JPH06289059A - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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JPH06289059A
JPH06289059A JP5074381A JP7438193A JPH06289059A JP H06289059 A JPH06289059 A JP H06289059A JP 5074381 A JP5074381 A JP 5074381A JP 7438193 A JP7438193 A JP 7438193A JP H06289059 A JPH06289059 A JP H06289059A
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Toru Tanabe
徹 田辺
Kazuhide Seki
一英 関
Masaaki Hatsumi
正明 初見
Yuuji Masahara
裕司 正原
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で組立を容易にし、回路部分を電
磁的に容易にシールドし得るように、さらに小電流の場
合であっても、電流の検出を確実に行い得るようにした
電流検出装置を提供する。 【構成】 検出すべき電流が流れる電線を挿通する貫通
部を備えたケース11,12と、貫通部を包囲するよう
にケース内に収納したリング状のギャップ付きコア13
と、コアのギャップ内に配設するホール素子14と、ホ
ール素子に所定電流を流す電源回路及びホール素子のホ
ール電圧を増幅する増幅回路とを含み、コアが、ギャッ
プ部分に一体に成形された絶縁体から成る係合部13b
を備え、係合部がケース内面に設けた係合部11b,1
1cに係合することにより、ケース内の所定位置に位置
決めされるように、電流検出装置10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のバッテ
リの負荷電流を検出するための電流検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような電流検出装置は、例え
ば、図11に示すように構成されている。即ち、図11
において、電流検出装置1は、バッテリ2に接続された
負荷3への接続コード4が挿通される貫通部5aを備え
たケース5と、ケース5の貫通部5aを包囲するように
ケース内に収納されたリング状のコア6(図12参照)
と、コア6のギャップ6a内に配設されるホール素子7
と、このホール素子7と共にホール素子7に所定電流を
流す電源回路及びホール素子のホール電圧を増幅する増
幅回路とが実装されているプリント基板8とから構成さ
れている。
【0003】このように構成された電流検出装置1によ
れば、電源回路によってホール素子に流れる電流が所定
値に設定されると共に、接続コード4を流れる電流に基
づいて、コア6の作用によってそのギャップ6aを磁束
が通過することになり、磁束に応じて、ホール素子7の
ホール電圧が一義的に決まる。このホール電圧は、増幅
回路によって増幅された後、出力端子9から外部に出力
され、適宜に処理されることにより、接続コード4を流
れる電流が検出され得ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の電流検出装置1においては、ケース5内にお
けるコア6の固定配置やコア6のギャップに対するホー
ル素子7の位置決めを正確に行なう必要があるため、取
付部材等の部品点数が多くなると共に、構造が複雑にな
り、コストが高くなってしまうという問題があった。ま
た、ホール素子,電源回路及び増幅回路等の回路部分を
電磁的にシールドする必要があるため、さらに構造が複
雑になってしまうと共に、シールド部材をアース接続す
る必要があるので、組立が複雑になってしまう等の問題
もあった。さらに、大電流及び小電流を検出する場合、
小電流に関してはホール電圧が非常に低いことから、検
出精度があまり良くないという問題もあった。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構造に
よって、組立を容易に行い得ると共に、回路部分が容易
に電磁的にシールドされるようにし、さらに小電流の場
合であっても、電流の検出が確実に行なわれるようにし
た電流検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、検出すべき電流が流れる電線を挿通す
る貫通部を備えたケースと、ケースの貫通部を包囲する
ようにケース内に収納されたリング状のギャップ付きコ
アと、コアのギャップ内に配設されるホール素子と、ホ
ール素子に所定電流を流す電源回路及びホール素子のホ
ール電圧を増幅する増幅回路とを含んでおり、ホール素
子,電源回路及び増幅回路がプリント基板上に実装され
ている電流検出装置において、上記コアが、ギャップ部
分に一体に成形された絶縁体から成る係合部を備えてお
り、この係合部がケース内面に設けられた係合部に係合
することにより、ケース内の所定位置に位置決めされ得
ることを特徴とする。
【0007】さらに、本発明によれば、検出すべき電流
が流れる電線が挿通される貫通部を備えたケースと、ケ
ースの貫通部を包囲するようにケース内に収納されたリ
ング状のギャップ付きコアと、コアのギャップ内に配設
されるホール素子と、ホール素子に所定電流を流す電源
回路及びホール素子のホール電圧を増幅する増幅回路と
を含んでおり、ホール素子,電源回路及び増幅回路がプ
リント基板上に実装されている電流検出装置において、
上記プリント基板は、ホール素子の近傍に設けられた位
置決め孔を備えており、この位置決め孔が、コアのギャ
ップ付近に一体に設けられた突起に嵌合することにより
ホール素子がコアのギャップ内に位置決めされ得るよう
に構成されている。
【0008】さらに、本発明によれば、検出すべき電流
が流れる電線が挿通される貫通部を備えたケースと、ケ
ースの貫通部を包囲するようにケース内に収納されたリ
ング状のギャップ付きコアと、コアのギャップ内に配設
されるホール素子と、ホール素子に所定電流を流す電源
回路及びホール素子のホール電圧を増幅する増幅回路と
を含んでおり、ホール素子,電源回路及び増幅回路がプ
リント基板上に実装されている電流検出装置において、
上記ケースの内面に沿って、一面が開放したほぼ直方体
状の非磁性導電体から成るシールド部材と、その一縁が
シールド部材の側縁に連結されているシールドカバーと
が配設されており、シールドカバーが、シールド部材の
開放面を閉鎖するようにシールド部材に被せられ、シー
ルド部材の側縁から上方に突出した爪部がシールドカバ
ー上に折り曲げられてハンダ付けされることにより、ケ
ース内がシールドされていることを特徴とする。
【0009】また、本発明によれば、検出すべき電流が
流れる電線が挿通される貫通部を備えたケースと、ケー
スの貫通部を包囲するようにケース内に収納されたリン
グ状のギャップ付きコアと、コアのギャップ内に配設さ
れるホール素子と、ホール素子に所定電流を流す電源回
路及びホール素子のホール電圧を増幅する増幅回路とを
含んでおり、ホール素子,電源回路及び増幅回路がプリ
ント基板上に実装されている電流検出装置において、上
記ケース内に引き込まれる接続ピンが、貫通コンデンサ
を介してシールド部材を通過した後、ケース内に直立し
ており、プリント基板の接続用スルーホールに直接にハ
ンダ付けされ得ると共に、上記接続ピンのうち、アース
用の接続ピンが、ショートタイプ貫通コンデンサを介し
て、シールド部材を通過し且つシールド部材に接続され
ていることを特徴とする。
【0010】本発明による電流検出装置は、好ましく
は、ケースのコアを収容すべき部分に、コ字状の導電体
から成る複数個の端子が並んで一体に埋め込まれてお
り、ケース内にコアを収容した後、上記各端子の内端と
隣接する端子の外端とを順次に接続するパターンを有す
る接続用プリント基板が載置され、上記端子及びプリン
ト基板のパターンとにより、コアを複数回巻回するコイ
ルを備えている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、コアはギャップ部分に一体
に成形された絶縁体から成る係合部を備えており、この
係合部がケース内面に設けられた係合部に係合すること
により、ケース内の所定位置に位置決めされ得ることに
なり、コアの係合部をケース内面の係合部に係合させる
だけの作業によって、所定位置に確実に組み付けられる
ことになる。従って、簡単な構成により、容易に且つ高
精度で組立が行なわれることができる。
【0012】また、上記プリント基板は、ホール素子の
近傍に設けられた位置決め孔を備えており、この位置決
め孔がコアのギャップ付近に一体に設けられた突起に嵌
合することにより、ホール素子がコアのギャップ内に位
置決めされ得ることになり、プリント基板の位置決め孔
をコアに設けられた突起に嵌合するだけの作業によっ
て、プリント基板上に実装されたホール素子が、コアの
ギャップの中心位置に確実に位置決めされ得ることにな
る。したがって、簡単な作業によって、高精度でホール
素子の位置決めが行なわれ得ることになり、組立コスト
が低減され、高精度の電流検出が可能となる。
【0013】さらに、上記ケースの内面に沿って、一面
が開放したほぼ直方体状の非磁性導電体から成るシール
ド部材と、その一縁がシールド部材の側縁に連結されて
いるシールドカバーとが配設されており、シールドカバ
ーがシールド部材の開放面を閉鎖するようにシールド部
材に被せられ、シールド部材の側縁から上方に突出した
爪部がシールドカバー上に折り曲げられ、ハンダ付けさ
れる。したがって、ケース内がシールドされていること
から、簡単な構成により容易に電磁的シールドが行なわ
れることになる。
【0014】また、上記ケース内に引き込まれる接続ピ
ンが、貫通コンデンサを介してシールド部材を通過した
後ケース内に直立しており、プリント基板の接続用スル
ーホールに直接にハンダ付けされ得ると共に、上記接続
ピンのうち、アース用の接続ピンがショートタイプ貫通
コンデンサを介して、シールド部材を通過し且つシール
ド部材に接続されている。したがって、アース用接続ピ
ンをショートタイプ貫通コンデンサにハンダ付けするこ
とによって、シールド部材にも接続され得ることにな
り、シールド部材に対してハーネス等を使用してアース
接続配線を行なう必要がないので、部品点数が少なくて
済み、簡単な構成により容易にシールド部材のアース接
続が行なわれ得ることになる。
【0015】さらに、ケースのコアを収容すべき部分
に、コ字状の導電体から成る複数個の端子が並んで一体
に埋め込まれており、ケース内にコアを収容した後、上
記各端子の内端と隣接する端子の外端とを順次に接続す
るパターンを有する接続用プリント基板が載置され、上
記端子及びプリント基板のパターンとにより、コアを複
数回巻回するコイルが構成され得るようになっている。
この場合には、上記接続用プリント基板を載置して、パ
ターンと端子内端または外端をハンダ付けするだけの作
業によって、コアを巻回するコイルが構成され得ること
になり、このコイルによって、検出すべき電流が小電流
の場合であっても、ホール素子に作用する磁界の磁束は
コイルの巻数倍になることから、ホール素子によって確
実に検出され得ることになる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、本発
明をより詳細に説明する。図1は、本発明による電流検
出装置の一実施例を示している。図1において、電流検
出装置10は、検出すべき電流が流れる電線が挿通され
る貫通部11aを備えた上面が開放したケース11と、
ケース11の上面を閉鎖し得るカバー12と、ケース1
1の貫通部11aを包囲するようにケース内に収納され
たリング状のギャップ付きコア13と、コア13のギャ
ップ13a内に配設されるホール素子14(図2参照)
と、ホール素子14が実装されると共にホール素子に所
定電流を流す電源回路及びホール素子のホール電圧を増
幅する増幅回路とが構成されているプリント基板15
と、ケース11及びカバー12の内面に沿って配設され
得るシールド部材16及びシールドカバー17とを含ん
でいる。
【0017】上記ケース11は、図3に示すように、貫
通部11aの周りに、リング状のコア13を収容するた
めの空間を備えていると共に、後述するコア13の係合
部に係合すべき底面から上方に延びている立上り部11
b及びこの立上り部11bの下方から貫通部11aに向
かって延びる低い突条部11cを有している。
【0018】図4に示すように、上記コア13はギャッ
プ13aを有し、このギャップ13aの部分に一体に成
形された絶縁体から成る係合部13bを備えている。こ
の係合部13bが、ケース11の内面に設けられた立上
り部11bに係合することにより、コア13は、ケース
11内にて長手方向に関して固定保持される。また、コ
ア13のギャップ13aが、ケース11の底面の突条部
11cに係合することにより、コア13は、上記長手方
向に垂直な方向に関して固定保持される。こうして、コ
ア13は、ケース11内において所定位置に位置決めさ
れ得ることになる。
【0019】さらに、上記コア13は、係合部13bの
上面に上方に突出した突起13cを有している。他方、
上記プリント基板15は、図2に示すようにホール素子
14の近傍に設けられた位置決め孔15aを備えてお
り、この位置決め孔15aが、上記突起13cに嵌合す
ることにより、プリント基板15上に実装されたホール
素子14が、コア13のギャップ13a内の中心に位置
決めされ得るようになっている。
【0020】また、上記シールド部材16は、図2に示
すように、上記ケース11の内面に沿って一面が開放し
たほぼ直方体状の非磁性導電体、例えば銅から成り、シ
ールドカバー17は、同様に非磁性導電体から成る。シ
ールドカバー17は、その一縁がシールド部材16の側
縁に連結されている。そして、シールドカバー17がシ
ールド部材16の開放面を閉鎖するようにシールド部材
に被せられ、シールド部材16の側縁から上方に突出し
た爪部16aがシールドカバー17上に折り曲げられ、
ハンダ付けされることにより、密閉された直方体として
画成される。
【0021】この際、図5に示すように、シールド部材
16に設けられた貫通部11aを避けるための窓16b
の長手方向の縁部から上方に延びる立上り部16cと、
シールドカバー17に設けられた貫通部11aを避ける
ための窓17aの長手方向に垂直な方向の縁部から下方
に延びる立上り部17bとが、互い違いに貫通部11a
を包囲するようになっている。これにより、シールド部
材16及びシールドカバー17は、図5に示すようにコ
ア13及びホール素子14及び回路を含むプリント基板
15をシールドし得るようになっている。したがって、
検出すべき電流が図面にて矢印Iで示すように流れたと
き、コア13には、太矢印で示すように、磁束が生じ
て、ギャップ13aを磁束が通過することになる。
【0022】ケース11には、図2及び図3に示すよう
に、3本の接続ピン18が、外部から引き込まれるよう
にケース11に一体に成形されており、シールド部材1
6を貫通してケース11内に直立しており、その各上端
が、プリント基板15に設けられた接続用のスルーホー
ルにハンダ付けにより接続されている。この際、各接続
ピン18は、図6(A)に示すように、それぞれ貫通コ
ンデンサを介して、シールド部材16を貫通している。
【0023】ここで、図示の場合、両側の接続ピン18
a,18cは、それぞれ貫通コンデンサ19を介して、
シールド部材16を貫通していると共に、貫通コンデン
サ19の外側面が、シールド部材16に対してハンダ付
けされている。また、中央のアース用接続ピン18b
は、ショートタイプ貫通コンデンサ20を介してシール
ド部材16を貫通しており、貫通コンデンサ20の外側
面が、接続ピン18b及びシールド部材16に対してハ
ンダ付けされている。これにより、シールド部材16
は、アース用接続ピン18bにより直接にアース接続さ
れ得るようになっている。
【0024】本発明による電流検出装置10は以上のよ
うに構成されており、前以て、ケース11内にシールド
部材16を挿入すると共に、接続ピン18をそれぞれ貫
通コンデンサ19,20を通過させてハンダ付けしてお
き、シールドカバー17は開放した状態にしておく。こ
の状態から、ケース11内にコア13を挿入し、コア1
3の係合部13bをケース11の立上り部11bに係合
させ、ギャップ13aを突条部11cに係合させる。こ
れにより、コア13のケース11内の所定位置への取付
けが行なわれる。
【0025】続いて、プリント基板15の位置決め孔1
5aをコア13の突起13cに係合させると共に、接続
ピン18の上端を、スルーホールに嵌合させる。その
後、プリント基板15の取付孔15bを、ケース11の
立上り部11bの上端に設けられたネジ孔11dに整合
させ、ネジ止めすることにより、プリント基板15の所
定位置への位置決め及び取付けが行われる。これによ
り、コア13のギャップ13aの中心に、ホール素子1
4が正確に位置決めされ得ることになる。
【0026】ここで、上記スルーホールから上方に突出
している接続ピン18の上端を、スルーホールに対して
ハンダ付けした後、シールドカバー17を、図1にて矢
印で示すように折り曲げてシールド部材16の上縁に合
わせる。そして、シールド部材16の爪16aを内側に
向かって折り曲げ、ハンダ付けすることにより、シール
ドカバー17がシールド部材16に対して、閉鎖状態に
て固定保持され得ることになる。
【0027】最後に、ケース11の上端をカバー12で
閉じることにより、電流検出装置10が完成する。
【0028】このようにして組み立てられた電流検出装
置10によれば、プリント基板15上の電源回路によっ
てホール素子14に流れる電流が所定値に設定されると
共に、ケース11の貫通部11aを例えば上方から通過
する電流に基づいて、コア13のギャップ13aを磁束
が通過することになり、磁束に応じてホール素子14の
ホール電圧が一義的に決まる。かくして、このホール電
圧を増幅回路によって増幅した後、外部に出力して適宜
に処理することにより、電流が検出され得ることにな
る。
【0029】図7は本発明による電流検出装置の他の実
施例におけるケースを示している。図7において、ケー
ス11には、コア13のギャップ13aとは反対側を収
容する部分にて、コア13を下方からコ字状に包囲する
ように、複数個の端子21が並んだ状態で、ケース11
にインサート成形により一体に埋め込まれており、各端
子21は、その内端21a及び外端21bが、上方に突
出している。そして、両端に位置する端子21は、内端
または外端が外部接続端子22,23としてケース11
の一側に引き出されている。
【0030】これに対して、上記端子21上には、接続
用プリント基板24が載置される。この接続用プリント
基板24の下面には、図8に示すように、一つの端子2
1の内端21aと隣接する端子21の外端21bを短絡
するように、斜めに延びるパターン24aが形成されて
おり、端子21上に載置されたとき、各端子21が順
次、接続用プリント基板24のパターン24aを介して
接続されることにより、コア13に巻回されるべきコイ
ルが構成され得るようになっている。
【0031】このような構成の電流検出装置によれば、
大電流を検出する場合には、図9に示すように、大電流
ライン25をケース11の貫通部11aに通過させるこ
とにより、ホール素子によって大電流ライン25を流れ
る電流が検出され得る。
【0032】小電流を検出する場合には、上記外部接続
端子22,23に小電流ラインを接続することにより、
図9に示すように、ケース11内のコアに巻回されたコ
イル26を小電流が流れることになるので、このコイル
の巻数だけ、コアのギャップを通過する磁束が倍増され
得ることとなる。かくして、小電流がホール素子によっ
て、より一層確実に検出されることとなる。
【0033】尚、コイル26を外巻にする場合、図10
に示すように、カバー12に二つのフック12a,12
bを設け、巻き始めと巻き終わりを係止することで作業
性の向上が図れる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
アはギャップ部分に一体に成形された絶縁体から成る係
合部を備えており、この係合部がケース内面に設けられ
た係合部に係合することにより、ケース内の所定位置に
位置決めされ、コアの係合部をケース内面の係合部に係
合させるだけの簡単な作業によって、所定位置に確実に
組み付けられ得ることになる。したがって、簡単な構成
により、容易に且つ高精度で組立が行なわれ得ることに
なり、部品コスト及び組立コストが低減され得ることに
なる。
【0035】また、上記プリント基板は、ホール素子の
近傍に設けられた位置決め孔を備えており、この位置決
め孔がコアのギャップ付近に一体に設けられた突起に嵌
合することにより、ホール素子がコアのギャップ内に位
置決めされ、プリント基板の位置決め孔をコアに設けら
れた突起に嵌合するだけの作業によって、プリント基板
上に実装されたホール素子がコアのギャップの中心位置
に確実に位置決めされ得ることになる。したがって、簡
単な作業によって、高精度でホール素子の位置決めが行
なわれ得ることになり、組立コストが低減され得ると共
に高精度の電流検出が可能となる。
【0036】さらに、上記ケースの内面に沿って、一面
が開放したほぼ直方体状の非磁性導電体から成るシール
ド部材と、その一縁がシールド部材の側縁に連結されて
いるシールドカバーとが配設されており、シールドカバ
ーが、シールド部材の開放面を閉鎖するように、シール
ド部材に被せられ、シールド部材の側縁から上方に突出
した爪部がシールドカバー上に折り曲げられ、ハンダ付
けされる。したがって、ケース内がシールドされている
ことから、簡単な構成により、容易に電磁的シールドが
行なわれ得ることになり、コストが低減され得ることと
なる。
【0037】また、上記ケース内に引き込まれる接続ピ
ンが、貫通コンデンサを介してシールド部材を通過した
後ケース内に直立しており、プリント基板の接続用スル
ーホールに直接にハンダ付けされ得ると共に、上記接続
ピンのうち、アース用の接続ピンが、ショートタイプ貫
通コンデンサを介して、シールド部材を通過し且つシー
ルド部材に接続されている。したがって、アース用接続
ピンをショートタイプ貫通コンデンサにハンダ付けする
ことによって、シールド部材にも接続され得ることにな
り、シールド部材に対してハーネス等を使用してアース
接続配線を行なう必要がないので、部品点数が少なくて
済み、簡単な構成により、容易にシールド部材のアース
接続が行なわれ得ることになる。
【0038】さらに、ケースのコアを収容すべき部分
に、コ字状の導電体から成る複数個の端子が並んで一体
に埋め込まれており、ケース内にコアを収容した後、上
記各端子の内端と隣接する端子の外端とを順次に接続す
るパターンを有する接続用プリント基板が載置され、上
記端子及びプリント基板のパターンとにより、コアを複
数回巻回するコイルが構成され得るようになっている。
この場合には、上記接続用プリント基板を載置して、パ
ターンと端子内端または外端をハンダ付けするだけの作
業によって、コアを巻回するコイルが構成され得ること
になり、このコイルによって、検出すべき電流が小電流
の場合であっても、ホール素子に作用する磁界の磁束は
コイルの巻数倍になることから、ホール素子によって確
実に検出され得ることになる。
【0039】かくして、本発明によれば、簡単な構造に
よって組立が容易に行なわれ得ると共に、回路部分が容
易に電磁的にシールドされ、さらに小電流の場合であっ
ても、電流の検出が確実に行なわれ得るようにした極め
て優れた電流検出装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流検出装置の一実施例であり、
カバーを外した状態を示す概略斜視図である。
【図2】図1の電流検出装置のコア及びプリント基板を
外した状態を示す分解斜視図である。
【図3】図1の電流検出装置のケースを示し、(A)は
平面図,(B)はA−A線断面図、(C)はB−B線断
面図である。
【図4】図1の電流検出装置のコアを示すもので、
(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図5】図1の電流検出装置のシールド部材とコアとの
関係を示し、(A)は分解斜視図、(B)は一部破断組
立図である。
【図6】図1のケース内に直立した接続ピンとシールド
部材及びプリント基板との関係を示し、(A)は概略斜
視図、(B)は接続ピンの部分拡大図、(C)はアース
用接続ピンの部分拡大図である。
【図7】本発明による電流検出装置の他の実施例におけ
るケースを示すもので、(A)は平面図、(B)は断面
図である。
【図8】図7のケースに使用される端子接続用のプリン
ト基板の平面図である。
【図9】図7のケースにおける小電流検出時の概略斜視
図である。
【図10】小電流検出用のコイルをケースに直接巻装し
た状態の概略斜視図である。
【図11】従来の電流検出装置の一例を示す概略図であ
る。
【図12】図11の電流検出装置の構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10 電流検出装置 11 ケース 12 カバー 12a フック 12b フック 13 コア 14 ホール素子 15 プリント基板 16 シールド部材 17 シールドカバー 18 接続ピン 19 貫通コンデンサ 20 ショートタイプ貫通コンデンサ 21 ピン 22 外部接続端子 23 外部接続端子 24 接続用プリント基板 25 大電流ライン 26 コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出すべき電流が流れる電線が挿通され
    る貫通部を備えたケースと、ケースの貫通部を包囲する
    ようにケース内に収納されたリング状のギャップ付きコ
    アと、コアのギャップ内に配設されるホール素子と、ホ
    ール素子に所定電流を流す電源回路及びホール素子のホ
    ール電圧を増幅する増幅回路とを含んでおり、ホール素
    子,電源回路及び増幅回路がプリント基板上に実装され
    ている電流検出装置において、 上記コアは、ギャップ部分に一体に成形された絶縁体か
    ら成る係合部を備えており、この係合部が、ケース内面
    に設けられた係合部に係合することにより、ケース内の
    所定位置に位置決めされ得ることを特徴とする、電流検
    出装置。
  2. 【請求項2】 検出すべき電流が流れる電線が挿通され
    る貫通部を備えたケースと、ケースの貫通部を包囲する
    ようにケース内に収納されたリング状のギャップ付きコ
    アと、コアのギャップ内に配設されるホール素子と、ホ
    ール素子に所定電流を流す電源回路及びホール素子のホ
    ール電圧を増幅する増幅回路とを含んでおり、ホール素
    子,電源回路及び増幅回路がプリント基板上に実装され
    ている電流検出装置において、 上記プリント基板はホール素子の近傍に設けられた位置
    決め孔を備えており、この位置決め孔がコアのギャップ
    付近に一体に設けられた突起に嵌合することにより、ホ
    ール素子がコアのギャップ内に位置決めされ得ることを
    特徴とする、電流検出装置。
  3. 【請求項3】 検出すべき電流が流れる電線が挿通され
    る貫通部を備えたケースと、ケースの貫通部を包囲する
    ようにケース内に収納されたリング状のギャップ付きコ
    アと、コアのギャップ内に配設されるホール素子と、ホ
    ール素子に所定電流を流す電源回路及びホール素子のホ
    ール電圧を増幅する増幅回路とを含んでおり、ホール素
    子,電源回路及び増幅回路がプリント基板上に実装され
    ている電流検出装置において、 上記ケースの内面に沿って、一面が開放したほぼ直方体
    状の非磁性導電体から成るシールド部材と、その一縁が
    シールド部材の側縁に連結されているシールドカバーと
    が配設されており、シールドカバーがシールド部材の開
    放面を閉鎖するようにシールド部材に被せられ、シール
    ド部材の側縁から上方に突出した爪部がシールドカバー
    上に折曲げられ、ハンダ付けされることにより、ケース
    内がシールドされていることを特徴とする、電流検出装
    置。
  4. 【請求項4】 検出すべき電流が流れる電線が挿通され
    る貫通部を備えたケースと、ケースの貫通部を包囲する
    ようにケース内に収納されたリング状のギャップ付きコ
    アと、コアのギャップ内に配設されるホール素子と、ホ
    ール素子に所定電流を流す電源回路及びホール素子のホ
    ール電圧を増幅する増幅回路とを含んでおり、ホール素
    子,電源回路及び増幅回路がプリント基板上に実装され
    ている電流検出装置において、 上記ケース内に引き込まれる接続ピンが、貫通コンデン
    サを介してシールド部材を通過した後ケース内に直立し
    ており、プリント基板の接続用スルーホールに直接にハ
    ンダ付けされ得ると共に、上記接続ピンのうち、アース
    用の接続ピンがショートタイプ貫通コンデンサを介し
    て、シールド部材を通過し且つシールド部材に接続され
    ていることを特徴とする、電流検出装置。
  5. 【請求項5】 ケースのコアを収容すべき部分に、コ字
    状の導電体から成る複数個の端子が並んで一体に埋め込
    まれており、ケース内にコアを収容した後、上記各端子
    の内端と隣接する端子の外端とを順次に接続するパター
    ンを有する接続用プリント基板が載置され、上記端子及
    びプリント基板のパターンとによりコアを複数回巻回す
    るコイルが構成され得ることを特徴とする、請求項1か
    ら4の何れかに記載の電流検出装置。
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