JPH0629526U - 車椅子の動力装置 - Google Patents

車椅子の動力装置

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JPH0629526U
JPH0629526U JP073538U JP7353892U JPH0629526U JP H0629526 U JPH0629526 U JP H0629526U JP 073538 U JP073538 U JP 073538U JP 7353892 U JP7353892 U JP 7353892U JP H0629526 U JPH0629526 U JP H0629526U
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JP
Japan
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drive
wheelchair
wheel
driven
drive wheel
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Pending
Application number
JP073538U
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English (en)
Inventor
春男 千葉
忠和 秋山
Original Assignee
有限会社シイ・ケイ・ビイ技術研究所
秋山精機工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力源によって駆動される車椅子において、
動力源の故障時においても、手動によって容易に走行を
可能とすること。 【構成】 車椅子の駆動輪と駆動源との間の駆動系に一
方向クラッチを設けることによって、駆動源側からの駆
動輪の駆動時には、駆動源から駆動輪に動力が伝達し、
駆動輪側からの手動によるその駆動輪の駆動において
は、その駆動輪が空転する関係になっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車椅子の動力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来における車椅子の駆動装置の上面図をシステム図によって示した ものである。 図3において、車椅子の進行方向dの左右における駆動輪10C、10Cの駆 動装置は、左右対称となっている。 それら左右の駆動装置は、直流モ−タ10の駆動軸10aがウオ−ム歯車減速 機10Aおよびウオ−ム減速機10Aの出力軸10bを介して駆動輪10Cに連 動している。
【0003】 上記従来における動力装置の作用は下記のようになっている。 左右の直流モ−タ10、10を駆動すると、その動力は駆動軸10a、ウオ− ム歯車減速機10Aおよび出力軸10bを介して駆動輪10Cを回転させる。 その両駆動輪10C、10Cの回転によって、車椅子は矢印d方向に進行する 。 また、左右方向への進路変更は、右の駆動輪10Cの回転速度に対して、左の 駆動輪10Cの回転速度を早く回転するように、左右の直流モ−タ10、10を 駆動制御してやれば、車椅子は右方向に旋回する。 また、左の駆動輪10Cの回転速度に対して、右の駆動輪10Cの回転速度を 早く回転するように、左右の直流モ−タ10、10を駆動制御してやれば、車椅 子は左方向に旋回する。
【0004】 上記直流モ−タ10の駆動において、ウオ−ム減速機10Aは、その性質から 駆動軸10aの側から駆動輪10Cの側を駆動することは可能であるが、その逆 の駆動輪10Cの側から出力軸10aの側を駆動することはできない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来における車椅子の駆動装置は、直流モ−タ10の故障あるいは直流モ −タ10の電源電池があがってしまった場合、手動によって駆動輪10Cを回転 させて車椅子を動かすことが不可能になってしまう。 それは、上記のように、ウオ−ム歯車減速機の存在によって、駆動輪10Cの 側から出力軸10aの側を駆動することができない性格の駆動になっているから である。 本考案の目的は、上記のような問題点を排除して、直流モ−タ側からの電力駆 動が不可能になった場合であっても、手動によって走行のできる車椅子の動力装 置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
椅子(1C)を固設したシャ−シ(1)に固設の駆動源(2)は、一方向クラ ッチ(3a)を介して駆動輪に連動し、その一方向クラッチは、その駆動源の側 からその駆動輪の側を駆動するとき回転動力の伝達を可能にし、その駆動輪の側 からその駆動源の側を駆動するとき、その駆動輪側のみが空転する関係に設けら れた構成となっている。
【0007】
【実施例】
図1は、本考案における車椅子の動力装置を上面図によって示したものであり 、図2は、図1におけるイ矢視図を示したものである。 図1における駆動輪4および7は進行方向dの両側に設けられているものであ り、駆動源となっている直流モ−タ2あるいは5から駆動輪4あるいは7を駆動 している駆動系は左右対称の構成となっている。したがって、以下の説明におい ては、主として、直流モ−タ2から駆動輪4に至る右側の駆動系について説明す る。
【0008】 直流モ−タ2の駆動軸2aは減速機3、減速機3の出力軸3a、一方向クラッ チ3b、スプロケット3A、チェイン3c、スプロケット4bおよび駆動軸4a を介して駆動輪4に連動し、一方向クラッチ3bは、駆動源である直流モ−タ2 の側からその駆動輪4の側を矢印c方向に駆動するとき回転動力の伝達を可能に し、駆動輪4の側から駆動源である直流モ−タ2の側を矢印b方向に駆動すると き、駆動輪4側のみが空転する関係に設けられている。
【0009】 駆動軸4aは軸受1cに軸支し、軸受1cは、図2に示すように、レバ−1E の一端に固着し、レバ−1Eの他端はシャ−シ1に固設のブラケット1bへ樞着 している。 軸受1cはシャ−シ1との間において、スプリング1aの附勢力によって下方 に向けて附勢されている。 直流モ−タ2および減速機3は、椅子1Cの下部であってシャ−シ1の一部で もある収納部1Dに固設されている。 手動回転可能な車輪1Bはシャ−シ1に軸支し、シャ−シ1の前方にはキャス タ1Aを設けている。 シャ−シ1の上部には、身体障害者等の着座する椅子1Cを設けた構成となっ ている。
【0010】 以上の本考案の実施例において、以下その作用を説明する。 両直流モ−タ2および5を同じ回転速度によって駆動すると、右側の直流モ− タ2は、駆動軸2a、減速機3、出力軸3a、一方向クラッチ3b、スプロケッ ト3A、チェイン3c、スプロケット4bおよび駆動軸4aを介して駆動輪4を 駆動する。 同様に、左側の直流モ−タ5は、減速機6、一方向クラッチ6a、スプロケッ ト6A、チェイン6b、スプロケット7bおよび駆動軸7aを介して駆動輪7を 駆動する。
【0011】 このように、左右の同じ駆動系の構成において、両直流モ−タ2および5が同 一回転速度によって駆動されると、両駆動輪4および7が同一回転速度で回転し て、車椅子は図1の矢印dの方向に直進走行する、 この場合、その走行においては、路面8に接している他の車輪1Bおよびキャ スタ1Aもその走行によって自然に回転する。
【0012】 上記、車椅子の直進走行に対して、その走行を左方に旋回させるときは、直流 モ−タ5の回転速度に対して直流モ−タ2の回転速度を早く回転させれば、上記 説明から理解できるように、駆動輪7の回転速度に対して駆動輪4の側が早く回 転するから、その左方への旋回が可能になる。また、直流モ−タ2側の回転速度 を早める程、その旋回半径は小さくなる。 同様に、その走行を右方に旋回させるときは、直流モ−タ2の回転速度に対し て直流モ−タ5の回転速度を早く回転させれば、駆動輪4の回転速度に対して駆 動輪7の側が早く回転するから、その右方への旋回が可能になる。また、その直 流モ−タ5側の回転速度を早める程、その右方への旋回半径が小さくなる。
【0012】 上記のような走行において、図1および2の車椅子は、従来の車輪1Bとキャ スタ1Aをそのまま装着している。 その結果、本実施例における車椅子の車輪数は、片側3輪となっている。 このようなことから、図2に示すような悪路の路面8となっている場合、いず れかの車輪が浮き上がるようになり易いことになる。 しかし、駆動輪4には下方向に向けて、常にスプリング1aの附勢力が与えら れているから、いずれの車輪が浮き上がることもなく、且つ駆動輪4が路面8に 対して接地圧を十分に保ち、路面8に対してその駆動力を保持し車椅子の走行を 可能にしている。
【0013】 このような、直流モ−タ2および5による走行に対して、直流モ−タ2あるい は5の故障、あるいはその電源電池(図示せず)が上がってしまった場合は、従 来と同様、車輪1Bを手によって矢印a方向に回転させれば、下記のように車椅 子が容易に走行可能となる。
【0014】 車輪1Bを上記のように手動によって回転させると、その回転によって車椅子 が前方に走行し、そのことによって路面に圧接している駆動輪4および7も矢印 b方向へ同時に回転することにはなる。 しかし、直流モ−タ2あるいは5と駆動輪4あるいは7との間には、一方向ク ラッチ3bあるいは6aを設けているから、その手動走行によって駆動輪4およ び7のみが路面8上を転がりながら引きずられて矢印bの方向に空転する。すな わち、一方向クラッチ3bおよび6aの入力側である減速機3および6と直流モ −タ2および5は、車輪4および7側から回転させられることなく停止している 。 したがって、その手動による車椅子の走行は、電力による駆動装置が装着して いても、それ程、重いものにはならない。
【0015】 上記実施例においては、車輪1Bと別に駆動輪4および7を付設し、これを直 流モ−タ2および7によって駆動している。しかし、これら直流モ−タ2および 5は、一方向クラッチを介して駆動輪4および7に代わって車輪1Bを駆動する 構成にしてもよい。すなわち、その場合、車輪1Bが駆動輪になる。 また、駆動輪4および7はスプリングによって下方への附勢力を与えているが 、これは、スプリングに代わって、空気圧アクチュエ−タあるいは油圧アクチュ エ−タによって下方への附勢力を与える方法としてもよい。 また、上記実施例においては、左右駆動輪4および7を設け、それら各駆動輪 4および7ごとに、駆動源として直流モ−タ2および7を設けている。 しかし、キャスタ1Aの操舵が可能になっていれば、その駆動輪は車椅子の左 右方向中心に1個あればよい。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の車椅子の動力装置は下記の効果を有 している。 駆動源2あるいは5は、一方向クラッチ3aあるいは6aを介して駆動輪に連 動する構成となっているため、駆動源の故障等によってその駆動が不可能になっ た場合であっても、手動によって容易にその車椅子を動かすことが可能になって いる。 したがって、そのような動力源の故障によって、車椅子に乗った身障者が街中 にあって身動きできなくなるような心配から解放されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における車椅子の動力装置を上面図によ
って示した場合のシステム図を示したものである。
【図2】図1におけるイ矢視図を示したものである。
【図3】従来における車椅子の動力装置をシステム図に
よって示したものである。
【符号の説明】
1 シャ−シ、 1a スプリング、 1c 軸受、
1A キャスタ、 1B 車輪、 1C 椅子、 2お
よび5 直流モ−タ、 3および6 減速機、3bおよ
び6a 一方向クラッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子(1C)を固設したシャ−シ(1)
    に固設の駆動源(2)は、一方向クラッチ(3a)を介
    して駆動輪に連動し、その一方向クラッチは、その駆動
    源の側からその駆動輪の側を一方の側に駆動するとき回
    転動力の伝達を可能にし、その駆動輪の側からその駆動
    源の側を前記一方の側に駆動するとき、その駆動輪側の
    みが空転する関係に設けられた構成となっている車椅子
    の動力装置。
JP073538U 1992-09-30 1992-09-30 車椅子の動力装置 Pending JPH0629526U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP073538U JPH0629526U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 車椅子の動力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP073538U JPH0629526U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 車椅子の動力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0629526U true JPH0629526U (ja) 1994-04-19

Family

ID=13521116

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP073538U Pending JPH0629526U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 車椅子の動力装置

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JP (1) JPH0629526U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998055066A1 (fr) * 1997-06-06 1998-12-10 Misawahomu Kabushiki Kaisha Fauteuil roulant

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998055066A1 (fr) * 1997-06-06 1998-12-10 Misawahomu Kabushiki Kaisha Fauteuil roulant

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