JPH0628788A - データ分割装置 - Google Patents

データ分割装置

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JPH0628788A
JPH0628788A JP5026774A JP2677493A JPH0628788A JP H0628788 A JPH0628788 A JP H0628788A JP 5026774 A JP5026774 A JP 5026774A JP 2677493 A JP2677493 A JP 2677493A JP H0628788 A JPH0628788 A JP H0628788A
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真 熊野
Yoshiyuki Inoue
禎之 井上
Ikuo Okuma
育雄 大熊
Junko Ishimoto
順子 石本
Takeshi Onishi
健 大西
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯域圧縮(高能率符号化)が施されたデータ
を冗長度の増加を極力抑え、データを分割して記録する
ことにより、編集操作等によりトラックをつぶしてしま
った場合でもある程度の再生画像を得る。 【構成】 入力されたディジタルデータを、データ分割
符号化回路31にて、予め決められた法に従って、2つの
メインコードとサブコードとに分割する。または、入力
されたディジタルデータをある定められた規則に基づい
て2つのディジタルデータに分割する。2つのメインコ
ード及びサブコード、または両方の分割データを用いれ
ば本来の入力ディジタルデータを復元でき、一方のメイ
ンコード、または一方の分割データを用いただけでも本
来の入力ディジタルデータをほぼ復元できるように、デ
ィジタルデータの分割を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルデータを記録
再生するディジタルデータ記録再生装置に関し、特にそ
のディジタルデータ記録再生装置等に用いられるディジ
タルデータのデータ分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の家庭用カラーテレビの大画面化に
ともない、映像信号の記録再生メディアの高画質化が進
んでいる。また、高画質な映像を、高画質のまま記録再
生を行う蓄積メディアとして、映像信号をディジタル化
し、帯域圧縮(高能率符号化)を施して記録再生する家
庭用のディジタル磁気記録再生装置(以降、ディジタル
VTRと記す。)の開発が各社で盛んに行われている。
【0003】従来の家庭用ディジタルVTRの記録再生
方式について、IEEE Transactionson Consumer Electro
nics, Vol. 34, No3 (AUGUST,1988) のPP.597-605の "A
NEXPERIMENTAL DIGITAL VCR WITH 40MM DURM, SINGLE A
CTUATOR AND DCT-BASED BIT-RATE REDUCTION"に記載さ
れているフィリップス社の記録再生方式について説明す
る。
【0004】図1に従来の家庭用ディジタルVTRの記
録系のブロック構成図を示す。なお、本システムは2チ
ャンネル記録方式を採用するものとする。図1において
1a〜1cは入力端子、2a〜2cはアナログデータをディジタ
ルデータに変換するA/D変換器、3は入力された輝度
信号Y、色信号CB及びCRに高能率符号化を施す高能
率符号化回路、4は高能率符号化回路3より出力された
2チャンネルのデータに再生時に発生する誤りを訂正あ
るいは検出するための誤り訂正符号を付加する誤り訂正
符号回路、5a,5bは誤り訂正符号回路4より出力される
データにディジタル変調を施すディジタル変調回路、6
a,6bは同期信号及びID信号を付加する同期信号付加
回路、7a,7bは記録アンプ、8a,8bは回転ヘッド、9は
磁気テープである。
【0005】図2に従来の家庭用ディジタルVTRの再
生系のブロック構成図を示す。図2において8a, 8b、及
び9は図1に示したものと同一であるので説明を省略す
る。10a, 10bは回転ヘッド8a, 8bより再生された信号を
増幅するヘッドアンプ、11a,11bは再生信号よりデータ
を検出すると共に再生信号のジッタを検出し補正するデ
ータ検出回路、12a, 12bはディジタル復調回路、13は再
生信号中の誤りを訂正、検出する誤り訂正復号回路、14
は誤り訂正復号回路13の出力に、高能率復号化を施し、
映像信号を復元する高能率復号化回路、15a 〜15c はデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、
16a 〜16c は出力端子である。
【0006】図3に、上記文献に記載されている従来の
高能率符号化回路3のブロック構成図を示す。図3にお
いて、17a, 17bはフィールドメモリ、18はフィールドメ
モリ17a, 17bより所定のブロックにブロック化されて出
力された各ブロックのデータに対して離散的コサイン変
換(以下、DCTと記す)を施すDCT回路、19はDC
T回路18で変換された各係数を量子化する適応量子化
器、20は適応量子化器19の出力に可変長符号化を施す可
変長符号化器、21はこの可変長符号化器20の出力を固定
のレートの出力にするためのバッファメモリ、22はバッ
ファメモリ21がオーバーフローしないように、適応量子
化器19の量子化パラメータを切換え、また、可変長符号
化器20で符号化する成分の選定を行うバッファコントロ
ーラである。フィールドメモリ17a, 17b、DCT回路1
8、適応量子化器19、可変長符号化器20、バッファメモ
リ21、及びバッファコントローラ22で、上記高能率符号
化回路3は構成されている。
【0007】図4に、従来の高能率復号化回路14のブロ
ック構成図を示す。図4において、23は可変長符号化が
施されたデータをもとの固定長のデータに変換する可変
長復号化器、24は可変長復号化器23の出力を固定のレー
トで出力するバッファメモリ、25は逆適応量子化器、26
は逆適応量子化器25より出力されるデータに逆離散的コ
サイン変換(以下逆DCTと記す)を施す逆DCT回
路、27a, 27bは逆DCT回路26より出力された再生ディ
ジタル信号を所定量遅延し、記録時に施されたブロック
化をデコードして出力するフィールドメモリである。可
変長復号化器23、バッファメモリ24、逆適応量子化器2
5、逆DCT回路26、及びフィールドメモリ27a, 27bに
より高能率復号化回路14は構成されている。
【0008】次に、図1を用いて記録系の動作について
説明する。入力端子1a〜1cより入力された輝度信号Y、
及び2つの色信号CR,CBはA/D変換器2a〜2cでA
/D変換され、高能率符号化回路3で記録ビットレート
が削減される。なお、高能率符号化回路3の詳しい動作
の説明は後述する。高能率符号化回路3で記録ビットレ
ートが落とされたデータは誤り訂正符号回路4におい
て、再生時に発生する誤りを訂正、検出するための誤り
訂正符号が生成され記録信号に付加される。誤り訂正符
号回路4で誤り訂正符号(以下、チェックと記す)が付
加された記録ディジタル信号はディジタル変調回路5a,
5bで所定の変調則にしたがい記録信号の低域成分が抑圧
される(ディジタル変調)。ディジタル変調が施された
記録ディジタルデータは同期信号付加回路6a,6bで同期
信号、及びID信号等が付加され、記録アンプ7a, 7bで
増幅された後、回転ヘッド8a, 8bを介して磁気テープ9
上に記録される。
【0009】同様に再生系の動作を図2を用いて説明す
る。回転ヘッド8a, 8bを介して磁気テープ9より再生さ
れた2チャンネルの再生信号はヘッドアンプ10a 、及び
10bで増幅された後、データ検出回路11a, 11bでディジ
タルデータに変換されると共に、再生信号が持つジッタ
(時間軸誤差)が吸収される。そして、ディジタル復調
回路12a, 12bによりディジタル復調され、再生ディジタ
ル信号に変換され、誤り訂正復号回路13に入力される。
誤り訂正復号回路13では記録時に予め付加しておいたチ
ェックをもとに再生信号中に発生した誤りを訂正または
検出する。誤り訂正復号回路13で、誤り訂正または検出
が施された再生信号は高能率復号化回路14で、可変長復
号、逆DCT変換などの処理が施された後、もとの輝度
信号Y、及び2つの色信号CB,CRに復元される。そ
してD/A変換器15a 〜15c によりアナログデータに変
換され、出力端子16a 〜16c より出力される。
【0010】次に、高能率符号化回路3の動作を図3を
用いて説明する。入力された輝度信号Yと、2つの色信
号CR,及びCBとはフィールドメモリ17a, 17bにより
所定量遅延されブロック化が行われる。ブロック化は、
入力された各信号を、まず始めに8画素×8ラインのブ
ロックに分割する。ブロック化が施された輝度信号Yと
2つの色信号CR、及びCBとは、時分割に多重されD
CT回路18に入力される。このブロック化が施されたフ
ィールドメモリ17a, 17bの出力は、DCT回路18におい
てDCTが施される。すなわち、ブロックの各画素デー
タをX(i,j)(i=0,1,・・・,7;j=0,
1・・・,7)と表すと、DCT回路18は、まず水平方
向の8点DCT、すなわち、
【0011】
【数1】
【0012】を演算し、次に、この変換されたデータf
(m,j)(m=0,・・・,7;j=0,・・・,
7)に対して、垂直方向の8点DCTを行い、
【0013】
【数2】
【0014】を求め、この変換係数F(m,n)(m=
0,・・・,7;n=0,・・・,7)を出力する。こ
うして得られた変換係数F(m,n)はm,nの値が小
さいものが基本画質を定める係数値となり、DCを含む
低次成分となる。また、m,nの値が大きい程高次成分
となり、画質では高精細情報を表す係数値となる。
【0015】DCT回路18から出力される各変換係数
は、適応量子化器19で量子化される。この適応量子化器
19は、量子化ステップが異なる複数の量子化テーブルを
保持し、各ブロックの変換係数とバッファメモリ21から
のパラメータにより、量子化ステップを切り換える。例
えば、高いコントラストの立ち上がり部分は粗く量子化
し、小振幅のディテール部は細かく量子化する。適応量
子化器19の出力は可変長符号化器20で可変長符号化さ
れ、バッファメモリ21に入力される。バッファメモリ21
に蓄えられたデータは固定レートで読み出される。バッ
ファコントローラ22は、バッファメモリ21に蓄えられて
いるデータを検知し、そのデータ量により量子化パラメ
ータを決定し、適応量子化器19を制御する。また、この
バッファコントローラ22はバッファメモリ21に蓄えられ
ているデータ量により可変長符号化器20で符号化する変
換係数を選定する。
【0016】次に、高能率復号化回路14の動作を図4を
用いて説明する。誤り訂正復号回路13より出力された再
生ディジタル信号は可変長復号化器23で可変長復号化さ
れて固定長のデータに変換される。バッファメモリ24で
は、可変長復号化された固定長のデータを固定のレート
で読み出す。バッファメモリ24より読み出された固定長
のデータは逆適応量子化器25により逆量子化され、逆D
CT回路26に入力される。逆DCT回路26では、入力さ
れた再生ディジタル信号に逆DCTを施す。逆DCTが
施された再生輝度信号Yと、2つの再生色信号CB、及
びCRとは、フィールドメモリ27a, 27bに一旦蓄えら
れ、所定量遅延された後、記録時に施されたブロック化
がデコードされてD/A変換器15a 〜15c へ出力され
る。
【0017】図5には、本従来例である2チャンネル記
録方式を採用するディジタルVTRの磁気テープ9に形
成される記録トラックのパターンを示す。本例では図5
に示すように2チャンネルのデータが同時に磁気テープ
9上に記録されるものとする。また、図中に記したA,
Bはそれぞれチャンネルが異なる回転ヘッドで形成され
た記録トラックを示す。なお、各チャンネルの回転ヘッ
ドは異なるアジマス角を有するものとする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタルVT
Rは以上のように構成されており、このような記録フォ
ーマットを有するディジタルVTRを用いて編集操作を
行う場合、サーボ精度、或いはVTR特有のトラック曲
がり等の問題で図6に示すように編集のカットインポイ
ント(あるいは、カットアウトポイント)で、予め記録
されていた一方のチャンネルのトラックをオーバーライ
トし、つぶしてしまう場合が発生する。このように、一
方のチャンネルのトラックがつぶされた状態で再生した
場合、1フィールドの画像データの約半分が再生されず
良好な再生画像が得られないという問題点があった。
【0019】従って、このように一方のトラックが完全
につぶれた場合でもある程度の再生画像を出す方法とし
て、ディジタルオーディオテープレコーダに代表される
インターリーブフォーマットを用いる方法がある。これ
は、一方のチャンネルのトラックに偶数サンプルのデー
タを記録し、他方のチャンネルのトラックに奇数サンプ
ルのデータを記録しておく方法で、例えば、チャンネル
Aのトラックの情報が再生されなかった場合(オーバー
ライトされつぶされた場合)でも、チャンネルBのトラ
ックの情報を用いてチャンネルAに記録されていた情報
を補間処理を用いて復元するものである。
【0020】しかし、本従来例に示すディジタルVTR
の場合、DCT変換、或いは可変長符号化等によって帯
域圧縮(高能率符号化)が施されているため、上述の各
変換係数を交互に2チャンネルに分割したのでは、一方
のチャンネルのデータが再生されてこなかった場合、全
ての変換係数を補間処理により求める事は困難であり、
編集のつなぎ目で良好な再生画像が得られないという問
題点があった。また、単純に各トラックに各々のデータ
を2度書きしたのでは、記録データの冗長度が上がって
しまうという問題点があった。
【0021】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の1つの目的は、帯域圧縮(高能率符号
化)が施されたデータを、冗長度の増加を極力抑えて有
効に分割できるデータ分割装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、カットインポイント(またはカッ
トアウトポイント)等の編集のつなぎ目においても再生
画像を乱すことなく再生することが可能であるデータ分
割装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のデータ分
割装置は(請求項1,2,3)、入力されたディジタル
データを予め決められた法に従い演算を行い、2つのメ
インコードとサブコードとに分割するように構成する。
具体的には、入力されたディジタルデータXをX=2
n-1 ×(Y1+Y2)+Zの法で計算されるメインコー
ドY1、Y2及びサブコードZに分割する。ただし、Y
1、Y2、及びZは以下の法に従い算出される値を使用
する(請求項2)。 Y1=INT(X/2n ) Y2=INT(X/2n-1 )−INT(X/2n ) Z=X mod 2n-1 但し、INT(A/B):AをBで割ったときの商 A mod B:AをBで割ったときの余り
【0023】または、入力されたディジタルデータXを
n ×Y1(あるいはY2)+Zの法で計算される2つ
のメインコードY1及びY2(値は同一)、及びサブコ
ードZに分割する。ただし、Y1(あるいはY2)、及
びZは以下の法に従い算出される値を使用する(請求項
3)。 Y1(あるいはY2)=INT(X/2n ) Z=X mod 2n 但し、INT(A/B):AをBで割ったときの商 A mod B:AをBで割ったときの余り
【0024】本発明の第2のデータ分割装置は(請求項
4,5,6)、入力されたディジタルデータをD、変換
されたn個の出力コードをX0 、X1 、…、Xn-1 とす
るとき、D、X0 、X1 …、Xn-1 の関係がD=K0
0 +K1 1 +…+Kn-1 n-1 (K0 、K1 、…、K
n-1 は実数)となる規則に基づいて入力ディジタルデー
タDを出力コードX0 、X1 、…、Xn-1 に変換する変
換手段と、n個の出力コードを2つのチャンネルに合成
するチャンネル合成手段とを有する。
【0025】第2のデータ分割装置にあって、入力ディ
ジタルデータDを2個の出力コードX及びYに変換する
こととし(請求項5)、そのときのD、X及びYの関係
がD=2X+YまたはD=3X+Yである(請求項
6)。
【0026】本発明の第3のデータ分割装置は(請求項
7,8)、入力されたディジタルデータを以下に示す規
則に基づいてn個の出力コードに変換して出力する変換
手段と、n個の出力コードを2つのチャンネルに合成す
るチャンネル合成手段とを有する。全ての入力ディジタ
ルデータを1組が多くともt個(tは整数)の互いに異
なる入力ディジタルデータを含む組に分け、1組の中の
それぞれのディジタルデータをm0 個の異なる値を持つ
出力コードX0 とm1 個の異なる値を持つ出力コードX
1 と…mn-1 個の異なる値を持つ出力データXn-1 との
組み合わせで一意的に表せ(m0 、m1 、…、mn-1
整数で、m0 ×m1 ×…×mn-1 ≧n)、ある特定の組
の中のディジタルデータを表す出力コードX0 、X1
…、Xn-1 の値の組み合わせは他のディジタルデータを
表す組み合わせとならないようにする。
【0027】また、第3のデータ分割装置における変換
手段は、以下に示す規則に基づいて入力ディジタルデー
タを変換する全ての入力ディジタルデータを1組が4個
の互いに異なる入力ディジタルデータを含む組に分け、
1組の中のそれぞれのディジタルデータを2個の異なる
値を持つ出力コードXと2個の異なる値を持つ出力コー
ドYとを組み合わせて一意的に表せ、ある特定の組の中
のディジタルデータを表す出力コードX及びYの値の組
み合わせは他のディジタルデータを表す組み合わせとな
らないようにする(請求項8)。
【0028】本発明の第4のデータ分割装置は(請求項
9)、入力データを以下の条件を満足する複数のデータ
に分割し、複数のトラックに振り分けて記録できるよう
にする。条件は、少なくとも1つの分割後データXと入
力データDとについて、D=c×Xa が成立し、また少
なくとも1つの分割後データYと入力データDとについ
て、D=b×Yが成立する。(但し、a,b,c:定
数)
【0029】本発明の第5のデータ分割装置は(請求項
10, 11)、第4のデータ分割装置にあって、入力データ
Dを2つのデータD1、D2に以下の関係式を満足して
分割し、2本のトラックに振り分けて記録できるように
する。 関係式1 D=Xa +b×Y+Z 関係式2 D1=c×Xa , D2=b×Y+Z または、 D1=c×Xa +Z, D2=b×Y 但し、a,b,c:定数
【0030】本発明の第6のデータ分割装置は(請求項
12, 13)、第5のデータ分割装置にあって、例えば編集
の際のカットインポイント或いはカットアウトポイント
等で障害を受ける特定の記録トラック等に見られる様な
記録・伝送媒体中のデータ障害の生起確率がその位置に
ついて一様でない記録・伝送装置にデータを出力する場
合に、特に障害生起確率が低い位置にデータD1を出力
し、障害生起確率が高い位置にデータD2を出力するよ
うに構成する。
【0031】本発明の第7のデータ分割装置は(請求項
14)、第5のデータ分割装置にあって、例えば基本画質
を決定するDCT低次データ部のみについて分割操作を
行い、入力データの一部についてのみ分割操作を行うよ
うに構成する。
【0032】
【作用】本発明の第1〜3,5のデータ分割装置では、
再生時に一方のメインコードまたは一方の分割データの
みでも本来のディジタル値をほぼ復元できるので、従来
例に示すディジタルVTRのように、DCT変換等によ
って帯域圧縮(高能率符号化)が施されているデータに
対しても有効にデータを2分割でき、編集操作を行う際
のカットインポイント(あるいは、カットアウトポイン
ト)で、予め記録されていた一方のチャンネルのトラッ
クがオーバーライトされ、つぶれてしまった場合でも、
再生時、上記一方のメインコードまたは一方の分割デー
タにより本来のディジタル値をほぼ復元できるので、上
記カットインポイント(あるいは、カットアウトポイン
ト)等の編集のつなぎ目においても再生画像を乱すこと
なく再生することが可能となる。
【0033】また、単純に書くトラックに各々のデータ
を2度書きしないので、記録データの冗長度の増加も抑
えることができる。また、ドロップアウト、磁気テープ
上の傷、あるいは回転ヘッドの目詰まりといった場合で
も上記一方のメインコードを再生できれば、本来のディ
ジタル値をほぼ復元できるので帯域圧縮(高能率符号
化)が施されているようなディジタル画像に対してもド
ロップアウト時の補間処理等が施せ、良好な再生画像が
得られる。
【0034】本発明の第4のデータ分割装置では、1つ
のデータを複数に分割し、かつ分割後データ総量が記録
データに対しその増分(冗長度の増分)を最小限に抑え
込む事ができ、分割後データのうち最小限1つの分割後
データより分割前データをほぼ復元でき、その誤差は得
られた分割後データ数が多い程小さくなり、全て得られ
た場合には完全に復元が可能となるため、例えば全再生
トラック中の無事再生されたトラックの比率に応じた再
生画を得る事が可能となる。極端な例では複数の記録ヘ
ッド中、目詰まり等で再生不良のヘッドがあったとして
も、残りの通常再生可能なヘッド数に応じた再生画の出
画が可能となる。
【0035】本発明の第6のデータ分割装置では、予め
障害発生位置が記録媒体中判っているような場合や、障
害発生確率が特に高い様な部分にデータD2を割り当
て、分割後データ中データD1側の正常再生率を上げる
事により、片方のデータからの復元精度を全体として高
める事が可能となる。本発明の第7のデータ分割装置で
は、障害発生時の復元動作を可能としてかつ必要最小限
のデータ量に抑え込むことが可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて詳述する。図7に本発明のデータ分割装置を搭載し
たディジタルVTRの記録系のブロック構成図を示す。
図7において図1と同番号を付した部分は同一であるの
で説明は省略する。30は本発明の高能率符号化回路であ
る。
【0037】図8に本発明のデータ分割装置によって2
分割された再生ディジタル信号を復号するデータ分割復
号装置を搭載したディジタルVTRの再生系のブロック
構成図を示す。図8において図2と同番号を付した部分
は図2に示したものと同一であるので説明は省略する。
40は本発明の高能率復号化回路である。
【0038】第1実施例 図9には本発明の第1実施例の高能率符号化回路30のブ
ロック構成図を示す。図9において、17a,17b,18,19 は
図3に示したものと同一であるので説明は省略する。31
は入力されたディジタルデータを2分割するデータ分割
符号化回路、32a, 32bは可変長符号化器、33a, 33bはデ
ータ分割符号化回路31より出力されるサブコード(詳し
くは後述する)と可変長符号化器32a, 32bより出力され
るメインコード(サブコード同様、詳細は後述する)と
をミキシングする加算器、34a, 34bは加算器33a, 33bの
出力を固定のレートで出力するためのバッファメモリ、
35a, 35bはバッファメモリ34a, 34bがオーバーフローし
ないように、適応量子化器19の量子化パラメータを切換
え、また可変長符号化器32a, 32bで符号化する成分の選
定を行うバッファコントローラである。以上、フィール
ドメモリ17a, 17b、DCT回路18、適応量子化器19、デ
ータ分割符号化回路回路31、可変長符号化器32a, 32b、
加算器33a, 33b、バッファメモリ34a, 34b、及びファッ
バコントローラ35a, 35bで高能率符号化回路30は構成さ
れている。
【0039】図10には本発明の第1実施例のデータ分割
符号化回路31のブロック構成図を示す。なお、本実施例
では11ビットの入力データを5ビットのメインコード2
つと、5ビットのサブコードに分割する場合について述
べる。図10において、36は11ビットのデータラッチ回
路、37は加算器、38a 〜38c はデータラッチ回路であ
る。データラッチ回路36,38a〜38c と加算器37とで、デ
ータ分割符号化回路31は構成されている。
【0040】図11には本発明の第1実施例の高能率復号
化回路40のブロック構成図を示す。図において25,26,27
a,27b は図4に示したものと同一であるので説明は省略
する。41a, 41bは可変長符号化が施されたメインコード
データをもとの固定長のデータに変換する可変長復号化
器、42a, 42bは可変長復号化器41a, 41bの出力を固定の
レートで出力するバッファメモリ、43a, 43bはサブコー
ドデータを所定量遅延し、メインコードの出力タイミン
グと合わせるバッファメモリ、44はメインコードとサブ
コードとに分割された再生信号よりもとのディジタル信
号を復元するデータ分割復号化回路である。可変長復号
化器41a, 41b、バッファメモリ42a,42b,43a,43b 、デー
タ分割復号化回路44、逆適応量子化器25、逆DCT回路
26、及びフィールドメモリ27a, 27bで高能率復号化回路
40は構成されている。
【0041】図12には本発明の第1実施例のデータ分割
復号化回路44のブロック構成図を示す。本実施例は図10
に示すデータ分割符号化回路31により2つのメインコー
ドとサブコードとに分割されたディジタルデータを復元
する回路の1構成例である。45a 〜45c はデータラッチ
回路、46a, 46bはセレクタ、47は加算器、48はセレク
タ、49はデータラッチ回路である。データラッチ回路45
a 〜45c,49、セレクタ46a,46b,48、及び加算器47でデー
タ分割復号化回路44は構成されている。
【0042】次に、図7を用いて記録系の動作について
説明する。入力端子1a〜1cより入力された輝度信号Y、
及び2つの色信号CR、CBはA/D変換器2a〜2cでA
/D変換され、高能率符号化回路30へ入力される。高能
率符号化回路30では入力されたディジタルデータを2分
割し記録ビットレートを削減して出力する。なお、高能
率符号化回路30の詳しい動作の説明は後述する。高能率
符号化回路30で記録ビットレートが落とされたデータは
誤り訂正符号回路4において、再生時に発生する誤りを
訂正、検出するための誤り訂正符号が生成され記録信号
に付加される。誤り訂正符号回路4でチェックが付加さ
れた記録ディジタル信号はディジタル変調回路5a, 5bで
所定の変調則にしたがい記録信号の低域成分が抑圧され
る。ディジタル変調が施された記録ディジタルデータは
同期信号付加回路6a, 6bで同期信号及びID信号等が付
加され、記録アンプ7a, 7bで増幅された後、回転ヘッド
8a, 8bを介して磁気テープ9上に記録される。
【0043】同様に再生系の動作を図8を用いて説明す
る。回転ヘッド8a,8bを介して磁気テープ9より再生さ
れた2チャンネルの再生信号はヘッドアンプ10a, 10bで
増幅された後、データ検出回路11a, 11bでディジタルデ
ータに変換されると共に、再生信号が持つジッタが吸収
される。そして、ディジタル復調回路12a, 12bによりデ
ィジタル復調され、再生ディジタル信号に変換され、誤
り訂正復号回路13に入力される。誤り訂正復号回路13で
は記録時に予め付加しておいたチェックをもとに再生信
号中に発生した誤りを訂正、或いは検出する。
【0044】誤り訂正復号回路13で、誤り訂正、或いは
検出が施された再生信号は高能率復号化回路40で、各チ
ャンネルの再生ディジタルデータの可変長復号、記録時
にデータ分割符号化回路31により2つのメインコードと
サブコードとに分割されたデータの合成、逆DCT変換
などの処理が施され、もとの輝度信号Y、及び2つの色
信号CB,CRが復元される。なお、高能率復号化回路
40の詳しい動作については分割されたデータの復号と共
に後述する。そして、D/A変換器15a 〜15cによりア
ナログデータに変換され、出力端子16a 〜16c より出力
される。
【0045】次に、高能率符号化回路30の動作を図9を
用いて説明する。入力された輝度信号Yと、2つの色信
号CR,及びCBはフィールドメモリ17a, 17bにより所
定量遅延されブロック化が行われる。ブロック化は、入
力された各信号を、まず始めに8画素×8ラインのブロ
ックに分割する。
【0046】そして、ブロック化が施された輝度信号Y
と2つの色信号CR、及びCBとは、時分割に多重され
DCT回路18に入力される。このブロック化が施された
フィールドメモリ17a, 17bの出力は、DCT回路18にお
いてDCTが施される。DCT回路18から出力される各
変換係数は、適応量子化器19で量子化される。この適応
量子化器19は、量子化ステップが異なる複数の量子化テ
ーブルを保持し、各ブロックの変換係数とバッファメモ
リ34a, 34bからのパラメータにより、量子化ステップを
切り換える。適応量子化器19の出力はデータ分割符号化
回路31に入力される。
【0047】以下、本実施例のデータ分割符号化回路31
の詳細な動作の説明を行う。今、データ分割符号化回路
31に入力されるディジタルデータの値がXであるとする
と、データ分割符号化回路31では以下の法にしたがいデ
ータを2分割する。
【0048】データ分割回路31に入力されたディジタル
データXはX=2n-1 ×(Y1+Y2)+Zの法で計算
されるメインコードY1、Y2、及びサブコードZに分
割される。ただし、Y1、Y2、及びZは以下の法に従
い算出される値を使用するものとする。 Y1=INT(X/2n ) (1) Y2=INT(X/2n-1 )−INT(X/2n ) (2) Z=X mod 2n-1 (3) ただし、INT(A/B)はAをBで割ったときの商
を、また、A modBはAをBで割ったときの余りを
示すものとする。
【0049】上記の分割則を具体的な数値を用いて説明
する。例えば、データ分割符号化回路31に395 というデ
ィジタル値を持ったデータが入力されたとする。なお、
本実施例ではn=6であるとする。入力されたディジタ
ルデータは上述の式(1)、式(2)、及び式(3)に
したがい2つのメインコードY1、及びY2と、サブコ
ードZとに変換される。すなわち、 Y1=INT(395 /26 )=6 Y2=INT(395 /25 )−INT(395 /26 )=6 Z=395 mod 25 =11 となる。なお、もとのディジタル値Xは、X=25 ×
(6+6)+11=395 となり完全に復元できる。
【0050】また、この分割法にしたがうとメインコー
ドY1、あるいはY2より以下の計算式にしたがい入力
されたディジタル値Xをほぼ復元できる。今、復元値を
X’とすると、 X’=Y1(あるいはY2)×2n (4) となる。本例の場合は式(4)に従い X’=6×26 =384 となり、メインコードY1、あるいはY2だけでも入力
されたディジタル値Xをほぼ復元できることがわかる。
【0051】また、この分割方法にしたがうと、従来2
重書きして伝送した場合と比べて伝送するデータ量は、
データ分割符号化回路31に入力されるディジタルデータ
のビット数がmビットであった場合、本方式を採用する
と伝送ビット数は、メインコードY1、及びY2でそれ
ぞれ(m−n)ビット、サブコードZで(n−1ビット
になる。従って、入力されるディジタルデータが11ビッ
トの場合、トータルの伝送ビット数は2分割後15ビット
となる。なお、nは6とする。よって、従来の2重書き
に比べて伝送ビットレートは削減される。
【0052】次に、上記分割則を回路化した場合の実施
例を図10に示す。本実施例は、11ビットの入力ディジタ
ルデータを上記分割則に従い、それぞれ5ビットのメイ
ンコードと5ビットのサブコードとに分割するものであ
る。
【0053】以下、データ分割符号化回路31の動作を説
明する。入力された11ビットのディジタルデータXはデ
ータラッチ回路36でラッチされ加算器37、及びデータラ
ッチ回路38a へ入力される。データラッチ回路38a は式
(1)に示すINT(X/26 )を実行する。2進数
(バイナリーデータ)を扱う本実施例では式(1)を実
行するにあたっては、入力データを右にnビットシフト
し小数点以下を切り捨てれば良い。例えば上述の395 を
バイナリーデータで表すと00110001011 となる。従っ
て、INT(375 /26 )の演算結果はこのバイナリー
表現の場合データを右に6ビットシフトさせ小数点以下
を切り捨てれば良いので00110 となる(MSBより5ビ
ットを選択すれば良い)。
【0054】同様に加算器37では式(2)のINT(X
/26-1 )−INT(X/26 )を実行する。(説明は
省略するが、INT(X/26 )の結果にMSBより6
ビット目のデータを加えることによって同様の演算結果
が得られる。)具体的には、00110 に00000 を加算する
動作を行い00110 という演算結果を得る。
【0055】同様に式(3)の(X mod 25 )は
Xを25 で割った場合の余りであるのでLSBより5ビ
ットを出力すれば良い。従って、(395 mod 25
の演算結果は01011 となる。なお、サブコードのデータ
分割方法はサブコードを1つあるいは複数個集めて1ビ
ット、あるいは複数ビット単位で2チャンネルに分割す
るものとする。(例えば、1ビット毎に交互に2チャン
ネルに振り分け分割する。)
【0056】データ分割符号化回路31で2分割された2
チャンネルのメインコードは可変長符号化器32a, 32bで
可変長符号化され、加算器33a, 33bに入力される。加算
器33a, 33bでは可変長符号化が施されたメインコードデ
ータとデータ分割符号化回路31で2分割されたサブコー
ドとがミキシングされ、2チャンネルの記録データが生
成される。バッファメモリ34a, 34bは加算器33a, 33bよ
り出力されたデータを一旦蓄え、固定レートで読み出
す。バッファコントローラ35a, 35bは、バッファメモリ
34a, 34bに蓄えられているデータを検知し、そのデータ
量により量子化パラメータを決定し、適応量子化器19を
制御する。また、このバッファコントローラ35a, 35bは
バッファメモリ34a, 34bに蓄えられているデータ量によ
り可変長符号化器32a, 32bで符号化する変換係数を選定
する。
【0057】同様に高能率復号化回路40の動作を図11を
用いて説明する。誤り訂正復号回路13より出力された2
チャンネルの再生ディジタル信号はメインコードとサブ
コードとが分離された後、メインコードが可変長復号化
器41a, 41bに、サブコードがバッファメモリ43a, 43bに
入力される。可変長復号化器41a, 41bに入力されたメイ
ンコードは可変長復号化が施され固定長のメインコード
に変換される。バッファメモリ42a, 42bでは、可変長復
号化された固定長のメインコードを固定のレートで読み
出す。一方、バッファメモリ43a, 43bへ入力されたサブ
コードは、バッファメモリ42a, 42bより読み出される固
定レートのメインコードとタイミングが合わされてデー
タ分割復号化回路44へ出力される。
【0058】以下、本実施例のデータ分割復号化回路44
の動作を図12を用いて詳細に説明する。本データ分割復
号化回路44に入力されたデータを以下の法によって復元
する。復元値をXとすると X=25 ×(Y1+Y2)+Z (5) あるいは X=26 ×Y1(あるいはY2) (6) で計算される値に復元する。これは、例えば各チャンネ
ルに分割されたそれぞれのコードデータ(Y1、Y2、
及びZ)がすべて再生された場合は式(5)の法に従い
データを出力する。
【0059】しかし、従来例で説明した編集時のカット
インポイント(あるいはカットアウトポイント)等のト
ラックパータンの不連続点で一方のチャンネルのデータ
が再生されなかった場合は式(6)の法に従いデータを
出力する。なお、式(6)を選択する場合は、Y1ある
いはY2はまともに再生された法のデータを使用するも
のとする。また、上記式(5)、及び式(6)の切換え
は本実施例では誤り訂正復号回路13より出力される誤り
検出フラグを用いるものとする。
【0060】まず、各チャンネルより再生されたメイン
コードとサブコードとはデータラッチ回路45a 〜45c で
一旦ラッチされる。そして、データラッチ回路45a, 45b
より出力される2チャンネルのメインコードY1、及び
Y2は、それぞれセレクタ46a 、及び加算器47の両方に
入力される。加算器47は入力された5ビットの両メイン
コードを加算し6ビットのディジタルデータとして出力
する。(Y1+Y2を実行。)加算器47より出力された
6ビットのディジタルデータはセレクタ48に入力され
る。一方、セレクタ46a に入力されたメインコードY
1、及びY2は誤り訂正復号回路13より出力される誤り
検出フラグにより出力データが切り換えられる。(誤り
が無い方を選択する。)
【0061】加算器47、及びセレクタ46a の出力(な
お、セレクタ46a の出力は最下位ビットに”0”を付加
して6ビットのデータ(2×Y1(あるいはY2)を実
行)としてセレクタ48へ出力される。)はセレクタ48に
より再生ディジタル信号中に誤りが検出された場合、セ
レクタ46a の出力を、誤りが検出されなかった場合、加
算器47の出力を選択するように構成する。同様にセレク
タ46b は再生ディジタル信号中に誤りが検出された場合
には00000 を誤りが検出されなかった場合はサブコード
を選択するように構成する。そして、セレクタ48、及び
セレクタ46a の出力はラッチ回路49で、ミキシング(2
5 ×(Y1+Y2)+Z、あるいは25 ×2×Y1(あ
るいはY2)が実行される)され復元再生ディジタルデ
ータが出力される。
【0062】データ分割復号化回路44より出力される復
元再生ディジタルデータは逆適応量子化器25により逆量
子化され、逆DCT回路26に入力される。逆DCT回路
26では、入力された再生ディジタル信号に逆DCTを施
す。逆DCTが施された再生輝度信号Yと、2つの再生
色信号CB、及びCRとは、フィールドメモリ27a,27b
に一旦蓄えられ、所定量遅延された後、記録時に施され
たブロック化がデコードされてD/A変換器15a 〜15c
へ出力される。
【0063】図13には、本実施例である2チャンネル記
録方式を採用するディジタルVTRの磁気テープ9に形
成される記録トラックのパターンを示す。図中に記した
AX、AY、BX及びBYはそれぞれデータ分割符号化
回路31で2分割された(本実施例ではAをAX、及びA
Yに、BをBX、及びBYに分割するものとする)2分
割データの記録位置を示す。また、各チャンネルの回転
ヘッドは異なるアジマス角を有するものとする。
【0064】ここで、本実施例に示すディジタルVTR
を用いて編集動作を行う場合について説明する。従来例
と同様に、やはり編集操作を行う場合、サーボ精度、或
いはVTR特有のトラック曲がり等の問題で図14に示す
ように編集のカットインポイント(あるいは、カットア
ウトポイント)で、予め記録されていた一方のチャンネ
ルのトラックをオーバーライトし、つぶしてしまう場合
が発生する。このように一方のチャンネルのトラックが
つぶれた状態で再生した場合の動作について簡単に説明
する。
【0065】このように一方のトラックが完全につぶれ
た場合でも図13に示すインターリーブフォーマットを採
用する本実施例に示すディジタルVTRでは先ほども述
べたようにどちらか一方のトラック中のメインコード
(AX(あるいはAY)、及びBX(あるいはBY))
が再生できれば式(6)を用いることにより本来のディ
ジタル値 A’=26 ×AX (あるいはAY) B’=26 ×BX (あるいはBY) をほぼ復元できる。例えば、395 というディジタル値が
入力された場合、両チャンネルとも再生できた場合は、
式(5)の法に従い 25 ×(6+6)+11=395 を復元でき、また、再生信号中に誤りが発生してメイン
コードY1のみ再生された場合は、式(6)の法に従い 25 ×6=384 というディジタル値が復元される。
【0066】従って、本方式のように入力されたディジ
タルデータをある一定の演算則に従い(例えば、上記式
(1)〜式(3)の法に従い演算を行う)2分割するこ
とにより帯域圧縮(高能率符号化)が施されたデータに
対しても有効にデータを2分割でき、例えば編集時に一
方のチャンネルのデータを完全にオーバーライトしてつ
ぶした場合でも、再生時他方のトラックより再生される
メインコードにより記録時のデータのディジタル値がほ
ぼ復元できるので再生画像が乱れない良好な再生画像を
得ることができる。
【0067】また、単純に各トラックに各々のデータを
2度書きした場合と比べデータの伝送量は、本実施例の
場合、可変長符号化器32a, 32bの入力前が15/22となり
記録データの冗長度は2度書きした場合の70%程度の情
報量になる。
【0068】このように本実施例によるデータ分割装置
は、入力されたディジタルデータを予め決められた法に
従い演算を行い、2つのメインコードとサブコードに分
割するように構成されており、再生時に、2つのメイン
コード、及びサブコードにより本来のディジタル値を復
元できると共に一方のメインコードのみでも本来のディ
ジタル値をほぼ復元できるので、本実施例に示すディジ
タルVTRのように、DCT変換等によって帯域圧縮
(高能率符号化)が施されているデータに対しても有効
にデータを2分割できる。
【0069】よって、編集操作を行う際のカットインポ
イント(あるいは、カットアウトポイント)で、予め記
録されていた一方のチャンネルのトラックがオーバーラ
イトされ、つぶれてしまった場合でも、再生時、上記一
方のメインコードにより本来のディジタル値をほぼ復元
できるので、上記カットインポイント(あるいは、カッ
トアウトポイント)等の編集のつなぎ目においても再生
画像を乱すことなく再生することが可能となる。
【0070】また、単純に各トラックに各々のデータを
2度書きしないので、記録データの冗長度の増加も抑え
ることができる。また、ドロップアウト、磁気テープ上
の傷、あるいは回転ヘッドの目詰まりといった場合でも
上記一方のメインコードを再生できれば、本来のディジ
タル値をほぼ復元できるので帯域圧縮(高能率符号化)
が施されているようなディジタル画像に対してもドロッ
プアウト時の補間処理等が施せ、良好な再生画像が得ら
れる。
【0071】また、高速再生、スロー再生時においても
詳しい説明は省略するが1符号語(メインコード)が記
録されるビット数が短くなるので回転ヘッド1走査で再
生される符号語数が多くなるので良好な変速再生が実現
できる。同様に同一画像データが2箇所に記録されてい
るので変速再生時ある特定位置の画像情報が書き換えら
れる確率が2倍に上がり良好な変速再生を実現できる。
【0072】第2実施例 本発明の第2実施例のデータ分割装置を搭載するディジ
タルVTRのブロック構成図は上述の実施例に示した図
7,図8と同一である。また、高能率符号化回路30、及
び高能率復号化回路40のブロック構成図も同様に図9,
図11に示したものと同一のものとする。
【0073】図15に第2実施例におけるデータ分割符号
化回路31のブロック構成図を示す。図15において50はデ
ータラッチ回路、51a 〜51c はデータラッチ回路であ
る。データラッチ回路50, 51a 〜51c でデータ分割符号
化回路31は構成されている。
【0074】同様に、図16に第2実施例におけるデータ
分割復号化回路44のブロック構成図を示す。図において
52a 〜52c はデータラッチ回路、53, 54はセレクタ、55
はデータラッチ回路である。データラッチ回路52a 〜52
c,55、セレクタ53, 54でデータ分割復号化回路44は構成
されている。
【0075】次に、第2実施例の動作を説明する。第2
実施例の基本的な動作は前述の第1実施例と同じであ
り、データ分割符号化回路31,データ分割復号化回路44
の動作が異なっているだけであるので、第2実施例の基
本的な動作の説明は省略し、各データ分割符号化回路3
1,データ分割復号化回路44の動作のみを詳細に説明す
る。
【0076】まず、本実施例のデータ分割符号化回路31
の詳細な動作の説明を行う。今、データ分割符号化回路
31に入力されるディジタルデータの値がXであるとする
と、データ分割符号化回路31では以下の法にしたがいデ
ータを2分割する。
【0077】データ分割符号化回路31に入力されたディ
ジタルデータXは、X=2n ×Y1(あるいはY2)+
Zの法で計算されるメインコードY1、Y2及びサブコ
ードZに分割される。ただし、Y1、Y2、及びZは以
下の法に従い算出される値を使用するものとする。 Y1(あるいはY2)=INT(X/2n ) (7) Z=X mod 2n (8) ただし、INT(A/B)はAをBで割ったときの商
を、またA mod BはAをBで割ったときの余りを
示すものとする。
【0078】上記の分割則を具体的な数値を用いて説明
する。例えばデータ分割符号化回路31に395 というディ
ジタル値を持ったデータが入力されたとする。なお、本
実施例ではn=6であるとする。入力されたディジタル
データは上述の式(7)、及び式(8)にしたがい2つ
のメインコードY1、及びY2と、サブコードZとに変
換される。すなわち、 Y1(あるいはY2)=INT(395 /26 )=6 Z=395 mod 26 =11 となる。なお、もとのディジタル値Xは、X=26 ×6
+11=395 となり完全に復元できる。
【0079】また、この分割法にしたがうとメインコー
ドY1、あるいはY2より以下の計算式にしたがい入力
されたディジタル値Xをほぼ復元できる。今、復元値を
X’とすると X’=Y1(あるいはY2)×2n (9) となる。本例の場合は式(9)に従い X’=6×26 =384 となり、メインコードY1、あるいはY2だけでも入力
されたディジタル値Xをほぼ復元できることがわかる。
【0080】また、この分割方法にしたがうと、従来2
重書きして伝送した場合と比べて伝送するデータ量は、
データ分割符号化回路31に入力されるディジタルデータ
のビット数がmビットであった場合、本方式を採用する
と伝送ビット数は、メインコードY1、及びY2でそれ
ぞれ(m−n)ビット、サブコードZでnビットにな
る。従って、入力されるディジタルデータが11ビットの
場合、トータルの伝送ビット数は2分割後16ビットとな
る。なお、nは6とする。よって、従来の2重書きに比
べて伝送ビットレートは削減される。
【0081】次に、上記分割則を回路化した場合の実施
例を図15に示す。本実施例は、11ビットの入力ディジタ
ルデータを上記分割則に従い、それぞれ5ビットの2つ
のメインコードと6ビットのサブコードとに分割するも
のである。
【0082】以下、データ分割符号化回路31の動作を説
明する。入力された11ビットのディジタルデータXはデ
ータラッチ回路50でラッチされた後、データラッチ回路
51a〜51c へ入力される。データラッチ回路51a, 51bは
式(7)に示すINT(X/26 )を実行する。2進数
(バイナリーデータ)を扱う本実施例では式(7)を実
行するにあったっては、入力データを右にnビットシフ
トし小数点以下を切り捨てれば良い。例えば、上述の39
5 をバイナリーデータで表すと00110001011 となる。従
って、INT(375 /26 )の演算結果は上記バイナリ
ー表現の場合データを右に6ビットシフトさせ小数点以
下を切り捨てればよいので00110 となる。
【0083】同様に式(8)の(X mod 26 )は
Xを26 で割った場合の余りであるのでLSBより6ビ
ットを出力すれば良い。従って、(395 mod 26
の演算結果は001011となる。なお、サブコードのデータ
分割方法はサブコードを1つあるいは複数個集めて1ビ
ット単位で2チャンネルに分割するものとする。(例え
ば、1ビット毎に交互に2チャンネルに振り分け分割す
る。)
【0084】以下、本実施例のデータ分割復号化回路44
の動作を図16を用いて詳細に説明する。データ分割復号
化回路44に入力されたデータを以下の法によって復元す
る。復元値をXとすると X=26 ×Y1(あるいはY2)+Z (10) あるいは X=26 ×Y1(あるいはY2) (11) で計算される値に復元する。これは、例えば各チャンネ
ルに分割されたそれぞれのコードデータが両方とも再生
された場合は式(10)の法に従いデータを出力する。
【0085】しかし、従来例で説明した編集時のカット
インポイント(あるいはカットアウトポイント)等のト
ラックパータンの不連続点で一方のチャンネルデータが
再生されなかった場合は、Y1あるいはY2はまともに
再生された法のデータを使用するものとする。また、上
記式(10)、及び式(11)の切換えは本実施例では誤り
訂正復号回路13より出力される誤り検出フラグを用いる
ものとする。
【0086】まず、各チャンネルより再生されたメイン
コードとサブコードとはデータラッチ回路52a 〜52c で
一旦ラッチされる。そして、データラッチ回路52a, 52b
より出力される2チャンネルのメインコードY1、及び
Y2はセレクタ53に入力される。セレクタ53に入力され
たメインコードY1、及びY2は誤り訂正復号回路13よ
り出力される誤り検出フラグにより出力データが切り換
えられる。(誤りが無い方を選択する。)同様にセレク
タ54は再生ディジタル信号中(サブコード信号)に誤り
が検出された場合には000000を、誤りが検出されなかっ
た場合はサブコードを選択するように構成する。そし
て、セレクタ53, 54の出力はデータラッチ回路55で、ミ
キシング(26 ×Y1(あるいはY2)+Z、あるいは
6 ×Y1(あるいはY2)が実行される)され復元再
生ディジタルデータが出力される。
【0087】図13には、第2実施例において、2チャン
ネル記録方式を採用するディジタルVTRの磁気テープ
9に形成される記録トラックのパターンを示す。図中に
記したAX、AY、BX及びBYはそれぞれデータ分割
符号化回路31で2分割された(本実施例ではAをAX、
及びAYに、BをBX、及びBYに分割するものとす
る)2分割データの記録位置を示す。また、各チャンネ
ルの回転ヘッドは異なるアジマス角を有するものとす
る。
【0088】ここで、第2実施例に示すディジタルVT
Rを用いて編集動作を行う場合について説明する。上記
第1の実施例と同様に、やはり編集操作を行う場合、サ
ーボ精度、或いはVTR特有のトラック曲がり等の問題
で図14に示すように編集のカットインポイント(あるい
はカットアウトポイント)で、予め記録されていた一方
のチャンネルのトラックをオーバーライトし、つぶして
しまう場合が発生する。このように、一方のチャンネル
のトラックがつぶれた状態で再生した場合の動作につい
て簡単に説明する。
【0089】このように一方のトラックが完全につぶれ
た場合でも図13に示すインターリーブフォーマットを採
用する本実施例に示すディジタルVTRでは先ほども述
べたようにどちらか一方のトラック中のメインデータ
(AX(あるいはAY)、及びBX(あるいはBY))
が再生できればメインコードより本来のディジタル値を
ほぼ復元できる。例えば、395 というディジタル値が入
力された場合、両チャンネルとも再生できた場合は、式
(10)の法に従い 26 ×6+11=395 を復元でき、また、再生信号中に誤りが発生してメイン
コードY1のみ再生された場合は、式(11)の法に従い 26 ×6=384 というディジタル値が復元される。
【0090】従って、本方式のように入力されたディジ
タルデータをある一定の演算則に従い(例えば、上記式
(7)、及び式(8)の法に従い演算を行う)2分割す
ることにより帯域圧縮(高能率符号化)の施されたデー
タに対しても有効にデータを2分割でき、例えば編集時
に一方のチャンネルのデータを完全にオーバーライトし
てつぶした場合でも、再生時他方のトラックより再生さ
れるメインコードにより記録時のデータのディジタル値
がほぼ復元できるので再生画像が乱れない良好な再生画
像を得ることができる。
【0091】また、単純に各トラックに各々のデータを
2度書きした場合と比べデータの伝送量は、本実施例の
場合、可変長符号化器32a, 32bの入力前が16/22となり
記録データの冗長度は2度書きした場合の約73%程度の
情報量になる。
【0092】本実施例を実際に画像に適用した場合のシ
ミュレーションによると(なお、このシミュレーション
は上記分割方式により11ビットの入力データを9ビット
のメインコードと2ビットのサブコードに分割した場合
である。)2分割後のデータ伝送量が2度書きした場合
と比べて62.5%程度になると言う結果が得られた。これ
は、DCT変換により得られは変換係数メインコードデ
ータのAC成分の0のランレングスが増えた事に起因し
て伝送効率が上がったものである。
【0093】このように第2実施例においても、第1実
施例と同様に、入力されたディジタルデータを予め決め
られた法に従い演算を行い、2つのメインコードとサブ
コードに分割するように構成されており、再生時に、2
つのメインコード、及びサブコードにより本来のディジ
タル値を復元できると共に一方のメインコードのみでも
本来のディジタル値をほぼ復元できるので、本実施例に
示すディジタルVTRのように、DCT変換等によって
帯域圧縮(高能率符号化)が施されているデータに対し
ても有効にデータを2分割できる。
【0094】よって、編集操作を行う際のカットインポ
イント(あるいは、カットアウトポイント)で、予め記
録されていた一方のチャンネルのトラックがオーバーラ
イトされ、つぶれてしまった場合でも、再生時、上記一
方のメインコードにより本来のディジタル値をほぼ復元
できるので、上記カットインポイント(あるいは、カッ
トアウトポイント)等の編集のつなぎ目においても再生
画像を乱すことなく再生することが可能となる。
【0095】また、単純に各トラックに各々のデータを
2度書きしないので、記録データの冗長度の増加も抑え
ることができる。また、ドロップアウト、磁気テープ上
の傷、あるいは回転ヘッドの目詰まりといった場合でも
上記一方のメインコードを再生できれば、本来のディジ
タル値をほぼ復元できるので帯域圧縮(高能率符号化)
が施されているようなディジタル画像に対してもドロッ
プアウト時の補間処理等が施せ、良好な再生画像が得ら
れる。
【0096】また、高速再生、スロー再生時においても
詳しい説明は省略するが1符号語(メインコード)が記
録されるビット数が短くなるので回転ヘッド1走査で再
生される符号語数が多くなるので良好な変速再生が実現
できる。同様に同一画像データが2箇所に記録されてい
るので変速再生時ある特定位置の画像情報が書き換えら
れる確率が2倍に上がり良好な変速再生を実現できる。
【0097】なお、第1,第2実施例ではメインコード
Y1、及びY2を同一の情報を記録しているのでデータ
の分割は可変長符号化の後行って回路規模を削減しても
同様の効果を奏することはいうまでもない。また、第
1,第2実施例ではメインコードY1、及びY2が同一
の情報であるので1系統の可変長復号化器で可変長復号
化を施しても同様の効果を奏することは言うまでもな
い。また、第1,第2実施例ではメインコードY1、及
びY2を同一のデータで伝送しているので、これらのデ
ータを用いて誤り検出(データが一致しているかを確認
する)行っても良い。
【0098】第3実施例 第1,第2実施例では、データ分割符号化回路、及びデ
ータ分割復号化回路を図10, 図15, 図12, 図16に示すよ
うに構成したがこれに限るものではなくマイコン、RO
M、あるいは専用の演算IC等で組んでも同様の効果を
奏することは言うまでもない。
【0099】第4実施例 また、第1,第2実施例ではデータ分割復号化回路中の
データセレクト信号を誤り訂正復号回路13の誤り検出信
号を用いたがこれに限るものではなく、再生信号の出力
レベル等でも良い事は言うまでもない。
【0100】第5実施例 また、第1,第2実施例では片方のチャンネルのデータ
に誤りが検出されたとき一方のメインコードのみでデー
タを復元したが、誤りの検出されていないサブコードを
用いて復元しても同様の効果を奏する。
【0101】第6実施例 また、第1,第2実施例では、式(1)〜式(3)、及
び式(7)、(8)の法に従い入力されたデータを2分
割したが、予め定められた演算則に基づき入力されたデ
ィジタルデータを2つのメインコードとサブコードに分
割するように構成すれば同様の効果を奏することは言う
までもない。なお、データを分割する際には、上記2つ
のメインコードとサブコードを再生できれば本来のディ
ジタル値を復元でき、メインコードだけでも本来のディ
ジタル値をほぼ復元できるように分割する。
【0102】第7実施例 また、第1,第2実施例ではすべての変換係数を2分割
して記録を行ったがこれに限るものではなく、例えばD
CT変換の場合DC成分のみ、或いはパワーの集中する
低域成分のみを分割し他のデータを分割せずそのまま可
変長符号化を行って伝送しても同様の効果を奏する。
(2次元DCTによるシミュレーション結果によっても
ジグザグスキャニングを行う場合DCより10〜20番目ま
での変換係数を伝送するだけでほぼ再生画像を良好に復
元できる結果が得られている。)
【0103】第8実施例 また、第1,第2実施例を帯域圧縮後の変換係数の分布
により他の方式(本実施例では記載していない)と切り
換えて使用しても同様の効果を奏することは言うまでも
ない。(すなわち、本方式は入力されるディジタルデー
タがガウス分布のように一様に分布するデータを2分割
するのに適した方式で、DCT変換に使用する場合はD
C成分の分割に非常に効果があることがシミュレーショ
ンにより確認されている。)。
【0104】第9実施例 また、第1,第2実施例ではサブコードを2分割した後
そのままメインコードにミキシングして伝送していた
が、ランレングスコーディング等を施して伝送しても同
様の効果を奏する。
【0105】第10実施例 また、実施例1、及び2では上記2分割したデータを図
13に示すような記録フォーマットでインターリーブをか
けて記録したが、記録フォーマットはこれに限るもので
はなく図17(a),(b)に示すようにインターリーブ
した記録フォーマットであっても同様の効果を奏する。
【0106】第11実施例 第11実施例におけるディジタルVTRの基本構成は第1
実施例(図7,8)と同じであるが、高能率符号化回路
30, 高能率復号化回路40の構成が異なっている。図18
は、第11実施例における高能率符号化回路30のブロック
構成図、図19は、高能率復号化回路40のブロック構成図
を示す。図18において、61は量子化された係数を2つの
ディジタルコードX、Yに変換する分割回路、62a, 62b
は分割回路61より求められたディジタルコードX、Yを
それぞれ可変長符号化する可変長符号化器、63a, 63bは
可変長符号化器62a, 62bの出力を固定レートの出力にす
るためのバッファメモリ、64は分割回路61により分割さ
せられた出力コードX、Yを混ぜ合わせて2チャンネル
の出力に変換するチャンネル化回路である。
【0107】図19において、65は回転ヘッド8a, 8bで再
生された信号から出力コードXのみのチャンネルと出力
コードYのみのチャンネルに変換するチャンネル変換
器、66a, 66bは可変長符号化が施されたデータをもとの
固定長のデータに変換する可変長復号化器、67a, 67bは
可変長復号化器66a, 66bの出力を固定のレートで出力す
るバッファメモリ、68は2つの出力コードX、Y、また
は出力コードXのみ、または出力コードYのみを用いて
1つのディジタルコードに逆変換を施す逆分割回路であ
る。図18, 19において、図9,11と同番号を付した部分
は従来例と全く同一のものである。
【0108】また、図20は図18の分割回路61の構成を示
す図である。ここで、69は適応量子化された変換係数が
入力される入力端子、70a は変換係数をディジタルコー
ドXに変換するROM、70b は変換係数をディジタルコ
ードYに変換するROM、71a, 71bはディジタルコード
X及びYを可変長符号化器62a, 62bに出力する出力端子
である。
【0109】次に、動作について図18を用いて説明す
る。入力端子1a〜1cより入力された輝度信号Y、及び2
つの色信号CR、CBは高能率符号化回路30の中の動作
を除いて、前記従来例と全く同一の動作をして磁気テー
プ9上に記録される。
【0110】高能率符号化回路30の動作を図18を用いて
説明する。入力された輝度信号Yと、2つの色信号CR
及びCBはフィールドメモリ17a, 17bにより前記従来例
と同様にして8画素×8ラインのブロックにブロック化
が行われる。このブロックがDCT回路18により2次元
DCTが施され、各変換係数が出力される。この変換係
数は適応量子化器19で、各ブロックの変換係数とバッフ
ァメモリ63a, 63bからのパラメータにより量子化ステッ
プを切り換えて量子化される。
【0111】適応量子化された変換係数をD、出力され
る2つの出力コードをX及びYとする。連続する複数個
の入力Dの値を1つの出力コードXに対応づけ、次の連
続する複数個の入力Dの値は1つ大きくした出力コード
Xに対応づけるというように、入力Dと出力コードXを
対応づける。入力Dと出力コードXからD=2X+Yな
る関係を有するように出力コードYを求める。入力Dと
出力コードX及びYの対応関係から予め変換テーブルを
作成する。この変換テーブルを図21に示す。この入力D
と出力コードXの対応関係に基づいて、入力Dで示され
るアドレスに出力コードXをROM70a に書き込み、出
力コードX用の変換テーブルを作成する。
【0112】また、ROM70b も同様にして、入力Dと
出力コードYの対応関係に基づいて、出力コードY用の
変換テーブルを作成する。分割回路61ではこの変換テー
ブルを用いて適応量子化された変換係数を2つの出力コ
ードXとYに分割する。このときの具体的な動作を図22
を用いて説明する。図22(a)は適応量子化後の1ブロ
ックの変換係数を示し、この変換係数Dを図21に示すよ
うな変換テーブルをもつROM70a, 70bにアドレスとし
て入力して、2つの出力コードX及びYを得る。このと
きのX及びYの1ブロックのディジタルコードを図22
(b)及び(c)に示す。
【0113】この分割回路61により変換された出力コー
ドX及びYはそれぞれ可変長符号化器62a, 62bで可変長
符号化され、バッファメモリ63a, 63bに入力される。バ
ッファメモリ63a, 63bに蓄えられたデータはそれぞれ固
定レートで読み出される。バッファコントローラ22は、
前記従来例と同様にしてバッファメモリ63a, 63bに蓄え
られているデータ量により適応量子化器19及び可変長符
号化器62a, 62bを制御する。
【0114】バッファメモリ63a から読み出された出力
コードXとバッファメモリ63b から読み出された出力コ
ードYとは、チャンネル化回路64により合成され、出力
コードXと出力コードYとが別々のトラックに記録され
るようにそれぞれの回転ヘッド8a, 8bに振り分けられ
る。このときの記録トラックのパターンを図23に示す。
ここで、図中に記したA及びBは前記従来例で記したA
及びBに対応し、前記従来例と同じ情報である。また、
X及びYは出力コードX及び出力コードYに対応する。
【0115】次に、再生系の動作について説明する。前
記従来例と同様にして再生信号はディジタル復調、誤り
訂正された後、チャンネル変換器65により出力コードX
と出力コードYとに対応するチャンネルにそれぞれ変換
される。出力コードXに対応するチャンネルは可変長復
号化器66a で可変長復号化され、出力コードYに対応す
るチャンネルは可変長符号化器66b で可変長復号化さ
れ、それぞれ固定長のデータに変換され、バッファメモ
リ67a, 67bに一旦蓄える。バッファメモリ67a, 67bで
は、可変長復号化された固定長のデータを固定のレート
で読み出す。逆分割回路68ではバッファメモリ67a, 67b
から読み出された出力コードX及びYを用いて、記録時
とは逆の動作、つまり2X+Yを演算して求め、これを
出力する。以下、前記従来例と同様にして、逆量子化、
逆DCT、逆ブロック化されて、再生輝度信号Yと2つ
の再生色信号CB及びCRが得られる。
【0116】このようにして構成した高能率符号化回路
30及び高能率復号化回路40を用いたディジタルVTRで
編集操作を行うと、前記従来例の場合と同様の編集のカ
ットインポイント(あるいはカットアウトポイント)
で、予め記録されていた一方のチャンネルのトラックを
つぶしてしまう場合が発生する(図23参照)。このよう
な場合でも、残ったもう一方のトラックよりの再生信号
である程度の劣化は生ずるが、1フィールドの画像デー
タの全てを再生することができる。
【0117】このときの動作について以下に説明する。
回転ヘッド8a, 8bからの再生信号を図24(a)に示す。
回転ヘッド8a, 8bが編集操作によりつぶれたトラックを
再生したことを再生エンベロープの大きさが所定量より
小さくなったことや再生信号の誤りの個数が所定量より
大きくなったことなどから検出し、図24(c)に示す検
出信号を出力する。それぞれのチャンネルの再生信号を
チャンネル変換器65により出力コードXのみのチャンネ
ルと出力コードYのみのチャンネルとに変換し(図24
(b)参照)、それぞれを可変長復号化器66a, 66bによ
り可変長復号化された後、逆分割回路68に入力される。
逆分割回路68では検出信号に基づいて、編集操作などに
より一方のトラックがつぶれていないときは、2X+Y
という演算により再生ディジタルデータを求め、一方の
トラックがつぶれているときは、そのトラックからの再
生信号の使用を禁じ、もう一方のトラックから再生信号
(図24の場合では出力コードX)のみを図25のようなコ
ードテーブルで変換して、1フィールドの画像を構成す
る。
【0118】このようにDCT、適応量子化後の係数を
2つに分割し、2つの出力をそれぞれ別々のトラックに
記録し、再生するときそれぞれのトラックの状態により
分割された出力の両方または一方のみを用いて再生信号
を構成するようにしたので、編集操作などにより片一方
のトラックがつぶれた場合でもそこそこの画質で画面を
再生することができる。
【0119】第12実施例 第11実施例ではDCT、適応量子化後の変換係数Dを2
つの出力コードX及びYに分割するとき、D=2X+Y
という関係になるように変換係数を2つの出力に変換す
るようにした例について説明した。この例以外にも、D
=3X+Yなる関係を有するように予め変換テーブルを
求め、(このときの変換テーブルを図26に示す。)この
変換テーブルに基づいてROM70a, 70bに書き込む内容
を決め、変換係数DをアドレスとしてROM70a, 70bに
入力し、対応する2つの出力コードを得、これを記録す
る。このように構成したとしても前記第11実施例と同様
な効果を奏す。
【0120】また、D=X+YまたはD=X+2Yまた
はD=X+3Y…というように、入力Dと2つの出力コ
ードX、Yの間にD=AX+BY(A,Bは実数)なる
関係があるように1つの入力コードを2つの出力コード
に変換するものであるならば、どのようなパターンがあ
ってもよく、前記第11実施例と同様な効果が得られる。
【0121】第13実施例 第11実施例では入力コードDから出力コードX、Yを求
めるためにコードテーブルを用いる例について説明した
が、入力コードDから出力コードXを求めるコードテー
ブルを予め作成し、このコードテーブルを用いて出力コ
ードXを求め、DとXからYをY=(D−AX)/Bな
る演算で求めてもよい。
【0122】第14実施例 また、第11〜13実施例では入力Dを2つの出力コードX
及びYに変換して記録する例について説明したが、この
例以外にも入力Dを3個以上のディジタルコードに変換
し、2つのチャンネルに合成し、記録してもよい。この
ような実施例について説明する。図27は、第14実施例に
おける高能率符号化回路30のブロック構成図、図28は、
高能率復号化回路40のブロック構成図を示す。
【0123】図27において、72は量子化された変換係数
を4つのディジタルコードX0 、X1 、X2 及びX3
変換する分割回路、73は4つのディジタルコードを2つ
のチャンネルに合成するチャンネル合成回路、74a, 74b
は2つのチャンネルに合成された後のディジタルコード
をそれぞれ可変長符号化する可変長符号化器、75a, 75b
は可変長符号化器74a, 74bの出力を固定レートの出力に
するためのバッファメモリである。
【0124】また、図28において、76a, 76bは可変長符
号化が施されたデータをもとの固定長のデータに変換す
る可変長復号化器、77a, 77bは可変長復号化器76a, 76b
の出力を固定のレートで出力するバッファメモリ、78は
2つのチャンネルの再生信号を4つのディジタルコード
に分割するチャンネル分割回路、79は得られた4つのデ
ィジタルコードの内再生状態により変換の方法を変え、
1つのディジタルコードに逆変換を施す逆分割回路であ
る。図27, 28において、図9,11と同番号を付した部分
は従来例と全く同一のものである。
【0125】また、図29は図27の分割回路72の構成を示
す図である。ここで、80は適応量子化された変換係数が
入力される入力端子、81a は変換係数をディジタルコー
ドX0 に変換するROM、81b は同じくディジタルコー
ドX1 に変換するROM、81c は同じくディジタルコー
ドX2 に変換するROM、81d は同じくディジタルコー
ドX3 に変換するROM、82a 〜82d はチャンネル合成
回路73へ出力する出力端子である。
【0126】次に、動作について図27を用いて説明す
る。前記従来例または第11実施例と同様にして、入力信
号はDCT変換、適応量子化が施され、分割回路72に入
力される。ここで、分割回路72での変換規則として以下
のように定める。適応量子化された変換係数をD、2つ
のコードに変換されたコードをそれぞれD0 、D1 とす
ると、D、D0 とD1 の間にD=2D0 +D1 なる関係
が有するように、第11実施例と同様にして、D0 , D1
を求め、DとD0 ,D1 を対応づける。出力される4つ
の出力コードをX0 、X1 、X2 及びX3 とすると、第
11実施例と同様にして、X0 ,X2 を決め、D0 =2X
0 +X1 、D1 =2X2 +X3 なる関係からX1 、X3
を求める。
【0127】このようにして、入力Dと出力X0 〜X3
の間にD=4X0 +2X1 +2X2+X3 なる関係を有
するようにする。この変換規則に基づく変換テーブルを
予め作成し、ROM81a 〜81d に書き込んでおく。この
変換テーブルを図30に示す。分割回路72ではこの変換テ
ーブル(ROM81a 〜81d に書き込まれている内容)を
用いて4つの出力コードX0 〜X3 に分割する。チャン
ネル合成回路73では4つの出力コードの内X0 とX1
1つのチャンネルを合成し、X2 とX3 でもう一つチャ
ンネルを合成する。各チャンネル毎に可変長符号化器74
a, 74bで可変長符号化し、記録する。
【0128】次に再生系の動作について、図28を参照し
て説明する。前記従来例または第11実施例と同様にし
て、それぞれのチャンネルの再生信号はディジタル復
調、誤り訂正、可変長復号化され、チャンネル分割回路
78に入力される。チャンネル分割回路78では記録時と逆
の動作をして、2チャンネルの再生信号を4つのディジ
タルコードに分割する。逆分割回路79では、前記第11実
施例と同様にして、編集操作などによりつぶれたトラッ
クを再生したことを検出すると、そのつぶれたトラック
からの再生ディジタルコードを使用せず、残りのコード
を用いて本来のディジタル値をほぼ復元する。また、全
てのトラックが再生された場合は、4つのディジタルコ
ードを用いて本来のディジタル値を復元する。
【0129】このように記録時にはDCT、適応量子化
後の変換係数を4つのディジタルコードに分割し、2つ
のチャンネルに合成して記録し、再生時には再生された
トラックの状態により4つのディジタルコードの内いく
つかのコードを用いて本来のディジタル値を復元するよ
うに構成したので、前記第11実施例と同様な効果が得ら
れる
【0130】上記実施例ではDCT、適応量子化後の変
換係数Dを4つの出力コードX0 〜X3 に分割すると
き、D=4X0 +2X1 +2X2 +X3 という関係にな
るように変換係数を4つのディジタルコードX0 〜X3
に変換するようにした例について説明した。この例以外
にも、D=6X0 +3X1 +2X2 +X3 なる関係を有
するように予め変換テーブルを求め、この変換テーブル
を用いて4つのディジタルコードに分割し、2つのチャ
ンネルに合成して記録するように構成すれば、前記第11
実施例と同様な効果が得られる。
【0131】また、分割するディジタルコードの数は4
個に限るものではなく3個以上のディジタルコードに分
割するものであれば、どのような個数であってもよい。
また、入力Dとn個のディジタルコードX0 〜Xn-1
の間にD=K0 0 +K1 1 +…+Kn-1 n-1 (K
0 〜Kn-1 は実数)なる関係があるように1つの入力コ
ードDをn個のディジタルコードに変換するものである
ならば、どのようなパターンであってもよく、前記実施
例11と同様な効果が得られる。
【0132】第15実施例 第15実施例は、第11実施例と同様な構成を用い、変換テ
ーブルを作成する規則を変えたもので、第11実施例と同
様な効果が得られる。図18〜図20に示す構成を用いて、
以下に示すような規則に基づいて予めコードテーブルを
作成し、このコードテーブルを用いて入力コードから出
力コードX及びYを変換するように構成すれば、前記第
11実施例と同様な効果が得られる。
【0133】全ての入力ディジタルコードDを1組が4
個の互いに異なる入力ディジタルコードを含む組に分
け、1組の中のディジタルコードを2個の異なる値を持
つ出力コードXと2個の異なる値を持つ出力コードYと
の組み合わせで一意的に表せ、ある特定の組の中のディ
ジタルコードを表す出力コードX及びYの値の組み合わ
せは他のディジタルコードを表す組み合わせとならない
ようにする。
【0134】この規則に基づいたコードテーブルを図31
に示す。このコードテーブルに基づいて、ROM70a, 7
0bに変換テーブルを書き込んで作成する。このときの具
体的な動作を図32を用いて説明する。図32(a)は適応
量子化後の1ブロックの変換係数を示し、この1ブロッ
クの変換係数を図20に示すようなROM70a, 70bにアド
レスとして入力して、2つの出力コードX及びYを得
る。このときの出力コードX及びYの値を図32(b)及
び(c)に示す。
【0135】次に再生系の動作について説明する。前記
第11実施例と同様にして、編集操作などによりつぶれた
トラックを再生したことを検出すると、図33に示すよう
なコードテーブルの内得られたコードに対応するコード
テーブルを用いて変換し、そうでない場合は、両方の出
力コードX及びYを用いて逆変換する。
【0136】第16実施例 第15実施例では図31に示すような変換規則に基づいて変
換する例について説明した。この例以外にも、入力ディ
ジタルコードDを1組が6個の互いに異なる入力ディジ
タルコードを含む組に分け、1組の中のディジタルコー
ドを3個の異なる値を持つ出力コードXと2個の異なる
値を持つ出力コードYとの組み合わせで一意的に表せ、
ある特定の組の中のディジタルコードを表す出力コード
X及びYの値の組み合わせは他のディジタルコードを表
す組み合わせとならないようにした規則に基づいてコー
ドテーブルを予め作成し、このコードテーブルを用いて
2つの出力に分割すれば、前記第15実施例と同様な効果
が得られる。このときのコードテーブルを図34に示す。
【0137】第15, 16実施例で示したコードテーブルだ
けでなく、請求項7に記した規則に基づいてコードテー
ブルを予め作成し、このコードテーブルを用いて2つの
出力コードX及びYに分割するように構成すれば、前記
第15, 16実施例と同様な効果が得られる。
【0138】第17実施例 第15, 16実施例では、2つ出力コードX及びYに分割す
る例について説明したが、この例以外にも、図27〜図29
に示す構成を用いて入力ディジタルコードDを3個以上
のディジタルコードに変換し、2つのチャンネルに合成
すれば同様な効果が得られる。
【0139】以下、この一実施例を説明する。このとき
の変換する規則を以下のように定める。全ての入力ディ
ジタルコードを1組が8個の互いに異なる入力ディジタ
ルコードを含む組に分け、1組の中の入力ディジタルコ
ードを2個の異なるディジタルコードを持つ4種のディ
ジタルコードX0 〜X3 の組み合わせで一意的に表せ、
ある特定の組の中の入力ディジタルコードを表すディジ
タルコードX0 〜X3の値の組み合わせは他の入力ディ
ジタルコードを表す組み合わせとならないようにする。
この変換テーブルを図35に示す。
【0140】第18実施例 第11実施例では編集操作によりつぶれたトラックを検出
するのに、再生エンベロープの大きさまたは誤りの個数
により求める例について説明したが、1フィールドを構
成する複数本のトラックの再生エンベロープの大きさを
比較して、1本のトラックの再生エンベロープのみが他
のトラックに比較して著しく小さいときに検出信号を出
力するように構成すれば、より一層検出精度が高くな
る。また、誤りの個数を比較して、ある特定のトラック
に多くの誤りが発生しているときに検出信号を出力する
ように構成しても同様な効果が得られる。
【0141】上述した第11, 12, 14, 15, 17実施例を実
際に帯域圧縮(高能率符号化)が施されたデータに実施
した場合の情報量の増加を図36に示す。図36から明らか
なようにデータを2度書きした場合に比べて、情報量の
増加は少なくなっている。以上のように、第11〜17実施
例では、編集操作によりつぶれたトラックが存在すると
きでも、残ったトラックを用いてある程度の再生画質で
再生することができ、分割することによるデータ量の増
加を抑えることができる。
【0142】第19実施例 第19実施例における高能率符号化回路30, 高能率復号化
回路40の構成は、第11実施例(図18, 19参照)と同じで
あり、また、高能率符号化回路30の分割回路61の構成も
第11実施例(図20参照)と同じである。
【0143】次に、動作について図18, 19, 20を用いて
説明する。全体系における基本的な動作は第11実施例と
同様であるが、適応量子化された変換係数Dと、出力さ
れる2つの出力コードX及びYとの関係が第11実施例と
異なる。第19実施例では、入力Dの値に対して出力コー
ドX及び出力コードYを次式の関係となるように定め
る。 D=x1.5608+2×y+z X=x Y=2×y+z
【0144】入力Dと出力コードX及びYの上記対応関
係から予め変換テーブルを作成する。入力Dの値域が0
〜2047(符号考慮の場合は±1023)の11ビット幅表記の
場合の変換テーブルを図37, 図38に示す。また、分割特
性を示すグラフを図39に示す。この入力Dと出力コード
Xとの対応関係に基づいて、入力Dで示されるアドレス
に出力コードXをROM70a に書き込み、出力コードX
用の変換テーブルを作成する。
【0145】また、ROM70b も同様にして、入力Dと
出力コードYとの対応関係に基づいて、出力コードY用
の変換テーブルを作成する。分割回路61ではこの変換テ
ーブルを用いて適応量子化された変換係数を2つの出力
コードXとYとに分割する。このときの具体的な動作を
図40を用いて説明する。図40(a)は適応量子化後の1
ブロックの変換係数を示し、この変換係数Dを図37, 図
38に示すような変換テーブルをもつROM70a, 70bにア
ドレスとして入力して、2つの出力コードX及びYを得
る。このときのX及びYの1ブロックのディジタルコー
ドを図40(b)及び(c)に示す。
【0146】次に、再生系の動作について説明する。再
生系における基本的動作は第11実施例と同様であるが、
逆分割回路68での演算式が異なる。つまり、逆分割回路
68ではバッファメモリ67a, 67bから読み出された出力コ
ードX及びYを用いて、記録時とは逆の動作、すなわち
D=X1.5608+Yを演算して求め、Dを出力する。
【0147】第19実施例でも、第11実施例と同様に、編
集のカットインポイント(あるいはカットアウトポイン
ト)で、予め記録されていた一方のチャンネルのトラッ
クをつぶしてしまう場合が発生する(図23参照)。この
ような場合でも、残ったもう一方のトラックよりの再生
信号である程度の劣化は生ずるものの、1フィールドの
画像データの全てを再生することができる。
【0148】図24に対応した第19実施例における信号図
を図41に示す。第19実施例では、逆分割回路68において
検出信号に基づいて、編集操作などにより一方のトラッ
クがつぶれていないときは、X1.5608+Yという演算に
より再生ディジタルデータを求め、一方のトラックがつ
ぶれているときは、そのトラックからの再生信号の使用
を禁じ、もう一方のトラックから再生信号(図41の場合
では出力コードX)のみを図42のようなコードテーブル
で変換して、1フィールドの画像を構成する。
【0149】ここで2分割データのうち片方のデータで
元データを復元する操作について若干説明を加えてお
く。本実施例では元データDの11ビットを2分割データ
X、Yをそれぞれ7ビットずつに分割を行った。(分割
式中xを7ビット、yを6ビット、zを1ビット割当
て、Xにxを、Yにy及びzをそれぞれ割当て分割した
ものである。)ここでXデータのみ得られた場合に元デ
ータDを推定する場合、分割操作から取り得る元データ
Dの値は図43〜図46に示す通りとなる。
【0150】なお、図43〜図46はXに対する取り得るD
の最大値、最小値、その差(範囲)、取り得るDの個
数、並びに取り得るDの平均値を示している。同様にY
中y部のみ(すなわち6ビット)でDを推定する場合、
Yとして(即ち7ビット)Dを推定する場合についてそ
れぞれ図47, 図48、図49〜図52に示した。各図について
グラフ表示を行ったものが図53〜図57になる。なお、図
53は全体のグラフ、図54, 図55は部分拡大図である。
【0151】上記図よりXデータからDを推定する方が
Yデータから行うより精度よく推定が可能である事が理
解できる。従って本実施例に見る様に、つなぎ撮り操作
に代表される編集操作時には編集ポイントをY側のトラ
ックにて行った方がよりよい画質で再生が可能となる事
がわかる。
【0152】無論Yデータのみでも元データをある程度
推測できることは可能ではあるが、上記の様に編集等損
傷を受ける場所が予めわかっている場合や、その確率の
高い場所が存在する場合には、そこにYデータを格納し
ておけば損傷を受け、消失してしまってもXデータか
ら、よりよい再生が可能となることになる。
【0153】このようにDCT、適応量子化後の係数を
2つに分割し、2つの出力をそれぞれ別々のトラックに
記録し、再生するときそれぞれのトラックの状態により
2分割された出力の両方または一方のみを用いて再生信
号を構成するようにしたので、編集操作などにより片一
方のトラックがつぶれた場合でも大きな画質劣化なく画
面を再生することが可能となる。
【0154】第20実施例 第19実施例ではDCT、適応量子化後の変換係数Dを2
つの出力コードX及びYに分割するとき、 D=x1.5608+2×y+z X=x Y=2×y+z という関係になるように変換係数を2つの出力に変換す
るようにした例について説明した。この例以外にも、一
般に D=xa +b×y+z なる関係を充たすように各係数a,bを決め、予めD→
X,Y変換テーブルを求め、この変換テーブルに基づい
てROM70a, 70bに書き込む内容を決め、変換係数Dを
アドレスとしてROM70a, 70bに入力し、対応する2つ
の出力コードを得、これを記録する。このように構成し
たとしても前記第19実施例と同様な効果を奏す。
【0155】以下、変換テーブルを作成する1例につい
て説明を行う。変換式 D=xa +b×y+z において、変換条件として例えば下記の様であったとす
る。 (1) xの割当ビット数をsxとする。 (2) yの割当ビット数をsyとする。 (3) zの割当ビット数をszとする。 (4) Dの割当ビット数をsDとする。 まずbについては、数値b未満の整数値がzに割り当て
られることから b=2sz となる。これはx,y各項数値の合計値とDとの差(即
ち余り成分)となることからも説明がつく。
【0156】すると仮に D=xa +b×y とおけて、(余り分はzにはきだす事にして) 2sD−1=(2sx−1)a +b×(2sy−1) ∴ a=〔log {(2sD−1)−b×(2sy−1)}〕/{log(2sx−1)} としてaを決定すればよい。
【0157】こうして、各係数が決まったあと、例えば
図58に示した手順に従って逐次入力データDに対応する
変数x,y,zの組を求めていけば上記関係式 D=xa +b×y+z を満足するx,y,z組値を求める事が可能となる。
【0158】上記手法例により sx=sy=7 sz=1 sD=11 としてDを分割すると D=x1.5465+2×y+z なる関係式で表す事ができる。
【0159】この場合の入力Dと分割データx,yとの
関係を前記第19実施例と同様に図59〜図61に示す。本図
よりyについて1ビットだけ第19実施例より増やした
分、yデータのみからの元データDの推定誤差値は明ら
かに小さくなっている事が理解でき、より正確な推定が
可能となる。
【0160】実際の分割データX,Yとしては X=x,Y=2y+z としても X=cx+z,Y=y (a,b,cは実定数) としてもよく、前記第19実施例と同様な効果が得られ
る。データ増分についても元データビット総数に対し
て、2重書き時は200 %、第19実施例では14/11=127
%、第20実施例でも15/11=136 %であり、非常に低く
抑えられている事がわかる。
【0161】また、上記述べた分割関係式導出方法のみ
によらず、入力Dと2つの出力コードX、Yの間に関係
式 D=xa +b×y+z について X=x 、Y=b×y+z 或いは X=c×x+z 、Y=y(a,b,cは実定数) なる関係があるような1つの入力コードを2つの出力コ
ードに変換するものであるならば、どのようなパターン
であってもよく、前記第19実施例と同様な効果が得られ
る事は明白である。
【0162】第21実施例 第19実施例では入力コードDから出力コードX、Yを求
めるためにコードテーブルを用いる例について説明した
が、入力コードDから出力コードXを求めるコードテー
ブルを予め作成し、このコードテーブルを用いて出力コ
ードXを求め、DとXからYを例えば Y=(D−Xa )/B なる演算で求めてもよく、その逆の構成も勿論可能であ
る。
【0163】第22実施例 第19実施例では編集操作によりつぶれたトラックを検出
するのに、再生エンベロープの大きさまたは誤りの個数
により求める例について説明したが、1フィールドを構
成する複数本のトラックの再生エンベロープの大きさを
比較して、1本のトラックの再生エンベロープのみが他
のトラックに比較して著しく小さいときに検出信号を出
力するように構成すれば、より一層検出精度が高くな
る。また、誤りの個数を比較して、ある特定のトラック
に多くの誤りが発生しているときに検出信号を出力する
ように構成しても同様な効果が得られる。
【0164】第23実施例 第19実施例では入力コードDから出力コードX及びYを
変換する規則として、入力Dと2つの出力コードX、Y
の間に関係式 D=xa +b×y+z について X=x 、Y=b×y+z 或いは X=c×x+z 、Y=y(a,b,cは実定数) なる関係があるような1つの入力コードを2つの出力コ
ードに変換した例について示した。
【0165】この例以外にも例えば分割後データX或い
はYを再度入力Dと置き換えてもう一度上記分割を行
い、最終的に3分割以上に分割することは容易に実現可
能である。この場合、多分割された各データをそのまま
3本以上のトラックに分割記録することも、また線形加
算等の操作を行って再び2分割データX,Yに再合成す
ることも容易に行える。いずれの場合もコードテーブル
を作成し、このコードテーブルを用いて入力コードから
複数の出力コードを変換するように構成すれば、前記第
19実施例と同様な効果が得られる。
【0166】第24実施例 前記実施例では分割を入力全データに対して行う事を前
提として説明を行ってきたが、例えば入力データの特に
基本画質に係わる部分のみを前述の分割を行い記録媒体
中複数の箇所に分けて記録しておいてもよい。この場
合、分割操作に伴うデータ増分は実施例19の分割で行う
と、入力全データの1/4についてのみ分割記録したと
して、 (1/4)×{(14−11) /11}=0.068 であり、6.8%の増加となる。この様に部分分割を行
うことにより、全データに対して行った場合より更に冗
長度を減ずることが可能となる。
【0167】ディジタルVTR等の場合は特にDCTや
適応量子化等の操作が前もって実施されるため、データ
の画質に寄与する情報量は必ずしも均一ではなく、基本
画質に係わるデータ(DCTの低域係数が該当)や、高
精細画質に係わるデータ(DCTの高域係数が該当)等
区分が可能であるので、上記部分分割を基本画質に係わ
るデータのみに行うことは容易に実現可能となる。本実
施例による部分分割の構成例を図62に示す。
【0168】図62は、高能率符号化回路30の内部構成の
一部を示したものであり、図18, 20と異なる点は、入力
の直接出力端子が追加されたことと、入力データより2
分割データ出力を有効とするか、直接出力を有効とする
かを判定する判定器91を設けたことである。これに伴っ
て、直接出力の可変長符号化器62c が追加され、バッフ
ァメモリ63の入力端子が追加されている。
【0169】そして、判定器91からの判定結果が出力線
92を介して、可変長符号化器62a,62b,62c とバッファメ
モリ63とに入力される。判定器91は例えば入力データ数
をカウントして現入力データの入力順序位置より基本画
質決定データか(例えば前出DCT係数に於いてF
(m,n)のm,n<3等の判定)、それ以外のデータ
かを判定して出力線92により後段の可変長符号化器、バ
ッファメモリ等に分割データと直接出力データとのどち
らのデータについて処理を行うかを伝え、結果として入
力データ中基本画質を決定するデータのみを分割して記
録を行える事になる。
【0170】本操作により編集時のトラックつぶれや、
記録媒体の損傷等による部分未再生の様なデータ消失が
生じても相当部分の出画が不能に陥ることはなく、分割
された基本画質データの片方より復画を行い出画が可能
となるため、視感上自然な障害修復動作を行う事が容易
に実現でき、同時に最小の冗長度での実現が可能とな
る。
【0171】なお、上記実施例中の判定器91は入力デー
タをカウントする事によって判定動作を行ったが、DC
T回路18または適応量子化器19にその機能を設け、直接
選択出力を行っても同様の効果を奏する事は明白であ
る。なお、各実施例では帯域圧縮方式(高能率符号化方
式)として離散的コサイン変換(DCT変換)を用いた
が、これの限るものではなく、DCT変換に代表される
直交変換(1次元、あるいは3次元直交変換)、或いは
予測符号化、動き補償、KL変換等の変換係数、あるい
はこれら変換の組み合わせによって帯域圧縮が施された
データに用いても同様の効果を奏することは言うまでも
ない。
【0172】また、各実施例では2チャンネル記録方式
を採用するディジタルVTRについて説明したが1チャ
ンネル記録方式、多チャンネル記録方式、多セグメント
記録方式、多チャンネル多セグメント記録方式等を採用
するVTRでも同様の効果を奏する。
【0173】
【発明の効果】以上のように、本発明のデータ分割装置
では、編集操作を行う際のカットインポイント(あるい
は、カットアウトポイント)で、予め記録されていた一
方のチャンネルのトラックがオーバーライトされ、つぶ
れてしまった場合でも、残ったトラックを用いて上記カ
ットインポイント(あるいは、カットアウトポイント)
等の編集のつなぎ目においてある程度の再生画質で再生
することができ、本実施例に示すディジタルVTRのよ
うに、DCT変換等によって帯域圧縮(高能率符号化)
が施されているデータに対しても有効にデータを分割で
きる。
【0174】また、単純に各トラックに各々のデータを
2度書きしないので、記録データの冗長度の増加も抑え
ることができる。また、ドロップアウト、磁気テープ上
の傷、あるいは回転ヘッドの目詰まり等、再生不良とな
るあらゆる要因に対して、その復画能力を大幅に上げる
事が可能となり、良好な再生画像が得られる。
【0175】更に、データ2分割装置として実施例に説
明した通り、本発明によれば上記効果を必要最低限のデ
ータ増加量で実現する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディジタルVTRの記録系のブロック構
成図である。
【図2】従来のディジタルVTRの再生系のブロック構
成図である。
【図3】従来の高能率符号化回路のブロック構成図であ
る。
【図4】従来の高能率復号化回路のブロック構成図であ
る。
【図5】従来のディジタルVTRの記録フォーマット図
である。
【図6】従来のディジタルVTRの問題点を説明するた
めの磁気テープ上のトラックパータン図である。
【図7】本発明のデータ分割装置を搭載したディジタル
VTRの記録系のブロック構成図である。
【図8】本発明のデータ分割装置を搭載したディジタル
VTRの再生系のブロック構成図である。
【図9】本発明の高能率符号化回路のブロック構成図で
ある。
【図10】図9におけるデータ分割符号化回路のブロッ
ク構成図である。
【図11】本発明の高能率復号化回路のブロック構成図
である。
【図12】図11におけるデータ分割復号化回路のブロッ
ク構成図である。
【図13】ディジタルVTRの記録フォーマット図であ
る。
【図14】磁気テープ上のトラックパータン図である。
【図15】図9における他のデータ分割符号化回路のブ
ロック構成図である。
【図16】図11における他のデータ分割復号化回路のブ
ロック構成図である。
【図17】ディジタルVTRの他の記録フォーマット図
である。
【図18】本発明の他の高能率符号化回路のブロック構
成図である。
【図19】本発明の他の高能率復号化回路のブロック構
成図である。
【図20】図18における分割回路のブロック構成図であ
る。
【図21】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図22】本発明の動作を説明するための図である。
【図23】本発明の動作を説明するための図である。
【図24】本発明の動作を説明するための図である。
【図25】逆変換用のコードテーブルを示す図である。
【図26】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図27】本発明の更に他の高能率符号化回路のブロッ
ク構成図である。
【図28】本発明の更に他の高能率復号化回路のブロッ
ク構成図である。
【図29】図27における分割回路のブロック構成図であ
る。
【図30】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図31】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図32】本発明の動作を説明するための図である。
【図33】逆変換用のコードテーブルを示す図である。
【図34】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図35】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図36】情報量の比較を示す表である。
【図37】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図38】変換用のコードテーブルを示す図である。
【図39】コードテーブルの分割特性を示すグラフであ
る。
【図40】本発明の動作を説明するための図である。
【図41】本発明の動作を説明するための図である。
【図42】逆変換用のコードテーブルを示す図である。
【図43】x値の逆変換特性を示す図である。
【図44】x値の逆変換特性を示す図である。
【図45】x値の逆変換特性を示す図である。
【図46】x値の逆変換特性を示す図である。
【図47】y値の逆変換特性を示す図である。
【図48】y値の逆変換特性を示す図である。
【図49】Y値の逆変換特性を示す図である。
【図50】Y値の逆変換特性を示す図である。
【図51】Y値の逆変換特性を示す図である。
【図52】Y値の逆変換特性を示す図である。
【図53】x値の逆変換特性を示すグラフである。
【図54】x値の逆変換特性を示すグラフである。
【図55】x値の逆変換特性を示すグラフである。
【図56】y値の逆変換特性を示すグラフである。
【図57】Y値の逆変換特性を示すグラフである。
【図58】コードテーブルを作成するための手順を示す
図である。
【図59】分割特性を示すグラフである。
【図60】x値の逆変換特性を示すグラフである。
【図61】y値の逆変換特性を示すグラフである。
【図62】本発明の更に他の高能率符号化回路のブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
31 データ分割符号化回路 44 データ分割復号化回路 61 分割回路 72 分割回路 73 チャンネル合成回路 70a, 70b ROM 81a, 81b, 81c, 81d ROM 91 判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石本 順子 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社電子商品開発研究所内 (72)発明者 大西 健 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社電子商品開発研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたディジタルデータを2分割す
    るデータ分割装置において、ディジタルデータXを予め
    決められた法に従い演算し、2つのメインコードY1及
    びY2とサブコードZとに分割する演算手段と、このサ
    ブコードZを1つまたは複数個集めビット単位で2分割
    し、前記演算手段より出力される分割されたメインコー
    ドと結合して2チャンネルのデータを生成するデータ生
    成手段とを備えることを特徴とするデータ分割装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段を規定する法が、X=2
    n-1 ×(Y1+Y2)+Zの法で規定されることを特徴
    とする請求項1記載のデータ分割装置。ただし、Y1,
    Y2及びZは以下の法に従い算出される。 Y1=INT(X/2n ) Y2=INT(X/2n-1 )−INT(X/2n ) Z=X mod 2n-1 なお、INT(A/B)はAをBで割ったときの商を、
    また、A mod BはAをBで割ったときの余りを示
    す。
  3. 【請求項3】 前記演算手段を規定する法が、X=2n
    ×Y+Zの法で規定されることを特徴とする請求項1記
    載のデータ分割装置。ただし、Y及びZは以下の法に従
    い算出される。 Y=INT(X/2n ) Z=X mod 2n なお、INT(A/B)はAをBで割ったときの商を、
    また、A mod BはAをBで割ったときの余りを示
    し、Y=Y1=Y2とする。
  4. 【請求項4】 入力されたディジタルデータを複数の出
    力に変換して出力するデータ分割装置において、入力デ
    ィジタルデータDを以下のように定めた規則に従い変換
    してn個(nは2以上の整数)の出力コードX0
    1 、…、Xn-1に分割する変換手段と、n個の出力コ
    ードX0 、X1 、…、Xn-1 を少なくとも2つのチャン
    ネルに合成するチャンネル合成手段とを備えることを特
    徴とするデータ分割装置。 規則:n個の出力コードX0 、X1 、…、Xn-1 と入力
    ディジタルデータDとの関係が、D=K0 0 +K1
    1 +…+Kn-1 n-1 (K0 、K1 、…、Kn-1 は実
    数)と表され、出力コードX0 、X1 、…、Xn-1 から
    一意的に入力Dが求められるように入力ディジタルデー
    タDから出力コードX0 、X1 、…、Xn-1 に変換す
    る。
  5. 【請求項5】 入力ディジタルデータDを2つの出力コ
    ードX、Yに分割するように構成したことを特徴とする
    請求項4記載のデータ分割装置。
  6. 【請求項6】 前記入力ディジタルデータDと前記2つ
    の出力コードX、Yとの関係がD=2X+YまたはD=
    3X+Yとなっていることを特徴とする請求項5記載の
    データ分割装置。
  7. 【請求項7】 入力されたディジタルデータを複数の出
    力に変換して出力するデータ分割装置において、入力デ
    ィジタルデータDを以下のように定めた規則に従い変換
    してn個(nは2以上の整数)の出力コードX0
    1 、…、Xn-1に分割する変換手段と、n個の出力コ
    ードX0 、X1 、…、Xn-1 を少なくとも2つのチャン
    ネルに合成するチャンネル合成手段とを備えることを特
    徴とするデータ分割装置。 規則:全ての入力ディジタルデータを1組が多くともt
    個(tは整数)の互いに異なる入力ディジタルデータを
    含む組に分け、1組の中のそれぞれのディジタルデータ
    をm0 個の異なる値を持つ出力コードX0 とm1 個の異
    なる値を持つ出力コードX1 と…mn-1 個の異なる値を
    持つ出力コードXn-1 の組み合わせで一意的に表せ(m
    0 、m1 、…、mn-1 は整数で、m0 ×m1 ×…×m
    n-1 ≧n)、ある特定の組の中のディジタルデータを表
    す出力コードX0 、X1 、…、Xn-1 の値の組み合わせ
    は他のディジタルデータを表す組み合わせとならないよ
    うにする。
  8. 【請求項8】 前記変換手段を規定する規則が以下のよ
    うに定められていることを特徴とする請求項7記載のデ
    ータ分割装置。 規則:全ての入力ディジタルデータを1組が多くとも4
    個の互いに異なる入力ディジタルデータを含む組に分
    け、2個の異なる値を持つ出力コードXと2個の異なる
    値を持つ出力コードYが存在し、該1組の中のそれぞれ
    のディジタルデータを該出力コードX及びYの組み合わ
    せで一意的に表せ、ある特定の組の中でディジタルデー
    タを表す出力コードX及びYの値の組み合わせは他のデ
    ィジタルデータを表す組み合わせとならないようにす
    る。
  9. 【請求項9】 入力されたディジタルデータを複数のデ
    ータに分割するデータ分割装置において、少なくとも1
    つの分割後データXと入力データDとについて、 関係式 D=c×Xa が成立し、また少なくとも1つの分割後データYと入力
    データDとについて、 関係式 D=b×Y が成立することを特徴とするデータ分割装置。但し、
    a、b及びcは定数である。
  10. 【請求項10】 入力されたディジタルデータDを2つ
    のデータD1,D2に分割するように構成したことを特
    徴とする請求項9記載のデータ分割装置。
  11. 【請求項11】 下記関係式1及び2を満足することを
    特徴とする請求項10記載のデータ分割装置。 関係式1 D=Xa +b×Y+Z 関係式2 D1=c×Xa , D2=b×Y+Z または、 D1=c×Xa +Z, D2=b×Y 但し、a、b及びcは定数である。
  12. 【請求項12】 記録・伝送媒体中のデータ障害の生起
    確率がその位置について一様でない記録・伝送装置にデ
    ータを出力するように構成したことを特徴とする請求項
    11記載のデータ分割装置。
  13. 【請求項13】 特に障害生起確率が低い位置にデータ
    D1を出力し、障害生起確率が高い位置にデータD2を
    出力するように構成したことを特徴とする請求項11記
    載のデータ分割装置。
  14. 【請求項14】 入力されたディジタルデータをそのま
    ま出力する手段と、入力されたディジタルデータを前記
    関係式1,2を満足するように2分割して、分割データ
    を出力する手段と、入力されたディジタルデータに基づ
    いて、入力データの直接出力を有効にするかまたは入力
    データの分割出力を有効にするかを判定する手段とを備
    えることを特徴とする請求項11記載のデータ分割装
    置。
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