JPH06294906A - カラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ

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JPH06294906A
JPH06294906A JP8156593A JP8156593A JPH06294906A JP H06294906 A JPH06294906 A JP H06294906A JP 8156593 A JP8156593 A JP 8156593A JP 8156593 A JP8156593 A JP 8156593A JP H06294906 A JPH06294906 A JP H06294906A
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浩史 久保田
Shoichi Ishihara
將市 石原
Midori Tsukane
みどり 塚根
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可視光を強く散乱し、かつ散乱光を白色とす
るカラーフィルタを実現すること。 【構成】 カラーモザイクR13、G14、B15内に
分散含有する顔料粒子16、17、18の平均粒径を3
00nm以上で500nm以下とし、さらに、それら顔
料粒子16、17、18の平均粒径をR>G>Bの順に
大きくする。 【効果】 顔料粒子の大きさでフィルタ透過光の散乱強
度が変化する。顔料粒子の平均粒径を可視光の波長程度
とすることで可視光を強く散乱するカラーフィルタが得
られる。また、長波長の光ほど散乱を受けにくいのでR
GBの顔料粒子の平均粒径をR>G>Bとすることで散
乱光を白色とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルタと、そ
れを用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている液晶表示装置はT
N、STNモードを用いたものがほとんどである。これ
らは薄型で低電力駆動といった利点を有する反面、視野
角が狭いという問題がある。
【0003】そこで、液晶パネルの視角を広くする一つ
の方法として、液晶パネルを透過した光を全方位に散乱
させて視角方向の光を平均化し、急激な輝度変化をなく
す方法がある。
【0004】従来、このようにパネル透過光を散乱させ
る方法として散乱板が用いられていた。しかし、散乱板
を用いるとパネルの構造が複雑になりバックライトの発
熱を放射冷却するための機構設計が困難になること、及
び散乱板を用いることでパネルの価格コストが上昇する
等の問題が生じていた。そのため散乱板等を用いないで
カラーフィルタ層に散乱性能を持たせる方法が望まれて
いた。
【0005】図7に、そのような工夫を施した従来のカ
ラーフィルタの構成図を示す。ガラス基板100上に遮
光層としてクロム薄膜101がパターニングされてお
り、そのクロム薄膜101の間に赤色顔料粒子106が
分散含有された赤色カラーモザイク103、緑色顔料粒
子107が分散含有された緑色カラーモザイク104、
青色顔料粒子108が分散含有された青色カラーモザイ
ク105が形成されている。それらカラーモザイク10
3、104、105上には、アクリル系樹脂からなるオ
ーバーコート層109とITO電極102が積層されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8は従来のカラーフ
ィルタに含有される顔料粒子の平均粒径を示すグラフで
ある。図8の横軸は、顔料粒子の含有率を示している
(図8は、河内健、液晶パネル用カラーフィルタ作製技
術、トリケップス社1991年刊行より抜粋した)。
【0007】この図からわかるように従来のカラーフィ
ルタに含有される顔料粒子の平均粒径は約40nm程度
であった。この平均粒径40nmは、フィルタ透過光に
対応する可視光領域の波長の大きさ、400nmから8
00nmに比べて10分の1から20分の1の大きさで
あり、顔料粒子によるフィルタ透過光の散乱強度は非常
に小さい。このため従来のカラーフィルタでは、フィル
タ透過光を全方位に強く散乱するものが得られなかっ
た。
【0008】また、液晶パネル表示を考えた場合、RG
Bのカラーモザイクからの散乱光を合成した光は白色に
近い必要があった。しかし従来のカラーフィルタに含ま
れる顔料粒子の大きさ、分散密度等はRGBのカラーモ
ザイクで全て同程度でありフィルタ散乱光を白色にする
ことができなかった。
【0009】本発明はこのような従来のカラーフィルタ
の課題を解決するもので、フィルタ透過光を全方位に強
く散乱し、また、フィルタ散乱光が白色となるカラーフ
ィルタ及び、広視角で色再現性に優れた液晶表示装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーフィルタ
は、カラーフィルタ内の顔料粒子の平均粒径を300n
m以上、500nm以下とすることで、パネル透過光を
強く散乱するものである。
【0011】さらに、本発明のカラーフィルタは、赤色
カラーモザイク内の赤色顔料粒子の平均粒径をL1、緑
色カラーモザイク内の緑色顔料粒子の平均粒径をL2、
青色カラーモザイク内の青色顔料粒子の平均粒径をL3
としたときに、L1とL2とL3の間にL1>L2>L
3が成り立つことで散乱光を白色とするものである。
【0012】また、本発明の他のカラーフィルタは、赤
色カラーモザイク内の赤色顔料粒子の分散密度をD1、
緑色カラーモザイク内の緑色顔料粒子の分散密度をD
2、青色カラーモザイク内の青色顔料粒子の分散密度を
D3としたときに、D1とD2とD3の間にD1>D2
>D3が成り立つことで散乱光を白色とするものであ
る。
【0013】また、本発明の他のカラーフィルタは、赤
色顔料粒子と、赤色顔料粒子に接し、かつ支持するマト
リクス材(1)との屈折率差をE1、緑色顔料粒子と、
緑色顔料粒子に接し、かつ支持するマトリクス材(2)
との屈折率差をE2、青色顔料粒子と、青色顔料粒子に
接し、かつ支持するマトリクス材(3)との屈折率差を
E3としたときに、E1とE2とE3の間にE1>E2
>E3が成り立つことで散乱光を白色とするものであ
る。
【0014】また、本発明の他のカラーフィルタは、一
つのカラーモザイク内に、顔料粒子と、マトリクス材と
は屈折率が異なる別の粒子を混合して含有したものであ
る。
【0015】さらに、本発明のカラーフィルタは、赤色
カラーモザイクに混合した粒子(1)の平均粒径をR
1、緑色カラーモザイクに混合した粒子(2)の平均粒
径をR2、青色カラーモザイクに混合した粒子(3)の
平均粒径をR3としたときに、R1とR2とR3の間に
R1>R2>R3が成り立つことで散乱光を白色とする
ものである。
【0016】また、本発明の他のカラーフィルタは、赤
色カラーモザイクに混合した粒子(1)の分散密度をB
1、緑色カラーモザイクに混合した粒子(2)の分散密
度をB2、青色カラーモザイクに混合した粒子(3)の
分散密度をB3としたときに、B1とB2とB3の間に
B1>B2>B3が成り立つことで散乱光を白色とする
ものである。また、本発明の他のカラーフィルタは、赤
色カラーモザイクに混合した粒子(1)とマトリクス材
(1)との屈折率差をK1、緑色カラーモザイクに混合
した粒子(2)とマトリクス材(2)との屈折率差をK
2、青色カラーモザイクに混合した粒子(3)とマトリ
クス材(3)との屈折率差をK3としたときに、K1と
K2とK3の間にK1>K2>K3が成り立つことで散
乱光を白色とするものである。
【0017】なお、上記の粒子(1)、粒子(2)、お
よび粒子(3)の平均粒径は、300nm以上、500
nm以下であり、パネル透過光を強く散乱するものが望
ましい。
【0018】
【作用】フィルタ透過光を全方位に強く散乱するために
は、フィルタ透過光を散乱体で強く散乱する必要があ
る。散乱体としては、カラーフィルタに含まれる顔料粒
子、またはカラーモザイク内に故意に混合した粒子(以
下、散乱粒子と呼ぶ。)が考えられる。以下、散乱体に
よる散乱のメカニズムを主に顔料粒子を例に挙げて説明
する。このメカニズムは、上記の散乱粒子に関しても同
等である。
【0019】散乱強度は、一般に透過光の波長と散乱体
の大きさで決まる。
【0020】光の散乱には、散乱体の大きさが波長に比
べて十分に小さい場合のレイリー散乱と、波長と同程度
の場合のキルヒホッフの回折による散乱がある。
【0021】このときの散乱強度はキルヒホッフの回折
による散乱のほうが、レイリー散乱よりもかなり大き
い。したがって、顔料粒子によるフィルタ透過光の散乱
を考えた場合、顔料粒子の大きさがフィルタ透過光の波
長と同程度以上であるほうが強い散乱が得られることが
わかる。一方、顔料粒子の粒径が大きくなると散乱強度
が強くなりすぎてパネルを直進する光の透過光強度が小
さくなりカラーフィルタとしての役目を果たさない。そ
のためパネル透過光を全方位に散乱させ、かつカラーフ
ィルタとしての役目を果たすという条件を満たす顔料粒
子の平均粒径には上限と下限が存在する。図9は緑色光
に対する顔料粒子の平均粒径とフィルタピーク透過率を
示している(図9は、河内健、液晶パネル用カラーフィ
ルタ作製技術、トリケップス社1991年刊行より抜粋
した)。この図より顔料粒子の平均粒径が0.47μm
でピーク透過率が60%になることがわかる。このこと
は平均粒径が0.47μmでは40%の光が散乱されて
いることを示している。
【0022】同様に顔料粒子の平均粒径が0.37μm
で80%の透過率が得られている。
【0023】パネルの正面コントラストをある程度保つ
ためには、フィルタ透過率は60%程度は必要であると
考えられる。また、視角を考えた場合、散乱光の割合は
20%程度は必要と考えられる。
【0024】以上のことから緑色光に対する散乱を考え
た場合の顔料粒子の平均粒径の範囲は、0.37μmか
ら0.47μmが最適であると考えられる。
【0025】一般にカラーフィルタには赤色、緑色、青
色の三色のカラーモザイクが存在し、透過波長によって
透過光を散乱するのに最適の顔料粒子の粒径が異なる。
RGBの波長範囲が400nmから750nmであるこ
とより、カラーフィルタでの散乱を考えた場合に必要な
顔料粒子の平均粒径の範囲は、上記の緑色光の場合より
も若干広いほうが良く顔料の平均粒径は0.3μm程度
以上0.5μm程度以下が望ましいと考えられる。
【0026】次に、カラーフィルタの散乱光を白色にす
るためには、RGBのカラーモザイクからの散乱光をR
GBで均一の強度とする必要がある。一般に光の散乱強
度は波長によって異なり、長波長の光ほど散乱を受けに
くい。一方、顔料粒子による散乱強度は、顔料粒子の粒
径、分散密度、周辺媒質との屈折率差等で決まり、これ
らが大きいほど散乱強度は強くなる。
【0027】したがって、カラーフィルタの散乱光を白
色とするためには、RGBのカラーモザイク内の顔料粒
子の平均粒径、分散密度、および周辺媒質との屈折率差
をR>G>Bの順に大きくすれば白色となる。
【0028】このことは、カラーモザイク内に混合した
散乱粒子に関しても同様である。散乱粒子を用いてカラ
ーフィルタの散乱光を白色とするためには、RGBのカ
ラーモザイク内の散乱粒子の平均粒径、分散密度、およ
び周辺媒質との屈折率差をR>G>Bの順に大きくすれ
ば白色となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0030】(実施例1)図1は、本発明のカラーフィ
ルタの実施例1の断面図である。ガラス基板10上に、
蒸着とエッチングの手法を用いてブラックマトリクスと
してクロム薄膜11を幅10μm、高さ0.5μmで形
成した。さらに約0.48μmの大きさに形成した赤色
顔料粒子16をPVA/スチルバゾルレジストに、マト
リクス容量部50%、顔料容量部50%の割合で分散含
有した後、レジストを基板に塗布しプリベーク後に露光
と現像、及びポストベーク処理を施してカラーモザイク
13を厚さ3μm、幅100μmの直方体の形状に形成
した。カラーモザイクはカラーモザイクR13、カラー
モザイクG14、カラーモザイクB15の3種類を作成
した。
【0031】RGBのカラーモザイクを作成する際には
レジスト内に分散含有する顔料粒子の種類と平均粒径を
RGBで順次変えて、レジスト塗布以降の処理を3回繰
り返した。尚、Rの顔料粒子としてパーマネントレッド
4R、Gの顔料粒子としてフタロシアニングリーン、B
の顔料粒子としてフタロシアニンブルーを用いた。ま
た、RGBの顔料粒子の平均粒径は、フィルタ作成前に
レーザー顕微鏡を用いて観察した結果、Rで0.48μ
m、Gで0.40μm、Bで0.30μmであった。
尚、平均粒径は顔料粒子の粒径を、その粒径の顔料粒子
の個数で重みをつけて平均して求めた。図11に、本実
施例におけるGの顔料粒子の粒径分布を示した。
【0032】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層19を作成した。さらにオーバーコ
ート層19の上に透明電極膜であるITO電極12を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0033】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。図10に従
来のカラーフィルタの視角特性を点線で、本発明のカラ
ーフィルタの視角特性を実線で示した。図10から本発
明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比べて
直進光輝度がやや低く、その分、散乱光が大きくなって
いることがわかる。
【0034】また、従来のフィルタと本発明のカラーフ
ィルタの散乱光を、パネル正面から極角方向に20度傾
けた位置で分光測定機を用いて測定し色度座標を求めた
結果を図12に示した。この結果からわかるように、従
来のカラーフィルタに比べて、パネル透過光をより視角
全方位に散乱し、かつ散乱光を白色とすることができる
カラーフィルタを実現することができた。
【0035】尚、顔料粒子の平均粒径は上記例に限らず
300nm以上、500nm以下であれば同等の効果が
得られる。この平均粒径は、あくまでも顔料粒子の粒径
を個数で重みを付けて平均したものであり、顔料中に従
来使用されている40nm程度の粒子径の顔料粒子を含
んでいても良いことは言うまでもない。
【0036】また、カラーモザイク、クロム薄膜の幅と
厚さも、上記例以外の任意の値で良い。
【0037】また、オーバーコート層には上記のアクリ
ル系樹脂以外にもエポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、ポ
リイミド系樹脂を用いても良い。
【0038】また、オーバーコート層はなくても良い。
【0039】また、顔料粒子は上記例に限らず無機、有
機の任意の顔料粒子で良い。また、ブラックマトリクス
としては上記のクロムに限らず黒色染料を用いても良
い。
【0040】また、上記例ではブラックマトリクスを作
成したが、RGBのカラーモザイクを三色重ね合わせて
ブラックマトリクスの代わりとしても良い。
【0041】また、カラーフィルタの作成方法は、上記
のフォトリトグラフを用いる方法以外にも電着転写法、
もしくは印刷法を用いても良い。
【0042】(実施例2)次に、本発明のカラーフィル
タの実施例2の概略を説明する。
【0043】図2は本発明のカラーフィルタの実施例2
を示す断面図である。ガラス基板20上に、蒸着とエッ
チングの手法を用いてブラックマトリクスとしてクロム
薄膜21を幅10μm、高さ0.5μmで形成した。そ
して、約0.4μmの大きさに形成した赤色顔料粒子2
6をPVA/スチルバゾルレジストに、マトリクス容量
部が40%、顔料容量部が65%の割合で分散含有した
後、レジストを基板に塗布しプリベーク後に露光と現
像、及びポストベーク処理を施してカラーモザイク23
を厚さ3μm、幅100μmの直方体の形状に形成し
た。カラーモザイクはカラーモザイクR23、カラーモ
ザイクG24、カラーモザイクB25の3種類を作成し
た。
【0044】RGBのカラーモザイクを作成する際に
は、レジスト内に分散含有する顔料粒子の種類と分散密
度をRGBで順次変えて、レジスト塗布以降の処理を3
回繰り返した。尚、Rの顔料粒子としてパーマネントレ
ッド4R、Gの顔料粒子としてフタロシアニングリー
ン、Bの顔料粒子としてフタロシアニンブルーを用い
た。また、RGBの顔料粒子の分散密度はフィルタ作成
前にレーザー顕微鏡を用いて観察した結果、Rの顔料容
量部が約65%、Gの顔料容量部が約53%、Bの顔料
容量部が約42%であった。
【0045】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層29を作成した。さらにオーバーコ
ート層29の上に透明電極膜であるITO電極22を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0046】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。その結果、
本発明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比
べて直進光輝度がやや低く、その分散乱光が大きくなっ
ていた。
【0047】また、従来のフィルタと本発明のカラーフ
ィルタの散乱光をパネル正面から極角方向に20度傾け
て分光測定機で測定し色度座標を求めた結果、従来のカ
ラーフィルタに比べて、パネル透過光の散乱光がより白
色に近くなっていた。
【0048】この結果、従来のカラーフィルタに比べ
て、パネル透過光をより視角全方位に散乱し、かつ散乱
光を白色とすることができるカラーフィルタを実現する
ことができた。
【0049】尚、顔料粒子の平均粒径は上記例に限らず
300nm以上、500nm以下であれば同等の効果が
得られる。この平均粒径は、あくまでも顔料粒子の粒径
を個数で重みを付けて平均したものであり、顔料中に従
来使用されている40nm程度の粒子径の顔料粒子を含
んでいても良いことは言うまでもない。
【0050】また、顔料粒子の分散密度は上記例に限ら
ず、顔料粒子の粒径により適当な値をとることができ
る。
【0051】(実施例3)次に、本発明のカラーフィル
タの実施例3を説明する。
【0052】図3は本発明のカラーフィルタの実施例3
を示す断面図である。ガラス基板30上に、蒸着とエッ
チングの手法を用いてブラックマトリクスとしてクロム
薄膜31を幅10μm、高さ0.5μmで形成した。
【0053】約0.35μmの大きさに形成した赤色顔
料粒子36をPVA/スチルバゾルレジストに、マトリ
クス容量部50%、顔料容量部50%の割合で分散含有
した後、レジストを基板に塗布しプリベーク後に露光と
現像、及びポストベーク処理を施してカラーモザイク3
3を厚さ3μm、幅100μmの直方体の形状に形成し
た。カラーモザイクはカラーモザイクR33、カラーモ
ザイクG34、カラーモザイクB35の3種類を作成し
た。
【0054】RGBのカラーモザイクを作成する際に
は、顔料粒子の周辺マトリクス材であるPVA/スチル
バゾルレジストの屈折率を、RGBで順次変えて、レジ
スト塗布以降の処理を3回繰り返した。尚、Rの顔料粒
子としてパーマネントレッド4R、Gの顔料粒子として
フタロシアニングリーン、Bの顔料粒子としてフタロシ
アニンブルーを用いた。
【0055】このとき、RGBの顔料粒子とマトリクス
材との屈折率差は、Rで0.24、Gで0.13、Bで
0.08であった。
【0056】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層39を作成した。さらにオーバーコ
ート層39の上に透明電極膜であるITO電極32を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0057】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。その結果、
本発明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比
べて直進光輝度がやや低く、その分散乱光が大きくなっ
ていた。
【0058】また、従来のフィルタと本発明のカラーフ
ィルタの散乱光をパネル正面から極角方向に20度傾け
て分光測定機で測定し色度座標を求めた結果、従来のカ
ラーフィルタに比べて、パネル透過光の散乱光がより白
色に近くなっていた。
【0059】この結果、従来のカラーフィルタに比べ
て、パネル透過光をより視角全方位に散乱し、かつ散乱
光を白色とすることができるカラーフィルタを実現する
ことができた。
【0060】尚、顔料粒子の平均粒径は上記例に限らず
300nm以上、500nm以下であれば同等の効果が
得られる。この平均粒径は、あくまでも顔料粒子の粒径
を個数で重みを付けて平均したものであり、顔料中に従
来使用されている40nm程度の粒子径の顔料粒子を含
んでいても良いことは言うまでもない。
【0061】また、顔料粒子の分散密度は上記例に限ら
ず、顔料粒子の粒径により適当な値をとることができ
る。
【0062】また、顔料粒子とマトリクス材の屈折率差
も上記例に限らない。
【0063】また、顔料粒子をマイクロカプセルに封入
して用いても良い。
【0064】(実施例4)次に、本発明のカラーフィル
タの実施例4を説明する。
【0065】図4は本発明のカラーフィルタの実施例4
の断面図である。ガラス基板40上に、蒸着とエッチン
グの手法を用いてブラックマトリクスとしてクロム薄膜
41を幅10μm、高さ0.5μmで形成した。さらに
約40nmの大きさの赤色顔料粒子46と平均粒径が
0.48μmのガラスビーズ50の混合物をPVA/ス
チルバゾルレジストに、マトリクス容量部が30%、顔
料容量部が40%、ガラスビーズ容量部が30%の割合
で分散含有した後、レジストを基板に塗布しプリベーク
後に露光と現像、及びポストベーク処理を施してカラー
モザイク43を厚さ3μm、幅100μmの直方体の形
状に形成した。カラーモザイクはカラーモザイクR4
3、カラーモザイクG44、カラーモザイクB45の3
種類を作成した。
【0066】RGBのカラーモザイクを作成する際に
は、レジスト内に分散含有する顔料粒子の種類とガラス
ビーズの平均粒径をRGBで順次変えて、レジスト塗布
以降の処理を3回繰り返した。尚、Rの顔料粒子として
パーマネントレッド4R、Gの顔料粒子としてフタロシ
アニングリーン、Bの顔料粒子としてフタロシアニンブ
ルーを用いた。また、RGBに分散したガラスビーズの
平均粒径はフィルタ作成前にレーザー顕微鏡を用いて観
察した結果、Rで0.48μm、Gで0.40μm、B
で0.30μmであった。尚、平均粒径はガラスビーズ
の粒径を、その粒径のガラスビーズの個数で重みをつけ
て平均して求めた。
【0067】また、このとき用いたガラスビーズはSi
O2-Na2O-CaO系のビーズで屈折率が1.52であっ
た。
【0068】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層49を作成した。さらにオーバーコ
ート層49の上に透明電極膜であるITO電極42を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0069】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。その結果、
本発明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比
べて直進光輝度がやや低く、その分散乱光が大きくなっ
ていた。
【0070】また、従来のフィルタと本発明のカラーフ
ィルタの散乱光をパネル正面から極角方向に20度傾け
て分光測定機で測定し色度座標を求めた結果、従来のカ
ラーフィルタに比べて、パネル透過光の散乱光がより白
色に近くなっていた。
【0071】この結果、従来のカラーフィルタに比べ
て、パネル透過光をより視角全方位に散乱し、かつ散乱
光を白色とすることができるカラーフィルタを実現する
ことができた。
【0072】なお、ガラスビーズの平均粒径は上記例に
限らず300nm以上、500nm以下であれば同等の
効果が得られる。この平均粒径は、あくまでもガラスビ
ーズの粒径を個数で重みを付けて平均したものであり、
ガラスビーズ中に300nm以下の粒子径のガラスビー
ズを含んでいても良いことは言うまでもない。
【0073】また、ガラスビーズの屈折率の値も任意で
良い。ガラスビーズ以外にも樹脂ビーズを用いても良
い。
【0074】また、顔料粒子の平均粒径も上記以外の任
意の値で良い。
【0075】また、顔料粒子は上記例に限らず無機、有
機の任意の顔料粒子で良い。また、カラーモザイク、ク
ロム薄膜の幅と厚さも上記例以外の任意の値で良い。
【0076】(実施例5)次に、本発明のカラーフィル
タの実施例5を説明する。
【0077】図5は本発明のカラーフィルタの実施例5
の断面図である。ガラス基板60上に、蒸着とエッチン
グの手法を用いてブラックマトリクスとしてクロム薄膜
61を幅10μm、高さ0.5μmで形成した。約40
nmの大きさの赤色顔料粒子66と平均粒径が0.35
μmのガラスビーズ70の混合物をPVA/スチルバゾ
ルレジストに、マトリクス容量部が30%、顔料容量部
が30%、ガラスビーズ容量部が42%の割合で分散含
有した後、レジストを基板に塗布しプリベーク後に露光
と現像、及びポストベーク処理を施してカラーモザイク
63を厚さ3μm、幅100μmの直方体の形状に形成
した。カラーモザイクはカラーモザイクR63、カラー
モザイクG64、カラーモザイクB65の3種類を作成
した。
【0078】RGBのカラーモザイクを作成する際に
は、レジスト内に分散含有する顔料粒子の種類とガラス
ビーズの分散密度をRGBで順次変えて、レジスト塗布
以降の処理を3回繰り返した。尚、Rの顔料粒子として
パーマネントレッド4R、Gの顔料粒子としてフタロシ
アニングリーン、Bの顔料粒子としてフタロシアニンブ
ルーを用いた。また、RGBのカラーモザイク内のガラ
スビーズの分散密度はフィルタ作成前にレーザー顕微鏡
を用いて観察した結果、ガラスビーズ容量部が、Rで約
42%、Gで約31%、Bで約25%であった。
【0079】また、このとき用いたガラスビーズはSi
O2-Na2O-CaO系のビーズで屈折率が1.52であっ
た。
【0080】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層69を作成した。さらにオーバーコ
ート層69の上に透明電極膜であるITO電極62を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0081】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。その結果、
本発明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比
べて直進光輝度がやや低く、その分散乱光が大きくなっ
ていた。
【0082】また、従来のフィルタと本発明のカラーフ
ィルタの散乱光をパネル正面から極角方向に20度傾け
て分光測定機で測定し色度座標を求めた結果、従来のカ
ラーフィルタに比べて、パネル透過光の散乱光がより白
色に近くなっていた。
【0083】この結果、従来のカラーフィルタに比べ
て、パネル透過光をより視角全方位に散乱し、かつ散乱
光を白色とすることができるカラーフィルタを実現する
ことができた。
【0084】尚、ガラスビーズの平均粒径は上記例に限
らず300nm以上、500nm以下であれば同等の効
果が得られる。この平均粒径は、あくまでもガラスビー
ズの粒径を個数で重みを付けて平均したものであり、ガ
ラスビーズ中に300nm以下の粒子径のガラスビーズ
を含んでいても良いことは言うまでもない。
【0085】また、顔料粒子の平均粒径は上記以外の任
意の値で良い。
【0086】また、ガラスビーズの分散密度は上記例に
限らず、ガラスビーズの粒径により適当な値をとること
ができる。ガラスビーズの代わりに樹脂ビーズを用いて
も良い。
【0087】(実施例6)次に、本発明のカラーフィル
タの実施例6を説明する。
【0088】図6は本発明のカラーフィルタの実施例6
の断面図である。ガラス基板80上に、蒸着とエッチン
グの手法を用いてブラックマトリクスとしてクロム薄膜
81を幅10μm、高さ0.5μmで形成した。約40
nmの大きさに形成した赤色顔料粒子86と平均粒径が
0.35μmのガラスビーズA90の混合物をPVA/
スチルバゾルレジストに、マトリクス容量部30%、顔
料容量部40%、ガラスビーズ容量部30%となる割合
で分散含有した後、レジストを基板に塗布しプリベーク
後に露光と現像、及びポストベーク処理を施してカラー
モザイク83を厚さ3μm、幅100μmの直方体の形
状に形成した。カラーモザイクはカラーモザイクR8
3、カラーモザイクG84、カラーモザイクB85の3
種類を作成した。
【0089】RGBのカラーモザイクを作成する際に
は、ガラスビーズの屈折率をRGBで順次変えて、レジ
スト塗布以降の処理を3回繰り返した。尚、Rの顔料粒
子としてパーマネントレッド4R、Gの顔料粒子として
フタロシアニングリーン、Bの顔料粒子としてフタロシ
アニンブルーを用いた。
【0090】このとき、Rに混合したガラスビーズA9
0は屈折率が2.20、Gに混合したガラスビーズB9
1は屈折率が1.93、Bに混合したガラスビーズC9
2は屈折率が1.52のものを用いた。なお、ガラスビ
ーズA90は、TiO2-BaO-ZnO系、ガラスビーズB
91は、TiO2-BaO-SiO2系、ガラスビーズC92
は、SiO2-Na2O-CaO系である。
【0091】このとき、RGBに含有されたガラスビー
ズとマトリクス材との屈折率差は、Rで0.80、Gで
0.53、Bで0.12であった。
【0092】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層89を作成した。さらにオーバーコ
ート層89の上に透明電極膜であるITO電極82を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0093】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。その結果、
本発明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比
べて直進光輝度がやや低く、その分散乱光が大きくなっ
ていた。
【0094】また、従来のフィルタと本発明のカラーフ
ィルタの散乱光をパネル正面から極角方向に20度傾け
て分光測定機で測定し色度座標を求めた結果、従来のカ
ラーフィルタに比べて、パネル透過光の散乱光がより白
色に近くなっていた。
【0095】この結果、従来のカラーフィルタに比べ
て、パネル透過光をより視角全方位に散乱し、かつ散乱
光を白色とすることができるカラーフィルタを実現する
ことができた。
【0096】尚、ガラスビーズの平均粒径は上記例に限
らず300nm以上、500nm以下であれば同等の効
果が得られる。この平均粒径は、あくまでもガラスビー
ズの粒径を個数で重みを付けて平均したものであり、ガ
ラスビーズ中に300nm以下の粒子径のガラスビーズ
を含んでいても良いことは言うまでもない。
【0097】また、顔料粒子の平均粒径は、上記以外の
任意の値で良い。
【0098】また、ガラスビーズの分散密度と屈折率は
上記例に限らず、ガラスビーズの粒径により適当な値を
とることができる。ガラスビーズの代わりに樹脂ビーズ
を用いても良い。また、ガラスビーズをマイクロカプセ
ルに封入して用いても良い。
【0099】(実施例7)次に、本発明のカラーフィル
タを用いた液晶表示装置について図面を用いて説明す
る。図13は、本発明のカラーフィルタを用いた液晶表
示装置の一実施例の構成図である。液晶表示装置は、少
なくとも、液晶を構成要素に含む液晶パネル130、カ
ラーフィルタ131、および液晶パネルを駆動するため
の駆動ドライバ132から成る。駆動ドライバ132で
発生する駆動電圧を、液晶パネル130に印加し、液晶
パネル130と、カラーフィルタ131を用いてカラー
表示を行う。
【0100】本実施例に用いた液晶パネルは、アクティ
ブ素子としてTFTを持ち、対角2.8インチサイズで
ソース479ライン×ゲート720ライン、画素数34
4880のマトリクス基板と、クロム(厚み1000
A)のブラックマトリクスを有する対向基板を、厚さ5
μmで貼り合わせたものである。また、基板を貼り合わ
せた後で、ネマチック液晶−等方性液体転移温度が90
℃のPCH系混合液晶を真空注入した。
【0101】本実施例に用いたカラーフィルタ131
は、上記の実施例1に記したカラーフィルタと同一のも
のであり、液晶パネル130の大きさに形成した後、液
晶パネル130に積層した。また、駆動ドライバ132
は、1フィールドごとに各々のソースラインでの信号の
極性が反転して、液晶に交流が印加されるような、1フ
ィールド反転駆動法が行える駆動ドライバである。
【0102】液晶表示装置を作成した後、光電子増倍管
を用いて素子のコントラスト分布を測定したところ、コ
ントラスト10の領域が、反主視角側で、パネル正面か
ら極角方向に18゜までとなり、従来のカラーフィルタ
を用いた場合の10゜と比べて広くなっていることがわ
かった。また、極角方向にパネルを20度だけ傾けた状
態で、分光測定機を用いて白レベルの色度を測定したと
ころ、従来のカラーフィルタを用いた液晶表示装置より
も、より白色に近い表示が得られた。その結果、従来よ
りも広視角で色再現性の良い液晶表示装置が得られた。
【0103】なお、上記実施例では、液晶パネルとして
TFT型液晶パネルを用いたが、これは単純マトリクス
型液晶パネルなど、液晶を構成要素の一つとするパネル
なら任意のパネルで良い。
【0104】また、液晶は上記の例に限らず、フッソ系
等の任意の液晶で良い。
【0105】また、カラーフィルタは、上記の実施例1
のカラーフィルタに限らず、実施例2、実施例3、実施
例4、実施例5、あるいは実施例6のカラーフィルタを
用いても良い。
【0106】また、液晶パネルの駆動方法も上記の1フ
ィールド反転駆動法によらず、1カラム反転駆動など任
意の駆動方法でも良い。
【0107】なお、添加される粒子は、ガラスビーズに
限らず、他の粒子でもかまわない。
【0108】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明のカラーフィルタは、カラーモザイク内における
散乱体の平均粒径、分散密度、周辺媒質との屈折率差
を、R>G>Bの順に大きくすることで、フィルタ透過
光を白色にすることができるものである。
【0109】また、本発明は、粒子の平均粒子径が、3
00nm乃至500nmである顔料粒子や粒子を、パネ
ル透過光の散乱体としてカラーフィルタに分散含有させ
た場合は、従来、40nm程度の平均粒径の顔料を分散
含有したカラーフィルタよりもフィルタ透過光を可視光
領域で強く散乱することができるものである。
【0110】また、液晶パネルに本発明のカラーフィル
タを積層した液晶表示装置を作成することで、広視角で
色再現性の良い液晶表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のカラーフィルタの断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例2のカラーフィルタの断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例3のカラーフィルタの断面図で
ある。
【図4】本発明の実施例4のカラーフィルタの断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例5のカラーフィルタの断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例6のカラーフィルタの断面図で
ある。
【図7】従来のカラーフィルタの構成図である。
【図8】従来のカラーフィルタ内の顔料粒子の平均粒径
と粒径分布の一例を示すグラフである。
【図9】顔料粒子の平均粒径とフィルタピーク透過率の
一般例を示すグラフである。
【図10】フィルタ透過率の視角特性を示すグラフであ
る。
【図11】本発明のカラーフィルタ内の顔料粒子の粒径
分布を示すグラフである。
【図12】カラーフィルタ散乱光の色度図である。
【図13】本発明の液晶表示装置の一実施例の斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 ガラス基板 11 クロム薄膜 12 ITO電極 13 カラーモザイクR 14 カラーモザイクG 15 カラーモザイクB 16 赤色顔料粒子 17 緑色顔料粒子 18 青色顔料粒子 19 オーバーコート層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料分散カラーフィルタにおいて、赤色
    顔料、緑色顔料、青色顔料の各平均粒子径の間に、 L1>L2>L3 (ここに、L1は赤色顔料の平均粒子径、L2は緑色顔
    料の平均粒子径、L3は青色顔料の平均粒子径を表す)
    の関係が成り立つことを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 顔料分散カラーフィルタにおいて、赤色
    顔料、緑色顔料、青色顔料の各カラーモザイク内での分
    散密度の間に、 D1>D2>D3 (ここに、D1は赤色カラーモザイク内における赤色顔
    料の分散密度、D2は緑色カラーモザイク内における緑
    色顔料の分散密度、D3は青色カラーモザイク内におけ
    る青色顔料の分散密度を表す。)の関係が成り立つこと
    を特徴とするカラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 顔料分散カラーフィルタにおいて、赤色
    顔料、緑色顔料、青色顔料の各顔料と周辺マトリクス材
    との屈折率差に、 E1>E2>E3 (ここに、E1は赤色顔料と、赤色顔料に接し、かつ赤
    色顔料を支持するマトリクス材との屈折率差、E2は緑
    色顔料と、緑色顔料に接し、かつ緑色顔料を支持するマ
    トリクス材との屈折率差、E3は青色顔料と、青色顔料
    に接し、かつ青色顔料を支持するマトリクス材との屈折
    率差を表す。)の関係が成り立つことを特徴とするカラ
    ーフィルタ。
  4. 【請求項4】 顔料粒子の平均粒子径が、300nm乃
    至500nmであることを特徴とする請求項1、請求項
    2、又は請求項3記載のカラーフィルタ。
  5. 【請求項5】 粒子(1)と赤色顔料を含有する赤色カ
    ラーモザイクと、粒子(2)と緑色顔料を含有する緑色
    カラーモザイクと、粒子(3)と青色顔料を含有する青
    色カラーモザイクとを有するカラーフィルタにおいて、
    各粒子の平均粒子径に、 R1>R2>R3 (ここで、R1は粒子(1)の平均粒子径、R2は粒子
    (2)の平均粒子径、R3は粒子(3)の平均粒子径を
    表す。)の関係が成り立つことを特徴とするカラーフィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 粒子(1)と赤色顔料を含有する赤色カ
    ラーモザイクと、粒子(2)と緑色顔料を含有する緑色
    カラーモザイクと、粒子(3)と青色顔料を含有する青
    色カラーモザイクとを有するカラーフィルタにおいて、
    各粒子の分散密度に、 B1>B2>B3 (ここに、B1は赤色カラーモザイク内における粒子
    (1)の分散密度、B2は緑色カラーモザイク内におけ
    る粒子(2)の分散密度、B3は青色カラーモザイク内
    における粒子(3)の分散密度を表す。)の関係が成り
    立つことを特徴とするカラーフィルタ。
  7. 【請求項7】 粒子(1)と、赤色顔料と、赤色顔料を
    支持するマトリクス材(1)からなる赤色カラーモザイ
    クと、粒子(2)と、緑色顔料と、緑色顔料を支持する
    マトリクス材(2)からなる緑色カラーモザイクと、粒
    子(3)と、青色顔料と、青色顔料を支持するマトリク
    ス材(3)からなる青色カラーモザイクとを有するカラ
    ーフィルタにおいて、各粒子とマトリクス材との屈折率
    差に、 K1>K2>K3 (ここに、K1は粒子(1)とマトリクス材(1)の屈
    折率差、K2は粒子(2)とマトリクス材(2)の屈折
    率差、K3は粒子(3)とマトリクス材(3)の屈折率
    差を表す。)の関係が成り立つことを特徴とするカラー
    フィルタ。
  8. 【請求項8】 粒子(1)、粒子(2)、および粒子
    (3)の平均粒子径が、300nm乃至500nmであ
    ることを特徴とする請求項5、請求項6、又は請求項7
    記載のカラーフィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7記載のカラーフィル
    タのうち、少なくとも一つのカラーフィルタを、その構
    成要素に含むことを特徴とする液晶表示装置。
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