JPH06296912A - 自動車整備兼車体下回り塗装用ブース - Google Patents

自動車整備兼車体下回り塗装用ブース

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Publication number
JPH06296912A
JPH06296912A JP5092752A JP9275293A JPH06296912A JP H06296912 A JPH06296912 A JP H06296912A JP 5092752 A JP5092752 A JP 5092752A JP 9275293 A JP9275293 A JP 9275293A JP H06296912 A JPH06296912 A JP H06296912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
booth
coating
ceiling
truck
partition plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP5092752A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukimasa Yamazaki
幸雅 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MASUDA CLEAN TEC KK
Original Assignee
MASUDA CLEAN TEC KK
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Filing date
Publication date
Application filed by MASUDA CLEAN TEC KK filed Critical MASUDA CLEAN TEC KK
Priority to JP5092752A priority Critical patent/JPH06296912A/ja
Publication of JPH06296912A publication Critical patent/JPH06296912A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貨物自動車、とくに中型以上の貨物自動車の
整備、補修が通常の方法で行われ、しかも、有機溶剤を
含む噴霧状塗料の排気が、法律で定められた局所排気基
準内に納まるような塗装用ブースの提供を目的とする。 【構成】 塗装用ブース1の天井仕切り板部3を開い
て、貨物自動車10のダンプ車体を上方に向けて傾斜せ
しめ、整備、補修を行う手段と、整備、補修作業終了
後、開いていた天井仕切り板部3を閉じて塗装用ブース
を形成する手段と、天井走行レール5に金具4a で取り
付けられた吊り下げカーテン4b を移動させてブースを
仕切る手段と、作業者がこの仕切り部より風上に立っ
て、車体下回りに対するシャシーブラックの吹き付け作
業を実施するような構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車車体、とくに
中型以上の貨物自動車等の整備、補修を実施し、そのあ
と車体下回りにシャシーブラックの吹き付け作業を行う
塗装用ブースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の貨物自動車等の整備、補修は、昇
降リフト位置にて作業を行うため、塗装ブースの設置が
困難で、実情としては、満足な局所排気装置のない建屋
で、吹き付け塗装が行われているのが大半であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】貨物自動車、とくに中
型以上の貨物自動車では、ダンプ車体を上方に向けて傾
斜しなければ、整備、補修作業が上手く遂行できないた
め、ブースの天井を高くする必要がある。このため建設
費用が高くなり、同時に、有機溶剤を含む噴霧状塗料の
排気が十分に行われず、法律で定められた局所排気基準
に達しないことが多い。そこで、建設コストが安く、し
かも局所排気基準を越えるような塗装用ブースの出現が
望まれていた。
【0004】この発明は、ブース内で自動車、とくに中
型以上の貨物自動車の整備、補修を実施し、そのあと引
き続き車体下回りに、シャシーブラックの吹き付け作業
を行うが、貨物自動車等を対象とした塗装用ブースとし
ては、建設費が少なくて済み、しかも局所排気を効果的
に実施出来る塗装用ブースを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するために、自動車車体、とくに中型貨物自動車、
もしくは、それ以上の大型貨物自動車の整備、補修を可
能ならしめる手段として、ブースの天井仕切り板の大部
分を開閉式とし、ダンプ車体を上方に向けて傾斜して
も、その傾斜した先端がブースの天井仕切り板に届かな
いような構造とし、整備、補修が終了したあと、傾斜し
たダンプ車体を正常な位置に戻し、開いていた天井部分
を閉じて塗装用ブースを形成してから、天井走行レール
に金具をもって走行可能に取り付けられた、吊り下げカ
ーテンを移動させてブースを仕切ると、この仕切り部の
高さが、開口部の高さとなり、これは天井高さよりずっ
と低いため、塗装ブースへの風量が少なくて済むことに
なり、また作業者は仕切り部より風上に立って、車体下
回りに対してシャシーブラックの吹き付け作業を実施で
きるようにしたものである。
【0006】
【作用】この発明のような車体下回り塗装用ブースで
は、下回り塗装作業を行わない時は、ブースの壁の端に
設けられたウインチを稼働せしめて、天井仕切り板の開
閉できる部分を、丁度、自動開閉橋のように、真ん中か
ら2つに分けて上方に開かせ、ダンプ車体が上方に向か
って傾斜しても天井仕切り板に接触しないように十分に
開き、シャシー回りの整備、補修作業を実施し易くし、
同作業が終了したあとは、ダンプ車体を元の位置に戻
し、ウィンチを逆転して開かれた天井仕切り板を元の閉
止状態に戻す。
【0007】次に、天井フレームに設けられた走行レー
ルに、金具をもって取り付けられた吊り下げカーテン
を、カーテンの最下端に設けられたハンドバーを握つて
移動し、作業者の風下となるような所定の位置に固定し
てから、ダンプ車体の下回りに対して、吹き付けガンを
もってシャシーブラックの吹き付け塗装を行う。カーテ
ンの移動は滑車とロープをもって行う方法もある。
【0008】有機溶剤を含むシャシーブラックの噴霧状
塗料は、大部分が車体の下回りに塗装され付着するが、
霧状の浮遊塗料は、正面に設けられたフィルター装置を
通過して、外部のダクトの浮遊塗料吸引部に吸引され、
さらにその吸引部内に設けられた排気ファンにより、ダ
クトの中を通りダクトの上部から排出される。フィルタ
ーは、通常、工業用不織布で作られており、有機溶剤と
噴霧状の塗料を吸引し、それらが次第に蓄積されるか
ら、所定の標準作業を何回か繰り返したあとは交換す
る。
【0009】
【実施例】図面に従って、この発明の中型、もしくは、
それ以上の大型貨物自動車の整備、補修、及び車体下回
り塗装用ブースの好適な実施例について、詳細に説明す
る。なお、この発明は、この実施例により何ら限定され
るものではない。図1はこの発明による自動車整備兼車
体下回り塗装用ブースの正面図、図2は同平面図、図3
は同側面図である。
【0010】図1において、1は本発明による自動車整
備兼車体下回り塗装用ブースを示す。2は該塗装ブース
の天井部及び天井囲い部、3はウィンチ(図示しない)
に依って開閉可能な天井仕切り板部を示す。ブース内に
描かれた鎖線は、このブースの中に運び込まれた中型以
上の貨物自動車10が、整備、補修のために、運転部を
前方に傾斜し、ダンプ車体を上方に傾斜せしめた状態を
示している。開閉可能な天井仕切り板部3は、このブー
スの壁側の適宜な場所に設けられたウィンチを電気操作
盤9(図2参照)で操作することによって、開かれた状
態であることを示す。整備、補修が終わると、天井仕切
り板部3は再びウィンチを操作して元の閉止状態に戻
る。
【0011】開閉可能な天井仕切り板部3を閉じて塗装
用ブースが準備されると、天井の走行レール5に、金具
4a で取り付けられた吊り下げカーテン4b を、走行レ
ール5に沿って移動せしめ、作業者の風下となるような
所望の位置に固定する。吊り下げカーテン4b を構成す
る素材は通常プラスチックボードである。そして、この
プラスチックボードの最下端には、移動用のハンドバー
4c が設けられ、作業者が吊り下げカーテン4b を容易
に移動しうるような構成となっている。作業者は、吊り
下げカーテン4b を移動して、所望の場所に停止させ、
塗装作業に好適な風速、風量の得られるブースを形成し
てから塗装作業を開始する。新鮮なエアーがブースの正
面からアキシャル送風機(図示しない)、またはその他
の送風機を運転することによって矢印のように吹き込ま
れ、吊り下げカーテン4b で仕切られた塗装ブースの内
側に送られる。作業者は吊り下げカーテン4b の停止し
た位置より風上に位置を占め、通常天井から下がってい
る塗装ガン(図示しない)を操作して車体の下回り塗装
を実施する。
【0012】塗装ガンで吹き付けられた車体下回り用シ
ャシーブラックは、大部分が車体下回りに塗装される
が、ごく一部の浮遊霧状塗料が有機溶剤(主としてトル
エン)を含んだままブース内を回遊し、前方にある吸引
フィルター6に到達し、これを通過して濾過される。ブ
ースフレーム8の内側に設けられたファン内蔵排気ダク
ト吸引部7で有機溶剤と塗料を吸引濾過されたエアー
は、ダクトに吸い込まれ、電気操作盤9の操作でモータ
(図示しない)によって回転されるフアンにより、排気
ダクトを通って上部から系外に放出される。この発明で
は、天井の走行レール5に沿って、走行可能な吊り下げ
カーテン4b を設けたことにより、適切な排風機の運転
と相俟って、浮遊している有機溶剤を含んだ噴霧状塗料
が有効に排除され、吊り下げカーテンによって仕切られ
た塗装ブースより風上に位置する作業者には、衛生上極
めて良好な作業環境が得られ、これが発明の効果として
特筆されるのである。
【0013】次に有機溶剤を含んだ噴霧状塗料が有効に
排除される実験データを説明する。本実施例では、ブー
ス開口部の高さは 3,220mm, 吊り下げカーテン4b の幅
は、5,110mmあった。排気ファンは、7,5KW 1台で、吊
り下げカーテン4b の下の開放空間部(開口部)を77
個に分割し、各区画ごとに風速を測定した。この場合、
各1個の区画は 460mmX 460mm の構成である。下記の表
1、ブース表面77等分による測定結果、を参照された
い。
【0014】
【表1】
【0015】排気ファンによるエアーの風速は、法律に
定めるブース内基準最低風速 0.5m/sに対して平均風速
が 0.83m/sとなった。前述の各区画について、それぞれ
の風速を測定したところ、表1の通り、すべての区画に
於いて、最低基準とされる0.5m/sを凌駕していることが
測定された。従って、このブースは基準風速以上を保っ
ており、有機溶剤局所排気基準に照らして良好であるこ
とが確認された。使用した測定機器は、風速計が、リオ
ン ANEMOSYSTEM AMー11、電流計は、日置 ディジタル
クランプ ON ハイオスタ 3262、メガーは、横河電
機 321324 500 V/1000M オームである。
【0016】測定の結果は表1の通りであり、ブース内
の平均風速は 0.83m/s,また最低風速は、いづれの区画
を見ても 0.5m/s を越えており、有機溶剤局所排気基準
以上であることが確認された。なお、本発明のブース
は、局所排気フードの型式分類では、囲い式(E),建
築ブース型(B)に属する。すなわち、発散源のまわり
を大きく囲み、作業のために通常前面が開放されてお
り、作業者は開口面に立つて背後からくるきれいな空気
を呼吸しながら、中に向かつて作業をする型式である。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明の塗装用ブース
は、天井仕切り板部を開いてダンプ車体を上方に傾斜せ
しめ、自動車車体の整備、補修を実施し、作業を終了し
たあと、前記天井仕切り板部を閉じ、吊り下げカーテン
を走行移動させてブース内を仕切り、車体の下回りに対
してシャシーブラックを吹き付けるという従来にない環
境で作業を実施したところ、有機溶剤局所排気基準を完
全にクリアしており、作業環境上申し分のないことが確
認され、安心して作業が出来る装置であることが判明し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車整備兼下回り塗装用ブース
の正面図である。
【図2】本発明による自動車整備兼下回り塗装用ブース
の平面図である。
【図3】本発明による自動車整備兼下回り塗装用ブース
の側面図である。
【符号の説明】
1 塗装用ブース 2 天井部及び天井囲い部 3 開閉可能な天井仕切り板部 4a 取り付け金具 4b 吊り下げカーテン 4c ハンドバー 5 走行レール 6 フィルター 7 排気ダクト吸引部 8 ブースフレーム 9 電気操作盤 10 貨物自動車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨物自動車等の整備、補修、及び車体下回
    り塗装を行う塗装用ブースに於いて、貨物自動車のダン
    プ車体を上方に傾けて、整備、補修作業を可能ならしめ
    るように、ブースの天井仕切り板を開閉可能な構造と
    し、整備、補修作業が終了するとともに、この天井仕切
    り板を閉鎖し、天井走行レールに走行可能に取り付けら
    れた、吊り下げカーテンを移動せしめてブース内を仕切
    り、ブース内の空気流を制御して、有効な局所排気が出
    来るようにしたことを特徴とする自動車整備兼車体下回
    り塗装用ブース。
JP5092752A 1993-04-20 1993-04-20 自動車整備兼車体下回り塗装用ブース Pending JPH06296912A (ja)

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JP5092752A JPH06296912A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 自動車整備兼車体下回り塗装用ブース

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JP5092752A JPH06296912A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 自動車整備兼車体下回り塗装用ブース

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JPH06296912A true JPH06296912A (ja) 1994-10-25

Family

ID=14063155

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JP5092752A Pending JPH06296912A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 自動車整備兼車体下回り塗装用ブース

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JP (1) JPH06296912A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5788763A (en) * 1995-03-09 1998-08-04 Toshiba Ceramics Co., Ltd. Manufacturing method of a silicon wafer having a controlled BMD concentration

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5788763A (en) * 1995-03-09 1998-08-04 Toshiba Ceramics Co., Ltd. Manufacturing method of a silicon wafer having a controlled BMD concentration

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