JPH06289545A - ロール状感光材料用マガジン - Google Patents

ロール状感光材料用マガジン

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Publication number
JPH06289545A
JPH06289545A JP7821193A JP7821193A JPH06289545A JP H06289545 A JPH06289545 A JP H06289545A JP 7821193 A JP7821193 A JP 7821193A JP 7821193 A JP7821193 A JP 7821193A JP H06289545 A JPH06289545 A JP H06289545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
resin
magazine
bearing
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7821193A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiyoshi Honda
迪好 本田
Takashi Shimazu
隆 嶋津
Hidemi Kato
日出海 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP7821193A priority Critical patent/JPH06289545A/ja
Publication of JPH06289545A publication Critical patent/JPH06289545A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明の目的は感光材料の引出しをスムーズに
し、軸受けと巻芯の間のけずりかすの発生を防止したロ
ール状感光材料用マガジンを提供することにある。 【構成】側板4内面軸受け2に回転自在に軸支された巻
芯1に巻装されたロール状感光材料5を収容したマガジ
ンにおいて、巻芯1と側板4内面軸受け2の少なくとも
両者接触面の材質がプラスチックであり、少なくとも該
接触面のどちらか一方がシリコン樹脂またはシリコン含
有樹脂または自己潤滑性樹脂または自己潤滑性樹脂含有
樹脂であることを特徴とするロール状感光材料用マガジ
ン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロール状感光材料を保持
するためのカセットまたはマガジン(以下「マガジン」
と称す)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント、印刷、複写等に使用さ
れる比較的幅広のロール状感光材料用マガジンは、例え
ば厚紙またはプラスチック等からなる胴板を屈曲成形し
た短形筒状の胴体部分と該胴体部の両端を封じる側板か
らなる中空内部に、側板内面に軸支された巻芯に巻装さ
れたロール状感光材料を遮光した状態で収容し、該胴体
部分の一面の隅に、巻芯の軸線方向に沿ってのびた遮光
手段を備えたスロットより、前記感光材料を引出す感光
材料用マガジンである(例えば特公昭59−36736
号公報参照)。
【0003】胴体部分の両端を封じる二つの側板は、胴
体部分の両縁と係合し遮光を保つ溝、マガジン内に収容
する感光材料の巻芯の回転軸受等を構造的に持ったもの
で、比較的複雑な凹凸を有し、必要な剛性、正確な寸法
を望まれるので通常プラスチックで成型されて作られ
る。
【0004】ロール状感光材料の巻芯は、一般にコスト
的に安価である紙を基調にした材質のものが使用されて
おり、円筒状に成型されている。
【0005】ロール状感光材料が巻装された巻芯は側板
の内面で回転自在に軸支されるのが一般的なマガジンの
構造であり、前記巻芯と側板内面の軸受けとの間のすべ
り性は感光材料をスロットより引き出す際のテンション
に大きな影響を与えるため、非常に重要なポイントであ
る。
【0006】特に近年、長尺巻のフィルム感光材料用マ
ガジンの需要が増え、その大きな重量から前記した巻芯
と側板内面の軸受けとの間のすべり性は益々重要になっ
てきた。
【0007】前記したように、従来のロール状感光材料
用マガジンは、一般に側板はプラスチック、巻芯は紙が
使用されており、両者の接触面におけるすべり性は非常
に悪く、プルテンションが不安定になるため、感光材料
をスムーズに引き出すことができなかった。
【0008】また、輸送中にロール状感光材料の巻ゆる
みを防止する目的で、巻芯と軸受けの間に回転コアを用
いホットメルト等で剥離自在に固定したマガジンが特開
平1−121852号公報に記載され、プラスチック性
の回転コアを用いるマガジンの例を見ることがある。
【0009】しかしながら、前記した大きな重量のロー
ル状感光材料の場合、巻芯と軸受けの接触面にはかなり
の重量がかかるため、紙製の巻芯は云うに及ばず、プラ
スチック同志の接触によっても、ロール状感光材料を引
き出す際の回転摩擦によって、巻芯と軸受けの間にけず
りかすが発生していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
材料の引出しをスムーズにし、更に巻芯と軸受けの間の
けずりかすの発生を防止したロール状感光材料用マガジ
ンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、筒
状の胴体部分と胴体部分両端を封じる側板とからなる中
空内部に、側板内面軸受けに回転自在に軸支された巻芯
に巻装されたロール状感光材料を収容し、胴体部分の巻
芯軸線に平行にのびたスロットから前記感光材料を筒状
の胴体外に引き出すロール状感光材料用マガジンにおい
て、前記ロール状感光材料の巻芯と側板内面軸受けの少
なくとも両者接触面の材質がプラスチックであり、少な
くとも該接触面のどちらか一方にシリコン樹脂もしくは
シリコン含有樹脂または自己潤滑性樹脂もしくは自己潤
滑性樹脂含有樹脂を用いることによって達成された。
【0012】本発明における側板の材質は前記したよう
に一般にプラスチックが用いられるが、少なくとも側板
内面に設けられた軸受けはプラスチックにすることが必
須条件である。
【0013】本発明における巻芯の材質は、前記プラス
チック樹脂を用いてもよいが、コスト及び環境問題から
紙製の物が一般的に用いられており、したがって、本発
明はプラスチックを材質とする軸受けに対し、該軸受け
と接する紙製巻芯部分に滑り性を確保するため、プラス
チックで成型された円筒形部材(以降プラスチック性円
筒形部材と称す)を挿着することもできる。この際、軸
受けとプラスチック性円筒形部材は少なくともそのどち
らか一方にすべり性の良いシリコン樹脂もしくはシリコ
ン樹脂を含有した樹脂または耐摩耗性に優れた自己潤滑
性の樹脂もしくは自己潤滑性樹脂を含有した樹脂を用い
る。
【0014】本発明において前記した樹脂は軸受けとプ
ラスチック性円筒形部材の両者接触面の少なくともどち
らか一方の面にコーティングしてもよく、また軸受けと
プラスチック性円筒形部材の全部に用いてもよい。
【0015】本発明におけるシリコン含有樹脂として
は、特に限定されないが、硬度、コストの面からポリス
チレン、ABS樹脂等に含有させる。例えばシリコンと
ポリスチレンの混合樹脂としては大日本インキ(株)製
のディックスチレンSH−700があり、特に好ましく
用いられる。
【0016】本発明における自己潤滑性樹脂としては、
ふっ素樹脂、アセタール樹脂、ナイロン、フェノール樹
脂、高密度ポリエチレン等が挙げられ、またこれらと混
合される樹脂は特に限定されないが、前記したようにポ
リスチレン、ABS樹脂等が好ましい。
【0017】本発明において前記シリコン含有樹脂及び
自己潤滑性樹脂含有樹脂のシリコン及び自己潤滑性樹脂
の混合比率は特に限定されない。
【0018】本発明において好ましくは、通常側板と一
体成形される軸受けは硬度、成形性及びコストの面から
ABS系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン等
を用いプラスチック性円滑形部材は前記シリコン含有樹
脂、自己潤滑性樹脂、または自己潤滑性樹脂含有樹脂を
用いる。
【0019】
【実施例】以下本発明を図面を基に詳細に説明する。図
1aおよび図2aは本発明の実施態様を示す部分断面図
であり、図1bは図1a中A−A線断面図、図2bは図
2a中B−B線断面図である。
【0020】プラスチック性円筒形部材3を巻芯1の内
側(図1a)または外側(図2a)に挿着させ、側板4
の内面に設けられた軸受け2によって前記プラスチック
性円筒形部材3は回転自在に保持される。図3及び図4
は従来のマガジンの部分断面図である。巻芯1が直接軸
受け2によって保持される構造になっており、前記した
ように紙製の巻芯の場合、すべり性の悪さから、感光材
料5を引き出す時のプルテンションが高く不安定であ
り、また紙のけずれが発生する。以下、更に具体的に本
発明を説明する。
【0021】実施例1 紙製巻芯を用いた幅55cm、巻長さ61mのロール状
フィルム感光材料を図1a及び図3のマガジンに仕上げ
た。図1a及び図3における側板及び軸受けの材質はA
BS樹脂で図1aにおける巻芯に挿着したプラスチック
性円筒形部材の材質は、各々大日本インキ(株)製のデ
ィックスチレンSH−700、アセタール樹脂及びAB
S樹脂を用いた。
【0022】前記4種類のマガジンについて各々スロッ
トより感光材料を引き出す時のプルテンションを以下の
測定法で測定した。またロール状感光材料を61m引き
出した時の軸受けと巻芯の間のけずりかすの発生状況も
調べた。その結果を表1に示す。
【0023】(プルテンション測定法) 測定器 イマダ(株)製 デジタル、フォース、ゲー
ジ プル速度 80cm/分 プル長さ 100cm
【0024】
【表1】
【0025】表1より明らかなように、本発明のマガジ
ンは感光材料を引き出す際のプルテンションが従来のマ
ガジンに比べ低く、かつ安定である。また軸受けと回転
接触する巻芯側の材質を耐摩耗性の高い樹脂にすること
によって、けずりかすの発生が全くなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明のマガジンを使用することによっ
て、感光材料のスムーズな引出しが可能となり、また軸
受けと巻芯の間のけずりかすの発生を防止することがで
き、品質トラブルがなくなった。また、本発明の実施態
様に示したようにプラスチック性円筒形部材を用いた方
が、巻芯全体をプラスチックで成形するのに比べ、コス
ト及び環境面で有利である。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1a】本発明のロール状感光材料用マガジンの実施
態様を示す部分断面図。
【図2a】本発明のロール状感光材料用マガジンの実施
態様を示す部分断面図。
【図1b】図1a中のA−A線断面図。
【図2b】図2a中のB−B線断面図。
【図3】従来のロール状感光材料マガジンの部分断面
図。
【図4】従来のロール状感光材料マガジンの部分断面
図。
【符号の説明】
1 巻芯 2 軸受け 3 巻芯に挿着されたプラスチック性円筒形部材 4 側板 5 感光材料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の胴体部分と胴体部分両端を封じる
    側板とからなる中空内部に、側板内面軸受けに回転自在
    に軸支された巻芯に巻装されたロール状感光材料を収容
    し、胴体部分の巻芯軸線に平行にのびたスロットから前
    記感光材料を筒状の胴体外に引出すロール状感光材料用
    マガジンにおいて、前記ロール状感光材料の巻芯と側板
    内面軸受けの少なくとも両者接触面の材質がプラスチッ
    クであり、少なくとも該接触面のどちらか一方がシリコ
    ン樹脂もしくはシリコン含有樹脂または自己潤滑性樹脂
    もしくは自己潤滑性樹脂含有樹脂であることを特徴とす
    るロール状感光材料用マガジン。
JP7821193A 1993-04-05 1993-04-05 ロール状感光材料用マガジン Pending JPH06289545A (ja)

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JP7821193A JPH06289545A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 ロール状感光材料用マガジン

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JP7821193A JPH06289545A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 ロール状感光材料用マガジン

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JPH06289545A true JPH06289545A (ja) 1994-10-18

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ID=13655719

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JP (1) JPH06289545A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031628A (ja) * 2010-11-15 2011-02-17 Nec Access Technica Ltd 帯状媒体のたるみ防止機構および画像記録装置
JP4803940B2 (ja) * 2000-04-26 2011-10-26 オリンパス株式会社 ホルダ機構

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4803940B2 (ja) * 2000-04-26 2011-10-26 オリンパス株式会社 ホルダ機構
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