JPH06288378A - 冷凍装置の油回収構造 - Google Patents

冷凍装置の油回収構造

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JPH06288378A
JPH06288378A JP5075460A JP7546093A JPH06288378A JP H06288378 A JPH06288378 A JP H06288378A JP 5075460 A JP5075460 A JP 5075460A JP 7546093 A JP7546093 A JP 7546093A JP H06288378 A JPH06288378 A JP H06288378A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧縮機1に接続される満液式凝縮器2を油分離
器として利用し、簡単な構成で油回収を可能にする。 【構成】圧縮機1と横長の満液式凝縮器2及び蒸発器4
を備えた冷凍装置において、凝縮器2の胴体上部に圧縮
機1から延びる吐出側配管51を接続し、この吐出側配
管51の接続位置に、その開口部51aと対向状に衝突
体6を配設すると共に、該衝突体6の配設位置下方に圧
縮機1への油戻し通路8を開口させる一方、凝縮器2の
下部側で衝突体6の配設位置に対し離れた位置に冷媒液
管52を開口させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置の油回収構造、
詳しくは、圧縮機と満液式凝縮器及び蒸発器を備えた冷
凍装置において、冷凍サイクルを流れる冷媒から潤滑油
を回収して前記圧縮機に戻すための油回収構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクリュー圧縮機などを用いた
大形の冷凍装置などにおいては、圧縮機の内部を冷却し
たり潤滑したりするのに多量の油を必要とすることか
ら、該圧縮機での油不足をなくして効率の良い冷凍運転
を行うために、冷凍サイクルを流れる油混じりの冷媒か
ら油を分離回収して前記圧縮機に戻すための油回収構造
を備えている。
【0003】しかして、従来の油回収構造は、例えば特
開昭55−139994号公報に記載され、かつ、図7
で示したように、圧縮機Aと凝縮器Bと膨張弁C及び蒸
発器Dとを冷媒配管Eで接続するようにした冷凍装置に
おいて、前記圧縮機Aの冷媒吐出側に1次側油分離器F
と2次側油分離器Gとを直列にそれぞれ接続して、先ず
前記1次側油分離器Fで前記圧縮機Aからの吐出冷媒に
混じる油を一旦分離回収し、また、該油分離器Fで分離
回収しきれなかった油を、さらに前記2次側油分離器G
で分離回収するようになすと共に、前記各油分離器F,
Gで分離された油を、それぞれ第1及び第2油戻し通路
H1,H2を介して前記圧縮機Aの中間域と低圧域とに
各別に戻すようにしている。
【0004】また、以上の油回収構造においては、前記
1次側油分離器Fと2次側油分離器Gとを接続する配管
ラインE1に逆止弁Iを介装させて、該逆止弁Iで前記
2次側油分離器Gから1次側油分離器F側への吐出冷媒
の戻りを阻止するようになすと共に、前記2次側油分離
器Gの内部で前記第2油戻し通路H2の開口側に、該油
戻し通路H2を開閉するフロート弁Jを設け、冷凍運転
時で前記2次側油分離器G内に所定量以上の油が貯溜さ
れているときには、前記フロート弁Jを開動作させて前
記第2油戻し通路H2から圧縮機A側への油戻しを行
い、一方、運転停止したような場合、前記2次側油分離
器G内の油が前記第2油戻し通路H2から圧縮機Aの低
圧側へと戻されて、前記2次側油分離器G内の油がなく
なってしまうと、運転開始時に前記圧縮機Aから吐出さ
れた高圧ガスが、該圧縮機Aの低圧側に流出してしまう
ので、これを防止するために、運転停止状態から再起動
を行うような場合など、前記2次側油分離器G内のガス
冷媒量が多くなって油量が所定以下となったときは、前
記フロート弁Jを閉動作させて、前記第2油戻し通路H
2から高圧ガス冷媒が圧縮機Aの低圧域に吸入されるの
を阻止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上の油回収構
造では、前記圧縮機Aの冷媒吐出側に1次及び2次側油
分離器F,Gをそれぞれ接続していることから、該各油
分離器F,Gを設置するために大きなスペースを必要と
し、冷凍装置の全体構造が大型化してしまうし、しか
も、運転停止してから再起動を行うような場合に、前記
2次側油分離器Gから前記圧縮機A側への高圧ガス冷媒
の吸入を阻止するために、前記2次側油分離器G内に前
記フロート弁Jを設けたりする必要があって構成が複雑
となるなどの問題があった。尚、従来では、前記圧縮機
の内部で冷媒吐出側に前記1次側油分離器に相当する油
分離器を内装し、前記圧縮機の外部に前記2次側油分離
器を設けるようにしたものも知られているが、斯くする
場合においても、前記圧縮機が大型化し、また、該圧縮
機の外部側に前記2次側油分離器を設ける必要があるこ
とから、冷凍装置の全体構造が大型化することは免れ得
ないのである。
【0006】本発明の目的は、圧縮機の冷媒吐出側に接
続される凝縮器を2次側油分離器として利用することに
より、従来のように、2次側油分離器を必要としたり、
また、この2次側油分離器にフロート弁を別途設けたり
することなく、構成を簡単としながら、全体構造を小形
化できる冷凍装置の油回収構造を提供することにある。
つまり、本発明は、前記圧縮機から吐出される吐出ガス
冷媒を前記凝縮器内に送り込む際、前記吐出冷媒が前記
凝縮器内に配設される熱交換チューブに直接衝突される
と、損傷したりする虞れがあることから、前記凝縮器内
に吐出配管の開口部と対向する衝突体を設け、該衝突体
に前記吐出配管からの吐出冷媒を衝突させ、この吐出冷
媒を拡散させながら前記熱交換チューブに接触させるよ
うにしている構造が採用されており、この前記衝突体の
下方に、該衝突体への吐出ガス冷媒の衝突により分離さ
れたガス冷媒中の油が溜ることを見出して発明したもの
で、前記衝突体が、油の分離収集機能をもっていること
に着目し、この油分離収集機能を利用して前記凝縮器に
油分離機能を与え、簡単な構成で油回収が行えるように
したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明では、圧縮機1と、該圧縮機1の吐出側
配管51に接続される横長の満液式凝縮器2、及び、蒸
発器4を備えた冷凍装置において、前記凝縮器2の胴体
上部に前記吐出側配管51を接続して、この吐出側配管
51の接続位置に、該吐出側配管51の開口部51aに
対向する衝突体6を配設すると共に、この衝突体6の配
設位置下方に前記圧縮機1への油戻し通路8を開口させ
る一方、前記凝縮器2の下部側で前記衝突体6の配設位
置に対し離れた位置に、冷媒液管52を開口させたので
ある。
【0008】また、以上の構成において、前記吐出側配
管51を前記凝縮器2の長さ方向一側に接続して、この
接続位置に前記衝突体6を設けると共に、該衝突体6の
配設位置下方に前記油戻し通路8を開口する一方、前記
凝縮器2の長さ方向他側に前記冷媒液管52を開口させ
ることが好ましい。
【0009】第2の発明では、上記第1発明と同様な前
提条件において、前記凝縮器2の胴体上部に前記吐出側
配管51を接続して、この吐出側配管51の接続位置
に、該吐出側配管51の開口部51aに対向する衝突体
6を配設すると共に、この衝突体6に、該衝突体6への
衝突で分離する油を貯溜する油溜部9を設け、この油溜
部9に油戻し通路8を開口させたのである。
【0010】
【作用】前記吐出側配管51から前記凝縮器2の内部に
吐出された油混じりのガス冷媒は前記衝突体6に衝突
し、この衝突体6との衝突により前記ガス冷媒が拡散さ
れながら前記凝縮器2内に配管される熱交換チューブと
接触して熱交換すると共に、前記衝突体6との衝突に伴
い前記ガス冷媒から油が分離され、しかも、前記衝突体
6との衝突でガス冷媒から分離された油は、前記凝縮器
2の内部で前記衝突体6の下方位置に多量に落下し、該
衝突体6の配設位置下方側が油リッチとなるのである。
そして、この衝突体6の配設位置下方には、前記油戻し
通路8を開口させているため、この油戻し通路8から前
記衝突体6の下方位置に落下して溜る多量の油を前記圧
縮機1に回収できるのである。また、前記衝突体6との
衝突で油が分離されたガス冷媒は、前記凝縮器2内の熱
交換チューブと熱交換されて液冷媒となり、この液冷媒
が前記凝縮器2内における衝突体6とは離れた位置、つ
まり、該衝突体6との衝突で分離された油が到達し難い
箇所に開口された前記冷媒液管52から前記蒸発器4側
へと供給される。
【0011】以上のように構成することで、前記凝縮器
2を油分離器として利用することができるから、従来の
ような2次側油分離器を廃止でき、また、この2次側油
分離器に設けたフロート弁も必要なくなるので、構成を
簡単としながら全体構造を小形化できるのであり、その
上、前記凝縮器2内に設けた前記衝突体6との衝突によ
りガス冷媒から油を分離して、この分離油を前記衝突体
6の下方位置に設けた油戻し通路8から前記圧縮機1に
戻すことができ、しかも、前記油戻し通路8は前記冷媒
液管52とは離れた位置に設けられているため、冷媒液
の少ない油濃度の高い油を前記圧縮機1に有効に戻すこ
とができるのであって、油回収が充分行え、油不足を防
止できるのである。また、前記衝突体6との衝突で油が
分離され、前記凝縮器2内の熱交換チューブと熱交換さ
れた油濃度の低い液冷媒は、前記油戻し通路8とは離れ
た箇所に接続された前記冷媒液管52から前記蒸発器4
側に供給されるため、前記蒸発器4側への油流出を少な
くできるのである。
【0012】また、以上の構成において、前記吐出側配
管51を前記凝縮器2の長さ方向一側に接続して、この
接続位置に前記衝突体6を設けると共に、該衝突体6の
配設位置下方に前記油戻し通路8を開口させ、かつ、前
記凝縮器2の長さ方向他側に前記冷媒液管52を開口さ
せるようにしたときには、前述した場合と同様に、前記
衝突体6に衝突して、前記ガス冷媒から分離された油
は、前記油戻し通路8から圧縮機1へ有効に回収できる
のであり、しかも、前記吐出側配管51と冷媒液管52
とを凝縮器2の長さ方向に最大限遠ざけられるから、前
記冷媒液管52からの油流出を最少にできるし、また、
前記吐出側配管51を凝縮器2の長さ方向中間部位に設
けた場合、冷媒液管52を凝縮器2の長さ方向両側に設
ける必要があるのに対し、一つの冷媒液管52を設ける
だけですみ、その配管構成も簡単にできるのである。
【0013】さらに、第2発明では、前記衝突体6との
衝突により分離した油を前記衝突体6に設ける油溜部9
に貯溜して、該油溜部9に接続した前記油戻し通路8か
ら前記圧縮機1へ回収するのであるから、分離油と前記
熱交換チューブと熱交換された液冷媒とが互いに混入す
るのを防止でき、従って、前記圧縮機1への油回収を一
層有効にでき、油不足をより確実に防止できるのであ
る。
【0014】
【実施例】図1に示した冷凍装置は、スクリュー式圧縮
機1の冷媒吐出側に、満液式凝縮器2と膨張弁3及び蒸
発器4を冷媒配管5を介して接続しており、前記圧縮機
1は、スクリュー式圧縮機本体11と、該圧縮機本体1
1を回転駆動させるモータ12と、前記圧縮機本体11
の冷媒吐出側に設けられ、吐出冷媒に混じる潤滑油を分
離するための油分離器13とを備え、また、前記満液式
凝縮器2は、ほぼ水平方向に延びる横長胴体20と、そ
の内部に同方向に延びる熱交換チューブ21とを備えて
いる。
【0015】しかして、図1に示した実施例では、以上
のような冷凍装置において、前記冷媒配管5を流れる油
混じりの冷媒から油を分離回収して前記圧縮機1に戻す
ための油回収構造を、次のように構成したのである。
【0016】即ち、前記圧縮機1の油分離器13から延
びる吐出側配管51を、前記凝縮器2における横長胴体
20の長さ方向中間上部に接続して、この胴体20の内
部で前記吐出側配管51の接続位置に、該吐出側配管5
1の開口部51aと対向状に衝突体6を配設すると共
に、この衝突体6の配設位置下方側における前記胴体2
0の内底部に、途中に中間膨張弁7を介装し、先端側が
前記圧縮機1の中間圧縮部に連通する油戻し通路8を接
続する一方、前記胴体20の内底部で前記衝突体6の配
設位置に対し離れた長さ方向両側位置に、冷媒液管52
を接続させたのである。
【0017】更に詳記すると、前記凝縮器2における横
長胴体20の上部側で中央位置に、前記吐出側配管51
を接続すると共に、前記胴体20内における熱交換チュ
ーブ21の上方位置で、前記吐出側配管51の開口部5
1aとの対向位置に、パンチングプレートなどの多孔板
から成る衝突体6を前記吐出側配管51と直交状に配設
し、この吐出側配管51から吐出されるガス冷媒を前記
衝突体6に一旦衝突させて、前記熱交換チューブ21に
供給することにより、該熱交換チューブ21の吐出ガス
冷媒による脈動などによって生じる損傷事故を未然に防
止可能となし、また、前記衝突体6との衝突によって前
記ガス冷媒から油を分離させるようになす。
【0018】そして、前記衝突体6との衝突で分離され
た油が多量に落下する位置、つまり、前記衝突体6の配
設位置下方における前記胴体20の底部中央位置に、前
記油戻し通路8を開口させ、この油戻し通路8を介して
前記衝突体6との衝突によって分離された油を前記圧縮
機本体11に回収するようになすと共に、前記分離油が
到達し難い前記胴体20の内底部で前記油戻し通路8に
対し所定間隔離れた長さ方向両側位置に、2本の分岐管
52aを介して前記冷媒液管52を接続し、前記衝突体
6との衝突で油が分離され、かつ、前記熱交換チューブ
21との接触で液化された油濃度の低い液冷媒を、前記
各分岐管52a及び冷媒液管52を介して前記蒸発器4
に供給するようになすのである。
【0019】次に、以上のごとく構成する実施例の作用
について説明する。先ず、運転時に、前記圧縮機1の圧
縮機本体11から吐出された油混じりのガス冷媒は、前
記圧縮機1内の油分離器13に供給されて油が分離回収
され、この後前記吐出側配管51を介して前記凝縮器2
に供給され、該凝縮器2の内部で前記油分離器13で分
離回収できなかった油がさらに分離回収されて、前記圧
縮機本体11側へと戻されるのである。
【0020】即ち、前記凝縮器2においては、前記吐出
側配管51を通過する油混じりのガス冷媒が前記胴体2
0内へ上部中央位置から吐出されて、該胴体20の内部
で前記吐出側配管51の開口部51aとの対向位置に配
設された前記衝突体6に衝突し、この衝突体6との衝突
により前記ガス冷媒が拡散されながら前記凝縮器2内の
熱交換チューブ21に供給されると共に、前記衝突体6
との衝突に伴い前記ガス冷媒から油が分離されるのであ
り、前記ガス冷媒から分離された油は、前記衝突体6と
対向される前記胴体20の底部中央位置に多量に落下
し、該胴体20の底部中央位置が油リッチとなるのであ
る。そして、この衝突体6の配設位置下方には前記油戻
し通路8が開口されているため、前記衝突体6の下方位
置に多量に落下された油は、前記油戻し通路8を介して
前記中間膨張弁7を通過して中間圧とされながら前記圧
縮機本体11の中間圧縮部に戻される。また、前記衝突
体6との衝突で油が分離されたガス冷媒は、前記凝縮器
2内に拡散されて前記熱交換チューブ21と熱交換され
て液冷媒となり、この液冷媒が前記衝突体6とは離れた
前記胴体20の内部で長さ方向両側位置に、つまり、前
記衝突体6との衝突で分離された油が到達し難い箇所に
開口された前記各分岐管52aを介して前記冷媒液管5
2から前記蒸発器4側へと供給されるのである。
【0021】以上のように、前記凝縮器2を油分離器と
して利用することにより、従来のように、2次側油分離
器を廃止でき、また、この2次側油分離器に設けたフロ
ート弁も必要なくなるので、構成を簡単としながら全体
構造を小形化できるのであり、その上、前記凝縮器2の
胴体20内に設けた前記衝突体6との衝突に伴いガス冷
媒から前記油分離器13で分離しきれなかった油を分離
して、この分離油を前記衝突体6の下方位置に設けた油
戻し通路8から前記圧縮機1に戻すことができ、しか
も、前記油戻し通路8は前記冷媒液管52とは離れた位
置に設けられているため、該冷媒液管52に導入される
液冷媒と前記油戻し通路8に導入される油とは混入し難
く、液冷媒の少ない油濃度の高い油を前記圧縮機1に戻
すことができるのであって、油回収を有効にでき、油不
足を防止できるのである。また、前記衝突体6との衝突
で油が分離され、前記凝縮器2内の熱交換チューブ21
と熱交換された液冷媒は、前記油戻し通路8とは離れた
箇所に接続された前記各分岐管52a及び冷媒液管52
を介して前記蒸発器4側に供給されるため、前記液冷媒
への分離油の混入を防止できて、油濃度の低い液冷媒を
前記蒸発器4に供給できるのである。
【0022】また、以上の実施例では、前記吐出側配管
51を前記胴体20の中央部に接続したが、図3で示し
たように、前記吐出側配管51を前記胴体20の長さ方
向一端側に接続して、この胴体20内における熱交換チ
ューブ21の上部側で、前記吐出側配管51の開口部5
1aと対向させて前記衝突体6を設けると共に、前記胴
体20の内底部で前記衝突体6と対向する長さ方向一側
方に前記油戻し通路8を開口させ、かつ、前記胴体20
の内底部で前記吐出側配管51の接続側とは反対側端部
に、前記冷媒液管52を開口させるようにしてもよい。
【0023】斯くするときには、前記吐出側配管51と
冷媒液管52とを凝縮器2の長さ方向に最大限遠ざけら
れるから、前記冷媒液管52からの油流出を最少にでき
るし、また、前記吐出側配管51を凝縮器2の長さ方向
中間部位に設けた場合、冷媒液管52を凝縮器2の長さ
方向両側に設ける必要があるのに対し、一つの冷媒液管
52を設けるだけですみ、その配管構成も簡単にできる
のである。
【0024】次に、第2発明の油回収構造について説明
する。第2発明は、図4に示したように、前記凝縮器2
における胴体20の上部に前記吐出側配管51を接続す
ると共に、前記胴体20の内部で前記吐出側配管51と
の対向位置に、該吐出側配管51の開口部51aと対向
状に前記衝突体6を配設し、そして、前記胴体20の内
部に前記衝突体6との衝突による分離油を貯溜させる油
溜部9を設け、この油溜部9に油戻し通路8を開口させ
るようにしたのである。
【0025】さらに詳記すると、図4に示した実施例で
は、前記胴体20の斜め上部位置に前記吐出側配管51
を接続すると共に、前記胴体20の内部に前記衝突体6
を、前記吐出側配管51の開口部51aと対向するよう
に傾斜状に、かつ、前記衝突体6の傾斜上端側と前記胴
体20の内壁部との間に所定間隔のガス通路20aをあ
けて配設する一方、前記衝突体6の下部側を前記胴体2
0の内壁部に固着して閉鎖し、前記衝突体6の下部側上
面に前記油溜部9を形成し、この油溜部9の液域にキャ
ピラリーチューブなどから成る前記油戻し通路8を接続
させたものである。尚、前記衝突体6の傾斜上部側に
は、複数のガス流通孔61を形成するのが好ましい。
【0026】以上の構成とするときには、前記吐出側配
管51から前記凝縮器2内に吐出された油混じりのガス
冷媒が前記衝突体6に衝突され、この衝突体6との衝突
により前記ガス冷媒が拡散されて、前記ガス通路20a
や前記衝突体6の各ガス流通孔61を経て前記凝縮器2
内の熱交換チューブ21に供給されるのであり、また、
前記衝突体6との衝突に伴い前記ガス冷媒から油が分離
されるのである。そして、前記ガス冷媒から分離された
油は、前記衝突体6の上面に形成された前記油溜部9に
貯溜され、該油溜部9に接続されたキャピラリーチュー
ブなどから成る前記油戻し通路8を介して中間圧とされ
ながら前記圧縮機1に戻される。
【0027】従って、前記衝突体6との衝突に伴いガス
冷媒から分離された油は前記油溜部9内に貯溜されるこ
とから、前記分離油と前記熱交換チューブ21と熱交換
された液冷媒とが互いに混り合うことがないので、前記
圧縮機1へり油回収は一層有効にでき、油不足を一層確
実に防止できる。
【0028】また、図4に示した実施例では、前記衝突
体6を傾斜状に設けたが、図5で示したように、前記吐
出側配管51の開口位置に、ほほ水平状に配設し、か
つ、該衝突体6の長さ方向一端側を前記胴体20の内壁
部に固着すると共に、長さ方向他側に前記胴体20の内
壁部との間に所定間隔を開けたガス通路20aを設け
て、そして、前記衝突体6の長さ方向一側で前記ガス通
路20a形成側端部に、上方に延びる起立壁62を設け
て、該起立壁62と前記衝突体6の上面とにより前記油
溜部9を形成し、この油溜部9に前記油戻し通路8を開
口させるようにしてもよいのである。
【0029】さらに、第2の発明においては、図6で示
した実施例のように、前記衝突体6として両端が閉鎖さ
れた管状体63を用い、該管状体63を前記胴体20内
に配設すると共に、この胴体20の外部側から突入され
る前記吐出側配管51を前記管状体63の上部側に接続
させ、かつ、該管状体63の上部側に複数のガス流通孔
64を形成する一方、前記管状体63内底部に油溜部9
を形成し、前記管状体63の長さ方向一側で底部側に、
その内部の油溜部9に開口する前記油戻し通路8を接続
するようにしてもよい。
【0030】斯くするときには、前記吐出側配管51か
ら吐出された油混じりのガス冷媒が前記管状体63内に
吐出され、該管状体63の内部でガス冷媒と油とが分離
され、このガス冷媒は前記各ガス流通孔64を経て前記
胴体20内へと導入され、また、前記ガス冷媒と分離さ
れた油は、前記管状体63の内部に貯溜されると共に、
前記油戻し通路8から圧縮機1へと戻されるのである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明の油回収
構造では、圧縮機1と、該圧縮機1の吐出側配管51に
接続される横長の満液式凝縮器2、及び、蒸発器4を備
えた冷凍装置において、前記凝縮器2の胴体上部に前記
吐出側配管51を接続して、この吐出側配管51の接続
位置に、該吐出側配管51の開口部51aに対向する衝
突体6を配設すると共に、この衝突体6の配設位置下方
に前記圧縮機1への油戻し通路8を開口させる一方、前
記凝縮器2の下部側で前記衝突体6の配設位置に対し離
れた位置に冷媒液管52を開口させたから、前記凝縮器
2を油分離器として利用することができ、従って、従来
のように、2次側油分離器を廃止できるし、また、この
2次側油分離器に設けたフロート弁も必要なくなるの
で、構成を簡単としながら全体構造を小形化できるので
ある。即ち、前記凝縮器2内に設けた前記衝突体6との
衝突によりガス冷媒から油を分離して、この分離油を前
記衝突体6の下方位置に設けた油戻し通路8から前記圧
縮機1に戻すことができ、しかも、前記油戻し通路8は
前記冷媒液管52とは離れた位置に設けられているた
め、冷媒液の少ない濃度の高い油を前記圧縮機1に有効
に戻すことができるのであって、油回収が充分行え、油
不足を防止できるのである。
【0032】また、前記衝突体6との衝突で油が分離さ
れ、前記凝縮器2内の熱交換チューブと熱交換された油
濃度の低い液冷媒は、前記油戻し通路8とは離れた箇所
に接続された前記冷媒液管52から前記蒸発器4側に供
給されるために、前記蒸発器4側への油流出を少なくで
きるのである。
【0033】また、以上の構成において、前記吐出側配
管51を前記凝縮器2の長さ方向一側に接続して、この
接続位置に前記衝突体6を設けると共に、該衝突体6の
配設位置下方に前記油戻し通路8を開口させ、かつ、前
記凝縮器2の長さ方向他側に前記冷媒液管52を開口さ
せるときには、前述した場合と同様に、前記衝突体6に
衝突して、前記ガス冷媒から分離された油は、前記油戻
し通路8から圧縮機1へ有効に回収できるのであり、し
かも、前記吐出側配管51と冷媒液管52とを凝縮器2
の長さ方向に最大限遠ざけられるから、前記冷媒液管5
2からの油流出を最少にできるし、また、前記吐出側配
管51を凝縮器2の長さ方向中間部位に設けた場合、冷
媒液管52を凝縮器2の長さ方向両側に設ける必要があ
るのに対し、一つの冷媒液管52を設けるだけですみ、
その配管構成も簡単にできるのである。
【0034】さらに、第2発明にかかる油回収構造で
は、上記第1発明と同様な前提条件において、前記凝縮
器2の胴体上部に前記吐出側配管51を接続して、この
吐出側配管51の接続位置に、該吐出側配管51の開口
部51aに対向する衝突体6を配設すると共に、この衝
突体6に、該衝突体6への衝突で分離する油を貯溜する
油溜部9を設け、この油溜部9に油戻し通路8を開口さ
せたから、前記衝突体6との衝突により分離した油を前
記衝突体6に設ける油溜部9に貯溜して、該油溜部9に
接続した前記油戻し通路8から前記圧縮機1へ回収でき
るのであり、分離油と前記熱交換チューブと熱交換され
た液冷媒とが互いに混入するのを防止でき、従って、前
記圧縮機1への油回収を一層有効にでき、油不足をより
確実に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の油回収構造を備えた冷凍装置の配管
図である。
【図2】第1発明の他実施例として示す凝縮器の断面図
である。
【図3】同じく第1発明の他実施例として示す凝縮器の
断面図である。
【図4】第2発明の油回収構造に用いる凝縮器の断面図
である。
【図5】第2発明の他実施例として示す凝縮器の断面図
である。
【図6】同じく第2発明の他実施例として示す凝縮器の
断面図である。
【図7】従来例を示す配管図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 51 吐出側配管 51a 開口部 52 冷媒液管 6 衝突体 8 油戻し通路 9 油溜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/00 J 6907−3H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)と、該圧縮機(1)の吐出側
    配管(51)に接続される横長の満液式凝縮器(2)、
    及び、蒸発器(4)を備えた冷凍装置において、前記凝
    縮器(2)の胴体上部に前記吐出側配管(51)を接続
    して、この吐出側配管(51)の接続位置に、該吐出側
    配管(51)の開口部(51a)に対向する衝突体
    (6)を配設すると共に、この衝突体(6)の配設位置
    下方に前記圧縮機(1)への油戻し通路(8)を開口さ
    せる一方、前記凝縮器(2)の下部側で前記衝突体
    (6)の配設位置に対し離れた位置に、冷媒液管(5
    2)を開口させていることを特徴とする冷凍装置の油回
    収構造。
  2. 【請求項2】吐出側配管(51)を凝縮器(2)の長さ
    方向一側に接続して、この接続位置に衝突体(6)を設
    けると共に、該衝突体(6)の配設位置下方に油戻し通
    路(8)を開口する一方、前記凝縮器(2)の長さ方向
    他側に冷媒液管(52)を開口させている請求項1記載
    の冷凍装置の油回収構造。
  3. 【請求項3】圧縮機(1)と、該圧縮機(1)の吐出側
    配管(51)に接続される横長の満液式凝縮器(2)、
    及び、蒸発器(4)を備えた冷凍装置において、前記凝
    縮器(2)の胴体上部に前記吐出側配管(51)を接続
    して、この吐出側配管(51)の接続位置に、該吐出側
    配管(51)の開口部(51a)に対向する衝突体
    (6)を配設すると共に、この衝突体(6)に、該衝突
    体(6)への衝突で分離する油を貯溜する油溜部(9)
    を設け、この油溜部(9)に油戻し通路(8)を開口さ
    せていることを特徴とする冷凍装置の油回収構造。
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