JP2508235Y2 - 片面吊斜張橋 - Google Patents

片面吊斜張橋

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JP2508235Y2
JP2508235Y2 JP5389090U JP5389090U JP2508235Y2 JP 2508235 Y2 JP2508235 Y2 JP 2508235Y2 JP 5389090 U JP5389090 U JP 5389090U JP 5389090 U JP5389090 U JP 5389090U JP 2508235 Y2 JP2508235 Y2 JP 2508235Y2
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bridge
cable
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泰充 渡辺
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主塔から斜め下方に張り渡したケーブルに
より橋桁を吊下する片面吊斜張橋に関するものである。
[従来の技術] 近年、その審美性から比較的小スパンの構造にも斜張
橋が数多く用いられている。斜張橋は、主塔から斜め下
方に張り渡したケーブルにより橋桁を吊下するものであ
り、その吊形式としては、第3図に示すごとき橋桁5の
ほぼ中央から懸吊する1面吊り、第4図に示すごとき橋
桁5の両側から懸吊する2面吊りの2種類がある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、1面吊りは、橋面中央に斜材(ケーブ
ル)を定着するためのデッドスペースができるため、中
央分離帯を設けない橋桁では採用することができないと
いう問題点があった。また、2面吊りは、両側の斜材が
交錯して、斜張橋の有する審美性を低下させ、また、巾
員の狭い橋桁においては1面吊りに比べて経済性が低い
という問題点があった。
本考案は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであ
り、その課題とするところは、中央分離帯を設けない橋
桁においても採用することができるとともに審美性及び
経済性を向上することができる片面吊斜張橋を提供する
点にある。
[課題を解決するための手段] 本考案の要旨は、主塔から斜め下方に張り渡したケー
ブルにより橋桁を吊下する片面吊斜張橋であって、前記
橋桁が平面視において曲線であるとともに、当該橋桁の
平面視における重心に前記主塔を構築し、さらに前記橋
桁のいずれか片面のみを前記ケーブルにより懸吊するこ
とを特徴とした片面吊斜張橋に存する。
[作用] 橋桁が曲線であるので、その重心は橋面外となる場合
がある。斯かる場合においては橋面外に主塔を構築する
ことを可能とする。したがって、本考案は、中央分離帯
を設けない橋桁においても1面吊りを採用することが可
能となる。また、橋桁のいずれか片面のみを懸吊するの
で2面吊りに比べて橋桁の審美性及び経済性を向上させ
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に
説明する。ただし、本実施例に記載されている構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的
な記載がないかぎりは、この考案の範囲をそれらのみに
限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。
まず、本実施例に係る片面吊斜張橋の構成について第
1図ないし第2図(ロ)を用いて説明する。第1図は片
面吊斜張橋Bの斜視図、第2図(イ)は片面吊斜張橋の
平面図、第2図(ロ)は第2(イ)におけるA−A断面
図である。
当該片面吊斜張橋Bは、第1図及び第2図が示すよう
に主塔1から斜め下方に張り渡したケーブル2により橋
桁3を吊下するものである。
当該橋桁3は平面視において曲線をなしている。前記
主塔1は前記橋桁3の平面視における重心に相当する位
置に構築したものである。
前記橋桁3の曲率は、望ましくは平面視における重心
に相当する位置が橋面3a外になることが好ましい。図
中、符号4は橋脚である。
さらに本実施例においては第2図(イ)及び第2図
(ロ)に示すように定着部材6により前記橋桁4を前記
主塔1に固定している。
次に、以上のように構成した片面吊斜張橋Bの作用に
ついて説明する。
橋桁3を平面視曲線とすることにより、その重心が橋
面3a外となる。当該重心に該当する位置に主塔1を構築
し、前記橋桁3の内側(片面)のみを懸吊すれば、前記
橋桁3にはその自重によるねじりモーメントを発生させ
ない、もしくは非常に小さな値にすることができ、片面
吊斜張橋Bは安定する。
前記定着部材6は、前記橋桁4を前記主塔1に固定す
る。
次に、以上のように構成した片面吊斜張橋Bの効果に
ついて説明する。
橋面3a外に主塔1を構築しているので、中央分離帯を
設けなくとも1面吊りをすることができる。したがっ
て、中央分離帯を設ける場合に比べて、橋桁3の巾員を
小さくすることができる。その結果、従来における1面
吊りに比べて、橋桁3の自重を軽減し、施工経費を軽減
することができる。
また、1面吊りであり、前記ケーブル2を交錯するこ
とはないので、2面吊りに比べて橋桁3の審美性を向上
することができる。
さらに、本実施例においては、前記橋桁4を前記主塔
7に前記定着部材6により固定しているので、水平方向
における横断方向の、地震、風等による前記橋桁4の揺
れを防止することができる。
なお、本実施例においては、前記橋桁は単曲線である
が、本考案の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、本考
案においては複合曲線等、本考案を実施するうえで好適
な曲線に用いることができる。
また、前記主塔1は、前記橋桁3の内側に構築した
が、本考案の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、本考
案においては前記橋桁3の外側に構築することもでき
る。
また、本考案における「重心」に相当する位置は、幾
何学的意味における位置ではなく、その近傍も含む、本
考案を実施するうえで好適な位置をいう。また、「橋桁
3」とは、主塔1、ケーブル2及び橋脚4を除いた部分
を言う。
[考案の効果] 本考案は、以上のように構成しているので、以下に記
載するような効果を奏する。
橋脚が曲線であるので、その重心は橋面3a外となる場
合には、橋面3a外に主塔を構築することができるので、
中央分離帯を設けない橋桁においても一面吊りを採用す
ることができる。また、橋桁のいずれか一方のみを懸吊
するので2面吊りに比べて橋桁の審美性及び経済性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すものであ
り、第1図は片面吊斜張橋の斜視図、第2図(イ)は片
面吊斜張橋の平面図、第2図(ロ)は第2(イ)におけ
るA−A断面図、第3図及び第4図は従来技術を示すも
のであり、第3図は1面吊りの片面吊斜張橋の斜視図、
第4図は2面吊りの片面吊斜張橋の斜視図である。 B……片面吊斜張橋、1……主塔、2……ケーブル、3
……橋桁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主塔から斜め下方に張り渡したケーブルに
    より橋桁を吊下する片面吊斜張橋であって、前記橋桁が
    平面視において曲線であるとともに、当該橋桁の平面視
    における重心に前記主塔を構築し、さらに前記橋桁のい
    ずれか片面を前記ケーブルにより懸吊することを特徴と
    した片面吊斜張橋。
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