JPH06288898A - デンシトメータ - Google Patents
デンシトメータInfo
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- JPH06288898A JPH06288898A JP5097056A JP9705693A JPH06288898A JP H06288898 A JPH06288898 A JP H06288898A JP 5097056 A JP5097056 A JP 5097056A JP 9705693 A JP9705693 A JP 9705693A JP H06288898 A JPH06288898 A JP H06288898A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料の吸光度の分布を計測するデンシトメー
タにおいて、測定感度が高く、しかも2次元に分布して
いる測定対象物質の吸光度の測定も可能なデンシトメー
タを提供する。 【構成】 試料をそのまま、あるいは試料に特定の物質
を用いて染色または標識し、照射光を当てて該試料また
は該物質の吸光度を計測するデントシメータは、照射光
を発光する光源と、光源からの照射光を所定の光軸に沿
って走査し測定試料の厚み方向に照射する光走査機構
と、照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設定し、受
光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択
的に受光する受光部と、受光部で受光した光信号を光電
変換し、電気信号を出力する光電変換部と、光電変換部
からの電気信号に対して照射光の走査と対応してデータ
を取得するデータ取得部と、取得したデータにより試料
の吸光度を算出するデータ処理部とを備える。
タにおいて、測定感度が高く、しかも2次元に分布して
いる測定対象物質の吸光度の測定も可能なデンシトメー
タを提供する。 【構成】 試料をそのまま、あるいは試料に特定の物質
を用いて染色または標識し、照射光を当てて該試料また
は該物質の吸光度を計測するデントシメータは、照射光
を発光する光源と、光源からの照射光を所定の光軸に沿
って走査し測定試料の厚み方向に照射する光走査機構
と、照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設定し、受
光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択
的に受光する受光部と、受光部で受光した光信号を光電
変換し、電気信号を出力する光電変換部と、光電変換部
からの電気信号に対して照射光の走査と対応してデータ
を取得するデータ取得部と、取得したデータにより試料
の吸光度を算出するデータ処理部とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料の吸光度の分布を
計測するデンシトメータに関し、特に、測定感度が高
く、2次元に分布している測定対象物質の吸光度の測定
も可能なデンシトメータに関するものである。
計測するデンシトメータに関し、特に、測定感度が高
く、2次元に分布している測定対象物質の吸光度の測定
も可能なデンシトメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気泳動ゲルなどの支持体に展開される
試料スポットの濃度を計測するデンシトメータは、従
来、例えば、特開昭56−46448号公報に記載され
ているように、照射光を試料スポットの展開方向にスキ
ャンして、透過光を測定し、スキャンストローク毎に、
試料スポットがある部分と支持体だけの部分との吸光度
の違いによるピーク値の相対測定を行うことにより、当
該試料または当該物質の濃度を測定している。
試料スポットの濃度を計測するデンシトメータは、従
来、例えば、特開昭56−46448号公報に記載され
ているように、照射光を試料スポットの展開方向にスキ
ャンして、透過光を測定し、スキャンストローク毎に、
試料スポットがある部分と支持体だけの部分との吸光度
の違いによるピーク値の相対測定を行うことにより、当
該試料または当該物質の濃度を測定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような透
過光を測定する方法によるデンシトメータでは、ナイロ
ン膜やニトロセルロース膜などの反射が強い支持体に展
開されている当該試料または当該物質の吸光度(濃度)
は、正確な測定をすることができない。
過光を測定する方法によるデンシトメータでは、ナイロ
ン膜やニトロセルロース膜などの反射が強い支持体に展
開されている当該試料または当該物質の吸光度(濃度)
は、正確な測定をすることができない。
【0004】また、反射光を利用して吸光度(濃度)を
測定するデンシトメータでは、受光側の光軸が試料面に
よる反射光の主軸となるため、背景ノイズが大きくな
る。このため、蛍光色素などで試料を標識して蛍光信号
を測定する蛍光物質の濃度分布パターンの読み取りの場
合には、ノイズが大きく、測定感度が上げにくいという
問題がある。このように測定感度が上げられないので、
微弱な蛍光が測定できないという問題も存在している。
測定するデンシトメータでは、受光側の光軸が試料面に
よる反射光の主軸となるため、背景ノイズが大きくな
る。このため、蛍光色素などで試料を標識して蛍光信号
を測定する蛍光物質の濃度分布パターンの読み取りの場
合には、ノイズが大きく、測定感度が上げにくいという
問題がある。このように測定感度が上げられないので、
微弱な蛍光が測定できないという問題も存在している。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、試料の吸光
度の分布を計測するデンシトメータにおいて、測定感度
が高く、2次元に分布している測定対象物質の吸光度の
測定も可能なデンシトメータを提供することにある。
めになされたものであり、本発明の目的は、試料の吸光
度の分布を計測するデンシトメータにおいて、測定感度
が高く、2次元に分布している測定対象物質の吸光度の
測定も可能なデンシトメータを提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、2次元的に分
布している測定対象物質の吸光度を測定でき、蛍光物質
の分布パターンの読み取りにも利用できるデンシトメー
タを提供することにある。
布している測定対象物質の吸光度を測定でき、蛍光物質
の分布パターンの読み取りにも利用できるデンシトメー
タを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明の第1の特徴とするデンシトメータ
は、試料をそのまま、あるいは試料に特定の物質を用い
て染色または標識し、照射光を当てて該試料または該物
質の吸光度を計測するデントシメータにおいて、照射光
を発光する光源と、光源からの照射光を所定の光軸に沿
って走査し測定試料の厚み方向に照射する光走査機構
と、照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設定し、受
光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択
的に受光する受光部と、受光部で受光した光信号を光電
変換し、電気信号を出力する光電変換部と、光電変換部
からの電気信号に対して照射光の走査と対応してデータ
を取得するデータ取得部と、取得したデータにより試料
の吸光度を算出するデータ処理部とを備えたことを特徴
とする。
するため、本発明の第1の特徴とするデンシトメータ
は、試料をそのまま、あるいは試料に特定の物質を用い
て染色または標識し、照射光を当てて該試料または該物
質の吸光度を計測するデントシメータにおいて、照射光
を発光する光源と、光源からの照射光を所定の光軸に沿
って走査し測定試料の厚み方向に照射する光走査機構
と、照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設定し、受
光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択
的に受光する受光部と、受光部で受光した光信号を光電
変換し、電気信号を出力する光電変換部と、光電変換部
からの電気信号に対して照射光の走査と対応してデータ
を取得するデータ取得部と、取得したデータにより試料
の吸光度を算出するデータ処理部とを備えたことを特徴
とする。
【0008】また、本発明の第2の特徴とするデンシト
メータは、試料をそのまま、あるいは試料に特定の物質
を用いて染色または標識し、照射光を当てて該試料また
は該物質の吸光度を計測するデントシメータにおいて、
該測定試料に照射光を発光する光源と、光源からの照射
光を所定の光軸に沿って走査し測定試料の厚み方向に照
射する光走査機構と、照射光の光軸とは異なる方向に受
光面を設定して、かつ試料面よりも光源側に載置し、受
光部の光軸は照射光の光軸に対して試料面において交わ
り、受光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光
を選択的に受光する受光部と、受光部で受光した光信号
を光電変換し、電気信号を出力する光電変換部と、光電
変換部からの電気信号に対して照射光の走査と対応して
積分動作を行って増幅し、順次に電気信号からデータを
取得するデータ取得部と、取得したデータにより試料の
吸光度を算出するデータ処理部とを備えたことを特徴と
する。
メータは、試料をそのまま、あるいは試料に特定の物質
を用いて染色または標識し、照射光を当てて該試料また
は該物質の吸光度を計測するデントシメータにおいて、
該測定試料に照射光を発光する光源と、光源からの照射
光を所定の光軸に沿って走査し測定試料の厚み方向に照
射する光走査機構と、照射光の光軸とは異なる方向に受
光面を設定して、かつ試料面よりも光源側に載置し、受
光部の光軸は照射光の光軸に対して試料面において交わ
り、受光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光
を選択的に受光する受光部と、受光部で受光した光信号
を光電変換し、電気信号を出力する光電変換部と、光電
変換部からの電気信号に対して照射光の走査と対応して
積分動作を行って増幅し、順次に電気信号からデータを
取得するデータ取得部と、取得したデータにより試料の
吸光度を算出するデータ処理部とを備えたことを特徴と
する。
【0009】また、本発明の第3の特徴とするデンシト
メータにおいては、前記試料を染色または標識する物質
は、クマシーブリリアントブルーまたはその類似体、ア
ミドブラックまたは銀染色、または金コロイド染色の少
なくとも1つを用いることを特徴とする。
メータにおいては、前記試料を染色または標識する物質
は、クマシーブリリアントブルーまたはその類似体、ア
ミドブラックまたは銀染色、または金コロイド染色の少
なくとも1つを用いることを特徴とする。
【0010】更に、また、本発明で第4の特徴とするデ
ンシトメータにおいては、試料が吸着または付着した薄
膜フィルタに対して、該薄膜フィルタを試料以外の物質
で染色または標識を施し、照射光の透過率が90%以下
として、該薄膜フィルタの吸光度分布を読み取ることを
特徴とする。
ンシトメータにおいては、試料が吸着または付着した薄
膜フィルタに対して、該薄膜フィルタを試料以外の物質
で染色または標識を施し、照射光の透過率が90%以下
として、該薄膜フィルタの吸光度分布を読み取ることを
特徴とする。
【0011】また、本発明の第5の特徴とするデンシト
メータにおいては、試料を蛍光物質で標識しその蛍光物
質を励起して蛍光を発光させて、発光する蛍光パターン
を、試料の吸光度の分布を測定することにより読み取る
ことを特徴とする。
メータにおいては、試料を蛍光物質で標識しその蛍光物
質を励起して蛍光を発光させて、発光する蛍光パターン
を、試料の吸光度の分布を測定することにより読み取る
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】このような特徴を有するデンシトメータにおい
ては、光源が照射光を発光すると、光走査機構が、光源
からの照射光を所定の光軸に沿って走査し測定試料の厚
み方向に照射する。受光部は、照射光の光軸とは異なる
方向に受光面を設定しており、受光経路の空間的位置関
係により試料からの散乱光を選択的に受光する。光電変
換部は、受光部で受光した光信号を光電変換して、電気
信号を出力する。電気信号が出力されると、データ取得
部が、光電変換部からの電気信号に対して照射光の走査
と対応してデータを取得する。そして、データ処理部
が、取得したデータにより試料の吸光度を算出する。こ
のようにして、試料をそのまま、あるいは試料に特定の
物質を用いて染色または標識し、照射光を当て該試料ま
たは該物質の吸光度を計測する。
ては、光源が照射光を発光すると、光走査機構が、光源
からの照射光を所定の光軸に沿って走査し測定試料の厚
み方向に照射する。受光部は、照射光の光軸とは異なる
方向に受光面を設定しており、受光経路の空間的位置関
係により試料からの散乱光を選択的に受光する。光電変
換部は、受光部で受光した光信号を光電変換して、電気
信号を出力する。電気信号が出力されると、データ取得
部が、光電変換部からの電気信号に対して照射光の走査
と対応してデータを取得する。そして、データ処理部
が、取得したデータにより試料の吸光度を算出する。こ
のようにして、試料をそのまま、あるいは試料に特定の
物質を用いて染色または標識し、照射光を当て該試料ま
たは該物質の吸光度を計測する。
【0013】また、更に測定感度を上げるため、ここで
の受光部は、照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設
定して、かつ試料面よりも光源側に載置し、受光部の光
軸は照射光の光軸に対して試料面において交わり、受光
経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択的
に受光するように構成する。また、ここでのデータ取得
部は、光電変換部からの電気信号に対して照射光の走査
と対応して積分動作を行って増幅し、順次に電気信号か
らデータを取得するように構成される。
の受光部は、照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設
定して、かつ試料面よりも光源側に載置し、受光部の光
軸は照射光の光軸に対して試料面において交わり、受光
経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択的
に受光するように構成する。また、ここでのデータ取得
部は、光電変換部からの電気信号に対して照射光の走査
と対応して積分動作を行って増幅し、順次に電気信号か
らデータを取得するように構成される。
【0014】このデンシトメータにおいて、試料を染色
または標識する物質は、クマシーブリリアントブルー
(Coomassie Brilliant Blue)またはその類似体、アミ
ドブラック(Amido Black 10B)または銀染色、または金
コロイド染色の少なくとも1つを用いる。
または標識する物質は、クマシーブリリアントブルー
(Coomassie Brilliant Blue)またはその類似体、アミ
ドブラック(Amido Black 10B)または銀染色、または金
コロイド染色の少なくとも1つを用いる。
【0015】薄膜フィルタを用いて測定を行う場合に
は、試料が吸着または付着した薄膜フィルタに対して、
該薄膜フィルタを試料以外の物質で染色または標識を施
し、照射光の透過率が90%以下として、該薄膜フィル
タの吸光度分布を読み取る。
は、試料が吸着または付着した薄膜フィルタに対して、
該薄膜フィルタを試料以外の物質で染色または標識を施
し、照射光の透過率が90%以下として、該薄膜フィル
タの吸光度分布を読み取る。
【0016】更に、このデンシトメータを用いて、蛍光
パターンを測定する場合には、試料を蛍光物質で標識し
その蛍光物質を励起して蛍光を発光させて、発光する蛍
光パターンを、試料の吸光度の分布を測定することによ
り読み取る。
パターンを測定する場合には、試料を蛍光物質で標識し
その蛍光物質を励起して蛍光を発光させて、発光する蛍
光パターンを、試料の吸光度の分布を測定することによ
り読み取る。
【0017】このように、本発明のデンシトメータにお
いては、試料を照射するための照射光が光源から発光さ
れ、光源からの発光は光走査機構により、測定試料の幅
方向に対して走査される。更に、試料台を照射光の走査
方向と垂直の方向に駆動することにより、吸光度分布の
2次元測定が可能となる。この場合の試料台の駆動に関
しては、照射光のスポット径よりも狭いステップで制御
することにより、試料の分布に対して漏れなく測定する
ことができる。
いては、試料を照射するための照射光が光源から発光さ
れ、光源からの発光は光走査機構により、測定試料の幅
方向に対して走査される。更に、試料台を照射光の走査
方向と垂直の方向に駆動することにより、吸光度分布の
2次元測定が可能となる。この場合の試料台の駆動に関
しては、照射光のスポット径よりも狭いステップで制御
することにより、試料の分布に対して漏れなく測定する
ことができる。
【0018】照射光による試料面からの散乱光の受光
は、光軸方向とは異なる方向に試料の幅分の受光面を1
次元上に設定することにより、選択的に受光される。受
光した光は集光されて光電変換部へと取り込まれ、電気
信号に変換され、変換された電気信号は、照射光の走査
と対応して積分動作を行う増幅器により感度よく効率的
に増幅される。
は、光軸方向とは異なる方向に試料の幅分の受光面を1
次元上に設定することにより、選択的に受光される。受
光した光は集光されて光電変換部へと取り込まれ、電気
信号に変換され、変換された電気信号は、照射光の走査
と対応して積分動作を行う増幅器により感度よく効率的
に増幅される。
【0019】また、データ処理部により取得したデータ
から試料の吸光度を算出する場合、試料または物質の濃
度を測定するにあたっては、濃度が既知である試料また
は物質の散乱光による測定結果に対して、相対的な測定
として試料、物質の濃度を測定する。吸光度測定に関し
ては、ニトロセルロース膜や、ナイロン膜などの薄膜の
支持体に試料スポットがある場合、支持体だけでの散乱
光に対して試料スポットを含む場合の散乱光は、試料の
吸収により散乱光が異なるので、物質固有の吸光係数に
よって相対的な吸収度を測定する。なお、該試料あるい
は該物質を特定の物質を用いて染色した場合でも同様
に、該試料あるいは該物質の吸収度を測定する。
から試料の吸光度を算出する場合、試料または物質の濃
度を測定するにあたっては、濃度が既知である試料また
は物質の散乱光による測定結果に対して、相対的な測定
として試料、物質の濃度を測定する。吸光度測定に関し
ては、ニトロセルロース膜や、ナイロン膜などの薄膜の
支持体に試料スポットがある場合、支持体だけでの散乱
光に対して試料スポットを含む場合の散乱光は、試料の
吸収により散乱光が異なるので、物質固有の吸光係数に
よって相対的な吸収度を測定する。なお、該試料あるい
は該物質を特定の物質を用いて染色した場合でも同様
に、該試料あるいは該物質の吸収度を測定する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例にかかるデンシ
トメータの計測部本体の要部の構成を示すブロック図で
ある。図1において、5は試料部ユニット、8はデータ
処理装置、13は散乱光、21は光源、22は振動ミラ
ー、23は集光器、24は光電変換部、25は増幅器、
26はアナログ・ディジタル変換回路、27は制御回
路、28は記憶回路、29はインタフェース、30はミ
ラードライバ、31はレーザビームなどの照射光、32
は透過光を除去するための光トラップ、44は折り返し
ミラーである。
的に説明する。図1は本発明の一実施例にかかるデンシ
トメータの計測部本体の要部の構成を示すブロック図で
ある。図1において、5は試料部ユニット、8はデータ
処理装置、13は散乱光、21は光源、22は振動ミラ
ー、23は集光器、24は光電変換部、25は増幅器、
26はアナログ・ディジタル変換回路、27は制御回
路、28は記憶回路、29はインタフェース、30はミ
ラードライバ、31はレーザビームなどの照射光、32
は透過光を除去するための光トラップ、44は折り返し
ミラーである。
【0021】まず、図1を参照して全体の動作の流れを
説明する。計測する試料を照射するための照射光31
は、光源21から発光され、ミラードライバ30で駆動
される振動ミラー22により、図の右左方向にスキャン
されながら折り返しミラー44に照射される。これによ
り、振動ミラー22でスキャンされた照射光31は、折
り返しミラー44によって反射された後、試料部5にお
いて図の左右方向にスキャンされながら厚み方向に照射
される。
説明する。計測する試料を照射するための照射光31
は、光源21から発光され、ミラードライバ30で駆動
される振動ミラー22により、図の右左方向にスキャン
されながら折り返しミラー44に照射される。これによ
り、振動ミラー22でスキャンされた照射光31は、折
り返しミラー44によって反射された後、試料部5にお
いて図の左右方向にスキャンされながら厚み方向に照射
される。
【0022】振動ミラー22によりスキャンされた照射
光31のスポット光の照射により、試料部5から発光す
る散乱光13は、集光器23を通して受光する。集光器
23においては、散乱光13を受光するため受光経路の
光軸が、試料部5を照射するスポット光の光軸とは異な
るように、光学レンズ系により受光経路の光学経路の空
間的位置関係を定めた光学経路が形成される。
光31のスポット光の照射により、試料部5から発光す
る散乱光13は、集光器23を通して受光する。集光器
23においては、散乱光13を受光するため受光経路の
光軸が、試料部5を照射するスポット光の光軸とは異な
るように、光学レンズ系により受光経路の光学経路の空
間的位置関係を定めた光学経路が形成される。
【0023】これにより、集光器23は試料部5の照射
面から発する散乱光13に対する感度を高めて、散乱光
13を集光する。集光器23で集光された散乱光13
は、更に集光レンズ,光学フィルタ,光電子増倍管によ
って構成される光電変換部24により光電変換されて、
電気信号が出力される。出力された電気信号は、増幅器
25に入力される。
面から発する散乱光13に対する感度を高めて、散乱光
13を集光する。集光器23で集光された散乱光13
は、更に集光レンズ,光学フィルタ,光電子増倍管によ
って構成される光電変換部24により光電変換されて、
電気信号が出力される。出力された電気信号は、増幅器
25に入力される。
【0024】増幅器25に入力された電気信号は、さら
に、増幅器25によって増幅され、アナログ・ディジタ
ル変換器(以下、A/D変換器と略称する)26に入力
される。A/D変換器26は、入力された電気信号をデ
ィジタルデータに変換する。ディジタルデータに変換さ
れた散乱光13に対応する検出信号のデータは、メモリ
28に記憶され、メモリ28に記憶されたデータがイン
タフェース29を通してデータ処理装置8に送られる。
そして、データ処理装置8において、信号処理のデータ
処理が行なわれる。このような一連の信号処理の全体の
制御は、制御回路27によって行われる。
に、増幅器25によって増幅され、アナログ・ディジタ
ル変換器(以下、A/D変換器と略称する)26に入力
される。A/D変換器26は、入力された電気信号をデ
ィジタルデータに変換する。ディジタルデータに変換さ
れた散乱光13に対応する検出信号のデータは、メモリ
28に記憶され、メモリ28に記憶されたデータがイン
タフェース29を通してデータ処理装置8に送られる。
そして、データ処理装置8において、信号処理のデータ
処理が行なわれる。このような一連の信号処理の全体の
制御は、制御回路27によって行われる。
【0025】ここでは、試料の吸光度(濃度)を測定す
るため、支持体に支持された計測対象の試料(物質)に
対して、照射光を照射し、試料部分の散乱光と支持体部
分の散乱光との測定を行い、支持体上での試料間の散乱
光の違いによる相対測定により試料の濃度を測定する。
このため、計測する試料を支持する支持体としては、様
々な支持体を用いた測定が可能となる。支持体上での試
料間の散乱光の違いによる相対測定により、試料の濃度
を測定するので、支持体の選択は重要である。例えば、
試料の支持体として、ナイロン膜やニトロセルロース膜
などの白色の薄膜フィルタを用いる場合、その透過率
(%)が10-4程度であり、ほとんどの光が散乱される
ので、これを考慮した測定が行なわれる。
るため、支持体に支持された計測対象の試料(物質)に
対して、照射光を照射し、試料部分の散乱光と支持体部
分の散乱光との測定を行い、支持体上での試料間の散乱
光の違いによる相対測定により試料の濃度を測定する。
このため、計測する試料を支持する支持体としては、様
々な支持体を用いた測定が可能となる。支持体上での試
料間の散乱光の違いによる相対測定により、試料の濃度
を測定するので、支持体の選択は重要である。例えば、
試料の支持体として、ナイロン膜やニトロセルロース膜
などの白色の薄膜フィルタを用いる場合、その透過率
(%)が10-4程度であり、ほとんどの光が散乱される
ので、これを考慮した測定が行なわれる。
【0026】また、電気泳動ゲルに関しては、例えば、
ポリアクリルアミドゲルでは、厚み0.35mmの面内に
おいて散乱されるのみであり、照射光に対して80〜9
0%が透過する。アガロースゲルでは、厚み5mm程度の
面内にて面方向に散乱されるので、50%程度の透過率
となる。このように、透過率が90%以下という広範囲
にわたる支持体に対しては、後述するような受光系の構
成とすることにより、測定感度よく試料の濃度測定を行
うことができる。
ポリアクリルアミドゲルでは、厚み0.35mmの面内に
おいて散乱されるのみであり、照射光に対して80〜9
0%が透過する。アガロースゲルでは、厚み5mm程度の
面内にて面方向に散乱されるので、50%程度の透過率
となる。このように、透過率が90%以下という広範囲
にわたる支持体に対しては、後述するような受光系の構
成とすることにより、測定感度よく試料の濃度測定を行
うことができる。
【0027】また、更に、複数の異なる試料に対して、
ニトロセルロース膜,ナイロン膜,電気泳動ゲルなどの
同一支持体を用いる場合においても、測定対象の試料に
対して、支持体と試料間の散乱光の違いにより試料の吸
光度を測定する。支持体を照射したときと、試料を照射
したときとでは、試料の物資固有の吸光係数による吸収
により散乱光が異なるので、物質の吸光係数に比例した
吸光度を異なる物質毎に支持体の相対値として測定する
ことができる。
ニトロセルロース膜,ナイロン膜,電気泳動ゲルなどの
同一支持体を用いる場合においても、測定対象の試料に
対して、支持体と試料間の散乱光の違いにより試料の吸
光度を測定する。支持体を照射したときと、試料を照射
したときとでは、試料の物資固有の吸光係数による吸収
により散乱光が異なるので、物質の吸光係数に比例した
吸光度を異なる物質毎に支持体の相対値として測定する
ことができる。
【0028】さらに、試料を染色または標識した場合に
おいても、試料の吸光度、染色または標識した物質の吸
光度を測定することができる。試料の染色または標識す
る物質としては、銀染色、または金コロイド染色、また
はアミドブラック(Amido Black)、さらには、次の化学
式(化1)に示されるクマシーブリリンアントブルー
(Coomassie Brilliant Blue)またはその類似体の少な
くとも1つを用いる。
おいても、試料の吸光度、染色または標識した物質の吸
光度を測定することができる。試料の染色または標識す
る物質としては、銀染色、または金コロイド染色、また
はアミドブラック(Amido Black)、さらには、次の化学
式(化1)に示されるクマシーブリリンアントブルー
(Coomassie Brilliant Blue)またはその類似体の少な
くとも1つを用いる。
【化1】
【0029】更に、また、後述するような受光部と光電
変換部の構成とすることにより、試料を蛍光物質で標識
したものに対して、光電変換部での波長分離性を利用
し、蛍光物質の分布を測定することができる。これによ
り、蛍光強度を指標として試料の濃度を相対的に測定す
ることができる。なお、これらの測定においては、散乱
光の強度をディジタル値としてデータを取り込むことが
できるので、データ処理装置8により、必要に応じて画
像結果として得ることもでき、試料分布における散乱光
強度のピーク値などを表示したりと、様々なデータ処
理、データ表示を行うことができる。
変換部の構成とすることにより、試料を蛍光物質で標識
したものに対して、光電変換部での波長分離性を利用
し、蛍光物質の分布を測定することができる。これによ
り、蛍光強度を指標として試料の濃度を相対的に測定す
ることができる。なお、これらの測定においては、散乱
光の強度をディジタル値としてデータを取り込むことが
できるので、データ処理装置8により、必要に応じて画
像結果として得ることもでき、試料分布における散乱光
強度のピーク値などを表示したりと、様々なデータ処
理、データ表示を行うことができる。
【0030】次に、照射光を試料部5の照射面に照射す
る光走査機構について説明する。図2は振動ミラーを用
いて照射光でスキャンする光走査機構を説明する図であ
り、図3は振動ミラーの回転角と照射光のスポット光の
移動距離の関係を説明する図である。ここでの光走査機
構では、試料部5と、光源21,振動ミラー22との配
置位置が、図2に示すような位置関係にあるため、例え
ば、振動ミラー22がミラードライバ30により等角速
度で振動するように駆動された場合、試料部5において
は、両端部での光スポットの移動速度が中央部(X=
0)の付近よりも速くなる。そのため、試料部5から検
出される感度は、中央部と端部とでは差が生ずることに
なる。これに対して、ここでの実施例では、試料部5の
照射面のスポット光の移動速度が等速となるように、振
動ミラーを駆動する速度を補正制御する。すなわち、ス
ポット光の位置Xに対するミラーの角度θの関係は、図
2に示すような関係となっており、振動ミラーの回転中
心と試料部5の中央部との距離Zを用いると、ミラー角
度θは次式で表される。 θ=arctan(X/Z) ここで、Zは振動ミラー22の回転中心から試料部5ま
での距離であり、Xは振動ミラー22の回転中心から試
料部5の照射面に垂線を下ろした点を原点とするゲルの
面方向の距離である。
る光走査機構について説明する。図2は振動ミラーを用
いて照射光でスキャンする光走査機構を説明する図であ
り、図3は振動ミラーの回転角と照射光のスポット光の
移動距離の関係を説明する図である。ここでの光走査機
構では、試料部5と、光源21,振動ミラー22との配
置位置が、図2に示すような位置関係にあるため、例え
ば、振動ミラー22がミラードライバ30により等角速
度で振動するように駆動された場合、試料部5において
は、両端部での光スポットの移動速度が中央部(X=
0)の付近よりも速くなる。そのため、試料部5から検
出される感度は、中央部と端部とでは差が生ずることに
なる。これに対して、ここでの実施例では、試料部5の
照射面のスポット光の移動速度が等速となるように、振
動ミラーを駆動する速度を補正制御する。すなわち、ス
ポット光の位置Xに対するミラーの角度θの関係は、図
2に示すような関係となっており、振動ミラーの回転中
心と試料部5の中央部との距離Zを用いると、ミラー角
度θは次式で表される。 θ=arctan(X/Z) ここで、Zは振動ミラー22の回転中心から試料部5ま
での距離であり、Xは振動ミラー22の回転中心から試
料部5の照射面に垂線を下ろした点を原点とするゲルの
面方向の距離である。
【0031】なお、この種の光走査機構における回転角
と移動距離との間の関係を補正する方法としては、fθ
レンズを用いる方法があるが、fθレンズは高価であ
り、また、fθレンズを装着するため装置が重くなるの
で、ここでは、ミラードライバ30に振動ミラー22の
回転角速度を可変制御する制御回路を備え、光走査機構
の振動ミラー回転角と移動距離との間の補正を、振動ミ
ラー22の回転駆動速度の補正制御により行う。
と移動距離との間の関係を補正する方法としては、fθ
レンズを用いる方法があるが、fθレンズは高価であ
り、また、fθレンズを装着するため装置が重くなるの
で、ここでは、ミラードライバ30に振動ミラー22の
回転角速度を可変制御する制御回路を備え、光走査機構
の振動ミラー回転角と移動距離との間の補正を、振動ミ
ラー22の回転駆動速度の補正制御により行う。
【0032】図4は、振動ミラーを回転駆動制御するミ
ラードライバの制御回路の要部の構成を示すブロック図
である。振動ミラーのアクチュエータとしてはガルバノ
メータスキャナを用いており、振動ミラーの回転角制御
は、回転角対応に比例した電圧を印加することによって
制御する。試料の照射面において照射光のスポット光が
等速で移動するためには、照射面の距離Xと時間tが比
例関係となるように制御すればよい。振動ミラーの回転
角θとスポット光の移動距離Xとの関係は、図3に示す
ような関係となっているので、図3のグラフの横軸を時
間軸、縦軸を電圧軸に対応させた電圧波形の信号を発生
させ、これを振動ミラーを駆動する駆動制御信号とす
る。このような駆動制御信号の発生は、ミラードライバ
30における制御回路(30a,30b,30c,30
d,30e)により行い、発生した駆動制御信号を振動
ミラー22のアクチュエータに供給して、振動ミラー2
2の駆動制御を行う。
ラードライバの制御回路の要部の構成を示すブロック図
である。振動ミラーのアクチュエータとしてはガルバノ
メータスキャナを用いており、振動ミラーの回転角制御
は、回転角対応に比例した電圧を印加することによって
制御する。試料の照射面において照射光のスポット光が
等速で移動するためには、照射面の距離Xと時間tが比
例関係となるように制御すればよい。振動ミラーの回転
角θとスポット光の移動距離Xとの関係は、図3に示す
ような関係となっているので、図3のグラフの横軸を時
間軸、縦軸を電圧軸に対応させた電圧波形の信号を発生
させ、これを振動ミラーを駆動する駆動制御信号とす
る。このような駆動制御信号の発生は、ミラードライバ
30における制御回路(30a,30b,30c,30
d,30e)により行い、発生した駆動制御信号を振動
ミラー22のアクチュエータに供給して、振動ミラー2
2の駆動制御を行う。
【0033】ミラードライバ30は、図4に示すよう
に、関数波形を記憶した読み出し専用メモリ30aと、
読み出した関数波形のデータを電圧信号に変換するデジ
タル・アナログ変換回路30bと、変換された電圧信号
を増幅して駆動制御信号として出力するドライバ30c
と、メモリに対し時系列的に読み出しアドレスを与える
カウンタ30dと、カウンタにクロック信号を与える発
振回路30eとから構成される。
に、関数波形を記憶した読み出し専用メモリ30aと、
読み出した関数波形のデータを電圧信号に変換するデジ
タル・アナログ変換回路30bと、変換された電圧信号
を増幅して駆動制御信号として出力するドライバ30c
と、メモリに対し時系列的に読み出しアドレスを与える
カウンタ30dと、カウンタにクロック信号を与える発
振回路30eとから構成される。
【0034】計測部本体の制御回路27からの指示によ
り、発振回路30eが動作し、発振回路30eからのク
ロック信号がカウンタ30dに入力され、カウンタ30
dはクロック信号をカウントし、読み出し専用メモリ3
0aに供給する読み出しアドレスを時系列的に発生す
る。カウンタ30dから順次に発生される読み出しアド
レスが時系列的に読み出し専用メモリ30aに供給され
ると、読み出し専用メモリ30aからは予め記憶されて
いる関数波形のデータが順次に読み出される。この例で
は関数データのビット数は、12ビットとしている。読
み出された関数データは、ディジタル・アナログ変換回
路30bにおいて振動ミラーの回転角を制御するアナロ
グ信号の電圧信号に変換される。この電圧信号は、ドラ
イバ30cにおいてステップ状のノイズをフィルタリン
グで除去し、更に電力増幅して、駆動制御信号として、
振動ミラー22に供給される。これにより、試料面の照
射光のスポット光の移動速度(スキャン速度)が一定と
なるような所望の回転角速度で振動ミラーを振動させる
ことができる。
り、発振回路30eが動作し、発振回路30eからのク
ロック信号がカウンタ30dに入力され、カウンタ30
dはクロック信号をカウントし、読み出し専用メモリ3
0aに供給する読み出しアドレスを時系列的に発生す
る。カウンタ30dから順次に発生される読み出しアド
レスが時系列的に読み出し専用メモリ30aに供給され
ると、読み出し専用メモリ30aからは予め記憶されて
いる関数波形のデータが順次に読み出される。この例で
は関数データのビット数は、12ビットとしている。読
み出された関数データは、ディジタル・アナログ変換回
路30bにおいて振動ミラーの回転角を制御するアナロ
グ信号の電圧信号に変換される。この電圧信号は、ドラ
イバ30cにおいてステップ状のノイズをフィルタリン
グで除去し、更に電力増幅して、駆動制御信号として、
振動ミラー22に供給される。これにより、試料面の照
射光のスポット光の移動速度(スキャン速度)が一定と
なるような所望の回転角速度で振動ミラーを振動させる
ことができる。
【0035】なお、ここでのスキャン速度は、対数的に
ほぼ等分となるように0.5Hz,1Hz,2Hz,5Hz,10Hz,20
Hz,50Hz,100Hz,および200Hzの各速度で可変できる構
成とされている。制御回路27からミラードライバ30
に対し、スキャン速度の指示データが送られると、カウ
ンタ30dおよび発振回路30eを制御して、所望のス
キャン速度で振動ミラー22を駆動させる。
ほぼ等分となるように0.5Hz,1Hz,2Hz,5Hz,10Hz,20
Hz,50Hz,100Hz,および200Hzの各速度で可変できる構
成とされている。制御回路27からミラードライバ30
に対し、スキャン速度の指示データが送られると、カウ
ンタ30dおよび発振回路30eを制御して、所望のス
キャン速度で振動ミラー22を駆動させる。
【0036】図5は集光器および光電変換部の光学系の
構成を示す図である。試料部5においてサンプルを蛍光
標識して電気泳動した電気泳動ゲル中の試料の散乱光を
受光する場合を例にして説明する。ここでの計測部本体
は、試料を注入したゲルをガラス板で挾んで電気泳動し
た後、ガラス板ごと測定することができるように構成さ
れている。
構成を示す図である。試料部5においてサンプルを蛍光
標識して電気泳動した電気泳動ゲル中の試料の散乱光を
受光する場合を例にして説明する。ここでの計測部本体
は、試料を注入したゲルをガラス板で挾んで電気泳動し
た後、ガラス板ごと測定することができるように構成さ
れている。
【0037】泳動部分のゲル5aは、ゲル支持体である
ガラス板5b,5cに挾まれて支持されている。照射光
31が照射されると、この照射光31は、ゲル支持体5
c,ゲル5aおよびゲル支持体5bを厚み方向に透過
し、ゲル5aに到達する。ゲル5aにおいては、その厚
み方向に照射光31が進行する。ゲル支持体5b,5c
およびゲル5aの厚みは、それぞれ約5mmおよび約
0.35mmとなっており、ゲル支持板5b,5cおよ
びゲル5aの厚み方向に照射される照射光31は、試料
部5のどの位置においてもゲルに到達する光の強度は概
ね等しい。また、ゲル5aおよびゲル支持体5b,5c
の光入射面において、発生する光散乱による照射光31
の広がり,強度減少も、厚み方向に面に対し垂直に励起
光を入射しているため、大幅に少なくなる。なお、ゲル
5aを透過した照射光31は、迷光として悪影響を与え
ないように光トラップ32に入り減衰させられる。
ガラス板5b,5cに挾まれて支持されている。照射光
31が照射されると、この照射光31は、ゲル支持体5
c,ゲル5aおよびゲル支持体5bを厚み方向に透過
し、ゲル5aに到達する。ゲル5aにおいては、その厚
み方向に照射光31が進行する。ゲル支持体5b,5c
およびゲル5aの厚みは、それぞれ約5mmおよび約
0.35mmとなっており、ゲル支持板5b,5cおよ
びゲル5aの厚み方向に照射される照射光31は、試料
部5のどの位置においてもゲルに到達する光の強度は概
ね等しい。また、ゲル5aおよびゲル支持体5b,5c
の光入射面において、発生する光散乱による照射光31
の広がり,強度減少も、厚み方向に面に対し垂直に励起
光を入射しているため、大幅に少なくなる。なお、ゲル
5aを透過した照射光31は、迷光として悪影響を与え
ないように光トラップ32に入り減衰させられる。
【0038】このように、照射光31がスキャンされる
ことによって、照射光31がゲル5aに照射され、この
照射光(蛍光の励起光)の光照射によりゲル5a内から
発生する蛍光は、励起光自体による散乱光などと共に集
光器23で集光される。ゲル支持体5b,5cにおいて
発生する散乱光は、図5に示すように光学経路を構成す
ることにより、受光経路の空間的位置関係により幾何光
学的に分離され、ゲルからの蛍光のみが取り出されて光
電変換部24に送られる。
ことによって、照射光31がゲル5aに照射され、この
照射光(蛍光の励起光)の光照射によりゲル5a内から
発生する蛍光は、励起光自体による散乱光などと共に集
光器23で集光される。ゲル支持体5b,5cにおいて
発生する散乱光は、図5に示すように光学経路を構成す
ることにより、受光経路の空間的位置関係により幾何光
学的に分離され、ゲルからの蛍光のみが取り出されて光
電変換部24に送られる。
【0039】光電変換部24においては、ゲル内におい
て発生する散乱光と蛍光とが光学フィルタを用いて分離
され、光電子増倍管により微弱な蛍光が電気信号に変換
される。集光器23の光学経路の構成は、光入射口を1
つにまとめた光ファイバアレイ23bにより、光電変換
器24に導入される。
て発生する散乱光と蛍光とが光学フィルタを用いて分離
され、光電子増倍管により微弱な蛍光が電気信号に変換
される。集光器23の光学経路の構成は、光入射口を1
つにまとめた光ファイバアレイ23bにより、光電変換
器24に導入される。
【0040】集光器23および光電変換部24における
光学系の構成を図5により説明すると、集光器23は、
図5に示すように、試料部5のゲル5aからの蛍光およ
びゲル支持体5b,5cから発生する励起光の散乱光
を、シリンドリカルレンズ23aで受けて集光するよう
に光学経路が構成されている。
光学系の構成を図5により説明すると、集光器23は、
図5に示すように、試料部5のゲル5aからの蛍光およ
びゲル支持体5b,5cから発生する励起光の散乱光
を、シリンドリカルレンズ23aで受けて集光するよう
に光学経路が構成されている。
【0041】図5を参照すると、試料部5からの蛍光お
よびゲル支持体5b,5cから発生する励起光の散乱光
は、シリンドリカルレンズ23aに到達して、散乱光お
よび蛍光が、図示するように、シリンドリカルレンズ2
3aによりその反対側において結像する。図中のA点
は、ゲル5aからの蛍光およびゲル5aから発生する励
起光の散乱光に対する焦点である。また、ゲル支持体5
b,5cの光入射面の表面において発生する励起光の散
乱光の場合、例えば、ゲル支持体5cの表面からの散乱
光の場合、図中のA′点に結像する。ここで光ファイバ
アレイ23bは、光の入射口をゲル5aからの蛍光のみ
を受光するように、その結像点Aの位置に配設すること
で、受光経路の空間的位置関係により幾何光学的に、蛍
光をゲル支持体からの散乱光と分離する。
よびゲル支持体5b,5cから発生する励起光の散乱光
は、シリンドリカルレンズ23aに到達して、散乱光お
よび蛍光が、図示するように、シリンドリカルレンズ2
3aによりその反対側において結像する。図中のA点
は、ゲル5aからの蛍光およびゲル5aから発生する励
起光の散乱光に対する焦点である。また、ゲル支持体5
b,5cの光入射面の表面において発生する励起光の散
乱光の場合、例えば、ゲル支持体5cの表面からの散乱
光の場合、図中のA′点に結像する。ここで光ファイバ
アレイ23bは、光の入射口をゲル5aからの蛍光のみ
を受光するように、その結像点Aの位置に配設すること
で、受光経路の空間的位置関係により幾何光学的に、蛍
光をゲル支持体からの散乱光と分離する。
【0042】光ファイバアレイの入射口(A点)により
集光された蛍光は、ファィバアレイ23の光ファイバ内
に導かれて、各々に光ファイバが束ねられた光出射口か
ら光電変換部24に供給される。光電変換部24に入力
された蛍光は、第1のレンズ24a,絞り24b,第2
のレンズ24cを用いて平行成分のみを取り出し、光学
フィルタ24dに入射される。そして、光学フィルタ2
4dにより散乱光の成分を除き、更に、第3レンズ24
eで集光して、光電子増倍管24fに導き、検出された
蛍光を電気信号に変換する。
集光された蛍光は、ファィバアレイ23の光ファイバ内
に導かれて、各々に光ファイバが束ねられた光出射口か
ら光電変換部24に供給される。光電変換部24に入力
された蛍光は、第1のレンズ24a,絞り24b,第2
のレンズ24cを用いて平行成分のみを取り出し、光学
フィルタ24dに入射される。そして、光学フィルタ2
4dにより散乱光の成分を除き、更に、第3レンズ24
eで集光して、光電子増倍管24fに導き、検出された
蛍光を電気信号に変換する。
【0043】光電変換部24では、光学フィルタ24d
の波長分離性を向上させるために入射する光を、第2の
レンズにより平行光成分のみとし、光学フィルタ24d
に直角に入射させる。そして、光学フィルタ24dによ
りゲル内において発生する励起光の散乱光を分離して、
信号対雑音比を向上させて、第3のレンズ24eで集光
して光電子増倍管24fに導く。
の波長分離性を向上させるために入射する光を、第2の
レンズにより平行光成分のみとし、光学フィルタ24d
に直角に入射させる。そして、光学フィルタ24dによ
りゲル内において発生する励起光の散乱光を分離して、
信号対雑音比を向上させて、第3のレンズ24eで集光
して光電子増倍管24fに導く。
【0044】このようにして、蛍光が受光されて集光さ
れ、光学フィルタにより散乱光が除去された後、光電子
増倍管24fに導かれた蛍光は、光電子増倍管24fに
より電気信号に変換されて出力される。光電子増倍管2
4fから出力された電気信号は、増幅器25に入力され
る。そして、増幅器25において、微弱な信号が積分回
路を含む増幅段で十分に増幅される。
れ、光学フィルタにより散乱光が除去された後、光電子
増倍管24fに導かれた蛍光は、光電子増倍管24fに
より電気信号に変換されて出力される。光電子増倍管2
4fから出力された電気信号は、増幅器25に入力され
る。そして、増幅器25において、微弱な信号が積分回
路を含む増幅段で十分に増幅される。
【0045】ところで、ナイロン膜やニトロセルロース
膜などの薄膜フィルタを支持体に用いた測定を行う場合
には、前述した電気泳動ゲルの測定の場合においてゲル
5aに替えて、試料を吸着させた支持体の薄膜フィルタ
を挟んでやればよい。この場合、照射光31の照射に対
して薄膜フィルタからの光は、ほとんど反射光となる
が、前述したような受光面(A)の設定により、受光面
の光軸が反射光の主軸とは異なるので、受光面では直接
的に反射光を受光することはなく、ノイズを抑えて十分
な検出感度が得られる。
膜などの薄膜フィルタを支持体に用いた測定を行う場合
には、前述した電気泳動ゲルの測定の場合においてゲル
5aに替えて、試料を吸着させた支持体の薄膜フィルタ
を挟んでやればよい。この場合、照射光31の照射に対
して薄膜フィルタからの光は、ほとんど反射光となる
が、前述したような受光面(A)の設定により、受光面
の光軸が反射光の主軸とは異なるので、受光面では直接
的に反射光を受光することはなく、ノイズを抑えて十分
な検出感度が得られる。
【0046】また、この場合、電気泳動ゲルに標識され
た試料の蛍光パターンを読み取る場合と同様に、試料部
5の支持体5b,5cとしてはガラス板を用いている
が、支持体5b,5cによる反射の散乱光は、シリンド
ルカルレンズ23aにより取り除かれ、また、薄膜フィ
ルタ上での試料の散乱光の波長に合せて、光学フィルタ
24dを変えることにより、そのままサンプルの濃度ま
たは吸光度などの相対測定をすることができる。更に、
このような薄膜フィルタの支持体においても吸光度を測
定することができ、サンプルを蛍光標識したものに対し
ても、濃度または吸光度などを測定することができる。
た試料の蛍光パターンを読み取る場合と同様に、試料部
5の支持体5b,5cとしてはガラス板を用いている
が、支持体5b,5cによる反射の散乱光は、シリンド
ルカルレンズ23aにより取り除かれ、また、薄膜フィ
ルタ上での試料の散乱光の波長に合せて、光学フィルタ
24dを変えることにより、そのままサンプルの濃度ま
たは吸光度などの相対測定をすることができる。更に、
このような薄膜フィルタの支持体においても吸光度を測
定することができ、サンプルを蛍光標識したものに対し
ても、濃度または吸光度などを測定することができる。
【0047】図6は、積分回路を含む増幅器の構成を示
す回路図である。この計測部本体の増幅器25には、図
6に示すように、前段に演算増幅器25aで構成される
積分回路が設けられ、次段に演算増幅器25bで構成さ
れる出力増幅回路が備えられて、積分増幅段を構成して
いる。光電子増倍管24fからの電気信号は、演算増幅
器25aに入力される。演算増幅器25aは、コンデン
サ25cおよび積分動作を制御するスイッチ25dと共
に積分回路を構成しており、積分回路の出力は、後続す
る演算増幅器25bに入力され、外付抵抗で決まるゲイ
ンでの増幅を行い、次に続くアナログデジタル変換回路
に送られる。
す回路図である。この計測部本体の増幅器25には、図
6に示すように、前段に演算増幅器25aで構成される
積分回路が設けられ、次段に演算増幅器25bで構成さ
れる出力増幅回路が備えられて、積分増幅段を構成して
いる。光電子増倍管24fからの電気信号は、演算増幅
器25aに入力される。演算増幅器25aは、コンデン
サ25cおよび積分動作を制御するスイッチ25dと共
に積分回路を構成しており、積分回路の出力は、後続す
る演算増幅器25bに入力され、外付抵抗で決まるゲイ
ンでの増幅を行い、次に続くアナログデジタル変換回路
に送られる。
【0048】次に、このように構成される積分回路を含
む増幅器25における動作を、図7のタイミングチャー
トを参照して説明する。光電変換部24の光電子増倍管
24fの出力は非常に大きな出力インピーダンスを有す
るため、ほぼ電流源と見なすことができる。また、演算
増幅器25aには、FET(電界効果トランジスタ)入
力型の高入力インピーダンスのものが用いられており、
スイッチ25dがオフ状態になっていると、光電子増倍
管24fの出力電流ipは、そのまま全部がコンデンサ
25cを流れる電流となる。この電流により、演算増幅
器25aの出力電圧は、図7に示すように、ランプ関数
状の出力となる。この増幅器25の積分動作では、1画
素に相当する時間だけ積分して、アナログ・ディジタル
変換回路26内にある標本化回路がS/Hクロックのタ
イミングに合せて、サンプリングし、そのままホールド
し、アナログ・デジタル変換回路26においてデジタル
信号に変換する。
む増幅器25における動作を、図7のタイミングチャー
トを参照して説明する。光電変換部24の光電子増倍管
24fの出力は非常に大きな出力インピーダンスを有す
るため、ほぼ電流源と見なすことができる。また、演算
増幅器25aには、FET(電界効果トランジスタ)入
力型の高入力インピーダンスのものが用いられており、
スイッチ25dがオフ状態になっていると、光電子増倍
管24fの出力電流ipは、そのまま全部がコンデンサ
25cを流れる電流となる。この電流により、演算増幅
器25aの出力電圧は、図7に示すように、ランプ関数
状の出力となる。この増幅器25の積分動作では、1画
素に相当する時間だけ積分して、アナログ・ディジタル
変換回路26内にある標本化回路がS/Hクロックのタ
イミングに合せて、サンプリングし、そのままホールド
し、アナログ・デジタル変換回路26においてデジタル
信号に変換する。
【0049】ホールドされた後は、スイッチ25dに加
えるC/D制御信号であるC/Dクロックをアクティブ
にすることにより、コンデンサ25cに蓄積した電荷を
放電する。以下、同様にして、このような1画素に相当
する時間だけの積分動作を繰り返す。このような演算増
幅器による積分回路を用いる増幅段は、抵抗とコンデン
サのみからなる疑似的な積分回路とは異なり、光電子増
倍管24fからの電荷は、ほぼ完全に積分することがで
きる。このため、高い信号対雑音比を得ることができ
る。また、積分時間についても、スイッチ25dに対す
るC/D制御信号のC/Dクロックを変えることで任意
に変えることができる。このため、総合的に微弱信号を
増幅する増幅度の調整が容易に行える。
えるC/D制御信号であるC/Dクロックをアクティブ
にすることにより、コンデンサ25cに蓄積した電荷を
放電する。以下、同様にして、このような1画素に相当
する時間だけの積分動作を繰り返す。このような演算増
幅器による積分回路を用いる増幅段は、抵抗とコンデン
サのみからなる疑似的な積分回路とは異なり、光電子増
倍管24fからの電荷は、ほぼ完全に積分することがで
きる。このため、高い信号対雑音比を得ることができ
る。また、積分時間についても、スイッチ25dに対す
るC/D制御信号のC/Dクロックを変えることで任意
に変えることができる。このため、総合的に微弱信号を
増幅する増幅度の調整が容易に行える。
【0050】この例の場合には、図4に示したミラード
ライバ30のスキャン動作と同期させることにより、読
み取り試料の面積の大きさに合せて制御することが可能
であり、読み取りの無駄時間をなくすことができる。ま
た、試料からの蛍光の強度に合せて、照射光(励起光)
のスキャン速度と受光側の増幅器の積分時間を自由に設
定できるため、非常にフレキシブルな装置を構成するこ
とができる。
ライバ30のスキャン動作と同期させることにより、読
み取り試料の面積の大きさに合せて制御することが可能
であり、読み取りの無駄時間をなくすことができる。ま
た、試料からの蛍光の強度に合せて、照射光(励起光)
のスキャン速度と受光側の増幅器の積分時間を自由に設
定できるため、非常にフレキシブルな装置を構成するこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のデンシ
トメータによれば、試料スポットの状態に左右されるこ
となく、光走査機構により2次元測定が可能となり、受
光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択
的に受光することにより、試料の吸光度を測定すること
ができる。また、本発明のデンシトメータを用いること
により、吸光度の測定の他にも試料を蛍光標識した蛍光
物質の分布を測定することができる。
トメータによれば、試料スポットの状態に左右されるこ
となく、光走査機構により2次元測定が可能となり、受
光経路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択
的に受光することにより、試料の吸光度を測定すること
ができる。また、本発明のデンシトメータを用いること
により、吸光度の測定の他にも試料を蛍光標識した蛍光
物質の分布を測定することができる。
【図1】図1は本発明の一実施例にかかるデンシトメー
タの計測装置本体の主要部の構成を示すブロック図、
タの計測装置本体の主要部の構成を示すブロック図、
【図2】図2は振動ミラーを用いて照射光でスキャンす
る光走査機構を説明する図、
る光走査機構を説明する図、
【図3】図3は振動ミラーの回転角とレーザビームのス
ポット光の移動距離の関係を説明する図、
ポット光の移動距離の関係を説明する図、
【図4】図4は振動ミラーを回転駆動制御するミラード
ライバの制御回路の要部の構成を示すブロック図、
ライバの制御回路の要部の構成を示すブロック図、
【図5】図5は集光器および光電変換部の光学系の詳細
な構成を示す図、
な構成を示す図、
【図6】図6は積分回路を含む増幅器の回路構成を示す
回路図、
回路図、
【図7】図7は増幅器の読み取り動作のタイミングを示
すタイムチャートである。
すタイムチャートである。
5…試料部ユニット 8…データ処理装置 13…散乱光 21…光源 22…振動ミラー 23…集光器 24…光電変換部 25…増幅器 26…アナログ・ディジタル変換回路 27…制御回路 28…記憶回路 29…インタフェース 30…ミラードライバ 31…レーザビーム 32…光トラップ 44…折り返しミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤宮 仁 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 奈須 永典 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内
Claims (5)
- 【請求項1】 試料をそのまま、あるいは試料に特定の
物質を用いて染色または標識し、照射光を当てて該試料
または該物質の吸光度を計測するデントシメータにおい
て、 照射光を発光する光源と、 光源からの照射光を所定の光軸に沿って走査し測定試料
の厚み方向に照射する光走査機構と、 照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設定し、受光経
路の空間的位置関係により試料からの散乱光を選択的に
受光する受光部と、 受光部で受光した光信号を光電変換し、電気信号を出力
する光電変換部と、 光電変換部からの電気信号に対して照射光の走査と対応
してデータを取得するデータ取得部と、 取得したデータにより試料の吸光度を算出するデータ処
理部とを備えたことを特徴とするデンシトメータ。 - 【請求項2】 試料をそのまま、あるいは試料に特定の
物質を用いて染色または標識し、照射光を当てて該試料
または該物質の吸光度を計測するデントシメータにおい
て、 該測定試料に照射光を発光する光源と、 光源からの照射光を所定の光軸に沿って走査し測定試料
の厚み方向に照射する光走査機構と、 照射光の光軸とは異なる方向に受光面を設定して、かつ
試料面よりも光源側に載置し、受光部の光軸は照射光の
光軸に対して試料面において交わり、受光経路の空間的
位置関係により試料からの散乱光を選択的に受光する受
光部と、 受光部で受光した光信号を光電変換し、電気信号を出力
する光電変換部と、 光電変換部からの電気信号に対して照射光の走査と対応
して積分動作を行って増幅し、順次に電気信号からデー
タを取得するデータ取得部と、 取得したデータにより試料の吸光度を算出するデータ処
理部とを備えたことを特徴とするデンシトメータ。 - 【請求項3】 前記試料を染色または標識する物質は、
クマシーブリリアントブルーまたはその類似体、アミド
ブラックまたは銀染色、または金コロイド染色の少なく
とも1つを用いることを特徴とする請求項1または請求
項2に記載のデンシトメータ。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のデンシ
トメータにおいて、試料が吸着または付着した薄膜フィ
ルタに対して、該薄膜フィルタを試料以外の物質で染色
または標識を施し、照射光の透過率を90%以下とし
て、該薄膜フィルタの吸光度分布を読み取ることを特徴
とするデンシトメータ。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のデンシ
トメータにおいて、試料を蛍光物質で標識しその蛍光物
質を励起して蛍光を発光させて、発光する蛍光パターン
を、試料の吸光度の分布を測定することにより読み取る
ことを特徴とするデンシトメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5097056A JP2932228B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | デンシトメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5097056A JP2932228B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | デンシトメータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06288898A true JPH06288898A (ja) | 1994-10-18 |
JP2932228B2 JP2932228B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=14182003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5097056A Expired - Fee Related JP2932228B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | デンシトメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932228B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014124824A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Canon Inc | インクジェット記録方法、およびインクジェット記録装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5123795A (ja) * | 1974-08-21 | 1976-02-25 | Shimadzu Corp | |
JPS61502352A (ja) * | 1984-06-08 | 1986-10-16 | アメリカ合衆国 | ゲル電気泳動の迅速影像化方法 |
JPH01140067A (ja) * | 1987-11-26 | 1989-06-01 | Tetsuo Tomiyama | 抗ヒアルロニダーゼ抗体価測定法 |
JPH02242144A (ja) * | 1989-03-16 | 1990-09-26 | Hitachi Ltd | 標的物質の存在位置決定方法及び装置 |
JPH03295463A (ja) * | 1990-04-12 | 1991-12-26 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 蛍光式電気泳動パターン読み取り装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5097056A patent/JP2932228B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5123795A (ja) * | 1974-08-21 | 1976-02-25 | Shimadzu Corp | |
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JPH03295463A (ja) * | 1990-04-12 | 1991-12-26 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 蛍光式電気泳動パターン読み取り装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014124824A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Canon Inc | インクジェット記録方法、およびインクジェット記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2932228B2 (ja) | 1999-08-09 |
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