JPH06292323A - 放電監視装置 - Google Patents

放電監視装置

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JPH06292323A
JPH06292323A JP5077261A JP7726193A JPH06292323A JP H06292323 A JPH06292323 A JP H06292323A JP 5077261 A JP5077261 A JP 5077261A JP 7726193 A JP7726193 A JP 7726193A JP H06292323 A JPH06292323 A JP H06292323A
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JP
Japan
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light
discharge
fiber
optical
photodetector
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JP5077261A
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Inventor
Mamoru Yamada
守 山田
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鉄塔に設置された避雷器の動作確認のために放
電部近くに設置される光センサとしての蛍光ファイバの
光を監視場所まで導く光ファイバの所要長さを短くして
安価でかつ信頼性の高いものにする。 【構成】複数の放電部31a,31b,31nに設けら
れた光センサとしての蛍光ファイバ20a,20b,2
0nを、光ファイバ1a,1b,1nを介して直列に接
続して1本の光検出ファイバ100を構成し、この光検
出ファイバ100の一方の端部に光検出器10を設け
る。放電部31a,31b,31nの1つに放電が発生
し蛍光ファイバ20a,20b,20n内に蛍光が発生
するとこの蛍光は光検出ファイバ100内を伝播して光
検出器10に到達して検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超高圧送電線を雷撃
などの異常電圧から保護するために、鉄塔上に設けられ
る避雷器、アーキングホーン、避雷針などの放電を伴う
動作を光学的に検出し、遠方の監視場所で監視する放電
監視装置、特にセンサとして蛍光ファイバが使用された
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ファイバを光センサとして使用した
放電監視装置として、この発明と同じ出願人による特願
平3−207070号公報がある。この公報によれば、
鉄塔に設置された避雷器のアーキングホーンの近傍に光
センサとしての蛍光ファイバを設けられて、この蛍光フ
ァイバに接続された通常の光ファイバによって検出され
た光が伝送され、監視場所に設置された光検出器によっ
て電気信号に変換されて適宜処理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の蛍
光ファイバを光センサとして使用した放電監視装置の場
合、個々の避雷器ごとに1本の蛍光ファイバとこれに接
続された光ファイバが監視場所まで引き回されるととも
に、それぞれごとに受光器が設けられるので、光ファイ
バの使用量が膨大になるとともに受光器の数も多くな
り、高価な放電監視装置になるばかりでなく部品点数の
増大による信頼性の低下という問題もある。
【0004】この発明の目的はこのような問題を解決
し、安価でかつ信頼性の高い放電監視装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、複数の放電部の近傍に設けられ
た蛍光ファイバが、光ファイバを介して直列に接続され
て1本の光検出ファイバが構成され、この光検出ファイ
バの少なくとも一方の端部に光検出器が設けられてなる
ものとし、また、光検出器が光検出ファイバの一方の端
部だけに設けられ、もう一方の端部に断線検出用の発光
器が設けられてなるものしと、また、光検出器が、光分
岐器、この光分岐器で分岐された一方の光の中の蛍光成
分を含む所定の波長以下の光だけを通過させる光フィル
タ、この光フィルタの出力光を電気信号に変換する光検
出器、光分岐器で分岐された他方の光の中の前記所定の
波長以上の光だけを通過させる光フィルタ、この光フィ
ルタの出力光を電気信号に変換する光検出器とからな
り、断線検出用の発光器が発する光の波長が前記所定の
波長よりも長く設定されてなるものとし、また、光検出
ファイバの両側に光検出器が設けられ、これら2つの光
検出器が出力する電気信号の立ち上がり部の時間差を基
に、放電光が発生した放電部が標定されるものとする。
【0006】
【作用】この発明の構成において、複数の放電部に設け
た光検出センサとしての蛍光ファイバを、光ファイバを
介して直列に接続して1本の光検出ファイバを構成し、
この光検出ファイバの少なくとも一方の端部に光検出器
を設けることによって、放電部の1つに放電が発生して
これが蛍光ファイバに侵入してその中で蛍光が発生する
と、この蛍光は光検出ファイバ内を伝播して光検出器に
到達して検出される。
【0007】また、光検出器を光検出ファイバの一方の
端部だけに設け、もう一方の端部に断線検出用の発光器
を設けることによって、光検出ファイバの断線を検出し
ようとしたときに断線検出用の発光器を発光させてこれ
を光検出器で検出すれば、断線がなければ正常に光が検
出され、1箇所でも断線箇所があるとそこで光が途切れ
て検出されないことから断線箇所のあることが検知され
る。また、光検出器を、1つの光分岐器、2つの光フィ
ルタとその後に設けた光検出器とで構成して分岐器によ
ってそれぞれの光フィルタに光を分岐させ、一方の光フ
ィルタを、蛍光ファイバが発生する蛍光を含む所定の波
長以下の光だけが通過するようなものににし、他方の光
フィルタを前述の所定の波長以上の光だけを通過させる
ようなものにし、そして、断線検出用の発光器が発する
光の波長を前述の所定の波長よりも長く設定することに
よって、蛍光は前の光フィルタだけを通過してその後段
の光検出器によっ検出され、断線検出光は後の光フィル
タだけを通ってその後段の光検出器で検出される。した
がって、断線検出機能と放電検出機能とは互いに干渉せ
ず独立に動作することができる。
【0008】また、光検出ファイバの両側に光検出器を
設け、これら2つの光検出器が出力する電気信号の立ち
上がり部の時間差を求めると、この時間差は放電部で発
生した蛍光が検出器に伝播するまでの時間の差であり、
放電部の位置に一義的に関係していることから、此の時
間差の値に基づいて放電が発生した放電部を特定するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例を示す放電監視装置のブロック
図を含む模式図である。この図において、前述の避雷器
のアーキングホーンのような放電部31aの近傍に光セ
ンサとしての蛍光ファイバ20aが設けられている。他
の放電部31b〜31mにもそれぞれ蛍光ファイバ20
b〜20mが設けられ、これら蛍光ファイバ20a〜2
0mは光コネクタ21a〜21m,22a〜22mによ
って光ファイバ1b〜1nに接続されて全体として1本
の光検出ファイバ100が形成されている。光検出ファ
イバ100の一端は光ファイバ1aであってこれは監視
場所に設置された光検出器10まで接続されている。光
検出ファイバ100のもう一方の端部である光ファイバ
1nの端部には光検出器は設けられていない。
【0010】前述のように、同じ部材の符号には同じ数
字に異なる英小文字の添字を付けてあるが、以下で添字
を省略して数字だけを記載したときには異なる添字のも
のに共通の事項であることを表す。なお、前述の英小文
字aからmはaからmまでの13組のものがあることを
表すのではなく任意の数の多数の組があることを表すも
のである。
【0011】放電部31で放電光が発生すると、蛍光フ
ァイバ20がこの放電光を受光し内部で蛍光を発する。
この蛍光は蛍光ファイバ20内を長手方向に伝播して光
コネクタ21,22を介して光ファイバ1に伝播する。
このとき蛍光は長手方向の両側に別れて伝播する。図の
左側に向かって伝播した蛍光は光ファイバ1aを通って
光検出器10に入り、O/E変換部11によって電気信
号に変換され信号増幅部12によって以下のアナログ演
算処理に必要な強度に増幅された上で検出部13入力さ
れ、この検出部13によって蛍光が受信されたか否かの
判定などが行われてその結果が表示部14に表示され
る。
【0012】複数の蛍光ファイバ20がそれぞれ直列接
続になっているので、光検出器10が設けられる遠方に
ある監視場所までは1本の光ファイバ1aだけでよく、
これに伴って1つの光検出器10で複数の放電部31の
放電を検出することができる。図2は放電部31aとし
ての避雷器とその周辺の立面図である。この図におい
て、図示しない鉄塔に支持金具103によって取付けら
れた碍子を介して導線101が支持されており、避雷器
105も支持金具103から突き出した符号を付けない
支持棒を介してぶら下がる状態に支持されている。避雷
器105の下先端に一方の電極1061と、碍子102
の下部の導線101の取付け金具から突き出した他方の
電極1062からなるアーキングホーン106が設けら
れている。光センサとしての蛍光ファイバ20aは避雷
器105の下部に設けられていて光コネクタ21aによ
って接続された光ファイバ1a、光コネクタ22aによ
って接続された光ファイバ1bは平行して上の方向に引
き出されて支持金具103から隣の放電部に移ったり光
検出器10まで導かれる。
【0013】図3は蛍光ファイバ20とその周辺の詳細
を示す平面図である。この図において、蛍光ファイバ2
0は板状の遮光板107の一方の面にしゃもじ状に折り
曲げて取付け、その両端に光コネクタ21a、22aを
取付けて光ファイバ1a、1bが接続されている。遮光
板107は太陽光が直接蛍光ファイバ20aに侵入しな
いためのものである。
【0014】避雷器105が動作するとこれに流れた電
流はアーキングホーン106に転流し、電極1061と
1062との間で放電が発生するのでその放電光を蛍光
ファイバ20が検出する。図4は放電光が発生したとき
の光や電気信号などの強度の時間的変化を示す波形図で
ある。この図において、横軸は時間(t)、縦軸はそれ
ぞれの強度であり、最上の波形図は放電光、次の波形図
は放電光が蛍光ファイバ20に侵入することによって生
じた蛍光出力、次の波形図はO/E変換部11への入力
光、最下の波形図はこの入力光がO/E変換部11によ
って変換された電気信号である。
【0015】今、時点t0 で放電が発生したとすると、
この時点から放電光の強度は立ち上がり、最大値に達し
た後減衰する。蛍光出力には主に太陽光の反射光による
外来ノイズP0 が常時存在するが放電光が発生すること
によって僅か遅れて立ち上がり、放電光と略同じ形状の
波形が外来ノイズP0 に加わった形の波形となる。O/
E変換部11の入力光は放電が発生した放電部の位置か
ら光検出器10までの光検出ファイバ100の長さに比
例した時間差Δt遅だけれて立ち上がり、電気信号はこ
の入力光の波形に比例した波形となる。外来ノイズP0
に対応する電気信号の強度を図のようにE0 、放電光の
最大値に対応する電気信号の強度をEdとすると、Ed
/E0 がSN比になる。前述の遮光板107は外来ノイ
ズ成分E 0 を小さくするために設けられたものである
が、放電光が検出される方向からも太陽の反射光が蛍光
ファイバ20に侵入するので外来ノイズ成分E0 をあま
り小さくすることはできない。ただ、放電光は周知のよ
うに非常に明るい光源であるので、実用上充分なSN比
が得られる。光検出器10の検出部13による放電光発
生の有無の判定はこのSN比が考慮されて電気信号強度
d に対する判定値が定められ、電気信号強度Ed がこ
の判定値を越えたときに放電光が発生したものと判定さ
れる。
【0016】図1において、光検出器10は光ファイバ
1aの端部にしか設けてられていないが、これを光ファ
イバ1nの端部にも設けて光検出ファイバ100の両側
で蛍光を検出する構成を採用することも可能である。そ
の場合、両端の2つの光検出器10の2値としての検出
結果としての信号をそれぞれOR回路に入力することに
よってどちから一方で蛍光が検出されたらどれかの放電
部31で放電があったと判定することができる。特に光
検出ファイバ100の全長が長くて減衰量が大きい場合
には図1の構成では例えば放電部31nでの放電光の検
出感度が低下することになるが、前述のように両側に光
検出器10を設けことによってこのような欠点を解決す
ることができる。
【0017】図5はこの発明の別の実施例を示す放電監
視装置の模式図、図6は図5の光検出器のブロック図で
ある。これらの図において、光検出ファイバ100の両
端がそれぞれ光検出器40に接続されており、光ファイ
バ1aが発光器としてのE/O変換部41に接続され、
光ファイバ1nが光分岐器42を介して2つの光フィル
タ431,432に接続されこれらはまたそれぞれ検出
器441,442に接続されている。
【0018】図1と同じような放電光の検出は後述のよ
うに検出器441によって行われる。また、E/O変換
部41は断線検出光を発光するためのもので、この断線
検出光が光検出ファイバ100を通って光検出器40に
達したものは検出器442によって検出される。蛍光フ
ァイバ20によって発生する蛍光の波長領域は混入され
る蛍光物質によって決まる。実際には波長が500nm
前後のものが実用されている。したがって、光フィルタ
431では波長が800nm以下の光だけが通過するよ
うにしておく。一方、E/O変換部41で発光する光は
例えばLEDで発光される1350nmの赤外光を使用
し光フィルタ432として波長が800nm以上の光だ
けを通過させるものにする。そうすると、放電光によっ
て発生した蛍光は検出器441だけに検出され、E/O
変換部41の発光は検出器442だけに検出される。し
たがって、E/O変換部41を発光させて検出器442
だ受光することによって光検出ファイバ100が断線し
ているかどうかを放電光の有無とは無関係に検出するこ
とができる。また、放電光の検出の際にE/O変換部4
1の発光がノイズとなって検出感度を低下させる恐れも
ない。
【0019】図7は図5及び図6の各部の光信号、電気
信号の波形を示す波形図であり、図4と同じ要素には共
通の名称及び表現を用いて詳しい説明を省く。この図に
おいて、最上の波形はE/O変換部41が発光する断線
検出光、その下の波形図は放電光、その下がその蛍光出
力、その下がこの蛍光出力が光検出ファイバ100によ
って伝送され、光分岐器42、光フィルタ431を介し
て検出器441に入力された入力光、その下が検出器4
42の入力光、下から2つ目が検出器441の出力信
号、最下が検出器442の出力信号である。
【0020】放電光、蛍光出力、検出器441入力光、
検出器441出力はそれぞれ図4の放電光、蛍光出力、
O/E変換器入力光及び電気信号と基本的に同じであ
る。ただ、分岐器42や光フィルタ441を通過するた
めに減衰量が大きいという点が異なるだけである。ま
た、断線検出光の成分が光フレルタ431を僅かながら
でも通過する成分もある。なお、断線検出光の波長は前
述のように蛍光よりも長い波長のものが使用されるの
で、この断線検出光によって蛍光物質が蛍光を発すると
いうことはない。
【0021】断線検出光はその強度がPC であり、これ
が光検出ファイバ100、光分岐器42及び光フィルタ
432で減衰して検出器442の入力光でPC1になる。
この入力光が検出器442によって電気信号に変換され
て出力される。検出器442の入力光には光フィルタ4
32で除去しきれない放電光による蛍光が含まれるが断
線検出の機能に支障が生ずるほどの値ではない。
【0022】この図に示すように、分岐器42と光フィ
ルタ431,432によって断線検出光と蛍光を分離し
て検出することができるので、それぞれの機能である断
線検出機能と放電検出機能とが互いに独立して果たされ
る。図8はこの発明の第3の実施例を示すブロック図で
ある。この図において、光ファイバ1aと1nをO/E
変換部12接続しそれぞれごとのO/E変換器12a,
12nで変換された電気信号が判定器13に入力され
る。判定器13によって、後述するように2つの電気信
号の立ち上がりの時間差を求めこれから放電光が生じた
放電部を特定しようとするものである。
【0023】図9は図8の各部の光信号、電気信号の波
形図であり、図8とともに動作の説明をする。時点t0
に放電部で放電光が発生するとその波形に応じた蛍光が
蛍光ファイバ内で発生するが、この蛍光は光検出ファイ
バ100内を両端に向かって概ね2分の1ずつに別れて
反対方向に伝播する。光ファイバ1aに伝わった光信号
はO/E変換器12aによって受光され、光ファイバ1
nに伝わった光信号はO/E変換器12nによって受光
される、それぞれが電気信号に変換される。受光部から
2つのO/E変換器12a,12bまでの距離は異なる
のが普通であるから、それぞれのO/E変換器12a,
12bが出力する電気信号は図9に示すように時間差
(Δt)が生ずる。これらの出力信号の立ち上がり時点
に立ち上がるパルスをパルス発生器131a,131n
によって発生させ、これを加算器132に入力してれら
2つのパルスが加算した信号を出力して双安定マルチバ
イブレータ134に入力する。周知のように、双安定マ
ルチバイブレータ134は最初のパルスでLow から Hig
h に変化し、2つめのパルスが入力されることによって
Low に戻る。したがって、双安定マルチバイブレータ1
34は2つのパルスの時間差Δtのパルス幅を持つ方形
パルスを出力する。この方形パルスを積分器135に入
力して方形パルスの面積を積分するとその値の波高値V
は方形パルスのパルス幅、すなわち、前述の時間差Δt
に比例した値となる。波高値Vはホールド回路136で
保持され図示を省略した比較器などの判定部で具体的な
放電部31の位置の特定が行われ図1と同様に適宜表示
器で表示される。
【0024】鉄塔ごとに放電部31が設けられていて放
電光が検出されたときにどの鉄塔で避雷器が動作したか
を特定する場合、鉄塔の間隔は100m〜300mある
ので、この間を光が伝播する時間は0.3〜1μsec と
なり、その差を検出するのは容易である。ただ、1本の
鉄塔の中の複数の放電部の放電を検出するのは困難であ
る。なお、蛍光ファイバ20の長さはせいぜい20cm程
度なので伝播時間への影響は無視できる。
【0025】
【発明の効果】この発明は前述のように、複数の放電部
に設けた蛍光ファイバを光ファイバを介して直列に接続
して1本の光検出ファイバにし、この光検出ファイバの
一方又は両方の端部に光検出器を設けることによって、
放電部の1つに放電が発生してこれが蛍光ファイバに侵
入してその中で蛍光が発生すると、この蛍光は光検出フ
ァイバ内を伝播して光検出器に到達して検出されること
によって放電が発生したことを検出することができる。
光検出ファイバは1本なので光検出器の数は多くてもそ
の両端に設けた2つでよく、また、放電部から放電監視
場所までに導く光ファイバも複数の放電部に共通の1本
だけでよいので減衰量の小さな高価な光ファイバの使用
量が少なくてよい。このように部品数、量の低減によっ
て放電監視装置が安価になるととともに、光検出器の数
の低減による信頼性の向上という効果が得られる。
【0026】また、光検出器を光検出ファイバの一方の
端部だけに設け、もう一方の端部に断線検出用の発光器
を設けて、この発光器を発光させ光検出器で光検出ファ
イバを伝わって伝播してきた光を検出すると、断線がな
ければ正常に光が検出され、1箇所でも断線箇所がある
とそこで光が途切れて検出されないことから、断線の有
無を検知することができる。断線が検出されれば、適宜
断線箇所を探しその部分を正常なものと取り替えること
によって、放電監視装置の更に信頼性向上に資するとい
う効果が得られる。このときの光検出器を、1つの光分
岐器、2つの光フィルタとその後に設けた光検出器とで
構成して前述のように断線検出用の光と放電光検出のた
めの蛍光を分離して受光することによって、断線検出機
能と放電検出機能とは互いに干渉せず独立に動作するこ
とができることから、断線検出と放電検出をそれぞれ確
実に行うことができるという効果が得られる。
【0027】また、光検出ファイバの両側に光検出器を
設けて2つの信号の立ち上がり部の時間差を求めること
きによって放電部の位置が特定できることから、その後
の処置を迅速に行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す放電監視装置の
ブロック図を含む模式図
【図2】図1の放電部としての避雷器とその周辺の立面
【図3】図2の蛍光ファイバとその周辺の詳細を示す平
面図
【図4】図1の各部の光信号、電気信号の波形図
【図5】この発明の第2の実施例を示す放電監視装置の
模式図
【図6】図5の光検出器のブロック図
【図7】図5及び図6の各部の光信号、電気信号の波形
【図8】この発明の第3の実施例を示す放電監視装置の
ブロック図
【図9】図8の各部の光信号、電気信号の波形図
【符号の説明】
1 光検出ファイバ 1a,1b,1m,1n 光ファイバ 20a,20b,20m 蛍光ファイバ 31a,31b,31m 放電部 10,40 光検出器 41 E/O変換器 42 分岐器 431,432 光フィルタ 441,442 検出器 12 O/E変換部 12a,12n O/E変換器 13 判定部 131a,131n パルス発生器 132 加算器 134 双安定マルチバイブレータ 135 積分器 136 ホールド回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の放電部の近傍に設けられた蛍光ファ
    イバが、光ファイバを介して直列に接続されて1本の光
    検出ファイバが構成され、この光検出ファイバの少なく
    とも一方の端部に光検出器が設けられてなることを特徴
    とする放電監視装置。
  2. 【請求項2】光検出器が光検出ファイバの一方の端部だ
    けに設けられ、もう一方の端部に断線検出用の発光器が
    設けられてなることを特徴とする請求項1記載の放電監
    視装置。
  3. 【請求項3】光検出器が、光分岐器、この光分岐器で分
    岐された一方の光の中の蛍光成分を含む所定の波長以下
    の光だけを通過させる光フィルタ、この光フィルタの出
    力光を電気信号に変換する光検出器、光分岐器で分岐さ
    れた他方の光の中の前記所定の波長以上の光だけを通過
    させる光フィルタ、この光フィルタの出力光を電気信号
    に変換する光検出器とからなり、断線検出用の発光器が
    発する光の波長が前記所定の波長よりも長く設定されて
    なることを特徴とする請求項2記載の放電監視装置。
  4. 【請求項4】光検出ファイバの両側に光検出器が設けら
    れ、これら2つの光検出器が出力する電気信号の立ち上
    がり部の時間差を基に、放電光が発生した放電部が標定
    されることを特徴とする請求項1記載の放電監視装置。
JP5077261A 1993-04-05 1993-04-05 放電監視装置 Pending JPH06292323A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102589689A (zh) * 2012-03-12 2012-07-18 南京五石金传感技术有限公司 具有自检验功能的光纤电弧光检测装置及其检测方法
EP3650873A1 (en) * 2018-11-07 2020-05-13 Subaru Corporation Discharge detection system and discharge detection method

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