JP3003414B2 - カラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ

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JP3003414B2
JP3003414B2 JP25101992A JP25101992A JP3003414B2 JP 3003414 B2 JP3003414 B2 JP 3003414B2 JP 25101992 A JP25101992 A JP 25101992A JP 25101992 A JP25101992 A JP 25101992A JP 3003414 B2 JP3003414 B2 JP 3003414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に用いる
カラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている液晶表示装置はT
N、STNモードを用いたものがほとんどである。これ
らは薄型で低電力駆動といった利点を有する反面、視野
角が狭いという問題がある。
【0003】液晶パネルの視角を広くする一つの方法と
して、液晶パネルを透過した光を全方位に散乱させて視
角方向の光を平均化し、急激な輝度変化をなくす方法が
ある。
【0004】従来、このようにパネル透過光を散乱させ
る方法として散乱板が用いられていた。しかし、散乱板
を用いるとパネルの構造が複雑になりバックライトの発
熱を放射冷却するための機構設計が困難になること、及
び散乱板を用いることでパネルの価格コストが上昇する
等の問題が生じていた。そのため散乱板等を用いないで
カラーフィルタ層に散乱性能を持たせる方法が望まれて
いた。
【0005】(図2)に従来のカラーフィルタの構成図
を示す。ガラス基板21上に遮光層として金属クロムに
よるブラックマトリクス22(以後BMと呼ぶ。)がパ
ターニングされており、BM22の間に顔料粒子24が
分散含有されたカラーモザイク23が形成されている。
複数個のカラーモザイク23上には、アクリル系樹脂か
らなるオーバーコート層25とITO電極26が積層さ
れている。
【0006】ここにおいてカラーフィルタではフィルタ
に含有される顔料粒子はフィルタ透過光に対する散乱体
の役目を果たしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(図3)は従来のカラ
ーフィルタに含有される顔料粒子24の平均粒径であ
る。(図3は発行者河内健、液晶パネル用カラーフィル
タ作製技術、トリケップス社1991年刊行より抜粋し
た。)この図からわかるように従来のカラーフィルタに
含有される顔料粒子の平均粒径は約40nm程度であっ
た。この平均粒径40nmは、フィルタ透過光に対応す
る可視光領域の波長の大きさ、400nmから800n
mに比べて10分の1から20分の1の大きさであり、
顔料粒子24によるフィルタ透過光の散乱強度は非常に
小さい。このため、従来のカラーフィルタでは、フィル
タ透過光は直進成分が大部分であった。そのため、従来
のカラーフィルタでは、フィルタ透過光を全方位に強く
散乱するものが得られなかった。
【0008】本発明は上記の従来の課題を解決するもの
で、フィルタ透過光を全方位に強く散乱することができ
るカラーフィルタを実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、カラーモザイクを備え、そのカラーモザイ
クが可視光をほぼ全方位に散乱する散乱体であるカラー
フィルタを用いる。また、顔料粒子を含むカラーフィル
タで、顔料粒子の平均粒径が300nmよりも大きく5
00nmよりも小さい顔料粒子を用いる。
【0010】
【作用】フィルタ透過光を全方位に強く散乱するために
は、フィルタ透過光を顔料粒子で強く散乱する必要があ
る。このときの散乱強度は、一般に透過光の波長と顔料
粒子の大きさで決まる。
【0011】光の散乱には、散乱体の大きさが波長に比
べて十分に小さい場合のレイリー散乱と、波長と同程度
の場合のキルヒホッフの回折による散乱がある。
【0012】このときの散乱強度はキルヒホッフの回折
による散乱のほうが、レイリー散乱よりもかなり大き
い。したがって、顔料粒子によるフィルタ透過光の散乱
を考えた場合、顔料粒子の大きさがフィルタ透過光の波
長と同程度以上であるほうが強い散乱が得られることが
わかる。一方、顔料粒子の粒径が大きくなると散乱強度
が強くなりすぎてパネルを直進する光の透過光強度が小
さくなりカラーフィルタとしての役目を果たさない。そ
のためパネル透過光を全方位に散乱させ、かつカラーフ
ィルタとしての役目を果たすという条件を満たす顔料粒
子の平均粒径には上限と下限が存在する。
【0013】(図4)は緑色光に対する顔料粒子の平均
粒径とフィルタピーク透過率を示している。(図4は発
行者河内健、液晶パネル用カラーフィルタ作製技術、ト
リケップス社1991年刊行より抜粋した。)この図よ
り顔料粒子の平均粒径が0.47μmでピーク透過率が
60%になることがわかる。このことは平均粒径が0.
47μmでは40%の光が散乱されていることを示して
いる。
【0014】同様に顔料粒子の平均粒径が0.37μm
で80%の透過率が得られている。パネルの正面コント
ラストをある程度保つためには、フィルタ透過率は60
%程度は必要であると考えられる。また、視角を考えた
場合、散乱光の割合は20%程度は必要と考えられる。
【0015】以上のことから緑色光に対する散乱を考え
た場合の顔料粒子の平均粒径の範囲は、0.37μmか
ら0.47μmが最適であると考えられる。
【0016】一般にカラーフィルタには赤色、緑色、青
色の三色のカラーモザイクが存在し、透過波長によって
透過光を散乱するのに最適の顔料粒子の粒径が異なる。
RGBの波長範囲が400nmから750nmであるこ
とより、カラーフィルタでの散乱を考えた場合に必要な
顔料粒子の平均粒径の範囲は、上記の緑色光の場合より
も若干広いほうが良く顔料の平均粒径は0.3μm程度
以上0.5μm程度以下が望ましいと考えられる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例におけるカラーフィルタ
について、図面を参照しながら説明する。
【0018】(図1)は本発明のカラーフィルタの実施
例である。ガラス基板11上に、蒸着とエッチングの手
法を用いて金属クロムのBM層12を幅10μm、高さ
0.5μmで形成した。さらに約0.4μmの大きさに
形成した顔料粒子16をPVA/スチルバゾルレジスト
に1立方ミリメートル当たり100億個の割合で分散含
有した後、レジストを基板に塗布しプリベーク後に露光
と現像、及びポストベーク処理を施してカラーモザイク
を厚さ3μm、幅100μmで形成した。カラーモザイ
クはカラーモザイクR13、カラーモザイクG14、カ
ラーモザイクB15の3種類を作成した。
【0019】RGBのカラーモザイクを作成する際には
レジスト内に分散含有する顔料粒子の種類をRGBで順
次変えて、レジスト塗布以降の処理を3回繰り返した。
尚、Rの顔料粒子としてジアンスラキノン、Gの顔料粒
子としてハロゲン化銅フタロシアニン、Bの顔料粒子と
して銅フタロシアニンを用いた。また、RGBの顔料粒
子の平均粒径はフィルタ作成後にレーザー顕微鏡を用い
て観察した結果、Rで0.45μm、Gで0.40μ
m、Bで0.35μmであった。
【0020】(図6)にBの顔料粒子、銅フタロシアニ
ンの粒子径分布の測定結果を示した。尚、平均粒径は顔
料粒子の粒径を、その粒径の顔料粒子の個数で重みをつ
けて平均して求めた。
【0021】RGBのカラーモザイクを作成した後、ア
クリル系樹脂であるポリメチルメタアクリレートを用い
てオーバーコート層17を作成した。さらにオーバーコ
ート層17の上に透明電極膜であるITO電極18を積
層してカラーフィルタを作成した。
【0022】ハロゲンランプを光源として、従来のカラ
ーフィルタと本発明のカラーフィルタの透過率を光電子
増倍管を用いて測定し、視角特性を求めた。(図5)に
従来のカラーフィルタの視角特性を点線で、本発明のカ
ラーフィルタの視角特性を実線で示した。(図5)から
本発明のカラーフィルタは、従来のカラーフィルタに比
べて直進光輝度がやや低く、その分散乱光が大きくなっ
ていることがわかる。この結果、従来のカラーフィルタ
に比べて、パネル透過光をより視角全方位に散乱するこ
とができるカラーフィルタを実現することができた。
【0023】尚、顔料粒子の平均粒径は上記例に限らず
300nm以上、500nm以下であれば同等の効果が
得られる。この平均粒径は、あくまでも顔料粒子の粒径
を個数で重みを付けて平均したものであり、顔料中に従
来使用されている40nm程度の粒子径の顔料粒子を含
んでいても良いことは言うまでもない。
【0024】また、顔料粒子の分散個数も上記例以外の
任意の値で良い。カラーモザイク、BM層の幅と厚さも
上記例以外の任意の値で良い。
【0025】また、オーバーコート層には上記のアクリ
ル系樹脂以外にもエポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、ポ
リイミド系樹脂を用いても良い。
【0026】さらに、顔料粒子は上記例に限らず無機顔
料なら任意の顔料粒子で良い。また、BM層は金属クロ
ムに限らず黒色染料を用いても良い。
【0027】上記例ではBM層を作成したが、RGBの
カラーモザイクを三色重ね合わせてBM層の代わりとし
ても良い。
【0028】カラーフィルタの作成方法は、上記のフォ
ソリトグラフを用いる方法以外にも電着転写法、もしく
は印刷法を用いても良い。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、カラーフィルタ
に含まれるカラーモザイクが可視光をほぼ全方位に散乱
する散乱体であることを特徴とするもので、従来のカラ
ーフィルタに比べ、液晶パネルに用いたときに広視野角
の液晶パネルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの一実施例を示す断面
【図2】従来のカラーフィルタの構成図
【図3】比較例としての従来のカラーフィルタ内の顔料
粒子の平均粒径と粒径分布の一例を示すグラフ
【図4】顔料粒子の平均粒径とフィルタピーク透過率の
グラフ
【図5】フィルタ透過率の視角特性図
【図6】本発明のカラーフィルタ内の顔料粒子の平均粒
径と粒径分布を示すグラフ
【符号の説明】
11 ガラス基板 12 BM層 13 カラーモザイクR 14 カラーモザイクG 15 カラーモザイクB 16 顔料粒子 17 オーバーコート層 18 ITO電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−127201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/20 101 G02F 1/1335 505

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーモザイクを備え、そのカラーモザイ
    クが可視光をほぼ全方位に散乱する散乱体であることを
    特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】顔料粒子を含み、その顔料粒子が透過光を
    散乱することで透過光がほぼ全方位に出射することを特
    徴とするカラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 顔料粒子が可視光を散乱することを特徴と
    する請求項2記載のカラーフィルタ。
  4. 【請求項4】 顔料粒子の平均粒径が300nmよりも大
    きく500nmよりも小さい請求項記載のカラーフィ
    ルタ。
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