JPH0629426Y2 - 対面可動金庫と点検扉 - Google Patents

対面可動金庫と点検扉

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JPH0629426Y2
JPH0629426Y2 JP15262887U JP15262887U JPH0629426Y2 JP H0629426 Y2 JPH0629426 Y2 JP H0629426Y2 JP 15262887 U JP15262887 U JP 15262887U JP 15262887 U JP15262887 U JP 15262887U JP H0629426 Y2 JPH0629426 Y2 JP H0629426Y2
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光行 田中
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株式会社熊平製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は対面可動金庫の可動庫を開扉することなく、
庫外から符号錠の番号交換,交換,保守点検などの作業
(以下単に番号変換作業などと記載する)を可能にする
点検扉に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の対面可動金庫における施錠機構は、例えば次のよ
うに構成している。図面の第6図は施錠機構を示す錠房
の内観図、第7図は可動庫要部の平面断面図である。
図示するように可動庫1の隠蔽扉2内には、3個の符号
錠3を取付け、この近傍には可動庫1の開閉移動や、図
示しない固定庫との締着を操作するための操作ハンドル
4を突設している。
上記符号錠3は、ダイヤル部5と、このダイヤル部5と
連結した回動軸を防護するパイプ6と、前記回動軸の回
動で作動するタンブラを内装したタンブラケース7と、
前記タンブラの作動で左右方向に移動する作動杆8で構
成している。上記ダイヤル部5は、可動庫1の外側パネ
ル9′にその部分を露出させ、パイプ6は外側取付板9
および内側取付板10を貫通させてタンブラケース7を
その内側取付板10に突設している。そして上記内側取
付板10のさらに後方、すなわち可動庫1の内壁側に
は、その全面を覆う内側パネル11を設けている。この
内側パネル11には、上記符号錠3の番号変換作業など
を行えるように、相当位置に開口を形成して、この開口
部にビス止めによる点検カバー12を設けている。
一方上記操作ハンドル4には、その軸に図示しないクラ
ッチ板を設けて、可動庫1を移動自在にする移動機構
と、図示しない固定庫に設けた係止ピンと強固にクラン
プして固定庫と締着する締着機構に切換え操作可能にし
ている。上記クラッチ板と係合する鎖錠基軸13の先端
には、上記内側取付板10より突出した円板14を固定
的に軸着してあり、施錠機構15とこの円板14が係止
可能なようにしている。
上記施錠機構15はその連結部材15′の基端側を上記
符号錠3の各作動杆8と連結してあり、先端側には錠止
コマ16を回動自在に軸支している。この錠止コマ16
は、その先端が上記円板14の切欠部と係止するように
構成してあり、上記符号錠3の内いずれか2個を解錠す
れば、これに連動して作動杆8が連結部材15′を作動
させ、円板14に係止していた錠止コマ16を反時計廻
りに旋回するので、第6図に示す位置に移行することに
なる。これにより、操作ハンドル4の回動を自在にし、
上記締着機構および移動機構を作動可能にするものであ
る。なお符号17は、リロッキング機構、符号18はイ
ンターロック機構を示すものである。
以上のように対面可動金庫を構成しているので、符号錠
3の番号変換作業などの際には次のように行っている。
まず符号錠3を解錠することで施錠機構15を解錠し、
操作ハンドル4を操作して締着機構を解除した後、移動
機構を作動させ可動庫1を開放移動して開扉し、その内
壁側の内側パネル11から点検カバー12を外して作業
を行っている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来技術において符号錠の番号変換作業
などには、次のような問題点があった。イ )作業を始めるには、符号錠の操作で施錠機構を解錠し
た後、操作ハンドルを操作して締着機構を解除し、さら
に移動機構に切換えて可動庫を開扉移動させて、庫内か
ら作業を行うという煩雑な手間がかかり、作業性も悪い
という問題点があった。ロ )可動庫を開扉して点検カバーを外すにしても、可動庫
内壁側にしかも巾の狭いコグチ部に点検カバーがあるた
めに作業がしにくく、さらにタンブラケースが巾の狭い
奥まった位置にあるために、これをドライバを用いて外
す作業は、作業姿勢も悪くなり、総じて作業性が悪いと
いう問題点があった。ハ )また符号錠のパイプは、点検カバーの開口部から庫内
側へ引き抜くが、施錠機構部が狭く、パイプが長いため
に、後方へ引き抜くだけのスペースが充分に確保でき
ず、パイプを2,3の複数本に分割した特殊な符号錠の
パイプを用いていた。このために、他の符号錠にも共用
できる汎用性のあるパイプが使えず、在庫部品の点数が
増え、しかも部品のコスト高にもなるという問題点があ
った。ニ )さらに可動庫を開扉する際に、符号錠を解錠しても締
着機構が不具合で不作動となれば、庫外からは符号錠を
点検できないので可動庫が開扉不能となる問題点があっ
た。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、可動庫
を開扉することなく庫外から符号錠の番号変換作業など
を可能にし、しかも特殊なパイプを用いることなく作業
性も良好に行え、たとえ締着機構が不作動であっても庫
外から符号錠の点検を可能にする対面可動金庫の点検扉
を提供することを技術的課題とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は上記問題点を解決するために、箱体同士の対
向面を夫々開口した固定庫と可動庫からなり、前記可動
庫には符号錠に連結した施錠機構と、この施錠機構の解
錠によって前記可動庫の開閉移動と前記固定庫との締着
を可能にする操作ハンドルを設けてなる対面可動金庫に
おいて、前記符号錠の取付部に相当する可動庫部位を開
閉自在な扉体に形成し、前記施錠機構の解錠によって前
記扉体を係脱自在にする係止機構を設けてなる点検扉を
構成したものである。
〔作用〕
この考案によれば、符号錠の取付部に相当する可動庫部
位を開閉自在な扉体とし、これに係止したり抜脱する係
止機構を設けているので、施錠機構を解錠して係止機構
を抜脱作動して、扉体との係止を解除すれば、扉体が点
検扉として庫外から開扉可能となる。また逆に扉体を閉
鎖して係止機構により扉体を係止し、施錠機構を施錠す
れば、点検扉を施錠可能にすることになる。
以上のことにより、扉体の内側が符号錠となるので、可
動庫を開扉することなく扉体を開扉すれば庫外から符号
錠の番号変換作業などが可能であり、その作業も作業性
よく行えることになる。
〔実施例〕
この考案に係る一実施例を図面に基づいて説明する。図
面の第1図は点検扉を開扉した状態を示す斜視図、第2
図は対面可動金庫の開扉状態を示す全体斜視図、第3図
は施錠機構と係止機構を示す錠房の内観図、第4図は可
動庫要部の平面断面図、第5図は点検扉の側面断面図で
ある。
初めに、対面可動金庫の概要について説明する。第2図
に示すように、対面可動金庫Aは固定庫Aと可動庫A
からなり、夫々の対向面同士を開口して、夫々の内部
を金庫,貸金庫,書庫などの各種仕様に供するように構
成している。上記固定庫Aは、室内床面に敷設したレ
ールB上に固定状に載置してあり、その開口部の四隅に
係止ピン20を左右対向状に突設している。一方上記可
動庫Aは、下部に駆動用車輪Cおよび従動用車輪C
を夫々設けて、上記レールBに収嵌させて滑動自在に
している。この可動庫Aの正面側には、錠前付の隠蔽
扉21と、操作ハンドル22を設けている。上記隠蔽扉
21の奥には、3個の符号錠D,D,Dを配設
し、この内のいずれか2個の符号錠を解錠すれば、上記
操作ハンドル22の操作が可能となり、締着機構Eを作
動させ可動庫Aと固定庫Aのクランプ状態の締着を
解除可能にするとともに、移動機構Fの作動も可能にし
て可動庫Aを開扉自在にするものである。
上記締着機構Eおよび移動機構Fを第2図および第4図
に基づいてさらに詳しく説明する。上記移動機構Fは、
操作ハンドル22のハンドル軸23にベアリング24,
軸受24′を介して軸嵌する円周面に複数個のクラッチ
孔25を穿設しかつ外周をスプロケット26状に形成し
た移動用クラッチ受板27と、この移動用クラッチ板2
7とはエンドレス状のチェン28,29によって巻掛伝
動される駆動系スプロケット30,31,32と、駆動
系スプロケット32と同軸状に連結した上記駆動用車輪
および従動用車輪Cで構成している。そして上記
ハンドル軸23には、適数本のクラッチピン33を両側
面に夫々突出したクラッチ板34をキー35を介して嵌
着している。さらに上記クラッチ板34には、回動自在
なクラッチレバーに形成した係止爪36を嵌入させると
ともに、上記クラッチレバーと連結し庫外に先端のつま
み部37を突出させたロック杆を備えている。上記クラ
ッチ板34は庫外からつまみ部37の前後動作で、ハン
ドル軸23に沿って摺動しそのクラッチピン33を上記
移動用クラッチ受板27のクラッチ孔25に嵌脱自在に
するものである。一方上記締着機構Eは、上記ハンドル
軸23の軸端に近接し、かつ軸心方向に位置する回動自
在に軸支した鎖錠基軸38と、この鎖錠基軸38の基端
側にベアリング48を介して軸嵌した締着用クラッチ受
板49と、前記鎖錠基軸38の先端側に固着した円板3
9と、この円板39のさらに先端に軸着した2個の締着
系スプロケット40,41と、この締着系スプロケット
40,41とはエンドレス状のチェン42,43を介し
て回動自在とした4個の抱持カム44a,44b,44
c,44dで構成している。上記締着用クラッチ受板4
9には、その円周面に複数個のクラッチ孔50を穿設し
てあり、上記ロック杆のつまみ部37の引き出しによっ
て上記クラッチ板34をハンドル軸23に沿って摺動さ
せ、そのクラッチピン33をクラッチ孔50に嵌入する
ようにしている。上記抱持カム44a,44b,44
c,44dは、片側面を略馬蹄形に切欠いてあり、軸を
介して固着した夫々のスプロケット45a,45b,4
5c,45dともども可動庫Aの開口部の上下四隅に
軸受具を介して固定している。上記スプロケットの内,
上方左右のスプロケット45a,45cは長軸46を介
して連動可能にしている。そして上記スプロケット45
aには締着系スプロケット41との間に上記チェン43
を巻掛け、スプロケット45bには締着系スプロケット
42との間に上記チェン42を巻掛け、さらに上記上方
のスプロケット45cと下方のスプロケット45dの間
にはエンドレス状のチェン47を巻掛けて、操作ハンド
ル22の回動操作で各抱持カム44a,44b,44
c,44dを一斉に回動自在にし、上記固定庫Aの係
止ピン20a,20b,20c,20dと夫々クランプ
自在にしている。
なおターンバックル51は、エンドレス状のチェン4
2,43,47のテンション調整用のものである。
次にこの考案に係る点検扉Gを第5図に基づいて説明す
る。
点検扉Gは、上記可動庫Aにおける符号錠D
,Dの従来どおりの取付相当位置を適宜大の縦長
な矩形に開口して、この開口部52に扉体Gを構成し
ている。上記扉体Gは、外側パネル53に符号錠
,D,Dのダイヤル部54を夫々露出し、外側
取付板55,内側取付板56に一本のパイプ57を各々
貫通させ、内側取付板56の外方にタンブラケース58
を突設している。この扉体Gは、上記外側パネル5
3,外側取付板55および内側取付板56を正面視縦長
な矩形に形成して、その外周を可動庫Aの開口部52
周縁に形成した凹凸部と嵌合する形状としている。そし
てこの扉体Gの上部外側取付板55には、第5図に示
すように断面視コ字形の取手59を一体的に取付けてあ
り、下部両側には可動庫A側に固着した蝶番60の支
軸を嵌挿して、この支軸を支点として扉体Gを正面手
前側に傾倒可能にしている。扉体Gの下部外側取付板
55には、略45°に折曲した舌状のストッパ61を固
着してあり、その下端部にゴム製の緩衝材62を取付け
て、扉体Gを開扉したときに可動庫Aの外側取付板
55を当接させて、扉体Gの開放量を規制している。
(第5図参照)このストッパ61の折曲角度を90°と
すれば、扉体Gを開扉したときに、符号錠D
,Dのタンブラケース58,58,58を上面に
して略水平態に支持することも可能である。さらに扉体
の前面側には、幅方向にわたる上下のカバー材6
3,64を外側パネル53と係止させて可動庫A側に
ネジ止めにて取着自在に取付けている。(第5図参照) 続いて、扉体Gの裏側にあたる錠房に構成した施錠機
構Hおよび係止機構Iについて説明する。第3図および
第4図に示すように、施錠機構Hは、符号錠D
,Dの各作動杆65の作動を伝達する連結部材
H′を連結してあり、先端側には錠止コマ66を回動自
在に支持している。この連結部材H′の中途位置には、
着脱自在な接続部H″を構成している。この接続部H″
は、可動庫Aの開口部52の近傍に略Z字形に折曲成
形した支持板67の一辺を固着し、この支持板67の折
曲部に穿設した挿通孔68に連結部材H′の一側となる
挾持側連結板69を移動自在に挿通している。支持板7
0は挾持用連結板69の振れ防止用のものである。上記
挾持用連結板69は、その先端側を90°扉体G側に
折曲しさらに45°外方に折曲してあり、この先端部と
は対称状に形成した他側部材71を固着して、先端部を
開広した状態の挾持部としている。一方上記挾持用連結
板69の先端部と対向する扉体Gの一側端に、断面視
コ字形の支持板72の一辺を固着し、対向する他辺上に
は中央部に挿通溝を折曲成形した支持板73を固着して
いる。そして上記両支持板72,73の間には、その挿
通溝に連結部材H′の他側となる挟入用連結板74を移
動自在に挿通している。上記挟入用連結板74は、その
先端側を90°折曲して、さらに先端部を上記挾持用連
結板69の挾持部に進入したり離脱する挟入部としてい
る。以上のように構成した接続部H″は、扉体Gを開
扉すれば、その挟入用連結板74が挾持用連結板69の
挾持部から離脱し、また扉体Gを閉鎖すればその挟入
用連結板74が挾持用連結板69の挾持部に進入して挾
持され、連結部材H′の作動を可動にする。なお符号J
はリロッキング機構、符号Kはインターロック機構を示
すものである。
続いて係止機構Iについて説明する。係止機構Iは、第
3図および第5図に示すようにレバーハンドル75と、
このレバーハンドル75のハンドル軸76端に固定した
交換板77と、この交換板77の一側端とピンにて連結
した板閂78と、扉体Gの内側取付板56上部に取付
けた前記板閂78の先端を係止する閂掛り板79と、前
記交換板77の他側端と固定し上記施錠機構Hの解錠作
動で係止状態が解除され移動可能となる走板80で構成
している。上記レバーハンドル75は第5図に示すよう
に、可動庫A開口部52の上側近傍にそのハンドル部
を外側取付板55から突出してあり、ハンドル軸76先
端部を内側取付板56から突出し、矩形の上記交換板7
7の中間部と固着して、レバーハンドル75の回動操作
で、交換板77の両側端を揺動自在にしている。また上
記板閂78はその一側端の突出部にピンを突設して、上
記交換板77の一側端に穿設したルーズホール77aに
緩挿してあるとともに、板閂78の上部および下部は、
可動庫A内側取付板56に固着したガイド体81のガ
イド孔82に挿通させている。さらにこの板閂78の略
中央部には、開口部83を穿設して、上記レバーハンド
ル75のハンドル軸76を貫通させて、板閂78の上下
移動を可能にしている。上記閂掛り板79は、その中央
部を溝状に折曲成形した両端部を扉体Gの内側取付き
板56に固着して挿通部を形成し、上記板閂78の先端
部を挿脱自在にしている。また上記走板80は、ピンを
突設して上記交換板77の他側端とナット締着によって
連結している。さらにこの走板80は、上記交換板77
とは反対の一側に上記錠止コマ66方向に延びる2個の
ルーズホール84を穿設して、可動庫Aの内側取付板
56から立設した雄螺子を緩挿してナットで締着してい
る。したがって上記交換板77の揺動で走板80がその
ルーズホール84に沿って、そのルーズホール84のス
トロークだけ移動可能となる。上記走板80は、その一
側端を90°折曲してあり、3個の符号錠D,D
の全てが解錠されないかぎり前述の錠止コマ66の
他端部66bと当接して係止状態となるように構成して
いる。上記錠止コマ66は、従来例同様に符号錠D
,Dのいずれか2個の解錠で連結部材H′を操作
するので、錠止コマ66の中心部を支点としてその一端
部66aが前記の円板39に形成した切欠部39aから
旋回して、離脱する。(この状態を第3図に実線で示
す)上記錠止コマ66が円板39との係止状態から解除
されると、前述したようにクラッチ板34を切換えて操
作ハンドル22の操作で締着機構Eを作動可能にする。
ところで、符号錠D,D,Dは、その内のいずれ
か2個(第3図は、符号錠D,Dを解錠した状態で
ある)を解錠することによって、施錠機構Hを解錠し
て、まず締着機構E,次に移動機構Fの作動を可能にす
るが、この実施例では3個全ての符号錠D,D,D
を解錠させることによって、初めて上記係止機構Iの
作動が可能なように構成している。全ての符号錠D
,Dを解錠すると、それらの作動杆65が第3図
においては右方向に移動するので、連結部材H′が2個
の符号錠の解錠のときよりも一層移動量が増し、錠止コ
マ66が、第3図の状態より旋回した仮想線の位置まで
移動することになる。上記のことによって錠止コマ66
の他端部66bと係止機構Iの走板80の他側端部との
当接係止が解除され、レバーハンドル75の操作を可能
にするものである。
以上のように構成した点検扉Gの開閉操作を説明する。
まず閉鎖状態にある対面可動金庫Aの隠蔽扉21を解錠
して開扉した後、3個全ての符号錠D,D,D
解錠して施錠機構Hを解錠する。これにより連結部材
H′の錠止コマ66がその他端部66bで係止していた
係止機構Iの走板80との係止状態を解除することにな
る。次に第5図に示す上下のカバー材63,64を取外
した後、レバーハンドル75を解除方向(この実施例で
は時計廻り方向)に旋回させて、走板80の移動を可能
にするとともに、板閂78を上動させて閂掛り板79か
ら抜脱する。これにより係止機構Iが解除したので、取
手59を把持して扉体Gを正面手前側へストッパ61
が作用する位置まで引くことによって、扉体Gが開扉
支持されることになる。連結部材H′の接続部H″で
は、扉体G側の挟入用連結板74が可動庫A側の挾
持用連結板69から離脱する。(上記状態を第1図に示
す)以上によって点検扉Gが開扉されるので、符号錠D
,D,Dの番号変換作業などは、扉体Gが庫外
側に突出してタンブラケース58,58,58が上面に
露出するので、その上方が開放されており作業が容易に
行えることになる。また符号錠D,D,Dの番号
変換作業などを終えて点検扉Gを閉鎖するには、扉体G
の取手59を把持し、持上げる。扉体Gが定位置に
到達すると同時に、挟入用連結板74が挾持用連結板6
9の挾持部に挟入する。次にレバーハンドル75を係止
方向に旋回させることにより、板閂78が下動して扉体
の閂掛り板79に挿通されて係止される。続いて符
号錠D,D,Dを施錠して施錠機構Hを作動させ
錠止コマ66を円板39に係止させる。上記状態で係止
機構Iが係止され、施錠機構Hが施錠されて、扉体G
が閉鎖されることになる。最後に上下のカバー材63,
64を取付けて、隠蔽扉21を施錠すれば作業が完了
し、従来のように可動庫Aを開扉操作した後行なう作
業より作業性よく行えるものである。
なお、この実施例において、係止機構Iを係止している
施錠機構Hは、3個の符号錠D,D,Dの全てを
解錠して係止状態を解除する構成としているが、これに
限らず可動庫Aを開扉する通常の操作通り、いずれか
2個の符号錠の解錠で走板80と錠止コマ66とが解除
可能となり、板閂78を扉体Gとの係止から解除でき
るようにしてもよい。また扉体Gはその下部に取付け
た蝶番によって手前側へ開扉する形態となっているが、
扉体Gの左あるいは右に蝶番を取付けて点検扉Gを右
側あるいは左側に開扉する形態としてもよいことは勿論
のことである。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成したので、次のような効果
がある。イ )庫外から点検扉を開閉自在にしたので、従来のように
可動庫を開扉して点検カバーを外す煩雑な手間がかから
ずその扉体の裏側に位置する符号錠の番号変換作業など
が著しく容易かつ便利に行えるものである。ロ )点検扉を開扉した際に符号錠のタンブラケース上方の
スペースが広く確保できるため、符号錠に備えるパイプ
を分割した特殊な符号錠を用いる必要がなく、他の符号
錠と共用できる汎用性のある一本の長いパイプが仕様で
き、在庫部品の点数が減り、しかも部品のコストも低減
するものである。ハ )可動庫を開扉するのに、締着機構が不具合で不作動で
あっても点検扉を開扉して点検することが可能であるの
で、可動庫が開扉不能となって特殊な破壊作業などの手
段を用いることなく、信頼性の向上に通じるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図は点検扉を開扉した状態を示す斜視図、第
2図は対面可動金庫の開扉状態を示す全体斜視図、第3
図は施錠機構と係止機構を示す錠房の内観図、第4図は
可動庫要部の平面断面図、第5図は点検扉の側面断面
図、第6図は従来例の施錠機構を示す錠房の内観図、第
7図は従来例を示す可動庫要部の平面断面図である。 A……対面可動金庫、A……固定庫 A……可動庫、D,D,D……符号錠 E……締着機構、F……移動機構 G……点検扉、G……扉体 H……施錠機構、H′……連結部材 H″……接続部、I……係止機構 21……隠蔽扉、22……操作ハンドル 39……円板、52……開口部 66……錠止コマ、69……挾持用連結板 74……挟入用連結板、77……交換板 78……板閂、79……閂掛り板 80……走板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱体同士の対向面を夫々開口した固定庫と
    可動庫からなり、前記可動庫には符号錠に連結した施錠
    機構と、この施錠機構の解錠によって前記可動庫の開閉
    移動と前記固定庫との締着を可能にする操作ハンドルを
    設けてなる対面可動金庫において、前記符号錠の取付部
    に相当する可動庫部位を開閉自在な扉体に形成し、前記
    施錠機構の解錠によって前記扉体を係脱自在にする係止
    機構を設けてなる点検扉を構成したことを特徴とする対
    面可動金庫の点検扉。
JP15262887U 1987-10-05 1987-10-05 対面可動金庫と点検扉 Expired - Lifetime JPH0629426Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15262887U JPH0629426Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 対面可動金庫と点検扉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15262887U JPH0629426Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 対面可動金庫と点検扉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6457389U JPS6457389U (ja) 1989-04-10
JPH0629426Y2 true JPH0629426Y2 (ja) 1994-08-10

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15262887U Expired - Lifetime JPH0629426Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 対面可動金庫と点検扉

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JP (1) JPH0629426Y2 (ja)

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JPS6457389U (ja) 1989-04-10

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