JPH06292517A - 養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法 - Google Patents

養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法

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JPH06292517A
JPH06292517A JP5113577A JP11357793A JPH06292517A JP H06292517 A JPH06292517 A JP H06292517A JP 5113577 A JP5113577 A JP 5113577A JP 11357793 A JP11357793 A JP 11357793A JP H06292517 A JPH06292517 A JP H06292517A
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JP
Japan
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feed
fish
pellet
oils
fish culture
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Pending
Application number
JP5113577A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Kawakubo
佳孝 川久保
Kouki Asahina
康揮 朝比奈
Mitsuru Hanaki
満 花木
Takehiro Seki
武浩 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON NOUSAN KOGYO KK
Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
NIPPON NOUSAN KOGYO KK
Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は5%以上油脂を添加する養魚用飼料
ペレットにおいて、成形性が良く、粉化率が低く、しか
も水中での保形性が良好なペレット飼料の製造方法を提
供することにある。 【構成】 油脂を5%以上添加する養魚用ペレット飼料
の製造に際し、養魚用飼料原料を調湿後アルファー化度
が60%以上となるよう連続的に混練りし、次いでペレ
ット化することを特徴とする養魚用高油脂ペレット飼料
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は養魚用高油脂ペレット飼
料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、養魚用ペレット飼料は、ローラー
と圧縮成形するダイスとの組合せからなるペレットミル
を用い、飼料原料に蒸気等にて約3〜6%程度調湿した
後、ペレット化する方法が取られていた。
【0003】しかしながら、ペレットミルを用いペレッ
ト化するにおいて、油脂を約5%以上とすると、ペレッ
トの成形性が悪く、粉化率が高いものとなり、また水中
で崩れ易く、飼育水を汚す原因となり、従って魚の飼育
成績も悪くなるなどの難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記難点を解
決し、油脂を5%以上添加してもペレットの成形性が良
く、粉化率の低い養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、油脂を5
%以上添加してもペレットの成形性が良く、粉化率が低
い養魚用ペレット飼料の製造方法につき種々研究を重ね
た結果、養魚用飼料原料をアルファー化度が60%以上
となるよう連続的に混練りし、ペレット化すれば油脂を
5%以上添加しても良好な養魚用ペレット飼料を製造す
ることができることを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は油脂を5%以上添加す
る養魚用ペレット飼料の製造に際し、養魚用飼料原料を
調湿後アルファー化度が60%以上となるよう連続的に
混練りし、次いでペレット化することを特徴とする養魚
用高油脂ペレット飼料の製造方法であって、その目的と
するところは、ペレットの成形性が良く、粉化率が低
く、しかも水中での保形性が良好な養魚用高油脂ペレッ
ト飼料の製造方法を提供することにある。
【0007】本発明において養魚用高油脂ペレット飼料
とは、油脂として5%以上添加するものをいう。養魚用
飼料原料として使用する魚粉、例えば粗蛋白質65%の
国内魚粉では粗脂肪含有量が約8%程度あり、これら魚
粉を60%使用すると約5%近いものが魚粉由来として
含有されるものとなるが、これらの脂肪分とは別に添加
する油脂をいう。
【0008】本発明に5%以上添加される油脂は、すけ
そうたら、いわし等由来の魚油が使用され、またその他
の養魚用飼料原料としては、魚粉、南極オキアミミー
ル、エビ粉、フィッシュソリュブル粉末、ゼラチン等の
動物質原料;脱脂大豆、酵母、脱脂米糠、コーングルテ
ンミール、小麦粉、小麦胚芽、スピルリナ、クロレラ等
の植物質原料;こんぶ、わかめの海藻類;ビタミン類;
ミネラル類;その他等が挙げられ、あゆの成長度合に応
じて適宜選択して用いることができる。。
【0009】次に、本発明においては、上記原料に油脂
を5%以上添加するとともに、蒸気および/または水に
て調湿する。通常のペレットでは蒸気にて4〜5%程度
調湿するものであるが、本発明においては、調湿量が少
ないと澱粉のアルファー化が進まず、また多過ぎるとペ
レットミル内で更に練りこまれて、ペレット成形不能と
なるので、水と蒸気で7〜12%程度に調湿するのが望
ましい。水と蒸気の添加比率は任意に選択できるもので
あるが、水を多くし2:1程度とするのが望ましい。
【0010】次いで、油脂添加並びに調湿した原料をア
ルファー化度が60%以上となるよう連続的に混練りす
る。この際、混練りする装置としては、2軸型の連続混
練機または先端部分にダイス孔がなく、ギャップが調整
可能なヘッド付きの1軸型混練機(例えばエクスパンダ
ー)など用いることが望ましい。
【0011】養魚用飼料原料に含まれる澱粉類のアルフ
ァー化度を60以上とするためには、上記混練機におい
て温度を100〜130℃、圧力を10〜40kg/c
となるように混練りするか、あるいはニーディング
ディスクまたはリバーススクリュー等を用い、良く混練
するかの方法等により適宜条件設定をすればよい。
【0012】混練りしたものを次いでペレットミルに投
入しペレット化するが、必要に応じて混練りしたものを
解砕した後ペレット化する。ペレット化はペレットミル
を用い任意にダイスの孔径を選択し、所望のサイズとす
ればよい。
【0013】また、ペレットの乾燥は外気を利用したク
ーラー、熱風乾燥等いずれの乾燥方法でもよいが、調湿
量が少ない場合はクーラーのみでよく、調湿量が多い場
合はバンドドライヤーにて熱風乾燥するのが望ましい。
【0014】本発明の製造方法により得られる養魚用高
油脂ペレット飼料は、例えばにじます、まだい、ぶり、
ぎんざけ、さくらます等高油脂添加を必要とする魚種の
飼料製造に好適である。
【0015】
【実施例】表1に示す飼料原料のうち魚油を除く飼料原
料を配合したものをコンディショナーに投入し、蒸気を
3%、水を8%を加え、更に魚油を7.5%加えてよく
混合した。次いでこの混合物を先端部分にギャップが調
整可能なヘッド付きの1軸型混練機(独国カール社製エ
クスパンダー)に投入して温度120℃、圧力30kg
/cmの条件にて連続的に混練りした。次いで破砕機
にて解砕したのち、4.5mmのダイ孔径を有するペレ
ットミルにてペレット化し、さらにバンドドライヤーに
て80℃、40分乾燥し、養魚用ペレット飼料を得た。
【0016】
【表1】
【0017】次に、比較例の製造例として、表1に示す
飼料原料のうち魚油を除く飼料原料を配合したものをコ
ンディショナーに投入し、蒸気を4%加え、更に魚油を
7.5%加えてよく混合し、4.5mmのダイ孔径を有
するペレットミルにてペレット化したが、崩れが多いも
のとなり、ペレット成形不良であった。
【0018】また、対照飼料として、表1に示す飼料原
料のうち魚油を除く飼料原料を配合したものをコンディ
ショナーに投入し、蒸気を4%加えた後、4.5mmの
ダイ孔径を有するペレットミルにてペレット化し、次い
でクーラーにて乾燥したものに、魚油7.5%を2回に
分けて添加し、対照の養魚用ペレット飼料を得た。
【0019】上記のようにして得た養魚用ペレット飼料
および対照の養魚用ペレット飼料の嵩比重、硬度、粉化
率およびアルファー化度は表2のとおりであり、本発明
の製造方法により得た養魚用ペレット飼料は油脂を7.
5%内割で添加しても、良好な物性を示した。
【0020】
【表2】
【0021】次に、円形水槽に収容した区30匹、平均
体重約40gのニジマスに上記方法にて得た養魚用ペレ
ット飼料および対照のペレット飼料を給与し、36日間
飼育試験を実施した。その結果は表3のとおりで本発明
の製造方法により得た養魚用飼料の飼育成績は良好なも
のであった。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明の製造方法においては、動物油脂
を5%以上添加してペレット成形するにおいて、養魚用
飼料原料をアルファー化度が60%以上となるように混
練りしてあるので、高油脂添加にもかかわらず成形性が
極めてよく、粉化率も少なく、しかも水中保形性が極め
て良好となるなどの効果がある。しかも、本発明の製造
方法で製造した養魚用高油脂ペレット飼料はアルファー
化もされ栄養および物性が良好なものとなるので本発明
により得た養魚用高油脂ペレット飼料を養魚に投餌する
と極めて良好な飼育成績を得ることができるものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂を5%以上添加する養魚用ペレット
    飼料の製造に際し、養魚用飼料原料を調湿後アルファー
    化度が60%以上となるよう連続的に混練りし、次いで
    ペレット化することを特徴とする養魚用高油脂ペレット
    飼料の製造方法。
JP5113577A 1993-04-06 1993-04-06 養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法 Pending JPH06292517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5113577A JPH06292517A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法

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JP5113577A JPH06292517A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPH06292517A true JPH06292517A (ja) 1994-10-21

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ID=14615770

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5113577A Pending JPH06292517A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 養魚用高油脂ペレット飼料の製造方法

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