JPH0629369B2 - ジオキサジン化合物の製造法 - Google Patents
ジオキサジン化合物の製造法Info
- Publication number
- JPH0629369B2 JPH0629369B2 JP29492485A JP29492485A JPH0629369B2 JP H0629369 B2 JPH0629369 B2 JP H0629369B2 JP 29492485 A JP29492485 A JP 29492485A JP 29492485 A JP29492485 A JP 29492485A JP H0629369 B2 JPH0629369 B2 JP H0629369B2
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- JP
- Japan
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- formula
- dioxazine compound
- compound
- parts
- producing
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は染顔料ほか機能性色素として、用いられるジオ
キサジン化合物の製造法に関する。
キサジン化合物の製造法に関する。
<従来の技術> 従来、一般式(I) (式中、RはC1〜C4のアルキル基を表わす) で示されるジオキサジン化合物の製造法は、下式(II)
の化合物とクロラニルとを縮合させた下式(III) で示される2,5−ジクロロ−8,6−ビス(9−アル
キル−3−カルバゾリルアミノ)−1,4−ベンゾキノ
ンを有機酸の存在下に閉環させて得られることが知られ
ている。(特開昭58−84857号公報参照) <発明が解決しようとする問題点> しかし、従来知られている製造法では、目的化合物の他
に下記式(IV)、(V) で示される化合物が副生され、目的化合物(I)の単離、
精製が難しく、高純度の製品が得られないという難点が
あった。
の化合物とクロラニルとを縮合させた下式(III) で示される2,5−ジクロロ−8,6−ビス(9−アル
キル−3−カルバゾリルアミノ)−1,4−ベンゾキノ
ンを有機酸の存在下に閉環させて得られることが知られ
ている。(特開昭58−84857号公報参照) <発明が解決しようとする問題点> しかし、従来知られている製造法では、目的化合物の他
に下記式(IV)、(V) で示される化合物が副生され、目的化合物(I)の単離、
精製が難しく、高純度の製品が得られないという難点が
あった。
<問題を解決するための手段> 本発明者は、式(III)を用いる限り、式(IV)、(V)
の副生を避け難いという欠点を改良すべく、鋭意研究を
行った結果、p−ベンゾキノンを用いることにより、式
(IV)、(V)の副生を懸念しなくてもよい製造法を見
い出し本発明に到達した。
の副生を避け難いという欠点を改良すべく、鋭意研究を
行った結果、p−ベンゾキノンを用いることにより、式
(IV)、(V)の副生を懸念しなくてもよい製造法を見
い出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、p−ベンゾキノンと一般式(II) (式中、RはC1−C4のアルキル基を表わす)で示さ
れる化合物とを不活性有機溶媒中、酸化剤の存在下、加
熱、縮合・閉環することを特徴とする一般式(I)で示
されるジオキサジン化合物の製造法である。
れる化合物とを不活性有機溶媒中、酸化剤の存在下、加
熱、縮合・閉環することを特徴とする一般式(I)で示
されるジオキサジン化合物の製造法である。
本発明に使用する不活性溶媒として、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン及びこれらの混
合物、ニトロベンゼン、アルキルベンゼンまたはアルキ
ルナフタレン系の高沸点溶媒が好ましい。
ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン及びこれらの混
合物、ニトロベンゼン、アルキルベンゼンまたはアルキ
ルナフタレン系の高沸点溶媒が好ましい。
次に、本発明に使用する酸化剤として、ベンゼンスルホ
ニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド(o−、p
−)、メタンスルホニルクロリドなどのスルホン酸クロ
ライド類又はこれらスルホン酸のエステル類などが好ま
しい。
ニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド(o−、p
−)、メタンスルホニルクロリドなどのスルホン酸クロ
ライド類又はこれらスルホン酸のエステル類などが好ま
しい。
反応温度は60〜220℃であり、好ましくは180〜
190℃である。反応時間は3〜10時間に設定するの
が好ましい。
190℃である。反応時間は3〜10時間に設定するの
が好ましい。
反応が完結したら、過を行なって結晶を分別し、必要
に応じて適当な溶媒で洗浄する。十分に圧搾した後、乾
燥すれば、本発明のジオキサジン化合物(I)が得られ
る。
に応じて適当な溶媒で洗浄する。十分に圧搾した後、乾
燥すれば、本発明のジオキサジン化合物(I)が得られ
る。
<発明の効果> 本発明により製造されたジオキサジン化合物が、従来法
では不可避な副生物(IV)、(V)を全く含有していな
い例として、実施例(後述)で製造されたジオキサジン
化合物のFD−Massスペクトルを第1図に示す。
では不可避な副生物(IV)、(V)を全く含有していな
い例として、実施例(後述)で製造されたジオキサジン
化合物のFD−Massスペクトルを第1図に示す。
図中、横軸の数値は分子量を表わす。式中のRがC2H5
の時、式(I)の分子量は520、式(IV)の分子量
は555、式(V)の分子量は589になるが、図中よ
り、555、589のピークは観察されないことより、
式(IV)、(V)の副生物が存在しないことがわかる。
の時、式(I)の分子量は520、式(IV)の分子量
は555、式(V)の分子量は589になるが、図中よ
り、555、589のピークは観察されないことより、
式(IV)、(V)の副生物が存在しないことがわかる。
<実施例> 3−アミノ−9エチルカルバゾール210部をo−ジク
ロロベンゼン3000部に溶解し、30℃でp−ベンゾ
キノン54部を加え130℃まで昇温する。昇温後、あ
らかじめ400部のo−ジクロロベンゼンに溶解してい
たp−トルエンスルホニルクロリド190部を加え、1
30〜140℃で5時間保温する。次いで100℃まで
冷却後、熱過し、1000部のo−ジクロロベンゼン
で洗浄後、500部のメタノールで洗浄を3回行なう。
その後、1000部の水で洗浄、圧搾した後、乾燥する
ことにより、第1図で示した組成を示すジオキサジン化
合物208部を得た。
ロロベンゼン3000部に溶解し、30℃でp−ベンゾ
キノン54部を加え130℃まで昇温する。昇温後、あ
らかじめ400部のo−ジクロロベンゼンに溶解してい
たp−トルエンスルホニルクロリド190部を加え、1
30〜140℃で5時間保温する。次いで100℃まで
冷却後、熱過し、1000部のo−ジクロロベンゼン
で洗浄後、500部のメタノールで洗浄を3回行なう。
その後、1000部の水で洗浄、圧搾した後、乾燥する
ことにより、第1図で示した組成を示すジオキサジン化
合物208部を得た。
第1図は実施例1で製造されたジオキサジン化合物のF
D−Massスペクトルである。
D−Massスペクトルである。
Claims (1)
- 【請求項1】p−ベンゾキノンと一般式(II) (式中RはC1〜C4のアルキル基を表わす。) で示される化合物とを不活性有機溶媒中、酸化剤の存在
下、加熱、縮合・閉環することを特徴とする一般式
(I) (式中Rは前記と同じ意味を表わす) で示されるジオキサジン化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29492485A JPH0629369B2 (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | ジオキサジン化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29492485A JPH0629369B2 (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | ジオキサジン化合物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62149757A JPS62149757A (ja) | 1987-07-03 |
JPH0629369B2 true JPH0629369B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=17814022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29492485A Expired - Lifetime JPH0629369B2 (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | ジオキサジン化合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629369B2 (ja) |
-
1985
- 1985-12-25 JP JP29492485A patent/JPH0629369B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62149757A (ja) | 1987-07-03 |
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