JPH062968A - 冷媒流れ切換装置及び冷蔵庫 - Google Patents

冷媒流れ切換装置及び冷蔵庫

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JPH062968A JP5020871A JP2087193A JPH062968A JP H062968 A JPH062968 A JP H062968A JP 5020871 A JP5020871 A JP 5020871A JP 2087193 A JP2087193 A JP 2087193A JP H062968 A JPH062968 A JP H062968A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エネルギ効率の上昇を達成することのできる
冷媒流れ切換装置及びこの切換装置を用いた冷蔵庫を提
供する。 【構成】 冷媒を高圧蒸発器又は低圧蒸発器のいずれか
から圧縮機に交互に運ぶ冷媒流れ切換装置218は、高
圧蒸発器からの高圧冷媒と低圧蒸発器からの低圧冷媒又
は大気圧との圧力差を利用して、高圧蒸発器から圧縮機
につながっている配管220に配置されている第1の流
れコントローラ226を開閉する。切換装置は、低圧蒸
発器から圧縮機につながっている配管230に配置され
ている第2の流れコントローラ228を含んでおり、第
2の流れコントローラは第1の流れコントローラが閉じ
ているときにのみ開く。第1の流れコントローラはピス
トン259を含んでおり、ピストンはピストンに向かい
合って配置されている圧縮ばね266が発揮する一定な
力に抗して、高圧蒸発器からの冷媒の圧力により第1の
位置から第2の位置に膨脹する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の表示】本出願は、本出願人に譲渡された米
国特許出願番号第07/612290号「冷凍システム
及びそれに用いる冷媒流れ制御装置」(1990年11
月9日出願)及び同第07/829814号「冷凍シス
テムに用いる圧力制御型切換弁」(1992年2月3日
出願)に関連している。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に冷凍システムに
関し、特に、複数の蒸発器と1つの圧縮機ユニットとを
含んでおり、複数の蒸発器がそれらから圧縮機ユニット
に冷媒を搬送するための圧力制御された自動切換弁を有
している冷凍システムに関する。
【0003】
【従来の技術】代表的な冷凍システムでは、冷媒が閉回
路内を連続的に循環する。ここで、用語「回路」は物理
的な装置を、用語「サイクル」は回路の動作、例えば冷
凍回路における冷媒サイクルを意味する。又、用語「冷
媒」は液体、蒸気及び/又は気体状態における冷媒を意
味する。閉回路の構成要素に応じて、冷媒は温度/圧力
変化を受ける。冷媒の温度/圧力変化の結果、エネルギ
の伝達が起こる。冷凍システムの代表的な構成要素とし
ては、例えば、圧縮機、凝縮器、蒸発器、制御弁、及び
接続管が挙げられる。いくつかの周知の冷凍システムに
関する詳細は、マクグロウ・ヒル・ブック・カンパニ
イ、第8版1979年、ボウマイスタ等著「機械工学標
準ハンドブック」(Baumeister et al., Standard Hand
book for Mechanical Engineers, McGraw Hill Book Co
mpany, Eighth Edition, 1979 )、19−6頁以降に記
載されている。
【0004】エネルギ効率は、冷凍システムを実現する
上での重要な因子の1つである。特に、理想的な冷凍シ
ステムは理想的な冷凍効果で動作する。しかしながら、
現実には、実際の冷凍システムが動作する際の冷凍効果
は、理想的な冷凍効果より低い。エネルギ効率の向上を
達成するには、代表的には、より高価なより効率のよい
冷凍システムの構成要素を用いたり、冷凍すべき区域に
隣接して余分な絶縁部を追加したり、又は他の高価な付
加物を設けたりする。従って、冷凍システムのエネルギ
効率を上げると、そのシステムのコストも上昇すること
になるのが常である。このため、冷凍システムの効率を
上げ、その結果としてのシステムのコスト上昇を最小限
に抑えることが望ましい。
【0005】冷凍システムを利用する装置によっては、
2つ以上の区域を冷凍する必要があり、少なくとも1つ
の区域を他の区域より強く冷凍する必要がある。冷凍室
と生鮮食品室とを含んでいる家庭用冷蔵庫が、このよう
な装置の代表的な例である。冷凍室を−10°F〜+1
5°Fに維持し、生鮮食品室を+33°F〜+47°F
に維持することが好ましい。
【0006】このような温度要求に応えるために、代表
的な冷凍システムは、家庭用冷蔵庫内に配置された蒸発
器と結合している圧縮機を含んでいる。ここで、用語
「結合」及び「連結」は、互換性のある用語として用い
ている。2つの構成要素を結合又は連結するというと
き、これはこれらの2つの構成要素を直接又は間接に何
等かの態様で冷媒流れ関係にリンクすることを意味す
る。結合又は連結された構成要素の間に1つ又は複数の
他の構成要素を介在させることができる。例えば、圧力
センサ又は膨張装置のような他の構成要素が、圧縮機と
蒸発器とのリンクに連結又は結合されても、圧縮機と蒸
発器とは依然として結合又は連結されている。
【0007】代表的な家庭用冷蔵庫の冷凍システムにつ
いて更に説明すると、蒸発器を−10°F程度(実際に
は約−30°F〜0°Fの範囲を用いるのが代表的)に
維持し、蒸発器のコイルに空気を吹き付ける。蒸発器で
冷却された空気の流れを、例えば障壁(バリヤ)によっ
て制御する。蒸発器で冷却された空気の第1の部分を冷
凍室に送り、蒸発器で冷却された空気の第2の部分を生
鮮食品室に送る。生鮮食品室を冷却するためには、−1
0°F程度で動作している蒸発器からの蒸発器で冷却さ
れた空気を利用するのではなく、例えば+25°F程度
(又は約+15°F〜+32°Fの範囲)で動作してい
る蒸発器を用いることができる。従って、家庭用冷蔵庫
に用いる代表的な冷凍システムは、冷凍室には適当であ
るが、生鮮食品室に必要な温度より低い温度で蒸発器を
動作させることにより、冷凍効果を達成している。
【0008】周知のように、冷蔵庫において蒸発器を−
10°F程度に維持するのに必要なエネルギは、蒸発器
を+25°F程度に維持するのに必要なエネルギより大
きい。従って、代表的な家庭用冷蔵庫は、生鮮食品室を
冷却するのに、必要量以上のエネルギを用い、低いエネ
ルギ効率で動作する。上述した家庭用冷蔵庫の例は、例
示の目的で説明したにすぎない。家庭用冷蔵庫以外の多
くの装置に、蒸発器が実際に動作する必要がある温度よ
り低い温度で動作する蒸発器を含んでいる冷凍システム
が用いられている。
【0009】動作時のエネルギ消費を節減した冷凍シス
テムが、本出願人に譲渡された米国特許番号第4910
972号及び同第4918942号に記載されている。
これらの特許されたシステムは、少なくとも2つの蒸発
器と、複数の圧縮機又は複数の段を有している1つの圧
縮機とを用いている。例えば、家庭用冷蔵庫用の複式
(二重)蒸発器回路において、第1の蒸発器は+25°
Fで動作し、第2の蒸発器は−10°Fで動作する。第
1の蒸発器で冷却された空気を生鮮食品室で用い、第2
の蒸発器で冷却された空気を冷凍室で用いる。家庭用冷
蔵庫に二重蒸発器冷凍システムを用いると、エネルギ効
率が増加する。生鮮食品室用の蒸発器を−10°Fで動
作させるのではなく、第1の蒸発器を生鮮食品室に必要
な温度(例えば+25°F)で動作させることにより、
エネルギを保存する。上述の特許されたシステムの他の
特徴によっても、エネルギ効率の向上が促進される。
【0010】米国特許番号第4910972号及び同第
4918942号に記載された冷凍システムでは、複数
の蒸発器を駆動するために、複数の圧縮機又は複数の段
を有している1つの圧縮機を用いている。複数の圧縮機
又は複数の段を有している1つの圧縮機を用いると、冷
凍システムのコストが、少なくとも初期においては、1
つの蒸発器と1つの単段圧縮機とを用いている冷凍シス
テムのコストより高くなる。従って、複数の蒸発器を用
いることによりエネルギ効率の改良を達成すると共に、
複数の圧縮機又は複数の段を有している1つの圧縮機を
用いることに伴うコストの上昇をなくさないまでも、最
小限に抑えることが望ましい。
【0011】
【発明の概要】本発明は、冷凍システムにおいて冷媒を
高圧蒸発器手段又は低圧蒸発器手段のいずれかから圧縮
機手段に交互に運ぶ冷媒流れ切換装置を提供する。切換
装置は、第1の流れコントローラと、第2の流れコント
ローラとを備えている。第1の流れコントローラは、高
圧蒸発器手段と圧縮機手段との間に冷媒流れ関係に配置
されており、膨張可能なエンクロージャ手段と、ゲート
部材手段と、第2のバイアス手段とを含んでいる。膨張
可能なエンクロージャ手段は高圧蒸発器手段からの圧力
に応答して、第1のバイアス手段によって発揮される力
に抗して第1の位置から第2の位置に移動する。ゲート
部材手段は、膨張可能なエンクロージャ手段が第1の位
置にあるときに高圧蒸発器手段から圧縮機手段への冷媒
の流れを阻止すると共に、膨張可能なエンクロージャ手
段が第2の位置にあるときに高圧蒸発器手段から圧縮機
手段への冷媒の流れを許す。第2のバイアス手段は膨張
可能なエンクロージャ手段に連結されていると共に、第
2のバイアス手段には、ゲート部材手段を第1の位置と
第2の位置との間を交互にスナップ移動させるローラ手
段が装着されている。第2の流れコントローラは、低圧
蒸発器手段と圧縮機手段との間に冷媒流れ関係に配置さ
れており、第1の流れコントローラが高圧蒸発器手段か
ら圧縮機手段への冷媒の流れを阻止するときにのみ、低
圧蒸発器手段から圧縮機手段への冷媒の流れを許す。
【0012】本発明は、圧縮機手段と、圧縮機手段から
排出された冷媒を受け取るように連結されている凝縮器
手段と、生鮮食品室と、凝縮器手段から排出された冷媒
の少なくとも一部を受け取るように連結されており、生
鮮食品室を冷却する第1の蒸発器手段と、冷凍室と、凝
縮器手段から排出された冷媒の少なくとも一部を受け取
るように連結されており、冷凍室を冷却する第2の蒸発
器手段と、冷媒を高圧(第1の)蒸発器手段又は低圧
(第2の)蒸発器手段のいずれかから圧縮機手段に交互
に運ぶ上述の冷媒流れ切換装置とを備えた冷蔵庫も提供
する。
【0013】本発明は、それぞれ所望の冷凍温度で動作
する複数の蒸発器を用いることにより、エネルギ効率の
上昇を達成する。更に、一実施例では、複数の圧縮機又
は複数段を有している1つの圧縮機ではなくて、1つの
単段圧縮機を用いることにより、エネルギ効率の上昇に
伴うコスト上昇を最小限に抑える。
【0014】
【実施例】本発明は、以下に説明するように、冷凍シス
テム、特に家庭用冷凍冷蔵庫に利用するのが最も適当で
あると考えられる。しかしながら、本発明は、多数の空
調ユニットの制御のような他の冷凍の用途にも利用でき
る。従って、ここで用いる用語「冷凍システム」は、冷
蔵庫/冷凍機のみでなく、多数の他の冷凍用途の形式を
も指す。
【0015】さて図面を参照すると、図1は本発明によ
る冷媒流れ切換(スイッチング)装置(1つ又は複数)
102と、圧縮機ユニット104とを含んでいるシステ
ム100のブロック図である。図示のように、複数の入
力1〜入力Nが切換装置102に供給される。切換装置
102へのこれらの入力は、代表的には冷媒である。例
えば、冷媒配管が切換装置102に結合されているか、
又は切換装置102と一体に形成されており、入力冷媒
を供給する。冷媒流れ切換装置102の実施例に関する
詳細は後で、特に図3〜図6、図7及び図8に関連して
説明する。
【0016】切換装置102からの出力は圧縮機ユニッ
ト104に入力として供給される。圧縮機ユニット10
4は冷媒を圧縮する手段、例えば単段圧縮機、複数段を
有している圧縮機又は複数の圧縮機を備えており、出力
として圧縮された冷媒を送り出す。1つの単段圧縮機を
用いた本発明の実施例が最も有効と考えられる。図2は
本発明の好適な形態による冷凍システム200を示す。
冷凍システム200は圧縮機ユニット202と、圧縮機
ユニット202に結合されている凝縮器204とを含ん
でいる。毛細管(キャピラリチューブ)206が凝縮器
204の出口に結合されており、第1の蒸発器(高圧蒸
発器ともいう)208が毛細管206の出口に結合され
ている。第1の蒸発器(高圧蒸発器)208の出口は相
分離器210の入口に結合されている。相分離器210
は、相分離器210の入口付近に配置されているスクリ
ーン212と、ガス又は蒸気収容部214と、液体収容
部216とを含んでいる。本明細書では、場合により蒸
気収容部214といったり、単に蒸気部214といった
りするが、相分離器210のこの部分には内部にガス及
び/又は蒸気が存在していると理解されたい。蒸気部2
14は冷媒流れ切換装置218に結合されており、冷媒
流れ切換装置218に高圧冷媒を第1の入力として供給
する。具体的には、配管220の吸込み口が、蒸気部2
14から液体収容部216へ通過する液体冷媒が配管2
20の吸込み口に入らないように、蒸気部214に配置
されている。液体収容部216の出口は膨張装置22
2、例えば膨張弁又は毛細管に結合されている。膨張装
置222をスロットルということもある。第2の蒸発器
(低圧蒸発器ともいう)224が膨張装置222の出口
に結合されており、第2の蒸発器224の出口は冷媒流
れ切換装置218に結合されており、冷媒流れ切換装置
218に低圧冷媒を第2の入力として供給する。
【0017】好ましくは使用者が調節できるサーモスタ
ット227は、「電力入力」で示す外部電源からの電流
を受け取る。サーモスタット227は圧縮機ユニット2
02に接続されている。冷却が必要なとき、サーモスタ
ット227は出力信号を出し、圧縮機ユニット202を
付勢する。例えば、家庭用冷蔵庫では、サーモスタット
227を冷凍室に配置することが好ましい。
【0018】毛細管206は、相分離器蒸気部214を
冷媒流れ切換装置218に連結している配管220と熱
接触している。毛細管206は、第2の蒸発器224を
冷媒流れ切換装置218に結合している配管230とも
熱接触している。熱接触は例えば、毛細管206の外面
と配管220及び230の外面の一部とを一緒に並べて
ハンダ付けすることにより達成される。熱伝達関係の線
図的表示として、図2では、毛細管206を配管220
及び230の周りに巻いたものとして図示してある。熱
伝達は向流(カウンタフロー)関係で行われる。即ち、
毛細管206に流れる冷媒は、配管220及び230に
流れる冷媒の流れとは反対の方向に進む。当業界で周知
のように、両者の流れが同じ方向に進む熱交換配置では
なく、向流熱交換配置を用いると、熱交換効率が上昇す
る。
【0019】動作時には、例えば、第1の蒸発器208
には約+25°Fの温度の冷媒が入っている。第2の蒸
発器224には約−10°Fの温度の冷媒が入ってい
る。膨張装置222は、第2の蒸発器224の出口にほ
んのわずか過熱された蒸気流れを与えるように調節され
る。膨張装置222として、適当な内腔寸法及び長さを
有する毛細管(図示せず)又は膨張弁を用いることがで
きる。
【0020】切換装置218は、蒸発器208及び22
4のそれぞれから圧縮機ユニット202への冷媒の流れ
を制御する。冷凍が必要になると、サーモスタット22
7が圧縮機ユニット202を付勢する。冷媒流れ切換装
置218が配管230と配管232とを連通させる構成
になっていれば、第2の蒸発器224からの蒸気が冷媒
流れ切換装置218を通って圧縮機ユニット202に入
る。又、冷媒流れ切換装置218が配管220と配管2
32とを連通させる構成になっていれば、相分離器21
0からの蒸気が冷媒流れ切換装置218を通って圧縮機
ユニット202に入る。表記の便宜上、冷媒流れ切換装
置218が配管230と配管232と(又は同様の配置
の配管同士)を流れ連通させる構成になっているとき、
この状態を今後、「状態1」という。又、切換装置21
8が配管220と配管232と(又は同様の配置の配管
同士)を流れ連通させる構成になっているとき、この状
態を今後、「状態2」という。
【0021】例示の動作において、冷媒R−12(ジク
ロロジフルオロメタン)を用いる場合、配管230内に
は約20psia(pound per square inch absolute)
の冷媒が、配管220内には約40psiaの冷媒が入
っている。圧縮機ユニット202への入口圧力は、切換
装置218が「状態1」のときに約20psiaであ
り、切換装置218が「状態2」のときに約40psi
aである。
【0022】「状態1」から「状態2」へ移行する際に
は、配管230と配管232との間の流れ連通を「オ
フ」に切り換えて、第2の蒸発器224からの冷媒の流
れを止め、配管220と配管232との間の流れ連通を
「オン」に切り換えて、冷媒が第1の蒸発器208から
流れるのを許す。「状態2」から「状態1」へ移行する
際には、配管220と配管232との間の流れ連通を
「オフ」に切り換えるので、相分離器210からの液体
冷媒が第2の蒸発器224に流れ始める一方、わずかな
冷媒が以前より遅い速度ではあるが第1の蒸発器208
に流れ続ける。
【0023】更に詳しくは、サーモスタット227が圧
縮機ユニット202を付勢するとき、例えば冷凍室の温
度が所定の設定温度より上昇したときに、圧縮機ユニッ
ト202から吐出される高温高圧ガスを凝縮器204で
凝縮する。毛細管206は、凝縮器204から出てくる
液体をある程度サブクーリングする寸法とすることが好
ましい。サブクーリングは、所定の流体をその飽和温度
以下に冷却することとして定義される。流体をその飽和
温度以下にサブクーリングすることにより、冷凍システ
ムによって一層多量の熱量BTU(British Thermal Un
it)を除去することができる。毛細管206は通常、長
さの固定された小径の管である。毛細管206の管径に
より、毛細管の長さの前後で大きな圧力降下が生じ、冷
媒の圧力をその飽和圧力に下げる。毛細管206内で冷
媒の一部が蒸発し、そして冷媒の少なくとも一部が第1
の蒸発器208内で蒸発し、蒸気に変わる。毛細管20
6は冷媒の流れを計量規制し、凝縮器204と第1の蒸
発器208との間に圧力差を維持する。
【0024】凝縮器204からの暖かい凝縮液体が入る
毛細管206の外面と、相分離器210からの配管22
0の外面とが直接接触しているため、低温の配管220
が暖められ、毛細管206が冷やされる。毛細管206
からの加熱がないと、この好適な実施例において、「状
態1」及び「状態2」それぞれにおける配管220及び
230の温度は、それぞれ約−10°F及び+25°F
である。更に、毛細管206からの加熱がないと、常温
の空気からの湿気は配管220及び230の上に凝縮す
る。このように凝縮した湿気は滴下し、水漏れ問題を引
き起こす。毛細管206による配管加熱により、配管2
20及び230を十分に暖めて湿気凝縮を回避すると共
に、第1の蒸発器208に流れる毛細管206内の冷媒
を冷却する。配管220及び230内の冷媒の加温はシ
ステム効率を悪くするが、毛細管206内の冷媒の冷却
により得られる有利な効果の方が、このようなシステム
効率の損失よりはるかに大きい。
【0025】第1の蒸発器208での液体冷媒の膨張に
より、液体冷媒の一部が蒸発する。第1の蒸発器208
から出てくる液相及び気相の冷媒は次に、相分離器21
0に入る。液体冷媒は相分離器210の液体収容部21
6に溜り、蒸気冷媒は蒸気部214に溜る。配管220
を通して蒸気が蒸気部214から切換装置218に送ら
れる。相分離器210からの蒸気は通常、約+25°F
である。
【0026】サーモスタット227が圧縮機ユニット2
02を付勢しているとき、そして切換装置218が「状
態1」にあるとき、相分離器210の液体収容部216
からの液体は、スロットル222を通って第2の蒸発器
224に流れ、蒸発する。従って、スロットル222か
ら第2の蒸発器224に入る冷媒の温度及び圧力は著し
く下がり、残っている液体の冷媒はすべて第2の蒸発器
224で蒸発し、そして更に、第2の蒸発器224を約
−10°Fに冷却する。前述したように、切換装置21
8が「状態1」にあるとき、冷媒は、ゆっくりした速度
ではあるが、第1の蒸発器208を流れる。代表的に
は、相分離器210の液体冷媒を所望のレベルに維持す
るのに十分な装填量の冷媒をシステム200に供給す
る。
【0027】切換装置218が「状態1」にあるときの
圧縮機ユニット202の入口での圧力は、冷媒が−10
°Fで2相平衡にあるときの圧力により決められる。切
換装置218が「状態2」にあるときの圧縮機ユニット
202の入口での圧力は、+25°Fでの冷媒の飽和圧
力により決められる。凝縮器204の温度は、それが凝
縮器として機能するためには、凝縮器204の周囲温度
より高くなければならない。凝縮器204内の冷媒は、
例えば+105°Fである。もちろん、凝縮器204内
の冷媒の圧力は、選択した冷媒に依存する。
【0028】圧縮機ユニット202は、圧縮機、即ち圧
縮した冷媒出力を与える機構であればどのような形式で
もよい。例えば圧縮機ユニット202は、単段圧縮機、
複数の圧縮機、複数段を有している圧縮機、又はこのよ
うな圧縮機の組み合わせである。圧縮機ユニット202
は、例えば回転型圧縮機又は往復動型圧縮機である。2
つの異なる圧力のガスを交互に圧縮しているので、入口
室の容量が小さい圧縮機が好ましい。例えば、1立方イ
ンチの入口室容量を有しており、これを圧縮機1回転当
たり0.28立方インチに圧縮する回転圧縮機が適切で
ある。もしも大きな入口室を有する圧縮機を用いると、
高圧冷媒が圧縮機へ流れるのを停止する時間と、圧縮機
入口圧力を、より低圧の冷媒の圧縮を開始するのに十分
な圧力に下げる時間との間に大きな遅れが生じる。大き
な入口室を用いると、システム効率も低下する。
【0029】図3、図4、図5及び図6に、冷媒流れ切
換装置218の好適な実施例を詳細に示す。具体的に
は、切換装置218は、配管220、230及び232
と一体に形成されているものとして示してある。しかし
ながら、切換装置218に入口配管及び出口配管を設
け、これらの配管を溶接、ハンダ付け、又は機械的継手
等の接合方法により、配管220、230及び232に
それぞれ結合してもよい。
【0030】第1の流れコントローラ226は、少なく
とも部分的に配管220内に配置されているものとして
示してある。図3において、第1の流れコントローラ2
26は閉止位置にあり、冷媒が配管220から配管23
2に流れることができない、即ち「状態1」にあるとし
て示してある。図4において、第1の流れコントローラ
226は開放位置にあり、冷媒が配管220から配管2
32に流れることができる、即ち「状態2」にあるとし
て示してある。第1の流れコントローラ226は室23
1を備えており、室231に配管220及び232が取
り付けられている。
【0031】第1の流れコントローラ226は更に、膨
張可能なエンクロージャ手段229、好ましくは室23
1内に摺動自在に配置されているピストン259を備え
ている。ピストン259には、ピストンリング261の
ような密封手段が設けられており、ピストンリング26
1は、配管220からの冷媒の少なくとも一部を通路2
39を通して受け取っている。当業者には明らかなよう
に、他の適当な膨張可能なエンクロージャ手段、例えば
室231の底部に密封関係で取り付けられた可撓性膜又
はベローズを用いてもよい。
【0032】第1の流れコントローラ226は更に、ね
じりばね262のような第2のバイアス手段を備えてい
る。ねじりばね262は、例えばねじりばね262のコ
イル部を貫通しているピストンシャフト264のような
アンカ手段を介して、膨張可能なエンクロージャ手段2
29に連結されている。当業者には明らかなように、他
の適当な第2のバイアス手段、例えばピストン259の
スカート壁の穴に係留しているピボット耳のようなアン
カ手段を有しているU形板ばねを用いてもよい。ねじり
ばね262に一対のシャフト端を設けて、この一対のシ
ャフト端にローラ240のようなローラ手段を摺動自在
に取り付けることが好ましい。通常、ねじりばね262
の各シャフト端にロック手段、例えばロックナット(図
示せず)を設けて、ローラ240がシャフト端から抜け
落ちるのを防止する。ねじりばね262のシャフト端の
各々に、1つのローラ240を設けることが好ましい。
【0033】第1の流れコントローラ226は更に、ゲ
ート部材手段233を備えている。ゲート部材手段23
3は、ピストン259が図3に示す第1の位置(「状態
1」)にあるときに、例えば図2に示す第1の蒸発器2
08のような高圧蒸発器手段から、例えば図2に示す圧
縮機ユニット202のような圧縮機手段に冷媒が流れる
のを防止すると共に、ピストン259が図4に示す第2
の位置(「状態2」)にあるときに、例えば図2に示す
第1の蒸発器208のような高圧蒸発器手段から、例え
ば図2に示す圧縮機ユニット202のような圧縮機手段
に冷媒が流れるのを許す。上述した第1の位置はストッ
パ260Aに対応しており、ストッパ260Aでピスト
ン259のスカートが停止し、又、第2の位置はストッ
パ260Bに対応しており、ストッパ260Bでピスト
ン259の冠部が停止する。
【0034】図3に示すように、第1の流れコントロー
ラ226が「状態1」にあるとき、ピストン259は第
1のバイアス手段、例えば圧縮ばね266が発揮する力
により圧縮される。圧縮ばね266の一定の下向き力
は、圧力調節ノブ268によって調節することができ
る。圧力調節ノブ268は、圧縮ばね266の上方に配
置されている圧力板270に連結されていると共に、室
231にねじ込まれている。圧縮ばね266は、切換装
置218の動作中に圧縮ばね266を中心に位置させる
ように、圧力板270上のセンタリング筒272A内
と、ピストン259上のセンタリング筒272B内とに
配置されていることが好ましい。圧縮ばね266は、圧
縮機ユニット202が動作していないときに、冷媒が圧
縮機ユニット202から第1の蒸発器208に逆流する
ことも防止する。室231の開口274は、大気圧にあ
る空気、又は好ましくは配管230からの低圧冷媒のい
ずれかに連通しており、ピストン259が第1の位置と
第2の位置との間で往復移動するとき、空気又は低圧冷
媒が「呼吸」するように室231に対して出入りするこ
とができる。当業者には明らかなように、圧縮ばね26
6の代わりに、圧力調節用流体を開口274を介して室
231に導入してもよい。この場合、室231内の流体
の体積を増減することにより、流体圧力を調節できる。
【0035】ゲート部材手段233は更に、プレート部
材234を備えている。プレート部材234は、好まし
くは複数のオリフィス236を有している。特に、細長
い形状を有している2つのほぼ同じオリフィスが好適で
ある。これらの細長い形状のオリフィスは、プレート部
材234の移動距離を短くし、冷媒が効率よく通過する
のに十分な寸法の開口をプレート部材234に提供して
いる。図5及び図6にプレート部材234の詳細を示
す。図5及び図6では図示の便宜上、ピストン259を
省略してある。オリフィス236は好ましくは、冷媒の
流れに対して滑らかな通路を与えるように心合わせされ
ている。プレート部材234は、配管232及び220
にそれぞれ設けられている2つのほぼ平行な面238A
及び238Bの間に配置されている。面238A及び2
38Bの各々には、ポート237A及び237Bがそれ
ぞれ設けられている。ポート237A及び237Bは、
寸法及び形状がオリフィス236とほぼ同じであること
が好ましく、そうすれば、ゲート部材手段233が開放
位置にあるときに、プレート部材234のオリフィス2
36は面238A及び238Bのポート237A及び2
37Bと一致し、これにより、冷媒が流れるのを許し、
又、ゲート部材手段233が閉止位置にあるときに、オ
リフィス236はポート237A及び237Bと一致せ
ず、これにより、冷媒の流れを阻止する。
【0036】プレート部材234には更に、ローラスロ
ット242が設けられており、ローラスロット242に
ローラ240がころがりながら出入りする。ローラ24
0がプレート部材234を乗り越えてプレート部材23
4上のローラスロット242に入るのを容易にするよう
に、好ましくは、プレート部材234の前縁241は丸
められている。当業者には明らかなように、ローラ24
0がプレート部材234を乗り越え易くするために、く
さび形状等、他の適当な形状の前縁241を用いてもよ
い。プレート部材234の移動は、例えば、移動限定ロ
ッド258を貫通している移動限定スロット256のよ
うな移動限定手段によって限定されている。移動限定ロ
ッド258は室231の壁に固定して取り付けられてい
る。図3及び図5は、第1の位置(「状態1」)に対応
しており、ローラ240がローラスロット242内にあ
ることを示し、図4及び図6は、第2の位置(「状態
2」)に対応しており、ローラ240がローラスロット
242外にあることを示す。
【0037】プレート部材234を、移動限定スロット
256より下方で、二又に分け、一対のほぼ平行なブレ
ードとしてもよい。これらのブレードは、対応する面2
38A及び238Bの各々に、例えば板ばねのような第
3のバイアス手段が発揮する力により押し付けられてい
ることが好ましい。これらのほぼ平行なブレードを面2
38A及び238Bに押し付けて保持することは、冷媒
の漏れ防止に役立つ。
【0038】図3及び図4に示すように構成するのでは
なくて、第1の流れコントローラ226の室231を、
例えばポリマー又は鋼等の材料の単一ブロックから構成
することも考えられる。室231を形成するのに、プラ
スチック成形等、他の多くの技術も用いることができ
る。もちろん、第1の流れコントローラ226として用
いられる流れコントローラの位置及び形式は、図3及び
図4に示す位置及び形式と異なるものとしてもよい。例
えば、第1の流れコントローラ226は配管220の長
さに沿ったどこに配置してもよい。しかしながら、一方
の冷媒流れから他方の冷媒流れに切り換える際の遅れを
最小限にするために、図3及び図4に示すように、流れ
コントローラ226を配管232にできるだけ近付けて
配置して、流れコントローラ226と圧縮機ユニット2
02との間の体積を最小にすることが望ましい。切換装
置218は第2の流れコントローラ228を含んでお
り、これは配管230に配置されている逆止弁として示
してある。図3は逆止弁228が開放位置にあるものと
して示してある。即ち、冷媒は配管230と配管232
との間を流れることができる。具体的には、逆止弁22
8はボール244と、開口248を有しているボール座
246とを含んでいる。保持かご250は、配管230
内の圧力が配管232内の圧力より大きいときに、ボー
ル244が抜け出るのを防止する。配管232内の冷媒
の圧力によりボール244が座246に押し入れられる
と、逆止弁228は閉じ、冷媒は配管230と配管23
2との間に流れることができない。もちろん、第2の流
れコントローラ228用の流れコントローラの位置及び
形式は、図3に示す位置及び形式と異なっていてもよ
い。例えば、第2の流れコントローラ228を配管22
0の長さに沿ってどこに配置してもよい。しかしなが
ら、一方の冷媒流れから他方への切換時の遅れを最小に
するために、図3に示すように、流れコントローラ22
8を配管232にできるだけ近付けて配置して、流れコ
ントローラ228と圧縮機ユニット202との間の体積
を最小にすることが望ましい。
【0039】動作時には、例えば、配管230には低
圧、例えば約20psiaの冷媒が流れ、配管220に
は高圧、例えば約40psiaの冷媒が流れる。面23
8Aの配管232側は、配管232内にある冷媒の圧力
に等しい圧力P1にある。圧力P1は、圧縮機ユニット
入口圧力ということもある。圧力P1は、この実施例で
は、どちらの流れコントローラが開いているかにより、
約40psiaと20psiaの値を交互にとる。
【0040】面238Bの配管220側は、配管220
から送られる高圧冷媒の圧力に等しい圧力P2にある。
圧力P2は、この実施例では、約40psia以上であ
る。第1の流れコントローラ226が閉(「状態1」)
のとき、第2の流れコントローラ228が開放位置にあ
り、圧縮ユニット202が第2の蒸発器224(低圧蒸
発器)からの冷媒の流れを受け取るので、圧力P1は2
0psiaで安定する。同時に、40psiaの圧力P
2がピストン259によって囲まれている空間内に発
生、増大し、ピストン259を図3に示す第1の位置か
ら図4に示す第2の位置まで押し始める。ピストン25
9は、第1の位置から第2の位置まで移動するにつれ
て、圧縮ばね266の一定な力に抗してばね266を押
圧する。第1の流れコントローラ226の特定のばね、
ピストン及び室寸法の選択は、所望の動作特性に合わせ
ている。
【0041】この実施例において、図3に示す初期条件
(「状態1」)は、次の通りである。第2の流れコント
ローラ228は開、ピストン259は圧縮ばね266が
発揮する力のせいで圧縮状態にあり、ねじりばね262
上のローラ240はプレート部材234のローラスロッ
ト242内に位置しており、プレート部材234のオリ
フィス236は、面238A及び238Bのポート23
7A及び237Bとそれぞれ一直線に並んでおらず、即
ち、第1の流れコントローラ226は閉で、ピストン2
59は、圧縮ばね266が発揮する一定な力に抗して膨
張(上昇)し始める。
【0042】ピストン259が膨張(上昇)するにつれ
て、ピストン259のピストンシャフト264にはめら
れているねじりばね262も第1の位置から第2の位置
へ移動し始める。ねじりばね262上のローラ240が
ローラスロット242から抜け出してプレート部材23
4上を転がり始めると、これらのローラ240はばね2
62に外向きの力を発揮し、ばねのねじり応力を更に増
加する。ばね262の力が更に増すにつれて、ローラ2
40に沿って作用する鉛直な力の成分も、面238A及
び238Bとプレート部材234との間に存在する摩擦
力に打ち勝つまで、増加する。ばね262は、プレート
部材234を下向きにパチンと押し込む(スナップ移動
させる)ことにより、ばね262内で増大した応力の一
部をすぐに解放し、これにより、オリフィス236を面
238A及び238Bのポート237A及び237Bと
それぞれ流体連通関係に置く。その結果、第1のコント
ローラ226が開き、高圧冷媒が配管220から配管2
32に流れ、圧力P1と圧力P2とがほぼ等しくなる。
上述した配置が図4(「状態2」)に示されている。
【0043】このとき、配管232内の高圧(P2)の
ため、第2の流れコントローラ228が閉じる。具体的
には、高圧冷媒が逆止弁228に対して発揮する力は、
配管230からの低圧冷媒が発揮する力より大きい。従
って、ボール244はボール座246に押し入れられ、
P1がそれより高い圧力となるまで、そこに保持され
る。
【0044】図4(「状態2」)において、オリフィス
236、並びにポート237A及び237Bが一直線に
並んでいるので、ピストン259によって囲まれている
空間内で増大した圧力は、第1の蒸発器208と等しい
割合で降下する。その結果、圧縮ばね266が発揮する
力は、配管220からの高圧冷媒によって与えられる
(減少する)圧力を越え、そして、ピストン259は圧
縮ばね266の力により圧縮され、一方これが原因で、
ねじりばね262上のローラ240は前縁241を乗り
越えて、最終的にローラスロット242にはまり込む
(スナップ移動する)。ローラ240がローラスロット
242にスナップ移動する際に、プレート部材234に
加わる上向きの力により、プレート部材234を第2の
位置(「状態2」)から第1の位置(「状態1」)にス
ナップ移動させる。高圧冷媒が第1のコントローラ22
6に流れるのが止まると、第2のコントローラ228が
開き、配管230からの低圧冷媒が圧縮機ユニット20
2に流れるのを許す。この時点で、切換装置218はも
う一度初期条件(「状態1」)に戻り、上述のプロセス
が繰り返される。この交番プロセスの各サイクルの時間
は、初期には約5秒〜約6秒であり、そして、蒸発器2
08及び224の温度が低下するにつれて、各サイクル
の時間は約20秒〜約60秒に伸びる。
【0045】冷媒流れ切換装置218は、部分的に、高
圧冷媒と低圧冷媒との間の圧力差、又は高圧冷媒と大気
圧との間の圧力差を利用して、冷媒流れを制御する。切
換装置218は、流れコントローラを開閉するために電
力のような外部エネルギ源を必要としない点で自蔵式で
ある。従って、図3〜図6に示す好適な実施例は、冷媒
流れを制御するために外部エネルギ源を用いる必要をな
くしたい場合に、冷媒流れ制御ユニットとして特に有用
である。
【0046】エネルギ効率とコストとが一番の関心事で
あるなら、図3及び図4の冷媒流れ切換装置218を有
している図2のシステム200について、圧縮機ユニッ
ト202を単段圧縮機とすることが考えられる。それぞ
れ所望の冷凍温度で動作するように選択した複数の蒸発
器を用いることにより、エネルギ利用が改良される。更
に、複数の圧縮機又は複数段を有している圧縮機ではな
くて単段圧縮機を用いることにより、エネルギ効率の向
上に伴うコスト上昇が最小限に抑えられる。
【0047】図2に示す冷凍システム200は、同じ冷
却能力を有する単一蒸発器、単一圧縮機回路と比べて、
必要なエネルギ量が少ない。このような効率面での利点
が得られるのは、相対的に低温の蒸発器224から出て
いく蒸気の低い圧力からでなく、相対的に高温の蒸発器
208から出ていく蒸気を中間圧力から圧縮するためで
ある。相分離器210からの蒸気は冷凍室蒸発器224
からの蒸気より高圧にあるので、圧力比は、相分離器2
10からの蒸気を所望の圧縮機出口圧力に圧縮する場合
の方が、冷凍室蒸発器224からの蒸気を圧縮する場合
より低い。従って、すべての冷媒を冷凍室出口圧力から
圧縮するとした場合より、必要な圧縮仕事は少ない。
【0048】図7は生鮮食品室304と冷凍(フリー
ザ)室306とを形成している断熱壁302を含んでい
る家庭用冷蔵庫300の概略ブロック図である。図7は
例示の目的で示したにすぎず、異なる温度での冷凍(冷
却)を必要とする実質的に分離した複数の室を有してい
る装置を具体的に示す。家庭用冷蔵庫では、生鮮食品室
304を約+33°F〜+47°Fに維持し、冷凍室3
06を約−10°F〜+15°Fに維持するのが代表的
である。
【0049】本発明に従い、第1の蒸発器308(高圧
蒸発器)を生鮮食品室304内に配置し、第2の蒸発器
310(低圧蒸発器)を冷凍室306内に配置するもの
として示してある。本発明は、蒸発器の物理的配置を限
定するものではなく、図7に示す蒸発器の配置は例示の
目的に、そして理解を容易にするために提示したにすぎ
ない。蒸発器308及び310を家庭用冷蔵庫内のどこ
に配置しても、或いは冷蔵庫の外部に配置してもよく、
それぞれの蒸発器からの蒸発器冷却空気を配管、障壁等
を介して、対応する区画(室)へ案内すればよい。
【0050】第1の蒸発器308及び第2の蒸発器31
0は、圧縮機/凝縮器室316内に配置されている圧縮
機ユニット312及び凝縮器314によって駆動され
る。制御ノブ318が生鮮食品室304に配置されてお
り、温度センサ320が冷凍室306に配置されてい
る。制御ノブ318はリンク手段、例えば可撓性ケーブ
ルを介して、図3及び図4に示す冷媒流れ切換装置21
8の第1の流れコントローラ226の圧縮ばね266が
圧力調節器268を介して発揮する力を調節する。区画
304内の温度は前述した圧力調節により制御すること
ができる。動作中に第1の蒸発器308に典型的に存在
する飽和条件(2相冷媒が液体及び蒸気状態で共存す
る)では、冷媒の所定の圧力が第1の蒸発器308内の
冷媒の固有の温度と関連しているからである。制御ノブ
318を検量(キャリブレイト)して、生鮮食品室30
4に望ましい温度の等級を読み込むのがよい。温度セン
サ320は信号を圧縮機312に送り、ノブの設定に従
って圧縮機312を稼働又は停止する。代表的には、第
1の蒸発器308を約+15°F〜約+32°Fで動作
させ、第2の蒸発器310を約−30°F〜約0°Fで
動作させて、生鮮食品室304を約+33°F〜+47
°Fに、冷凍室306を約−10°F〜+15°Fにそ
れぞれ維持する。
【0051】動作時において、例えば、内容積19立方
フィートの代表的な家庭用冷蔵庫の制御ノブ318は、
本発明の冷媒流れ切換装置(図7に図示せず)に結合さ
れている。例えば、制御ノブ318を生鮮食品室304
内で温度38°Fに設定すると、この設定は、図3及び
図4に示す第1の蒸発器308及び第1の流れコントロ
ーラ226における冷媒の温度約25°F及び圧力約4
5psiaに相当する。ピストン259によって囲まれ
ている空間内の冷媒圧力が45psiaを越えると、ピ
ストン259はプレート部材234を、「状態1」に対
応する閉止位置から「状態2」に対応する開放位置に切
り換え、これにより、高圧冷媒を配管220から圧縮器
ユニット312に運ぶ。圧縮機ユニット312が第1の
蒸発器308を排気するにつれて、蒸発器308内に存
在する冷媒の一部が沸騰し、これにより、第1の蒸発器
308内に存在する冷媒の圧力及び温度を約36psi
a及び約22°Fにそれぞれ下げる。
【0052】この時点で、圧縮ばね266はピストン2
59によって囲まれている空間内の高圧冷媒の力に打ち
勝ち、ピストン259を第2の位置から第1の位置に移
動させ、これにより、圧縮機ユニット312への高圧冷
媒の流れを遮断する。代表的な約21秒のサイクルの
間、前述した例示の冷蔵庫条件下で、蒸発器308から
の高圧冷媒を、装置218によって約5秒間圧縮機ユニ
ット312に輸送し、そして蒸発器310からの低圧冷
媒を、装置218によって約16秒間圧縮機ユニット3
12に輸送する。尚、高圧冷媒及び低圧冷媒間の圧縮機
ユニット312への輸送時間の割り当ては、第1の蒸発
器308及び第2の蒸発器310の冷却能力の関数であ
る。前述した冷蔵庫用の第1の蒸発器308及び第2の
蒸発器310間の冷却能比は、約3:1である。冷却能
力比は、第1の蒸発器308の熱除去容量(BTU/
時)を第2の蒸発器310の熱除去容量(BTU/時)
で割った商(比)として定義される。従って、上述の例
では、第1の蒸発器308で対応する室から熱を除去す
る速度が、第2の蒸発器310で対応する室から熱を除
去する速度の約3倍である。装置218のサイクリング
は、冷凍室306内のサーモスタット320の温度設定
に達するまで続き、その温度設定に達すると、圧縮機ユ
ニット312は、サーモスタット320からの次の要求
信号が届くまで停止する。
【0053】制御ノブ318及びセンサ320は使用者
が調節可能とすることが好ましく、そうすれば、システ
ムの使用者は、それぞれの蒸発器を付勢及び/又は滅勢
すべき温度又は温度範囲を選択することができる。この
ように、冷媒流れ切換装置の動作は使用者が調節可能で
ある。図7に示すように、例示の冷凍システムは、それ
ぞれ所望の冷凍温度で動作するように選択した2つの蒸
発器を含んでいる。複数の蒸発器を用いることによりエ
ネルギ使用量を軽減する。更に、一実施例では、圧縮機
ユニット312として、複数の圧縮機又は複数段を有し
ている圧縮機ではなく、単段圧縮機を用いることによ
り、エネルギ効率の向上に関連したコスト上昇を最小限
に抑える。
【0054】図8はシステム内に3つ以上の蒸発器を有
している冷凍回路を具体的に示す。配管404は高圧冷
媒を高圧蒸発器(図示せず)から、本発明の第1の冷媒
流れ切換装置410の第1の流れコントローラ414に
運ぶ。高圧は例えば約60psiaである。配管406
は中圧冷媒を中圧蒸発器(図示せず)から、本発明の第
2の冷媒流れ切換装置412の第1の流れコントローラ
418に運ぶ。中圧は例えば約40psiaである。
【0055】配管408は低圧冷媒を第2の切換装置4
12の逆止弁420に運ぶ。低圧は例えば約20psi
aである。出力配管415は、配管419からの低圧冷
媒又は配管413からの中圧冷媒のいずれかを第1の流
れ切換装置410の逆止弁416に運ぶ。出力配管40
2は、配管405からの高圧冷媒又は出力配管403か
らの出力のいずれかを冷凍システムの圧縮ユニット(図
示せず)に運ぶ。
【0056】動作に当たっては、冷凍システム内の温度
は初期相の間、徐々に低下するので、第1の流れ切換装
置410が動作中(アクティブ)、第2の流れ切換装置
412が休止中である。高圧蒸発器の温度及び圧力が、
逆止弁416が開くのを許すのに十分な程度に低下する
まで、出力配管403の高圧が、逆止弁416及び42
0が開くのを阻止するからである。従って、初期段階の
間、切換装置410は冷媒流れを高圧冷媒と中圧冷媒と
の間で切り換える。温度が低下するにつれて、冷媒流れ
圧力も降下する。その結果、第1の切換装置410が次
第にアクティブでなくなり、第2の切換装置412はよ
りアクティブになる。即ち、配管402への冷媒流れを
配管413からの中圧冷媒と配管419からの低圧冷媒
との間で切り換える。
【0057】尚、冷凍システムによっては、本発明によ
るエネルギ効率及びコスト低減のすべてがどうしても必
要なわけではない。従って、ここで説明した発明を改良
又は変更することができ、そのような改良又は変更例は
上述した実施例と比べて効率が変わったり、コストが増
加したりすることになる。例えば、複数の圧縮機或いは
複数段を有している圧縮機、又はこれらの組み合わせを
冷媒流れ制御手段と共に用いることができる。このよう
な改変例が可能であり、本発明の範囲内であると考えら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷媒流れ切換装置及び圧縮機ユニットを示すブ
ロック図である。
【図2】好適な実施例の冷媒流れ切換装置を用いた冷凍
システムの線図である。
【図3】図2の冷凍システムに含まれている冷媒流れ切
換装置を第1の位置(「状態1」)にて示す詳細図であ
る。
【図4】図2の冷凍システムに含まれている冷媒流れ切
換装置を第2の位置(「状態2」)にて示す詳細図であ
る。
【図5】第1の位置(「状態1」)にある好適な実施例
の冷媒流れ切換装置の部分的立体図である。
【図6】第2の位置(「状態2」)にある好適な実施例
の冷媒流れ切換装置の部分的立体図である。
【図7】生鮮食品室蒸発器と冷凍室蒸発器とを有してい
る冷凍システムを組み込んだ家庭用冷蔵庫を示すブロッ
ク図である。
【図8】好適な実施例の冷媒流れ切換装置を組み込ん
だ、多数の蒸発器を有している冷凍システムを示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
102 冷媒流れ切換装置 104、202、312 圧縮機ユニット 200 冷凍システム 204、314 凝縮器 206 毛細管 208、308 第1の蒸発器 210 相分離器 214 蒸気部 216 液体部 218 冷媒流れ切換装置 220、230、232 配管 222 膨張装置 224、310 第2の蒸発器 226 第1の流れコントローラ 228 第2の流れコントローラ 229 エンクロージャ手段 231 室 233 ゲート部材手段 234 プレート部材 236 オリフィス 237 ポート 238 面 240 ローラ 242 ローラスロット 244 ボール 256 移動限定スロット 259 ピストン 262 ねじりばね 264 ピストンシャフト 266 圧縮ばね 268 調節ノブ 300 冷蔵庫 302 断熱壁 304 生鮮食品室 306 冷凍室 318 制御ノブ 320 温度センサ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍システムにおいて冷媒を高圧蒸発器
    手段又は低圧蒸発器手段のいずれかから圧縮機手段に交
    互に運ぶ冷媒流れ切換装置であって、 前記高圧蒸発器手段からの圧力に応答して第1の位置か
    ら第2の位置へ第1のバイアス手段により発揮される力
    に抗して移動する膨張可能なエンクロージャ手段と、該
    膨張可能なエンクロージャ手段が前記第1の位置にある
    ときに前記高圧蒸発器手段から前記圧縮機手段への冷媒
    の流れを阻止すると共に、前記膨張可能なエンクロージ
    ャ手段が前記第2の位置にあるときに前記高圧蒸発器手
    段から前記圧縮機手段への冷媒の流れを許すゲート部材
    手段と、前記膨張可能なエンクロージャ手段に連結され
    ていると共にローラ手段が装着されており、前記ゲート
    部材手段を前記第1の位置と前記第2の位置との間で交
    互にスナップ移動させる第2のバイアス手段とを含んで
    おり、前記高圧蒸発器手段と前記圧縮機手段との間に冷
    媒流れ関係に配置されている第1の流れコントローラ
    と、 前記低圧蒸発器手段と前記圧縮機手段との間に冷媒流れ
    関係に配置されており、前記第1の流れコントローラが
    前記高圧蒸発器手段から前記圧縮機手段への冷媒の流れ
    を阻止するときにのみ、前記低圧蒸発器手段から前記圧
    縮機手段への冷媒の流れを許す第2の流れコントローラ
    とを備えた冷媒流れ切換装置。
  2. 【請求項2】 前記膨張可能なエンクロージャ手段は、
    前記高圧蒸発器手段から冷媒の少なくとも一部を受け取
    るように前記第1の流れコントローラの室内に摺動自在
    に配置されているピストン手段を含んでいる請求項1に
    記載の冷媒流れ切換装置。
  3. 【請求項3】 前記膨張可能なエンクロージャ手段は、
    前記高圧蒸発器手段から冷媒の少なくとも一部を受け取
    るように前記第1の流れコントローラの室の底部に密封
    関係で取り付けられているベローズ手段を含んでいる請
    求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  4. 【請求項4】 前記膨張可能なエンクロージャ手段は、
    前記高圧蒸発器手段から冷媒の少なくとも一部を受け取
    るように前記第1の流れコントローラの室の底部に密封
    関係で取り付けられている可撓性膜手段を含んでいる請
    求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート部材手段は、前記高圧蒸発器
    手段と前記圧縮機手段とを連結している配管内に配置さ
    れている請求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  6. 【請求項6】 前記ゲート部材手段は、 オリフィスが設けられているプレート部材と、 前記ゲート部材手段が開放位置と閉止位置とで入れ替わ
    る際に前記ローラ手段が出入りするローラスロットと、 前記プレート部材の移動を前記開放位置及び前記閉止位
    置に対応しているストッパの間に限定する手段とを含ん
    でいる請求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  7. 【請求項7】 前記プレート部材は2つのほぼ平行な面
    の間に配置されており、該面の各々は前記プレート部材
    の前記オリフィスと実質的に同一なポートを有してお
    り、前記ゲート部材手段が前記開放位置にあるときに前
    記プレート部材の前記オリフィスと前記面の前記ポート
    とが並んでいると共に、前記ゲート部材手段が前記閉止
    位置にあるときに前記プレート部材の前記オリフィスと
    前記面の前記ポートとがずれている請求項6に記載の冷
    媒流れ切換装置。
  8. 【請求項8】 前記プレート部材の前記オリフィスと、
    前記面の前記ポートとは、前記開放位置と前記閉止位置
    との間での前記プレート部材の移動を小さくするよう細
    長い形状を有している請求項7に記載の冷媒流れ切換装
    置。
  9. 【請求項9】 前記プレート部材は更に、一対のほぼ平
    坦な平行ブレードを含んでおり、前記ブレードの各々に
    前記オリフィスが設けられている請求項8に記載の冷媒
    流れ切換装置。
  10. 【請求項10】 前記ブレードの各々は、第3のバイア
    ス手段により発揮された力により前記面の各々に対して
    押し付けられている請求項9に記載の冷媒流れ切換装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第3のバイアス手段は板ばねであ
    る請求項10に記載の冷媒流れ切換装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のバイアス手段は、一対のシ
    ャフト端を有しているねじりばねを含んでおり、該一対
    のシャフト端に前記ローラ手段が摺動自在に装着されて
    いる請求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  13. 【請求項13】 前記ねじりばねは、前記膨張可能なエ
    ンクロージャ手段に配置されているアンカ手段に装着さ
    れている請求項12に記載の冷媒流れ切換装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の流れコントローラは逆止弁
    である請求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  15. 【請求項15】 前記第1のバイアス手段により発揮さ
    れる力は、使用者により調節可能である請求項1に記載
    の冷媒流れ切換装置。
  16. 【請求項16】 前記第1のバイアス手段は圧縮ばねで
    ある請求項1に記載の冷媒流れ切換装置。
  17. 【請求項17】 前記第1のバイアス手段は、前記圧縮
    機手段が動作していないときに前記圧縮機手段からの冷
    媒の逆流を阻止する請求項1に記載の冷媒流れ切換装
    置。
  18. 【請求項18】 冷凍システムにおいて冷媒を高圧蒸発
    器手段又は低圧蒸発器手段のいずれかから圧縮機手段に
    交互に運ぶ冷媒流れ切換装置であって、 前記高圧蒸発器手段からの圧力に応答して第1の位置か
    ら第2の位置へ圧縮ばねにより発揮される力に抗して移
    動するピストン手段と、該ピストン手段が前記第1の位
    置にあるときに前記高圧蒸発器手段から前記圧縮機手段
    への冷媒の流れを阻止すると共に、前記ピストン手段が
    前記第2の位置にあるときに前記高圧蒸発器手段から前
    記圧縮機手段への冷媒の流れを許すゲート部材手段と、
    前記ピストン手段に連結されていると共にローラ手段が
    装着されており、前記ゲート部材手段を前記第1の位置
    と前記第2の位置との間で交互にスナップ移動させるね
    じりばねとを含んでおり、前記高圧蒸発器手段と前記圧
    縮機手段との間に冷媒流れ関係に配置されている第1の
    流れコントローラと、 前記低圧蒸発器手段と前記圧縮機手段との間に冷媒流れ
    関係に配置されており、前記第1の流れコントローラが
    前記高圧蒸発器手段から前記圧縮機手段への冷媒の流れ
    を阻止するときにのみ、前記低圧蒸発器手段から前記圧
    縮機手段への冷媒の流れを許す逆止弁とを備えた冷媒流
    れ切換装置。
  19. 【請求項19】 前記ゲート部材手段は、 オリフィスが設けられているプレート部材と、 前記ゲート部材手段が開放位置と閉止位置とで入れ替わ
    る際に前記ローラ手段が出入りするローラスロットと、 前記プレート部材の移動を前記開放位置及び前記閉止位
    置に対応しているストッパの間に限定する手段とを含ん
    でいる請求項18に記載の冷媒流れ切換装置。
  20. 【請求項20】 前記プレート部材は2つのほぼ平行な
    面の間に配置されており、該面の各々は前記プレート部
    材の前記オリフィスと実質的に同一なポートを有してお
    り、前記ゲート部材手段が前記開放位置にあるときに前
    記プレート部材の前記オリフィスと前記面の前記ポート
    とが並んでいると共に、前記ゲート部材手段が前記閉止
    位置にあるときに前記プレート部材の前記オリフィスと
    前記面の前記ポートとがずれている請求項19に記載の
    冷媒流れ切換装置。
  21. 【請求項21】 前記プレート部材は更に、一対のほぼ
    平坦な平行ブレードを含んでおり、該ブレードの各々に
    前記オリフィスが設けられている請求項19に記載の冷
    媒流れ切換装置。
  22. 【請求項22】 圧縮機手段と、 前記圧縮機手段から排出された冷媒を受け取るように連
    結されている凝縮器手段と、 生鮮食品室と、 前記凝縮器手段から排出された冷媒の少なくとも一部を
    受け取るように連結されており、前記生鮮食品室を冷却
    する第1の蒸発器手段と、 冷凍室と、 前記凝縮器手段から排出された冷媒の少なくとも一部を
    受け取るように連結されており、前記冷凍室を冷却する
    第2の蒸発器手段と、 冷媒を前記第1の蒸発器手段又は前記第2の蒸発器手段
    のいずれかから前記圧縮機手段に交互に運ぶ冷媒流れ切
    換装置とを備えており、 該記冷媒流れ切換装置は、 前記第1の蒸発器手段からの圧力に応答して第1の位置
    から第2の位置へ第1のバイアス手段により発揮される
    力に抗して移動する膨張可能なエンクロージャ手段と、
    該膨張可能なエンクロージャ手段が前記第1の位置にあ
    るときに前記第1の蒸発器手段から前記圧縮機手段への
    冷媒の流れを阻止すると共に、前記膨張可能なエンクロ
    ージャ手段が前記第2の位置にあるときに前記第1の蒸
    発器手段から前記圧縮機手段への冷媒の流れを許すゲー
    ト部材手段と、前記膨張可能なエンクロージャ手段に連
    結されていると共にローラ手段が装着されており、前記
    ゲート部材手段を前記第1の位置と前記第2の位置との
    間に交互にスナップ移動させる第2のバイアス手段とを
    含んでおり、前記第1の蒸発器手段と前記圧縮機手段と
    の間に冷媒流れ関係に配置されている第1の流れコント
    ローラと、 前記第2の蒸発器手段と前記圧縮機手段との間に冷媒流
    れ関係に配置されており、前記第1の流れコントローラ
    が前記第1の蒸発器手段から前記圧縮機手段への冷媒の
    流れを阻止するときにのみ、前記第2の蒸発器手段から
    前記圧縮機手段への冷媒の流れを許す第2の流れコント
    ローラとを含んでいる冷蔵庫。
  23. 【請求項23】 前記生鮮食品室は、前記冷凍室より高
    い温度に維持されている請求項22に記載の冷蔵庫。
  24. 【請求項24】 前記第1の流れコントローラの動作
    は、使用者により調節可能である請求項22に記載の冷
    蔵庫。
  25. 【請求項25】 前記第1の蒸発器手段は前記生鮮食品
    室を約+33°F〜約+47°Fに維持しており、前記
    第2の蒸発器手段は前記冷凍室を約−10°F〜約+1
    5°Fに維持している請求項22に記載の冷蔵庫。
  26. 【請求項26】 前記第1の蒸発器手段は約+15°F
    〜約+32°Fで動作し、前記第2の蒸発器手段は約−
    30°F〜約0°Fで動作する請求項22に記載の冷蔵
    庫。
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