JPH06286726A - 液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法 - Google Patents

液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法

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JPH06286726A
JPH06286726A JP7004493A JP7004493A JPH06286726A JP H06286726 A JPH06286726 A JP H06286726A JP 7004493 A JP7004493 A JP 7004493A JP 7004493 A JP7004493 A JP 7004493A JP H06286726 A JPH06286726 A JP H06286726A
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JP
Japan
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liquid
paper container
top seal
liquid paper
nitrogen gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP7004493A
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English (en)
Inventor
Etsuo Shimamura
悦夫 島村
Sumi Kobayashi
寿美 小林
Jiro Fujishiro
次郎 藤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】あらかじめ内容物を収容した液体用紙容器内
に、液体窒素を滴下して気化させた後に、液体用紙容器
のトップシール部を熱融着して密封する窒素ガス置換密
封方法において、液体用紙容器のトップシール部を部分
的な通気孔を残して熱融着した後に、残した部分的な通
気孔を完全に熱融着して、液体用紙容器のトップシール
部を密封する窒素ガス置換密封方法。 【効果】本発明は、長期保存用の内容物の味覚の変化な
どを防止するために、液体用紙容器内のヘッドスペース
に残留した酸素の濃度を、1%程度以下に管理すること
の要請に応えられるものであって、内容物を収容した液
体用紙容器内の、ヘッドスペースの窒素ガス置換効果が
良好な、安定した液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法
を提供できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物を収容した液体
用紙容器内の、ヘッドスペースの窒素ガス置換効果が良
好な、安定した液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、切妻屋根型(ゲーブルトップ
型と通称する)や平板屋根型(フラットトップ型と通称す
る)などの液体用紙容器においては、牛乳やジュースや
酒類などの内容物を収容して密封した時に、液体用紙容
器内のヘッドスペース(上部の空隙部)がどうしても避け
られないために、またヘッドスペースに残留した酸素
(空気)が内容物の味覚の変化などを促進するために、あ
らかじめ内容物を収容した液体用紙容器内に、窒素ガス
などの不活性ガスを注入して、また液体窒素を滴下して
気化させて、ヘッドスペースに残留した空気を追出した
後に、液体用紙容器のトップシール部を熱融着して密封
する、液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法が広く用い
られているものである。
【0003】また、液体用缶容器の窒素ガス置換密封方
法については、例えば特公平3-39885号公報(液体窒素を
封入する缶詰の製造方法)に示すような、液体窒素を滴
下して仮巻締めして後に、ヘッドスペースに残留した空
気を追出して本巻締めする発明が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の、流通,販売市
場の競争激化と食生活の多様化,高級化とにともなっ
て、長期保存用の液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法
については、内容物の味覚の変化などを防止するため
に、液体用紙容器内のヘッドスペースに残留した酸素の
濃度を、1%程度以下に管理することが要請されている
ものである。
【0005】ところが、前述した従来の、特に液体窒素
を滴下して気化させて、ヘッドスペースに残留した空気
を追出した後に、液体用紙容器のトップシール部を熱融
着して密封する窒素ガス置換密封方法においては、液体
状の内容物に液体窒素を直接滴下して、液体窒素が内容
物の熱を奪って急激に気化して空気を追出して、窒素ガ
スでヘッドスペースを含む液体用紙容器の開口部付近を
短時間に置換する、効果的な窒素ガス置換密封方法であ
るものの、液体窒素を滴下してから液体用紙容器のトッ
プシール部を熱融着して密封する迄の、時間管理(タイ
ミング)に下記のような問題があって、液体用紙容器内
のヘッドスペースに残留した酸素の濃度を、5〜6%以
下に管理することが出来ないものであった。
【0006】すなわち、液体窒素を滴下してから液体用
紙容器を密封する迄の時間が短すぎると、ヘッドスペー
スの窒素ガス置換効果は良好であるものの、密封してか
ら気化した少量の窒素ガスが液体用紙容器の内圧を高め
て、液体用紙容器の胴膨れや液漏れなどの原因になるも
のであって、また、液体窒素を滴下してから液体用紙容
器を密封する迄の時間が長すぎると、胴膨れや液漏れな
どの原因にはならないものの、液体用紙容器の開口部付
近の、せっかく置換した窒素ガスが散逸して空気が侵入
して、ヘッドスペースの窒素ガス置換効果を低下させる
ものであって、加えて、液体窒素が内容物の熱を奪って
急激に気化する速さが、液体窒素の滴下量や、液体用紙
容器の大きさ,形状や、内容物の温度,種類,泡立ち状態
などの影響を受けるものであって、上記のいろいろな条
件をその都度勘案して、液体窒素を滴下してから液体用
紙容器を密封する迄の時間を、適宜に1〜5秒に設定し
て、液体用紙容器内のヘッドスペースに残留した酸素の
濃度を、5〜6%程度に管理しているものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような、液体用紙
容器の窒素ガス置換密封方法の問題を解決するために、
本発明は、図1,図2に示すように、あらかじめ内容物
(12)を収容した液体用紙容器(20)内に、液体窒素を滴下
して気化させた後に、液体用紙容器(20)のトップシール
部(21)を熱融着して密封する窒素ガス置換密封方法にお
いて、液体用紙容器(20)のトップシール部(21)を部分的
な通気孔(10)を残して熱融着した後に、残した部分的な
通気孔(10)を完全に熱融着して、液体用紙容器(20)のト
ップシール部(21)を密封することによって、内容物(12)
を収容した液体用紙容器(20)内の、ヘッドスペース(11)
の窒素ガス置換効果が良好な、安定した液体用紙容器の
窒素ガス置換密封方法を提供するものである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例における、液体用紙
容器の窒素ガス置換密封方法の工程を示す斜視図であ
る。すなわち、図1(1)に示す第一工程で、あらかじめ
底部を熱融着成形した液体用紙容器(20)内に、適宜の充
填ノズル(30)で液体状の内容物(12)の500mlを収容し
て、図1(2)に示す第二工程で、トップシール部(21)を
仮折りして開口部を狭めた液体用紙容器(20)内に、液体
状の内容物(12)に泡立ちがない状態で、適宜の滴下ノズ
ル(40)で液体窒素の2mlを滴下して気化させて、直後の
図1(3)に示す第三工程で、液体用紙容器(20)のトップ
シール部(21)を部分的な通気孔(10)を残して熱融着した
後に、図1(4)に示す第四工程で、残した部分的な通気
孔(10)を完全に熱融着して、液体用紙容器(20)のトップ
シール部(21)を密封して、図1(5)に示す第五工程で、
トップシール部(21)の両端部を液体用紙容器(20)の両側
面部に折込んで接着した、フラットトップ型の縦,横,高
さが55mm,85mm,115mmの、オレンジジュースの5
00mlを収容した液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法
の工程を示したものである。
【0009】図2は、本実施例の液体用紙容器の窒素ガ
ス置換密封方法における、液体用紙容器(20)のトップシ
ール部(21)を部分的な通気孔(10)を残して熱融着した状
態を示す断面図である。すなわち、図1(2)に示す第二
工程で、500mlの液体状の内容物(12)に2mlの液体窒
素を直接滴下して、液体窒素が内容物(12)の熱を奪って
急激に気化して空気を追出して、窒素ガスで約40mlの
ヘッドスペース(11)を含む液体用紙容器(20)の開口部付
近を短時間に置換して、0.8秒後の図1(3)に示す第三
工程で、液体用紙容器(20)のトップシール部(21)を、中
央に8mmの切欠きを設けた図示しない熱シールバーで、
約8mm幅の部分的な通気孔(10)を残して熱融着して、熱
融着してから気化した少量の窒素ガスが液体用紙容器(2
0)の内圧を高めて、液体用缶容器と異なって、この内圧
で約8mm幅の部分的な通気孔(10)を押し開いて、この窒
素ガスがヘッドスペース(11)に残留した空気を伴って排
出する状態を示したものであって、本実施例において
は、後述する1〜20秒後の図1(4)に示す第四工程
で、残した部分的な通気孔(10)を完全に熱融着して、液
体用紙容器(20)のトップシール部(21)を密封したもので
ある。
【0010】この場合に、気化した窒素ガスが周辺の空
気より低温であるために、それぞれの気体の比重差によ
って、ヘッドスペース(11)を含む液体用紙容器(20)の開
口部付近の窒素ガスでの置換と、窒素ガスがヘッドスペ
ース(11)に残留した空気を伴っての排出とが容易であっ
て、液体用紙容器(20)のトップシール部(21)の、約8mm
幅の部分的な通気孔(10)からの余分な窒素ガスの散逸
(空気の侵入)も少ないものであった。
【0011】次に、本実施例の液体用紙容器の窒素ガス
置換密封方法における、液体窒素を滴下してから液体用
紙容器(20)のトップシール部(21)を熱融着して密封する
迄の好適時間を求めるために、図1(2)に示す液体窒素
の2mlを滴下してから、図1(3)に示す液体用紙容器(2
0)のトップシール部(21)を部分的な通気孔(10)を残して
熱融着する迄の時間の、0.8秒は固定して、図1(3)に
示す部分的な通気孔(10)を残して熱融着してから、図1
(4)に示す残した部分的な通気孔(10)を完全に熱融着し
て密封する迄の時間を、1〜20秒に変化させて、図1
(5)に示すオレンジジュースの500mlを収容した液体
用紙容器(20)内の、約40mlのヘッドスペース(11)の酸
素濃度を測定して、その測定結果を表1に示した。
【0012】
【表1】
【0013】すなわち、本実施例の液体用紙容器の窒素
ガス置換密封方法においては、表1に示すとおり、部分
的な通気孔(10)を残して熱融着してから残した部分的な
通気孔(10)を完全に熱融着して密封する迄の時間を、2
〜10秒に設定することによって、液体用紙容器(20)内
のヘッドスペース(11)に残留した酸素の濃度を、胴膨れ
や液漏れなどのない状態で、1%程度以下に管理するこ
とが出来るものであって、内容物(12)を収容した液体用
紙容器(20)内の、ヘッドスペース(11)の窒素ガス置換効
果が良好な、また時間管理(タイミング)の幅が広い、安
定した液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法が得られた
ものである。
【0014】
【発明の効果】以上、実施例に示すとおり、本発明の液
体用紙容器の窒素ガス置換密封方法においては、あらか
じめ内容物を収容した液体用紙容器内に、液体窒素を滴
下して気化させた後に、液体用紙容器のトップシール部
を熱融着して密封する窒素ガス置換密封方法において、
液体用紙容器(20)のトップシール部(21)を部分的な通気
孔(10)を残して熱融着した後の、2〜10秒後に残した
部分的な通気孔(10)を完全に熱融着して、液体用紙容器
(20)のトップシール部(21)を密封することによって、液
体用紙容器内のヘッドスペースに残留した酸素の濃度
を、胴膨れや液漏れなどのない状態で、1%程度以下に
管理することが出来るものである。
【0015】すなわち、本発明の液体用紙容器の窒素ガ
ス置換密封方法においては、長期保存用の内容物の味覚
の変化などを防止するために、液体用紙容器内のヘッド
スペースに残留した酸素の濃度を、1%程度以下に管理
することの要請に応えられるものであって、内容物を収
容した液体用紙容器内の、ヘッドスペースの窒素ガス置
換効果が良好な、安定した液体用紙容器の窒素ガス置換
密封方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における、液体用紙容器の窒素
ガス置換密封方法の工程を示す斜視図である。
【図2】実施例の液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法
における、液体用紙容器(20)のトップシール部(21)を部
分的な通気孔(10)を残して熱融着した状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 …部分的な通気孔 11 …ヘッドスペース 12 …内容物 20 …液体用紙容器 21 …トップシール部 30 …内容物の充填ノズル 40 …液体窒素の滴下ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ内容物を収容した液体用紙容器
    内に、液体窒素を滴下して気化させた後に、液体用紙容
    器のトップシール部を熱融着して密封する窒素ガス置換
    密封方法において、液体用紙容器(20)のトップシール部
    (21)を部分的な通気孔(10)を残して熱融着した後に、残
    した部分的な通気孔(10)を完全に熱融着して、液体用紙
    容器(20)のトップシール部(21)を密封することを特徴と
    する液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法。
JP7004493A 1993-03-29 1993-03-29 液体用紙容器の窒素ガス置換密封方法 Pending JPH06286726A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159906A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 ザ コカ・コーラ カンパニーThe Coca‐Cola Company ガラス容器製品
CN109319192A (zh) * 2018-08-17 2019-02-12 上海博灼包装机械有限公司 包装机降低残氧量的加工工艺

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159906A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 ザ コカ・コーラ カンパニーThe Coca‐Cola Company ガラス容器製品
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