JPH06297210A - 切削装置 - Google Patents

切削装置

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JPH06297210A
JPH06297210A JP9021293A JP9021293A JPH06297210A JP H06297210 A JPH06297210 A JP H06297210A JP 9021293 A JP9021293 A JP 9021293A JP 9021293 A JP9021293 A JP 9021293A JP H06297210 A JPH06297210 A JP H06297210A
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JP
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cutting
alloy
tool
cage
cutting tool
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JP9021293A
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Koichi Kitajima
弘一 北嶋
Kenichiro Momose
建一郎 百瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】びびり振動を効果的に防止でき、高い加工面精
度で安定した切削操作が可能な切削装置を提供する。 【構成】工作物2に当接され工作物2を切削する切削工
具3と、切削工具3を保持する保持器8とを備える切削
装置1において、上記保持器8を制振合金にて構成した
ことを特徴とする。また切削工具3は、工作物2に直接
当接され工作物2を切削する切削チップ4と、この切削
チップ4を担持する工具本体5とから成り、上記工具本
体5を超硬合金にて構成したことを特徴とする。制振合
金は、強磁性型制振合金で構成するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切削装置に係り、特に突
切り加工におけるびびり振動の発生を効果的に防止で
き、高い加工面精度で安定した切削操作が可能な切削装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】切削加工中においてバイトなどの切削工
具と工作物との間に発生するびびり振動は、加工能率の
低下、加工精度の劣化、切削工具の寿命の低下を惹起す
る。特に溝切り加工や突切り加工は、外丸削り加工や面
削り加工等の旋削と比較して、びびり振動が発生し易
く、とりわけ切削幅の広い溝切り加工の場合には刃先
(切削チップ)と工作物との接触幅が大きくなり、びび
り振動が発生し工作精度が低下し易い難点がある。
【0003】上記びびり振動を防止する基本的な対策と
して、従来、切削工具自体の静剛性を高める工夫が種々
試行されている。例えば切削工具本体を構成する材料と
して、従来から利用されていたCr−Mo鋼に代えて超
硬合金材を使用したホルダタイプの切削工具が開発され
ている。また切削工具本体に部分的に制振合金を使用し
て高減衰化を図る工夫がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制振合
金自体の機械的強度が高剛性材料と比較して大幅に低い
ため、超硬合金などの高剛性材料を使用した切削工具を
超えるびびり抑制効果を発揮することは困難であった。
特に突切り加工用や溝切り加工用の切削工具において
は、切削工具本体の幅も狭くなり剛性を高めることは極
めて困難であった。
【0005】一方、突切り加工用の切削工具で超硬合金
にて形成されたものは、Cr−Mo鋼等で形成された保
持器(ツールブロック)によって保持されて使用されて
いたが、びびり振動の抑制効果が未だ不充分であったた
め、切削加工の安定性が乏しく、切削面にびびりマーク
が発生し易く、加工製品の製造歩留りが低下してしまう
問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、びびり振動を効果的に防止でき、高い
加工面精度で安定した切削操作が可能な切削装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、切削工具のみならず、切削工具を保持す
る保持器またはその保持器または切削工具を直接取り付
ける刃物台を含めた切削系全体の構成材料を見直し、切
削工具、保持器等を種々の材料で構成し、その構成材料
の種類がびびり振動および切削性に及ぼす影響を実験に
より比較研究した。
【0008】その結果、切削工具を保持する保持器また
は刃物台の構成材料として、高減衰能を有する制振合金
を使用したときに、切削加工時のびびり振動が効果的に
抑制され、安定切削領域を大幅に拡大することができる
という知見を初めて得た。本発明はこれらの知見に基づ
いて完成されたものである。
【0009】すなわち本発明に係る切削装置は、工作物
に当接され工作物を切削する切削工具と、切削工具を保
持する保持器とを備える切削装置において、上記保持器
を制振合金にて構成したことを特徴とする。また切削工
具は、工作物に直接当接され工作物を切削する切削チッ
プと、この切削チップを担持する工具本体とから成り、
上記工具本体を超硬合金にて構成するとよい。さらに制
振合金は、強磁性型制振合金で形成するとよい。
【0010】上記切削装置の保持器を構成する制振合金
は、切削加工時に切削工具と加工物との間に生じる振動
を吸収し、びびり振動への発展を阻止するために使用さ
れる。上記制振合金としては、その減衰機構から大別し
て強磁性合金および双晶型合金の2種類がある。すなわ
ち強磁性合金としては、12%(重量%)Crステンレ
ス鋼、Co系合金、Ni系合金があり、双晶型合金とし
てはNi−Ti系合金やMn系合金などがある。なお上
記制振合金のうち、切削工具用の保持器の構成材として
は、安価で特性が安定した下記のような鉄基強磁性合金
が好ましい。
【0011】すなわち鉄基強磁性合金としては、次のよ
うな組成を有する合金が挙げられる。なお成分割合は重
量%で示す。すなわちFe−Al系合金例えばFe−2
〜15%Al合金、Fe−Cr系合金例えばFe−2〜
8%Cr合金、Fe−Mo系合金例えばFe−5〜20
%Mo合金、Fe−Co系合金例えばFe−40〜60
%Co合金、Fe−Si系合金例えばFe−1〜8%S
i合金、Fe−Cr−Mo系合金例えばFe−0.1〜
40%Cr−5〜20%Mo合金、Fe−Cr−Nb系
合金例えばFe−0.1〜30%Cr−5%以下Nb合
金、Fe−Cr−Ta系合金例えばFe−0.1〜30
%Cr−7%以下Ta合金、後述するところのFe−C
r−Al系合金、Fe−Cr−Si系合金例えばFe−
30%以下Cr−4〜8%Si合金、Fe−Cr−Al
−Si系合金例えばFe−2〜30%Cr−1〜8%A
l−1〜6%Si合金、Fe−Mo−W系合金例えばF
e−5〜20%Mo−5〜20%W合金、Fe−Cr−
W系合金例えばFe−0.1〜45%Cr−0.1〜2
0%W合金、Fe−Mo−W−Cr系合金例えばFe−
5〜20%Mo−0.1〜20%W−0.1〜45%C
r合金、Fe−W系合金例えばFe−3〜20%W合
金、Fe−Cr−Mo−Ni系合金例えばFe−8〜3
0%Cr−0.5〜40%Mo−0.25〜1.5%N
i合金、Fe−Al−Si系合金例えばFe−1〜10
%Al−0.1〜5%Si合金、Fe−Al−Ni−C
r系合金例えばFe−2〜15%Al−0.5〜5%N
i−2〜8%Cr合金、Fe−Al−Si系合金例えば
Fe−0.4〜4Al−0.2〜1Si合金などがあ
る。
【0012】また下記のような非鉄基強磁性合金を保持
器の構成材として使用することもできる。すなわちCo
−Ni系合金例えばCo−22〜24%Ni合金、Zn
−Al系合金例えばZn−6〜13%Al合金、Ti−
Ni系合金例えばTi−40〜60%Ni合金、Mg系
合金、Cu−Al−Ni系合金例えばCu−10〜25
%Al−2〜10%Ni合金、Fe−Co−Ni系合
金、Cu−Zn−Al系合金例えばCu−20〜30%
Zn−2〜6%Al合金などで保持器を製造してもよ
い。
【0013】本発明に係る切削装置の保持器を構成する
上記各種制振合金のうち、耐食性、防振性、耐久性およ
び加工性等の特性を総合的に評価すると、特にFe−C
r−Al系合金が好ましく、より具体的には、2〜30
%Cr−1〜8%Al−残部実質的にFeから成る合
金、または10〜15%Cr−1〜5%Al−残部実質
的にFeから成る合金が好ましい。このFe−Cr−A
l系合金は、磁区壁の非可逆的移動に伴う機械的静履歴
損失により、極めて大きな振動減衰能を有する。本発明
に係る切削装置の保持器を上記Fe−Cr−Al系合金
で製作する場合には、上記組成範囲の制振合金素材を切
削加工等により所定の保持器形状に加工した後に、真空
中または非酸化性雰囲気中において温度800〜105
0℃好ましくは1000〜1050℃に加熱した状態を
0.5〜5時間好ましくは1.5〜2.5時間保持する
熱処理を実施した後に炉冷して製造される。
【0014】一方、本発明に係る切削装置の切削工具と
しては、工作物を切削する切削チップと、この切削チッ
プを担持する工具本体とを同一の工具材料で形成したむ
く工具としてもよいが、重切削用の切削工具としては、
鋼製の工具本体先端部に硬質の切削チップをろう付けし
たろう付工具を使用する。特に上記工具本体を超硬合金
で形成することにより、切削工具の静剛性を効果的に増
大させることができ、制振合金製の保持器の制振効果と
相乗して切削加工時のびびり振動の発生を効果的に抑制
することができる。
【0015】上記工具本体を構成する超硬合金として
は、WC−Co合金、WC−TiC−Co系合金、WC
−TaC−Co系合金、WC−TiC−TaC−Co系
合金、WC−TiC−NbC−Co系合金、JIS H
5501に規定する超硬合金(Cemented Carbide All
oy of Tip )のS種特号(SF),S種1〜3号(S1
〜S3),G種1〜3号(G1〜G3),D種1〜3号
(D1〜D3)等が採用される。なお上記超硬合金は、
一般に、焼結操作によって製造される炭素系焼結合金
(Sintered Carbide Alloy)であるため、本発明におい
てはSC材と略記している。
【0016】
【作用】上記構成に係る切削装置によれば、切削工具を
保持する保持器を、振動減衰能が高い制振合金で形成し
ているため、切削加工時における切削系の振動が効果的
に吸収され、びびり振動の発生を効果的に抑制すること
ができる。さらに切削工具本体を超硬合金で形成するこ
とにより、切削工具の静剛性を増大させることができ、
制振合金製の保持器による制振効果と相乗して切削加工
時のびびり振動の発生を効果的に抑制することが可能と
なり、高い加工精度で安定した切削操作が可能となる。
【0017】
【実施例】次に本発明の一実施例について添付図面を参
照して説明する。
【0018】実施例1 図1は本発明に係る切削装置の一実施例を示す斜視図で
ある。すなわち実施例1に係る切削装置1は、工作物2
に当接され工作物2を切削する切削工具3と、切削工具
3を保持する保持器8とを備える切削装置1において、
上記保持器8が制振合金にて構成される。また上記切削
工具3は、工作物2に直接当接され工作物2を切削する
切削チップ4と、この切削チップ4を担持する工具本体
5とから成り、上記工具本体5が超硬合金(Sintered C
arbide Alloy)にて構成されており、切削工具3を保持
した保持器8は、締着ねじ6によって刃物台7に固定さ
れる。
【0019】ここで上記保持器8は、Fe−12%Cr
−3Alなる組成の鉄基合金素材を保持器の形状に切削
加工した後に、さらに真空中において温度1000℃で
2時間熱処理した後に炉冷して形成した鉄基強磁性型制
振合金(以下SIA材という)にて製造した。また工具
本体5は、超硬合金としてのS種特号(記号SF)材
(JIS H 5501に規定する超硬合金(Cemented
Carbide Alloy of Tip))(以下SC材という)で形
成したものを使用した。
【0020】実施例2 実施例1において、SC材で形成した工具本体に代え
て、SCM435材(JIS G 4105に規定する
クロムモリブデン鋼鋼材)(以下SCM材という)で形
成した工具本体を使用した以外は、実施例1と同一寸
法、同一仕様の切削工具および保持器を組み立てて実施
例2に係る切削装置を製造した。
【0021】比較例1 実施例1において、制振合金(SIA材)で形成した保
持器に代えて、SCM材で形成した保持器を使用した以
外は、実施例1と同一寸法、同一仕様の切削工具および
保持器を組み立てて比較例1に係る切削装置を製造し
た。
【0022】比較例2 比較例1において、SC材で形成した工具本体に代え
て、SCM435材で形成した工具本体を使用した以外
は、比較例1と同一寸法、同一仕様の切削工具および保
持器を組み立てて比較例2に係る切削装置を製造した。
【0023】そして上記のように製造した実施例1〜2
および比較例1〜2に係る切削装置の静剛性や切削加工
性を比較評価するために、次のような項目について試験
測定を実施した。
【0024】すなわち各切削装置の切削工具を、突出し
長さが50mmとなるように刃物台に取り付け、切削工具
の先端部に主分力方向に静荷重Nを加えて横自由減衰振
動を渦電流型非接触変位計によって検出し、増幅器にて
増幅した後にスペクトラムアナライザによって損失係数
を算出した。さらに切削工具先端部に加振器でランダム
波を印加したときの工具振幅を渦電流型非接触変位計に
より測定した。測定結果を図2および図3に示す。
【0025】図2は切削工具の先端部に静荷重を印加し
たときの荷重と切削工具の変位(撓み量)との関係を示
すグラフである。図2に示す結果から明らかなように各
切削装置における切削工具の静剛性は、制振合金(SI
A材)で形成した保持器を使用した実施例1〜2の切削
装置において高く、従来材であるSCM材で形成した保
持器を使用した比較例1〜2の切削装置では相対的に低
くなることが判明し、保持器の材質により静剛性が大き
く相違することが判明した。特に制振合金(SIA材)
で保持器を形成するとともに工具本体を超硬合金(SC
材)で形成することにより、撓み量が最小になり、剛性
改善効果が顕著になった。
【0026】図3は各切削装置における工具振幅と損失
係数との関係を示すグラフである。図3から明らかなよ
うに、制振合金(SIA材)で形成した保持器を有する
実施例1〜2の切削装置においては、損失係数の振幅依
存性が顕著に現われており、制振効果が大きくなること
が明らかである。一方、制振合金を使用せず、SCM材
で形成した保持器を有する比較例〜1〜2の切削装置に
おいては、工具振幅の大小には全く影響を受けず制振効
果が少ないことが判明した。特にSC材製の工具本体を
使用した場合は、SCM材製の工具本体を使用した場合
と比較して格段に損失係数が大きくなり、より高い制振
効果が得られることが判明した。
【0027】次に実施例1〜2および比較例1〜2に係
る各切削装置の切削性の良否を評価するために、下記表
1に示す切削条件で実切削を実施し、切削時の主分力方
向の工具振幅を非接触変位計によって測定するととも
に、切削速度および送り量を変えてびびり振動の発生の
有無を確認した。
【0028】なお、切削条件、切削工具および工作物の
仕様は下記表1の通りである。
【0029】
【表1】
【0030】図4〜図7はそれぞれ実施例1〜2および
比較例1〜2の切削装置を使用して実切削を行なったと
きの送り量(縦送り)と工具振幅との関係を示すグラフ
である。図6および図7より明らかなように、SCM材
で形成した保持器を有する比較例1〜2の切削装置にお
いては、送り量を増加させると工具振幅も増加する傾向
が明らかになる。一方、図4に示すようにSIA製の保
持器およびSC材製の工具本体を備える実施例1の切削
装置においては、送り量の大小に拘らず、ほぼ一定値を
示している。また図5に示すように、制振合金(SIA
材)製の保持器およびSCM材製の工具本体を備えた実
施例2の切削装置においては、送り量が0.03mm/re
v 以上になると工具振幅が却って減少することが判明し
た。
【0031】以上の知見より、制振合金(SIA材)製
の保持器を用いた場合(実施例1〜2)には、SCM製
保持器を用いた場合(比較例1〜2)と比較して、剛性
が高くなり、かつ振幅依存性による制振効果が重畳する
ことにより切削性が改善されるものと考えられる。
【0032】図8〜図11は、それぞれ実施例1〜2お
よび比較例1〜2の切削装置を使用して実切削を実施し
た際のびびり振動に対する安定切削領域を示すグラフで
ある。なお図8〜図11において、●印は切削後の工作
物表面の少なくとも一部にびびりマークが認められるも
のを示し、不安定切削状態と判定し、それ以外を安定切
削領域として○印で示した。
【0033】図8に示す結果から明らかなように、制振
合金(SIA材)製の保持器および超硬合金(SC材)
製の工具本体を備えた実施例1に係る切削装置において
は、全ての切削領域において、びびり振動を発生するこ
となく安定した切削加工が実施できることが判明した。
また図9に示すように。制振合金(SIA材)製の保持
器およびSCM材製の工具本体を備えた実施例2に係る
切削装置においては、切削速度が1.88〜2.26m
/sであり、かつ送り量が0.03〜0.05mm/rev
以上になると工具振幅が却って減少することが判明し
た。このことは特に送り量を大きくすることが可能であ
り、切削加工時間を短縮することができる。
【0034】一方図10および図11に示す結果から明
らかなように制振合金(SIA材)を使用せず、従来の
SCM材で形成した保持器を使用した場合には、高速度
切削時および送り量が大きい重切削時にびびり振動が発
生し易く、安定切削領域が、実施例1〜2と比較して狭
くなっており、切削条件が大きな制約を受けることが判
明した。
【0035】以上説明した実施例は、特に切削工具が薄
くなる突切り加工用の切削装置で例示しており、薄い切
削工具を保持する保持器が必須の構成要素となっている
が、本発明は上記実施例に限定されない。すなわち本発
明者らの実験によれば、角柱状の切削工具を直接刃物台
に固定する切削装置において、上記刃物台を制振合金で
形成した場合においても、実施例1〜2と同様な作用効
果が発揮されることが実証されている。
【0036】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係る切削装置
によれば、切削工具を保持する保持器を、振動減衰能が
高い制振合金で形成しているため、切削加工時における
切削系の振動が効果的に吸収され、びびり振動の発生を
効果的に抑制することができる。さらに切削工具本体を
超硬合金で形成することにより、切削工具の静剛性を増
大させることができ、制振合金製の保持器による制振効
果と相乗して切削加工時のびびり振動の発生を効果的に
抑制することが可能となり、高い加工精度で安定した切
削操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削装置の一実施例を示す斜視
図。
【図2】切削装置の切削工具先端に静荷重を印加した場
合における荷重と変位との関係を示すグラフ。
【図3】各切削装置における工具振幅と損失係数との関
係を示すグラフ。
【図4】実施例1の切削装置における送り量と工具振幅
との関係を示すグラフ。
【図5】実施例2の切削装置における送り量と工具振幅
との関係を示すグラフ。
【図6】比較例1の切削装置における送り量と工具振幅
との関係を示すグラフ。
【図7】比較例2の切削装置における送り量と工具振幅
との関係を示すグラフ。
【図8】実施例1の切削装置における切削速度と送り量
と切削安定性の良否との関係を示すグラフ。
【図9】実施例2の切削装置における切削速度と送り量
と切削安定性の良否との関係を示すグラフ。
【図10】比較例1の切削装置における切削速度と送り
量と切削安定性の良否との関係を示すグラフ。
【図11】比較例2の切削装置における切削速度と送り
量と切削安定性の良否との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 切削装置 2 工作物 3 切削工具 4 切削チップ 5 工具本体 7 締着ねじ 7 刃物台 8 保持器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物に当接され工作物を切削する切削
    工具と、切削工具を保持する保持器とを備える切削装置
    において、上記保持器を制振合金にて構成したことを特
    徴とする切削装置。
  2. 【請求項2】 切削工具は、工作物に直接当接され工作
    物を切削する切削チップと、この切削チップを担持する
    工具本体とから成り、上記工具本体を超硬合金にて構成
    したことを特徴とする請求項1記載の切削装置。
  3. 【請求項3】 制振合金は、強磁性型制振合金であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の切削装置。
  4. 【請求項4】 工作物に当接され工作物を切削する切削
    工具と、切削工具を固定する刃物台とを備える切削装置
    において、上記刃物台を制振合金にて構成したことを特
    徴とする切削装置。
JP9021293A 1993-04-16 1993-04-16 切削装置 Pending JPH06297210A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020506074A (ja) * 2017-02-03 2020-02-27 サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ 金属切削溝削りツール用のブレード部
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