様である。すなわ
ち、右側伸縮手段(35)の先端はリンク軸(39)の下端
と連結されており、リンク軸(39)の上端は、右側軸受
部材(27)と連結されている。通常、右側伸縮手段(3
5)における油圧回路は開放されおり、右側軸受部材(2
7)に対しては油圧力がかからないようになっている。
これにより、何らかの原因でターンプーリ(16)に対し
て前後に向けての力が働けば、これを受けて右側軸受部
材(27)が押されて前後方向に移動し、これに伴ってリ
ンク軸(39)が、該リンク軸(39)と本体フレーム(2
2)との枢支位置を中心に回動し、結果的に右側伸縮手
段(35)を伸縮させる。
【0054】図6に示すように、無端ベルト(18)の上
方に検知バー(40)が設けられている。この検知バー
(40)は、無端ベルト(18)が該無端ベルト(18)の正
規走行路より右側あるいは左側にずれた時、無端ベルト
(18)に追随して同方向に移動する。検知バー(40)の
左側部には、第1検知手段(41)と第2検知手段(42)
とが設けられている。
【0055】第1検知手段(41)は、無端ベルト(18)
が正規走行路より右方に位置ずれを起こした際、これを
検知し、右側修正指令信号(R1)を出力するととも
に、右側修正指令信号(R1)出力終了後、右側ロック
指令信号(R2)を出力する。第2検知手段(42)は、
無端ベルト(18)が正規走行路より左方に位置ずれを起
こした際、これを検知し、左側修正指令信号(L1)を
出力するとともに、左側修正指令信号(L1)出力終了
後、左側ロック指令信号(L2)を出力する。さて、フ
ィルム製造装置(11)の作動中において、走行する無端
ベルト(18)が走行路から右側よりに位置ずれを起こし
た時、前述したように検知バー(40)も同じ方向に移動
する。検知バー(40)の移動が第1検知手段(41)によ
り検知され、これによって無端ベルト(18)の位置ずれ
が検知される。
【0056】上記検知により、右側修正指令信号(R
1)が一定時間出力される。これにより、右側伸縮手段
(35)の油圧回路が閉じられ、該右側伸縮手段(35)が
作動し、回転軸(20)の右側における右側軸受部材(2
7)が固定される。この時、左側伸縮手段(34)の油圧
回路は開放の状態下、すなわち、回転軸(20)の左側に
おける左側軸受部材(26)に油圧力がかかっていない状
態にある。
【0057】無端ベルト(18)の位置ずれに伴って、タ
ーンプーリ(16)は冷却プーリに向けての力を無端ベル
ト(18)から受ける。これにより、油圧力のかかってい
ない状態下にある左側軸受部材(26)は、前記した力に
よって冷却プーリの方向(図4〜図6では右方)に押さ
れ、該左側軸受部材(26)は冷却プーリ側に移動する。
右側軸受部材(27)は右側伸縮手段(35)によって固定
されているため動かず、結果的に、ターンプーリ(16)
における回転軸(20)が、前後方向に対して傾斜するこ
とになる。
【0058】前記回転軸(20)が傾斜するに伴い、無端
ベルト(18)における幅方向中央部より左側部分の張力
が弱まり、右側に寄っていた無端ベルト(18)が左方に
移動し始める。
【0059】前述したように、右側修正指令信号(R
1)は一定時間(例えば5秒間、左側軸受部材の移動距
離としては0.5〜1.0mm程度)出力されるだけで
あり、時間経過後にあっては右側ロック指令信号(R
2)が第1検知手段(41)により出力される。これによ
り、左側軸受部材(26)のさらなる移動は左側伸縮手段
(34)によって阻止され、ターンプーリ(16)はロック
される。
【0060】すなわち、右側修正指令信号(R1)の出
力終了後、それまで開放されていた左側伸縮手段(34)
の油圧回路が右側ロック指令信号(R2)により閉じら
れ、これにより該左側伸縮手段(34)が作動し、回転軸
(20)の左側における左側軸受部材(26)が(延いて
は、ターンプーリ(16)が)ロックされる。
【0061】上述したように、ターンプーリ(16)がロ
ックされた後、まだ無端ベルト(18)が位置ずれを起こ
しているようであれば、すなわち無端ベルト(18)の修
正がなされていない場合には再度、右側修正指令信号
(R1)が一定時間出力され、上記した動作が繰り返さ
れる。これにより、無端ベルト(18)が左方に再度移動
し始める。そして、一定時間経過したのち右側ロック指
令信号(R2)が出力され、これにより左側軸受部材
(26)は固定される。
【0062】その後、右側修正指令信号(R1)が発せ
られないようであれば、もはやそれは、無端ベルト(1
8)の位置ずれが解消されたことを意味するので、左側
伸縮手段(34)によるターンプーリ(16)のロックを解
除して通常の走行に戻す。
【0063】しかし逆に、走行路より左側への移動が過
ぎた時には、左側修正指令信号(L1)が一定時間出力
される。これにより、上記した作動状態とは逆の動作が
起こる。
【0064】すなわち、左側伸縮手段(34)の油圧回路
を閉じて回転軸(20)の左側における左側軸受部材(2
6)が固定される。この時、右側伸縮手段(35)の油圧
回路は開放の状態下、すなわち、回転軸(20)の右側に
おける右側軸受部材(27)に油圧力がかかっていない状
態にある。
【0065】無端ベルト(18)の位置ずれに伴って、油
圧力のかかっていない状態下にある右側軸受部材(27)
は、無端ベルト(18)の張力によって冷却プーリの方向
に押され、該右側軸受部材(27)は冷却プーリ側に移動
する。これに伴ってターンプーリ(16)における回転軸
(20)が、前後方向に対して傾斜する。
【0066】前記回転軸(20)が傾斜するに伴い、無端
ベルト(18)における幅方向中央部より右側部分の張力
が弱まり、左側に寄っていた無端ベルト(18)が右方に
移動し始める。
【0067】前述したように、左側修正指令信号(L
1)は一定時間出力されるだけであり、時間経過後にあ
っては、左側ロック指令信号(L2)が第2検知手段
(42)により出力される。これにより、回転軸(20)の
さらなる移動は右側伸縮手段(35)によって阻止され、
ターンプーリ(16)はロックされる。
【0068】すなわち、左側修正指令信号(L1)の出
力終了後、それまで開放されていた右側伸縮手段(35)
の油圧回路が閉じられ、これにより該右側伸縮手段(3
5)が作動して、回転軸(20)の右側における右側軸受
部材(27)が(延いては、ターンプーリ(16)が)ロッ
クされる。
【0069】ロックした後も信号が発せられるようであ
れば、上記した動作が繰り返され、信号が発せられない
ようであれば、ロックを解除して通常の走行に戻す。
【0070】上記の蛇行修正動作を図7の油圧配管図に
基づいて補足的に説明する。通常時、油圧配管図におけ
る左右の切替弁(50)は、左側伸縮手段(34)、右側伸
縮手段(35)共にAポートの位置にある。
【0071】無端ベルト(18)が右側に寄ってくると、
右側修正指令信号(R1)により、左側伸縮手段(34)
における切替弁(50)がCポートの位置に切り替わり、
油圧力が及ばない状態、いわゆる「ルーズ」な状態とな
る。この時、右側伸縮手段(35)はAポートのまま、す
なわち、油圧がかかった状態、いわゆる「プルー」な状
態のままである。
【0072】その後、一定時間後に出力される右側ロッ
ク指令信号(R2)により、左側伸縮手段(34)におけ
る切替弁(50)がBポートに切り替わり、すなわち、油
を配管内に閉じ込めたいわゆる「ロック」状態に切り替
わり、左側軸受部材(26)を固定する。
【0073】前記(R1)出力と(R2)出力との間
に、左側軸受部材(26)は無端ベルト(18)の張力によ
り引かれ、冷却プーリ側に移動する。同時に、右側に寄
っていた無端ベルト(18)は左側に徐々に移動する。こ
の移動した位置で、前記(R2)信号により左側軸受部
材(26)は固定され、無端ベルト(18)のさらなる移動
は停止する。
【0074】その後、左側伸縮手段(34)における切替
弁(50)は再びAポートの位置に切り替わって「プル
ー」な状態となる。
【0075】なお、ロック解除中(通常走行中)にあっ
ては、無端ベルト(18)は左側伸縮手段(34)および右
側伸縮手段(35)による牽引により常に一定の張力下に
おかれる。何らかの原因で、例えば無端ベルト(18)が
熱膨張を起こしたことが原因で、無端ベルト(18)が緩
んでその張力が小さくなった場合、張力検知手段によっ
てこれが検知されるとともに、検知信号が制御部に入力
され、制御部から駆動信号が左側伸縮手段(34)および
/または右側伸縮手段(35)に向けて出力される。これ
により、左側伸縮手段(34)および/または右側伸縮手
段(35)が作動して、無端ベルト(18)に所定の張力が
掛かるまでターンプーリ(16)を移動させる。このよう
に、上記伸縮手段は、無端ベルト(18)の張力調整の役
割をも果たす。
【0076】無端ベルト(18)における張力の変化は、
具体的には、油圧配管の途中に設けられた圧力計によっ
て常時監視している(図7参照)。
【0077】上記した蛇行修正手段は、無端ベルト(1
8)が位置ずれを起こした際、ずれた側と反対側の伸縮
手段における油圧回路を開放して、ターンプーリ(16)
における回転軸(20)の同側を無端ベルトの張力に従っ
て冷却プーリの方向に移動させるシステムであるので、
無端ベルト(18)に無理な張力を掛けずに位置ずれを修
正することができる。
【0078】
【発明の効果】本発明のフィルム製造装置によれば、無
端ベルトが高速走行する場合でも、無端ベルトの急冷却
は免れ、該無端ベルトの変形、歪みを防止することがで
きる。したがって、無端ベルトがプーリ上に浮いたり、
プーリを離れたのち張力によって激しく反り返って無端
ベルトあるいはプーリを激しく傷付けたり、無端ベルト
とダイとの間の精密に設定された間隙寸法が変化して、
安定したキャストができなくなったりするおそれはな
い。
【0079】また、冷却プーリに対して無端ベルトにお
ける全幅が常に当接していれば、無端ベルトが受ける冷
却プーリからの冷却効果が向上し、無端ベルトが高速走
行する場合でも、無端ベルトは冷却不足とならず、該無
端ベルトと樹脂フィルムとの剥離性は維持される。
【0080】さらに、仮に無端ベルトが蛇行走行して位
置ずれを起こした場合でも、無端ベルトに無理な張力を
掛けずに位置ずれを修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフィルム製造装置の略
示側面図である。
【図2】冷却プーリと無端ベルトとの関係を示す略示正
面図である。
【図3】他の実施例を示すフィルム製造装置の要部斜視
図である。
【図4】前図の側面図である。
【図5】前図の平面図である。
【図6】第1検知手段および第2検知手段を示したフィ
ルム製造装置の略示説明平面図である。
【図7】油圧配管図である。
【図8】従来のフィルム製造装置を示す略示説明図であ
る。
【図9】前図における冷却プーリと無端ベルトとの関係
を示す説明図である。
【符号の説明】
B……無端ベルトの幅寸法 C……予備冷却手段 M……冷却プーリの有効幅寸法 R1、L1……修正指令信号 R2、L2……ロック指令信号 10、11……フィルム製造装置 14……冷却プーリ 16……ターンプーリ 18……無端ベルト 20……(ターンプーリの)回転軸 26……左側軸受部材 27……右側軸受部材 34……左側伸縮手段 35……右側伸縮手段 41……第1検知手段 42……第2検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 松雄 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシ−ド内 (72)発明者 中川 和博 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシ−ド内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔をおいて前後に配した冷却プーリ
    とターンプーリとに無端ベルトが巻き掛けられ、モータ
    等の駆動手段により前記無端ベルトを走行させ、走行す
    る無端ベルトの上に原料溶液を供給してフィルム状にキ
    ャストしたのち固化させるフィルム製造装置であって、 前記無端ベルトの走行路における前記冷却プーリに至る
    やや手前付近に予備冷却手段が設けられ、 前記冷却プーリの幅寸法を前記無端ベルトのそれよりも
    大きくし、常に前記無端ベルトにおける全幅が前記冷却
    プーリの周面に当接した状態で該無端ベルトを走行させ
    るようになしたことを特徴とするフィルム製造装置。
  2. 【請求項2】前記ターンプーリが、その回転軸の左側端
    部にて左側軸受部材により支持されるとともに、前記回
    転軸の右側端部にて右側軸受部材により支持され、 前記左側軸受部材および右側軸受部材が、前後方向に移
    動可能に設けられ、 前記無端ベルトが正規走行路より右方に位置ずれを起こ
    した際、この位置ずれを検知し、右側修正指令信号(R
    1)を所定時間出力するとともに前記右側修正指令信号
    (R1)出力後に右側ロック指令信号(R2)を出力す
    る第1検知手段が設けられ、 前記無端ベルトが正規走行路より左方に位置ずれを起こ
    した際、この位置ずれを検知し、左側修正指令信号(L
    1)を所定時間出力するとともに前記左側修正指令信号
    (L1)出力後に左側ロック指令信号(L2)を出力す
    る第2検知手段が設けられ、 前記右側修正指令信号(R1)あるいは左側ロック指令
    信号(L2)の出力により前記右側軸受部材を固定する
    右側伸縮手段が設けられ、 前記右側ロック指令信号(R2)あるいは左側修正指令
    信号(L1)の出力により前記左側軸受部材を固定する
    左側伸縮手段が設けられてなることを特徴とする請求項
    1に記載のフィルム製造装置。
  3. 【請求項3】所定間隔をおいて前後に配した冷却プーリ
    とターンプーリとに無端ベルトが巻き掛けられ、モータ
    等の駆動手段により前記無端ベルトを走行させ、走行す
    る無端ベルトの上に原料溶液を供給してフィルム状にキ
    ャストしたのち固化させるフィルム製造装置であって、 前記ターンプーリが、その回転軸の左側端部にて左側軸
    受部材により支持されるとともに、前記回転軸の右側端
    部にて右側軸受部材により支持され、 前記左側軸受部材および右側軸受部材が、前後方向に移
    動可能に設けられ、 前記無端ベルトが正規走行路より右方に位置ずれを起こ
    した際、この位置ずれを検知し、右側修正指令信号(R
    1)を所定時間出力するとともに前記右側修正指令信号
    (R1)出力後に右側ロック指令信号(R2)を出力す
    る第1検知手段が設けられ、 前記無端ベルトが正規走行路より左方に位置ずれを起こ
    した際、この位置ずれを検知し、左側修正指令信号(L
    1)を所定時間出力するとともに前記左側修正指令信号
    (L1)出力後に左側ロック指令信号(L2)を出力す
    る第2検知手段が設けられ、 前記右側修正指令信号(R1)あるいは左側ロック指令
    信号(L2)の出力により前記右側軸受部材を固定する
    右側伸縮手段が設けられ、 前記右側ロック指令信号(R2)あるいは左側修正指令
    信号(L1)の出力により前記左側軸受部材を固定する
    左側伸縮手段が設けられてなることを特徴とするフィル
    ム製造装置。
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