JPH06288551A

JPH06288551A - 加熱調理器

Info

Publication number: JPH06288551A
Application number: JP7602893A
Authority: JP
Inventors: Noritaka Okamura; 則孝岡村
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1993-04-02
Filing date: 1993-04-02
Publication date: 1994-10-11

Abstract

(57)【要約】【目的】加熱容器に着脱自在に設けられた蓋体にヒー
タ及び送風機からなる加熱部を設け、調理物を効率良く
加熱し、かつ、加熱容器の清掃性を向上させることを目
的とする。【構成】内部に調理物を入れて加熱調理を行う上面に
開口部１ａを有した加熱容器１を設け、加熱容器１の開
口部１ａを開閉する着脱自在の蓋体２を設け、蓋体２に
ヒータ９及びファン１０からなる加熱部を設けている。
そして、加熱容器１に入れた調理物を加熱部からの輻射
熱と熱風により直接加熱する。また、調理後の加熱容器
１は蓋体２を取り外して加熱容器１を丸洗いする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、内部に調理物を入れて
加熱調理を行う上面に開口部を有した加熱容器と、該加
熱容器内に入れられた調理物を加熱する加熱部とを備え
た加熱調理器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の加熱調理器は、図９に示すように
ヒータ３１を調理器本体（図示せず）に配設し、該ヒー
タ３１で加熱容器３２を支持して該加熱容器３２に入れ
られた調理物を加熱調理するものがあった。また、図１
０に示すように内部に調理物を入れて加熱調理を行う箱
状の加熱室３３を設け、該加熱室３３の天板外側に面状
ヒータ３４を螺子により固着したものがあった。そし
て、図１１に示すように内部に調理物を入れて加熱調理
を行う箱状の加熱室３５を設け、該加熱室３５にヒータ
３６及び熱風循環用ファン３７からなる加熱部を設けた
ものがあった。さらに、図１２に示すように内部に調理
物を入れて加熱調理を行う箱状の加熱室３８を設け、該
加熱室３８の内側上下部分にヒータ３９を夫々設けたも
のがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記図９に示すような
加熱調理器においては、調理物を加熱容器を介して加熱
しているため調理物を二次的に加熱することになり、ヒ
ータからの伝熱効率が悪くなり、上記図１０に示すよう
な加熱調理器においても、加熱室の壁面を介しての二次
的加熱になりヒータからの伝熱効率が悪くなるという問
題があった。また、上記図１１に示すような加熱調理器
においては、熱風循環のみで調理物を加熱して入るた
め、ヒータの輻射熱を有効に利用することができないと
いう問題があった。

【０００４】そして、上記図１０及び図１１の加熱調理
器においては、加熱室全体を洗浄することができ、加熱
室内の壁面を拭いて清掃する程度のことしかできず、清
掃性が非常に悪いという問題があった。また、上記図１
２に示すような加熱調理器においても、加熱室全体を洗
浄することができ、加熱室内の壁面を拭いて清掃する程
度のことしかできず、清掃性が非常に悪いという問題が
あった。

【０００５】本発明の加熱調理器は上記の問題点に鑑み
なされたものであり、加熱容器に着脱自在に設けられた
蓋体にヒータ及び送風機からなる加熱部を設け、調理物
を効率良く加熱し、かつ、加熱容器の清掃性を向上させ
ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の加熱調理
器は、内部に調理物を入れて加熱調理を行う上面に開口
部を有した加熱容器と、該加熱容器内に入れられた調理
物を加熱する加熱部とを備え、上記加熱容器の開口部を
開閉する着脱自在の蓋体を設け、該蓋体にヒータ及び送
風機からなる上記加熱部を設けたことを特徴とする。

【０００７】請求項２記載の加熱調理器は、内部に調理
物を入れて加熱調理を行う上面に開口部を有した加熱容
器と、該加熱容器内に入れられた調理物を加熱する加熱
部とを備え、上記加熱容器の開口部を開閉する着脱自在
の蓋体を設け、該蓋体にヒータ及び送風機からなる上記
加熱部を設け、上記蓋体の周縁端部に、上記加熱容器の
開口部周縁部分と嵌合する径の異なる複数の嵌合部を設
けたことを特徴とする。

【０００８】請求項３記載の加熱調理器は、請求項１又
は請求項２記載の加熱調理器において、加熱容器の外側
に着脱自在に容器状の断熱体を設けたことを特徴とす
る。

【０００９】請求項４記載の加熱調理器は、請求項１又
は請求項２記載の加熱調理器において、上記加熱部に熱
風循環用の吸気ダクト若しくは送風ダクトを設け、該吸
気ダクト若しくは送風ダクトを伸縮自在に設けたことを
特徴とする。

【００１０】請求項５記載の加熱調理器は、請求項１又
は請求項２記載の加熱調理器において、上記加熱容器の
底面に着脱自在に整流板を設けたことを特徴とする。

【００１１】

【作用】請求項１の加熱調理器は、加熱容器に入れた調
理物を加熱部により直接加熱し、調理後の加熱容器は該
加熱容器から蓋体を取り外して当該加熱容器を丸洗いす
ることができ、断熱体を清潔に保つことができる。

【００１２】請求項２の加熱調理器は、蓋体に設けられ
た複数の嵌合部によって口径の異なる加熱容器にも取り
付けることができ、専用の加熱容器以外のものであって
も加熱調理を可能とする。

【００１３】請求項３の加熱調理器は、加熱容器の断熱
を行う容器状の断熱体も丸洗いすることができ、断熱体
を清潔に保つことができる。

【００１４】請求項４の加熱調理器は、吸気ダクト若し
くは送風ダクトを伸縮することにより、調理物に応じた
良好な加熱調理を可能とする。

【００１５】請求項５の加熱調理器は、加熱容器の底面
の整流板により加熱部からの熱風の流れを整流し、効率
良く加熱調理を行うことを可能とする。

【００１６】

【実施例】本発明の加熱調理器の一実施例を図面と共に
説明する。本発明の加熱調理器は、耐熱ガラス製の鉢状
または鍋状の上部に開口部１ａを有する加熱容器１と、
該加熱容器１の開口部１ａを閉成し加熱室を形成する当
該加熱容器１に着脱自在に設けられた蓋体２とから構成
している。

【００１７】上記蓋体２は、送風・対流ダクトを兼ねた
内蓋３と、断熱のための中蓋４と、加熱部を取り付ける
外蓋５とから構成している。そして、上記内蓋３，中蓋
４，外蓋５は、夫々の間にスペーサ６を介在させて螺子
７により該内蓋３，中蓋４，外蓋５を一体接続すると共
に、該螺子７で上記加熱部を送風機とともに形成する表
面に凹凸部９ａを形成し中央に開口部８を有した面状ヒ
ータ９を固定し、該面状ヒータ９と上記内蓋３との間に
ファン１０を回転自在に設けている。このファン１０を
駆動するモータ１１を上記外蓋５に固定し、該外蓋５に
該モータ１１を覆う多数の冷却用孔１２を穿設した断熱
カバー１３を設けている。上記ファン１０は、シロッコ
ファン，ターボファン，スタラファン，プロペラファン
等の種々のファンを用いることが可能である。

【００１８】上記中蓋４はその端部を上記外蓋５側へ折
曲して熱風が当該中蓋４と外蓋５との間に入るのを防止
している。上記外蓋５の周縁端部に、当該端部を延設し
て上記加熱容器１の開口部の周縁部分と嵌合する嵌合部
を設けているが、この嵌合部は内側に径Ａの第１嵌合部
１４ａと、この第１嵌合部１４ａの外側で当該第１嵌合
部１４ａの径Ａよりも大きな径Ｂの第２嵌合部１４ｂと
の２個の嵌合部からなっている。

【００１９】上記面状ヒータ９の下面に上記ファン１０
の動作により上記開口部８を介して吸気するための吸気
口体１５が設けられ、該吸気口体１５の外表面には螺子
部１５ａが成されており、該螺子部１５ａに螺合する螺
子部１６ａを有した吸気ダクト１６が螺子部をもって上
記吸気口体１５に伸縮自在に設けられ、上記内蓋３の端
部に送風ダクト１７を伸縮自在に設けている。上記吸気
ダクト１６は吸気効率を向上させるためにラッパ状に形
成され、その側面には吸気を分散させて行うことにより
効率良く熱風を循環させるための小孔１８を複数個穿設
している。

【００２０】上記加熱容器１は底部に調理物を載置して
当該調理物の裏側（下側）へ上記加熱部からの熱風の循
環を良好に行うための載置網１９を着脱自在に設け、該
載置網１９の下に整流板２０を着脱自在に設けている。
そして、上記加熱容器１の外側に鉢状若しくは鍋状に形
成された断熱体２１を着脱自在に設けている。

【００２１】上記構成の加熱調理器の動作を説明する。
まず、蓋体２を加熱容器１から取り外し、該加熱容器１
内に調理物を入れ上記蓋体２を当該加熱容器１に取り付
け、面状ヒータ９及びモータ１１に通電を行って加熱調
理を開始する。このとき、上記加熱容器１の口径が径Ａ
（図４中に図示）のものを使用する場合には、上記蓋体
２の外蓋５の第２嵌合部１４ｂと上記加熱容器１の開口
部１ａの周縁部分とを嵌合させて当該開口部１ａを閉成
する。また、上記加熱容器１の口径が径Ｂ（図７中に図
示）のものを使用する場合には、上記蓋体２の外蓋５の
第１嵌合部１４ａと上記加熱容器１の開口部１ａの周縁
部分とを嵌合させて当該開口部１ａを閉成する。

【００２２】そして、ファン１０の駆動により吸気ダク
ト１６から吸気された空気を面状ヒータ９で加熱して熱
風を生成し、この熱風を送風ダクト１７により上記加熱
容器１の調理物に送風すると共に、上記面状ヒータ９に
設けられた凹凸部９ａによって当該面状ヒータ９の輻射
熱を四方に輻射して調理物に均一に与え、上記熱風とこ
の輻射熱により調理物を加熱調理する。このとき、送風
された熱風が載置網１９の下方へ送風され整流板２０に
よって整流され、上記送風ダクト１７からの熱風を効率
良く上記吸気ダクト１６へ戻し、熱風の循環を良好に行
う。

【００２３】また、調理物の種類により、吸気ダクト１
６若しくは送風ダクト１７のどちらか一方又は両方の伸
縮状態を調整し、調理物にあった長さに吸気ダクト１６
若しくは送風ダクト１７のどちらか一方又は両方を調整
して熱風の循環が良好に行われるようにする。

【００２４】上記蓋体２（外蓋５）の断熱カバー１３の
冷却用小孔１２から冷却風が当該断熱カバー１３内に流
入し、この冷却風によって上記モータ１１及び蓋体２を
冷却すると共に、使用者が上記モータ１１や蓋体２に触
れ怪我や火傷を負うのを防止している。上記ヒータ９の
通電量，時間及びモータ１１の回転数を調理物の種類，
大きさ等に応じて制御部により制御し、良好な調理状態
を得る。

【００２５】そして、調理が終了すると上記蓋体２を取
り外し調理物を取り出し、上記蓋体２を取り外した状態
で加熱容器１から断熱体２１も取り外し、この加熱容器
１と断熱体２１とを丸洗いして洗浄することにより、当
該加熱容器１及び断熱体２１を常に清潔な状態に保つこ
とができる。

【００２６】尚、上記実施例においては、断熱カバー１
３を蓋体２に設けているが、図８に示すごとく断熱カバ
ー１３を特に設けなくてもよい。

【００２７】

【発明の効果】請求項１記載の加熱調理器は、内部に調
理物を入れて加熱調理を行う上面に開口部を有した加熱
容器と、該加熱容器内に入れられた調理物を加熱する加
熱部とを備え、上記加熱容器の開口部を開閉する着脱自
在の蓋体を設け、該蓋体にヒータ及び送風機からなる上
記加熱部を設けているので、加熱容器に入れた調理物を
加熱部により直接加熱することができ、効率良く加熱部
の熱を調理物に与えることができる。

【００２８】また、調理後の加熱容器は該加熱容器から
蓋体を取り外して当該加熱容器を丸洗いすることがで
き、加熱容器を常に清潔に保つことができる。

【００２９】請求項２記載の加熱調理器は、内部に調理
物を入れて加熱調理を行う上面に開口部を有した加熱容
器と、該加熱容器内に入れられた調理物を加熱する加熱
部とを備え、上記加熱容器の開口部を開閉する着脱自在
の蓋体を設け、該蓋体にヒータ及び送風機からなる上記
加熱部を設け、上記蓋体の周縁端部に、上記加熱容器の
開口部周縁部分と嵌合する径の異なる複数の嵌合部を設
けているので、該嵌合部によって口径の異なる加熱容器
であっても上記蓋体を取り付けることができ、専用の加
熱容器以外のものであっても加熱調理を可能とする。

【００３０】請求項３記載の加熱調理器は、加熱容器の
外側に着脱自在に容器状の断熱体を設けているので、該
断熱体をも丸洗いすることができ、常に清潔に保つこと
ができる。

【００３１】請求項４記載の加熱調理器は、上記加熱部
に熱風循環用の吸気ダクト若しくは送風ダクトを設け、
該吸気ダクト若しくは送風ダクトを伸縮自在に設けてい
るので、調理物の種類や大きさに応じて該吸気ダクト若
しくは送風ダクトを伸縮して熱風を滞ることなく循環さ
せることができ、良好な調理状態に調理物を調理するこ
とができる。

【００３２】請求項５記載の加熱調理器は、上記加熱容
器の底面に着脱自在に整流板を設けているので、調理物
の裏面も加熱することができ、調理物を均一なかねつを
行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の加熱調理器の一実施例において、口径
の大きさが径Ａの加熱容器を用い、蓋体を加熱容器に取
り付けた状態を示す断面図である。

【図２】図１の蓋体を加熱容器から取り外した状態を示
す断面図である。

【図３】本発明の加熱調理器の分解斜視図である。

【図４】図１の加熱容器を示す断面図である。

【図５】本発明の加熱調理器の一実施例において、口径
の大きさが径Ｂの加熱容器を用い、蓋体を加熱容器に取
り付けた状態を示す断面図である。

【図６】図５の蓋体を加熱容器から取り外した状態を示
す断面図である。

【図７】図５の加熱容器を示す断面図である。

【図８】本発明の加熱調理器の他の実施例を示す断面図
である。

【図９】従来の加熱調理器の一例を示す概略断面図であ
る。

【図１０】従来の加熱調理器の他の例を示す概略断面図
である。

【図１１】従来の加熱調理器の他の例を示す概略断面図
である。

【図１２】従来の加熱調理器の他の例を示す概略断面図
である。

【符号の説明】

１加熱容器１ａ開口部２蓋体３内蓋５外蓋９ヒータ１０ファン１４ａ第１嵌合部１４ｂ第２嵌合部１６吸気ダクト１７送風ダクト２０整流板２１断熱体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内部に調理物を入れて加熱調理を行う上
面に開口部を有した加熱容器と、該加熱容器内に入れら
れた調理物を加熱する加熱部とを備えた加熱調理器にお
いて、上記加熱容器の開口部を開閉する着脱自在の蓋体を設
け、該蓋体にヒータ及び送風機からなる上記加熱部を設けた
ことを特徴とする加熱調理器。
【請求項２】内部に調理物を入れて加熱調理を行う上
面に開口部を有した加熱容器と、該加熱容器内に入れら
れた調理物を加熱する加熱部とを備えた加熱調理器にお
いて、上記加熱容器の開口部を開閉する着脱自在の蓋体を設
け、該蓋体にヒータ及び送風機からなる上記加熱部を設け、上記蓋体の周縁端部に、上記加熱容器の開口部周縁部分
と嵌合する径の異なる複数の嵌合部を設けたことを特徴
とする加熱調理器。
【請求項３】上記加熱容器の外側に着脱自在に容器状
の断熱体を設けたことを特徴とする請求項１又は請求項
２記載の加熱調理器。
【請求項４】上記加熱部に熱風循環用の吸気ダクト若
しくは送風ダクトを設け、該吸気ダクト若しくは送風ダ
クトを伸縮自在に設けたことを特徴とする請求項１又は
請求項２記載の加熱調理器。
【請求項５】上記加熱容器の底面に着脱自在に整流板
を設けたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の
加熱調理器。