JPH06296150A - ターミナルアダプタ及びネットワーク通信システム - Google Patents

ターミナルアダプタ及びネットワーク通信システム

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JPH06296150A
JPH06296150A JP5081986A JP8198693A JPH06296150A JP H06296150 A JPH06296150 A JP H06296150A JP 5081986 A JP5081986 A JP 5081986A JP 8198693 A JP8198693 A JP 8198693A JP H06296150 A JPH06296150 A JP H06296150A
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JP
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isdn
terminal
network
terminal device
interface
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Application number
JP5081986A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nakanishi
和男 中西
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ISDN(Integrated Services Digital Ne
twork)網終端装置1とIインタフェースで接続されるタ
ーミナルアダプタ2は、Iインタフェースと無線通信イ
ンタフェースとの間のインタフェース条件を整合させる
機能を有し、複数のISDN端末装置3a〜3dと無線
通信によって通信が可能である。ターミナルアダプタ2
は、ISDN端末装置3a〜3dから発呼要求を受けた
とき、予め登録されているものに対してのみ発呼要求を
受け付ける。 【効果】 配線コスト、およびISDN端末装置の移設
や増設に伴うコストの削減が図れる。ISDN端末装置
の移設や増設が容易であり、且つ、ISDN端末装置の
設置場所を決める際の自由度が非常に高い。上記ターミ
ナルアダプタ2を適用することにより、使用者にとって
大変に利用し易いネットワーク通信システムを構築でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN(Integrated
Services Digital Network)端末装置のISDN網への
通信を中継するターミナルアダプタ、及びこのターミナ
ルアダプタを用いたネットワーク通信システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信網を完全にデジタル化するこ
とにより、今まで別々に提供されていた電話やデータ通
信、ファクシミリ、画像通信等の各種の電気通信サービ
スを同一の通信網によって一元的に提供することができ
るISDN網を利用したネットワーク通信システムが構
築されている。
【0003】図8に示すように、電話器やパーソナルコ
ンピュータ等のISDN標準端末装置(以下、ISDN
端末装置と称する)53…は、いわゆるIインタフェー
ス(CCITTにおいて勧告されているI.430に基
づいたISDN基本インタフェース、またはCCITT
のI.431に基づいたISDN一次群速度インタフェ
ース)を有し、このインタフェース条件に適合したイン
タフェース・ケーブル52を介して、ISDN網におけ
るインタフェースの終端として配されるISDN網終端
装置51に接続される。
【0004】上記ISDN網終端装置51には、複数
(通常は最大8台)のISDN端末装置53…をバス状
に接続することができるようになっている。このため、
上記インタフェース・ケーブル52上には、複数のIS
DN端末接続用ジャック(図示せず)が設けられてお
り、同一のインタフェース・ケーブル52上に、複数
(通常は最大8台)のISDN端末装置53…が接続さ
れる。
【0005】また、図9に示すように、例えばRS−2
32C等のIインタフェースとは異なるインターフェー
スを有するISDN端末装置(即ち、ISDN非標準端
末装置)53′の場合には、インタフェース・ケーブル
52上のISDN端末接続用ジャックとISDN端末装
置53′との間に、IインタフェースとISDN端末装
置53′固有のインタフェースとの間のインタフェース
条件を整合させるためのターミナルアダプタ54を設け
ることによって、ISDN端末装置53′のISDN網
終端装置51への接続が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、ISDN網終端装置51からISDN端
末装置53・53′の設置場所付近までのインタフェー
ス・ケーブル52の布設が必要であり、配線コストが高
い。また、ISDN端末装置53・53′を一度設置し
た後に別の場所へ移設する際に、インタフェース・ケー
ブル52の布設変更工事が必要となる場合が生じ、IS
DN端末装置53・53′の移設を容易に行うことがで
きず、且つ、移設に伴う費用が高いという問題がある。
【0007】即ち、インタフェース・ケーブル52に
は、複数のISDN端末接続用ジャックが設けられてい
るので、ISDN端末装置53・53′を一度設置した
後でも、ISDN端末接続用ジャックが設置されている
場所間のISDN端末装置53・53′の移動は自由に
行うことが可能であるが、ISDN端末接続用ジャック
が設けられていない場所へISDN端末装置53・5
3′を移設する場合には、インタフェース・ケーブル5
2の布設変更工事が必要となる。このケーブルの布設
は、それなりの知識を持った者でなければ行えないた
め、専門業者にインタフェース・ケーブル52の布設変
更工事を依頼したうえでISDN端末装置53・53′
の移設を行わなければならないため、移設に長時間が必
要であると共に、多大なコストが必要となる。
【0008】また、ISDN端末装置53・53′を増
設する場合には、ISDN端末接続用ジャックを増設す
る必要があり、そのための工事を行わなければならず、
ISDN端末装置53・53′の増設に長時間が必要で
あると共に、そのコストも高い。
【0009】また、上記従来の構成では、同一のインタ
フェース・ケーブル52上に、複数のISDN端末装置
53・53′がバス状に接続されるようになっており、
例えばスター型配線のような柔軟な接続形態をとること
ができない。このため、ISDN端末装置53・53′
の設置場所を決める際の自由度が低く、上記のインタフ
ェース・ケーブル52の布設変更工事は非常に面倒なも
のとなる。
【0010】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、ISDN網終端装置51からISDN
端末装置53・53′までの配線コストの削減、並び
に、ISDN端末装置53・53′の移設や増設に伴う
コストの削減を図ることができると共に、ISDN端末
装置53・53′の移設や増設が容易であり、且つ、I
SDN端末装置53・53′の設置場所を決める際の自
由度を高めることができるターミナルアダプタ及びネッ
トワーク通信システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るタ
ーミナルアダプタは、端末装置をISDN網に接続する
ためにISDN網に設けられるISDN網終端装置と端
末装置との間に設けられ、端末装置のISDN網への通
信を中継するものであって、上記の課題を解決するため
に、以下の手段を講じたことを特徴としている。
【0012】即ち、上記ターミナルアダプタは、複数の
端末装置との間で無線通信インタフェースを用いた無線
通信を行うための無線通信手段と、ISDN網の有する
インタフェースと無線通信インタフェースとの間のイン
タフェース条件を整合させる通信制御手段と、上記複数
の端末装置を識別する識別手段とを備えている。
【0013】また、請求項2の発明に係るターミナルア
ダプタは、上記請求項1の発明の構成において、上記識
別手段が、複数の端末装置が各々有している固有のパラ
メータ(例えば、ISDN番号、サブアドレス、低位レ
イヤ整合性情報等)を記憶できる記憶手段を有している
ことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項3の発明に係るターミナルア
ダプタは、上記請求項1の発明の構成において、端末装
置から発呼要求を受けたとき、その端末装置が発呼を許
可されているか否かを判断する判断手段をさらに備えて
おり、上記判断手段において発呼要求を受けた端末装置
が発呼を許可されていないと判断されたとき、その端末
装置からの情報データの受け付けを拒否することを特徴
とするものである。
【0015】また、請求項4の発明に係るネットワーク
通信システムは、ISDN網と、複数の端末装置を上記
ISDN網に接続するためにISDN網に設けられるI
SDN網終端装置と、上記ISDN網終端装置とISD
N網の有するインタフェースで接続される請求項1の発
明に係る上記のターミナルアダプタと、上記ターミナル
アダプタとの間で無線通信が可能な端末装置とを備えて
いることを特徴とするものである。
【0016】
【作用】上記請求項1の発明の構成によれば、ターミナ
ルアダプタとISDN網のISDN網終端装置とは、I
SDN網の有するインタフェース(Iインタフェース)
で接続される一方、該ターミナルアダプタは無線通信手
段を有しており、ターミナルアダプタと複数の端末装置
とは、無線通信インタフェースで接続されるようになっ
ている。上記ターミナルアダプタは、ISDN網の有す
るインタフェースと無線通信インタフェースとの間のイ
ンタフェース条件を整合させる通信制御手段を有してお
り、ISDN網と端末装置との通信を可能とする。ま
た、上記ターミナルアダプタは、無線通信インタフェー
スで接続された複数の端末装置を識別することができる
識別手段を有しており、例えば端末装置から発呼要求を
受けた際、どの端末装置からその要求を受信したのか、
あるいは、ISDN網から着信があった際、それがどの
端末装置へのものかを特定でき、ISDN網と特定の端
末装置との通信が可能である。したがって、1台のター
ミナルアダプタで、複数の端末装置をISDN網終端装
置に接続することができる。
【0017】そして、上記ターミナルアダプタを、IS
DN網の有するインタフェースでISDN網終端装置と
接続すれば、ターミナルアダプタと複数の端末装置との
間の通信は無線により行われるので、従来のようなIS
DN網終端装置から端末装置の設置場所付近までのイン
タフェース・ケーブルの布設工事が不要となり、配線コ
ストを削減することが可能である。
【0018】また、端末装置を一度設置した後に別の場
所へ移設する際にも、従来のような面倒で専門知識がな
いと行えないインタフェース・ケーブルの布設変更工事
が必要ないので、端末装置の移設に伴う費用の削減が図
れると共に、端末装置の移設が短時間で極めて容易に行
える。
【0019】また、ターミナルアダプタと複数の端末装
置との間の通信が無線であるがため、従来のようなイン
タフェース・ケーブルを用いて複数の端末装置をバス状
に接続しなければならないといった制約がなく、ISD
N網終端装置が固定されていても、端末装置の設置場所
を決める際の自由度が非常に高い。
【0020】上記請求項2の構成によれば、ターミナル
アダプタの識別手段は、複数の端末装置が各々有してい
る固有のパラメータを記憶する記憶手段を有しており、
この記憶手段に記憶されたパラメータによって複数の端
末装置の識別が可能となっている。このため、端末装置
の増設は、上記の記憶手段に、増設したい端末装置の有
するパラメータを記憶(登録)するだけで可能であり、
従来のようなISDN端末接続用ジャックの増設工事を
必要としない。したがって、端末装置の増設に伴う費用
の削減が図れると共に、端末装置の増設が短時間で極め
て容易に行える。
【0021】上記請求項3の構成によれば、ターミナル
アダプタが端末装置から発呼要求を受けた際、判断手段
において、その端末装置が発呼を許可されているか否か
が判断され、もし、発呼を許可されていなければ、その
端末装置からの情報データの受け付けがターミナルアダ
プタにおいて拒否されるので、所定のISDN網終端装
置に接続されているターミナルアダプタと無線通信可能
な端末装置が複数存在していても、そのISDN網終端
装置に収容されていない端末装置からの不当なISDN
網へのアクセスを排除することができる。
【0022】上記請求項4の構成によれば、上述のよう
な利点を有する請求項1の発明に係るターミナルアダプ
タが、ISDN網を用いたネットワーク通信システムに
適用されているので、ISDN網を利用する使用者(加
入者)は、インタフェース・ケーブルの布設工事等を行
わずして迅速に各種の通信サービスを受けることが可能
であり、また、ISDN網への加入後も端末装置の移設
および増設が容易である等、使用者にとって大変に利用
し易いネットワーク通信システムが構築できる。
【0023】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図7に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0024】本実施例に係るネットワーク通信システム
は、図1に示すように、光ファイバー等によって形成さ
れたISDN網と、複数のISDN端末装置(端末装
置)を上記ISDN網に接続するためにISDN網に設
けられるISDN網終端装置1と、電話器やパーソナル
コンピュータ等のISDN端末装置3a〜3dと、上記
ISDN網終端装置1とISDN端末装置3a〜3dと
の間に設けられ、ISDN端末装置3a〜3dのISD
N網への通信を中継するターミナルアダプタ2とを有し
ている。
【0025】上記ISDN網終端装置1とターミナルア
ダプタ2とはIインタフェースで接続されている一方、
ISDN端末装置3a〜3dは無線通信インタフェース
を有しており、ターミナルアダプタ2とISDN端末装
置3a〜3dとは無線通信によって通信が行われるよう
になっている。
【0026】ここで、各ISDN端末装置3a〜3d
は、それぞれを他と区別するための識別符号3a1 〜3
1 を持っている。また、以下の説明のために、ISD
N端末装置3a〜3cは、上記ターミナルアダプタ2を
用いてISDN網と通信を行うことができるが、ISD
N端末装置3dだけは、該ターミナルアダプタ2を用い
てのISDN網との通信が許可されていないものと仮定
する。
【0027】上記ターミナルアダプタ2は、図2に示す
ように、基本的には、送受信部25、無線通信インタフ
ェース部24、Iインタフェース部23、このターミナ
ルアダプタ2全体の制御や通信に関わる制御を行うCP
U(Central Processing Unit)21、および上記CPU
21が実行するプログラムや通信データの一時的格納や
各種パラメータ等を記憶するメモリ(記憶手段)22か
ら構成されており、上記各構成部21〜24は内部バス
26を介して互いに接続されている。
【0028】尚、特許請求の範囲に記載の無線通信手段
は、上記送受信部25および無線通信インタフェース部
24により構成されている。また、特許請求の範囲に記
載の通信制御手段、識別手段および判断手段は、所定の
プログラムを実行する上記CPU21により構成される
ものであり、各手段の詳細は後述する。
【0029】記憶手段としての上記メモリ22には、図
3に示すように、該ターミナルアダプタ2を用いてIS
DN網へのアクセスを行うことができるISDN端末装
置3a〜3cのそれぞれの識別符号3a1 〜3c1 が予
め格納されている。また、上記メモリ22には、上記識
別符号3a1 〜3c1 とあわせて、それぞれのISDN
端末装置3a〜3cに関して必要な固有のパラメータ、
例えばISDN番号3a2 〜3c2 、サブアドレス3a
3 〜3c3 、低位レイヤ整合性情報3a4 〜3c4 等も
格納されている。
【0030】尚、本実施例では、ターミナルアダプタ2
とISDN端末装置3a〜3dとの間の無線通信の方式
として、ひとつの制御用チャネルと複数の情報通信用チ
ャネルとを有する方式を一例として用いる。また、IS
DN回線での通信は、説明を簡単にするため、ひとつの
制御信号伝送用のDチャネルと複数の情報伝送用のBチ
ャネルとを有する回線交換方式によるものとする。
【0031】上記の構成において、先ず、ターミナルア
ダプタ2を介してのISDN端末装置3aからISDN
網へのアクセスを、図4に基づいて、以下に説明する。
【0032】先ず、ISDN端末装置3aは、ISDN
網への発呼が必要になった時点で、上記ターミナルアダ
プタ2に対して、制御用チャネルを介して情報通信用チ
ャネルの割り当てを要求する(S1)。これに対して、
ターミナルアダプタ2は、そのときに新規に利用可能な
情報通信用チャネルを探し出し、ISDN端末装置3a
に対してチャネルの割り当てを行う(S2)。この後の
ターミナルアダプタ2とISDN端末装置3aとの間の
無線通信は、このとき割り当てられた情報通信用チャネ
ルを用いて行われる。
【0033】次に、ISDN端末装置3aは、上記で割
り当てられた情報通信用チャネルを用いて、ターミナル
アダプタ2に対して発呼要求を行う(S3)。このと
き、ISDN端末装置3aからターミナルアダプタ2に
対して伝送される情報には、ISDN網への発呼に必要
な情報、例えば接続相手先のISDN番号、サブアドレ
ス、低位レイヤ整合性情報、回線交換かパケット交換か
を区別する情報等のうちの必要な情報と共に、ISDN
端末装置3aの識別符号3a1 も含まれている。
【0034】ISDN端末装置3aからの発呼要求を受
信後、上記ターミナルアダプタ2の識別手段および判断
手段としてのCPU21は、所定のプログラムを実行
し、メモリ22に予め格納されている識別符号3a1
3c1 の中に、先の発呼要求に含まれているISDN端
末装置3aの識別符号3a1 が存在しているか否かを検
索する。この場合、発呼要求に含まれているISDN端
末装置3aの識別符号3a1 は、すでにメモリ22に格
納されているため、ターミナルアダプタ2のCPU21
は、この発呼要求が管理下にあるISDN端末装置3a
からのものであることを認識すると共に、この発呼要求
を受け付け、ISDN網終端装置1に対して、ISDN
のDチャネルを用いて通信リンクの確立を行う(S4・
5)。即ち、ターミナルアダプタ2は、ISDN網終端
装置1にSABME(Set Asynchronous Balanced Mode
Extended )コマンドを送信し(S4)、この後、IS
DN網終端装置1からUA(Unnumbered Acknowledgeme
nt)レスポンスで応答(S5)があれば、上記両者1・
2間の通信リンクが確立される。
【0035】通信リンク確立後、ターミナルアダプタ2
は、ISDN端末装置3aからの発呼要求に含まれてい
た情報に、必要に応じてメモリ22内に格納されている
情報を加えて呼設定メッセージを作成し、ISDN網終
端装置1に送出する(S6)。ISDN網終端装置1
は、上記呼設定メッセージを受け付けると、呼設定受付
メッセージをターミナルアダプタ2に返送する(S
7)。ターミナルアダプタ2は、上記呼設定受付メッセ
ージを受信すると、これをISDN端末装置3aに伝送
する(S8)。
【0036】この後、ISDN網において回線の接続が
行われるまでに、ISDN網からターミナルアダプタ2
に呼出メッセージが送られてくることがあり(S9)、
この場合、ターミナルアダプタ2は、この呼出メッセー
ジをISDN端末装置3aに伝送する(S10)。
【0037】ISDN網において回線の接続が行われる
と、ISDN網終端装置1からターミナルアダプタ2へ
応答メッセージが送られてくる(S11)。これに対し
て、ターミナルアダプタ2は、その応答メッセージをI
SDN端末装置3aに伝送する(S12)。
【0038】以上で、ISDN端末装置3aからの発呼
によるISDN回線の接続が行われた。以降、ISDN
端末装置3aが、上記のS2で割り当てられた情報通信
用チャネルを用いて、情報データをターミナルアダプタ
2に送出すれば、ターミナルアダプタ2の通信制御手段
としてのCPU21が、該情報通信用チャネルでISD
N端末装置3aから受信したデータを、Iインタフェー
ス条件に合うように変換し、該データを、上記ISDN
網終端装置1との間で行われた通信(S4〜7・9・1
1)により割り当てられたISDNのBチャネルを用い
て、ISDN網終端装置1に、即ちISDN網に送出す
ることになる(S13)。
【0039】また、ISDN網からのデータは、ISD
N網終端装置1を介してターミナルアダプタ2にて受信
され、通信制御手段としてのCPU21によって無線通
信インタフェース条件に合うように変換された後、上記
のS2で割り当てられた情報通信用チャネルを用いてI
SDN端末装置3aに伝送される(S13)。
【0040】次に、ISDN端末装置3aが、必要なデ
ータ通信(S13)を終了し、ISDN回線の切断を行
う場合について、以下に説明する。
【0041】先ず、ISDN端末装置3aは、ISDN
回線の切断要求をターミナルアダプタ2に対して送出す
る(S14)。ターミナルアダプタ2は、これを切断メ
ッセージとして、ISDN網終端装置1に対して、IS
DNのDチャネルを用いて送出する(S15)。以降の
ISDNでの通信は、Dチャネルを用いて行われる。
【0042】ISDN網終端装置1は、ターミナルアダ
プタ2から受信した切断メッセージをISDN網に送出
し、ISDN網はこれに対してISDNのチャネル解放
を指示するための解放メッセージをISDN網終端装置
1を介してターミナルアダプタ2に送出する(S1
6)。そして、ターミナルアダプタ2はこの解放メッセ
ージをISDN端末装置3aに伝送する(S17)。こ
れに対して、ISDN端末装置3aは、解放完了メッセ
ージを作成してターミナルアダプタ2に伝送し(S1
8)、ターミナルアダプタ2は、これをISDN網終端
装置1に送出する(S19)。この後、ターミナルアダ
プタ2は、ISDN網終端装置1とのDチャネルのリン
クを放棄するためのDISC(Disconnect)コマンドの
送出を行い(S20)、ISDN網終端装置1は、これ
にUAレスポンスで応答する(S21)。
【0043】一方、ISDN端末装置3aは、解放完了
メッセージの送出(S18)後、ISDN端末装置3a
とターミナルアダプタ2との間の無線通信に使用してい
た情報通信用チャネルの以降の使用は不要になるため、
該情報通信用チャネルの解放をターミナルアダプタ2に
要求する(S22)。これに対して、ターミナルアダプ
タ2は、応答信号としてチャネルを解放する旨のメッセ
ージをISDN端末装置3aに送出し(S23)、これ
により一連の通信処理が完了する。
【0044】次に、ターミナルアダプタ2のメモリ22
にその識別符号3d1 が格納されていないISDN端末
装置3dが、ISDN網への発呼を行う場合について、
図5に基づいて以下に説明する。
【0045】先ず、ISDN端末装置3dは、上記ター
ミナルアダプタ2に対して、制御用チャネルを介して情
報通信用チャネルの割り当てを要求する(S24)。こ
れに対して、ターミナルアダプタ2は、そのときに新規
に利用可能な情報通信用チャネルを探し出し、ISDN
端末装置3aに対してチャネルの割り当てを行う(S2
5)。ISDN端末装置3dは、このとき割り当てられ
た情報通信用チャネルを用いて、ターミナルアダプタ2
に対して発呼要求を行う(S26)。このとき、ISD
N端末装置3dからターミナルアダプタ2に対して伝送
された情報には、ISDN網への発呼に必要な情報と共
に、ISDN端末装置3dの識別符号3d1 も含まれて
いる。
【0046】ISDN端末装置3dからの発呼要求を受
信後、上記ターミナルアダプタ2の識別手段および判断
手段としてのCPU21は、記憶手段としてのメモリ2
2に予め格納されている識別符号3a1 〜3c1 の中
に、上記の発呼要求に含まれているISDN端末装置3
dの識別符号3d1 が存在しているか否かを検索する。
この場合、識別符号3d1 は、ターミナルアダプタ2の
メモリ22には格納されていないため、ターミナルアダ
プタ2のCPU21は、識別符号3d1 を持つISDN
端末装置3dは、ターミナルアダプタ2を用いた発呼を
許可されていないものと判定する。この判定結果によ
り、ターミナルアダプタ2は、無線通信インタフェース
の制御用チャネルを用いて、ISDN端末装置3dに対
して、上記のS25で割り当てた情報通信用チャネルの
強制解放を指示(即ち、ISDN端末装置3dからの情
報データの受け付けを拒否)する(S27)。
【0047】以上のようにして、上記ターミナルアダプ
タ2を経由した不当なISDN端末装置からのISDN
網へのアクセスを排除することができる。
【0048】次に、ISDN網からターミナルアダプタ
2の管理下にあるISDN端末装置3a〜3cへの着信
があった場合について、図6に基づいて以下に説明す
る。
【0049】ISDN網から着呼があるとISDN網終
端装置1からターミナルアダプタ2に対して呼設定メッ
セージが送られる(S28)。この呼設定メッセージに
は、ISDN端末装置を特定するISDN番号およびサ
ブアドレス、通信プロトコルを指定する低位レイヤ整合
性、高位レイヤ整合性および伝達能力等の情報が含まれ
ている。ターミナルアダプタ2の識別手段としてのCP
U21は、ISDN網からの着呼を、管理下にあるIS
DN端末装置3a〜3cのいずれに通知するのかを決定
するために、ISDN端末装置を識別するための識別符
号3a1 〜3c1 と共にターミナルアダプタ2のメモリ
22に格納されているISDN番号3a2 〜3c2 およ
びサブアドレス3a3 〜3c3 を検索し、呼設定メッセ
ージに含まれているISDN番号およびサブアドレスと
一致するものを探し出す。メモリ22に格納されている
ISDN番号およびサブアドレスが、共に呼設定メッセ
ージに含まれているISDN番号およびサブアドレスと
一致すれば、メモリ22に格納されているそれらに対応
する識別符号によって、ISDN端末装置を特定でき
る。
【0050】ところで、上記のようにISDN端末装置
個々にサブアドレスまで指定して運用するのみならず、
ISDN番号やサブアドレスをISDN端末装置個々に
割り当てなくとも運用することも可能であるため、ター
ミナルアダプタ2のメモリ22には、各識別符号毎にI
SDN番号やサブアドレスが指定されないこともある。
このような場合、ターミナルアダプタ2のCPU21
は、メモリ22に格納されている低位レイヤ整合性や伝
達能力に関する情報を検索し、呼設定メッセージに含ま
れている低位レイヤ整合性や伝達能力に関する情報と一
致するものを探し出す。もし、これでも一致するものが
なければこれらの各種パラメータを不特定としているも
のを探し出し、それに対応する識別符号を一致した識別
符号とみなして取り出す。以上のような手順により、タ
ーミナルアダプタ2のCPU21は、ひとつの識別符号
を特定する。もし、このとき、識別符号を特定すること
ができず、複数の識別符号がある場合には、その中のひ
とつを特定された識別符号とする。
【0051】一方、以上のような手順により、通信が可
能なISDN端末装置の識別符号を検出できなかった場
合、ターミナルアダプタ2は、ISDN網終端装置1に
対して何も応答しないか、あるいは解放メッセージをI
SDN網終端装置1に送出することによって回線接続を
拒否する。
【0052】ここで、上記によって特定された識別符号
が3a1 であったと仮定する。この識別符号3a1 に対
応するISDN端末装置は3aであるため、ターミナル
アダプタ2は、無線通信インタフェースの制御用チャネ
ルを用いて、ISDN端末装置3aに対して通信可能か
否かを問い合わせる(S29)。この問い合わせの中に
は、通信可能である場合の情報通信用チャネルを指定す
る情報も含まれている。ISDN端末装置3aは、通信
可能であるならば、その旨を端末存在応答としてターミ
ナルアダプタ2に返信し(S30)、以降の無線通信を
上記のS29で指定された情報通信用チャネルに切り換
える。
【0053】ターミナルアダプタ2は、上記の端末存在
応答を受信すると、ISDN網終端装置1にSABME
コマンドを送信する(S31)。この後、ターミナルア
ダプタ2は、ISDN網終端装置1からUAレスポンス
を受信する(S32)と、ISDN端末装置3aに対し
て呼設定メッセージを伝送する(S33)。ISDN端
末装置3aは、これに対して呼出メッセージをターミナ
ルアダプタ2に送出し(S34)、ターミナルアダプタ
2は、これをISDN網終端装置1に伝送する(S3
5)。
【0054】また、ISDN端末装置3aは、応答が可
能になったとき、即ちデータ通信が可能になった時点
で、ターミナルアダプタ2に対して応答メッセージを送
出し(S36)、ターミナルアダプタ2は、これをIS
DN網終端装置1に伝送する(S37)。この後、IS
DN網に接続されている相手局より応答確認メッセージ
がISDN網へ送出され、これがISDN網終端装置1
を経由してターミナルアダプタ2に到達し(S38)、
ターミナルアダプタ2は、これをISDN端末装置3a
に伝送する(S39)。
【0055】以上により、ISDN網からの着信によっ
てISDN端末装置3aとの通信回線の接続が行われ
た。以降、ISDN端末装置3aは、無線通信インタフ
ェースにおける情報通信用チャネルを用いて、データを
ターミナルアダプタ2に送出し、ターミナルアダプタ2
は、このデータをIインタフェース条件に合うように変
換し、該データを、ISDNのBチャネルを用いてIS
DN網終端装置1に送出する(S40)。また、ISD
N網終端装置1からターミナルアダプタ2に送られるデ
ータは、ターミナルアダプタ2で無線通信インタフェー
ス条件に合うように変換されて、上記のS29で割り当
てられた情報通信用チャネルを用いてISDN端末装置
3aに伝送される(S40)。
【0056】また、上記のデータ通信(S40)の終了
時には、ISDN網からISDN網終端装置1を介して
ターミナルアダプタ2に切断メッセージが送られ(S4
1)、ターミナルアダプタ2は、これをISDN端末装
置3aに伝送する(S42)。これに対し、ISDN端
末装置3aは、ISDNのチャネル解放を指示するため
の解放メッセージをターミナルアダプタ2に送出し(S
43)、ターミナルアダプタ2はこの解放メッセージを
ISDN網終端装置1に伝送する(S44)。この後、
ISDN網からISDN網終端装置1を介してターミナ
ルアダプタ2に解放完了メッセージが送られ(S4
5)、ターミナルアダプタ2は、これをISDN端末装
置3aに伝送する(S46)。この後、ISDN網終端
装置1からターミナルアダプタ2にDチャネルのリンク
を放棄するためのDISCコマンドが送られ(S4
7)、ターミナルアダプタ2は、これにUAレスポンス
で応答する(S48)。
【0057】一方、ISDN端末装置3aは、ターミナ
ルアダプタ2との間の無線通信に使用していた情報通信
用チャネルの解放を、ターミナルアダプタ2に要求する
(S49)。これに対して、ターミナルアダプタ2は、
応答信号としてチャネルを解放する旨のメッセージをI
SDN端末装置3aに送出し(S50)、これにより一
連の通信処理が完了する。
【0058】以上のように、本実施例のターミナルアダ
プタ2は、複数のISDN端末装置3a〜3dとの間で
無線通信インタフェースを用いた無線通信を行う手段
(無線通信インタフェース部24および送受信部2
5)、複数のISDN端末装置3a〜3cを識別できる
手段(CPU21およびメモリ22)、およびISDN
網の有するIインタフェースと無線通信インタフェース
との間のインタフェース条件を整合させる手段(CPU
21)を有している構成であり、一台のターミナルアダ
プタ2で複数のISDN端末装置3a〜3cをISDN
網終端装置1に接続可能となっている。
【0059】したがって、本ターミナルアダプタ2を、
IインタフェースでISDN網終端装置1と接続すれ
ば、ターミナルアダプタ2と各ISDN端末装置3a〜
3cとの間の通信は無線により行われるので、従来のよ
うなISDN網終端装置からISDN端末装置の設置場
所付近までのインタフェース・ケーブルの布設工事が不
要となり、配線コストを削減することができる。
【0060】また、ISDN端末装置3a〜3cを一度
設置した後に別の場所へ移設する際にも、従来のような
面倒で専門知識がないと行えないインタフェース・ケー
ブルの布設変更工事が必要ないので、ISDN端末装置
3a〜3cの移設に伴う費用の削減が図れると共に、I
SDN端末装置3a〜3cの移設が短時間で極めて容易
に行える。
【0061】また、ターミナルアダプタ2と各ISDN
端末装置3a〜3cとの間の通信が無線であるがため、
従来のようなインタフェース・ケーブルを用いて複数の
ISDN端末装置をバス状に接続しなければならないと
いった制約がなく、ISDN網終端装置1が固定されて
いても、ISDN端末装置3a〜3cの設置場所を決め
るときの自由度が高い。
【0062】また、本実施例のターミナルアダプタ2
は、複数のISDN端末装置3a〜3cが各々有してい
る固有のパラメータ、例えばISDN番号3a2 〜3c
2 、サブアドレス3a3 〜3c3 、低位レイヤ整合性情
報3a4 〜3c4 等を格納する領域が形成されたメモリ
22を有する構成であり、上記メモリ22に記憶された
パラメータによって複数のISDN端末装置3a〜3c
を識別できるようになっている。
【0063】このため、ISDN端末装置の増設は、タ
ーミナルアダプタ2のメモリ22に、増設したいISD
N端末装置の有するパラメータを記憶(登録)するだけ
で可能であり、従来のようなISDN端末接続用ジャッ
クの増設工事を必要としない。したがって、ISDN端
末装置の増設に伴う費用の削減が図れると共に、ISD
N端末装置の増設が短時間で極めて容易に行える。
【0064】また、本実施例のターミナルアダプタ2
は、さらに、ISDN端末装置3a〜3dから発呼要求
を受けたとき、発呼要求を行っているISDN端末装置
が発呼を許可されているか否かを判断する手段(CPU
21)を備えており、そのISDN端末装置が発呼を許
可されていないとき、そのISDN端末装置からの情報
データの受け付けを拒否する構成となっている。
【0065】これにより、ターミナルアダプタ2と無線
通信可能なISDN端末装置が複数存在している場合で
あっても、ISDN網終端装置1と接続されているター
ミナルアダプタ2に登録されていないISDN端末装置
からの不当なISDN網へのアクセスを排除することが
できる。
【0066】また、本実施例に係るISDN網を用いた
ネットワーク通信システムは、上述のような利点を有す
るターミナルアダプタ2を適用しているので、ISDN
網を利用する使用者(加入者)は、インタフェース・ケ
ーブルの布設工事等を行わずして迅速に各種の通信サー
ビスを受けることが可能であり、また、ISDN網への
加入後も端末装置の移設および増設が容易である等、使
用者にとって大変に利用し易いネットワーク通信システ
ムとなっている。
【0067】尚、上記では、標準で無線通信インタフェ
ースを有しているISDN端末装置3a〜3dを用いた
場合について説明したが、図7に示すように、上記無線
通信インタフェースを持たないISDN端末装置5a〜
5dの場合には、ISDN端末装置5a〜5dが個々に
有しているインタフェース(例えば、RS−232C等
のシリアル通信インタフェース等)と無線通信インタフ
ェースとの間のインタフェース条件を整合させるための
通信アダプタ4a〜4dを、それぞれのISDN端末装
置5a〜5dに設けることによって、ISDN端末装置
5a〜5dのISDN網終端装置51への接続が可能と
なる。この場合、ISDN端末装置5a〜5dとターミ
ナルアダプタ2との間の通信が、通信アダプタ4a〜4
dを介して行われる以外は、上述の標準で無線通信イン
タフェースを有しているISDN端末装置3a〜3dを
用いた場合と同様の通信処理が行われる。
【0068】また、上記の実施例では、無線通信インタ
フェースの仕様として、ひとつの制御用チャネルと複数
の情報通信用チャネルとを有する無線通信方式を用いた
が、別の無線通信方式、例えば郵政大臣諮問第57号に
対する電気通信審議会答申に見られる無線LANで採用
できるうような通信の方式、あるいは、赤外線通信のよ
うな光空間通信による方式も適用可能である。
【0069】上記の実施例は、あくまでも、本発明の技
術内容を明らかにするものであって、そのような具体例
にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本
発明の精神と特許請求事項の範囲内で、いろいろと変更
して実施することができるものである。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明に係るターミナルアダプ
タは、以上のように、複数の端末装置との間で無線通信
インタフェースを用いた無線通信を行うための無線通信
手段と、ISDN網の有するインタフェースと無線通信
インタフェースとの間のインタフェース条件を整合させ
る通信制御手段と、上記複数の端末装置を識別する識別
手段とを備えている構成である。
【0071】それゆえ、ISDN網の有するインタフェ
ースでISDN網終端装置と接続すれば、ターミナルア
ダプタと複数の端末装置との間の通信は無線により行わ
れるので、従来のようなISDN網終端装置から端末装
置の設置場所付近までのインタフェース・ケーブルの布
設工事が不要となり、配線コストを削減することが可能
である。また、端末装置を一度設置した後に別の場所へ
移設する際にも、従来のような面倒で専門知識がないと
行えないインタフェース・ケーブルの布設変更工事が必
要ないので、端末装置の移設に伴う費用の削減が図れる
と共に、端末装置の移設が短時間で極めて容易に行え
る。さらに、ターミナルアダプタと複数の端末装置との
間の通信が無線であるがため、従来のようなインタフェ
ース・ケーブルを用いて複数の端末装置をバス状に接続
しなければならないといった制約がなく、ISDN網終
端装置が固定されていても、端末装置の設置場所を決め
る際の自由度が非常に高い等の効果を奏する。
【0072】請求項2の発明に係るターミナルアダプタ
は、以上のように、上記請求項1の発明の構成におい
て、上記識別手段が、複数の端末装置が各々有している
固有のパラメータを記憶できる記憶手段を有している構
成である。
【0073】それゆえ、端末装置の増設は、上記の記憶
手段に、増設したい端末装置の有するパラメータを記憶
(登録)するだけで可能であり、従来のようなISDN
端末接続用ジャックの増設工事を必要としない。したが
って、上記請求項1の発明の効果に加えて、端末装置の
増設に伴う費用の削減が図れると共に、端末装置の増設
が短時間で極めて容易に行えるという効果を奏する。
【0074】請求項3の発明に係るターミナルアダプタ
は、以上のように、上記請求項1の発明の構成におい
て、端末装置から発呼要求を受けたとき、その端末装置
が発呼を許可されているか否かを判断する判断手段をさ
らに備えており、上記判断手段において発呼要求を受け
た端末装置が発呼を許可されていないと判断されたと
き、その端末装置からの情報データの受け付けを拒否す
る構成である。
【0075】それゆえ、上記請求項1の発明の効果に加
えて、所定のISDN網終端装置に接続されているター
ミナルアダプタと無線通信可能な端末装置が複数存在し
ていても、そのISDN網終端装置に収容されていない
端末装置からの不当なISDN網へのアクセスを排除す
ることができるという効果を奏する。
【0076】請求項4の発明に係るネットワーク通信シ
ステムは、以上のように、ISDN網と、端末装置を上
記ISDN網に接続するためにISDN網に設けられる
ISDN網終端装置と、上記ISDN網終端装置とIS
DN網の有するインタフェースで接続される請求項1の
発明に係る上記のターミナルアダプタと、上記ターミナ
ルアダプタとの間で無線通信が可能な複数の端末装置と
を備えている構成である。
【0077】それゆえ、ISDN網を利用する使用者
(加入者)は、インタフェース・ケーブルの布設工事等
を行わずして迅速に各種の通信サービスを受けることが
可能であり、また、ISDN網への加入後も端末装置の
移設および増設が容易である等、使用者にとって大変に
利用し易いネットワーク通信システムが構築できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、ISDN
網を用いたネットワーク通信システムの要部の構成を示
すブロック図である。
【図2】上記ネットワーク通信システムに適用されてい
るターミナルアダプタの要部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】上記ターミナルアダプタのメモリに格納される
パラメータの一例を示す説明図である。
【図4】上記ネットワーク通信システムにおいて、ター
ミナルアダプタの管理下にあるISDN端末装置からI
SDN網へアクセスを行った際の、ターミナルアダプタ
を介したISDN端末装置とISDN網との間の通信を
説明する説明図である。
【図5】上記ネットワーク通信システムにおいて、ター
ミナルアダプタの管理下にないISDN端末装置からI
SDN網へアクセスを行った際の、ISDN端末装置と
ターミナルアダプタとの間の通信を説明する説明図であ
る。
【図6】上記ネットワーク通信システムにおいて、IS
DN網からターミナルアダプタの管理下にあるISDN
端末装置への着信があった際の、ターミナルアダプタを
介したISDN網とISDN端末装置との間の通信を説
明する説明図である。
【図7】本発明のその他の実施例を示すものであり、I
SDN網を用いたネットワーク通信システムの要部の構
成を示すブロック図である。
【図8】従来例を示すものであり、ISDN網を用いた
ネットワーク通信システムの要部の構成を示すブロック
図である。
【図9】上記とは別の従来例を示すものであり、ISD
N網を用いたネットワーク通信システムの要部の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ISDN網終端装置 2 ターミナルアダプタ 3a〜3d ISDN端末装置(端末装置) 4a〜4d 通信アダプタ 5a〜5d ISDN端末装置(端末装置) 21 CPU(通信制御手段、識別手段、判断
手段) 22 メモリ(記憶手段) 23 Iインタフェース部 24 無線通信インタフェース部(無線通信手
段) 25 送受信部(無線通信手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末装置をISDN網に接続するためにI
    SDN網に設けられるISDN網終端装置と端末装置と
    の間に設けられ、端末装置のISDN網への通信を中継
    するターミナルアダプタにおいて、 複数の端末装置との間で無線通信インタフェースを用い
    た無線通信を行うための無線通信手段と、 ISDN網の有するインタフェースと無線通信インタフ
    ェースとの間のインタフェース条件を整合させる通信制
    御手段と、 上記複数の端末装置を識別する識別手段とを備えている
    ことを特徴とするターミナルアダプタ。
  2. 【請求項2】上記識別手段が、複数の端末装置が各々有
    している固有のパラメータを記憶できる記憶手段を有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のターミナルア
    ダプタ。
  3. 【請求項3】端末装置をISDN網に接続するためにI
    SDN網に設けられるISDN網終端装置と端末装置と
    の間に設けられ、端末装置のISDN網への通信を中継
    するターミナルアダプタにおいて、 複数の端末装置との間で無線通信インタフェースを用い
    た無線通信を行うための無線通信手段と、 ISDN網の有するインタフェースと無線通信インタフ
    ェースとの間のインタフェース条件を整合させる通信制
    御手段と、 上記複数の端末装置を識別する識別手段と、 端末装置から発呼要求を受けたとき、その端末装置が発
    呼を許可されているか否かを判断する判断手段とを備
    え、 上記判断手段において発呼要求を受けた端末装置が発呼
    を許可されていないと判断されたとき、その端末装置か
    らの情報データの受け付けを拒否することを特徴とする
    ターミナルアダプタ。
  4. 【請求項4】ISDN網と、 複数の端末装置を上記ISDN網に接続するためにIS
    DN網に設けられるISDN網終端装置と、 上記ISDN網終端装置とISDN網の有するインタフ
    ェースで接続される請求項1に記載のターミナルアダプ
    タと、 上記ターミナルアダプタとの間で無線通信が可能な端末
    装置とを有していることを特徴とするネットワーク通信
    システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065824A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Sharp Kabushiki Kaisha Systeme de transmission de donnees serveur utilise avec ce systeme et adaptateur de terminal

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065824A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Sharp Kabushiki Kaisha Systeme de transmission de donnees serveur utilise avec ce systeme et adaptateur de terminal

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