JPH0629030B2 - ステアリングホイ−ルの姿勢設定装置 - Google Patents

ステアリングホイ−ルの姿勢設定装置

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JPH0629030B2
JPH0629030B2 JP60261800A JP26180085A JPH0629030B2 JP H0629030 B2 JPH0629030 B2 JP H0629030B2 JP 60261800 A JP60261800 A JP 60261800A JP 26180085 A JP26180085 A JP 26180085A JP H0629030 B2 JPH0629030 B2 JP H0629030B2
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Toyota Motor Corp
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] [発明の分野] 本発明は、車輌上のステアリング操作部の姿勢を、電動
で位置決めするステアリングホイールの姿勢設定装置に
関し、特に姿勢調整中の物等の挟み込みに対する安全対
策に関する。
[従来の技術] 一般に車輌においては、それを運転するドライバが運転
時に全ての運転操作を楽にできるように、また各種機構
を退避させて乗降が楽にできるように、ドライバシート
の位置,ステアリングホイール位置等が自由に調整でき
るようになっている。特に、最近ではステアリングホイ
ールのチルト角,ステアリングホイールの回動軸の長さ
等の姿勢設定を電動で行なうものが提案されている(例
えば特願昭56-130884号)。
ところで、この種の電動装置において注意しなければな
らないことは、姿勢の調整中に、人の手足や物等を挟む
危険が存在することである。
[発明が解決しようとする問題点] 一般に、マニュアル動作では、マニュアルスイッチがオ
ンしている時に電気モータを付勢しそのスイッチがオフ
したら直ちに電気モータを消勢するので、仮に機構部で
人体の挟み込みを生じても大きな被害が生じることはな
い。しかしながら、所定の条件になった時に、予め定め
た目標姿勢になるまで自動的に姿勢を調整する装置にお
いては、挟み込みが生じた後も、電気モータの付勢が継
続することになり、挟み込みにより大きな被害を生ずる
恐れがある。
本発明は、万一、自動姿勢調整中に人体や物の挟み込み
が生じても、挟まれた人や物の被害を最小限にすること
を目的とする。
[発明の構成] [問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明のステアリングホイー
ルの姿勢設定装置は、ステアリングホイールの姿勢を調
整する車上姿勢設定機構(A,C,D);前記車上姿勢
設定機構を駆動する電気的駆動源(M2,M3);ステ
アリングホイールの姿勢を少なくとも1つの位置で検出
する、姿勢検出手段(PM2,PM3);ステアリング
ホイールの自動姿勢調整開始を指示する、少なくとも1
つの第1のスイッチ手段(PSW,MSW,DSW,K
SW);自動姿勢調整中の緊急停止動作を指示する第2
のスイッチ手段(SW1〜SW4,ASW);ステアリ
ングホイールの自動姿勢調整動作のオン/オフを指示す
る第3のスイッチ手段(ASW);および前記第3のス
イッチ手段がオフ状態の時には前記電気的駆動源を消勢
状態にセットし、第3のスイッチ手段がオン状態の時に
は、前記第1のスイッチ手段からステアリングホイール
姿勢の自動調整指示があると前記電気的駆動源を付勢状
態にセットしてステアリングホイール姿勢の調整中モー
ド(P7B,P7D,P7i)に入り、前記姿勢検出手
段の検出姿勢が所定の目標姿勢になった時に前記電気的
駆動源を消勢状態にセットして前記調整中モードを解除
するとともに、前記電気的駆動源の付勢を開始した後、
前記調整中モードにおいて、前記第2のスイッチ手段の
状態を監視し、それの緊急停止指示状態を検出すると前
記姿勢検出手段の検出姿勢が所定の目標姿勢になる前に
電気的駆動源を消勢状態にセットして前記調整中モード
を解除する、電子制御手段(CPU);を備える。
なお上記括弧内に示した記号は、後述する実施例中の対
応する要素の符号を参考までに示したものであるが、本
発明の各構成要素は実施例中の具体的な要素のみに限定
されるものではない。
[作用] 本発明によれば、調整中モードに入っている時、即ち自
動姿勢調整を実施している時に、例えばステアリングホ
イールとシートとの間に人の手が挟まれたような場合に
は、ドライバが第2のスイッチ手段をオンすることによ
り、直ちに姿勢調整は停止し、また調整中モードが解除
される。従って、挟み込みによって人の手が受ける被害
は最小限にくいとめられる。
[効果] 以上のとおり本発明によれば、姿勢設定装置の自動姿勢
設定動作によって、人体等が挟まれたとしても、直ちに
その力を解放することが可能であり、挟み込みによる被
害が小さくなる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図および第2図に、本発明を実施する車上装備の姿
勢設定装置を備えた自動車の運転席近傍を示す。この実
施例の姿勢設定装置は、ステアリングホイール10のテ
ィルト角を調整するティルトステアリング機構,ステア
リングホイール10の 回動軸の長さを調整するテレス
コピックステアリング機構,およびシート5を鉛直軸を
中心として回動するシート回動機構、を備えている。第
1図に示す状態が通常の運転用姿勢であり、第2図に示
す状態が乗降用姿勢である。
この実施例では、乗降用姿勢に設定する場合、第2図に
示すように、ステアリングホイール10をティルトアウ
ェイ位置(ティルト機構の上限位置)に設定し、シート
5を回動して乗降口に向ける。テレスコピックステアリ
ング機構は、予め定めた所定位置に姿勢設定される。
スイッチSW1〜SW4は、ステアリングホイール10
のティルト角および回動軸の長さをマニュアル調整する
ためのマニュアルスイッチである。スイッチASWは、
乗降時に乗降用姿勢設定を自動的に行なうかどうかを設
定するためのオートスイッチである。スイッチMSW
は、特定の条件において、乗降用姿勢の設定を指示する
マニュアルアウェイスイッチである。なおこの他に、図
示されない位置(操作しにくい位置)に、自動乗降用姿
勢設定の条件を選択するための選択スイッチ(SEL)
が備わっている。
第1図において、2がイグニッションキー(すなわちエ
ンジンキー)、3がトランスミッションのシフトレバー
(この例では自動変速)、4がパーキングブレーキレバ
ーである。
シート5を支持するシートベースはその下方に位置する
回転台(122)に固着されており、その回転台が基台
(123)に枢着されており、シート5は回転台ととも
に、第1図に示す運転用姿勢から第2図に示す乗降用姿
勢まで、30度程度回動しうる。
シート5の下方に備わった回転台122,基台123等
の平面を第3a図に、正面を第3b図に、また第3a図
のIIIC−IIIC線断面を第3c図にそれぞれ示す。これ
らの図面を参照すると、基台123の穴を軸棒125が
貫通しており、この軸棒125の先端が回転台122に
固着されている。基台123の、軸棒125を中心とす
る円周上には、ボール受け用の球状の窪み126が形成
されており、窪み126に鋼球127が挿入され、この
鋼球127を基台123に溶接されたリング128が押
さえており、このリング128が鋼球127の脱落を防
止する。同様な窪みおよび鋼球が、軸体125を中心と
する円周上に複数個所定角度毎に配列されており、これ
らの鋼球127を基台123が支え、これらの鋼球12
7が回転台122を支えている。
軸体125には、第3c図において明確なように歯車1
29が固着されており、この歯車129に、ウォーム
(図示せず)が機械的に結合され、このウォームに、傘
歯歯車(図示せず)を介して直流モータ130(第6図
のM1)の回転軸が機械的に結合されている。なお、ウ
ォームには後述する姿勢検出用のポテンショメータPM
1が結合されている。直流モータ130を正転駆動する
と回転台122が時計方向に回転し、逆転駆動すると反
時計方向に回転する。
回転台122と基台123の間には、回転台122が運
転姿勢にあるときに回転台122の回転に摩擦抵抗を付
与する制動手段1321,1322、および回転台122が乗降
用姿勢にあるときに回転台122の回転に摩擦抵抗を付
与する、制御手段1331,1332が備わっている。
第4a図に、ドア110のチェックレバー取付部の水平
断面を示す。第4a図を参照すると、ドア110にドア
チェック135が固着されており、このドアチェック1
35を、一端が車体に枢着されたチェックレバー136
が貫通している。なお、ドア110は、上下のヒンジで
車体に枢着されており、AR2の範囲で回動する。
第4b図に第4a図のIVB−IVB断面を、第4c図に第
4a図のIVC−IVC断面をそれぞれ示す。これらを参照
すると、チェックレバー136の他端、すなわちドアチ
ェック135を貫通してドア110の外カバーと内カバ
ーの間の空間(ドアカバーの内空間)に侵入している端
部には、ストッパ137とストライカ138が固着され
ている。ドア110には、ストライカ138の、ドア全
開からドア全閉に連動した移動において、ドア1/2開位
置よりドア全閉までストライカ138に係合して押され
る係合子139が、ガイドバー140に摺動自在に装着
されている。係合子139はコイルスプリング141で
ドアチェック135に向けて押されているが、第4c図
に示すように、ドア1/2開においてストライカ138が
係合子139に衝突する位置で、係合子139はガイド
バー140を支持するアーム(ストッバ)に当たり、そ
れ以上ドアチェック135側には移動しない。係合子1
39にはマグネット142が固着されており、係合子1
39が第4c図に示すように、ドアチェック135側の
停止位置にあるときマグネット142に対向する位置に
リードスイッチDSW(ドアスイッチ)が配置されてい
る。ドア110が全開から半開(1/2開)までは永久磁
石142が第4c図に示すようにリードスイッチDSW
に対向しており、リードスイッチDSWはマグネット1
42の磁界を検出してドア開信号(アースレベル)を出
力し、ドア110の開度が1/2未満になると、マグネッ
ト142が左方(第4c図)に移動し、リードスイッチ
DSWはドア閉信号(高レベル)を出力する。
第5a図に、ステアリング操作部を左側から見た概略図
を示し、第5b図に第5a図のVb−Vb線断面を示
し、第5c図に第5a図のVc−Vc線断面を示し、第
5d図に第5c図のVd方向から見た図を示し、第5e
図に第5d図のVe−Ve線断面を示し、第5f図に第
5図e図のVf−Vf線断面を示し、第5g図にスクリ
ューナット機構Dの分解斜視図を示す。
第5a図を参照すると、ステアリングホイール10が装
着されたアッパーメインシャフト11のロアーメインシ
ャフト70に対する角度を調節する、ティルトステアリ
ング機構Aは、ダッシュボードを構成するボディ13の
下方に取付けられた、ブレークアウェイブラケット14
とこのブラケット14に取付けられた直流モータB(第
6図のM2)と、この直流モータBに連結された減速機
構Cと、この減速機構Cに連結されたスクリューナット
機構Dと、前記ブレークアウェイブラケット14に枢着
されスクリューナット機構Dによって揺動されるアッパ
ブラケット15を備えている。
第5b図を参照すると、直流モータBの出力シャフト1
6の先端にウォーム17が固定され、このウォーム17
に減速機構Cのウォームホイール18が噛み合ってい
る。
減速機構Cは、直流モータBの駆動力を回転数を落とし
てトルクを増大させ、スクリューナット機構Dに伝達す
る。減速機構Cの構成を説明すると、前記直流モータB
からの回転力が伝達されるウォームホイール18は、シ
ャフト19に固定され、該シャフト19は、ハウジング
20及びカバー36の両側壁に、軸受ブッシュ21,2
2を介して回転自在に軸支されている。また該シャフト
19には歯車23が固定され、この歯車23はスクリュ
ーナット機構Dのスクリューシャフト24の端部に固定
された歯車25に噛み合っている。
減速機構Cの所定のシャフトに、第5b図に示すポテン
ショメータPM2が結合されている。このポテンショメ
ータPM2は、歯車23の回転角を検出して、アッパー
メインシャフト11の傾動角、すなわちステアリングホ
イール10のティルト角を検出する。
第5c図を参照して、スクリューナット機構Dを説明す
る。前記スクリューシャフト24は2個のベアリング3
1,32を介して、ハウジング20及び該ハウジング2
0に固定された固定部材34に回転自在に軸支されてい
る。前記ハウンジング20は、第5a図におけるボルト
20c,20dおよび20eにより、ブレークアウェイ
ブラケット14に固定されている。前記歯車25は、ス
クリューシャフト24の端部にスプライン結合(35)
することにより、該スクリューシャフト24と一体に回
転可能にしている。
また歯車25を覆うように、カバー36がハウジング2
0に固定されている。スクリューシャフト24の雄ねじ
部24aには、ナット部材37のナット38の雌ねじ部
38aが螺合している。ナット部材37は、第5d図,
第5e図および第5f図に示すように、樹脂製のナット
38と金属製の保持部材39,40でなっており、両者
(38と39,40)を予め一体成形してからスクリュ
ーシャフト24に組み付けてある。
保持部材39,40の側面には、円形断面部39aおよ
び40aが形成され、それらの先端にそれぞれ雄ねじ部
39bおよび40bが形成されている。またナット38
には、第5f図のように、半径方向にスリット38bお
よび38cが形成され、該ナット38の第5f図におけ
る左半分と右半分は外周の薄肉部38dにより連結され
ている。ナット38をこのような形状にしているのは、
第5c図に示すように組み付けしたとき、該ナット38
が半径方向であるスクリューシャフト24側に押圧付勢
力を生ずるようにするためである。
前記ナット部材37のナット38の両端外周部には、該
ナット38を半径方向内方に押圧付勢するための押圧手
段41A,41Bが備わっている。一方の押圧手段41
Aは、ゴム製の管状押圧部材41とその外周部の金属製
ホルダ43でなり、他方の押圧手段41Bはゴム製の管
状部材42とその外周部の金属製ホルダ44でなってい
る。
第5e図を参照すると、ナット38の外周部には2個の
環状溝38e,38fが形成され、これらの溝38e,
38fに、ゴム製管状押圧部材41,42の内周部に形
成された環状突部41a,42aが嵌合している。これ
は、押圧部材41,42がナット38に対して軸方向に
離脱するのを防止するために設けてある。同様な目的
で、押圧部材41,42の外周部に環状溝41b,42
bが形成され、これらに嵌合するように、環状突部43
a,44aがホルダ43,44の内周部に形成されてい
る。
前記金属製保持部材39,40の円形断面部39a,4
0aには、第5c図のように、2個のリンク51,52
の一端が嵌入され、ワッシャ53,54を介して、ナッ
ト55,56により枢着されている。符号51a,52
aは、リンク51,52に形成された曲折部である。な
お、前記ホルダ43,44は、第5gに示すように、2
個のプレート57,58、およびボルト59,60によ
り互いに軸方向に離脱しないように連結固定されてい
る。
前記リンクの他端は、第5c図のようにボルト61,ワ
ッシャ62およびナット63により、ボス部材64,6
5を介して、既述のアッパブラケット15の端部に枢着
されている。
従って、直流モータBが回動すると、その回転力が出力
シャフト16,ウォーム17,ウォームホイール18,
歯車23,歯車25,スクリューシャフト24の順に伝
達され、スクリューシャフト24が軸心まわりに低速回
転する。そして、該シャフト24に螺合しているナット
部材37及び管状押圧部材41,42およびホルダ4
3,44の一体物が、シャフト24の軸方向に移動す
る。するとリンク51,52がその方向に移動するた
め、アッパブラケット15が揺動し、ステアリングホイ
ール10が傾動する。
スクリューナット機構Dにおけるスクリューシャフト2
4とナット38との螺合状態を、第5h図に示す。この
実施例では、ナット38はスリット38b,38cを有
し、外周部に弾力性のあるゴム製管状押圧部材41,4
2を介して金属性ホルダ43,44により半径方向中心
側に押圧付勢されている。このため雄ねじ部24aの互
いに隣接するねじ斜面241,242と、これらに当接
する雌ねじ斜面381,382との間には、いかなる作
動時においても、すきまが生じることがない。またナッ
ト38が樹脂製であるため、音や摩耗に対して有利にな
っている。
第5i図に、前記ティルトステアリング機構よりもステ
アリングホイール10側に位置する、テレスコピックス
テアリング機構の構成を示し、第5j図に第5i図のV
i−Vi線断面を示す。これらの図面を参照して、テレ
スコピックステアリング機構を説明する。アッパーメイ
ンシャフト11は、シャフト212,該シャフト212
にティルトセンタになるジョイント軸213を介して連
結された中空状のアウタシャフト214,及び該アウタ
シャフト214に軸方向移動可能に嵌合されたインナシ
ャフト215でなっている。前記シャフト212の図示
方向左方側は、図示しないステアリングギアに連結され
ている。また、インナシャフト215の図示方向右側に
セレーション部が形成され、該セレーション部にステア
リングホイール10の支持部材が係合されている。従っ
て、ステアリングホイール10を回動すると、インナシ
ャフト215の外周面とアウタシャフト214の内周面
に形成された軸方向のセレーション部214a,215
aを介して、インナシャフト215およびアウタシャフ
ト214が回動し、メインシャフト212が回動する。
アウタシャフト214は、図示しない軸により車体に軸
支される固定ブラケット217に、前記一対の軸受21
8a,218bにより回動自在に支持される。また、イ
ンナシャフト215は、可動ブラケット219に、軸受
220を介して支持されている。可動ブラケット219
は、第5i図に示す左端部分が、固定ブラケット217
の右端外周に、図示左右方向に移動可能に嵌合してい
る。また、右端部分はインナシャフト215に係止され
た止め輪230とともに、軸受220を挟持する。
可動ブラケット219の左端下方には、ナット部221
が形成されるとともに、該ナット部221と螺合するス
クリュー222が固定ブラケット217の右端に回動自
在に支持されている。また、支持ブラケット223は固
定ブラケット217に固着されている。そして、支持ブ
ラケット223はスクリュー222をカバーするととも
に、スクリュー222の移動空間を確保する(第5j図
参照)。
スクリュー222の左端部分には、歯車243がスクリ
ュー222と一体に配設され、直流モータ224(第6
図のM3)のシャフト225に取付けられたウォーム歯
車226と噛合されている。なお、直流モータ224は
固定ブラケット217に取付けられている。従って、モ
ータ224が回動するとスクリュー222が回動する。
これにより、ナット部221がスクリュー222上をそ
の軸方向に沿って移動する。ナット部221を有する可
動ブラケット219が、固定ブラケット217に対して
進退される。よって、インナシャフト215がアウタシ
ャフト214に対して抜き差しされる。
なお、インナシャフト215にはスイッチ装置231,
232が保持され、これらのスイッチ装置231,23
2は、可動ブラケット219に固定されている。
第6図に、第1図に示す自動車に備わった車上装備の姿
勢設定装置の電気回路を示す。第6図を参照する。電子
制御装置100には、マイクロコンピュータCPU,電
源回路PW1,PW2,リセット回路RSC,暴走検知
回路RDC,スタンバイ信号回路SSC,インターフェ
ース回路IFC,発振回路OSC,A/D変換器AD
C,リレードライバRD1,RD2,RD3,過電流検
知回路CD1,CD2,CD3,CD4,増幅器AM
1,リレーRL1,RL2,RL3,RL4,RL5及
びRL6等が備わっている。
この実施例で使用しているマイクロコンピュータCPU
は、富士通製のMB8850である。このマイクロコン
ピュータCPUは、4ビット構成のシングルチップマイ
クロコンピュータであり、所定の読み出し専用メモリR
OM及び読み書きメモリRAMを備え、また内部にタイ
マ/カウンタを備えている。I/Oポートは最大で37
本である。C−MOSプロセスで構成されており、スタ
ンバイモードにおいては、小さな消費電力で読み書きメ
モリRAMの内容を保持できる。
電源回路PW1は、車上バッテリーBTの電力を+5Vの定
電圧に変換し、リセット回路RSCは電源オン時のリセッ
ト信号を発生し、暴走検知回路RDCはCPUから所定時
間パルス信号が到来しない場合にリセット信号を発生
し、電源回路PW2は所定の電圧VsbおよびVscを生成
する。スタンバイ信号回路は、CPUからスタンバイ信号
(アウェイ完了後所定時間後に発生する)が到来する
と、CPUをスタンバイモードにし、PW2の電源出力をオフ
にする。インターフェース回路IFCは、各種スイッチ
の状態に応じたTTL(トランジスタ・トランジスタ・
ロジック)レベルの信号を生成する。
また、発振回路OSCはマイクロコンピュータCPUに
与えるクロックパルスを生成し、リレードライバRD
1,RD2およびRD3は、それぞれに接続された2つ
のリレーをCPUからの指示に応じて制御し、過電流検
知回路CD1,CD2及びCD3は、それぞれリレーR
L1・RL2,RL3・RL4,RL5・RL6を介し
て直流モータM1,M2およびM3に流える電流の過電
流の有無を監視し、過電流検知回路CD4はリレードラ
イバRD1,RD2およびRD3におけるリレーの過電
流の有無を監視する。
この実施例で使用しているA/D変換器ADCは、5つ
のアナログ入力チャンネルを備えており、制御端子C
0,C1およびC2の状態によって、いずれかを選択す
る。変換されるデジタルデータは、端子CLKに印加す
るクロックパルスに同期して、出力端子OUTからシリ
アル信号として出力される。端子CSはチップセレクト
である。
インターフェース回路IFCに接続されたスイッチ類に
ついて説明する。SSWは車速センサである。具体的に
いうと、スピードメータケーブルに接続された永久磁石
の近傍に配置されたリードスイッチである。つまり、車
輌が動いていれば、それに応じてスイッチSSWが開閉
する。本例では、メータケーブル1回転につき4パルス
の信号が発生する。車速センサSSWの出力端子は、イ
ンターフェース回路IFCを介して、CPUの外部割込
み端子IRQに接続されている。PSWはパーキングブ
レーキレバー4に連動して開閉するパーキングスイッチ
である。
MSWはマニュアルアウェイ動作を指示するマニュアル
アウェイスイッチである。DSWは、前記のようにドア
の開閉に応じて開閉するドアスイッチである。SEL
は、自動モードにおける乗降姿勢条件の1つを選択する
ための選択スイッチであり、パーキングスイッチPS
W,マニュアルアウェイスイッチMSWおよびドアスイ
ッチDSWのいずれか1つをインターフェース回路IFCを介
してCPUの入力ポートP1に接続する。KSWは、エンジン
キー2の着脱(抜き差し)の状態に応じて開閉するキー
スイッチ(アンロックウォーニングスイッチと呼ばれ
る)である。ASWは、乗降時の自動乗降姿勢設定モード
を有効にするか無効にするかを指定するオートスイッチ
である。レギュレータREGは、エンジンの出力軸に結
合されたオルタネータ(発電機)の出力を安定化する装
置である。
シート駆動用の直流モータM1はリレーRL1およびR
L2に接続され、ティルト駆動用の直流モータM2はリ
レーRL3およびRL4に接続され、テレスコープ駆動
用の直流モータM3はリレーRL5およびRL6に接続
されている。
シートの姿勢,ステアリングホイールのティルト姿勢お
よびテレスコープ姿勢を検出するポテンショメーPM
1,PM2およびPM3の出力端子は、増幅器AM1を
介して、それぞれA/D変換器の入力チャンネルA0,
A1およびA2に接続されている。マニュアル姿勢設定
スイッチSW1,SW2,SW3およびSW4は、一端
がそれぞれ電源ラインに接続した抵抗分圧器の各タップ
に接続され、他端が共通接続されて、A/D変換器AD
Cの入力チャンネルA3に接続されている。また、バッ
テリーBTの出力に接続した抵抗分圧器の出力端子が、
A/D変換器ADCの入力チャンネルA4に接続されて
いる。
従って、所定のチャンネルを選択してA/D変換器の出
力を読み取ることにより、マイクロコンピュータCPU
は、シート姿勢,ステアリングホイールのティルト姿
勢,テレスコープ姿勢,マニュアル姿勢設定スイッチ
(SW1〜SW4)の状態,およびバッテリーBTの出
力電圧を知ることができる。
第7a図,第7b図,第7c図,第7d図,第7e図,
第7f図,第7g図,第7h図および第7i図に、マイ
クロコンピュータCPUの概略動作を示す。以下、これ
らの図面を参照して装置の動作を説明する。なお、第7
a図〜第7h図の中で使用している主要なレジスタ,フ
ラグ等は次のとおりである。
アウェイフラグ(AF)・・・・アウェイすなわち乗降
用姿勢に設定する動作の間、1にセットされる。
リターンフラグ(RF)・・・・リターンすなわち乗降
用姿勢から運転用姿勢に戻す動作の間、1にセットされ
る。
ティルトリフレッシュフラグ・・・・ティルト機構の運
転用記憶姿勢の更新があると、1にセットされる。
テレスコリフレッシュフラグ・・・・テレスコープ機構
の運転用姿勢の更新があると、1にセットされる。
ティルト逆転フラグ・・・・ティルト機構で過負荷が検
出されると1にセットされ、所定ストローク逆転後,所
定時間逆転後,又は所定姿勢が検出された場合に0にク
リアされる。
テレスコ逆転フラグ・・・・ティルト逆転フラグと同様 ティルト停止フラグ・・・・ティルト機構でモータロッ
ク(過電流),タイムオーバ,又は過負荷(姿勢変化速
度小)が検出されると1にセットされる。
テレスコ停止フラグ・・・・ティルト停止フラグと同様 上死点フラグ(UF)・・・・ティルト機構の姿勢が上
死点であると判断される場合に1にセットされる。
下死点フラグ(DF)・・・・ティルト機構の姿勢が下
死点であると判断される場合に1にセットされる。
最長点フラグ(LF)・・・・テレスコープ機能の姿勢
が最長点であると判断される場合に1にセットされる。
最短点フラグ(SF)・・・・テレスコープ機構の姿勢
が最短点であると判断される場合に1にセットされる。
ティルトタイマ・・・・ティルト機構の駆動時間を知る
ためのタイマ:80msecを経過する毎に1つカウント
アップする。
テレスコタイマ・・・・テレスコープ機構の駆動時間を
知るためのタイマ:80msecを経過する毎に1つカウ
ントアップする。
シートタイマ・・・・シート駆動機構の駆動時間を知る
ためのタイマ:タイマ割込を実行する毎に1つカウント
アップする。
80msecカウンタ・・・・タイマ割込みを実行する毎
に1つカウントアップし、80msecを計数すると再び
0からカウントアップする。
車速タイマ・・・・車速センサSSWからの信号の立下
りから次の立下りまでの周期を測定するタイマ:80m
secを経過する毎に1つカウントアップする。
ティルト逆転タイマ・・・・ティルト機構の逆転フラグ
が1にセットされた時からの時間を計数し、この時間が
になると0にクリアされる。
テレスコ逆転タイマ・・・・ティルト逆転タイマと同
様。
シート逆転タイマ・・・・ティルト逆転タイマと同様。
スタンバイタイマ・・・・CPUをスタンバイにするた
めのタイマ:所定時間t′経過後、スタンバイ信号を発
生。
マイクロコンピュータCPUは、電源がオンすると、第
7a図に示すメインルーチンの初め(スタート)から処
理を実行するが、その処理とは別に2つの処理を実行す
る。その1つは車速センサSSWからの外部割込みに応
じた外部割込処理(第7g図参照)であり、もう1つは
内部タイマが所定値を計数する毎に行なうタイマ割込処
理(第7f図参照)である。この例では、タイマ割込は
5msec毎に発生する。
まず外部割込を説明する。この割込においては、概略で
いうと車速を測定する処理を行なう。車速タイマの値
は、この外部割込の処理を行なう毎に0にクリアされ
る。また、5msec毎に実行されるタイマ割込の処理に
よって、車速タイマの値はカウントアップする。従っ
て、外部割込が発生する時には、常に前回の割込終了時
から現在までの時間になっている。
外部割込が発生するのは、この例では車速信号の立下り
であるので、車速タイマの値は、車速信号の1周期の時
間に相当する。実際には、センサのデューティのばらつ
きの影響を避けるため、4回のサンプリングを行なって
その平均的な値を検出している。そのために、4つの車
速レジスタSP0,SP1,SP2およびSP3を使用
している。外部割込の処理を行なう度に、各レジスタS
P3,SP2及びSP1の内容は、それぞれレジスタS
P2,SP1及びSP0に転送され、最新の車速がレジ
スタSP3に入る。
そして4つのレジスタSP0〜SP3の内容を加算し、
その結果を測定車速とする。但し、この値は車速パルス
の周期であるため、通常の車速とは逆に、値が大きい程
小さな車速に対応する。
次にタイマ割込を説明する。マイクロコンピュータの内
部タイマが5msecを計数すると、第7f図に示すタイ
マ割込の最初の部分にジャンプする。そして、各種レジ
スタの内容を退避し、次回のタイマ割込の設定を行な
い、各種入力ポートの状態を読み取り、80msecカウ
ンタを+1(インクリメント)する。
80msecカウンタの値が80msecに達していなければ
レジスタの内容を復帰して直ちにメインルーチンに戻る
が、カウンタの値が80msecであると、次の処理を更
に行なう。
まず、80msecカウンタの値をクリアし、車速タイ
マ,ティルトタイマ,テレスコタイマ及びシートタイマ
を+1する。次に、A/D変換器ADCを制御して、テ
ィルト姿勢,テレスコープ姿勢,シート姿勢,バッテリ
ー電圧,およびマニュアル姿勢設定スイッチ(SW1〜
SW4)の状態を読み取る。
次に、得られた姿勢情報から姿勢変化の平均速度を求め
る。ティルト姿勢の処理について説明する。この例で
は、4回分のティルト姿勢情報を保持するために、4つ
のティルト姿勢レジスタTIPm(m=0〜3)が備わ
っており、また5回分のティルト速度情報を保持するた
め、5つのティルト速度レジスタTISPn(n=0〜
4)が備わっている。
最新のティルト姿勢はレジスタTIP0に入っており、
前回のティルト姿勢はTIP1に、前々回のティルト姿
勢はTIP2にそれぞれ入っている。この例では、前々
回の姿勢と最新の姿勢の値との差(絶対値)をティルト
速度レジスタTISP0に入れる。他のティルト速度レ
ジスタTISP1,TISP2,・・・には、それぞれ
前回のティルト速度,前々回のティルト速度,・・・が
入っている。そこで、5つのティルト速度情報を加算
し、その結果をティルト速度測定結果としてレジスタT
ISPに格納する。この後で、各ティルト姿勢レジスタ
TIP(m)の内容をTIP(m+1)に転送し、各ティルト速
度レジスタTISP(n)の内容をTISP(n+1)に転送す
る。
テレスコープ姿勢およびシート姿勢の処理は、ティルト
姿勢の場合と同様である。TEP(m)がテレスコ姿勢レ
ジスタであり、TESP(n)がテレスコ速度レジスタで
あり、SEP(m)がシート姿勢レジスタであり、SEP
(n)がシート速度レジスタである。
ティルトリフレッシュフラグ及びテレスコリフレッシュ
フラグが1なら、それぞれティルト姿勢レジスタTIP
0及びテレスコ姿勢レジスタTEP0の内容を、各々の
新しい記憶姿勢としてメモリに記憶する。
次に、ティルト機構,テレスコープ機構およびシート駆
動機構のそれぞれについて、過負荷の有無の監視および
過負荷検出に基づく逆転動作の停止条件の判定を行な
う。
まず、ティルト機構を説明する。ティルトモータM2が
オフの場合には何もしないで次に進む。ティルトモータ
M2がオンの場合、通常はティルト逆転フラグが0にな
っているので、過負荷検出に進む。但し、ティルトタイ
マの値が所定時間t以下であると、モータオン時の突
入電流の検出を避けるために過負荷検出をマスクする。
ティルトタイマがt以上なら、3つの条件を判定す
る。1つは、各過電流検知回路CD1〜CD3で検出さ
れる大電流の検出である。これはモータがロックした場
合等に生ずる。もう1つは、ティルトタイマのオーバフ
ローである。通常は2,3秒程度で姿勢設定は終了する
が、異常が生ずると長い間連続的にモータが駆動される
ことがある。そこでこの例では、ティルト駆動時間が5
秒に達したら異常と判定している。
もう1つの条件がティルト姿勢の変化速度である。ティ
ルト姿勢の変化速度の情報は、前述のようにレジスタT
ISPに格納されている。通常の動作においては、モー
タの駆動中は姿勢情報が所定の傾きで変化するので、レ
ジスタTISPの値を予めプログラム内に定めた所定値
と比較し、姿勢変化速度が所定値よりも遅いと、過負荷
であると判定しうる。
これら3つの条件のうち1つでも異常であれば、ティル
ト停止フラグが1にセットされる。
後述するように、メインルーチンでは、ティルト停止フ
ラグが1になると、ティルト逆転フラグを1にセットす
る。ティルト逆転フラグが1になると、逆転動作の停止
条件の判定に進む。この判定の条件は、この例では3つ
ある。最も優先順位の高いのがストロークである。
すなわち、過負荷を検出した時の姿勢と現在の姿勢とを
比較し、そのストロークが所定値に達したら、逆転モー
ドを解除する。通常は、この判定によってモータが停止
する。もう1つの条件は、予め定めた所定の姿勢になっ
た場合であり、残りの1つは逆転モードの時間が所定値
(t)に達した場合(つまりタイムオーバした場合)
である。これらのいずれか1つの条件が満たされると、
ティルト逆転フラグを0にクリアし、ティルト逆転タイ
マをクリアする。
次に、テレスコープ機構の処理に進む。ティルト機構の
場合と同様に、テレスコープモータM3がオフの場合に
は何もしないで次に進む。モータM3がオンで、テレス
コ逆転フラグが0であると、過負荷検出に進む。この場
合も、過電流の検出,テレスコタイマのオーバフロー,
およびテレスコ姿勢の変化速度の3つの条件を判定し、
いずれか1つでも異常(過負荷)であると、テレスコ停
止フラグに1をセットする。
後述するように、メインルーチンではテレスコ停止フラ
グが1になると、テレスコ逆転フラグを1にセットす
る。テレスコ逆転フラグが1になると、逆転停止条件の
判定を行なう。この条件も3つであり、逆転中のストロ
ークが所定以上になった場合,テレスコープ姿勢が予め
定めた所定状態になった場合,および逆転時間が所定時
間tに達した場合、のいずれか1つの条件が満たされ
ると、テレスコ逆転フラグを0にクリアし、テレスコ逆
転タイマをクリアする。
次に、シート駆動機構の処理に進む。ティルト機構の場
合と同様に、シートモータM1がオフの場合には何もし
ないで次に進む。モータM1がオンで、シート逆転フラ
グが0であると、過負荷検出に進む。この場合も、過電
流の検出,シートタイマのオーバフロー,およびシート
姿勢の変化速度の3つの条件を判定し、いずれか1つで
も異常(過負荷)であると、シート停止フラグに1をセ
ットする。
後述するように、メインルーチンではシート停止フラグ
が1になると、シート逆転フラグを1にセットする。シ
ート逆転フラグが1になると、逆転停止条件の判定を行
なう。この条件も3つであり、逆転中のストロークが所
定以上になった場合,シート姿勢が予め定めた所定状態
になった場合,および逆転時間が所定時間tに達した
場合、のいずれか1つの条件が満たされると、シート逆
転フラグを0にクリアし、シート逆転タイマをクリアす
る。
次に過電流検知回路CD4の出力を見て、リレーRL1
〜RL6に過電流が流れていないかどうかをチェック
し、もし過電流が流れている場合には、リレーをオフに
設定する。
続いて、第7a図の「スタート」から始まるメインルー
チンを説明する。
電源がオンすると、まず初期設定を行なう。すなわち、
出力ポートを初期状態(モータオフ)に設定し、カウン
タ,レジスタ,フラグ等として使用するメモリの内容を
クリアする。なお、以前にメモリに記憶されたティルト
およびテレスコープの姿勢情報は所定値に書き換える。
次に、レギュレータREGの出力をチェックする。レギ
ュレータREGには、エンジンが動作中であれば所定の
電圧(バッテリーの電圧)が現われているが、エンジン
が停止していると、電圧は零になる。従って、レギュレ
ータREGの出力を監視することにより、エンジンの動
作の有無を判定している。エンジンの動作中は、マニュ
アル姿勢設定スイッチSW1〜SW4の操作に応じたマ
ニュアル姿勢調整を許可する。
スイッチSW1〜SW4に変化があると、ティルトタイ
マ及びテレスコタイマの内容をクリアする。マニュアル
ティルトアップ指示(SW1がオン)があると、テレス
コープモータM3をオフにセットし、ティルトモータM
2をティルトアップの方向に駆動セットし、フラグUF
およびDFを0にクリアする。更に、アウェイフラグA
FおよびリターンフラグRFを0にクリアし、リフレッ
シュフラグに1をセットし、スタンバイタイマをクリア
する。
このように設定されると、スイッチSW1のオン状態が
持続する間、モータM2が駆動され、ティルト機構は、
ティルトアウェイ方向(アップ方向)に向かって少しづ
つステアリングホイールの姿勢を調整する。しかし、も
し過負荷等が検出されてティルト停止フラグが1にセッ
トされると、ティルトモータM2をオフにセットし、フ
ラグUFを1にセットし、ティルト停止フラグを0にク
リアする。この状態では、フラグUFがクリアされない
限りモータM2が動作しないので、スイッチSW1を押
し続けても、それ以上は姿勢が変化しない。
マニュアルティルトダウン指示(SW2がオン)がある
と、テレスコープモータM3をオフにセットし、ティル
トモータM2をティルトダウンの方向に駆動セットし、
フラグUFおよびDFを0にクリアする。更に、アウェ
イフラグAFおよびリターンフラグRFを0にクリア
し、リフレッシュフラグに1をセットし、スタンバイタ
イマをクリアする。
このように設定されると、スイッチSW2のオン状態が
持続する間、モータM2が駆動され、ティルト機構は、
ティルトダウン方向に向かって少しづつステアリングホ
イールの姿勢を調整する。しかし、もし過負荷等が検出
されてティルト停止フラグが1にセットされると、ティ
ルトモータM2をオフにセットし、フラグDFを1にセ
ットし、ティルト停止フラグを0にクリアする。この状
態では、フラグDFがクリアされない限りモータM2が
動作しないので、スイッチSW2を押し続けても、それ
以上は姿勢が変化しない。
マニュアルテレスコ延長指示(SW3がオン)がある
と、ティルトモータM2をオフにセットし、テレスコモ
ータM3をテレスコープ延長の方向に駆動セットし、フ
ラグLFおよびSFを0にクリアする。更に、アウェイ
フラグAFおよびリターンフラグRFを0にクリアし、
リフレッシュフラグに1をセットし、スタンバイタイマ
をクリアする。
このように設定されると、スイッチSW3のオン状態が
持続する間、モータM3が駆動され、テレスコープ機構
は、テレスコープを延長する方向に向かって少しづつス
テアリングホイールのシャフトを延長する。しかし、も
し過負荷等が検出されてテレスコ停止フラグが1にセッ
トされると、テレスコモータM3をオフにセットし、フ
ラグLFを1にセットし、テレスコ停止フラグを0にク
リアする。この状態では、フラグLFがクリアされない
限りモータM3が動作しないので、スイッチSW3を押
し続けても、それ以上は姿勢が変化しない。
マニュアルテレスコ短縮指示(SW4がオン)がある
と、ティルトモータM2をオフにセットし、テレスコモ
ータM3をテレスコープ短縮の方向に駆動セットし、フ
ラグLFおよびSFを0にクリアする。更に、アウェイ
フラグAFおよびリターンフラグRFを0にクリアし、
リフレッシュフラグに1をセットし、スタンバイタイマ
をクリアする。
このように設定されると、スイッチSW4のオン状態が
持続する間、モータM4が駆動され、テレスコープ機構
はテレスコープを短縮する方向に向かって少しづつステ
アリングホイールのシャフトを短縮する。しかし、もし
過負荷等が検出されてテレスコ停止フラグが1にセット
されると、テレスコモータM3をオフにセットし、フラ
グSFを1にセットし、テレスコ停止フラグを0にクリ
アする。この状態では、フラグSFがクリアされない限
りモータM3が動作しないので、スイッチSW4を押し
続けても、それ以上は姿勢が変化しない。
この例では、レギュレータREGの出力が零すなわちエ
ンジン停止状態において、自動姿勢設定動作に進む。但
し、この例ではオートスイッチASWがオフの場合、お
よびバッテリーBTの電圧が異常である場合には、自動
姿勢設定動作をキャンセルする。バッテリーの電圧は、
この例では10V以下になると異常であると判定する。
つまり、バッテリーが過放電になってエンジンの始動が
難しくなる前にバッテリーの電圧が10V程度に低下す
るので、その電圧以下になったら、安全のために自動姿
勢設定を禁止する。
キャンセルを行なう場合には、ティルトモータM2,テ
レスコープモータM3およびシートモータM1をオフに
セットし、アウェイフラグAF,リターンフラグRFお
よびリフレッシュフラグを0にクリアし、ティルトタイ
マ,テレスコタイマおよびシートタイマをクリアする。
またエンジンキー2がキーシリンダに装着されている場
合(KSWがオンの状態)には、スタンバイタイマをク
リアする。
オートモード(ASWがオン)で、バッテリーの電圧が
正常で、しかもエンジンキー2がキーシリンダに装着さ
れていない場合(KSWがオフの状態)には、第7d図
のに進み、更に車速が10km/h以下で、入力ポー
トP1が低レベルLであると、乗降があると見なす。通
常、選択スイッチSELは、パーキングスイッチPSW
を選択するように設定され、入力ポートP1にはパーキ
ングブレーキの状態が入力される。
従って、その状態においては、オートスイッチASWが
オンで、バッテリーの電圧が正常で、車速が10km/
h以下で、しかもエンジンキーが抜けている場合に、乗
降がある、と判定する。なお、例えば寒冷地等でパーキ
ングブレーキを使用できない場合には、選択スイッチS
ELをマニュアルアウェイスイッチMSW又はドアスイ
ッチDSWに切換える。その場合には、マニュアルアウ
ェイスイッチMSW(モーメンタリーである)がオンに
なるか又はドアが開になった場合に、乗降がある、と判
定される。
乗降がある、と判定した場合、まずアウェイフラグAF
に1をセットし、リターンフラグを0にクリアし、テレ
スコモータM3をオフにセットし、ティルトモータM2
をティルトアップ方向に駆動セットし、テレスコタイマ
をクリアする。このようにセットすると、数秒以内にテ
ィルト位置は上死点に達し、その動作が規制されるの
で、過負荷が検出され、ティルト停止フラグが1にセッ
トされる。ティルト停止フラグが1になると、ティルト
モータM2をオフにセットする。
モータM2をオフにした時に、ティルト位置がもし上死
点に達していなければ、物の挟み込み等が考えられるの
で、逆転フラグに1をセットし、ティルトモータM2を
ダウン方向(逆転)に駆動セットする。なお、逆転フラ
グに1をセットする場合、逆転ストロークの監視のため
に、過負荷検出時の姿勢情報を記憶する。
前述したように、逆転フラグが1にセットされた場合、
所定ストロークの検出,所定位置の検出,およびタイム
オーバの検出のいずれかの条件が満たされると、逆転フ
ラグは0にクリアされる。逆転フラグが1の間、ティル
トモータ2は逆転駆動される。
ティルト位置が上死点の場合、又は逆転フラグが0にな
ったら、ティルトモータM2およびテレスコモータM3
をオフにセットし、ティルト,テレスコタイマをクリア
し、フラグAFおよびフラグUFに1をセットし、ティ
ルト停止フラグをクリアする。
フラグUFが1になると、次はテレスコープ位置を退避
位置に設定する。ティルト機構の場合には、退避位置
(乗降姿勢)を上死点に定めているが、テレスコープに
関しては必ずしも最短位置が好ましい退避位置ではない
ので、この例では車輌毎にそれぞれ決定される所定位置
を、テレスコープの退避位置に設定している。なお、本
例ではバッテリ負荷軽減のためティルト機構とテレスコ
ープ機構とを別々に動作させているが、同時動作も可能
である。
まずフラグAFに1、RFに0をそれぞれセットし、テ
ィルトモータM2をオフにセットし、テレスコモータM
3を、予め定めた所定位置に向かう方向に駆動セット
し、ティルトタイマをクリアする。
この状態でしばらくすると、テレスコープ位置が予め記
憶された退避位置に達するので、その姿勢になったら、
フラグAFおよびRFを0にクリアし、ティルトモータ
およびテレスコモータをオフにセットし、ティルト,テ
レスコタイマをクリアする。駆動の途中で過負荷が検出
された場合には、テレスコ停止フラグが1にセットされ
るので、ティルト機構の場合と同様に、所定ストローク
(通常は)だけ逆転方向に姿勢を調整してからモータを
停止する。
なお、ティルト姿勢およびテレスコープ姿勢の自動調整
中にマニュアルスイッチSW1〜SW4がオンになる
と、停止指示と見なし、ティルトモータM2およびテレ
スコモータM3をオフにセットする。
次に、ドアスイッチDSWの状態をチェックする。ドア
開を検出したら、シートを乗降姿勢に位置決めする。ま
ずアウェイフラグAFに1をセットし、シートモータM
1を、シートが乗降口に向かう方向に駆動セットする。
シート姿勢を監視して、その位置が所定の乗降姿勢にな
ったら、シートモータM1をオフし、シートタイマをク
リアし、アウェイフラグAFを0にクリアする。
もしシートの駆動中に過負荷を検出すると、シート停止
フラグが1にセットされる。その場合、シートモータM
1をオフにセットし、他の機構の場合と同様に、逆転フ
ラグを1にセットしてシートモータM1を逆転方向に駆
動セットし、逆転フラグが0になったらモータM1を停
止する。
また、ドアの閉(全閉ではない)を検出すると、運転状
態と判定し、リターンフラグRFに1をセットし、シー
トモータM1をシートが運転用位置に向かう方向に駆動
セットする。シート姿勢が記憶位置すなわち運転用位置
に一致したら、シートモータM1をオフにセットし、シ
ートタイマをクリアし、リターンフラグRFを0にクリ
アする。シート姿勢のリターン駆動中に過負荷を検出す
ると、他の姿勢設定動作の場合と同様に、シートモータ
M1を逆転にセットし、所定の条件が満たされるとモー
タM1を停止にセットする。
エンジンキー2がキーシリンダに装着されると、運転状
態にあると判定し、ティルト機構,テレスコープ機構お
よびシート駆動機構は、それぞれ運転用の姿勢に設定さ
れる。まず、テレスコープ機構が運転用姿勢でない場
合、アウェイフラグAFに0をセットし、リターンフラ
グRFに1をセットし、テレスコショートフラグSFに
0をセットし、ティルトモータをオフにセットし、テレ
スコモータを運転用の記憶位置に向かう方向に駆動セッ
トし、ティルトタイマをクリアする。テレスコープ姿勢
が所定の運転用記憶姿勢と一致すると、テレスコモータ
はオフにセットされる。
次にティルト機構が運転用位置でない場合、アウェイフ
ラグAFに0をセットし、リターンフラグRFに0をセ
ットし、テレスコロングフラグLFに0をセットし、テ
ィルトモータを運転用の記憶姿勢に向かう方向に駆動セ
ットし、テレスコタイマをクリアする。ティルト姿勢が
所定の運転用位置に一致すると、フラグAFおよびRF
を0にクリアし、ティルトモータM2およびテレスコモ
ータM3をオフにセットし、ティルト,テレスコタイマ
をクリアし、リフレッシュフラグに1をセットする。
次にシートが運転用姿勢でない場合、リターンフラグR
Fに1をセットし、シートモータM1を、シートが運転
用位置に向かう方向に駆動セットする。シートの姿勢が
運転用姿勢と一致すると、シートモータM1をオフにセ
ットし、シートタイマをクリアし、リターンフラグRF
を0にクリアする。
次に、自動姿勢設定動作中における緊急停止動作を説明
する。
自動姿勢設定のアウェイ(退避)動作中は、通常、第7
b図に示すステップ101−102−103を通り、更
に第7d図に示すステップ201−202−203−2
04−207−209(又はステップ201−202−
203−204−205−206−208)を通り、更
に第7i図のステップ301を通って、再び第7b図の
ステップ101に戻る、ループ状の処理を繰り返し行な
う。従って、この動作中にオートスイッチASWがオフ
すると、第7b図のステップ101の次にステップ11
1−112−113・・・・の処理を実行するので、モ
ータM1,M2及びM3は緊急停止する。そして、オー
トスイッチASWがオフである間は、ステップ101か
ら102に進まないので、自動姿勢設定は再開しない。
また、自動姿勢設定のアウェイ(退避)動作中にマニュ
アルスイッチSW1〜SW4のいずれかがオンすると、
第7i図のステップ301の次に、ステップ302−3
03−304−302−303・・・の処理を実行する
ので、この場合もモータM2及びM3が緊急停止する。
そして、マニュアルスイッチがオフすると、アウェイフ
ラグAFが1であるため、第7d図のステップ210に
進む。ここで、フラグSFが1にセットされ、フラグU
Fが1にセットされる。そして次回の処理でステップ2
04に進むと、フラグUFが1であるため次にステップ
205に進み、ここでフラグSFが1、即ちテレスコが
退避位置にあるので次にステップ211に進む。従っ
て、自動姿勢設定は再開しない。
また、自動姿勢設定のリターン動作中においては、通
常、第7b図のステップ101−102−103−10
4−105−109−110(又はステップ101−1
02−103−104−105−106−107−10
8)を通り、第7i図のステップ301を通り、再び第
7b図のステップ101に戻る、ループ状の処理を繰り
返す。従って、この動作中にオートスイッチASWがオ
フすると、第7b図のステップ101の次にステップ1
11−112−113・・・の処理を実行するので、モ
ータM1,M2及びM3は緊急停止する。そして、オー
トスイッチASWがオフである間は、ステップ101か
ら102に進まないので、自動姿勢設定は再開しない。
また、自動姿勢設定のリターン動作中にマニュアルスイ
ッチSW1〜SW4のいずれかがオンすると、第7i図
のステップ301の次に、ステップ302−303−3
04−302−303・・・の処理を実行するので、こ
の場合もモータM2及びM3が緊急停止する。そして、
マニュアルスイッチがオフすると、アウェイフラグAF
が1でないため、第7b図のステップ115に進む。こ
こで、リフレッシュフラグが1にセットされる。する
と、第7f図に示すタイマ割込処理において、ステップ
P7fで、その時の姿勢TIPO及びTEPOが、それ
ぞれティルト記憶位置及びテレスコ記憶位置として記憶
される。そして次回の処理でステップ105に進むと、
現在のテレスコ姿勢がステップP7fで記憶したテレス
コ姿勢(記憶位置)と同一であるため、次にステップ1
06に進み、現在のティルト姿勢がステップP7fで記
憶したティルト姿勢(記憶位置)と同一であるため、次
にステップ116に進む。従って、自動姿勢設定は再開
しない。
つまり、この実施例においては、自動姿勢設定動作中
に、マニュアルスイッチSW1〜SW4のいずれか、又
はオートスイッチASWをだれかが操作すれば、動作を
緊急停止させることができる。この場合、姿勢が目標位
置に達する前の任意の位置で姿勢調整は停止する。
この緊急停止機構は、例えばステアリング機構に人体の
挟み込みを生じた場合、あるいは装置の誤動作が生じた
場合等に、ドライバの意志で姿勢調整を停止させる場合
に利用できる。
上記実施例においては、車上シートを回動させて乗降時
にはシートを乗降口に向けるようにする態様を説明した
が、シートを前後方向あるいは横方向にスライドして乗
降用姿勢に設定してもよい。
第8図に、前後方向にシートを電動でスライドする場合
の機構の一例を示す。第8図を参照すると、シートスラ
イド用モータ301の出力軸は、減速用ギアボックス3
02を介してスクリュー303に連結されている。シー
トベースの下方にスライドレール305が備わってお
り、該スライドレール305は車体に固定された固定レ
ール306上にスライド可能に支持されている。
前記スクリュー303にナット304が螺合している。
ギアボックス302およびスクリュー303はシートベ
ース側に固着されており、ナット304は固定レール3
06に固着されている。従って、モータ301を駆動す
ると、ギアボックス302を介してスクリュー303が
回動し、該スクリュー303がナット304に対して移
動するため、シートベースがスライドする。
第9図,第10図第11図および第12図に、シートを
スライドさせる場合の姿勢設定装置の動作例をそれぞれ
示す。まず第9図を参照すると、この実施例において
は、停車中で、エンジンキーが抜かれ、しかもドアが開
になると、乗降状態と判定し、ステアリング機構および
シート駆動機構をそれぞれ乗降用アウェイ位置に設定
し、乗降検出条件が1つでも満たされなくなると、運転
状態と見なしシート駆動機構およびステアリング機構を
運転用の姿勢に戻す。
第10図を参照すると、この実施例においては、停車中
で、エンジンキーが抜かれると、ステアリング機構を乗
降用アウェイ位置に設定し、更にドアが開になると、シ
ートを乗降用姿勢に設定する。但しこの実施例では、シ
ートがリターンするのはドアが閉じた時ではなく、停止
中とエンジンキー抜きのいずれか一方の条件が満たされ
なくなった場合である。前記実施例のようにシートを回
動する場合には、ドアが全閉になる前にシートを運転用
姿勢に戻す必要があるので、このような動作ができな
い。
第11図を参照すると、この実施例においては、停車中
で、エンジンキーが抜かれ、しかもドアが開になった場
合にのみステアリング機構およびシートを乗降用アウェ
イ位置に退避し、それ以外の場合にはステアリング機構
およびシートを運転用位置に設定する。
第12図を参照すると、この実施例においては、ドア開
閉とは無関係に動作する。すなわち、停車中にエンジン
キーが抜かれると、直ちにステアリング機構を乗降用ア
ウェイ位置に退避し、次いでシートをアウェイ位置に退
避し、エンジンキーが装着されるか、あるいは停車中で
なくなると、シートを運転用位置に設定した後、ステア
リング機構を運転用位置に設定する。
なお、上記実施例においては停車判定用の条件として車
速,パーキングブレーキおよびエンジンキーの着脱を監
視しているが、例えば自動変速機の備わった車輌におい
ては、シフトレバーがPレンジにあるかどうかを監視し
てもよい。また、実施例ではエンジンが動作中か否か
を、レギュレータREGの出力で判定しているが、例え
ばタコメータを駆動する回転数信号(例えばイグニッシ
ョンコイルから得られるパルス信号)を監視してもよ
い。
また、実施例では選択スイッチSELを設けて、パーキ
ングブレーキを使用しない場合の自動姿勢設定条件を切
換え可能にしているが、パーキングスイッチPSWの作
動,マニュアルアウェイスイッチMSWのオン,ドアス
イッチDSWのオン(ドア開)等の論理和を1つの条件
として使用すれば、スイッチSELは不要である。
更に、実施例では駆動機構の過負荷が検出された場合
に、モータを逆転し所定ストローク、姿勢を戻した後で
モータを停止しているが、人や物を挟む可能性がない場
合には、過負荷が検出されたら直ちにモータを停止して
もよい。これによれば、機構が限界位置に設けるストッ
パに当たった時に過負荷が検出されることを利用して限
界位置で自動的に駆動を停止できるので、従来より必要
であったリミットスイッチが不要になる。この制御を行
なうためには、例えば、第7b図〜第7h図に示すフロ
ーチャートにおいて、仮想線で囲んだ処理PR1,PR
2,PR3,PR4,PR5,PR6,PR7,PR
8,PR9およびPR10を省略すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の装置を搭載した自動車
の運転席近傍を示す斜視図である。 第3a図および第3b図はそれぞれシート回動機構の平
面図および正面図、第3c図は第3a図のIIIC−IIIC
線断面図である。 第4a図はドアのチェックレバー取付部の水平断面図、
第4b図および第4c図はそれぞれ第4a図のIVB−IV
B線断面図およびIVC−IVC線断面図である。 第5a図はステアリング操作部を左側から見た概略図、
第5b図および第5c図はそれぞれ第5a図のVb−V
b線断面図およびVc−Vc線断面図、第5d図は第5
c図のVd方向から見た拡大正面図、第5e図および第
5f図はそれぞれ第5d図のVe−Ve線断面図および
Vf−Vf線断面図、第5g図はスクリューナット機構
Dの分解斜視図、第5h図はスクリューシャフト24と
ナット38との螺電状態を示す拡大断面図、第5i図は
テレスコピックステアリング機構を示す縦断面図、第5
j図は第5i図のVj−Vj線断面図である。 第6図は、実施例の姿勢設定装置の電気回路を示すブロ
ック図である。 第7a図,第7b図,第7c図,第7d図,第7e図,
第7f図,第7g図,第7h図および第7i図は、第6
図のマイクロコンピュータCPUの概略動作を示すフロ
ーチャートである。 第8図は、シートスライド機構を示す斜視図である。 第9図,第10図,第11図および第12図は、それぞ
れ本発明の変形例における概略動作を示すフローチャー
トである。 2:エンジンキー、3:シフトレバー 4:パーキングブレーキレバー 5:シート 10:ステアリングホイール 11:アッパーメインシャフト 70:ロアーメインシャフト 100:電子制御装置、110:ドア 122:回転台、123:基台 135:ドアチェック A:ティルトステアリング機構 C:減速機構 D:スクリューナット機構 CPU:マイクロコンピュータ ADC:A/D変換器 RL1〜RL6:リレー M1,M2,M3:直流モータ SSW:車速センサ PSW:パーキングスイッチ MSW:マニュアルアウェイスイッチ DSW:ドアスイッチ、SEL:選択スイッチ KSW:キースイッチ、ASW:オートスイッチ SW1〜SW4:マニュアル姿勢設定スイッチ PM1,PM2,PM3:ポテンショメータ BT:車上バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 洋 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−33571(JP,A) 実開 昭58−59662(JP,U) 実開 昭61−29970(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールの姿勢を調整する車
    上姿勢設定機構; 前記車上姿勢設定機構を駆動する電気的駆動源; ステアリングホイールの姿勢を少なくとも1つの位置で
    検出する、姿勢検出手段; ステアリングホイールの自動姿勢調整開始を指示する、
    少なくとも1つの第1のスイッチ手段; 自動姿勢調整中の緊急停止動作を指示する第2のスイッ
    チ手段; ステアリングホイールの自動姿勢調整動作のオン/オフ
    を指示する第3のスイッチ手段;および 前記第3のスイッチ手段がオフ状態の時には前記電気的
    駆動源を消勢状態にセットし、第3のスイッチ手段がオ
    ン状態の時には、前記第1のスイッチ手段からステアリ
    ングホイール姿勢の自動調整指示があると前記電気的駆
    動源を付勢状態にセットしてステアリングホイール姿勢
    の調整中モードに入り、前記姿勢検出手段の検出姿勢が
    所定の目標姿勢になった時に前記電気的駆動源を消勢状
    態にセットして前記調整中モードを解除するとともに、
    前記電気的駆動源の付勢を開始した後、前記調整中モー
    ドにおいて、前記第2のスイッチ手段の状態を監視し、
    それの緊急停止指示状態を検出すると前記姿勢検出手段
    の検出姿勢が所定の目標姿勢になる前に電気的駆動源を
    消勢状態にセットして前記調整中モードを解除する、電
    子制御手段; を備えるステアリングホイールの姿勢設定装置。
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JPS5859662U (ja) * 1981-10-20 1983-04-22 日産自動車株式会社 メモリ−機構付チルトステアリング装置
JPS6129970U (ja) * 1984-07-27 1986-02-22 三菱自動車工業株式会社 電動式チルトステアリング制御回路

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