JPH0629232B2 - 有機ジイソシアネートの異性体を分離する方法 - Google Patents
有機ジイソシアネートの異性体を分離する方法Info
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- JPH0629232B2 JPH0629232B2 JP62081006A JP8100687A JPH0629232B2 JP H0629232 B2 JPH0629232 B2 JP H0629232B2 JP 62081006 A JP62081006 A JP 62081006A JP 8100687 A JP8100687 A JP 8100687A JP H0629232 B2 JPH0629232 B2 JP H0629232B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、イソシアネート異性体混合物から多種の異性
体比の異なるイソシアネート異性体混合物に分離する方
法に関する。
体比の異なるイソシアネート異性体混合物に分離する方
法に関する。
本発明は、また、イソシアネート異性体混合物中の、特
定の異性体を極めて高濃度で含むイソシアネートの精製
法に関する。
定の異性体を極めて高濃度で含むイソシアネートの精製
法に関する。
イソシアネート化合物においては、異性体の構造によ
り、その反応性や物理的性質が異なることがよく知られ
ている。また、異性体比の異なるイソシアネート組成物
により、ポリウレタンを製造する場合の加工特性やポリ
ウレタンの物性が変化することもよく知られている。
り、その反応性や物理的性質が異なることがよく知られ
ている。また、異性体比の異なるイソシアネート組成物
により、ポリウレタンを製造する場合の加工特性やポリ
ウレタンの物性が変化することもよく知られている。
例えば、トリレンジイソシアネート(以下、TDIとい
う)の場合、主として、2,4-TDI及び2,6-TDIの2
種の異性体より成るが、前者は後者より初期の反応速度
が大きく、また、イソシアネート基末端プレポリマーの
原料として用いた場合は、そのプレポリマーのイソシア
ネート基の反応性が逆に小さいという特徴がある。この
ため、2,4-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成
物は、軟質フォーム原料として用いた場合、配合液混合
後より発泡硬化するまでの時間が短かく、ウレタンフォ
ームの製造が能率的に行えるという特徴がある。また、
同様のイソシアネート組成物を用いて調製したイソシア
ネート基末端プレポリマーは、注型ウレタンエラストマ
ー製造時のポットライフが長く、注型作業がやり易いと
いう特徴がある。この場合、2,6-TDIを殆んど含まな
い純粋に近い2,4-TDI(純度98%以上)を用いる
と、ポットライフが非常に延長されるため、このような
イソシアネート組成物が特に好まれて用いられる。ま
た、2,4-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成物
は、ポリオールとのアダクトポリイソシアネートや環状
トリマー化によって製造されるポリイソシアネートの原
料として用いた場合、分子量分布の狭まいポリイソシア
ネートが製造でき、同一イソシアネート含量で比較する
と粘性の低いポリイソシアネート溶液が調製でき塗料や
接着剤の硬化剤として応用する場合都合よく用いられ
る。
う)の場合、主として、2,4-TDI及び2,6-TDIの2
種の異性体より成るが、前者は後者より初期の反応速度
が大きく、また、イソシアネート基末端プレポリマーの
原料として用いた場合は、そのプレポリマーのイソシア
ネート基の反応性が逆に小さいという特徴がある。この
ため、2,4-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成
物は、軟質フォーム原料として用いた場合、配合液混合
後より発泡硬化するまでの時間が短かく、ウレタンフォ
ームの製造が能率的に行えるという特徴がある。また、
同様のイソシアネート組成物を用いて調製したイソシア
ネート基末端プレポリマーは、注型ウレタンエラストマ
ー製造時のポットライフが長く、注型作業がやり易いと
いう特徴がある。この場合、2,6-TDIを殆んど含まな
い純粋に近い2,4-TDI(純度98%以上)を用いる
と、ポットライフが非常に延長されるため、このような
イソシアネート組成物が特に好まれて用いられる。ま
た、2,4-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成物
は、ポリオールとのアダクトポリイソシアネートや環状
トリマー化によって製造されるポリイソシアネートの原
料として用いた場合、分子量分布の狭まいポリイソシア
ネートが製造でき、同一イソシアネート含量で比較する
と粘性の低いポリイソシアネート溶液が調製でき塗料や
接着剤の硬化剤として応用する場合都合よく用いられ
る。
2,6-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成物で
は、軟質ウレタンフォーム処方で、反応性の高いポリオ
ールを採用した場合に、発泡がマイルドに進行するため
製造が容易になるという利点がある。また、イソシアネ
ート末端プレポリマーの原料として用いると、硬化反応
の速いプレポリマーが得られるので、速硬化性が要求さ
れる場合、有利に用いられる。また、2,6-TDI異性体
比率の高いイソシアネート組成物を用いたポリウレタン
は、2,4-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成物
を用いた組成物のそれより耐候性で優れており、屋外で
の耐久性を重視する塗料や接着剤等の原料として好まし
い。
は、軟質ウレタンフォーム処方で、反応性の高いポリオ
ールを採用した場合に、発泡がマイルドに進行するため
製造が容易になるという利点がある。また、イソシアネ
ート末端プレポリマーの原料として用いると、硬化反応
の速いプレポリマーが得られるので、速硬化性が要求さ
れる場合、有利に用いられる。また、2,6-TDI異性体
比率の高いイソシアネート組成物を用いたポリウレタン
は、2,4-TDI異性体比率の高いイソシアネート組成物
を用いた組成物のそれより耐候性で優れており、屋外で
の耐久性を重視する塗料や接着剤等の原料として好まし
い。
また、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MD
Iという)は、触媒、塩酸の存在下でアニリンとホルム
アルデヒドを縮合することにより得られるメチレン架橋
ポリフェニルポリアミン混合物をホスゲン化することに
より作られるメチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネ
ート混合物から分別して得られるものであるが、4,4′
−MDI、2,4′−MDI、2,2′−MDIあるいは、こ
れらの混合物、または、これらとポリメタリックMDI
の混合物などがある。前記のメチレン架橋ポリフェニル
ポリイソシアネート混合物を蒸溜して、これから残渣の
ポリメリックMDIを残して5〜70重量%のジイソシ
アネートを得ることができるが、これらは、4,4′−M
DI、2,4′−MDIおよび2,2′−MDI等の混合物よ
りなる。
Iという)は、触媒、塩酸の存在下でアニリンとホルム
アルデヒドを縮合することにより得られるメチレン架橋
ポリフェニルポリアミン混合物をホスゲン化することに
より作られるメチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネ
ート混合物から分別して得られるものであるが、4,4′
−MDI、2,4′−MDI、2,2′−MDIあるいは、こ
れらの混合物、または、これらとポリメタリックMDI
の混合物などがある。前記のメチレン架橋ポリフェニル
ポリイソシアネート混合物を蒸溜して、これから残渣の
ポリメリックMDIを残して5〜70重量%のジイソシ
アネートを得ることができるが、これらは、4,4′−M
DI、2,4′−MDIおよび2,2′−MDI等の混合物よ
りなる。
高純度に精製された4,4′−MDIは、弾性繊維及び熱
可塑性ポリウレタンエラストマー等の機械的性質の優れ
たポリウレタンの製造に特に有用である。15重量%ま
でが2,4′−MDIからなり、残りが主として4,4′−M
DIであるイソシアネート組成物は、マイクロセルラー
物質として靴底を含む多くの用途に利用できる。また、
2,4′−MDIを10〜55重量%含み、残りが主とし
て4,4′−MDIであるイソシアネート組成物は、表面
被覆加工及びクッション材としての軟質フォーム等への
使用に適している。
可塑性ポリウレタンエラストマー等の機械的性質の優れ
たポリウレタンの製造に特に有用である。15重量%ま
でが2,4′−MDIからなり、残りが主として4,4′−M
DIであるイソシアネート組成物は、マイクロセルラー
物質として靴底を含む多くの用途に利用できる。また、
2,4′−MDIを10〜55重量%含み、残りが主とし
て4,4′−MDIであるイソシアネート組成物は、表面
被覆加工及びクッション材としての軟質フォーム等への
使用に適している。
従来、イソシアネート異性体混合物を分別し、イソシア
ネート異性体比の異なるイソシアネート組成物を得るの
に冷却晶析法が広く用いられてきた。本法は、イソシア
ネート異性体混合物を冷却操作により異性体の一部を結
晶化し、母液を抜き出した後、結晶を徐々に加熱する発
汗作用により、不純物を除去して純度の向上をはかり、
最終的に残った固形分を加熱融解して、高純度のイソシ
アネート異性体を得るという方法である。この方法は、
冷却及び加熱融解に多量のエネルギーを必要とし、かつ
結晶化等に長時間を必要とするため分別時や貯蔵時にイ
ソシアネートの二量体からなる不所望な沈殿物発生のお
それがある等の欠点があった。また、本法を実施するに
は大規模な装置を必要とすることも欠点であった。
ネート異性体比の異なるイソシアネート組成物を得るの
に冷却晶析法が広く用いられてきた。本法は、イソシア
ネート異性体混合物を冷却操作により異性体の一部を結
晶化し、母液を抜き出した後、結晶を徐々に加熱する発
汗作用により、不純物を除去して純度の向上をはかり、
最終的に残った固形分を加熱融解して、高純度のイソシ
アネート異性体を得るという方法である。この方法は、
冷却及び加熱融解に多量のエネルギーを必要とし、かつ
結晶化等に長時間を必要とするため分別時や貯蔵時にイ
ソシアネートの二量体からなる不所望な沈殿物発生のお
それがある等の欠点があった。また、本法を実施するに
は大規模な装置を必要とすることも欠点であった。
本発明者らは、従来の製造方法の欠点を排除すべく、鋭
意検討した結果、以下の発明に至った。
意検討した結果、以下の発明に至った。
すなわち、本発明は、トリレンジイソシアネート又はジ
フェニルメタンジイソシアネートの異性体分離方法にお
いて、該異性体混合物を1000〜1800kg/cm2の
加圧状態下で、該ジイソシアネートのより凝固し易い異
性体の結晶と、それ以外の異性体を含む母液とに分離
し、母液を除去した後、圧力を徐々に下げることによ
り、結晶中のより凝固し易い異性体以外の異性体を融解
し除去することにより、異性体比の異なる2種以上の異
性体混合物に分離させることを特徴とするトリレンジイ
ソシアネート又はジフェニルメタンジイソシアネートの
異性体分離方法である。
フェニルメタンジイソシアネートの異性体分離方法にお
いて、該異性体混合物を1000〜1800kg/cm2の
加圧状態下で、該ジイソシアネートのより凝固し易い異
性体の結晶と、それ以外の異性体を含む母液とに分離
し、母液を除去した後、圧力を徐々に下げることによ
り、結晶中のより凝固し易い異性体以外の異性体を融解
し除去することにより、異性体比の異なる2種以上の異
性体混合物に分離させることを特徴とするトリレンジイ
ソシアネート又はジフェニルメタンジイソシアネートの
異性体分離方法である。
加圧状態下で晶出させる方法(以下、圧力晶析法とい
う)は、TDI、MDIの異性体分離に応用でき、工業
的に何ら問題なく実現できることを見出した。すなわ
ち、TDIに高い圧力を加えることにより、2,4-TDI
の結晶と、2,6-TDIを含む母液とに分離させてから、
母液を抜き出した後、結晶に加えられている圧力を徐々
に下げることにより一部の結晶を融解させると、結晶中
の2,6-TDIが部分的に融解され、残った結晶は融解し
た液で洗浄され高純度の2,4-TDIが得られる。
う)は、TDI、MDIの異性体分離に応用でき、工業
的に何ら問題なく実現できることを見出した。すなわ
ち、TDIに高い圧力を加えることにより、2,4-TDI
の結晶と、2,6-TDIを含む母液とに分離させてから、
母液を抜き出した後、結晶に加えられている圧力を徐々
に下げることにより一部の結晶を融解させると、結晶中
の2,6-TDIが部分的に融解され、残った結晶は融解し
た液で洗浄され高純度の2,4-TDIが得られる。
また、圧力晶析法をMDI異性体混合物に適用し、4,
4′−MDIの結晶と2,4′−MDIを含む母液とに分
け、これを固液分離により母液を抜き出した後、結晶に
加えられている圧力を徐々に下げることにより、一部結
晶を融解させると、結晶中の2,4′−MDI等の異性体
が部分的に融解され、残った結晶は融解した液で洗浄さ
れ、高純度の4,4′−MDIが得られる。
4′−MDIの結晶と2,4′−MDIを含む母液とに分
け、これを固液分離により母液を抜き出した後、結晶に
加えられている圧力を徐々に下げることにより、一部結
晶を融解させると、結晶中の2,4′−MDI等の異性体
が部分的に融解され、残った結晶は融解した液で洗浄さ
れ、高純度の4,4′−MDIが得られる。
本発明の方法は、前述した冷却晶析法を適用した方法に
比べ、結晶化させるために必要なエネルギーが少なくて
済み、また、結晶化に必要な時間が大巾に短縮される。
従ってイソシアネートの二量化等による品質低下のおそ
れがなく、また、晶析条件を温度と圧力の両方から設定
できるため、結晶性イソシアネート異性体成分の得量や
母液の異性体比を容易に変化させ得ることなどの優れた
特徴があるためポリウレタン工業に有用な多種のイソシ
アネート組成物を提供できる。
比べ、結晶化させるために必要なエネルギーが少なくて
済み、また、結晶化に必要な時間が大巾に短縮される。
従ってイソシアネートの二量化等による品質低下のおそ
れがなく、また、晶析条件を温度と圧力の両方から設定
できるため、結晶性イソシアネート異性体成分の得量や
母液の異性体比を容易に変化させ得ることなどの優れた
特徴があるためポリウレタン工業に有用な多種のイソシ
アネート組成物を提供できる。
本発明におけるイソシアネート異性体混合物としては、
例えば、トルエンをジニトロ化して得られるジニトロト
ルエンを出発原料として、還元アミノ化、ホスゲン化を
経由して得られるTDI粗製品及びその揮発性塔頂留
分、塩酸の存在下でアニリンとホルムアルデヒドを縮合
させて得られるメチレン架橋ポリフェニルポリアミン混
合物のホスゲン化を経由して得られるメチレン架橋ポリ
フェニルポリイソシアネート及びその揮発性塔頂留分な
どである。これらの中、TDI粗製品及びメチレン架橋
ポリフェニルポリイソシアネートの揮発性塔頂留分が晶
析分離を行う対象として、ポリウレタン工業で重要であ
るため、特に好ましく使用できるものである。
例えば、トルエンをジニトロ化して得られるジニトロト
ルエンを出発原料として、還元アミノ化、ホスゲン化を
経由して得られるTDI粗製品及びその揮発性塔頂留
分、塩酸の存在下でアニリンとホルムアルデヒドを縮合
させて得られるメチレン架橋ポリフェニルポリアミン混
合物のホスゲン化を経由して得られるメチレン架橋ポリ
フェニルポリイソシアネート及びその揮発性塔頂留分な
どである。これらの中、TDI粗製品及びメチレン架橋
ポリフェニルポリイソシアネートの揮発性塔頂留分が晶
析分離を行う対象として、ポリウレタン工業で重要であ
るため、特に好ましく使用できるものである。
圧力晶析の実施態様を示す工程としては、まず、イソシ
アネート異性体混合物を必要に応じて予備冷却装置に仕
込み、大気圧での凝固点よりも5〜10℃高い所に±2℃
の精度で調温後、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力
晶析装置内に注入する。次にプランジャーにより内溶液
を1000〜1800kg/cm2に加圧し、結晶を析出させ、分離
・圧搾して母液を晶析筒外に抜き出す。晶析筒内の結晶
固体は、降圧時の部分融解による精製工程を経由し、ま
たは、経由しないで除圧後、固体状態で製品タンクに送
られる(温度条件によっては、晶析筒内で融解させてス
ラリー状態で取出す)。本工程は、基本的にはバッチ操
作であるが、シークエンス制御等による切換システムに
より半連続操作も可能である。
アネート異性体混合物を必要に応じて予備冷却装置に仕
込み、大気圧での凝固点よりも5〜10℃高い所に±2℃
の精度で調温後、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力
晶析装置内に注入する。次にプランジャーにより内溶液
を1000〜1800kg/cm2に加圧し、結晶を析出させ、分離
・圧搾して母液を晶析筒外に抜き出す。晶析筒内の結晶
固体は、降圧時の部分融解による精製工程を経由し、ま
たは、経由しないで除圧後、固体状態で製品タンクに送
られる(温度条件によっては、晶析筒内で融解させてス
ラリー状態で取出す)。本工程は、基本的にはバッチ操
作であるが、シークエンス制御等による切換システムに
より半連続操作も可能である。
上記工程等により、イソシアネート異性体比の異なるポ
リウレタン工業に有用である種々なイソシアネート組成
物を効率よく製造できる。
リウレタン工業に有用である種々なイソシアネート組成
物を効率よく製造できる。
次に実施例によって本発明を更に具体的に説明する。但
し、本発明は、これらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、実施例中の「%」は、全て重量%を表わ
す。
し、本発明は、これらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、実施例中の「%」は、全て重量%を表わ
す。
実施例1. 2,4-TDI80%、2,6-TDI20%の異性体混合物を、晶
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、30℃で1,800kg/cm2まで加圧して結晶化させ、この
状態で先ず母液を抜き出し、続いて徐々に600kg/cm2ま
で減圧して融解した母液を取り除き、2,4-TDI100%
の結晶を得た。
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、30℃で1,800kg/cm2まで加圧して結晶化させ、この
状態で先ず母液を抜き出し、続いて徐々に600kg/cm2ま
で減圧して融解した母液を取り除き、2,4-TDI100%
の結晶を得た。
本2,4-TDIは、速乾性塗料用ポリイソシアヌレートポ
リイソシアネート製造に適していた。
リイソシアネート製造に適していた。
母液は2,4-TDI65%、2,6-TDI35%よりなり、軟質
フォーム、塗料用アダクトタイプポリイソシアネートの
製造に適していた。
フォーム、塗料用アダクトタイプポリイソシアネートの
製造に適していた。
実施例2. 2,4-TDI80%、2,6-TDI20%の異性体混合物を、晶
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、25℃で1,600kg/cm2まで加圧して結晶化させた後、
その状態で母液を抜き出し、続いて500kg/cm2まで減圧
し、融解した母液を取り除き、2,4-TDI99.0%の結晶
を得た。
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、25℃で1,600kg/cm2まで加圧して結晶化させた後、
その状態で母液を抜き出し、続いて500kg/cm2まで減圧
し、融解した母液を取り除き、2,4-TDI99.0%の結晶
を得た。
本2,4-TDIは、速乾性塗料用ポリイソシアヌレートポ
リイソシアネート製造に適していた。
リイソシアネート製造に適していた。
母液は2,4-TDI60%、2,6-TDI40%よりなり、軟質
フォーム、塗料用アダクトタイプポリイソシアネートの
製造に適していた。
フォーム、塗料用アダクトタイプポリイソシアネートの
製造に適していた。
実施例3. 2,4-TDI80%、2,6-TDI20%の異性体混合物を、晶
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、25℃で1,300kg/cm2まで加圧して結晶化させた後、
この状態で母液を抜き出し、続いて500kg/cm2まで減圧
して融解した母液を取り除き、2,4-TDI98%の純粋結
晶を得た。
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、25℃で1,300kg/cm2まで加圧して結晶化させた後、
この状態で母液を抜き出し、続いて500kg/cm2まで減圧
して融解した母液を取り除き、2,4-TDI98%の純粋結
晶を得た。
本2,4-TDIは、注型ウレタンエラストマー用イソシア
ネート基末端プレポリマーの製造に適していた。
ネート基末端プレポリマーの製造に適していた。
母液は、2,4-TDI63%、2,6-TDI37%よりなり軟質
フォームの製造に適していた。
フォームの製造に適していた。
実施例4. 2,4-TDI80%、2,6-TDI20%の異性体混合物を、晶
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、25℃で1,500kg/cm2まで加圧して結晶化させた後、
この状態で母液を分離し、続いて徐々に500kg/cm2まで
減圧して融解した母液を取り除き、2,4-TDI95%の結
晶を得た。
析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に注入
し、25℃で1,500kg/cm2まで加圧して結晶化させた後、
この状態で母液を分離し、続いて徐々に500kg/cm2まで
減圧して融解した母液を取り除き、2,4-TDI95%の結
晶を得た。
本2,4-TDIは、速乾性塗料用ポリイソシアヌレートポ
リイソシアネート製造に適していた。
リイソシアネート製造に適していた。
母液は、2,4-TDI58%、2,6-TDI42%よりなり、軟
質フォーム、塗料用アダクトタイプポリイソシアネート
の製造に適していた。
質フォーム、塗料用アダクトタイプポリイソシアネート
の製造に適していた。
実施例5. 4,4′−MDI90%、2,4′−MDI10%の異性体混合物
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、40℃で1,500kg/cm2まで加圧して結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に400kg/cm2
に減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI99.
5%の結晶を得た。
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、40℃で1,500kg/cm2まで加圧して結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に400kg/cm2
に減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI99.
5%の結晶を得た。
本4,4′−MDIは、弾性繊維及び熱可塑性ポリウレタ
ンの原料として好ましいものであった。
ンの原料として好ましいものであった。
母液は、4,4′−MDI67%、2,4′−MDI33%からな
り軟質フォームの製造に適していた。
り軟質フォームの製造に適していた。
実施例6. 4,4′−MDI90%、2,4′−MDI10%の異性体混合物
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、45℃で1,000kg/cm2まで加圧して結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に350kg/cm2
まで減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI9
9.5%の結晶を得た。
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、45℃で1,000kg/cm2まで加圧して結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に350kg/cm2
まで減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI9
9.5%の結晶を得た。
本4,4′−MDIは、弾性繊維及び熱可塑性ポリウレタ
ンの原料として好ましいものであった。
ンの原料として好ましいものであった。
母液は、4,4′−MDI60%、2,4′−MDI40%からな
り軟質フォームの製造に適していた。
り軟質フォームの製造に適していた。
実施例7. 4,4′−MDI80%、2,4′−MDI20%の異性体混合物
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、45℃で1,500kg/cm2まで加圧し、結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に400kg/cm2
まで減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI9
9.8%の結晶を得た。
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、45℃で1,500kg/cm2まで加圧し、結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に400kg/cm2
まで減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI9
9.8%の結晶を得た。
本4,4′−MDIは、弾性繊維及び熱可塑性ポリウレタ
ンの原料として好ましいものであった。
ンの原料として好ましいものであった。
母液は、4,4′−MDI69.5%、2,4′−MDI30.5%か
らなり軟質フォームの製造に適していた。
らなり軟質フォームの製造に適していた。
実施例8. 4,4′−MDI80%、2,4′−MDI20%の異性体混合物
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、45℃で1,400kg/cm2まで加圧し、結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に400kg/cm2
まで減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI9
9.7%の結晶を得た。
を、晶析筒とプランジャーとよりなる圧力晶析装置内に
注入し、45℃で1,400kg/cm2まで加圧し、結晶化させた
後、この状態で母液を分離し、続いて徐々に400kg/cm2
まで減圧して融解した母液を取り除き、4,4′−MDI9
9.7%の結晶を得た。
本4,4′−MDIは、弾性繊維及び熱可塑性ポリウレタ
ンの原料として好ましいものであった。
ンの原料として好ましいものであった。
母液は、4,4′−MDI68%、2,4′−MDI32%からな
り軟質フォームの製造に適していた。
り軟質フォームの製造に適していた。
以上の例は、実験室規模(内容量20m)のテスト装置
での等温的操作であるが、実操業では断熱的に、4〜5
分/サイクルの速度で運転され供給原料に対して50〜60
%製品が得られることになる。
での等温的操作であるが、実操業では断熱的に、4〜5
分/サイクルの速度で運転され供給原料に対して50〜60
%製品が得られることになる。
比較例1. 2,4-TDI80%、2,6-TDI20%の異性体混合物を晶析
槽に仕込み、30℃から8℃まで20分で冷却した。以後、
徐冷30分後に結晶が析出しはじめた。母液温度は10℃ま
で上昇し、以後この温度近傍に7時間保ち結晶の析出と
生長をさせた後、母液を3時間かけて抜き出した。後、
結晶を2時間かけて融解し晶析槽から抜き出し、純度9
4.0%の2,4-TDIを得た。母液は、2,4-TDI含有率
は47%であった。
槽に仕込み、30℃から8℃まで20分で冷却した。以後、
徐冷30分後に結晶が析出しはじめた。母液温度は10℃ま
で上昇し、以後この温度近傍に7時間保ち結晶の析出と
生長をさせた後、母液を3時間かけて抜き出した。後、
結晶を2時間かけて融解し晶析槽から抜き出し、純度9
4.0%の2,4-TDIを得た。母液は、2,4-TDI含有率
は47%であった。
比較例2. 4,4′−MDI80%、2,4′−MDI20%の異性体混合物
を晶析槽に仕込み、40℃から18℃まで5時間かけて冷却
し結晶を析出させた後、母液を抜き出した。次に晶析槽
内の結晶を38〜39℃に約5時間かけて昇温し、部分的に
融解させ(結晶の約30%を融解させる)、融解液は、先
の母液と合体させる。残留する結晶を50℃に2時間かけ
て溶融して抜き出し、純度98.6%の4,4′−MDIを得
た。母液は、4,4′−MDI55%、2,4′−MDI45%よ
りなるものであった。
を晶析槽に仕込み、40℃から18℃まで5時間かけて冷却
し結晶を析出させた後、母液を抜き出した。次に晶析槽
内の結晶を38〜39℃に約5時間かけて昇温し、部分的に
融解させ(結晶の約30%を融解させる)、融解液は、先
の母液と合体させる。残留する結晶を50℃に2時間かけ
て溶融して抜き出し、純度98.6%の4,4′−MDIを得
た。母液は、4,4′−MDI55%、2,4′−MDI45%よ
りなるものであった。
Claims (1)
- 【請求項1】トリレンジイソシアネート又はジフェニル
メタンジイソシアネートの異性体分離方法において、該
異性体混合物を1000〜1800kg/cm2の加圧状態
下で、該ジイソシアネートのより凝固し易い異性体の結
晶と、それ以外の異性体を含む母液とに分離し、母液を
除去した後、圧力を徐々に下げることにより、結晶中の
より凝固し易い異性体以外の異性体を融解し除去するこ
とにより、異性体比の異なる2種以上の異性体混合物に
分離させることを特徴とするトリレンジイソシアネート
又はジフェニルメタンジイソシアネートの異性体分離方
法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62081006A JPH0629232B2 (ja) | 1987-04-03 | 1987-04-03 | 有機ジイソシアネートの異性体を分離する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62081006A JPH0629232B2 (ja) | 1987-04-03 | 1987-04-03 | 有機ジイソシアネートの異性体を分離する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63250355A JPS63250355A (ja) | 1988-10-18 |
JPH0629232B2 true JPH0629232B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=13734426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62081006A Expired - Lifetime JPH0629232B2 (ja) | 1987-04-03 | 1987-04-03 | 有機ジイソシアネートの異性体を分離する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629232B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5429670A (en) * | 1993-04-26 | 1995-07-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Gold paste for a ceramic circuit board |
-
1987
- 1987-04-03 JP JP62081006A patent/JPH0629232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63250355A (ja) | 1988-10-18 |
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