JPH0628685B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

Info

Publication number
JPH0628685B2
JPH0628685B2 JP10140189A JP10140189A JPH0628685B2 JP H0628685 B2 JPH0628685 B2 JP H0628685B2 JP 10140189 A JP10140189 A JP 10140189A JP 10140189 A JP10140189 A JP 10140189A JP H0628685 B2 JPH0628685 B2 JP H0628685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
cleaning
cleaning nozzle
nozzle rod
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10140189A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02280804A (ja
Inventor
克巳 狭間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI KIKAI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
ASAHI KIKAI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAHI KIKAI SEISAKUSHO KK filed Critical ASAHI KIKAI SEISAKUSHO KK
Priority to JP10140189A priority Critical patent/JPH0628685B2/ja
Publication of JPH02280804A publication Critical patent/JPH02280804A/ja
Publication of JPH0628685B2 publication Critical patent/JPH0628685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、濾過装置に関し、詳しくは、濾過処理中に
濾過エレメントの洗浄を行うことができるように構成さ
れたものに関する。
【従来の技術】
本願の出願人はすでに、処理水の圧力に関係なく、しか
も濾過処理中に一部の濾過エレメントの洗浄を行いうる
ように構成された逆洗式濾過装置を提案している(特開
昭60−232217号公報)。 この装置は、第3図に示すように、円筒状本体容器aの
内部を円盤状の隔壁bによって下部第一室cと上部第二
室dとに区分し、この第一室cと第二室dとの間に筒状
の濾過エレメントeを設けることにより構成されてい
る。 上記第一室cの容器側部には、原水を第一室cに導入す
るための入口管fが、第二室dの容器側部には、濾過水
を排出するための出口管gが、それぞれ設けられてい
る。また、上記隔壁bは、本体容器aの上部に取付けた
電動機hによって回動駆動される駆動軸iの端部に取付
けられており、電動機hを起動すると、上記駆動軸i回
りに回転する。 隔壁bの下側には、上記濾過エレメントeを収納するエ
レメント室jが、複数個上記駆動軸iを中心として円状
に並ぶように形成されている。このエレメント室jに
は、下部第一室側端部に、濾過エレメント内部と第一室
cとを連通させる第一開口kが、上部第二室側端部に、
濾過エレメントの外側空間と第二室dとを連通させる第
二開口lが、それぞれ設けられている。したがって、第
一室c内の原水は、第一開口kから濾過エレメント内に
入り込み、さらに濾過エレメントeの濾過すきまから上
記外側空間に出、その後第二開口lから第二室dに流れ
る。 一方、第二室dにおいて、濾過エレメントeの駆動軸i
に対する距離と同等距離駆動軸iから離れた位置に、上
記隔壁bの上面におけるエレメント室jの第二開口lと
重なりうる逆洗水噴出ノズルmが設けられる。この逆洗
水噴出ノズルmは、第二室dの外側壁から導入され、垂
直下方に延びる逆洗水導入管nの先端に、その端面が隔
壁bの上面に密着するようにして設けられる。 さらに、第一室cにおいて、上記逆洗水噴出ノズルmと
同軸上の位置に、上記エレメント室jの下端の第一開口
kと重なりうる逆洗水回収ノズルoが設けられる。この
逆洗水回収ノズルoは、第一室cの外側壁から導入さ
れ、垂直上方に向けられた逆洗水回収管pの端部に、そ
の端面が隔壁bの下面に密着するようにして設けられ
る。 また、上記逆洗水導入管nの入口、および、逆洗水回収
管pの出口には、逆洗時に開状態となる弁装置q,rが
設けられているとともに、逆洗水導入管nは、図示しな
い高圧逆洗水供給源に、逆洗水回収管pは、図示しない
開放端または低圧源に、それぞれ通じている。 通常の濾過処理時には、円盤状隔壁bは停止しており、
また、逆洗水導入管nおよび逆洗水回収管pの各弁装置
q,rは閉状態となっている。このとき、第一室cに流
入した原水は、各エレメント室jの第一開口kから濾過
エレメントe内に入り込み、そしてこの濾過エレメント
eの濾過すきまを内側から外側に連通する際に濾過され
る。また、濾過水は、エレメント室jの第二開口lから
第二室dに流出し、出口管gから外部管路に流れる。 一方、濾過中に濾過エレメントeの内壁に埋積する異物
は、次のようにして逆洗除去される。すなわち、円盤状
隔壁bをたとえばステップ回転させ、エレメント室jの
第二開口lと第一開口kをそれぞれ逆洗水噴出ノズルo
と逆洗水回収ノズルpとに一致させるとともに、上記弁
装置q,rを開状態として、高圧の逆洗水をエレメント
室jの第二開口lから第一開口kへ流すのである。これ
により、逆洗水が、濾過エレメントeの外側から濾過す
きまを通って濾過エレメント内部に流れ込み、このとき
の逆洗水の圧力により、濾過エレメントeの内部に付着
埋積していた異物を押し流すことができる。また、異物
を含んだ逆洗水は、エレメント室jの第一開口kから逆
洗水回収ノズルoおよび逆洗水回収管pを介して外部へ
排出される。そうして、この逆洗処理が、全ての濾過エ
レメントeについて順次行われる。
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来の逆洗式濾過装置においては、処
理水系と逆洗水系とを独立させていることから、処理水
系の圧力とは無関係に濾過エレメントを逆洗することが
でき、また、逆洗中においても逆洗にかかる濾過エレメ
ント以外の濾過エレメントによって濾過処理を継続する
ことができる。したがって、濾過エレメントの洗浄にあ
たり、濾過処理を中断しなくて済む。 ところが、この従来の逆洗水濾過装置においても、次の
ような課題があった。 逆洗水は、エレメント室における濾過エレメントの外側
空間内にエレメント室上端の第二開口から下方に向かっ
て流入するので、エレメント室上方においては、逆洗水
が濾過エレメント内に流入する際の圧力が、エレメント
室下方よりも低い。そのため、濾過エレメント上部に付
着した異物を十分に除去することができず、洗浄能力に
欠ける問題があった。しかも、濾過処理時、原水は濾過
エレメント内にエレメント室下端の第一開口から上方に
向かって流入し、異物は濾過エレメントの上部に埋積し
易いことから、最も洗浄の要求される箇所において洗浄
能力が劣る不都合があったのである。 また、このように濾過エレメントの軸方向位置において
洗浄能力に差が生じることから、濾過エレメントをあま
り長くすることもできなかった。 本願発明は、以上のような事情のもとで考え出されたも
のであって、濾過処理中に濾過エレメントの洗浄を行う
ことができるとともに、濾過エレメントの洗浄をその全
体にわたりむらなく行いうるように構成された濾過装置
を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手
段を講じている。 すなわち、本願発明の濾過装置は、本体容器内におい
て、この容器の内部空間を第一室と第二室とに区分し、
かつ容器内周壁に摺接しながら回転する円盤状隔壁を設
け、この隔壁に複数個の筒状濾過エレメントを上記隔壁
の回転軸心を中心として円状に並ぶように取付ける一
方、これら各濾過エレメントを囲むエレメント室を設
け、このエレメント室の第一室側端部に上記濾過エレメ
ントの外側空間を第一室に連通させる第一開口を設ける
とともに、エレメント室の第二室側端部に上記濾過エレ
メントの一端を第二室に連通させる第二開口を設けた濾
過装置であって、 上記各濾過エレメントの回転円周上の所定の位置におい
て、上記各エレメント室の第二開口と順次オーバラップ
してこれに連通し、かつ上記濾過エレメントと略同一軸
線上に位置する洗浄ノズルロッド導入管を上記第二室内
に固定状に設け、上記洗浄ノズルロッド導入管が上記第
二開口と連通したときそのエレメント室の第一開口と連
通する洗浄水回収管を上記第一室内に固定状に設けてい
るとともに、 上記洗浄ノズルロッド導入管内を通って上記濾過エレメ
ント内をその軸線方向に進退する洗浄ノズルロッドを備
えたことを特徴としている。
【作用および効果】
本願発明の濾過装置の場合、本体容器内の第一室に導入
された原水は、エレメント室の第一開口からエレメント
室内における濾過エレメントの外側空間内に入り込み、
濾過エレメントの外側から濾過すきまを通過して濾過エ
レメント内に流れ込む際に濾過される。したがって、異
物は、濾過エレメントの外壁面に埋積付着する。また、
濾過水は、エレメント室の第二開口から第二室に流れ込
み、そして、第二室から外部管に排出される。 ところで、隔壁が回転して、一つのエレメント室の第二
開口が洗浄ノズルロッド導入管の位置と一致し、上記エ
レメント室の第一開口が洗浄水回収管の位置と一致して
いるとき、そのエレメント室ないし洗浄ノズルロッド導
入管と洗浄水回収管は、他の空間に対して封止されなが
ら一連に連通した状態となる。この状態においては、洗
浄ノズルロッドが、洗浄ノズルロッド導入管内を通って
エレメント室内の濾過エレメント内に進入することがで
きる。濾過エレメント内に入り込んだ洗浄ノズルロッド
からは、濾過エレメントの内壁面に向かって洗浄水が噴
き出される。この洗浄水は、濾過すきまから濾過エレメ
ントの外側に流れ出、このとき、濾過エレメントの外壁
面に付着している異物が洗浄水によって押し流されるの
で、上記異物を濾過エレメントから除去できる。そし
て、異物を含んだ洗浄水は、エレメント室の第一開口か
ら洗浄水回収管を通って外部に排出される。 この場合、洗浄ノズルロッドは濾過エレメント内をその
軸方向に自由に進退できることから、濾過エレメントの
全長わたって洗浄処理をむらなく行える。したがって、
濾過エレメントに埋積した異物を確実に除去できる。 また、洗浄ノズルロッド導入管および洗浄水回収管は、
第一室および第二室には連通していないから、他のエレ
メントによって濾過処理を継続することに何ら差し支え
はない。すなわち、濾過処理を行いながら、一部の濾過
エレメントの洗浄を行いうる。 以上のとおり、本願発明の濾過装置は、濾過エレメント
に対する洗浄能力が高く、また、その洗浄を、濾過処理
を継続しながら行うことができる。 また、濾過エレメントの軸方向位置によって洗浄能力に
差がでることもないので、従来のように濾過エレメント
の長さに制限を受けることもなくなる。
【実施例の説明】
以下、本願発明の実施例を図面を参照しながら具体的に
説明する。 第1図に示すように、本体容器1は、全体としてほぼ直
立の円筒状を呈しており、その内部には、内部空間を下
部第一室2と上部第二室3とに仕切る円盤状隔壁4が設
けられている。 上記第一室2の側部外壁には、原水を第一室2内に導入
するための入口管5が設けられている。また、上記第二
室3の側部外壁には、濾過水を外部に排出するための出
口管6が設けられている。 上記隔壁4は、容器1の天井板7の上部に取付けられた
電動機8によって回転駆動される駆動軸9に取付けられ
ており、電動機8を起動すると、外周が容器1の内周壁
に摺接しながら上記駆動軸9回りに回転する。 また、隔壁4の上方には、上記駆動軸9に固定状に套嵌
された円板状のエレメント保持プレート10が所定間隔
を隔てて配置されている。そして、このエレメント保持
プレート10と隔壁4との間に、筒状の濾過エレメント
11を収容する筒状の内部空間を有するエレメント室1
2が、複数個上記駆動軸9を中心として円状に並ぶよう
に一体に形成されている。また、上記エレメント室12
には、その下部第一室側端部に、第一開口13が、上部
第二室側端部に、第二開口14が、それぞれ設けられて
おり、上記第一開口13によって、第一室2と濾過エレ
メント11の外側空間が連通させられ、上記第二開口1
4によって、濾過エレメント11内部と第二室3とが連
通させられている。 なお、図示例では、上記エレメント室12は、上記エレ
メント保持プレート10と隔壁4との間に介設する筒状
管によって構成している。 また、濾過エレメント11は、たとえば、金属線をコイ
ル状に巻くとともに隣接する金属線の間に一定間隔のす
きまが形成されるように各金属線を連結部材で固定して
なる円筒状のものが使用される。ただし、本例の場合、
濾過エレメント11は、その上下端のうち上端のみを開
口させており、これによりエレメント内部と上記第二開
口14とを連通させている。 第二室3においては、濾過エレメント11の駆動軸9に
対する距離と同等距離離れた位置に、エレメント室12
の第二開口14と同一軸線上に重なりうる洗浄ノズルロ
ッド導入管15が設けられる。この洗浄ノズルロッド導
入管15は、容器1の天井板7から第二室3内に延入し
ており、その先端部には、下面が上記エレメント保持プ
レート10の上面に密着するノズル16が挿着されてい
る。上記ノズル16は、洗浄ノブルロッド導入管15内
に装填された圧縮コイルバネ17によって下方に付勢さ
れており、上記エレメント保持プレート10に弾力的に
押し付けられている。 また、容器1の天井板7から突出する洗浄ノズルロッド
導入管15の上端には、ピストンシリンダ18が接続さ
れており、このピストンシリンダ18および洗浄ノズル
ロッド導入管15内に、洗浄ノズルロッド19が内装さ
れている。 本例において、上記洗浄ノズルロッド19は、上下端が
開口した筒状のピストンロッド部20と、このピストン
ロッド部20の下端部に取付けられた洗浄水噴射ノズル
21と、ピストンロッド部20の上端部に套着された大
径状のピストン部22とを備える。 上記ピストンロッド部20は、第2図に示すように、ピ
ストンシリンダ18の底部にあけたロッド挿入孔18a
に摺動可能に差し込まれており、上記ロッド挿入孔18
aから洗浄ノズルロッド導入管15内に突入している。 また、洗浄水噴射ノズル21は、ピストンロッド部20
の下端螺軸部20aに螺着される筒状の洗浄水導入管2
3と、この洗浄水導入管23の先端に螺着され、洗浄水
導入管23のパイプ孔と連通する軸方向孔24aを有す
るノズルキャップ24とからなる。ノズルキャップ24
には、洗浄水導入管23に差し込まれる筒軸部24bに
上記軸方向孔24aに貫通する穴24cが、円周方向に
適宜間隔をあけて複数個設けられている。また、上記筒
軸部24bと洗浄水導入管23の下端部内周との間、お
よび、筒軸部24bの下端に形成されたフランジ状蓋体
部24dの上面と洗浄水導入管23の下端面との間に
は、一定間隔の隙間をもって構成された、上記穴24c
を介して上記軸方向孔24aと連通する洗浄水流路Sが
設けられている。そして、半径方向外方を向く洗浄水噴
射ノズル孔25が、上記洗浄水流路Sの出口により洗浄
水噴射ノズル21の全周にわたり連続的に形成されてい
る。 したがって、後述するように上記ピストンロッド部20
内に流入する洗浄水は、上記洗浄水導入管23は、上記
軸方向孔24a、および上記洗浄水流路Sを通って、上
記洗浄水噴射ノズル孔25から噴き出される。 また、上記ピストン部22は、ピストンロッド部20の
上端部に螺着されるナット26,26によって脱抜不能
にピストンロッド部20に組付けられているとともに、
外周を上記ピストンシリンダ18の内周壁に密着させら
れている。 そして、このピストン部22を摺動案内するピストンシ
リンダ18には、ピストン部22を軸方向に挟んで、そ
の上方に、給水ポート27が、その下方に、エアーポー
ト28が、それぞれ設けられている。上記給水ポート2
7は図示しない高圧洗浄水供給源に弁装置を介して通じ
ており、一方、上記エアーポート28は、図示しない弁
装置にエアーダクトを介して接続されている。また、ピ
ストンシリンダ18内において、上記ピストン部22の
下方には、一定の気密性をもってエアーピストン室18
bが形成されている。 そうして、本例においては、上記給水ポート27からピ
ストンシリンダ18内に洗浄水を導入して、洗浄ノズル
ロッド19を軸方向に進退させる。ピストンシリンダ1
8内に流入する洗浄水の水圧により、上記ピストン部2
2および洗浄ノズルロッド19を押し下げることがで
き、また、圧縮された上記エアーピストン室18bの反
発力により、洗浄ノズルロッド19を押し戻すことがで
きる。これにより、洗浄ノズルロッド19を、後述する
ように、洗浄ノズルロッド導入管15から濾過エレメン
ト11内に進入させることができる。また、このとき、
ピストンロッド部20内にその上端開口から入り込む洗
浄水が、洗浄水噴射ノズル21の洗浄水噴射ノズル孔2
5から噴き出されることになる。なお、洗浄ノズルロッ
ド19の移動ストロークは、洗浄水噴射ノズル21が濾
過エレメント11内をその軸方向全長にわたって進退し
うるだけのものが確保される。また、洗浄ノズルロッド
19の下降速度は、エアーポート28に接続した上記弁
装置の開度を調整することにより、容易に調節できる。 第一室においては、上記洗浄ノズルロッド導入管15と
同一軸線上の位置に、エレメント室12の第一開口13
と同一軸上に重なりうる洗浄水回収管29が設けられ
る。この洗浄水回収管29は、容器1の側壁から導入さ
れており、上向きに延びる先端部に、上端面が隔壁2の
下面に密着するノズル30が軸方向スライド可能に套挿
されている。上記ノズル30は、洗浄水回収管29内に
装填され圧縮コイルバネ31によって、上向きに付勢さ
れて、隔壁2に弾力的に押し付けられている。また、洗
浄水回収管29は、弁装置32を介して、図示しない開
放端または低圧源に通じている。 次に、以上のように構成される本濾過装置の動作につい
て説明する。 まず、通常の濾過処理時には、隔壁4は停止している。
入口管5から第一室2に流入した原水は、各エレメント
室12の下端の第一開口13から濾過エレメント11の
外側空間に入り込み、そして、濾過すきまを通って濾過
エレメント内部に入り込むときに濾過される。濾過水
は、エレメント室12の第二開口14から第二室3に流
出し、この第二室3から出口管6を介して外部管路に流
れる。 濾過エレメント11の外壁に原水から除去された異物が
埋積すると、この埋積物を取り除く必要がでてくる。こ
のような状況は、入口管5と出口管6の間の差圧が所定
値以上になったことを検知するなどして、容易に知るこ
とができる。したがって、上記差圧が所定値以上になっ
たときに、自動的に濾過エレメント11の洗浄処理を行
うようにすることもできるし、また、手動で上記洗浄処
理を行うようにすることもできる。 濾過エレメント11の洗浄は、たとえば、隔壁2を一定
時間毎にステップ回転させて各エレメント室12の位置
を上記洗浄ノズルロッド導入管15および洗浄水回収管
29と一致させるとともに、これと同期して、上記給水
ポート27に接続した弁装置および上記洗浄水回収管2
9に接続した弁装置を所定時間開状態とすることにより
行う。この状態では、洗浄ノズルロッド導入管15およ
び洗浄水回収管29と、エレメント室12は、一定のシ
ール性をもって密封されている。そして、ピストンシリ
ンダ18内に流入する洗浄水の圧力によって押し下げら
れる洗浄ノズルロッド19が、濾過エレメント11内に
進入し、かつ濾過エレメント11内をその軸方向全長に
わたって往復移動する。このとき、洗浄ノズルロッド1
9の洗浄水噴射ノズル孔25から噴き出される洗浄水
が、濾過時とは逆に、濾過すきまを通って濾過エレメン
ト11の外側空間に勢いよく流出し、この濾過エレメン
ト外部に流れ出る洗浄水によって、濾過エレメント11
の外壁に付着した異物が押し流される。そして、異物を
含んだ洗浄水は、エレメント室12の第一開口13から
洗浄水回収管29を通って外部に排出される。そうし
て、一定時間経過すると、隔壁4がステップ回転させら
れ、次のエレメント室12の濾過エレメント11に対し
て、上記と同様の洗浄がなされるとともに、これが全て
の濾過エレメント11について繰り返される。 なお、洗浄水回収管29に接続した弁装置30を開状態
としたとき、洗浄ノズルロッド導入管18、エレメント
室12および洗浄水回収管29内の一連に連続した内部
空間は、容器1の第一室2および第二室3内における圧
力よりも低くなる。したがって、その圧力差によって、
上記各ノズル16,30が上記エレメント保持プレート
10および隔壁4に対してより強く押し付けられるの
で、上記内部空間のシール性がさらに高まり、原水およ
び濾過水の上記内部空間内への漏れや、洗浄水の第一室
2および第二室3への漏れをより確実に防止できる。 また、このように、エレメント室12と、洗浄ノズルロ
ッド導入管15および洗浄水回収管29の位置が一致し
ているときには、これらが外部に対して封止されている
ので、洗浄中の濾過エレメント11以外の濾過エレメン
ト11…によって、濾過処理を継続して行いうる。 そうして、本濾過装置においては、濾過エレメント11
内をその軸方向全長にわたり進退させる上記洗浄ノズル
ロッド19によって、濾過エレメント11の洗浄を行う
ようにしているので、濾過エレメント11を全体にわた
ってむらなく洗浄でき、その洗浄能力を極めて高い。 ところで、本願発明の範囲は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、たとえば、洗浄ノズルロッドの駆動
にあたり、エアーシリンダ装置を利用することもでき
る。また、洗浄ノズルロッドにラックを設ける一方、上
記ラックに噛合する回転ピニオンを設けて、このラック
・アンド・ピニオン機構によって、洗浄ノズルロッドを
動かすように構成することもできる。この他、洗浄ノズ
ルロッドの駆動機構に関しては、これを軸方向動させう
るものであれば、特にその型式にはとらわれない。 また、洗浄ノズルロッドには、ノズル孔を複数設けるよ
うにしてももちろんよい。さらに、上記実施例の場合、
ノズル孔を洗浄ノズルロッドの全周にわたり連続的に形
成していたが、全周にわたって形成しない場合には、洗
浄ノズルロッドを回転させながら軸方向動させるように
すればよい。 また、上記実施例の場合、第一室を下部に、第二室を上
部に設けているが、これを逆にしたり、あるいは、第一
室と第二室が左右に並ぶようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の実施例の縦断面図、第2図は実施例
に係る洗浄ノズルロッドおよびその周辺部の断面図、第
3図は従来例を示した図である。 1……容器、2……第一室、3……第二室、4……隔
壁、11……濾過エレメント、12……エレメント室、
13……第一開口、14……第二開口、15……洗浄ノ
ズルロッド導入管、19……洗浄ノズルロッド、29…
…洗浄水回収管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体容器内において、この容器の内部空間
    を第一室と第二室とに区分し、かつ容器内周壁に摺接し
    ながら回転する円盤状隔壁を設け、この隔壁に複数個の
    筒状濾過エレメントを上記隔壁の回転軸心を中心として
    円状に並ぶように取付ける一方、これら各濾過エレメン
    トを囲むエレメント室を設け、このエレメント室の第一
    室側端部に上記濾過エレメントの外側空間を第一室に連
    通させる第一開口を設けるとともに、エレメント室の第
    二室側端部に上記濾過エレメントの一端を第二室に連通
    させる第二開口を設けた濾過装置であって、 上記各濾過エレメントの回転円周上の所定の位置におい
    て、上記各エレメント室の第二開口と順次オーバラップ
    してこれに連通し、かつ上記濾過エレメントと略同一軸
    線上に位置する洗浄ノズルロッド導入管を上記第二室内
    に固定状に設け、上記洗浄ノズルロッド導入管が上記第
    二開口と連通したときそのエレメント室の第一開口と連
    通する洗浄水回収管を上記第一室内に固定状に設けてい
    るとともに、 上記洗浄ノズルロッド導入管内を通って上記濾過エレメ
    ント内をその軸線方向に進退する洗浄ノズルロッドを備
    えたことを特徴とする、濾過装置。
  2. 【請求項2】上記洗浄ノズルロッド導入管にピストンシ
    リンダを接続している一方、 上記洗浄ノズルロッドに、上記ピストンシリンダの内周
    壁に密着しながらこれにスライド案内される大径状のピ
    ストン部を設けるとともに、 上記ピストンシリンダに、上記ピストン部よりも上死点
    側の位置において給水ポートを設けて、上記洗浄ノズル
    ロッドを軸方向動させうるようになした請求項1に記載
    の濾過装置。
JP10140189A 1989-04-20 1989-04-20 濾過装置 Expired - Lifetime JPH0628685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10140189A JPH0628685B2 (ja) 1989-04-20 1989-04-20 濾過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10140189A JPH0628685B2 (ja) 1989-04-20 1989-04-20 濾過装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2193368A Division JPH03114503A (ja) 1990-07-20 1990-07-20 管状体の内面洗浄等に使用するノズル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02280804A JPH02280804A (ja) 1990-11-16
JPH0628685B2 true JPH0628685B2 (ja) 1994-04-20

Family

ID=14299711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10140189A Expired - Lifetime JPH0628685B2 (ja) 1989-04-20 1989-04-20 濾過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628685B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461719B1 (ko) * 2012-10-19 2014-11-19 현대중공업 주식회사 자동 역세척 필터 장치
WO2015076524A1 (ko) * 2013-11-21 2015-05-28 현대중공업 주식회사 필터장치
WO2015080405A1 (ko) * 2013-11-29 2015-06-04 현대중공업 주식회사 필터장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461719B1 (ko) * 2012-10-19 2014-11-19 현대중공업 주식회사 자동 역세척 필터 장치
WO2015076524A1 (ko) * 2013-11-21 2015-05-28 현대중공업 주식회사 필터장치
US10058804B2 (en) 2013-11-21 2018-08-28 Hyundai Heavy Industries Co., Ltd. Filter device
WO2015080405A1 (ko) * 2013-11-29 2015-06-04 현대중공업 주식회사 필터장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02280804A (ja) 1990-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6543624B1 (en) Back-washable filter for liquids
US4462916A (en) Multi-element filter with rotary backwash arm
SU527128A3 (ru) Самоочищающийс фильтр
CN1187109C (zh) 具体用于过滤润滑油的逆流洗涤式过滤器
JPS63185618A (ja) 加圧された流体から微粒子の固体を分離する装置
KR19990014757A (ko) 유체 필터 시스템을 백워싱하기 위한 장치 및 방법
JPH11104412A (ja) 逆洗フィルタ
JPS59145010A (ja) 逆流洗浄フイルタ
TW201410306A (zh) 過濾元件及具備該過濾元件之逆洗型過濾裝置
CN114206469A (zh) 过滤装置及过滤装置的过滤器清洗方法
JP4138042B2 (ja) ガスを除塵するための装置
US11801463B2 (en) Filter apparatus
JPH0628685B2 (ja) 濾過装置
US9216369B2 (en) Filter device
JPH0677682B2 (ja) 流動層造粒乾燥機の洗浄装置及び洗浄方法
CN101198413A (zh) 改进的避免交叉污染的离心机
JP6231451B2 (ja) 浄化装置
JPH03114503A (ja) 管状体の内面洗浄等に使用するノズル装置
JPS6362246B2 (ja)
JPH0464724B2 (ja)
US20070029244A1 (en) Filter element
JPH05310221A (ja) 自己洗浄機能付充填ノズル
CN114917670B (zh) 一种注射剂生产用滤过精制装置及其工作方法
KR102674367B1 (ko) 필터 장치
SU1212485A1 (ru) Самоочищающийс фильтр

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080420

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090420

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term