JPH0628801A - ヘッドスライダ支持装置及び加工方法及びディスク装置 - Google Patents

ヘッドスライダ支持装置及び加工方法及びディスク装置

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JPH0628801A
JPH0628801A JP18247092A JP18247092A JPH0628801A JP H0628801 A JPH0628801 A JP H0628801A JP 18247092 A JP18247092 A JP 18247092A JP 18247092 A JP18247092 A JP 18247092A JP H0628801 A JPH0628801 A JP H0628801A
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JP
Japan
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spring
suspension spring
head slider
support device
rigid body
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Pending
Application number
JP18247092A
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English (en)
Inventor
Satomitsu Imai
郷充 今井
Kenji Mori
健次 森
Mikio Tokuyama
幹夫 徳山
Takemasa Shimizu
丈正 清水
Tetsuo Masukawa
哲男 益川
Shigeo Nakamura
滋男 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク記憶装置のヘッド支持機構に関し、
サスペンションばねを薄型化したヘッドスライダ支持装
置及び加工方法及びディスク装置の提供。 【構成】 サスペンションばね10の剛体部11にはリ
ブ13が設けられ、この部分の剛性を高める働きをして
いる。このリブ13は一枚の金属板をハーフエッチング
することによって一枚の板材の厚さを変えることにより
成形される。 【効果】 剛体部のリブによってサスペンションばねは
薄型化でき、ディスクの高密度実装が可能となる。また
リブはサスペンションばねの面外剛性のほか、面内剛性
やねじれ剛性を高める効果もあるので、ヘッド支持系の
高固有振動数化を実現できる。またリブにより、サスペ
ションばねに発生する応力集中を緩和させ、スライダ荷
重のバラツキを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘッドスライダ支持装置
及び加工方法及びディスク装置に係り、特にヘッド支持
機構およびその動作を安定させるヘッドスライダ支持装
置及び加工方法及びディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク装置におけるサスペンシ
ョンばねの剛体部は、特開平1−277380号公報に
記載されているように、薄い金属板をほぼ直角に折り曲
げて形成したフランジによって構成されていた。
【0003】また、特開昭59−213066号公報に
は、複数の板材を重ね合わせることによってサスペンシ
ョンばねの剛体部を構成する方法が述べられている。ま
た特開昭63−261584号公報には、重ね板部材に
ハーフエッチングによりリブを設けることにより、サス
ペンションばねに剛体部を成形する方法が述べられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、サスペ
ンションばねの剛体部は、薄い金属板をほぼ直角に折り
曲げることによってフランジを形成することにより作ら
れていたが、この方法では、機能上十分な面外方向の剛
性を得るためにはある程度のフランジ高さが必要であっ
た。しかしながらディスク装置の高密度実装化に伴って
円板間隔は次第に低減されつつあり、これにともなって
サスペンションバネのロープロフィール化が要求されて
いる。そのため、フランジによって剛体部を構成する従
来の方法では、これを推進することが困難な状況であっ
た。
【0005】また、サスペンションばねの振動特性にお
いては、上述したフランジによってサスペンションばね
の面外剛性は高められるが、ねじれ剛性や面内剛性は高
められず、逆にねじれモードや面内モードにおいては、
フランジの質量によって固有振動数が低下するという問
題があった。このような固有振動数の低下は、ヘッドの
振動の増加や位置決め動作のためのサーボ帯域の制約に
つながり、ヘッドが情報を読み書きする動作の安定性や
高速化を妨げる原因となっていた。
【0006】また、サスペンションばねは、スライダの
揚力とバランスさせるための荷重を与える機能をもって
いるが、この荷重はスライダの浮上量に影響するため、
荷重のばらつきはできるだけ小さいことが要求される。
ところが従来は、実装時にサスペンションばねに与えら
れる変位によってフランジ端部に応力が集中しやすく、
この部分に引き起こされた塑性変形が荷重ばらつきの原
因となっていた。
【0007】本発明の目的は、上記問題点に鑑みなされ
たもので、厚さの薄いサスペンションばねにより記録デ
ィスクの高実装密度及び大容量化を図り、またサスペン
ションばねの加工工程を簡素化し、曲げ角度や、或いは
加工組立て時の応力集中による上下方向剛性のバラツキ
などが低減でき、スライダの安定浮上を実現することの
できるヘッドスライダ支持装置及び加工方法及びディス
ク装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、剛体部とスプリング部とから構成され、先
端部はジンバルばねを介して磁気ヘッドスライダが取り
付けられ、後端部は前記スプリング部を介して固定され
るサスペンションばねからなるヘッドスライダ支持装置
において、前記サスペンションばねは、前記剛体部と前
記スプリング部とが、ハーフエッチングによって単一の
部材の厚さを部分的に変えることによって成形されてい
ることを特徴とするものである。また、上記目的は、前
記ヘッドスライダ支持装置を具備し、情報を磁気的ある
いは光学的に記録又は再生するディスク装置により達成
することができる。また、剛体部とスプリング部とから
構成し、先端部はジンバルばねを介して磁気ヘッドスラ
イダを取り付け、後端部は前記スプリング部を介して固
定するサスペンションばねからなるヘッドスライダ支持
装置の加工方法において、前記サスペンションばねは、
単一の板材をハーフエッチングして部分的に異なる板厚
に加工することにより、前記剛体部と前記スプリング部
とを成形することを特徴とするヘッドスライダ支持装置
の加工方法により達成することができる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、単一部材の厚さをハーフエ
ッチングによって部分的に変えることにより、サスペン
ションばねの剛体部に肉厚部またはリブを設けることが
でき、必要な面外方向の剛性が確保され、またサスペン
ションばねの大幅なロープロフィール化が実現できる。
またサスペンションばねの剛体部に設けられた肉厚部ま
たはリブは、サスペンションばねのねじれ剛性や面内剛
性を増加させるはたらきをするので、ヘッド支持系のね
じり振動や面内振動の高固有値化をはかることができ
る。
【0010】また、サスペンションばねのスプリング部
と剛体部との両者の境界部に、幅方向にリブを設けるこ
とができるので、組立て時やスライダ浮上時に両者の境
界で生ずる応力を集中させにくくすることができる。ま
た、このリブの代わりに、両者の境界を両者の中間の肉
厚にすることにより、サスペンションばねの剛性変化が
連続的になり、応力集中によって引き起こされる塑性変
形を回避することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する前に、まず
参考例を図18及び図19を用いて説明する。 (参考例)図18はディスク装置のヘッド支持系の斜視
図、図19は上面図である。これらの図に示すように、
サスペンションばね1の先端にジンバルばね2を介して
スライダ3が取り付けられている。サスペンションばね
1は剛体部4とスプリング部5とから構成されるが、サ
スペンションばね1の板厚は数10μm程度と薄いた
め、剛体部4は面外方向の高剛性化を実現するため、板
をほぼ直角に曲げ加工することによってフランジ6を形
成している。しかし、この方法はフランジを立てている
ためにサスペンションばね全体の厚さが大きくなり、高
密度実装化のためにディスク間隔を低減することへの障
害となっている。またスプリング部は面外に低剛性であ
るのに対し、フランジ部は高剛性であるため、フランジ
端部7においてサスペンションばねの曲げ加工時や実装
時に応力集中を生じやすく、それによる塑性変形がスラ
イダ荷重のバラツキの原因となっている。
【0012】そこでこれらの問題点を解決した本発明の
いくつかの実施例を、図面を参照して以下に説明する。
尚、以下の各実施例で同一構造部分はその説明を一部省
略する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例を示す斜視図
である。サスペンションばね10は剛体部11とスプリ
ング部12から構成されており、剛体部11はリブ13
と該リブ13にはさまれた平坦部14から構成されてい
る。サスペンションばね10は、リブ13の表面にマス
クを施した後に残りの部分をハーフエッチングすること
によって、リブ13の厚さをスプリング部12および平
坦部14の板厚よりも大きくすることができる。
【0013】図2に図1のA−A断面図を示す。図示す
るように、本実施例によって、サスペンションばねの厚
さを従来のフランジを用いた場合に比べて小さくするこ
とが可能となる。また配線によるサスペンションばねの
厚さの増加を避けるため、本実施例ではリード線の配線
をプリントシート15によっておこなっている。
【0014】図3はサスペンションばねのロープロフィ
ール化に関して、フランジを設ける場合と同等な面外剛
性をリブによって実現するためにリブに必要な高さを計
算して示したものである。フランジの板厚を0.076
mm、高さを0.7mmとすると、リブの幅が1〜2m
mの時、高さは0.2mm程度でよく、高さはフランジ
の場合の約30%に低減できることがわかる。また本実
施例では、リブ13の幅を大きくすることによって面内
剛性を高めることができるので、ヘッド支持系の面内モ
ードの高固有振動数化を実現することもできる。
【0015】(実施例2)図4及び図5に本発明の第2
の実施例を示す。図4は本実施例の斜視図、図5は図4
のB−B断面図で、サスペンションばね20の下側にリ
ブ23を設けた場合である。本実施例によってもヘッド
支持系がより薄型化され、第1実施例と同様の作用効果
がある。図中の符号21は剛体部、22はスプリング
部、24は平坦部、25はプリントシートである。
【0016】(実施例3)図6及び図7に本発明の第3
の実施例を示す。図6は本実施例の斜視図、図7は図6
のC−C断面図である。本実施例はサスペンションばね
の薄型化と、面内およびねじれ方向の高剛性化のため、
リブをサスペンションばねの両側に設けたものである。
図示するように、サスペンションばね30の上下両側に
リブ33が設けられている。リブ33の厚さはサスペン
ションばねの上下両側で異なっても良い。そのためには
二度のハーフエッチング工程が必要になるが、このよう
に成形されたリブをサスペンションばねの上側で小さく
し下側で大きくすれば、ヘッド支持系をロープロフィー
ル化し、またサスペンションばねの面内剛性を高めるこ
とができる。薄板のハーフエッチングの場合、板のそり
による変形が発生する恐れがあるが、図6の実施例のよ
うに板の両側にリブ33を設けることによってこれを低
減することが可能となる。図中の符号31は剛体部、3
2はスプリング部、34は平坦部、35はプリントシー
トである。
【0017】(実施例4)図8及び図9に本発明の第4
の実施例を示す。図8は本実施例の上面図、図9は図8
のD−D断面図である。本実施例はハーフエッチングに
よるそりを防ぐために、サスペンションばね40の剛体
部41には、ハーフエッチングによって、サスペンショ
ンばねの幅方向にラダー状にリブ43が設けられてい
る。このようにラダー状にリブを設けることによって加
工の際に生ずる長さおよび幅の両方向のそりを低減する
ことが可能となる。尚、本実施例では、プリントシート
45はサスペンションばね40の側面に設けられてい
る。図中の符号42はスプリング部、44は平坦部であ
る。
【0018】(実施例5)図10は本発明の第5の実施
例の上面図である。本実施例は図8の第4実施例におい
てリブによって囲まれた部分を中空化したものである。
本実施例では、サスペンションばね50のリブ53によ
って囲まれた部分が中空化されて中空部56となってい
る。このためには2段階のハーフエッチング工程が必要
になるが、軽量化をはかることができる。尚、図中の符
号51は剛体部、52はスプリング部、55はプリント
シートである。
【0019】ところで、スライダに荷重を負荷すること
はサスペンションばねの機能の一つであるが、荷重にバ
ラツキがあるとスライダの浮上バラツキにつながるた
め、サスペンションばねはできるだけ荷重バラツキの小
さいことが要求される。サスペンションばねの荷重バラ
ツキの原因としては、加工や実装の際に生ずる応力集中
によって引き起こされる塑性変形が原因であるが、この
ようなサスペンションばねの応力集中は、剛性が不連続
に変わるスプリング部と剛体部との境界付近で発生しや
すい。そこでこのような応力集中を回避した実施例を以
下に述べる。
【0020】(実施例6)図11は本発明の第6の実施
例を示す上面図である。サスペンションばね60の剛体
部61の周囲にリブ63および64が設けられている。
これによりスプリング部62と剛体部61の境界線近傍
に応力が分布するようになり、応力集中が回避される。
またスプリング部62と剛体部61との境界に横たわる
リブ64の高さを、ハーフエッチングを2回行うことに
よりリブ63より低くすることによって、サスペンショ
ンばねのスプリング部と剛体部との境界での剛性の不連
続性を低減させ、応力集中をさらに生じにくくすること
ができる。尚、図中の符号65はプリンシート、66は
中空部である。
【0021】(実施例7)図12は本発明の第7の実施
例の上面図である。本実施例は、サスペンションばね7
0の剛体部71とスプリング部72との間に、小さなリ
ブ76を分布成形したものである。本実施例によれば、
サスペンションばねのスプリング部と剛体部の剛性の変
化を低減させることができる。尚、図中の符号73は長
さ方向のリブ、74は平坦部、75はプリントシートで
ある。
【0022】これらの図11又は図12に示した第6又
は第7実施例は、図1、図4、図6又は図8で示したい
ずれの実施例とも併用することが可能である。また、上
記いずれの実施例に対しても、ジンバルばねをハーフエ
ッチングによってサスペンションばねに一体に設けるこ
とができる。このような実施例を以下に説明する。
【0023】(実施例8)図13及び図14に本発明の
第8の実施例を示す。図13は本実施例の斜視図、図1
4はジンバルばねの拡大図である。図示するように、サ
スペンションばね80の剛体部81にはハーフエッチン
グによってリブ83が設けられ、剛体部81の平坦部8
4の先端にハーフエッチングによりジンバルばね87が
成形されている。ジンバルばね87は可撓部87Aおよ
びスライダ3との接着部87Bから構成されるが、ジン
バルばねは面外方向には低剛性であることが必要なた
め、ジンバルばねの可撓部87Aの板厚はスプリング部
82よりも薄い方が望ましい。
【0024】これを実現するためには、まずサスペンシ
ョンばね80の剛体部81のリブ83をマスクして残り
の部分をハーフエッチングした後、ジンバルばねの可撓
部87Aを除いた部分にマスクを施し、再度ハーフエッ
チングすればよい。ジンバルばね87のスライダ接着部
87Bはハーフエッチングしてもしなくてもよいが、ハ
ーフエッチングせずに板厚を厚いままにしておけば、ジ
ンバルばねとスライダとの接着の作業性が向上する。図
中の符号85はプリントシートである。
【0025】(実施例9)図15は本発明の第9の実施
例を示すもので、サスペンションばねに一体成形された
ジンバルばね部分を拡大した図である。ジンバルばねの
スライダ取付け部の板厚を厚くすることによって、サス
ペンションばねとスライダとの干渉を防ぐようにしたも
のである。図に示すように本実施例は、まず第一回のエ
ッチングにより中空部96を成形し、次にジンバルばね
の可撓部97Aとサスペンションばね中央の平坦部94
のハーフエッチングを行うことによって実現できる。ス
ライダ3を取付けるジンバルばねの舌状部97Bの板厚
はサスペンションばね90のリブ93と同じ厚さにな
り、スライダ3とサスペンションばね90との間にはリ
ブの高さに相当するすきまができるので両者の干渉をさ
けることができる。
【0026】また、本実施例では、サスペンションばね
90のリブ93はサスペンションばねの先端側にも設け
られており、ジンバルばねを取り囲むような形状になっ
ている。これはジンバルばねの可撓部97Aを保護する
役目をはたす。従来はスライダとサスペンションばねま
たはジンバルばねとの干渉を避けるために、ジンバルば
ねの先端部に段差加工を行っていたが、本実施例ではそ
の必要がなくなった。
【0027】(実施例10)図16に本発明の第10の
実施例を示す。上記図15のものではスライダサイズが
大きい場合はサスペンションばねの下側に設けられてい
るリブ93とスライダ3とが干渉する可能性があるが、
この場合は図16に示す実施例のようにすることができ
る。本実施例ではサスペンションばね100の上下両側
にリブ103が設けられているが、ジンバルばね107
の両側では下側のリブがなく、そのためスライダ3のサ
イズが大きくてもスライダ3とサスペンションばね10
0との干渉を防ぐことができる。
【0028】本実施例は、まず第一回のエッチングによ
り中空部106を成形し、第二回のエッチングとしてリ
ブ103の下側のハーフエッチングと、ジンバルばねの
舌状部107Bの上側のハーフエッチングおよびジンバ
ルばね可撓部107Aの上下両側のハーフエッチングと
を同時に行うことにより実現できる。このように図15
および図16のいずれの実施例も、二回のエッチング加
工で実現することができる。
【0029】(実施例11)図17は本発明の第11の
実施例を示すもので、ジンバルばねの先端にリード線の
端子を設けることによってヘッドからのリード線を最短
距離で結線できるようにしたものである。磁気ヘッドか
らのリード線の径は数10μm程度であるが、その剛性
によってスライダの安定浮上が妨げられるという問題が
あるため、従来は大きな弧を描くような形状で結線され
ていた。しかしディスクの積層間隔が小さくなると、リ
ード線がディスク面を擦ることにより絶縁が損なわれる
という問題が生じやすい。本実施例はこのような問題を
解決するためのものである。
【0030】図示するように、サスペンションばね11
0はリブ111と平坦部112とからなり、平坦部11
2の先端部には中空部113が成形され、可撓部114
A及び舌状部114Bによりジンバルばね114が形成
されている。このジンバルばね114の先端に設けた絶
縁層115の上に端子116を設け、この端子116に
ヘッド117からのリード線118が接続されている。
端子116はジンバルばねの舌状部114Bにおいて接
着されるスライダ119のヘッドの端子120とは相対
変位が生じないため、端子116と端子120とを最短
結線することが可能となる。本実施例はMRヘッドを使
用する場合としてリード線が4本になる場合を示してい
るが、このような場合に本実施例は特に有効になる。
【0031】本実施例は、第一回のエッチングにより中
空部113を成形し、次にサスペンションばねのリブ1
11の下側のハーフエッチング、ジンバルばね舌状部1
14Bの上側のハーフエッチングおよびジンバルばね可
撓部114Aの上下両側のハーフエッチングを同時に行
うことによって成形することができる。すなわちエッチ
ングの加工工程は2回でよい。ジンバルばね上の端子1
16からサスペンションばね110側への配線は、ジン
バルばねの可撓部114A上にプリントシート121の
印刷等の手段により実現することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明のよれば、サスペンションばねの
厚さを小さくできるので、記録ディスクの実装密度を向
上させ、大容量化をはかることができる。また、曲げ加
工によって形成されていたサスペンションばねの剛体部
を、ハーフエッチングを用いることにより、加工工程の
簡素化をはかることができる。また、従来の曲げ加工で
は、曲げ角度などの加工バラツキや、加工や組立て時の
応力集中によるサスペンションばねの上下方向剛性のバ
ラツキなどが問題となっていたが、本発明ではこれらを
低減でき、スライダの安定浮上を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】図3はフランジと同等な面外剛性を得るために
必要な第1実施例のリブの高さを説明する図である。
【図4】図4は本発明の第2実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】図5は図4のB−B断面を示す断面図である。
【図6】図6は本発明の第3実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】図7は図6のC−C断面を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の第4実施例を示す上面図であ
る。
【図9】図9は図8のD−D断面を示す断面図である。
【図10】図10は本発明の第5実施例を示す上面図で
ある。
【図11】図11は本発明の第6実施例を示す上面図で
ある。
【図12】図12は本発明の第7実施例を示す上面図で
ある。
【図13】図13は本発明の第8実施例を示す斜視図で
ある。
【図14】図14は第8実施例の要部拡大図である。
【図15】図15は本発明の第9実施例の説明図であ
る。
【図16】図16は本発明の第10実施例の説明図であ
る。
【図17】図17は本発明の第11実施例の説明図であ
る。
【図18】図18は曲げ加工によりフランジを形成した
参考例を示す斜視図である。
【図19】図19は参考例の問題点を説明するための上
面図である。
【符号の説明】
1 サスペンションばね 2 ジンバルばね 3 ヘッドスライダ 4 剛体部 5 スプリング部 6 フランジ 7 フランジ端部 10、20、30、40、50、60、70、80 サ
スペンションばね 11、21、31、41、51、61、71、81 剛
体部 12、22、32、42、52、62、72、82 ス
プリング部 13、23、33、43、53、63、64、73、8
3 リブ 14、24、34、44、54、74、84 平坦部 15、25、35、45、55、65、75、85 プ
リントシート 56、66 中空部 76 リブ 87 ジンバルばね 87A 可撓部 87B スライダ接着部 90、100 サスペンションばね 93、103 リブ 94 平坦部 96、106 中空部 97、107 ジンバルばね 97A、107A 可撓部 97B、107B 舌状部 110 サスペンションばね 111 リブ 112 平坦部 113 中空部 114 ジンバルばね 114A 可撓部 114B 舌状部 115 絶縁層 116 端子 117 ヘッド 118 リード線 119 スライダ 120 端子 121 プリントシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 丈正 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 益川 哲男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 中村 滋男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛体部とスプリング部とから構成され、
    先端部はジンバルばねを介して磁気ヘッドスライダが取
    り付けられ、後端部は前記スプリング部を介して固定さ
    れるサスペンションばねからなるヘッドスライダ支持装
    置において、前記サスペンションばねは、前記剛体部と
    前記スプリング部とが、ハーフエッチングによって単一
    の部材の厚さを部分的に変えることによって成形されて
    いることを特徴とするヘッドスライダ支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヘッドスライダ支持装置
    において、前記サスペンションばねは、前記剛体部がハ
    ーフエッチングによって成形されたリブによって構成さ
    れていることを特徴とするヘッドスライダ支持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のヘッドスライダ支持装置
    において、前記サスペンションばねは、ハーフエッチン
    グ加工を繰り返すことにより、3つ以上の異なる厚さを
    持つ部分を有していることを特徴とするヘッドスライダ
    支持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のヘッドスライダ支持装置
    において、前記サスペンションばねは、前記剛体部と前
    記スプリング部との境界部に、幅方向のリブ、或いは該
    剛体部と該スプリング部との中間の肉厚部が、ハーフエ
    ッチングによって成形されていることを特徴とするヘッ
    ドスライダ支持装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のヘッドスライダ支持装置
    において、前記ジンバルばねは、前記サスペンションば
    ねに、ハーフエッチングによって一体加工されているこ
    とを特徴とするヘッドスライダ支持装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のヘッドスライダ支持装置
    において、前記ジンバルばねは、スライダ取付け部の板
    厚を可撓部よりも厚くして、前記サスペンションばねに
    ハーフエッチングによって一体加工されていることを特
    徴とするヘッドスライダ支持装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のヘッドスライダ支持装置
    を具備し、情報を磁気的あるいは光学的に記録又は再生
    するディスク装置。
  8. 【請求項8】 剛体部とスプリング部とから構成し、先
    端部はジンバルばねを介して磁気ヘッドスライダを取り
    付け、後端部は前記スプリング部を介して固定するサス
    ペンションばねからなるヘッドスライダ支持装置の加工
    方法において、前記サスペンションばねは、単一の板材
    をハーフエッチングして部分的に異なる板厚に加工する
    ことにより、前記剛体部と前記スプリング部とを成形す
    ることを特徴とするヘッドスライダ支持装置の加工方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のヘッドスライダ支持装置
    の加工方法において、前記ジンバルばねを前記サスペン
    ションばねに、ハーフエッチングによって一体加工する
    ことを特徴とするヘッドスライダ支持装置の加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のヘッドスライダ支持装
    置の加工方法において、前記ジンバルばねを前記サスペ
    ンションばねに、スライダ取付け部の板厚を可撓部より
    も厚くして、ハーフエッチングによって一体加工するこ
    とを特徴とするヘッドスライダ支持装置の加工方法。
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