JPH0629565U - ミニチュアゴルフ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グリーンのカップ位置及び起伏を簡単に変更
してグリーン条件を種々に設定できるようにする。 【構成】 グリーン１３上に大穴２０を設け、同穴２０
内にカップ３７を埋め込んだ円盤状のベース３０を回転
可能に嵌合させてコロ３２ａ付きの脚３２により支持す
る。ベース３０には多少の起伏が設けられるとともに、
人工芝３１が敷かれる。ベース３０の下面には回転シャ
フト３３が固定され、電動モータ３５の回転に応じてギ
ヤ３６，３４を介してベース３０を回転させる。このベ
ース３０の回転により、グリーン１３上のカップ３７の
位置及び起伏が簡単に変更される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフボールを打ってグリーン上に設けたカップに入れるミニチュ アゴルフに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、ティーグランド及びグリーンをそれぞれ有する複数のホールを備え 、プレイヤは各ホール毎にティーグランドからアプローチ及びパター（又はパタ ーのみ）によりティーグランド上のゴルフボールをグリーン上のカップに入れて は次のホールに進み、最終的にアプローチ及びパターの合計打数を計算して楽し むミニチュアゴルフはよく知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のミニチュアゴルフにあっては、グリーンの条件（カップの 位置、グリーン上の起伏）がほぼ一定であるので、ゴルフゲーム自体が単純にな り、面白味のないものであった。また、グリーンの条件を変更することはカップ を埋め換える必要があって面倒くさいと同時に、グリーンの起伏を変えることは ほとんど不可能であった。 本考案は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、グリーンの 条件を簡単に変更することを可能として面白味をもってゴルフゲームを楽しむこ とができるミニチュアゴルフを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の構成上の特徴は、グリーン上に設けたカ ップにゴルフボールを入れるミニチュアゴルフにおいて、グリーンの一部又は全 部を変位可能に構成するとともに、同グリーンの一部又は全部を駆動して変位さ せる駆動機構を設けたことにある。

【０００５】

【考案の作用・効果】

上記のように構成した本考案においては、駆動機構によりグリーンの一部又は 全部を変位させるようにすれば、グリーン上のカップの位置が変わったり、グリ ーン上の起伏が変化したりする。これにより、本考案によれば、グリーン上のカ ップを差し換えたり、グリーン上の起伏を造り直すことなく、グリーンの条件を 変更できる。したがって、プレイヤは種々の条件のグリーン上でゴルフゲームを 楽しむことができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明すると、図１はゴルフコースの中 に設けられた１つのホールのみを平面図により示している。このホールはティー グランド１１、フェアウェイ１２及びグリーン１３を備えている。ティーグラン ド１１には合成樹脂性のマット又は人工芝が敷かれ、ティーグランド１１の脇に は赤外線センサ１４が設けられいる。赤外線センサ１４は赤外線の反射によりテ ィーグランド１３にプレイヤが立っていることを検出して、同検出信号を出力す る。フェアウェイ１２には人工芝（ときには自然の芝）が敷かれており、フェア ウェイ１２は砂を満たしたバンカー１５，１５を適宜備えている。

【０００７】 グリーン１３は、図１，２に示すように、地中（又は建物の屋上など）に設け た円柱状の大穴２０に回転可能に嵌合されたベース３０を有する。ベース３０は 内部に空洞を有する円盤状に構成されて、その上面には起伏が設けられていると ともに同起伏上には人工芝３１が張り付けられて周囲（フェアウェイ１２の内周 端部）と同じ高さにしてある。ベース３０の下面には複数の脚３２，３２…が固 定されており、同ベース３０は脚３２，３２…により支持されている。複数の脚 ３２，３２…の下端には、自由な方向に回転可能なコロ３２ａ，３２ａ…が組み 付けられている。ベース３０の下面中央には回転シャフト３３が固定されており 、同シャフト３３は大穴２０の底面に設けた凹部２０ａにて回転可能に支持され ている。回転シャフト３３の中間部にはギヤ３４が固定されて、同ギヤ３４には 減速機構を内蔵した電動モータ３５の回転軸に固定したギヤ３６が噛合している 。人工芝３１及びベース３０の上面には複数の孔が形成され、同孔には複数のカ ップ３７，３７…がそれぞれ埋め込まれている。カップ３７，３７…の中央には 旗３８，３８…がそれぞれ立てられている。

【０００８】 また、赤外線センサ１４はティーグランド１１の脇に設けた制御ユニット４１ に接続されるとともに、電動モータ３５はグリーン１３の脇に設けた制御ユニッ ト４２に接続されている。両制御ユニット４１，４２は互いに接続されており、 制御ユニット４１は電動モータ３５の回転を制御する操作パネルを備えており、 同操作パネルの操作信号と共にティーグランド１１上のプレイヤの存在を表す赤 外線センサ１４からの検出信号を制御ユニット４２に出力する。制御ユニット４ ２も電動モータ３５の回転を制御する操作パネルを備えており、同ユニット４２ は同操作パネルの操作、制御ユニット４１からの操作信号又は検出信号に応じて 電動モータ３５に回転制御信号を出力して同モータ３５を回転させる。

【０００９】 次に、上記のように構成した実施例の動作を説明する。ティーグランド１１に プレイヤが立つと、赤外線センサ１４がプレイヤの存在を検出して検出信号を制 御ユニット４１を介して制御ユニット４２に出力する。この場合、制御ユニット ４１，４２の操作パネルにて赤外線センサ１４による電動モータ３５の回転制御 が選択されていれば、制御ユニット４２は前記赤外線センサ１４からの検出信号 に応答して電動モータ３５を所定量だけ回転させる。また、制御ユニット４１， ４２の操作パネルの操作により、電動モータ３５を所定量だけ回転させることも できる。このようにして制御ユニット４２が電動モータ３５を回転させると、こ の電動モータ３５の回転はギヤ３６，３４を介して回転シャフト３３に伝達され て、同シャフト３３が回転する。これにより、コロ３２ａ，３２ａ…が回転シャ フト３３回りに回転し、ベース３０すなわちグリーン１３が回転するので、カッ プ３７，３７…の位置が変更されるとともに、グリーン１３上の起伏が変化する 。

【００１０】 このように、プレイヤがティーグランド１１に立つ毎に、または制御ユニット ４１，４２の操作パネルを操作する毎に、グリーン１３が所定量だけ回転して、 グリーン１３上のカップ３７，３７…の位置及びグリーン１３の起伏が変化する ので、簡単にグリーン１３の条件を変更できる。

【００１１】 そして、このような状態で、プレイヤはティーグランド１１からゴルフボール を打ち始めて、フェアウェイ１２を介してグリーン１３上のカップ３７，３７… のいずれかにゴルフボールを入れる。したがって、プレイヤは種々の位置にある カップ３７，３７…及び種々の起伏をもったグリーン１３でプレイすることがで きる。

【００１２】第１変形例 上記実施例においては、グリーン１３全体を回転させるようにしたが、上記実 施例をグリーン１３の一部を回転させるようにすることもできる。例えば、図１ の破線で示したグリーン１３の一部分Ａ１，Ａ２をそれぞれ独立に回転させるよ うに上記実施例を変形させてもよい。この変形例は、図３に示すように、グリー ン１３に上記実施例と同様な大穴２０，２０を設け、その内周上に人工芝３１， ３１が張り付けられるとともにカップ３７，３７を有するベース３０，３０がそ れぞれ嵌合され、ベース３０，３０は脚３２，３２及びコロ３２ａ，３２ａによ り大穴２０，２０内にて回転可能に支持されている。そして、ベース３０，３０ は回転シャフト３３，３３、ギヤ３４，３４，３６，３６及び電動モータ３５， ３５によりそれぞれ回転されるようになっている。このように構成した変形例に おいては、グリーン１３上の一部Ａ１，Ａ２が回転されるので、グリーン１３の 一部Ａ１，Ａ２におけるカップ３７，３７の位置及び起伏が変更される。

【００１３】第２変形例 上記実施例及び前記第１変形例においてはグリーン１３の全体又は一部Ａ１， Ａ２を回転させるようにしたが、同回転に代えてグリーン１３の表面部分を上下 動させるように変形してもよい。この変形例は、図４に示すように、グリーン１ ３の表面全体又は表面一部分を各連結部を回転可能にヒンジ５１，５１…により 接続した複数の板部材５２，５２…で構成し、同板部材５２，５２…の上面全体 に人工芝３１を敷いておく。なお、板部材５２，５２…のいずれか一つ又は複数 には、上記実施例と同様に、人工芝３１を貫通したカップ３７が埋め込まれてい る。板部材５２，５２…の接続部の下方の大穴２０の底面上には昇降装置５３， ５３…が設置されている。昇降装置５３，５３…は電動モータ、駆動機構などに より構成されていて制御ユニット４２により制御され、ロッド５４，５４…を上 下動させる。ロッド５４，５４…の上端には上面を凸状球面に形成した押し上げ 部材５５，５５…が固着されており、各押し上げ部材５５，５５…は各板部材５ ２，５２…の連結部を上下動させる。

【００１４】 このように構成した変形例においては、昇降装置５３，５３…をそれぞれ作動 させて、ロッド５４，５４…及び押し上げ部材５５，５５…を上下動させる。こ れにより、板部材５２，５２…の連結部が上下動されて人工芝３１が部分的に上 下動されるので、グリーン１３の起伏が変化する。

【００１５】 なお、上記実施例に及び変形例１においては、グリーン１３上にカップ３７を 複数設けるようにしたが、カップ３７をグリーン１３上に一つのみ設けるように してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示すミニチュアゴルフの
１ホール分の平面図である。

【図２】 図１の２−２線に沿って見たグリーンの縦断
面図である。

【図３】 グリーン部の第１変形例を示す縦断面図であ
る。

【図４】 グリーン部の第２変形例を示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１１…ティーグランド、１２…フェアウェイ、１３…グ
リーン、３０…ベース、３１…人工芝、３２…脚、３３
…回転シャフト、３５…電動モータ、３７…カップ、５
１…ヒンジ、５２…板部材、５３…昇降装置、５５…押
し上げ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 グリーン上に設けたカップにゴルフボー
   ルを入れるミニチュアゴルフにおいて、グリーンの一部
   又は全部を変位可能に構成するとともに、同グリーンの
   一部又は全部を駆動して変位させる駆動機構を設けたこ
   とを特徴とするミニチュアゴルフ。