JPH06290760A - ハロゲン電球 - Google Patents

ハロゲン電球

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Publication number
JPH06290760A
JPH06290760A JP7235593A JP7235593A JPH06290760A JP H06290760 A JPH06290760 A JP H06290760A JP 7235593 A JP7235593 A JP 7235593A JP 7235593 A JP7235593 A JP 7235593A JP H06290760 A JPH06290760 A JP H06290760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filament coil
bulb
ellipsoidal
halogen
glass bulb
Prior art date
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Pending
Application number
JP7235593A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kawakatsu
晃 川勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP7235593A priority Critical patent/JPH06290760A/ja
Publication of JPH06290760A publication Critical patent/JPH06290760A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率を低下させることなく、フィラメントコ
イルの長寿命化を図ったハロゲン電球を提供する。 【構成】 回転楕円体のガラスバルブ1の長軸長を2
a、短軸長を2b、周を(x2 /a2 )+(y2
2 )=1、フィラメントコイル10の直径をD、ガラス
バルブ1の長軸およびフィラメントコイル10の中心の距
離をSとしたとき、0.08≦D/2b≦0.30、
0.10≦S/b≦0.30にする。フィラメントコイ
ル10から出力された赤外線は、可視光線透過赤外線反射
膜2で効率良くフィラメントコイル10に帰還する。ガラ
スバルブ1に近付いたフィラメントコイル10の部分から
の赤外線は従来より端部側に屈折し、遠のいた部分から
は中央側に屈折して分散するので、ホットスポットが生
ぜずフィラメントコイル10の短寿命化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視光線透過赤外線反
射膜を有するハロゲン電球に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハロゲン電球として、た
とえば特開平4−47660号公報に記載の構成が知ら
れている。
【0003】この特開平4−47660号公報記載のハ
ロゲン電球は、ガラス製の楕円体バルブの長手方向の中
心にフィラメントコイルを配設し、楕円体バルブの外周
面に可視光線透過赤外線反射膜を設け、フィラメントコ
イルから照射した赤外線を可視光線透過赤外線反射膜で
反射して、再びフィラメントコイルに戻してランプ効率
を向上させている。
【0004】ところが、この特開平4−47660号公
報に記載のハロゲン電球の場合には、フィラメントコイ
ルから照射された光は、楕円体バルブ、可視光線透過赤
外線反射膜および再び楕円体バルブを介してフィラメン
トコイルに戻るため、楕円体バルブのガラスで屈折を生
じ、フィラメントコイルの中央部に赤外線が集中しやす
くなり、フィラメントコイルが単寿命になるものが生ず
る。
【0005】そこで、フィラメントコイルが単寿命化す
ることを防止するハロゲン電球としては、たとえば特開
昭60−77347号公報に記載のように、フィラメン
トコイルの中心をランプの回転軸よりずらした構成のも
のも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−77347号公報に記載のように、フィラメント
コイルの中心を回転軸よりずらした場合、ずらす量が少
ないと特開平4−47660号公報記載の構成と同様
に、フィラメントコイルの中央部に赤外線が集中しやす
くなりフィラメントコイルの短寿命化を防止できず、反
対に、ずらす量が大きいとフィラメントコイル方向に赤
外線が帰還せず、効率が大きく低下する問題を有してい
る。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、楕円体バルブに関して、効率を低下させることな
く、フィラメントコイルの長寿命化を図ったハロゲン電
球を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のハロゲン
電球は、楕円体バルブと、この楕円体バルブの外面に形
成された可視光線透過赤外線反射膜と、前記楕円体バル
ブの長軸方向に装着されたフィラメントコイルとを具備
したハロゲン電球であって、前記楕円体バルブの長軸長
を2a、前記楕円体バルブの短軸長を2b、前記楕円体
バルブの周を(x2 /a2 )+(y2 /b2 )=1、前
記フィラメントコイルの径をD、前記楕円体バルブの長
軸および前記フィラメントコイルの中心の距離をSとし
たとき、0.08≦D/2b≦0.30、0.10≦S
/b≦0.30であるものである。
【0009】請求項2記載のハロゲン電球は、請求項1
記載のハロゲン電球において、可視光線透過赤外線反射
膜は、低屈折率層および高屈折率層の多層干渉膜である
ものである。
【0010】請求項3記載のハロゲン電球は、請求項1
または2記載のハロゲン電球において、楕円体バルブ
は、回転楕円体であるものである。
【0011】
【作用】請求項1記載のハロゲン電球は、楕円体バルブ
の長軸長を2a、楕円体バルブの短軸長を2b、楕円体
バルブの周を(x2 /a2 )+(y2 /b2 )=1、フ
ィラメントコイルの径をD、楕円体バルブの長軸および
フィラメントコイルの中心の距離をSとしたとき、0.
08≦D/2b≦0.30、0.10≦S/b≦0.3
0にしたので、フィラメントコイルから出力された赤外
線は、可視光線透過赤外線反射膜で効率良くフィラメン
トコイルに帰還するとともに、楕円体バルブで屈折して
も、フィラメントコイルの中央部に集中してフィラメン
トコイルが短寿命化することを防止できる。
【0012】請求項2記載のハロゲン電球は、請求項1
記載のハロゲン電球において、可視光線透過赤外線反射
膜を、低屈折率層および高屈折率層の多層干渉膜で構成
したので、簡単な構成で確実に可視光線を透過すること
ができるとともに、赤外線を反射できる。
【0013】請求項3記載のハロゲン電球は、請求項1
または2記載のハロゲン電球において、楕円体バルブ
は、回転楕円体であるので、赤外線が特にフィラメント
コイルの中央に集中し易いので、フィラメントコイルの
短寿命化を確実に防止できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のハロゲン電球の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0015】図1に示すハロゲン電球は、片口金でたと
えば定格電圧110V電力85Wであり、1は回転楕円
体バルブであるガラスバルブで、このガラスバルブ1は
長軸長2aが18.0mm、短軸長2bが14.0mm、焦
点間距離が11.3mm、円筒部形が10.5mmであり、
(x2 /a2 )+(y2 /b2 )=1の周を有してい
る。そして、このガラスバルブ1の外面側には、中心カ
ット波長約1000nmの可視光線透過赤外線反射膜2が
形成され、この可視光線透過赤外線反射膜2は、図2に
示すように、ガラスバルブ1上に酸化チタン(Ti
2 )および酸化シリコン(SiO2 )の高屈折率層3
および低屈折率層4が12層形成された多層干渉膜5に
て形成されている。
【0016】また、ガラスバルブ1の先端にはチップオ
フ部6が形成され、基端には円筒状の基端部7が形成さ
れ、この基端部7は封着部8を介して口金9が設けられ
ている。
【0017】さらに、ガラスバルブ1の内側には、ガラ
スバルブ1の長軸方向に軸方向が沿って、かつ、やや変
位した位置に発光長が10.0mm、直径Dが1.4mmの
フィラメントコイル10が、フィラメント支持体11により
封着部8に支持されている。そして、フィラメントコイ
ル10は封着部8内に導入箔12が設けられ、口金9に電気
的に接続されている。
【0018】また、ガラスバルブ1の長軸に対するフィ
ラメントコイル10のずれの距離Sは、S/b=0.1〜
0.30の範囲であり、D/2b=0.08〜0.30
の範囲である。
【0019】次に、上記実施例と従来の配置のものとの
比較して説明する。
【0020】まず、図3および図4を参照して、ガラス
バルブ1との屈折率について説明する。
【0021】図3に示す上記実施例のフィラメントコイ
ル10をガラスバルブ1に近付けた部分から出射された赤
外線αは、図4に示す従来のものに比べ、ガラスバルブ
1への入射角が大きくなるため、ガラスバルブ1の屈折
の影響が大きくなるので、従来例のものに比べてフィラ
メントコイル10の端部側に帰還される。
【0022】また、反対に、図3に示す上記実施例のフ
ィラメントコイル10をガラスバルブ1から遠ざけた部分
から出射された赤外線βは、図4に示す従来のものに比
べ、ガラスバルブ1への入射角が小さくなるため、ガラ
スバルブ1の屈折の影響が小さくなるので、従来例のも
のに比べてフィラメントコイル10の中央側に帰還され
る。
【0023】したがって、上記実施例のフィラメントコ
イル10の同一位置から同一角度で出射された赤外線は、
従来に比べてばらつきを有して帰還される、すなわちホ
ットスポットが生じないため、フィラメントコイル10上
の全体で平均化され、赤外線の帰還効率も向上する。
【0024】また、赤外線の帰還は、フィラメントコイ
ル10がガラスバルブ1に近付いた側と遠ざかった側とで
は異なるが、フィラメントコイル10上で平均化され、悪
影響は生じない。
【0025】さらに、フィラメントコイル10のガラスバ
ルブ1の長軸とのずれの距離Sと、効率向上率Aおよび
寿命率Bとの関係を図5を参照して説明する。
【0026】この図5に示すように、寿命率Bは、S/
b=0.1〜0.3で良好であり、効率向上率AはS/
bとともに向上する。すなわち、赤外線がガラスバルブ
1の両端から抜ける量は、平均するとフィラメントコイ
ル10を偏心させた場合の方が少なり帰還率が向上するこ
とによると考えられる。
【0027】また、フィラメントコイル10の直径Dとガ
ラスバルブ1との関係は、大きすぎるとフィラメントコ
イル10への赤外線の帰還率が低下し、小さいほど向上す
るため、フィラメントコイル10の直径Dをガラスバルブ
1の短軸bを0より少し大きめにした方が帰還率が向上
するので、0.08〜0/30が好ましいことになる。
【0028】次に、他の実施例を図6を参照して説明す
る。
【0029】この図6に示すように、ガラスバルブ1に
は口金9を設けなくても同様な効果を得ることができ
る。
【0030】さらに、他の実施例を図7を参照して説明
する。
【0031】この図7に示す実施例のように、ガラスバ
ルブ21は円筒状の中央に回転楕円体を形成し、このガラ
スバルブ21の両端に封着部8を設け、フィラメントコイ
ル10をガラスバルブ21の回転楕円体の中央に位置させ、
両端の封着部8,8にフィラメント支持体11,11を設け
て、両口金型にしても同様の効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載のハロゲン電球によれば、
楕円体バルブに関して、楕円体バルブの長軸長を2a、
楕円体バルブの短軸長を2b、楕円体バルブの周を(x
2 /a2 )+(y2 /b2 )=1、フィラメントコイル
の径をD、楕円体バルブの長軸およびフィラメントコイ
ルの中心の距離をSとしたとき、0.08≦D/2b≦
0.30、0.10≦S/b≦0.30にしたので、フ
ィラメントコイルから出力された赤外線は、可視光線透
過赤外線反射膜で効率良くフィラメントコイルに帰還す
るとともに、楕円体バルブで屈折しても、フィラメント
コイルの中央部に集中してフィラメントコイルが短寿命
化することを防止できる。
【0033】請求項2記載のハロゲン電球によれば、請
求項1記載のハロゲン電球に加え、可視光線透過赤外線
反射膜を、低屈折率層および高屈折率層の多層干渉膜で
構成したので、簡単な構成で確実に可視光線を透過する
ことができるとともに、赤外線を反射できる。
【0034】請求項3記載のハロゲン電球によれば、請
求項1または2記載のハロゲン電球に加え、楕円体バル
ブは、回転楕円体であるので、赤外線が特にフィラメン
トコイルの中央に集中し易いので、フィラメントコイル
の短寿命化を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハロゲン電球の一実施例を示す側面図
である。
【図2】同上可視光線透過赤外線反射膜を示す断面図で
ある。
【図3】同上赤外線の屈折を示す説明図である。
【図4】従来例の赤外線の屈折を示す説明図である。
【図5】効率向上率および寿命率を示すグラフである。
【図6】他の実施例のハロゲン電球を示す側面図であ
る。
【図7】また他の実施例のハロゲン電球を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 楕円体バルブであるガラスバルブ 2 可視光線透過赤外線反射膜 3 高屈折率層 4 低屈折率層 5 多層干渉膜 10 フィラメントコイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楕円体バルブと、この楕円体バルブの外
    面に形成された可視光線透過赤外線反射膜と、前記楕円
    体バルブの長軸方向に装着されたフィラメントコイルと
    を具備したハロゲン電球であって、 前記楕円体バルブの長軸長を2a、 前記楕円体バルブの短軸長を2b、 前記楕円体バルブの周を(x2 /a2 )+(y2
    2 )=1、 前記フィラメントコイルの径をD、 前記楕円体バルブの長軸および前記フィラメントコイル
    の中心の距離をSとしたとき、 0.08≦D/2b≦0.30、 0.10≦S/b ≦0.30 であることを特徴としたハロゲン電球。
  2. 【請求項2】 可視光線透過赤外線反射膜は、 低屈折率層および高屈折率層の多層干渉膜であることを
    特徴とした請求項1記載のハロゲン電球。
  3. 【請求項3】 楕円体バルブは、回転楕円体であること
    を特徴とした請求項1または2記載のハロゲン電球。
JP7235593A 1993-03-30 1993-03-30 ハロゲン電球 Pending JPH06290760A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5719468A (en) * 1995-03-31 1998-02-17 Toshiba Lighting Technology Corporation Incandescent lamp
WO2009077580A2 (de) * 2007-12-18 2009-06-25 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Halogenglühlampe mit irc-beschichtung

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WO2009077580A3 (de) * 2007-12-18 2010-01-07 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Halogenglühlampe mit irc-beschichtung
US20100315002A1 (en) * 2007-12-18 2010-12-16 Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung Halogen incandescent lamp comprising an infrared reflective coating

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