JPH06294346A - 誘導性負荷駆動回路の異常検出装置 - Google Patents

誘導性負荷駆動回路の異常検出装置

Info

Publication number
JPH06294346A
JPH06294346A JP8443093A JP8443093A JPH06294346A JP H06294346 A JPH06294346 A JP H06294346A JP 8443093 A JP8443093 A JP 8443093A JP 8443093 A JP8443093 A JP 8443093A JP H06294346 A JPH06294346 A JP H06294346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
flyback
voltage
signal
spv
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8443093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Morishima
保 森島
Shinichi Maeda
真一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP8443093A priority Critical patent/JPH06294346A/ja
Publication of JPH06294346A publication Critical patent/JPH06294346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピルバルブ(SPV)のフライバック電圧
を利用して断線等の異常を検出し、簡単な回路構成であ
りながら誤検出のない回路を提供する。 【構成】 燃料噴射ポンプのSPV8は、通電遮断時に
フライバック電圧を発生する。ON信号検出回路14a
は、SPV8への通電開始を検出し、フリップフロップ
(F/F)80をセットする。そしてフライバック検出
回路14bは、通電遮断時のフライバックを検出し、F
/F80をリセットする。このため、F/F80の出力
に応じて充放電するコンデンサ90の電圧は、SPV8
の正常時は所定電圧値を維持している。SPV8の通電
回路に断線、あるいはトランジスタ37の導通故障等の
故障が発生すると、F/F80はセットされたままとな
る。このため、コンデンサ90の電圧は所定値を越え、
フェイルセーフリレー19が開かれてSPV8の駆動が
停止される。一方、燃料カット中は、F/F80はセッ
トされないため、誤検出することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電遮断時にフライバ
ック電圧を発生する誘導性負荷を駆動する回路の異常検
出装置に関し、特に内燃機関の燃料噴射ポンプに用いら
れるスピルバルブのように周期的に繰り返してON−O
FF駆動される誘導性負荷を駆動する回路の異常検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポ
ンプにおける燃料のスピルを電磁弁で制御するようにし
た、いわゆる電磁スピル式の燃料噴射ポンプがある。こ
の電磁スピル式の燃料噴射ポンプにおいては、燃料噴射
量が目標値に達した時点で、高圧電磁弁によりスピール
ポートを開放して、燃料の圧送終りを制御することによ
り、燃料噴射量を制御するものである。
【0003】また、特開昭60−135648号には、
上記電磁弁(以下、スピルバルブという)の異常を検出
して、異常時に燃料を遮断する装置が提案されている。
この公報に開示の装置はスピルバルブをオンからオフに
した時点に発生する逆起電力を検出し、この逆起電力が
所定回以上発生しない場合に断線等の異常と判断するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に燃費
向上を目的として、例えばアクセル踏込量が零でかつ機
関回転数が所定回転数以上の場合に内燃機関の燃焼気筒
への燃料供給を停止する技術が広く知られている。
【0005】ところが、燃料停止時には、スピルバルブ
の駆動が停止するため、上述したような逆起電力が発生
しなくなり、上記公報の技術では正常な燃料停止制御中
であるにもかかわらず逆起電力が発生しないために、断
線異常が発生したと誤検出してしまう問題がある。
【0006】なお、このような問題を解決する方法とし
て、燃料停止中か否かを判別し、停止中には異常検出を
禁止することが考えられる。しかしながら、この場合、
新たに判別処理を付加する必要があり、異常判別処理自
身も噴射毎に実行されるため、プログラム負荷が大とな
り、特に高回転域ではプログラム処理遅れを招くという
問題が生じる。
【0007】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものであり、スピルバルブ異常を簡単な構
成で、正確に検出することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、誘導性負荷への通電を繰り返して断続す
る駆動回路の異常検出装置において、前記誘導性負荷へ
の通電開始を検出し出力信号を発生する通電開始検出回
路と、前記誘導性負荷への通電遮断時に発生するフライ
バック電圧を検出し出力信号を発生するフライバック検
出回路と、前記通電開始検出回路からの出力信号により
セットされ、前記フライバック検出回路からの出力信号
によりリセットされて出力信号を交互に反転させるフリ
ップフロップ回路と、前記フリップフロップ回路からの
出力信号を入力し、この出力信号が所定時間以上継続し
てセット状態にあるとき、異常検出信号を出力する異常
判別回路とを備えることを特徴とする誘導性負荷駆動回
路の異常検出装置という技術的手段を採用する。
【0009】
【作用】以上に述べた本発明の構成によると、誘導性負
荷への通電開始を検出する通電開始検出回路からの出力
信号によりセットされ、フライバック検出回路からの出
力信号によりリセットされるフリップフロップ回路を利
用し、このフリップフロップ回路の出力が所定時間以上
継続してセット状態にあるとき誘導性負荷駆動回路に異
常があると判断し、異常検出信号が出力される。
【0010】このため、誘導性負荷駆動回路に断線等の
異常が発生したときには、フライバック電圧が発生しな
くなることから、フリップフロップ回路はリセットされ
ることがなくなりセット状態が継続するため、所定時間
の後に異常検出信号が出力され、断線等の異常に対処す
ることができる。
【0011】また、誘導性負荷駆動回路が正常に作動し
てその断続作動を停止している場合には、通電開始検出
回路からの出力信号が発生されないため、フリップフロ
ップ回路はセット状態にならず、異常検出信号が出力さ
れることがない。
【0012】このように本発明の構成によると、簡単な
回路構成でありながら、正常動作による断続通電の停止
を異常として誤検出してしまうことを防止することがで
きる。
【0013】
【実施例】図1は本発明が適用されるディーゼルエンジ
ンの制御装置を示し、1はディーゼル機関本体を示し、
これに、燃料噴射ポンプ2や運転状態検出器3,回転数
検出器5が取付けられている。燃料噴射ポンプ2は詳細
を図2に示すような分配型噴射ポンプである。この中に
は後述する基準位置検出器6と燃料カットバルブ7と、
フェイルセーフリレー19とスピルバルブ8も図示の如
く含まれている。
【0014】このポンプ2は、図2においてフェイスカ
ム63により回転往復運動するプランジャ62により吸
入ポート69から吸入された燃料を、加圧室としてのポ
ンプ室65において加圧し、各気筒への分配ポート66
より吸い戻し弁64を経てノズルへの圧送する形式のも
のである。
【0015】本発明では上記の構成に加えて、ポンプ室
65の圧力が加わり常時連通している溢漏ポート(溢流
通路)67の一端に電磁弁8を配置する。このスピルバ
ルブ8を開弁すると前記ポンプ室65内の高圧燃料が、
通路67a,70aを経て低圧のハウジング内70へ溢
流するようにしてある。
【0016】次に運転状態検出器3は、アクセル位置検
出器4,吸気圧検出器,冷却水温検出器,バッテリ電圧
検出器等より成る。アクセル位置検出器4は、公知のポ
テンショメータ等を利用している。
【0017】回転数検出器5は公知の電磁ピックアップ
を利用しており、機関あるいは噴射ポンプの回転に同期
して回転する歯車に対向して取付けられている。そし
て、電磁ピックアップからの信号は波形整形回路11に
より波形整形されパルス信号となる。
【0018】基準位置検出器6はポンプの回転基準位置
を検出するもので、例えば4気筒機関用分配型噴射ポン
プの場合、フェイスカムあるいはプランジャ軸に4ヶ所
の突起を設け、それに対向してホール素子,磁気抵抗素
子,光検出器等を設置することにより基準位置を検出す
る。
【0019】燃料カットバルブ7は噴射ポンプへの燃料
の供給をカットするための電磁弁であり図2に示すよう
な位置に取付けられ、内部のソレノイドに電流を流した
ときに通常の燃料供給を行い、電流を流さないときには
内部のスプリングによりバルブを閉じ燃料カットを行う
ようになっている。
【0020】スピルバルブ8は燃料噴射ポンプの所で述
べたように、このバルブを開き高圧燃料を低圧室に溢流
させることにより燃料の噴射を終わらせ燃料噴射量を調
整するものである。これは電流を流すことにより開弁す
るタイプと閉弁するタイプの2種類が考えられるが、本
実施例では電流を流すことにより閉弁するタイプのバル
ブとする。
【0021】次に、上記各センサからの信号を受けてス
ピルバルブを制御する制御回路(ECU)20について
説明する。9はA/D変換器で、各種運転状態検出器よ
りの信号をディジタル信号に変換してマイクロコンピュ
ータ12に入力する。
【0022】10は波形整形回路で、基準位置検出器6
よりの信号を波形成型しパルスに変換した後マイクロコ
ンピュータ12に入力する。11は波形整形回路で前述
のようにピックアップ信号を波形整形する。12はマイ
クロコンピュータで、各種運転状態信号,回転数信号等
を入力し、スピルバルブの最適な開弁時期及び閉弁時期
を算出し、基準位置信号を基に開弁時刻及び閉弁時刻を
求めその時刻にスピルバルブ駆動回路13にON−OF
F信号を出力するもので、CPU,ROM,RAM,フ
リーランタイマ,タイマ割込装置等より成る。
【0023】また、15はFV変換回路で、波形整形回
路11で波形整形された信号を入力して、信号(回転
数)に応じた電圧値を出力する。13はスピルバルブ駆
動回路で、マイクロコンピュータ12のON−OFF信
号を受けて、スピルバルブ8を駆動する。
【0024】14は駆動信号検出回路で、スピルバルブ
8を駆動する信号を検出する。16は異常検出回路で、
駆動信号検出回路14からの信号を受けて、スピルバル
ブ8,スピルバルブ駆動回路13の異常を検出する。そ
して異常時には、燃料カットバルブ駆動回路17および
フェイルセーフリレー駆動回路18へ信号を送り、燃料
カットバルブ7およびフェイルセーフリレー19を駆動
させる。
【0025】なお、スピルバルブ駆動回路13,駆動信
号検出回路14および異常検出回路16は本発明の特徴
とする部分であり、図3を用いて更に詳しく説明する。
図3は前述のスピルバルブ駆動回路13,駆動信号検出
回路14および異常検出回路16の詳細な示す図であ
る。
【0026】以下、図3の回路動作を図4ないし図8を
随時参照しながら説明する。なお、図4は図3の回路の
各部信号波形を正常時(A)と異常時(B)とに区別し
て示すタイムチャートであり、(a)はスピルバルブ8
の端子電圧を示し、(b)はフリップフロップ80に入
力されるセット信号を示し、(c)はフリップフロップ
80に入力されるリセット信号を示し、(d)はフリッ
プフロップ80の出力信号を示している。また、図5
は、図3の回路の各部信号波形を正常時から異常時への
変化をもって示すタイムチャートであり、(a)はフリ
ップフロップ80の出力信号を示し、(b)はコンパレ
ータ82の入力となるコンデンサ90の電圧とF/V変
換器15のF/V変換電圧とを示し、(c)はフェイル
検出信号としてのコンパレータ82からの出力信号を示
している。なお、この図5には、F/V変換電圧がエン
ジン回転数の高回転低回転に応じて変化することと、異
常発生後所定回数の燃料噴射に相当する検出時間Tの後
に異常であることが信号に現れることとが図示されてい
る。また、図6はエンジン回転数の変化に対する異常検
出時間Tの変化特性を図示している。また、図7はスピ
ルバルブを使用した燃料噴射ポンプにおいてフライバッ
ク電圧が発生する正常時(A)と、フライバック電圧が
発生しなくなった異常時(B)との信号波形と燃料噴射
状態の変化を示しており、(a)はスピルバルブの駆動
信号を示し、(b)はスピルバルブの端子電圧を示し、
(c)はスピルバルブの駆動電流を示し、(d)は燃料
噴射ポンプのカムリフト量を示し、(e)は燃料噴射ポ
ンプによる燃料噴射量を示しており、(A)より(B)
において燃料噴射量が多くなることが図示されている。
さらに、図8はフェイルセーフ処理回路91の詳細な回
路構成を示し、ひとつのバッファ回路92と、2つのア
ンドゲート回路93、94により、フェイル検出信号に
応じてマイクロコンピュータ12からの制御信号がマス
クされる回路構成が図示されている。
【0027】スピルバルブ8は、マイクロコンピュータ
12からの駆動信号Aに基づき駆動トランジスタ37に
より定電流駆動される。スピルバルブ8の通電時は電流
フィードバック回路31により一定電流になる様図4
(A)−(a)に示す如く、トランジスタ37をON/
OFFさせる。スピルバルブ8への通電停止時のフライ
バックはトランジスタ34がONの為、トランジスタ3
4を通し電源側+B端子に返される。スピルバルブ8の
通電終了時はスピルバルブ8の電流をすばやく切る必要
がある為本回路ではトランジスタ34をOFFさせツェ
ナーダイオード36でサージ(図4(A)−(a)参
照)を出させエネルギーをすばやく消失させることで、
噴射をすばやく終わらせる様にしている。
【0028】スピルバルブ端子51のON信号検出回路
14aとフライバック検出回路14bをフリップフロッ
プ80(以下F/Fと略する)に入力し、端子51が低
レベルになりっぱなしとなるスピルバルブ8に電流が流
れっぱなしの状態の検出の他、後でのべるフライバック
がなくなるような異常発生の時も噴射量が増加しエンジ
ン回転が上昇し、問題となるので検出できる様回路構成
上のレベルアップを図っている。
【0029】ここで、図7を用いてフライバック検出の
必要性を説明する。本システム構成の様に燃料をスピル
させることによって噴射量を制御しているシステムにお
いては、噴射終りのスピルをすばやく行う必要があり、
スピルバルブ8の電流をすばやく減衰させる必要があ
る。その為にツェナーダイオード36でフライバックを
発生させている。スピルバルブ8の不具合や回路不具合
でフライバックが出なくなり、スピルバルブ8の電流減
衰が速やかにできない場合、噴射量が増加し、エンジン
回転が高くなる。そこで、図7で示す様に、たとえば図
3のトランジスタ34が導通状態のままこわれた場合、
フライバックはダイオード35,トランジスタ34を通
して放出される為フライバックが出ない場合を示す図7
(B)の様にスピルバルブ8の電流の切れが遅れスピル
時刻が遅れる分だけ噴射量が増加しエンジン回転が上昇
することになりフェイルセーフ処理が必要となる。
【0030】燃料を噴射させるためのスピルバルブ8の
閉弁時(通電時),マイコン12からの信号により、ト
ランジスタ37,34はONする。これにより端子51
の電位が0Vとなるため、バッテリからの電流は抵抗5
3,54およびダイオード55に流れる。したがって、
トランジスタ58はオンし、トランジスタ58のコレク
タ側は高電位となり、フリップフロップ80をセットす
る。(図4(A)の時点t1 )そして、スピルバルブの
開弁時(通電終了時)は、トランジスタ37,34はオ
フされるため、フライバック電圧が発生し、端子51の
電位は抵抗46,47で設定された所定電圧Vrefよ
り大きくなる。
【0031】これにより、コンパレータ48の出力は高
レベルとなってフリップフロップ80をリセットする
(図4(A)−(c)の時点t2 )。なお、フライバッ
ク検出回路14bには、抵抗42,43,コンデンサ4
1により平滑化回路が形成されており、端子51の電圧
はこの平滑化回路によってなまされ、コンパレータ48
の反転入力側に入力される。よって、電流F/B回路3
1によりトランジスタ37が短かい周期でオンオフし
て、端子51に弱いサージ電圧が発生しても、これをフ
ライバックと判断して、誤ってフリップフロップ80を
リセットすることはない。
【0032】次に異常検出回路の作動を説明する。前述
の如く、スピルバルブ8の通電時にフリップフロップ8
0がセットされると、フリップフロップ出力は図4
(A)−(d)に示すように高レベルとなる。この高レ
ベル信号はインバータ81により反転されるため、接点
Xの電位は低レベルとなって、コンデンサ90の充電電
荷は抵抗84,83を介して放電される。
【0033】その後、フリップフロップ80がリセット
されると、フリップフロップ80出力が低レベルとなる
ため、接点Xの電位は高レベルとなる。これにより、今
度は抵抗85,ダイオード86を介してバッテリ電圧が
コンデンサ90に印加され、コンデンサ90は充電され
る。
【0034】したがって、正常時、コンデンサ90は充
放電を繰り返し、コンデンサ90の充電電圧はフリップ
フロップ80のセット,リセットにより図5の左寄り部
分に示すように変化する。
【0035】次に、フライバックが発生しない場合につ
いて説明する。図4(B)の如く、フライバックが発生
しない(フライバック電圧<Vref)と、コンパレー
タ48の出力が高レベルとならないため、フリップフロ
ップ80はリセットされず、その出力は高レベルを保持
する。よって端子Xの電位は低レベルを保持して、コン
デンサ90は放電し続け、図5の時刻t1 以降に図示さ
れるようにコンデンサ充電電圧は低下する。
【0036】コンデンサ充電電圧はコンパレータ82の
非反転入力に入力され反転入力側には、F/V変換回路
15からの電圧が入力されている。そして、コンデンサ
の充電電圧が、F/V変換回路15で定められたF/V
変換電圧を下回るとコンパレータ82出力は低レベルと
なる。この低レベル信号はフェイル検出信号としてフェ
イルセーフ処理回路91に入力され、図8に示す如く、
フェイルセーフリレー19駆動用のトランジスタ18を
オフさせる。
【0037】ここで、コンパレータ82の非反転入力側
の電圧をF/V変換器からの電圧にする理由について説
明する。一般に低回転時は、スピルバルブのオン・オフ
間隔が長くなるため、フリップフロップのセット・リセ
ット間隔も長くなる。よって、図5に示すコンデンサ電
位特性の振幅が大きくなる。したがって、低回転時での
誤検出を防ぐため、コンパレータ82の比較レベルを低
く設定する必要がある。
【0038】しかしながら、このように低く設定する
と、コンデンサ電圧が比較レベルを横切るまでの時間が
長くなり、特に高回転時では異常と判定されるまで、複
数回スピルバルブ8が異常にも拘らず、噴射を長時間実
行してしまうという不具合を招く。
【0039】そこで、本実施例では、回転数に応じて、
詳しくは回転数が高くなるほどF/V変換電圧が高くな
り、比較レベルが高く設定されるため、低回転時での誤
検出を防ぐと共に、高回転時に異常であるにも拘わらず
長時間運転されてしまうということを防ぐことができ
る。エンジン回転数NEに対する検出時間Tは、図6の
ように変化する。
【0040】なお、コンデンサ90が放電しつづけて
も、抵抗83,85の分圧電圧(図5の破線で示される
電圧)以下に放電されることはない。そこで、本実施例
ではこの分圧電圧をアイドル回転数(700rpm)時
のF/V変換電圧値より高く設定しておくことにより、
アイドル時に異常と判断することはなく、フェイルセー
フ処理は実行されない。
【0041】また、本実施例は以上述べた異常の他に
も、トランジスタ37が導通したままとなるといった異
常も、フライバックが発生しなくなることからフリップ
フロップ80がリセットされなくなるため正確に検出す
ることができる。
【0042】なお、上記実施例では、フェイルセーフリ
レーをOFFさせることにより電磁弁の電流をカットす
るとともに、燃料カット電磁弁を用いて燃料カットもし
ているが、それらのいずれかひとつでもよい。また、吸
気通路に設けた吸気絞りバルブを閉じることによってエ
ンジン回転を抑制してもよく、これら複数の手法を合わ
せて実施すればさらに確実なフェイルセーフ処理とな
る。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構成および作
用によると、断線等の異常による誘導性負荷への断続通
電の停止を検出し、異常検出信号を出力して異常に対処
することを可能にするとともに、フリップフロップ回路
を用いた簡単な回路構成でありながら、正常動作による
断続通電の停止を異常として誤検出してしまうことを防
止することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施例としての燃料噴射制
御装置のブロック構成図である。
【図2】燃料噴射ポンプの要部構成を示す断面図であ
る。
【図3】図1の実施例の要部の回路構成を示す回路図で
ある。
【図4】図3の回路の各部信号波形を正常時(A)と異
常時(B)とに区別して説明するタイムチャートであ
る。
【図5】図3の回路の各部信号波形を正常時から異常時
への変化をもって説明するタイムチャートである。
【図6】図3の回路のエンジン回転数NEに対する異常
判定時間の作動特性を説明するグラフである。
【図7】図3の回路の各部信号波形と、燃料噴射量の変
化とを正常時(A)と異常時(B)とに区別して説明す
るタイムチャートである。
【図8】図3の回路の要部の回路構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
7 燃料カットバルブ 8 スピルバルブ 12 マイクロコンピュータ 13 スピルバルブ駆動回路 14 駆動信号検出回路 14a ON信号検出回路 14b フライバック検出回路 15 F/V変換器 16 異常検出回路 17 燃料カットバルブ駆動回路 18 フェイルセーフリレー駆動回路 19 フェイルセーフリレー 80 フリップフロップ 90 コンデンサ 91 フェイルセーフ処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導性負荷への通電を繰り返して断続す
    る駆動回路の異常検出装置において、 前記誘導性負荷への通電開始を検出し出力信号を発生す
    る通電開始検出回路と、 前記誘導性負荷への通電遮断時に発生するフライバック
    電圧を検出し出力信号を発生するフライバック検出回路
    と、 前記通電開始検出回路からの出力信号によりセットさ
    れ、前記フライバック検出回路からの出力信号によりリ
    セットされて出力信号を交互に反転させるフリップフロ
    ップ回路と、 前記フリップフロップ回路からの出力信号を入力し、こ
    の出力信号が所定時間以上セット状態にあるとき、異常
    検出信号を出力する異常判別回路とを備えることを特徴
    とする誘導性負荷駆動回路の異常検出装置。
JP8443093A 1993-04-12 1993-04-12 誘導性負荷駆動回路の異常検出装置 Pending JPH06294346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8443093A JPH06294346A (ja) 1993-04-12 1993-04-12 誘導性負荷駆動回路の異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8443093A JPH06294346A (ja) 1993-04-12 1993-04-12 誘導性負荷駆動回路の異常検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06294346A true JPH06294346A (ja) 1994-10-21

Family

ID=13830375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8443093A Pending JPH06294346A (ja) 1993-04-12 1993-04-12 誘導性負荷駆動回路の異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06294346A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294238A (ja) * 1998-04-15 1999-10-26 Denso Corp ディーゼルエンジンの燃料量制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294238A (ja) * 1998-04-15 1999-10-26 Denso Corp ディーゼルエンジンの燃料量制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4359032A (en) Electronic fuel injection control system for fuel injection valves
US4764729A (en) Method of detecting abnormality in electromagnetic valve current controller
JPH0415387B2 (ja)
JPH06330797A (ja) エンジンの燃料噴射弁駆動回路
JPH11343910A (ja) エンジン燃料供給診断装置、該診断方法および燃料供給装置
US4656989A (en) System for driving solenoid valve for internal combustion engine
GB2120420A (en) Automatic control of idling speed
WO2016170739A1 (ja) 燃料噴射制御装置
JPH06294346A (ja) 誘導性負荷駆動回路の異常検出装置
JP2001193531A (ja) 少なくとも1つの負荷を制御するための方法及び装置
US6769401B2 (en) Power output control system for internal combustion engine
WO2018016486A1 (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
JP2010144670A (ja) 筒内圧センサの異常診断装置
JP3339107B2 (ja) 負荷制御装置における異常検出装置
US8733323B2 (en) Method for ascertaining an error in a fuel metering unit of an injection system
US11098669B2 (en) Internal combustion engine control device
JP2910483B2 (ja) 燃料噴射装置の異常診断装置
US7717102B2 (en) Reverse engine rotation detection system
JPS6226339A (ja) デイ−ゼルエンジンの燃料噴射量補正方法
JPS5925056A (ja) 内燃機関のアイドル回転速度制御弁の異常検出方法
JPH09105349A (ja) 電子制御装置のフェールセーフ装置
CN110914125A (zh) 旋转电机的控制装置、车辆
JP2000352342A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP4389680B2 (ja) 内燃機関の点火制御装置
JPH0321742B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02