JPH0629567Y2 - 切換弁 - Google Patents
切換弁Info
- Publication number
- JPH0629567Y2 JPH0629567Y2 JP1986079270U JP7927086U JPH0629567Y2 JP H0629567 Y2 JPH0629567 Y2 JP H0629567Y2 JP 1986079270 U JP1986079270 U JP 1986079270U JP 7927086 U JP7927086 U JP 7927086U JP H0629567 Y2 JPH0629567 Y2 JP H0629567Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air supply
- exhaust
- valve seat
- chamber
- supply hole
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、出力ポートを有する出力室と排気ポートを有
する排気室とを連通する排気孔の排気室側開口周囲に排
気弁座を設けるとともに、給気ポートを有する給気室と
出力室とを連通する給気孔の給気室側開口周囲に給気弁
座を設けて、これら排気弁座と給気弁座とにそれぞれ着
離する排気弁部、給気弁部を有した弁体の移動により、
出力室を排気室と給気室とに選択的に切換連通する空気
圧用の切換弁であって、出力ポートからの圧縮空気を急
速に排気するため、排気孔を給気孔より大径にしている
切換弁に関する。
する排気室とを連通する排気孔の排気室側開口周囲に排
気弁座を設けるとともに、給気ポートを有する給気室と
出力室とを連通する給気孔の給気室側開口周囲に給気弁
座を設けて、これら排気弁座と給気弁座とにそれぞれ着
離する排気弁部、給気弁部を有した弁体の移動により、
出力室を排気室と給気室とに選択的に切換連通する空気
圧用の切換弁であって、出力ポートからの圧縮空気を急
速に排気するため、排気孔を給気孔より大径にしている
切換弁に関する。
従来のこの種の切換弁として、例えば、本出願人によ
る、先願に係かる実願昭61−70297号(実開昭6
2−181771号)に記載のものがある。すなわち、
第2図に概略を示すように、出力ポート51を有する出
力室52と給気ポート53を有する給気室54間を給気
室54側開口周囲に給気弁座55を設けた給気孔56で
連通し、排気ポート57を有した排気室58と出力室5
2間を排気室58側開口周囲に排気弁座59を設けた排
気孔60で連通し、給気弁座55を開閉する給気弁部6
1と排気弁座59を開閉する排気弁部62を有した弁体
63をばね64とピストン室65へ導入される圧縮空気
が作用するピストン66によって軸方向へ移動するよう
にして、電磁弁67がノーマル位置にある図示状態では
ピストン室65の圧縮空気は排出されており、ばね64
によって弁体63は一方向へと移動し給気弁座55が閉
じ排気弁座59が開き、出力室52は排気孔60を介し
て排気室58に連通され、また、電磁弁67を作動位置
に切換えると、ピストン室65に圧縮空気が導入され、
ピストン66が圧縮空気に基づく作用力により押圧され
て弁体63が他方向へ移動し、給気弁座55が開き排気
弁座59が閉じて、出力室52は給気孔56を介して給
気室54に連通されるようにしている。
る、先願に係かる実願昭61−70297号(実開昭6
2−181771号)に記載のものがある。すなわち、
第2図に概略を示すように、出力ポート51を有する出
力室52と給気ポート53を有する給気室54間を給気
室54側開口周囲に給気弁座55を設けた給気孔56で
連通し、排気ポート57を有した排気室58と出力室5
2間を排気室58側開口周囲に排気弁座59を設けた排
気孔60で連通し、給気弁座55を開閉する給気弁部6
1と排気弁座59を開閉する排気弁部62を有した弁体
63をばね64とピストン室65へ導入される圧縮空気
が作用するピストン66によって軸方向へ移動するよう
にして、電磁弁67がノーマル位置にある図示状態では
ピストン室65の圧縮空気は排出されており、ばね64
によって弁体63は一方向へと移動し給気弁座55が閉
じ排気弁座59が開き、出力室52は排気孔60を介し
て排気室58に連通され、また、電磁弁67を作動位置
に切換えると、ピストン室65に圧縮空気が導入され、
ピストン66が圧縮空気に基づく作用力により押圧され
て弁体63が他方向へ移動し、給気弁座55が開き排気
弁座59が閉じて、出力室52は給気孔56を介して給
気室54に連通されるようにしている。
ところがこの種切換弁では、出力室52を排気室58に
連通したとき、出力ポート51に接続するアクチュエー
タからの圧縮空気を急速に排気する必要上、排気孔60
を給気孔56より大径にしていて、排気弁座59全開に
要する排気弁部62の移動量が給気弁座55全開に要す
る給気弁部61の移動量より大きくなっている。
連通したとき、出力ポート51に接続するアクチュエー
タからの圧縮空気を急速に排気する必要上、排気孔60
を給気孔56より大径にしていて、排気弁座59全開に
要する排気弁部62の移動量が給気弁座55全開に要す
る給気弁部61の移動量より大きくなっている。
このため、排気弁座59が閉じている状態から開かれる
ときには、弁体63の移動に伴い排気弁座59は漸次流
通面積が増加していくが、給気弁座55は、給気弁部6
1が十分接近して流通面積を絞り始めるまでは全開状態
となっているので、全開状態の給気弁座55により給気
室54から出力室52へ流入する圧縮空気が排気室58
へ流出し、このような給気室54から流出する圧縮空気
により阻害されて出力ポート53で導くアクチュエータ
からの圧縮空気を急速に排気できず、排気能力の一層の
向上が求められるという問題点があった。
ときには、弁体63の移動に伴い排気弁座59は漸次流
通面積が増加していくが、給気弁座55は、給気弁部6
1が十分接近して流通面積を絞り始めるまでは全開状態
となっているので、全開状態の給気弁座55により給気
室54から出力室52へ流入する圧縮空気が排気室58
へ流出し、このような給気室54から流出する圧縮空気
により阻害されて出力ポート53で導くアクチュエータ
からの圧縮空気を急速に排気できず、排気能力の一層の
向上が求められるという問題点があった。
本考案は上記問題点を解消するための切換過渡期に給気
室から排気室への圧縮空気流出を抑制することにより、
排気能力の優れた切換弁を提供することを目的とする。
室から排気室への圧縮空気流出を抑制することにより、
排気能力の優れた切換弁を提供することを目的とする。
このため本考案は、出力ポートを有した出力室と、給気
ポートを有し給気孔により出力室に連通する給気室と、
排気ポートを有し給気孔と同軸で給気孔より大径の排気
孔により出力室に連通する排気室とを備え、給気孔の給
気室側開口周囲に給気弁座を、また排気孔の排気室側開
口周囲に排気弁座をそれぞれ設けるとともに、給気弁座
に着離して給気弁座を開閉する給気弁部と排気弁座に着
離して排気弁座を開閉する排気弁部を有し一方向への移
動で給気弁座を閉じ排気弁座を開き他方向への移動で給
気弁座を開き排気弁座を閉じる弁体を給気孔、排気孔を
貫通して軸方向へ可動に設け、この弁体を前記一方向へ
移動するよう押圧するばねを設けるとともに、電磁弁の
切換作動により圧縮空気が導入されるピストン室を設け
てこのピストン室に導入される圧縮空気に基づく作用力
によりばねに抗して弁体を前記他方向へ押圧移動するピ
ストンを設けた切換弁において、弁体の給気弁部と排気
弁部の間で給気弁部に近接した部位であって、弁体の前
記一方向への移動により給気孔内に位置するとともに、
弁体の前記他方向への移動に伴い給気室内に位置するよ
う給気孔から離脱する部位に、その周囲を巡る環状溝を
設け、環状溝には、この環状溝が給気孔内に位置する際
に給気孔内周へ接触できる、弾性材料により形成された
シールリングを嵌着し、弁体が前記一方向へ移動すると
き、給気弁座が閉じる前で排気弁座が開いた直後にシー
ルリングが給気孔に嵌合して給気孔を閉じるとともに、
弁体が前記他方向へ移動するとき、給気弁座が開いた後
で排気弁座が閉じる直前にシールリングが給気孔から離
脱して給気孔を開くよう構成した。
ポートを有し給気孔により出力室に連通する給気室と、
排気ポートを有し給気孔と同軸で給気孔より大径の排気
孔により出力室に連通する排気室とを備え、給気孔の給
気室側開口周囲に給気弁座を、また排気孔の排気室側開
口周囲に排気弁座をそれぞれ設けるとともに、給気弁座
に着離して給気弁座を開閉する給気弁部と排気弁座に着
離して排気弁座を開閉する排気弁部を有し一方向への移
動で給気弁座を閉じ排気弁座を開き他方向への移動で給
気弁座を開き排気弁座を閉じる弁体を給気孔、排気孔を
貫通して軸方向へ可動に設け、この弁体を前記一方向へ
移動するよう押圧するばねを設けるとともに、電磁弁の
切換作動により圧縮空気が導入されるピストン室を設け
てこのピストン室に導入される圧縮空気に基づく作用力
によりばねに抗して弁体を前記他方向へ押圧移動するピ
ストンを設けた切換弁において、弁体の給気弁部と排気
弁部の間で給気弁部に近接した部位であって、弁体の前
記一方向への移動により給気孔内に位置するとともに、
弁体の前記他方向への移動に伴い給気室内に位置するよ
う給気孔から離脱する部位に、その周囲を巡る環状溝を
設け、環状溝には、この環状溝が給気孔内に位置する際
に給気孔内周へ接触できる、弾性材料により形成された
シールリングを嵌着し、弁体が前記一方向へ移動すると
き、給気弁座が閉じる前で排気弁座が開いた直後にシー
ルリングが給気孔に嵌合して給気孔を閉じるとともに、
弁体が前記他方向へ移動するとき、給気弁座が開いた後
で排気弁座が閉じる直前にシールリングが給気孔から離
脱して給気孔を開くよう構成した。
上記構成の切換弁によれば、弁体の一方向への移動時に
は、給気弁座が閉じる前、排気弁座が開いた直後にシー
ルリングにより給気孔が閉じられるので、この切換過渡
期における給気室から排気室への圧縮空気の流出を短時
間に抑えることができ、このため、出力ポートから導く
アクチュエータからの圧縮空気は迅速に排気が開始され
て急速に排気され、排気能力の優れた切換弁が得られ
る。
は、給気弁座が閉じる前、排気弁座が開いた直後にシー
ルリングにより給気孔が閉じられるので、この切換過渡
期における給気室から排気室への圧縮空気の流出を短時
間に抑えることができ、このため、出力ポートから導く
アクチュエータからの圧縮空気は迅速に排気が開始され
て急速に排気され、排気能力の優れた切換弁が得られ
る。
以下本考案の実施例を第1図によって説明する。1は本
体で、出力ポート2を有する出力室3の両側に、給気ポ
ート4を有する給気室5と排気ポート6を有する排気室
7とを配設し、出力室3と給気室5間の隔壁8に両室
3、5を連通する給気孔9と給気孔9の給気室5側開口
周囲に給気弁座10を設けると共に、出力室3と排気室
7間の隔壁11に給気孔9と同軸で両室3、7を連通す
る排気孔12と排気孔12の排気室7側開口周囲に排気
弁座13を設けている。ここで排気孔12は給気孔9よ
り大径に設けている。14は給気孔9、排気孔12を貫
通して軸方向へ可動自在に設けた弁体で、給気室5内に
給気弁座10に着座して給気弁座を閉じ、また給気弁座
10から離座して給気弁座10を開く給気弁部15を、
そして排気室7内にピストン16と排気弁座13に着座
して排気弁座13を閉じ、また排気弁座13から離座し
て排気弁座13を開く排気弁部17とを、それぞれ一体
的に移動するよう備えている。給気弁部15と排気弁部
17は、弁体14の一方向への移動で給気弁部15が給
気弁座10を閉じ排気弁部17が排気弁座13を開き、
弁体14の他方向への移動で排気弁部17が排気弁座1
3を閉じ給気弁部15が給気弁座10を開くように配設
している。19は弁体14の給気孔9へ挿入する軸部に
その外周を巡って形成した環状溝14Aへ合成ゴム等の
弾性材料より成るOリング18を嵌着、収容して設けた
補助弁部である。このOリング18のための環状溝14
Aは、弁体14の他方向への移動時には、給気弁座10
が開いて後、排気弁座13が閉じる直前にOリング18
が給気孔9から離脱して給気孔9を開き、弁体14の一
方向への移動時には、給気弁座10が閉じる前、排気弁
座13が開いて直後に給気孔9へ嵌合しOリング18の
給気孔9内周への密封接触によって給気孔9を閉じるよ
うに、弁体14の軸部における給気弁部15と排気弁部
17の間で給気弁部15に近接した部位であって、弁体
14の移動に応じて給気孔9内と給気室5内に位置する
部位に設けている。20は、端蓋21に一端を支持さ
れ、給気弁部15を介して弁体14を前記一方向へ押圧
移動するばね、22は、ピストン16との間にピストン
室23を形成するよう本体1に取付けた端蓋で、端蓋2
2には、電磁弁24が取付けてあり、電磁弁24からピ
ストン室23への通路25を端蓋22に設けており、ま
た給気室5から電磁弁24への通路26を本体1、端蓋
22に設けている。
体で、出力ポート2を有する出力室3の両側に、給気ポ
ート4を有する給気室5と排気ポート6を有する排気室
7とを配設し、出力室3と給気室5間の隔壁8に両室
3、5を連通する給気孔9と給気孔9の給気室5側開口
周囲に給気弁座10を設けると共に、出力室3と排気室
7間の隔壁11に給気孔9と同軸で両室3、7を連通す
る排気孔12と排気孔12の排気室7側開口周囲に排気
弁座13を設けている。ここで排気孔12は給気孔9よ
り大径に設けている。14は給気孔9、排気孔12を貫
通して軸方向へ可動自在に設けた弁体で、給気室5内に
給気弁座10に着座して給気弁座を閉じ、また給気弁座
10から離座して給気弁座10を開く給気弁部15を、
そして排気室7内にピストン16と排気弁座13に着座
して排気弁座13を閉じ、また排気弁座13から離座し
て排気弁座13を開く排気弁部17とを、それぞれ一体
的に移動するよう備えている。給気弁部15と排気弁部
17は、弁体14の一方向への移動で給気弁部15が給
気弁座10を閉じ排気弁部17が排気弁座13を開き、
弁体14の他方向への移動で排気弁部17が排気弁座1
3を閉じ給気弁部15が給気弁座10を開くように配設
している。19は弁体14の給気孔9へ挿入する軸部に
その外周を巡って形成した環状溝14Aへ合成ゴム等の
弾性材料より成るOリング18を嵌着、収容して設けた
補助弁部である。このOリング18のための環状溝14
Aは、弁体14の他方向への移動時には、給気弁座10
が開いて後、排気弁座13が閉じる直前にOリング18
が給気孔9から離脱して給気孔9を開き、弁体14の一
方向への移動時には、給気弁座10が閉じる前、排気弁
座13が開いて直後に給気孔9へ嵌合しOリング18の
給気孔9内周への密封接触によって給気孔9を閉じるよ
うに、弁体14の軸部における給気弁部15と排気弁部
17の間で給気弁部15に近接した部位であって、弁体
14の移動に応じて給気孔9内と給気室5内に位置する
部位に設けている。20は、端蓋21に一端を支持さ
れ、給気弁部15を介して弁体14を前記一方向へ押圧
移動するばね、22は、ピストン16との間にピストン
室23を形成するよう本体1に取付けた端蓋で、端蓋2
2には、電磁弁24が取付けてあり、電磁弁24からピ
ストン室23への通路25を端蓋22に設けており、ま
た給気室5から電磁弁24への通路26を本体1、端蓋
22に設けている。
次に実施例の作動を説明する。図示してないが弁の出力
ポート2はアクチュエータに、給気ポート4は圧縮空気
源に、それぞれ接続している。図示状態では、電磁弁2
4がノーマル位置にあり、ピストン室23は圧縮空気が
排出されて大気圧であり、弁体14は、給気室5内の圧
縮空気の圧力とばね20で押圧されて一方向へ移動して
おり、給気弁部15は着座して給気弁座10を閉じ、補
助弁部19のOリング18は給気孔9へ嵌合して給気孔
9を閉じ、排気弁部17は離座して排気弁座13を開
き、出力室3が排気室7に連通して出力ポート2に接続
したアクチュエータの圧縮空気は排気されている。
ポート2はアクチュエータに、給気ポート4は圧縮空気
源に、それぞれ接続している。図示状態では、電磁弁2
4がノーマル位置にあり、ピストン室23は圧縮空気が
排出されて大気圧であり、弁体14は、給気室5内の圧
縮空気の圧力とばね20で押圧されて一方向へ移動して
おり、給気弁部15は着座して給気弁座10を閉じ、補
助弁部19のOリング18は給気孔9へ嵌合して給気孔
9を閉じ、排気弁部17は離座して排気弁座13を開
き、出力室3が排気室7に連通して出力ポート2に接続
したアクチュエータの圧縮空気は排気されている。
図示状態より電磁弁24を作動位置に切換えると、ピス
トン室23は圧縮空気が導入されて圧力が上昇し、ピス
トン16がピストン室23の圧力による作用力により押
圧されて弁体14は他方向へ移動する。給気弁部15は
移動開始と同時に離座し給気弁座10を開くが、Oリン
グ18が給気孔9へ嵌合しているので給気室5から出力
室3への圧縮空気の流出は阻止される。弁体14の移動
が進み、排気弁部17が排気弁座13へ接近すると、ま
ずOリング18が給気孔9から離脱し、続いて排気弁部
17が着座して排気弁座13を閉じる。給気弁部15
は、Oリング18が給気孔9から離脱する以前に給気室
5と出力室3間を全開状態とするに十分な程給気弁座1
0から離座じているが、Oリング18が離脱するまでは
給気室5から出力室3への圧縮空気の流出が阻止され、
Oリング18が給気孔9から離脱して排気弁部17が着
座するまでの期間に給気室5から出力室3をへて排気室
7へ圧縮空気が流出するが、この期間は、給気弁部15
の離座から排気弁部17の着座に至る切換過渡期のうち
のわずか短期間であり、また、排気弁部17が排気弁座
13へきわめて接近しているので、給気室5から排気室
7へ流出する圧縮空気を少量におさえることができる。
そして、Oリング18が給気孔9から離脱するまでは給
気室5から出力室3へ圧縮空気が流出せず、この流出圧
縮空気の圧力で排気弁部17が移動を妨げる方向に押圧
作用されないため、弁体14の移動はきわめて高速で切
換えが迅速となる。
トン室23は圧縮空気が導入されて圧力が上昇し、ピス
トン16がピストン室23の圧力による作用力により押
圧されて弁体14は他方向へ移動する。給気弁部15は
移動開始と同時に離座し給気弁座10を開くが、Oリン
グ18が給気孔9へ嵌合しているので給気室5から出力
室3への圧縮空気の流出は阻止される。弁体14の移動
が進み、排気弁部17が排気弁座13へ接近すると、ま
ずOリング18が給気孔9から離脱し、続いて排気弁部
17が着座して排気弁座13を閉じる。給気弁部15
は、Oリング18が給気孔9から離脱する以前に給気室
5と出力室3間を全開状態とするに十分な程給気弁座1
0から離座じているが、Oリング18が離脱するまでは
給気室5から出力室3への圧縮空気の流出が阻止され、
Oリング18が給気孔9から離脱して排気弁部17が着
座するまでの期間に給気室5から出力室3をへて排気室
7へ圧縮空気が流出するが、この期間は、給気弁部15
の離座から排気弁部17の着座に至る切換過渡期のうち
のわずか短期間であり、また、排気弁部17が排気弁座
13へきわめて接近しているので、給気室5から排気室
7へ流出する圧縮空気を少量におさえることができる。
そして、Oリング18が給気孔9から離脱するまでは給
気室5から出力室3へ圧縮空気が流出せず、この流出圧
縮空気の圧力で排気弁部17が移動を妨げる方向に押圧
作用されないため、弁体14の移動はきわめて高速で切
換えが迅速となる。
排気弁部17が着座して排気弁座13を閉じると弁体1
4が停止し、出力室3は給気室5と連通されてアクチュ
エータは、出力ポート2をへて給気室5から圧縮空気が
給気されて作動する。
4が停止し、出力室3は給気室5と連通されてアクチュ
エータは、出力ポート2をへて給気室5から圧縮空気が
給気されて作動する。
この状態より電磁弁24をノーマル位置へ切換えると、
ピストン室23は圧縮空気が排出されて大気圧となり、
給気室5内の圧縮空気に基づく作用力とばね20で押圧
されて弁体14は排気弁座13が開き、図示状態の給気
弁座10が閉じるまで一方向へ移動し、アクチュエータ
は圧縮空気が排気されて復帰作動する。そして、この弁
体14の移動における排気弁座13が開いてから給気弁
座10が閉じるまでの切換過渡期では、排気弁座13が
開いてわずか後に給気孔9へ嵌合するOリング18によ
り給気室5から出力室3への圧縮空気の流出を阻止する
から、給気室5から出力室3をへて排気室7へ流出する
圧縮空気を短時間内の少量におさえることができ、また
このため前述の作動でアクチュエータへ給気した圧縮空
気の排気室7への排気は、短時間内にこのような給気室
5から排気室7へ流出する圧縮空気で阻害されるのみな
ので、迅速に排気室7へと排気され、アクチュエータの
急速作動を得ることができる。そして補助弁部19にO
リング18を用いているため、設置が容易であると共に
給気孔9と弁体14に多少芯ずれがあってもOリング1
8の弾性変形によって良好に吸収でき、加工や組付が簡
単になる。
ピストン室23は圧縮空気が排出されて大気圧となり、
給気室5内の圧縮空気に基づく作用力とばね20で押圧
されて弁体14は排気弁座13が開き、図示状態の給気
弁座10が閉じるまで一方向へ移動し、アクチュエータ
は圧縮空気が排気されて復帰作動する。そして、この弁
体14の移動における排気弁座13が開いてから給気弁
座10が閉じるまでの切換過渡期では、排気弁座13が
開いてわずか後に給気孔9へ嵌合するOリング18によ
り給気室5から出力室3への圧縮空気の流出を阻止する
から、給気室5から出力室3をへて排気室7へ流出する
圧縮空気を短時間内の少量におさえることができ、また
このため前述の作動でアクチュエータへ給気した圧縮空
気の排気室7への排気は、短時間内にこのような給気室
5から排気室7へ流出する圧縮空気で阻害されるのみな
ので、迅速に排気室7へと排気され、アクチュエータの
急速作動を得ることができる。そして補助弁部19にO
リング18を用いているため、設置が容易であると共に
給気孔9と弁体14に多少芯ずれがあってもOリング1
8の弾性変形によって良好に吸収でき、加工や組付が簡
単になる。
このように本考案は、弁体が一方向へ移動する切換過渡
期では、給気弁座が閉じる以前の排気弁座が開いた直後
にシールリングにより給気孔が閉じて給気室から出力室
への圧縮空気の流出が弁体の移動開始後短時間で停止す
るため、出力ポートから導かれる圧縮空気は、給気室か
ら流出する圧縮空気によりこの流出が停止するまでの短
時間でのみ排気室への流出が阻害されるにすぎないの
で、迅速に排気室への排気が開始されて急速に排気で
き、切換弁の排気能力を向上できる。
期では、給気弁座が閉じる以前の排気弁座が開いた直後
にシールリングにより給気孔が閉じて給気室から出力室
への圧縮空気の流出が弁体の移動開始後短時間で停止す
るため、出力ポートから導かれる圧縮空気は、給気室か
ら流出する圧縮空気によりこの流出が停止するまでの短
時間でのみ排気室への流出が阻害されるにすぎないの
で、迅速に排気室への排気が開始されて急速に排気で
き、切換弁の排気能力を向上できる。
また、弁体が他方向へ移動する切換過渡期では、切換過
渡期が終了する排気弁座が閉じられる直前に、シールリ
ングが給気孔を開くので、給気室からの圧縮空気が排気
弁部に作用することで弁体の移動を妨げる力が生じる状
態を切換過渡期中の短時間内に制限できて弁体の移動が
迅速に行なわれ、これにより出力ポートへ急速に圧縮空
気を給気できて切換弁の給気能力を向上できるととも
に、弁体のいずれの方向への移動における切換過渡期で
あっても、シールリングにより、給気室の圧縮空気が排
気室へ流出して排気される圧縮空気の浪費を抑えること
ができる。
渡期が終了する排気弁座が閉じられる直前に、シールリ
ングが給気孔を開くので、給気室からの圧縮空気が排気
弁部に作用することで弁体の移動を妨げる力が生じる状
態を切換過渡期中の短時間内に制限できて弁体の移動が
迅速に行なわれ、これにより出力ポートへ急速に圧縮空
気を給気できて切換弁の給気能力を向上できるととも
に、弁体のいずれの方向への移動における切換過渡期で
あっても、シールリングにより、給気室の圧縮空気が排
気室へ流出して排気される圧縮空気の浪費を抑えること
ができる。
さらに、シールリングは弾性材料により形成するので、
給気孔と弁体に多少の芯ずれがあってもシールリングの
弾性変形で吸収できて加工や組付が簡単になる。
給気孔と弁体に多少の芯ずれがあってもシールリングの
弾性変形で吸収できて加工や組付が簡単になる。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は従来
例を示す断面図である。 2……出力ポート、3……出力室、4……給気ポート、
5……給気室、6……排気ポート、7……排気室、9…
…給気孔、10……給気弁座、12……排気孔、13…
…排気弁座、14……弁体、15……給気弁部、16…
…ピストン、17……排気弁部、19……補助弁部、2
0……ばね、23……ピストン室、24電磁弁
例を示す断面図である。 2……出力ポート、3……出力室、4……給気ポート、
5……給気室、6……排気ポート、7……排気室、9…
…給気孔、10……給気弁座、12……排気孔、13…
…排気弁座、14……弁体、15……給気弁部、16…
…ピストン、17……排気弁部、19……補助弁部、2
0……ばね、23……ピストン室、24電磁弁
Claims (1)
- 【請求項1】出力ポート2を有した出力室3と、給気ポ
ート4を有し給気孔9により出力室3に連通する給気室
5と、排気ポート6を有し給気孔9と同軸で給気孔9よ
り大径の排気孔12により出力室3に連通する排気室7
とを備え、給気孔9の給気室5側開口周囲に給気弁座1
0を、また排気孔12の排気室7側開口周囲に排気弁座
13をそれぞれ設けるとともに、給気弁座10に着離し
て給気弁座10を開閉する給気弁部15と排気弁座13
に着離して排気弁座13を開閉する排気弁部17を有し
一方向への移動で給気弁座10を閉じ排気弁座13を開
き他方向への移動で給気弁座10を開き排気弁座13を
閉じる弁体14を給気孔9、排気孔12を貫通して軸方
向へ可動に設け、この弁体14を前記一方向へ移動する
よう押圧するばね20を設けるとともに、電磁弁24の
切換作動により圧縮空気が導入されるピストン室23を
設けてこのピストン室23に導入される圧縮空気に基づ
く作用力によりばね20に抗して弁体14を前記他方向
へ押圧移動するピストン16を設けた切換弁において、
弁体14の給気弁部15と排気弁部17の間で給気弁部
15に近接した部位であって、弁体14の前記一方向へ
の移動により給気孔9内に位置するとともに、弁体14
の前記他方向への移動に伴い給気室5内に位置するよう
給気孔9から離脱する部位に、その周囲を巡る環状溝1
4Aを設け、環状溝14Aには、この環状溝14Aが給
気孔9内に位置する際に給気孔9内周へ接触できる、弾
性材料により形成されたシールリング18を嵌着し、弁
体14が前記一方向へ移動するとき、給気弁座10が閉
じる前で排気弁座13が開いた直後にシールリング18
が給気孔9に嵌合して給気孔9を閉じるとともに、弁体
14が前記他方向へ移動するとき、給気弁座10が開い
た後で排気弁座13が閉じる直前にシールリング18が
給気孔9から離脱して給気孔9を開くことを特徴とした
切換弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986079270U JPH0629567Y2 (ja) | 1986-05-26 | 1986-05-26 | 切換弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986079270U JPH0629567Y2 (ja) | 1986-05-26 | 1986-05-26 | 切換弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62190172U JPS62190172U (ja) | 1987-12-03 |
JPH0629567Y2 true JPH0629567Y2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=30928977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986079270U Expired - Lifetime JPH0629567Y2 (ja) | 1986-05-26 | 1986-05-26 | 切換弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629567Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4984732U (ja) * | 1972-11-10 | 1974-07-23 |
-
1986
- 1986-05-26 JP JP1986079270U patent/JPH0629567Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62190172U (ja) | 1987-12-03 |
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