JPH0629425A - 回路用絶縁基板 - Google Patents

回路用絶縁基板

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JPH0629425A
JPH0629425A JP20312392A JP20312392A JPH0629425A JP H0629425 A JPH0629425 A JP H0629425A JP 20312392 A JP20312392 A JP 20312392A JP 20312392 A JP20312392 A JP 20312392A JP H0629425 A JPH0629425 A JP H0629425A
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JP
Japan
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silicon
thermal expansion
crystal
expansion coefficient
silicon nitride
Prior art date
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Pending
Application number
JP20312392A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyasu Sugimoto
典康 杉本
Yukihiro Kimura
幸広 木村
Masaharu Seto
政晴 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】シリコンよりも熱膨張係数の高い絶縁体結晶で
あるアルミナAl23と、炭化珪素SiC3〜13重量
%とを含有する窒化珪素Si34系セラミックスよりな
ることを特徴とする回路用絶縁基板 【効果】その熱膨張係数がシリコンのそれに近いことか
ら、シリコンチップ搭載時の接続不良やチップ剥離を防
止することができる。また、機械的強度が高いことか
ら、金属リードの接合時や回路用基板の搬送時の割れ、
カケを防止することができる。しかも主成分が窒化珪素
であって誘電率が小さいものであるから、信号伝播の高
速化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路用絶縁基板に関す
るもので、特に半導体パッケージなどの絶縁容器に好適
に利用され得る。
【0002】
【従来の技術】回路用絶縁基板においては、信号伝播速
度の高速化、回路の高集積化が要求される。信号伝搬速
度の高速化を図るためには、電気信号の伝播遅延時間t
と比誘電率εの平方根との間に比例関係があることか
ら、比誘電率の小さい絶縁材料を用いる必要がある。ま
た、高集積化のためにシリコンチップをセラミック多層
基板に直接搭載する構造のものがあるが、その場合チッ
プの接続不良や剥離を未然に防止するため、絶縁材料の
熱膨張係数は、シリコンチップのそれ(3.4×10-6
/℃)に近いものが望ましい。加えて絶縁基板には、I
/Oピンや外部金属リードとの接合(通常、鑞付け)に
耐える機械的強度も必要である。
【0003】一方、従来より、比誘電率の小さい絶縁材
料として、窒化珪素系セラミックスがあり、Si34
焼結助剤としてガラスを5〜30%添加した焼結体(特
開昭57−162393号公報)やSi34にアルミ
ナ、窒化アルミニウムを固溶させたサイアロンと称する
焼結体(特開昭62−30663号公報)が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭57−
162393号公報に記載された焼結体は、同公報の最
終行に記載されているように曲げ強度が17kg/mm
2と低く、金属リード等を鑞付けする必要のある回路用
基板としての実用には適さない。この原因は定かでない
が、おそらく焼結体の強度がガラスの強度に依存したも
のと考えられる。
【0005】また、特開昭62−30663号公報に記
載された焼結体は、もともと熱膨張係数がシリコンのそ
れよりも小さい窒化珪素を主成分とするところ、その窒
化珪素が更に低膨張のサイアロンに変化している。従っ
て、同公報には、測定温度範囲を無視して、同焼結体の
熱膨張係数が2.9〜3.3×10-6/℃と記載されて
いるものの、実際に常温〜400℃の範囲で測定してみ
ると2.5×10-6/℃以下であり、これも回路用基板
としての実用には適さない。
【0006】本発明の目的は、このような従来技術の課
題を解決し、機械的強度、誘電率及び熱膨張係数の3特
性を兼備した回路用絶縁基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】その手段は、シリコンよ
りも熱膨張係数の高い絶縁体結晶と、炭化珪素SiCと
を含有する窒化珪素Si34系セラミックスよりなるこ
とを特徴とする回路用絶縁基板にある。望ましい手段
は、上記回路用基板において、炭化珪素SiCの含有量
を3〜13重量%とするところにある。別の望ましい手
段は、絶縁体結晶をアルミナAl23とするところにあ
る。
【0008】ここで、窒化珪素Si34系セラミックス
とは、イットリア、マグネシア等の公知の焼結助剤を含
んで焼結されたものである。これら焼結助剤の一部は、
ガラス化したり、窒化珪素に固溶してもよいが、その量
は、イットリアの場合、5〜15重量%が望ましい。5
%に満たないと焼結体の強度が向上せず、15%を越え
るとかえって焼結しにくいからである。
【0009】
【作用】シリコンよりも熱膨張係数の高い絶縁体結晶
は、例えばAl23結晶粉末の形態でまたは焼成後にA
23結晶となる化合物の形態で原料の窒化珪素に添加
されて、焼結後に当該絶縁体結晶の形態で析出するか叉
は残ることにより、熱膨張係数の高い絶縁体結晶が低膨
張の窒化珪素と相殺し合って基板全体の熱膨張係数をシ
リコンのそれと近いものにする。炭化珪素は、絶縁体結
晶の添加含有に伴う機械的強度の低下を防止する。しか
も主成分は窒化珪素であるから、誘電率は依然として低
い。
【0010】そして、炭化珪素含有量が前記範囲内のと
き、抗折強度が40kg/mm2以上、誘電率が10〜
20となる。尚、前記絶縁体結晶の含有量は、絶縁体結
晶がAl23の場合、10〜50重量%が望ましい。こ
の範囲で熱膨張係数が3.0×10-6/℃前後となるか
らである。
【0011】
【実施例】純度99.9%、平均粒径0.9μmのβ型
窒化珪素、純度99.9%、平均粒径0.7μmの酸化
アルミニウム、純度99.9%、平均粒径2.1μmの
酸化イットリウム、純度99.9%、平均粒径0.9μ
mの炭化珪素、純度99.9%、平均粒径1.0μmの
窒化チタニウム、純度99.9%、平均粒径1.4μm
の炭化チタニウム及び純度99.9%、平均粒径0.9
μmの炭化タングステンを表1に示す組成割合で秤量
し、ボールミルを用いてアセトン中で混合し、ドクター
ブレードにて厚さ0.4mmのグリーンシートに成形し
た。このグリーンシートを18枚積層し熱圧着後、温度
1700℃、圧力200kg/cm2、保持時間30分
の条件でホットプレスすることによって、大きさ35×
35×3.5mmのセラミックス焼結体No.1〜4を
製造した。これら焼結体No.1〜4について、熱膨張
係数(室温〜400℃平均)、抗折強度及び誘電率を測
定した結果を表1に併記する。
【0012】
【表1】 表1の結果から、非酸化物の中でも炭化珪素が抗折強度
を高めるのに最も有効であることが判った。
【0013】次に原料の組成割合が表2に示す通りであ
る以外は、上記No.1〜4と同一条件でセラミックス
焼結体No.5〜8を製造した。これら焼結体No.5
〜8及びNo.1について、熱膨張係数(室温〜400
℃平均)、抗折強度及び誘電率を測定した結果を表2に
併記する。また、抗折強度及び誘電率と炭化珪素添加量
との関係をそれぞれ図1及び図2に示す。
【0014】
【表2】 表2にみられるように、炭化珪素の含有量が3〜13重
量%のときに、誘電率を異常に高めること無く抗折強度
が向上した。また、熱膨張係数は、2.9×10-6/℃
とシリコンのそれに近いものであった。尚、セラミック
スNo.1、6〜7は、いずれも窒化珪素系結晶のほか
にアルミナAl23結晶及び炭化珪素SiC結晶を含ん
でいることがX線回折によって確認された。
【0015】次に原料の組成割合が表3に示す通りであ
る以外は、上記No.1〜4と同一条件でセラミックス
焼結体No.9〜12を製造した。これら焼結体No.
9〜12及びNo.7について、熱膨張係数(室温〜4
00℃平均)、抗折強度及び誘電率を測定した結果を表
3に併記する。
【0016】
【表3】 表3にみられるように、焼結助剤がイットリアの場合
は、その含有量が5〜15%のときに緻密焼結して強度
向上に寄与することが判った。尚、セラミックスNo.
9〜12も、いずれも窒化珪素系結晶のほかにアルミナ
Al23結晶及び炭化珪素SiC結晶を含んでいること
がX線回折によって確認された。
【0017】比較のために、原料の組成割合が、窒化珪
素91%、酸化アルミニウム1%、窒化アルミニウムA
lN3%及び酸化イットリウム5%であるほかは、上記
セラミックスNo.1〜12と同じ条件で比較用セラミ
ックスNo.13を製造したところ、抗折強度は98.
5kg/mm2で高かったが、その熱膨張係数は2.2
×-6/℃と低かった。そしてX線回折にて分析したとこ
ろ、窒化珪素系結晶のピークしか検出されなかった。更
に比較のために、原料の組成割合が、窒化珪素80%及
びガラス(SiO2:40,Al23:40,MgO:
13,CaO:7)20%であるほかは、上記セラミッ
クスNo.1〜12と同じ条件で比較用セラミックスN
o.14を製造したところ、抗折強度が18.1kg/
mm2と低く、その熱膨張係数も2.6×-6/℃と低か
った。そしてX線回折にて分析したところ、主結晶が窒
化珪素となっていたものの、アルミナAl23結晶は確
認されなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明回路用絶縁基板は、その熱膨張係
数がシリコンのそれに近いことから、シリコンチップ搭
載時の接続不良やチップ剥離を防止することができる。
また、機械的強度が高いことから、金属リードの接合時
や回路用基板の搬送時の割れ、カケを防止することがで
きる。しかも主成分が窒化珪素であって誘電率が小さい
ものであるから、信号伝播の高速化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】抗折強度と炭化珪素添加量との関係を示す図で
ある。
【図2】誘電率と炭化珪素添加量との関係を示す図であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【表3】 表3にみられるように、焼結助剤がイットリアの場合
は、その含有量が5〜15%のときに緻密焼結して強度
向上に寄与することが判った。尚、セラミックスNo.
9〜12も、いずれも窒化珪素系結晶のほかにアルミナ
Al23結晶及び炭化珪素SiC結晶を含んでいること
がX線回折によって確認された。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】比較のために、原料の組成割合が、窒化珪
素91%、酸化アルミニウム1%、窒化アルミニウムA
lN3%及び酸化イットリウム5%であるほかは、上記
セラミックスNo.1〜12と同じ条件で比較用セラミ
ックスNo.13を製造したところ、抗折強度は98.
5kg/mm2で高かったが、その熱膨張係数は2.2
×10-6/℃と低かった。そしてX線回折にて分析した
ところ、窒化珪素系結晶のピークしか検出されなかっ
た。更に比較のために、原料の組成割合が、窒化珪素8
0%及びガラス(SiO2:40,Al23:40,M
gO:13,CaO:7)20%であるほかは、上記セ
ラミックスNo.1〜12と同じ条件で比較用セラミッ
クスNo.14を製造したところ、抗折強度が18.1
kg/mm2と低く、その熱膨張係数も2.6×10-6
/℃と低かった。そしてX線回折にて分析したところ、
主結晶が窒化珪素となっていたものの、アルミナAl2
3結晶は確認されなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンよりも熱膨張係数の高い絶縁体
    結晶と、炭化珪素SiCとを含有する窒化珪素Si34
    系セラミックスよりなることを特徴とする回路用絶縁基
    板。
  2. 【請求項2】 炭化珪素SiCの含有量が3〜13重量
    %である請求項1の回路用絶縁基板。
  3. 【請求項3】 絶縁体結晶がアルミナAl23である請
    求項1の回路用絶縁基板。
JP20312392A 1992-07-06 1992-07-06 回路用絶縁基板 Pending JPH0629425A (ja)

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JP20312392A JPH0629425A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 回路用絶縁基板

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Publication Number Publication Date
JPH0629425A true JPH0629425A (ja) 1994-02-04

Family

ID=16468789

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JP (1) JPH0629425A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6756910B2 (en) * 2001-02-27 2004-06-29 Optex Co., Ltd. Sensor for automatic doors

Cited By (1)

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