JPH0629123U - 静止誘導電気機器用多層巻線 - Google Patents

静止誘導電気機器用多層巻線

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JPH0629123U
JPH0629123U JP6370792U JP6370792U JPH0629123U JP H0629123 U JPH0629123 U JP H0629123U JP 6370792 U JP6370792 U JP 6370792U JP 6370792 U JP6370792 U JP 6370792U JP H0629123 U JPH0629123 U JP H0629123U
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JP
Japan
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winding
layer
adhesive
insulating layer
insulating
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JP6370792U
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English (en)
Inventor
芳樹 川渕
章 明賀
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】巻線導体が電磁機械力により移動するのを防止
する。 【構成】多数の巻線層C1 〜Cn を、内周側及び外周側
にそれぞれ絶縁層3a及び3cを配置し、層間に絶縁層
3bを介在させて重ね巻きする。絶縁層3a,3bの幅
方向の両端部に、接着剤が両面に塗布された多数の接着
片10を、周方向に間隔をあけて配置し、各接着片10
の両面を内側及び外側の絶縁層に接着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、変圧器等の静止誘導電気機器に用いる多層巻線に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来変圧器等に用いられていた多層巻線は、例えば図6に示したように構成さ れていた。図6において1は円筒状に形成された巻形で、この巻形の上に絶縁フ ィルムまたは絶縁紙からなる絶縁シート2を所定の厚さになるまで巻回すること により、最内周の絶縁層3aが形成され、この絶縁層3aの上に絶縁被覆された 導体4を円筒状に巻回することにより第1層目の巻線層C1 が形成されている。 この巻線層C1 の上に、更に多数の巻線層C2 ,…,Cn が、絶縁層3bを層間 に介在させて巻回され、最外周の巻線層Cn の外側に更に最外周側絶縁層3cが 形成されている。絶縁層3b及び3cも絶縁層3aと同様に、絶縁シートを所定 のターン数巻回することにより形成されている。
【0003】 従来のこの種の巻線では、絶縁層3a〜3cの幅寸法L1 を巻線C1 〜Cn の 巻回幅寸法(巻回軸方向の寸法)L2 よりも長くし、各絶縁層3a,3bの幅方 向の両端部の外周に接着テープ5を巻線導体の外径とほぼ同じ厚さになるまで巻 回して、これらの接着テープ5で巻線C1 〜Cn の巻回軸方向の両端部を押さえ ることにより、各層の巻線の両端部側に位置する巻線導体が電磁機械力等により 脱落するのを防止していた。巻線の内部に絶縁媒体(絶縁ガスまたは絶縁油)が 入りやすくするため、接着テープ5としては片面接着テープが用いられていた。 図7は従来用いられていた他の多層巻線を示したもので、この例では、各巻線 層Cと絶縁層との間、及び絶縁層を構成する絶縁シート2相互間に薄い両面接着 テープ6を介在させて、該両面接着テープ6により巻線層Cと絶縁層との間及び 各絶縁層を構成する絶縁シート2の巻回層間を接着していた。この場合、両面接 着テープを周方向に貼り付けると、巻線内部で隣り合う絶縁層と隣り合う接着テ ープ6とが袋(閉じた空間)を形成して、巻線内部に絶縁媒体が入るのを妨げる ため、両面接着テープ6は巻線の巻回軸方向に平行に貼り付けるようにしていた 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図6に示した従来の多層巻線では、接着テープ5を所定の厚さになるまで巻き 付けて切断する作業を行う必要があるため、作業性が悪く、この作業が巻線の自 動化を妨げるという問題があった。また接着テーブ5は片面接着テープであるた め、巻線導体に軸線方向の大きな電磁機械力が加わると端部の巻線導体が接着テ ープ5を乗り越えて脱落したり、はみ出したりして絶縁破壊の原因になることが あった。
【0005】 また図7に示した多層巻線では、各層の巻線を巻回した後に巻線機を止めて、 両面接着テープ6を所定の寸法に切断しながら貼り付けていく作業が必要になる ため、作業性が悪く、巻線作業の自動化が難しいという問題があった。
【0006】 本考案の目的は、巻線導体を固定する作業を簡単に行うことができるようにし た静止誘導電気機器用多層巻線を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、層間に絶縁層を介在させて多数の巻線層を重ね巻きしてなる静止誘 導電気機器用多層巻線に係わるものである。
【0008】 請求項1に記載した考案においては、各絶縁層が巻線層の巻回幅寸法よりも大 きな幅寸法を有するように形成されていて、各巻線層の巻回軸方向の両端が各巻 線層に隣接する絶縁層の両端よりも内側に配置されている。巻線の径方向に隣り 合う絶縁層の幅方向の両端部間に、両面に接着剤が塗布された多数の接着片が周 方向に間隔を開けて配置され、各接着片の両面が隣り合う絶縁層の幅方向の両端 部に接着されている。
【0009】 請求項2に記載した考案においては、各巻線層と絶縁層との間に短く切断され た両面接着テープからなる多数の接着片が離散的に配置され、各接着片の両面が その両側の巻線層及び絶縁層に接着されている。
【0010】
【作用】
請求項1に記載した考案のように各絶縁層の幅方向の両端部間に、両面に接着 剤が塗布された多数の接着片を間隔をあけて配置して各接着片の両面を隣り合う 絶縁層の幅方向の両端部に接着すると、各接着片はその両面が内側及び外側の絶 縁層に固定されるため、巻線層の端部に位置する導体が移動するのを確実に阻止 することができる。この場合接着片は周方向に間隔をあけて配置されているため 、巻線内への絶縁媒体の浸透が妨げられることがない。
【0011】 また請求項2に記載した考案のように、各巻線層と絶縁層との間に短く切断さ れた両面接着テープからなる多数の接着片を離散的に配置して、各接着片を巻線 層及び絶縁層に接着するようにすると、各巻線層の導体を多数の箇所で絶縁層に 固定できるため、電磁機械力による巻線導体の移動を確実に阻止することができ る。この場合も接着片は間隔を開けて配置されるため、巻線内への絶縁媒体の浸 透が妨げられることがない。
【0012】
【実施例】
図1は請求項1に記載した考案の実施例を示したもので、同図において1は絶 縁材料により形成された円筒状の巻形である。巻形1の外周には絶縁シート2を 所定ターン数巻回することにより、最内周絶縁層3aが形成され、該絶縁層3a の上に第1層目の巻線層C1 が巻回されている。巻線層C1 の上に更に多数の巻 線層C2,…,Cn が、層間に絶縁層3bを介在させて巻回され、最外周の巻線層 Cn の上に最外周の絶縁層3cが形成されている。
【0013】 以上の構成は図6に示した従来のものと同様であり、絶縁層3a〜3cは巻線 層の巻回幅寸法よりも大きな幅寸法を有するように形成されて、各巻線層の巻回 軸方向の両端が各巻線層に隣接する絶縁層の両端よりも内側に配置されている。 本考案においては、巻線の径方向に隣り合う絶縁層の幅方向の両端部間に両面に 接着剤が塗布された短い多数の接着片10が、周方向に間隔を開けて配置され、 各接着片10が隣り合う絶縁層の幅方向の両端部に接着されている。各接着片1 0は、巻線導体4の外径とほぼ等しい厚みを有する絶縁材料の両面に粘着性の接 着剤を塗布したものからなっている。
【0014】 図2は、絶縁層の幅方向の両端に接着片10を接着する方法の一例を示してい る。この例では、両面に接着剤が塗布された接着片10,10,…をテープ状の 剥離紙11に間隔を開けて仮固定したものをコイル状に巻回して接着片供給ロー ル12(図3参照)を予め構成している。そしてこのロール12を巻形1の回転 軸と平行な軸(図示せず。)に回転自在に支持し、絶縁層の上に巻線導体4を巻 回していく過程で、ロール12を絶縁シート2の幅方向の両端に接触させて剥離 紙11を巻き戻しながら、一連の接着片10,10,…を順次絶縁シートに転写 していくようにしている。このような方法で接着片10,10,…を転写してい くようにすると、巻線の巻回途中で巻線機を停止させることなく、接着片の供給 を連続的に行うことができるため、能率良く巻線作業を進めることができる。
【0015】 上記のように、巻線の径方向に隣り合う絶縁層の幅方向の両端部間に、短く切 断されて両面に接着剤が塗布された多数の接着片10を間隔を開けて配置して、 各接着片10を隣り合う絶縁層の幅方向の両端部に接着すると、巻線層の端部に 配置された導体4が接着片10を乗り越えて移動することがないため、電磁機械 力により巻線導体が移動するのを確実に防ぐことができる。
【0016】 図4は請求項2に記載した考案の実施例を示したもので、この実施例では、巻 線層C1 ,C2 ,…Cn-1 のそれぞれと絶縁層3bとの間及び巻線層Cn と絶縁 層3cとの間に短く切断された両面接着テープからなる多数の接着片10´が離 散的に(相互に間隔をあけて)配置され、各接着片10´の両面がその両側の巻 線層及び絶縁層に接着されている。
【0017】 図5は上記接着片10´を各巻線層と絶縁層との間に供給する方法を示したも ので、この例でも、短く切断された両面接着テープからなる接着片10´,10 ´,…をテープ状の剥離紙11´に間隔を開けて仮固定したものをコイル状に巻 回して接着片供給ロール12´を構成している。そしてこのロール12´を巻形 1の回転軸と直角な方向に延びる軸(図示せず。)に回転自在に支持し、巻線層 の上に絶縁シート2を巻回していく過程で、絶縁ロール12´を巻線層の外周面 に接触させて、ロール12´を巻線層の幅方向に往復移動させながら、剥離紙1 1´を巻き戻して、一連の接着片10´,10´,…を順次巻線層の外周面に転 写する。このようにすると、一連の接着片10´,10´,…が、巻線の軸線方 向に対して傾斜した方向に沿って並んだ状態で転写されていく。この場合、接着 片10´を構成する両面接着テープは、巻線層と絶縁層とを接着するために必要 最小限の厚さを有するシート状のものでよい。
【0018】 図1に示した実施例では、絶縁層の幅方向の両端部間のみに接着片10,10 ,…を介在させ、図4に示した実施例では、各巻線層と絶縁層との間に接着片1 0´,10´,…を介在させたが、絶縁層の幅方向の両端部間に接着片10,1 0,…を介在させるとともに、各巻線層と絶縁層との間にも接着片10´,10 ´,…を介在させるようにしてもよい。
【0019】 図4に示した実施例では、各巻線層とその外側に位置する絶縁層との間に接着 片10´を介在させているが、各巻線層とその内側に位置する絶縁層との間に接 着剤が両面に塗布された接着片10´を離散的に介在させるようにしてもよい。 また各巻線層とその内側に位置する絶縁層との間及び各巻線層とその外側に位置 する絶縁層との間の双方に接着片10´を離散的に介在させるようにしてもよい 。
【0020】
【考案の効果】 以上のように、請求項1に記載した考案によれば、各絶縁層の幅方向の両端部 間に、両面に接着剤が塗布された多数の接着片を間隔をあけて配置して各接着片 の両面を隣り合う絶縁層の幅方向の両端部に接着することにより、各接着片の両 面を内側及び外側の絶縁層に固定したため、巻線層の端部に位置する導体が移動 するのを確実に阻止することができる。また接着片は周方向に間隔をあけて配置 されているため、巻線内への絶縁媒体の浸透を良好にすることができる。
【0021】 更に請求項2に記載した考案によれば、各巻線層と絶縁層との間に短く切断さ れた両面接着テープからなる多数の接着片を離散的に配置して、各接着片を巻線 層及び絶縁層に接着することにより、各巻線層の導体を多数の箇所で絶縁層に固 定するようにしたため、電磁機械力による巻線導体の移動を確実に阻止すること ができる。この場合も接着片は間隔を開けて配置されるため、巻線内への絶縁媒 体の浸透を良好にすることができる。
【0022】 従って本考案によれば、巻線内への絶縁媒体の浸透を何等妨げることなく、巻 線導体の移動を確実に防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の半部を断面して示した正面図
である。
【図2】図1の実施例において絶縁層間に接着片を供給
する方法を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示した方法で接着片を供給する場合に用
いる接着片供給ロールを示した斜視図である。
【図4】本考案の他の実施例の半部を断面して示した正
面図である。
【図5】図4の実施例において巻線層と絶縁層との間に
接着片を供給する方法を説明するための斜視図である。
【図6】従来の多層巻線の半部を断面して示した正面図
である。
【図7】従来の他の多層巻線の構成を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 巻形 2 絶縁シート 3a 最内周絶縁層 3b 層間絶縁層 3c 最外周絶縁層 4 巻線導体 10,10´ 接着片 C1 〜Cn 巻線層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間に絶縁層を介在させて多数の巻線層
    を重ね巻きしてなる静止誘導電気機器用多層巻線におい
    て、 各絶縁層は巻線層の巻回幅寸法よりも大きな幅寸法を有
    するように形成されていて、各巻線層の巻回軸方向の両
    端が各巻線層に隣接する絶縁層の両端よりも内側に配置
    され、 巻線の径方向に隣り合う絶縁層の幅方向の両端部間に両
    面に接着剤が塗布された多数の接着片が周方向に間隔を
    開けて配置され、各接着片の両面が隣り合う絶縁層に接
    着されていることを特徴とする静止誘導電気機器用多層
    巻線。
  2. 【請求項2】 層間に絶縁層を介在させて多数の巻線層
    を重ね巻きしてなる静止誘導電気機器用多層巻線におい
    て、 各巻線層と絶縁層との間に短く切断された両面接着テー
    プからなる多数の接着片が離散的に配置され、各接着片
    の両面がその両側の巻線層及び絶縁層に接着されている
    ことを特徴とする静止誘導電気機器用多層巻線。
JP6370792U 1992-09-11 1992-09-11 静止誘導電気機器用多層巻線 Withdrawn JPH0629123U (ja)

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Date Code Title Description
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Effective date: 19970306