JPH0629184Y2 - 自動２輪車のリヤトランク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動２輪車のリヤトランク装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種装置として、トランク本体の横側面の下部
に内方に窪ませた段差部を形成して、該段差部にサイド
リフレクタを取付け、該トランク本体の底面にロアトラ
ンクカバーを該リフレクタの下面を覆うように取付ける
ものは知られる。

（考案が解決しようとする課題） ところで、ロアトランクカバーはトランク本体の底面に
ボルト止めされるが、長期間使用するとロアカバーの両
側部が下方に反り返ることがありサイドリフレクタとの
隙間が広くなって外観が悪くなる問題がある。

本考案は、かかる問題点に鑑みてなされものであり、そ
の目的とするところは、ロアトランクカバーの反り返り
を防止してサイドリフレクタとの隙間を一定に保持し得
るようにした装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく、本考案では、トランク本体の横
側面の下部に内方に窪ませた段差部を形成して、該段差
部にサイドリフレクタを取付け、該トランク本体の底面
にロアトランクカバーを該リフレクタの下面を覆うよう
に取付けるリヤトランク装置において、該リフレクタの
下面に該ロアトランクカバーに係合するフックを突設し
た。

（作用） サイドリフレクタの下面にフックが存するため、トラン
ク本体にロアトランクカバーをボルト止めすると共にフ
ックを該トランクカバーに係合することで、ロアカバー
の横側部がサイドリフレクタを介してトランク本体に支
持されるようになり、これによりロアトランクカバーの
横側部の下方への反り返りが抑えられるようになる。

（実施例） 図面で(1)は自動２輪車(2)の後部に取付けられるトラン
ク本体を示し、該トランク本体(1)の上側には開口を覆
うトランクリッド(3)が前端をヒンジとして開閉自在に
設けられており、該トランク本体(1)の横側面の下部に
内方に窪ませた段差部(4)を形成して、該段差部(4)にサ
イドリフレクタ(5)を取付け、ロアトランクカバー(6)の
前端部をトランク本体(1)の前端部に装着したモール(7)
の下端部に挿入して、該ロアトランクカバー(6)を該ト
ランク本体(1)の底面に左右２本のボルト(8)(8)により
前記サイドリフレクタ(5)の下面を覆うように取付け
た。

上記サイドリフレクタ(5)はトランク本体(1)にねじ(9)
止めされるハウジング(5a)と、該ハウジング(5a)の外面
に接着されるレンズ(5b)とで構成される。

図面で(10)はテールライトを示す。

ここで、上記サイドリフレクタ(5)のレンズ(5b)の下面
にはＬ字形状のフック(11)が突設されており、前記ロア
トランクカバー(6)の横側の折返部(6a)に前後方向に長
手の長孔(6b)を形成し、該フック(11)を該長孔(6b)に挿
通してロアトランクカバー(6)を該フック(10)に対して
前方に移行し、該フック(11)に該ロアトランクカバー
(6)の横側部を係止し得るようにした。

尚、実施例ではフック(11)をサイドリフレクタ(5)のレ
ンズ(5b)に突設したが、これに限るものではなくフック
(11)をサイドリフレクタ(5)のハウジング(5a)に突設し
ても良い。

（考案の効果） 本考案によれば、サイドリフレクタの下面にフックを突
設してこれをロアトランクカバーに係合させるもので、
ロアトランクカバーの横側部の下方への反り返りを抑制
でき、サイドリフレクタとロアトランクカバーとの隙間
を一定に管理できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を搭載した自動２輪車を示す側面
図、第２図は要部の一部截断拡大側面図、第３図はその
III−III線截断面図、第４図は要部の分解斜視図であ
る。 (1)……トランク本体、(4)……段差部 (5)……サイドリフレクタ (6)……ロアトランクカバー (11)……フック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】トランク本体の横側面の下部に内方に窪ま
   せた段差部を形成して、該段差部にサイドリフレクタを
   取付け、該トランク本体の底面にロアトランクカバーを
   該リフレクタの下面を覆うように取付けるリヤトランク
   装置において、該リフレクタの下面に該ロアトランクカ
   バーに係合するフックを突設したことを特徴とする自動
   ２輪車のリヤトランク装置。