JPH0629485B2 - トラス桁吊橋 - Google Patents
トラス桁吊橋Info
- Publication number
- JPH0629485B2 JPH0629485B2 JP61200701A JP20070186A JPH0629485B2 JP H0629485 B2 JPH0629485 B2 JP H0629485B2 JP 61200701 A JP61200701 A JP 61200701A JP 20070186 A JP20070186 A JP 20070186A JP H0629485 B2 JPH0629485 B2 JP H0629485B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- truss girder
- suspension bridge
- floor slab
- section
- truss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はトラス桁吊橋の防振構造に関する。
［従来の技術］ 従来のトラス桁橋は第４図にその概念的断面を示したよ
うに、橋軸方向に伸びる４本の主構０２を左右の鉛直材
０９と上下の水平材０８で矩形断面のトラス桁０１を構
成し、このトラス桁０１の上部に直接又は多数の床桁０
１０を介して、その左右端に高欄又は防風板０７を取付
けた床版０３を載せた橋構造物を上下の左右一対のメー
ンケーブル０４からハンガーロープ０５によって懸吊し
ている。
うに、橋軸方向に伸びる４本の主構０２を左右の鉛直材
０９と上下の水平材０８で矩形断面のトラス桁０１を構
成し、このトラス桁０１の上部に直接又は多数の床桁０
１０を介して、その左右端に高欄又は防風板０７を取付
けた床版０３を載せた橋構造物を上下の左右一対のメー
ンケーブル０４からハンガーロープ０５によって懸吊し
ている。
［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら上記の従来構造では次のような欠点があっ
た。
た。
（１）第５図（Ａ）に見られるように床版０３と上部主
構０２とが隣接しているため、両者の干渉によるフラッ
ターが発生する。つまり、床版０３のような平板では図
示したような横風ではフラッターを発生することはない
が、上部主構０２の影響で床版０３には吹き上げ風（＋
側）となり、第５図（Ｂ）で示したように安定域は吹き
下げ側（−側）に移動する。橋梁に対する自然風はほと
んどが横風か吹上風であるから、フラッターの発生頻度
は高くなる。
構０２とが隣接しているため、両者の干渉によるフラッ
ターが発生する。つまり、床版０３のような平板では図
示したような横風ではフラッターを発生することはない
が、上部主構０２の影響で床版０３には吹き上げ風（＋
側）となり、第５図（Ｂ）で示したように安定域は吹き
下げ側（−側）に移動する。橋梁に対する自然風はほと
んどが横風か吹上風であるから、フラッターの発生頻度
は高くなる。
（２）トラス桁０１の捩れ剛性を高めるためにはメーン
ケーブル０４と逆側の上部主構０２との間を補強ケーブ
ルで斜めに張設することが望ましいが、建築限界０６の
制約があって床版０３の上方を交差する補強ケーブルを
張ることができないため、トラス桁０１に充分な捩れ剛
性を与えることができなかった。
ケーブル０４と逆側の上部主構０２との間を補強ケーブ
ルで斜めに張設することが望ましいが、建築限界０６の
制約があって床版０３の上方を交差する補強ケーブルを
張ることができないため、トラス桁０１に充分な捩れ剛
性を与えることができなかった。
（３）第５図（ｃ）に示したようにトラス桁を構成する
トラス部材の抗力特性が支配的であるため、横風におけ
る静的風荷重が大きい。
トラス部材の抗力特性が支配的であるため、横風におけ
る静的風荷重が大きい。
本発明は上記の欠点を解消するためになされたもので、
その目的は、耐フラッター特性が良好で静的風荷重を小
さくすることのできる桁吊橋を提供することにある。
その目的は、耐フラッター特性が良好で静的風荷重を小
さくすることのできる桁吊橋を提供することにある。
［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明は、矩形断面の四隅に
主構を配したトラス桁を左右一対のメーンケーブルから
懸吊したトラス桁吊橋において、 前記トラス桁の矩形断面中央部に床版を設置し、この床
版の両縁辺に防風板を設けたことを特徴とする。
主構を配したトラス桁を左右一対のメーンケーブルから
懸吊したトラス桁吊橋において、 前記トラス桁の矩形断面中央部に床版を設置し、この床
版の両縁辺に防風板を設けたことを特徴とする。
［作 用］ 本発明では、トラス桁の矩形断面の中央部に両縁辺に防
風板を設けた床版を設置することによって、主構と床版
の間隔が大きくなり、相互干渉によるフラッターの発生
を軽減できる。
風板を設けた床版を設置することによって、主構と床版
の間隔が大きくなり、相互干渉によるフラッターの発生
を軽減できる。
床版をトラス桁の中に納めたため、トラス桁上面とメー
ンケーブルとの間のスペースに制約は無くなり、主構と
メーンケーブルとの間に補強ケーブルを斜めに張設する
ことができ、補強ケーブルによってトラス桁の捩れ剛性
を高めることができた。
ンケーブルとの間のスペースに制約は無くなり、主構と
メーンケーブルとの間に補強ケーブルを斜めに張設する
ことができ、補強ケーブルによってトラス桁の捩れ剛性
を高めることができた。
また、トラス桁の中に防風板付床版を設置したことによ
り、横風に対してトラス桁は充実断面に近くなり、抗力
係数が低下して静的風荷重が軽減される。
り、横風に対してトラス桁は充実断面に近くなり、抗力
係数が低下して静的風荷重が軽減される。
［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明す
る。
る。
第１図と第２図は本発明によるトラス桁吊橋の一実施例
を示す概略断面とその斜視図であり、図中１はトラス、
２ａは上部主構、２ｂは下部主構、３は床版、４はメイ
ンケーブル、５はハンガーロープである。前記床板３は
その両端縁に防風板７を取付けており、上部主構２ａと
下部主構２ｂとを繋ぐ上下の水平材８と左右の鉛直材９
によって矩形断面に形成されたトラス桁１の断面中央部
に設置され、前記トラス桁１はメーンケーブル４からハ
ンガーロープ５を介して吊り下げられるとともに、メー
ンケーブル４と対角側の上部主構２ａとの間に補強ケー
ブル１５を互に交差して張設している。
を示す概略断面とその斜視図であり、図中１はトラス、
２ａは上部主構、２ｂは下部主構、３は床版、４はメイ
ンケーブル、５はハンガーロープである。前記床板３は
その両端縁に防風板７を取付けており、上部主構２ａと
下部主構２ｂとを繋ぐ上下の水平材８と左右の鉛直材９
によって矩形断面に形成されたトラス桁１の断面中央部
に設置され、前記トラス桁１はメーンケーブル４からハ
ンガーロープ５を介して吊り下げられるとともに、メー
ンケーブル４と対角側の上部主構２ａとの間に補強ケー
ブル１５を互に交差して張設している。
本発明の第１のポイントは、床板３をトラス桁１の断面
中央部に設置することであり、第３図に示したように、
床板３と防風板７の高さを加えた（ｈ）をトラス桁１の
高さ方向の空間（Ｈ）の中央部であり且つ、床版３の幅
（１）をトラス桁１の横方向の空間（Ｌ）の中央部に設
置したことである。これは第６図（Ａ）に示したように
床版３と防風板７から成る構造物を、４本の主構２ａ及
び２ｂから形成される矩形断面の中央部に設置すること
により、床版３と主構２ａ及び２ｂを離して配設できる
ため、両者の干渉によるフラッター発生することがな
く、第６図（Ｂ）に示すように横風中心とする広い範囲
の安定域が得られる。
中央部に設置することであり、第３図に示したように、
床板３と防風板７の高さを加えた（ｈ）をトラス桁１の
高さ方向の空間（Ｈ）の中央部であり且つ、床版３の幅
（１）をトラス桁１の横方向の空間（Ｌ）の中央部に設
置したことである。これは第６図（Ａ）に示したように
床版３と防風板７から成る構造物を、４本の主構２ａ及
び２ｂから形成される矩形断面の中央部に設置すること
により、床版３と主構２ａ及び２ｂを離して配設できる
ため、両者の干渉によるフラッター発生することがな
く、第６図（Ｂ）に示すように横風中心とする広い範囲
の安定域が得られる。
また第６図（ｃ）に示したように、トラス桁１の中に防
風版７を取付けた床版３を設置したことにより、横風に
対してトラス桁１は充実断面に近くなり、そのため抗力
係数が低下して静的風荷重が低減される。
風版７を取付けた床版３を設置したことにより、横風に
対してトラス桁１は充実断面に近くなり、そのため抗力
係数が低下して静的風荷重が低減される。
更に第２のポイントはメーンケーブル４と対角側の上部
主構２ａとの間に補強ケーブル１５を斜めに交差して張
設したことにより、トラス桁１の捩れ剛性を増大させる
ことができる。
主構２ａとの間に補強ケーブル１５を斜めに交差して張
設したことにより、トラス桁１の捩れ剛性を増大させる
ことができる。
［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、両縁辺に防風板を有する
床版をトラス桁の矩形断面中央部に設置したことによ
り、トラス桁の静的風荷重を小さくすることができると
ともに、耐フラッター特性の良好なトラス桁吊橋を得る
ことができる。
床版をトラス桁の矩形断面中央部に設置したことによ
り、トラス桁の静的風荷重を小さくすることができると
ともに、耐フラッター特性の良好なトラス桁吊橋を得る
ことができる。
第１図は本発明によるトラス桁吊橋の一実施例を示す断
面図、第２図はその斜視図、第３図は本発明の補足説明
図、第４図は従来のトラス桁吊橋を示す断面図、第５図
は従来のトラス桁吊橋の問題点を示す説明図、第６図は
本発明によるトラス桁吊橋の改良点を示す説明図。 １……トラス桁、２ａ……上部主構、２ｂ……下部主
構、３……床版、４……メーンケーブル、５……ハンガ
ーロープ、６……建築限界、７……防風板、８……水平
材、９……鉛直材、１０……床桁、１５……補強ケーブ
ル
面図、第２図はその斜視図、第３図は本発明の補足説明
図、第４図は従来のトラス桁吊橋を示す断面図、第５図
は従来のトラス桁吊橋の問題点を示す説明図、第６図は
本発明によるトラス桁吊橋の改良点を示す説明図。 １……トラス桁、２ａ……上部主構、２ｂ……下部主
構、３……床版、４……メーンケーブル、５……ハンガ
ーロープ、６……建築限界、７……防風板、８……水平
材、９……鉛直材、１０……床桁、１５……補強ケーブ
ル
Claims (1)
- 【請求項１】矩形断面の四隅に主構を配したトラス桁を
左右一対のメーンケーブルから懸吊したトラス桁吊橋に
おいて、 前記トラス桁の矩形断面中央部に床版を設置し、この床
版の両縁辺に防風板を設けたことを特徴とするトラス桁
吊橋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61200701A JPH0629485B2 (ja) | 1986-08-27 | 1986-08-27 | トラス桁吊橋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61200701A JPH0629485B2 (ja) | 1986-08-27 | 1986-08-27 | トラス桁吊橋 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6355206A JPS6355206A (ja) | 1988-03-09 |
| JPH0629485B2 true JPH0629485B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=16428793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61200701A Expired - Fee Related JPH0629485B2 (ja) | 1986-08-27 | 1986-08-27 | トラス桁吊橋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629485B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5723539U (ja) * | 1980-07-09 | 1982-02-06 | ||
| JPS6072858U (ja) * | 1983-10-25 | 1985-05-22 | 石川島播磨重工業株式会社 | 防風用欄干 |
-
1986
- 1986-08-27 JP JP61200701A patent/JPH0629485B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6355206A (ja) | 1988-03-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |