JPH06289619A - 2色画像形成材料 - Google Patents

2色画像形成材料

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JPH06289619A
JPH06289619A JP7832193A JP7832193A JPH06289619A JP H06289619 A JPH06289619 A JP H06289619A JP 7832193 A JP7832193 A JP 7832193A JP 7832193 A JP7832193 A JP 7832193A JP H06289619 A JPH06289619 A JP H06289619A
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邦男 藤沢
Akio Muto
昭男 武藤
Yoshiyuki Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 透光性支持体の一方の面に、(A) 遮光層及び
(B) 第1の感光性樹脂層を順次設け、前記支持体の他方
の面に、(i)(C)着色感光性樹脂層、又は(ii)(D) 着色樹
脂層、及び(E) 第2の感光性樹脂層を順次設けてなり、
(A) は感光性のある各層の感光波長域の活性光線を実質
上遮光し、且つ(C) または(D) の色相と異なり、活性光
線露光部または未露光部の前記各層の全てが現像液又は
現像腐食液中に溶解または膨潤剥離するものであること
を特徴とする2色画像形成材料。 【効果】 製造が容易であり、これを用いて簡単に、低
コストで2色画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測量製図分野における
第2原図フィルム、工業用図面、スライド、OHPフィ
ルム、印刷工程における校正フィルムなどに適した2色
画像形成材料に関する。
【0002】
【従来技術】銀塩フィルムに代わって感光性樹脂を使う
非銀塩フィルムが開発され、測量製図分野における第2
原図フィルムや印刷製版工程における明室フィルムなど
に利用されている。この非銀塩フィルムはおよそ以下の
型に大別される。 (1) 光架橋型、光重合型などの感光性樹脂に顔料を分散
させて感光層とする顔料分散型(特公昭54−5686
号、特公昭57−22372号) (2) 顔料分散層または金属薄膜を下層に設け、上層にネ
ガ型またはポジ型の感光性樹脂層を設ける積層型(特開
昭56−132333号、特開昭52−148304
号、特開昭50−139720号) (3) 画像形成後に染色を行なって着色画像を形成する後
染め型(特公昭54−8303号) これらの非銀塩フィルムは何れも露光、現像して単色の
画像を形成する材料であり、一つの非銀塩フィルムに2
色の画像を形成するものではなかった。
【発明が解決しようとする課題】測量製図分野における
第2原図フィルムなどとして、粗面化ポリエステルフィ
ルム上に2色の画像を形成することが求められている。
このため、前記諸法に従って先づフィルムの一方の面に
感光性樹脂の着色画像を形成した後、再びフィルムの他
方の面に異る色相の感光性樹脂着色画像を形成すること
が行われているが、この方法は画像形成工程を2度繰返
す必要があり、時間、コストがかゝり過ぎる。本発明の
目的は前記の問題点を解決し、簡単な構成で、簡単な工
程で、低コストで2色画像の形成が可能な新しい画像形
成材料を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の2色画像形成材料は、透光性支持体の一方の
面に、(A) 遮光層、及び(B) 第1の感光性樹脂層(必要
に応じてさらに保護層)を順次設け、前記支持体の他方
の面に、(i)(C)着色感光性樹脂層(必要に応じてさらに
保護層)、又は(ii)(D) 着色樹脂層、(E) 第2の感光性
樹脂層(必要に応じてさらに保護層)の何れかを順次設
けてなり、(A) は感光性のある各層の感光波長域の活性
光線を実質上遮光し、且つ(C) または(D) の色相と異な
り、活性光線露光部または未露光部の前記各層の全てが
現像液又は現像腐食液中に溶解または膨潤剥離するもの
である。この際、透光性支持体として少なくとも一面が
粗面化されているプラスチックフィルムを用いることが
好ましい。また、透光性支持体の少なくとも一面が粗面
化され、粗面と (A)、(C) または(D)との間に (F)透明
樹脂層が設けられ、活性光線露光部または未露光部の
(F)が現像液又は現像腐食液中に溶解または膨潤剥離す
ることが好ましい。また、透光性支持体の少なくとも一
面が粗面化され、粗面と (A)、(C) または(D) の間に
(G) 光漂白性色素そして/または紫外線吸収剤を含む樹
脂層が設けられ、活性光線露光部または未露光部の(G)
が現像液又は現像腐食液中に溶解または膨潤剥離するこ
とが好ましい。本発明の2色画像形成材料から2色画像
を形成する方法は、透光性支持体の両側に夫々の色相に
対応する原稿フィルムを通して活性光線を露光した後、
夫々の層に適した現像液又は現像腐食液により、活性光
線未露光部または露光部の各層全てを透光性支持体より
現像液又は現像腐食液中に溶解あるいは膨潤剥離するこ
とにより透光性支持体の両面に異なる色相の画像を形成
するものである。この際、同一の現像液又は現像腐食液
により同時に現像して2色画像を形成することも可能で
ある。
【0004】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の2色画像形成材料に使用される透光性支持体
は、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ト
リアセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリスルフォンフィルムなどの透明
プラスチックフィルムであり、特にこれらのフィルムを
サンドブラスト法、エッチングマット法、表面コーティ
ング法、エンボス法などの加工法により、片面あるいは
両面を粗面化加工して得られるものが好ましい。本発明
の2色画像形成材料は、画像形成後、鉛筆、水性インク
製図用筆記具、油性インク製図用筆記具を使用してプラ
スチックフィルム表面に加筆される場合が多いので、粗
面化プラスチックフィルム表面の中心線平均のあらさは
0.25μ以上1.25μ未満であることが好ましい。更に
本発明の透光性支持体の接着性を改善する目的で、透光
性支持体の非粗面化面(滑面)に樹脂下引き層を設ける
とか、粗面化面または非粗面化面にコロナ放電処理など
の表面処理を施すことができる。
【0005】本発明の(A)遮光層は透光性支持体の少
なくとも一方の面に設けられるものであり、感光性のあ
る(B)、(C)または(E)の各層の感光波長域の活
性光線を実質上遮光し、且つ(C)または(D)と色相
が異なり、活性光線露光部または未露光部が現像液又は
現像腐食液中に溶解または膨潤剥離するものである。こ
のような(A)遮光層には、 (A−1)遮光性樹脂層と(A−2)金属薄膜の二つの
タイプがある。(A−1)遮光性樹脂層は、水、中性塩
水溶液またはアルカリ性水溶液に対して溶解性または易
膨潤性である結合剤樹脂と遮光剤から構成される。
【0006】このような結合剤樹脂として、ポリビニル
アルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレン
オキサイド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ビニルピロリドン
と酢酸ビニルの共重合体などの水溶性樹脂、酢酸ビニル
単独重合エマルジョン(水溶液)、アクリル酸エステル
共重合エマルジョン(水溶液)、マレイン酸エステル共
重合エマルジョン(水溶液)、ポリビニルアルコールと
ポリ酢酸ビニルの混合エマルジョン(水溶液)、ポリビ
ニルアルコールとポリアクリル酸エステルとの混合エマ
ルジョン(水溶液)、ケン化度40%のポリ酢酸ビニル
とメタクリル酸の共重合体(水+メタノール液)とポリ
酢酸ビニルエマルジョンとの混合エマルジョン(水溶
液)、ヒドロキシエチルアクリレートとメチルメタクリ
レートの共重合体(90:10)等の水膨潤性樹脂、及
びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メ
チルビニルエーテル・無水マレイン酸エステル共重合
体、ジメチルアミノ変性ポリアミド、(メタ)アクリル
酸・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、
(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル・(メタ)アクリロニトリル・(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重
合体部分エステル化物、スチレン・パラヒドロキシスチ
レン共重合体、パラヒドロキシスチレン・メタクリル酸
アルキルエステル共重合体、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルパラヒドロキシベンザール、アルカリ可溶性ノ
ボラック型フェノール樹脂、(メタ)アクリル酸ジアル
キルアミノエチル・(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、主鎖に遊離のカルボキシル基側鎖を有する成分を共
縮重合させてアルカリ可溶性としたポリウレタン樹脂な
どがあげられる。遮光剤としては、感光性のある
(B)、(C)または(E)層に使われる感光性樹脂の
感光波長域の活性光線を実質上遮光する顔料、染料、紫
外線吸収剤があげられ、カーボンブラックが特に好まし
い。
【0007】(A−2)金属薄膜は、アルカリ性水溶液
でエッチングし得る金属であれば何でもよく、アルミニ
ウム、アルミニウム鉄合金、テルル、モリブデン、ホウ
素、コバルト、亜鉛、銅、ニッケル、鉄、錫、パナジウ
ム、ゲルマニウム、銀及び銀エマルジョンなどがあげら
れる。本発明の(A−1)遮光性樹脂層の乾燥塗布膜厚
は0.3〜15μが好ましく、1.5〜5μが更に好まし
い。また(A−2)金属薄膜の膜厚は0.005〜200
μが好ましく、0.01〜0.1μが更に好ましい。
【0008】本発明の(B)第1の感光性樹脂層は、前
記(A)の上に設けられるものであり、水、中性塩水溶
液、アルカリ性水溶液などの水系液体で現像可能な感光
性樹脂を主成分とする。この感光性樹脂は活性光線の露
光部が光硬化するタイプのもの(ネガ型)でも、露光部
が光分解するまたは溶剤に対する溶解度が高まるタイプ
のもの(ポジ型)でもよい。例えば、ネガ型のものとし
てはジアゾ樹脂系、アジド系、ポリ桂皮酸ビニル系、ス
チルバゾール系、光重合系などが、また、ポジ型のもの
としてはオルトキノンジアジド系などがあげられる。
(B)の乾燥塗布膜厚は0.5〜10μが好ましく、1〜
7μが更に好ましい。(B)の感光性樹脂が光重合系の
場合、その上にポリビニルアルコールなどの保護層を設
けることが好ましい。この保護層の乾燥塗布膜厚は1〜
4μが好ましい。
【0009】本発明の(C)着色感光性樹脂層は、透光
性支持体の他方の面に設けられるものであり、感光性樹
脂と着色剤で構成され、その色相は(A)と異なる。こ
のような感光性樹脂には前記(B)であげた感光性樹脂
が使用される。その際、(B)で使用する感光性樹脂と
同系のものを使用すると、同一の現像液又は現像腐食液
で同時に現像して2色画像を形成することが出来る。
(C)に使用される着色剤の色相は(A)に使用される
遮光剤の色相と異なれば何色でもよく、染料、顔料の中
から選択される。着色剤は感光性のある各層((B)、
(C)または(E))の感光波長域の活性光線を実質上
遮光する必要はないが、実質上完全に遮光しても差し支
えない。(C)の乾燥塗布膜厚は0.3〜15μが好まし
く、1〜5μが更に好ましい。(C)着色感光性樹脂層
中の感光性樹脂が光重合系の場合、その上にポリビニル
アルコールなどの保護層を設けることが好ましい。この
保護層の乾燥塗布膜厚は1〜4μが好ましい。
【0010】前記(C)着色感光性樹脂層の感度を上げ
るために、本発明の2色画像形成材料では透光性支持体
の他方の面に、(D)着色樹脂層、(E)第2の感光性
樹脂層、必要に応じて保護層を順次設けた構成を取るこ
とが出来る。本発明の(D)着色樹脂層は、水、中性塩
水溶液、またはアルカリ性水溶液に対して溶解性または
易膨潤性である結合剤樹脂と着色剤で構成される。この
ような結合剤樹脂としては、前記(A)で挙げた結合剤
樹脂が使用される。本発明の(D)に使用される着色剤
の色相は(A)に使用される遮光剤と異なれば何色でも
よく顔料、染料の中から選択される。(D)の乾燥塗布
膜厚は0.3〜15μが好ましく、1〜5μが更に好まし
い。
【0011】本発明の(E)第2の感光性樹脂層は感光
性樹脂を主成分とし、前記(B)第1の感光性樹脂層で
あげた感光性樹脂が使用される。その際、(B)に使用
する感光性樹脂と同系のものを使用すると、同一の現像
液又は現像腐食液で同時に現像して2色画像を形成する
ことが出来る。(E)の乾燥塗布膜厚は0.5〜10μが
好ましく、1〜7μが更に好ましい。(E)第2の感光
性樹脂層中の感光性樹脂が光重合系の場合、その上にポ
リビニルアルコールなどの保護層を設けることが好まし
い。この保護層の乾燥塗布膜厚は1〜4μが好ましい。
【0012】本発明の(F)透明樹脂層は、透光性支持
体が粗面化されている場合、地カブリを防止するため粗
面と(A)、(C)または(D)との間に設けられるも
のであり、水、中性塩水溶液、またはアルカリ性水溶液
に対して溶解性または易膨潤性である結合剤樹脂を主成
分とする。このような結合剤樹脂としては前記(A)で
挙げた結合剤樹脂が使用される。本発明の(F)透明樹
脂層の乾燥塗布膜厚は0.1〜5μが好ましい。膜厚が0.
1μ未満の場合、地カブリ防止効果がほとんど達成され
ず、さらに膜厚が5μ以上であると現像が進行しすぎて
細線の脱離が生じて好ましくない。
【0013】本発明の(G)光漂白性色素そして/また
は紫外線吸収剤を含む樹脂層は、透光性支持体が粗面化
されている場合、地カブリを防止しかつ遮光性向上のた
め粗面と(A)、(C)または(D)との間に設けられ
るものであり、水、中性塩水溶液、またはアルカリ性水
溶液に対して溶解性または易膨潤性である結合剤樹脂と
光漂白性色素そして/または紫外線吸収剤から構成され
る。このような結合剤樹脂としては前記(A)で挙げた
結合剤樹脂が使用される。光漂白性色素としてはニトロ
ン、ジアゾニウム塩、ポリシラン、スチリルピリジニウ
ム化合物などが挙げられる。この光漂白性色素は活性光
線により漂白されるので、透光性支持体が粗面化されて
いる場合でも地カブリの原因とならず、しかも活性光線
に対して遮光性を有するので2色画像形成に有効であ
る。本発明の(G)光漂白性色素そして/または紫外線
吸収剤を含む樹脂層の乾燥塗布膜厚は0.1〜5μが好ま
しい。
【0014】
【発明の効果】本発明の2色画像形成材料は、製造が容
易であり、これを用いて簡単に、低コストで2色画像を
形成することができる。
【0015】
【実施例1】厚さ100μの透明ポリエチレンテレフタ
レートフィルムの片面をサンドブラスト法により粗面化
した後、この粗面上に下記組成の(G)光漂白性色素を
含む樹脂層塗布液を塗布乾燥して膜厚1.5μの(G)光
漂白性色素を含む樹脂層を設けた。この層の上に下記組
成の(A)遮光性樹脂層塗布液を塗布乾燥し、膜厚3μ
の遮光性樹脂層を設けた。さらに、この遮光性樹脂層上
に下記組成の(B)第1の感光性樹脂層塗布液を塗布乾
燥して膜厚3μの第1の感光性樹脂層を設けた。 (G)光漂白性色素を含む樹脂層塗布液 アルカリ可溶性ウレタン樹脂溶液 4部 (特開平2−308252の実施例に従って合成、 樹脂分50%) 1−ジアゾ−4−モルフオリノベンゼン四フッ化ホウ酸塩 0.4部 (光漂白性色素) メチルセロソルブ 30部 メタノール 26部 (A)遮光性樹脂層塗布液(ボールミルにより分散) カーボンブラック 5部 (三菱化成製、MA−100) アルカリ可溶性ウレタン樹脂溶液 15部 (前 出) メチルセロソルブ 30部 メタノール 30部
【0016】 (B)第1の感光性樹脂層塗布液 オルトナフトキノンジアジド4スルホン酸 10部 ノボラック型フェノール樹脂エステル化物(感光性樹脂) アルカリ可溶性ウレタン樹脂溶液 30部 (前 出) セロソルブアセテート 51部 酢酸エチル 9部 このようにして、(G)、(A)、(B)の各層を順次
設けた粗面化ポリエチレンテレフタレートフィルムの他
方の面(平滑面)に、下記組成の(C)着色感光性樹脂
層塗布液を塗布、乾燥して膜厚2.5μの着色感光性樹脂
層を設け2色画像形成材料を得た。
【0017】 (C)着色感光性樹脂層塗布液 オルトナフトキノンジアジド−4−スルホン酸 10部 ノボラック型フェノール樹脂エステル化物(感光性樹脂) アルカリ可溶性ウレタン樹脂溶液 30部 (前 出) オイルブルー603(オリエント化学製) 2部 セロソルブアセテート 51部 酢酸エチル 9部 このようにして得た2色画像形成材料の(G)、
(A)、(B)の各層を設けた側に黒色画像用のポジ原
画フィルムを密着させ、別に(C)層を設けた側に青色
画像用のポジ原画フィルムを密着させ、超高圧水銀灯で
45秒間露光した。 ケイ酸ソーダ溶液 68g メタケイ酸ソーダ 60g イソプロピルナフタレンスルホン酸ソーダ 8.6g を水に溶解して全量で2リットルからなる組成のアルカ
リ性水系現像液をさらに5重量%に希釈した液中に、前
記で得た露光済みの2色画像形成材料を約1分間浸漬
し、両方の面を軽く擦ることにより、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムの粗面上に原画フィルムと同一の鮮
明な黒色画像を、反対側の平滑面に別の原画フィルムと
同一の鮮明な青色画像を得ることが出来た。このフィル
ムを水洗し、乾燥後、フィルムの平滑面側から超高圧水
銀灯により全面に露光して光漂白性色素を完全に漂白し
た。
【0018】
【実施例2】実施例1における(A)遮光性樹脂層塗布
液の遮光剤をクロモフタールブラウン5R(チバガイギ
ー製、セピア色)に変更し、その他は同様にして2色画
像形成材料を得た。この材料を実施例1と同様に処理し
て、セピア色と青色の画像を得ることが出来た。
【0019】
【実施例3】厚さ100μの透明ポリエチレンテレフタ
レートフィルムの片面をサンドブラスト法により粗面化
した後、フィルムの平滑面側に実施例1の(A)遮光性
樹脂層塗布液を塗布し、乾燥して膜厚4μの遮光性樹脂
層を設けた。次いで、この遮光性樹脂層の上に実施例1
の(B)第1の感光性樹脂層を塗布乾燥して膜厚3μの
第1の感光性樹脂層を設けた。このようにして(A)、
(B)各層を順次設けた粗面化ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの粗面上に下記の(C)着色感光性樹脂層
塗布液を塗布、乾燥して膜厚2μの着色感光性樹脂層を
設けた。 (C)着色感光性樹脂層塗布液 メリコート(六桜商事製、赤色のネガ型感光性樹脂水溶
液) このようにして得た2色画像形成材料の(A)、(B)
各層を設けた側に黒色画像用のポジ原画フィルムを密着
させ、超高圧水銀灯で露光した。別に、(C)を設けた
側に赤色画像用のネガ原画フィルムを密着させ、超高圧
水銀灯で露光した。次に実施例1で使用したアルカリ性
水系現像液に浸漬し、両方の面を軽く擦ることにより、
一方の面にコントラストのよい黒色画像、他方の面にコ
ントラストのよい赤色画像を得ることが出来た。
【0020】
【実施例4】実施例3における(C)着色感光性樹脂層
塗布液の代りに、実施例1における(C)着色感光性樹
脂層塗布液を使用し、その他は同様にして2色画像形成
材料を得た。このようにして得た2色画像形成材料の両
面にポジ原画フィルムを密着させ、超高圧水銀灯で露光
した。次に実施例1に示した現像液で現像して、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムの平滑面上に黒色画像
を、他方の粗面上に青色画像を夫々得ることが出来た。
【0021】
【実施例5】厚さ100μの透明ポリエチレンテレフタ
レートフィルムの片面をサンドブラスト法により粗面化
した後、フィルムの平滑面に下記組成の(A)遮光性樹
脂層塗布液を塗布乾燥し、膜厚2μの遮光性樹脂層を設
けた。次いでこの遮光性樹脂層の上に実施例1における
(B)第1の感光性樹脂層塗布液を塗布乾燥して膜厚3
μの第1の感光性樹脂層を設けた。 (A)遮光性樹脂層塗布液(ボールミルにより分散) クロモフタールブラウン5R 5部 (チバガイギー製、セピア色) アルカリ可溶性ウレタン樹脂溶液 15部 (前 出) メチルセロソルブ 40部 メタノール 20部 このようにして、(A)、(B)の各層を順次設けたフ
ィルムの他方の面(粗面)に、下記組成の(C)着色感
光性樹脂層塗布液を塗布乾燥して膜厚2.5μの着色感光
性樹脂層を設け2色画像形成材料を得た。
【0022】 (C)着色感光性樹脂層塗布液 オルトナフトキノンジアジド−4−スルホン酸 10部 ノボラック型フェノール樹脂エステル化物(感光性樹脂) アルカリ可溶性ウレタン樹脂溶液 30部 (前 出) オイルブラックHBB(オリエント化学製) 2部 セロソルブアセテート 51部 酢酸エチル 9部 このようにして得た2色画像形成材料の両面にポジ原画
フィルムを密着させ、超高圧水銀灯で露光した。次に実
施例1に示した現像液で現像して、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムの平滑面上にセピア色の画像を、他方
の粗面上に黒色画像を夫々得ることが出来た。
【0023】
【実施例6】両面をコロナ放電処理した厚さ100μの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に
下記(A)遮光性樹脂塗布液を塗布乾燥して膜厚2μの
遮光性樹脂層を設けた。次いでこの遮光性樹脂層の上に
下記の(B)第1の感光性樹脂層塗布液を塗布乾燥して
膜厚3μの第1の感光性樹脂層を設けた。さらに、第1
の感光性樹脂層の上に、下記組成の保護層塗布液を塗布
乾燥して膜厚2μの保護層を設けた。 (A)遮光性樹脂層塗布液(ボールミルにより分散) カーボンブラック (三菱化成製 MA−100) 5部 メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体 10部 (モル比: 7/3) 酢酸エチル 40部 酢酸ブチル 20部 (B)第1の感光性樹脂層塗布液 スチレン・無水マレイン酸共重合体部分エステル化物 10部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5部 ベンゾフェノン 0.5部 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 0.3部 メタノール 60部 メチルエチルケトン 30部
【0024】 (保護層塗布液) ポリビニルアルコール 4部 二酸化ケイ素微粒子 0.1部 蒸 留 水 90部 イソプロピルアルコール 6部 このようにして、(A)、(B)、保護層の各層を順次
設けたポリエチレンテレフタレートフィルムの他方の面
に、下記組成の(D)着色樹脂層塗布液を塗布、乾燥し
て膜厚2μの着色樹脂層を設けた。次いで、この層の上
に前記(B)第1の感光性樹脂層塗布液と同じ組成の塗
布液を塗布乾燥して膜厚3μの(E)第2の感光性樹脂
層を設けた。さらにこの第2の感光性樹脂層の上に、前
記の保護層塗布液を塗布乾燥して膜厚2μの保護層を設
けて、2色画像形成材料を得た。
【0025】(D)着色樹脂層塗布液(ボールミルによ
り分散) 実施例3の(A)遮光性樹脂層塗布液中のカーボンブラ
ックをセイカファーストカーミン3840(大日製化
製)に変更。この2色画像形成材料の両面にネガ原画フ
ィルムを密着して高圧水銀灯で露光し、下記組成の現像
液中に浸漬し、両面を擦することにより、黒色と赤色の
コントラストのよい画像を得ることが出来た。 (現像液組成) 蒸 留 水 200部 リン酸三ナトリウム 8部
【0026】
【実施例7】両面をコロナ放電処理した厚さ100μの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に
実施例6と同様にして、(A)遮光性樹脂層、(B)第
1の感光性樹脂層および保護層を順次設けた。各層の膜
厚は、2μ、3μ、2μであった。このフィルムの他方
の面に、下記組成の(C)着色感光性樹脂塗布液を塗布
乾燥して膜厚3μの着色感光性樹脂層を設けた。さらに
この層の上に、実施例6と同じ組成の保護層塗布液を塗
布乾燥して膜厚2μの保護層を設けて、2色画像形成材
料を得た。 (C)着色感光性樹脂層塗布液(ボールミルにより分散) セイカファーストカーミン3840(大日製化製) 5部 スチレン・無水マレイン酸共重合体部分エステル化物 10部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5部 ベンゾフェノン 0.5部 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 0.3部 酢酸ブチル 30部 メチルエチルケトン 40部
【0027】
【比較例1】両面をコロナ放電処理した厚さ100μの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に
実施例7の(C)着色感光性樹脂層塗布液を塗布乾燥し
て膜厚3μの着色感光性樹脂層を設けた。さらにこの層
の上に、実施例6と同じ組成の保護層塗布液を塗布乾燥
して膜厚2μの保護層を設けた。このフィルムの他方の
面に、下記組成の(C)着色感光性樹脂塗布液を塗布乾
燥して膜厚3μの着色感光性樹脂層を設けた。さらにこ
の層の上に、実施例6と同じ組成の保護層塗布液を塗布
乾燥して膜厚2μの保護層を設けて2色画像形成材料を
得た。 (C)着色感光性樹脂層塗布液(ボールミルにより分散) カーボンブラック(三菱化成製 MA−100) 5部 スチレン・無水マレイン酸共重合体部分エステル化物 10部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5部 ベンゾフェノン 0.5部 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 0.3部 酢酸ブチル 30部 メチルエチルケトン 40部
【0028】実施例7の2色画像形成材料と比較例1の
感光フィルムの各々について、その両面にネガ原画フィ
ルムを密着し、超高圧水銀灯を使用して露光し、実施例
6の現像液中に浸漬し、両面を擦することにより2色画
像の形成を試みた。比較例1の感光材料では一方の側の
着色感光性樹脂層を露光する時に、他方の側の着色感光
性樹脂層に光が到達するためか、画像が2重になって現
れる傾向があり、画質が不良であった。一方、実施例7
の2色画像形成材料からは黒色と赤色の鮮明な画像が得
られた。以上のことは、2色画像形成には(A)遮光性
樹脂層を必要とすることを示している。
【0029】
【実施例8】ポリエチレンテレフタレートフィルムの一
方の面に、1000Åのアルミニウムを蒸着して(A)
遮光層を作った。この層の上に実施例1の(B)第1の
感光性樹脂層塗布液を塗布乾燥して膜厚3μの第1の感
光性樹脂層を設けた。このフィルムの他方の面に、実施
例1の(C)着色感光性樹脂層塗布液を塗布乾燥して膜
厚2.5μの着色感光性樹脂層を設け、2色画像形成材料
を得た。この材料の両面にポジ原画フィルムを密着さ
せ、超高圧水銀灯により露光した。次に下記組成の現像
腐食液に液温30℃で2分間浸漬すると、(A)アルミ
ニウム薄膜である遮光層、(B)第1の感光性樹脂層、
(C)着色感光性樹脂層の各層の露光部が溶出し、一方
の面にアルミニウムの光沢画像、他方の面に青色の画像
を得ることが出来た。 水酸化ナトリウム 3g ヨウ素ナトリウム 10g リン酸三ナトリウム 5g 水 1リットル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性支持体の一方の面に、(A) 遮光
    層、及び(B) 第1の感光性樹脂層を順次設け、前記支持
    体の他方の面に、(i)(C)着色感光性樹脂層、又は(ii)
    (D) 着色樹脂層、及び(E) 第2の感光性樹脂層を順次設
    けてなり、(A) は感光性のある各層の感光波長域の活性
    光線を実質上遮光し、且つ(C) または(D) の色相と異な
    り、活性光線露光部または未露光部の前記各層の全てが
    現像液又は現像腐食液中に溶解または膨潤剥離するもの
    であることを特徴とする2色画像形成材料。
  2. 【請求項2】 透光性支持体として、少なくとも一面が
    粗面化されているプラスチックフィルムを用いることを
    特徴とする請求項1記載の2色画像形成材料。
  3. 【請求項3】 透光性支持体の少なくとも一面が粗面化
    され、粗面と(A)、(C)または(D)の間に(F)
    透明樹脂層が設けられ、 活性光線露光部または未露光部の(F)が現像液又は現
    像腐食液中に溶解または膨潤剥離するものであることを
    特徴とする請求項1記載の2色画像形成材料。
  4. 【請求項4】 透光性支持体の少なくとも一面が粗面化
    され、粗面と (A)、(C) または(D) の間に(G) 光漂白性
    色素そして/または紫外線吸収剤を含む樹脂層が設けら
    れ、 活性光線露光部または未露光部の(G) が現像液又は現像
    腐食液中に溶解または膨潤剥離するものであることを特
    徴とする請求項1記載の2色画像形成材料。
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