JPH06286449A - アクティブサスペンション装置 - Google Patents

アクティブサスペンション装置

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Publication number
JPH06286449A
JPH06286449A JP7381393A JP7381393A JPH06286449A JP H06286449 A JPH06286449 A JP H06286449A JP 7381393 A JP7381393 A JP 7381393A JP 7381393 A JP7381393 A JP 7381393A JP H06286449 A JPH06286449 A JP H06286449A
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JP
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hydraulic cylinder
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adaptive
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JP7381393A
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Inventor
Yasuma Nishiyama
安磨 西山
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サスペンション装置の油圧シリンダに対する
油圧の給排を適応制御して車両の姿勢を目標姿勢に制御
する場合、ステアリングの急操作時や悪路走行時に油圧
シリンダの動作が適応制御の規範モデルに良好には追随
性せずに、制御系が不安定化することを防止する。 【構成】 ステップS1でサスペンション装置の油圧シ
リンダのピストンの実変位速度とこれに対応する適応制
御の規範モデルの出力との偏差を算出し、ステップS3
で該偏差を切換リミッター値と比較する。そして、偏差
>切換リミッター値の場合には、ステップS14で切換
フラグをセットし、ステップS16で適応機構の出力を
出力=0にセットして、PID制御のみの制御に切換え
る。一方、偏差≦切換リミッター値の場合には、PID
制御+適応制御を続行することとして、リターンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体と車輪との間に配
置されたサスペンション装置の油圧シリンダに対して流
体の給排を行って車体姿勢を目標姿勢に制御するアクテ
ィブサスペンション装置の改良に関し、特に、その姿勢
制御の応答性及び安定性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のアクティブサスペン
ション装置として、例えば特開平4−100718号公
報に開示されるように、サスペンション装置の各油圧シ
リンダに対する油圧の給排制御をPID制御(比例- 積
分- 微分制御)により行って、車体姿勢を目標姿勢に制
御するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制御対
象である油圧シリンダは、その荷重や油圧等の動特性が
車両の走行状態に応じて変動し、また油温度の上昇によ
り粘性抵抗が変化するものである。このため、上記のP
ID制御では、油圧や粘性抵抗等の油圧シリンダの動特
性変動を見込んでP,I,Dの各制御ゲインの値を比較
的小値に設定しており、その結果、制御の安定性は良好
であるが、制御の応答性は低く抑えられる欠点がある。
【0004】そこで、例えば、上記のPID制御に代え
て適応制御を採用することが考えられる。この適応制御
は、所要の動特性を持つ理想モデルを規範モデルとして
設定し、制御対象の出力をこの希望する規範モデルに追
従するように自動的に制御入力を決定するものである。
従って、この適応制御を採用すれば、制御対象,即ち油
圧シリンダの油圧等の動特性変動に対して適切な制御ゲ
インを自動的に設定するので、制御対象の動特性の変動
に対するロバスト安定性を確保しつつ、ゲイン及び位相
を図18及び図19に示すようにPID制御に比して良
くして、車体姿勢を一層応答性良く目標姿勢に制御でき
る。
【0005】しかしながら、上記の適応制御では、車両
の直進定常走行状態等では、油圧シリンダの動特性の変
動は小さいものの、車両の急旋回時や急加速時、又は急
減速時には動特性変動が大きくなる。また、走行中の路
面が平坦路や悪路など、路面の種類が変化すると、油圧
シリンダの動特性も大きく変動する。その結果、運転者
の運転操作に基づく車両の急激な姿勢変化時や、悪路等
の走行時には、油圧シリンダの動作が規範モデルに良好
には追随せず、誤差が大きくなって、制御系が不安定に
なる場合が生じる。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記のサスペンション装置の油圧シ
リンダの動特性変動に対処する適応制御を採用する場合
に、その適応制御の制御系が不安定になる状況でも、油
圧シリンダに対する流体の給排制御系を安定に確保する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明では、上記の適応制御とPID制御等とを車
両の状態や路面の種類などの車両の走行条件に応じて適
宜切換え選択する構成とする。
【0008】つまり、請求項1記載の発明の具体的な解
決手段は、図1に示すように、車体と車輪との間に配置
された油圧シリンダ4を備え、該油圧シリンダ4への流
体供給によりサスペンション特性が変更可能なアクティ
ブサスペンション装置を対象とする。そして、上記油圧
シリンダ4への流体供給による該油圧シリンダ4の動作
が規範モデルに追従するように上記油圧シリンダ4への
流体供給を適応制御して車体姿勢を制御する第1制御手
段60と、車高値をフィードバックし油圧シリンダ4へ
の流体供給を少くとも比例制御して車体姿勢を制御する
第2制御手段53とを設けるとともに、車両の走行条件
に応じて上記第1制御手段60による適応制御と第2制
御手段53による比例制御とを切換える切換手段61と
を設ける構成としている。
【0009】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の切換手段61を特定して、第1制御手
段60による適応制御の規範モデルの出力値と該出力値
に対応する油圧シリンダ4の実際値との偏差が切換判定
値以上のとき、油圧シリンダ4への流体供給に対する制
御を第1制御手段60から第2制御手段53に切換える
もので構成する。
【0010】更に、請求項3記載の発明では、上記請求
項2記載の発明の切換判定値を、車両走行時の路面の状
態に応じて変更する構成とする。
【0011】加えて、請求項4記載の発明では、上記請
求項1記載の発明の切換手段61を特定して、適応制御
の規範モデルの出力値と該出力値に対応する油圧シリン
ダ4の実際値との偏差が切換判定値未満になる回数が設
定複数回を越えたとき、油圧シリンダ4への流体供給に
対する制御を第2制御手段53から第1制御手段60に
徐々に切換えるもので構成する。
【0012】また、請求項5記載の発明では、上記請求
項4記載の発明において、第2制御手段53から第1制
御手段60への制御の切換時間を、路面の種類に応じて
変更する構成とする。
【0013】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
車両の走行条件に応じて適応制御とPID制御とが切換
手段61により切換えられる。このことにより、例えば
車両の急旋回時、急加速時、若しくは急減速時、又は路
面の種類が悪路等の大きな凹凸が連続する路面では、油
圧シリンダ4の動特性が大きく変動するため、適応制御
による油圧シリンダ4の動作が規範モデルの出力に対し
て遅れを生じ、その誤差が大値になる傾向にある状況で
あるが、この状況ではこの適応制御からPID制御に切
換えられるので、制御の安定性が良好に確保される。
【0014】特に、請求項2記載の発明では、油圧シリ
ンダ4の動特性の大きな変動に伴い適応制御の規範モデ
ルの出力とこれに対応する油圧シリンダ4の実際動作と
の間の誤差が大値となった状況では、適応制御系が不安
定になる状況であるが、この誤差が切換判定値以上とな
った場合に、切換手段61が制御を直ちに適応制御から
PID制御に切換えるので、適応制御系が不安定になっ
た直後で素早くPID制御に切換わり、制御系の安定性
が確保される。
【0015】その場合、請求項3記載の発明では、上記
切換判定値が路面の種類に応じて変更設定される。この
ことにより、例えば油圧シリンダ4の動特性変動が少な
いうねり路や目地路等では、適応制御の規範モデルの出
力とこれに対応する油圧シリンダ4の実際動作との間の
誤差が大値となっても、適応制御系の安定性は良好に確
保される状況であり、この状況で切換判定値が大値に変
更設定されて適応制御が長く続行されるので、適応制御
による高い応答性を確保しつつ、安定性が良好に確保さ
れる。また、油圧シリンダ4の動特性の変動が大きい悪
路等の走行時には、上記適応制御の規範モデルの出力と
油圧シリンダの実際動作との偏差が小値であっても適応
制御系が不安定に移行し易い状況となるが、この状況で
は切換判定値が小値に変更されて、制御は早期に適応制
御からPID制御に切換わるので、制御系の安定性が良
好に確保される。
【0016】また、請求項4記載の発明では、適応制御
からPID制御に切換わった後、適応制御の規範モデル
の出力とこれに対応する油圧シリンダ4の実際動作との
間の誤差が小値となり、この誤差が切換判定値未満とな
ることが設定複数回あれば、この時点でPID制御から
適応制御に復帰するので、PID制御と適応制御との切
換えにハンチングが生じることが確実に防止される。
【0017】更に、請求項5記載の発明では、上記PI
D制御から適応制御への切換復帰時には、その切換時間
が路面の種類に応じて変更される。このことにより、例
えば油圧シリンダ4の動特性変動が小さいうねり路や目
地路等の走行時では、適応制御系が比較的安定な状態で
あって、比較的短い切換時間により早期に適応制御に復
帰するので、制御系の良好な安定性を確保しつつ、適応
制御による高い応答性の制御を早く実行できる。また、
油圧シリンダ4の動特性変動が大きい悪路等の走行時で
は、適応制御系が不安定に移行し易い状況であるもの
の、比較的長い切換時間により緩やかに適応制御に切換
わるので、制御系の安定性が良好に確保される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明のアクティブサスペンション装置によれば、サスペン
ション装置の油圧シリンダへの流量供給を車両の走行条
件に応じてPID制御と適応制御とに切換選択したの
で、車両の急旋回時や急加減速時、又は悪路等で適応制
御系が不安定となる場合には、PID制御に切換えて制
御系の安定性を良好に確保できると共に、適応制御系が
安定な定常走行時やうねり路面,目地路等の路面の走行
時には、適応制御を選択して制御系を安定に確保しなが
ら、高い応答性でもって車両の姿勢を目標姿勢に制御す
ることができる。
【0019】特に、請求項2記載の発明によれば、適応
制御おける規範モデルの出力値とこれに対応する油圧シ
リンダの実際動作との偏差が切換判定値以上のときPI
D制御に切換えるようにしたので、適応制御系が不安定
になる状況を正確に且つ素早く判定して、PID制御に
切換えることができ、制御系の安定性を良好に確保でき
る。
【0020】その場合、請求項3記載の発明によれば、
切換判定値をうねり路、目白、悪路等の路面の種類に応
じて変更設定したので、適応制御系が不安定になる状況
をより一層に正確に且つ素早く判定できる効果を奏す
る。
【0021】更に、請求項4記載の発明によれば、適応
制御おける規範モデルの出力値とこれに対応する油圧シ
リンダの実際動作との偏差が切換判定値未満になる回数
が設定複数回を越えたときに、PID制御から適応制御
に切換復帰させたので、PID制御と適応制御との間の
切換えのハンチングを確実に防止できる。
【0022】加えて、請求項5記載の発明によれば、P
ID制御から適応制御への切換復帰の切換時間を路面の
種類に応じて変更したので、適応制御系が不安定に移行
し易い悪路等での適応制御への復帰を徐々に行い得て、
制御系の安定性を良好に確保できる効果を奏する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2以下の図面に基
いて説明する。
【0024】図2及び図3において、1FL,1FRは
左右の前輪、1RL,1RRは左右の後輪、2は車体、
3はステアリングである。
【0025】前後左右の車輪1FL〜1RRに対する構
成は同一であるので、以下、同一部分に同一符号を付し
て左前輪1FLに対する構成を説明し、他の車輪に対す
る説明は省略する。4は車体2と左前輪1FLとの間に
配置されたサスペンション装置の油圧シリンダであっ
て、該油圧シリンダ4はピストン4aにより上室4bと
下室4cとに区画されると共に、ピストン4a周囲には
その変位及び変位速度を各々検出する変位センサ5及び
変位速度センサ6が配置される。また、車体2のうち油
圧シリンダ4の配置部位には該部位での車体の上下加速
度を検出するバネ上センサ8が配置され、油圧シリンダ
4の下室4cには左前輪1FLの上下加速度を検出する
バネ下センサ9が配置される。
【0026】また、車体2の前端部の左右位置には、各
々、車両前方の路面の種類を検出する超音波センサ1
2,12が配置され、車体2の中心には車体2の前後加
速度、横加速度、及びヨーレイトを各々検出する前後G
センサ13、横Gセンサ14、及びヨーレイトセンサ1
5が配置される。
【0027】更に、車体2の前部には、ステアリング3
の操舵角を検出する舵角センサ20が配置され、前後の
右車輪1FR,1RRにはその回転数により車速を検出
する車速センサ21,21が配置される。
【0028】加えて、25は各車輪1FL〜1RRに対
応して設けたサーボ弁としての4個の制御バルブであっ
て、図3に示すように、油圧ポンプ30から圧油を油圧
シリンダ4に供給する供給油路31及び排出油路32の
途中に介設されると共に、遮断位置25aと、圧油を油
圧シリンダ4の上室4bに供給し下室4cの圧油をタン
ク33に排出するよう油路を切換える上室供給位置25
bと、その逆に切換える下室供給位置25cとの3位置
を有し、油圧シリンダ4の上室4b及び下室4cに対す
る圧油の供給によりサスペンション特性を変更可能にし
ている。上記供給油路31には、上流から順に油フィル
タ35、チェックバルブ36、アキュムレータ37が配
置され、排出油路32との間にはリリーフバルブ38が
接続される。また、制御バルブ25と油圧シリンダ4と
の間の油路40,40には、各々油圧シリンダ4の上室
4bの圧力及び下室4cの圧力を各々検出する圧力セン
サ41,42が配置される。上記油圧ポンプ30はエン
ジン45により回転駆動される。
【0029】また、図2において、50は上記4個の制
御バルブ25…を制御するコントローラであって、図4
の制御システム及び図5以下の制御フローに従って各制
御バルブ25…を制御するものである。
【0030】次に、図4の制御システムを説明する。5
1は制御バルブ(サーボ弁)25と油圧シリンダ4より
成るプラントであって、該プラント51のモデルは、V
pを油圧シリンダ4のピストン4aの変化速度、Upを
制御バルブ25へ出力する電気信号、Xoを制御バルブ
25のオフセット量として、下記式で表現される。
【0031】
【数1】 ここに、a,b,C及びfは次式で表される値である。
【0032】
【数2】 ここで、Bは油の粘性抵抗、Aは油圧シリンダ25のピ
ストン4aの受圧面積、K2は圧力流量係数、Mは質
量、K1は制御バルブ25(サーボ弁)の流量ゲイン、
frは摩擦力である。
【0033】また、52は目標ストローク設定器であっ
て、油圧シリンダ4の目標ストロークXrは下記式
(1)に基いて設定される。
【0034】
【数3】 ここに、Xoは初期ストローク、Poは初期圧力、Pn
は実圧力、KBはばね定数である。
【0035】更に、53はPID制御機構であって、油
圧シリンダ4のピストン4aのストロークypをフィー
ドバックし、該油圧シリンダ4に対する圧油の供給によ
りそのストロークypをPID制御して車体姿勢をフィ
ードバック制御する第2制御手段として機能する。54
は適応制御における規範モデルの設定器であって、上記
PID制御機構53からの出力をUm、油圧シリンダ4
のピストン4aの変位速度をVp、規範モデルの2つの
ゲインをam,bmとして、規範モデルの出力Vmを次
式(2)で設定する。
【0036】
【数4】 加えて、56は微分演算器、57は適応機構であって、
適応出力として下記式に示す補助信号Ua(k)を出力
する。
【0037】
【数5】 ここに、α1,α2,α3及びα4は同定パラメータで
あって、下記式(3)で示す値である。
【0038】
【数6】 ここで、L1,L2,L3及びL4は適応ゲインであっ
て、その各値が大値なほど同定パラメータα1〜α4の
収束する速さが速くなる。また、e(k)は、適応信号
をeo(k)として、下式で示される値である。
【0039】
【数7】 ここに、適応信号eo(k)は、誤差信号をε、誤差信
号の暫定値をεoとして下式で表される。
【0040】
【数8】 ここに、dは緩和パラメータである。
【0041】また、上記誤差信号ε(k)、及び誤差信
号の暫定値εo(k)は下式で表される。
【0042】
【数9】 そして、プラント51に与える最終的な出力U(k)は
次式(4)で与えられる。
【0043】
【数10】 尚、制御バルブ25のスプール変位Xoを測定するのは
現実的でないので、次式に示す如く、Xo(k)を油圧
シリンダ4のピストン4aの規範モデルの速度差の積分
値で代用する。
【0044】
【数11】 ここに、KIは積分定数である。
【0045】よって、上記図4の制御システムにおい
て、規範モデル54、微分演算器56及び適応機構57
により、油圧シリンダ4への圧油供給による該油圧シリ
ンダ4の動作が規範モデル56の規範モデルに追従する
ようにPID制御機構53の出力Umに適応機構57の
補助信号Uaを合成して、油圧シリンダ4への流体供給
を適応制御し、車体姿勢を制御するようにした第1制御
手段としての適応コントローラ60を構成している。
【0046】続いて、適応コントローラ60による油圧
シリンダ4に対する圧油の供給制御を図5の制御フロー
の基いて説明する。スタートして、ステップSaでイニ
シャライズすると共に、ステップSbで図3及び図4に
示す超音波センサ12、前後Gセンサ13等の各種セン
サの信号を入力した後、ステップScで図6に示す運転
状態判別フローに基いて車両の運転状態を判別し、ステ
ップSdで超音波センサ12の出力に基いて路面がうね
り路、目地路、悪路、又は凹凸の小さい路面を含む平坦
路か否かの路面の種類を判別する。尚、この路面の種類
の判別は、超音波センサ12の出力に基づく場合に限ら
ず、例えばニューラルネットに基づく判定も可能であ
る。即ち、各種の路面の走行時に車両の上下加速度の出
力信号をフーリエ変換して上下振動のパワースペクトル
密度を算出し、この密度から路面の種類を判定し得るよ
うに重み係数を予め学習したニューラルネットを設け
て、実走行時に算出する上下振動のパワースペクトル密
度から路面の種類を判別してもよい。
【0047】続いて、ステップSe又はSfで規範モデ
ル設定器54の規範モデルの上記演算式(2)における
ゲインam,bm又は位相を図7に示すゲイン設定フロ
ー及び図8に示す位相設定フローに基いて適宜変更設定
する。尚、このゲイン又は位相の変更設定は図9に示す
ゲイン及び位相設定フローに基いてゲイン及び位相の双
方を同時に変更してもよい。
【0048】その後、ステップSgで適応コントローラ
60の上記演算式(3)に示す同定パラメータα1〜α
4の適応ゲインL1〜L4を図10及び図11の適応ゲ
イン設定フローに基いて変更設定する。
【0049】次いで、ステップShでPID制御機構5
3及び適応コントローラ60によるプラント51の制御
と、PID制御機構53のみによるプラント51の制御
とに選択的に切換える切換判定値としての切換用リミッ
ターを図12に示す設定フローに基いてセットした後、
ステップSiで油圧シリンダ4の目標ストローク値Xr
を上記演算式(1)に基いて設定する。
【0050】その後は、ステップSjでPID制御機構
53による出力Umを演算すると共に、ステップSkで
規範モデル設定器54の出力Vmを算出し、ステップS
lで適応機構57の出力Uaを算出する。そして、ステ
ップSmでPID制御+適応制御かPID制御のみを行
うかの制御の判別を図14ないし図16の切換フローに
基いて行った後、ステップSnで上記演算式(4)に基
いて制御量U(k)を算出して、ステップSoでこの制
御量U(k)をプラント51に出力してステップSbに
戻ることを繰返す。
【0051】次に、図6に示す運転状態判別フローを説
明する。スタートして、ステップS1で車体2に作用す
る横加速度を設定値LYGと比較すると共に、ステップS
2〜S4で車体2に作用する前後加速度、ヨーレイト、
及びステアリング操舵速度を各々設定値LFG、LYR、L
STS と比較する。そして、横加速度>LYG、前後加速度
>LFG、ヨーレイト>LYR又はステアリング操舵速度>
LSTS の場合には、適応制御による出力Uaが適切には
得られない急操作時と判断して、ステップS6で急操作
フラグをセットする。一方、上記の判定が何れもNOの
場合にはステップS7で急操作フラグをリセットする。
【0052】続いて、図7に示す規範モデルのゲイン設
定フローを説明する。スタートして、ステップS1で上
記図6の運転状態判別フローで判別した運転状態の判別
結果を入力した後、ステップS2で急操作フラグのセッ
トされた急操作時か否かを判別し、急操作時でない場合
には、ステップS3以降で路面の種類に応じて規範モデ
ルのゲインを適宜設定する。
【0053】即ち、ステップS3で先ず超音波センサ1
2の出力による路面の判別結果を入力した後、ステップ
S4でうねった路面か否か、ステップS5で目地路か否
か、ステップS6で悪路か否かを各々判別する。そし
て、上記何れの路面でもない場合、即ち凹凸の少ない路
面を含む平坦路の場合には、ステップS7で規範モデル
のゲインam,bmの補正係数をKnとして該各ゲイン
am,bmを下記式で表現し(amo,bmoは基準値
である)、
【数12】 補正係数Knを通常値Ko(=1.0)に設定する。一
方、うねり路の場合にはステップS8で補正係数Knを
通常値Koよりも大きな値K1(K1>Ko)に設定
し、目地路の場合にはステップS8で補正係数Knを通
常値Koよりも大きな値K2(但しK1>K2>K0)
に設定し、悪路の場合にはステップS9で補正係数Kn
を通常値Koよりも小さい値K3(K0>K3)に設定
する。
【0054】尚、図示しないが、上記うねり路、目地
路、平坦路、及び悪路に応じて設定される補正係数Kn
は、更にその各路面走行時での車速に応じて変更され
る。即ち、停車時にはKnは小値に、低,中速時には大
値に、高速走行時には小値に各々変更設定される。
【0055】更に、図8に示す規範モデルの位相設定フ
ローを説明する。この位相設定フローの流れは、上記図
7のゲイン設定フローと同一であり、異なる点は、凹凸
の少ない路面を含む平坦路の場合には、ステップS7で
規範モデルの位相特性を通常値のセット0に設定し、う
ねり路の場合にはステップS8で位相特性をセット1
に、目地路の場合にはステップS9で位相特性をセット
2に、悪路の場合にはステップS10で位相特性をセッ
ト3に各々設定する。
【0056】ここに、上記位相特性の設定について、位
相遅れはセット1<セット2<セット0<セット3の順
(セット1が最も位相遅れが少ない)である。従って、
位相遅れは悪路が最も大きく、うねり路が最も小さい。
具体的にこの位相遅れの設定は、規範モデルの式を下記
式に設定し、
【数13】 時点k−nでの規範モデルの出力V(K−n)のゲイン
am(n)を路面の種類に応じて適宜選択して行うもの
である。ここに、ゲインam(n)はnに対応する値に
予め設定される。
【0057】尚、上記位相特性の設定は他の形式でも可
能である。例えば、実際の規範モデルの過去の出力値を
記憶しておき、路面の種類に応じて過去何番目のデータ
を使用するかを決定すること、即ち規範モデルの出力値
の単純な横移動によって位相特性を変更してもよい。
【0058】また、図示しないが、上記うねり路、目地
路、平坦路、及び悪路に応じて設定される位相遅れ特性
は、上記規範モデルのゲインの変更設定と同様に、更に
その各路面走行時での車速に応じて変更される。即ち、
停車時には変更せず、低,中速時には規範モデルの位相
特性を進みに、高速走行時には変更されず固定保持され
る。
【0059】図9は規範モデルのゲインam,bmの変
更と位相の変更とを組合せたゲイン及び位相設定フロー
であり、この設定フローは、上記図7及び図8のゲイン
の設定及び位相の設定とを同時に行うものである。但
し、異なる点は、ステップS9の目地路でのゲイン及び
位相の設定につき、ゲインは変更せず(補正係数Kn=
K0)、位相のみを進みに設定している。これは、目地
路では単発的な高周波振動の入力時であるので、ゲイン
をも大値に変更すると、その後の制御に発振が生じるの
で、これを防止するためである。
【0060】次に、図10及び図11の適応ゲイン設定
フローを説明する。スタートして、ステップS1で超音
波センサ12の出力信号から車両前方の路面の種類を判
別した後、その路面の凹凸の通過の前後で適応ゲインL
1〜L4を変更すべく、ステップS2で車速センサ21
の車速信号と超音波センサ12の出力特性とに基いてそ
の路面凹凸の通過時間を算出する。
【0061】そして、ステップS3で路面の凹凸の通過
フラグの値を判別し、当初は通過フラグ=0であるの
で、ステップS4で通過前か否かを判別し、通過前の場
合にはステップS5で図11に示す適応ゲイン設定フロ
ーに基いて適応ゲインL1〜L4を変更設定し、ステッ
プS6で通過フラグを「1」値に設定する。
【0062】その後は、ステップS7で通過後か否かを
判別し、通過前は直ちにリターンして上記適応ゲインL
1〜L4を変更設定を続行するが、通過した後は、ステ
ップS8で適応ゲインL1〜L4を通常値に戻すと共
に、ステップS9で通過フラグを「0」値にリセットす
る。
【0063】図11の適応ゲイン設定フローの流れは、
上記図7のゲイン設定フローと同一であり、異なる点
は、凹凸の少ない路面を含む平坦路の場合には、ステッ
プS7で適応ゲインLnの補正係数をKLnとして該適
応ゲインLnを下記式で表現し(Lnoは基準値であ
る)、
【数14】 補正係数KLnを通常値KLo(=1.0)に設定す
る。一方、うねり路の場合にはステップS8で補正係数
KLnを通常値Koよりも大きな値KL1(KL1>K
Lo)に設定し、目地路の場合にはステップS8で補正
係数KLnを通常値KLoよりも大きな値KL2(但し
KL1>KL2>KL0)に設定し、悪路の場合にはス
テップS9で補正係数KLnを通常値KLoよりも小さ
い値KL3(KL0>KL3)に設定する。従って,適
応ゲインLn(n=0,1,2,3)はうねり路で最も
大値に、悪路で最も小値に設定される。
【0064】尚、図示しないが、上記うねり路、目地
路、平坦路、及び悪路に応じて設定される補正係数KL
nは、上記規範モデルのゲインの変更設定と同様に、更
にその各路面走行時での車速に応じて変更される。即
ち、停車時にはKLnは変更せず固定保持し、低,中速
時には大値に、高速走行時には変更されず、固定保持さ
れる。
【0065】続いて、図12に示す制御の切換リミッタ
ー設定フローを説明する。この設定フローの流れも上記
図7のゲイン設定フローと同一であり、異なる点は、凹
凸の少ない路面を含む平坦路の場合には、ステップS7
で制御の切換判定値としての切換リミッター値を通常値
のセット0に設定し、うねり路の場合にはステップS8
でセット1に、目地路の場合にはステップS9でセット
2に、悪路の場合にはステップS10でセット3に各々
設定する。ここに、切換リミッター値は、図13に示す
ように、規範モデルの出力Vmと実測値Vpとの偏差,
即ち誤差信号ε(k)が大値ほど大値に設定される。ま
た、切換リミッター値は、同図から判るように、セット
1>セット2>セット0>セット3であり、従ってうね
り路で最も大きく、悪路で最も小さい。
【0066】次に、図14ないし図16に示す制御の切
換フローを説明する。図14はPID制御+適応制御か
らPID制御のみへの切換フローを示し、図15はPI
D制御のみからPID制御+適応制御への切換復帰フロ
ーを示す。この図14及び図15の切換フローは、車両
の走行条件に応じて上記適応コントローラ60による適
応制御とPID制御機構53によるPID制御とを切換
えるようにした切換手段61を構成している。
【0067】先ず、図14から説明するに、スタートし
て、ステップS1で車両の走行条件として規範モデルの
出力Vmと油圧シリンダ4の実測変位速度値Vpとの偏
差Vp−Vmを算出した後、ステップS2でPID制御
のみへの切換フラグの値を判別し、切換フラグ=0の切
換前ではステップS3移行でその切換時か否かを判別す
る。
【0068】すなわち、ステップS3で上記偏差Vp−
Vmを上記図12の設定フローで設定した切換リミッタ
ー値と比較し、偏差>切換リミッター値の場合には、直
ちにステップS14に進んで切換フラグを「1」値に設
定し、ステップS15で後述する計測回数N及び経過時
間Tを初期値の零値に戻した後、ステップS16で適応
機構57の出力UaをUa=0にセットしてPID制御
のみに切換えて、リターンする。
【0069】一方、偏差≦切換リミッター値の場合であ
っても、設定時間内に上記偏差が切換リミッター値の7
0%を越える回数が所定回数あるときにはPID制御に
切換えることとする。即ち、ステップS4で時間フラグ
の値を判別し、当初は時間フラグ=0であるので、経過
時間Tを零値(T=0)に初期設定し、ステップS7で
偏差Vp−Vmを切換リミッター値の70%値と比較す
る。そして、偏差≦70%値の場合には直ちにリターン
するが、偏差>70%値の場合には、ステップS8で時
間フラグを「1」値に設定すると共に、ステップS9で
切換リミッター値の70%値を越える回数Nを計測す
る。上記時間フラグ=1の後は、ステップS6で経過時
間Tを経時する。
【0070】次いで、ステップS10で経過時間Tを設
定時間Ltと比較し、その経過前のT<Ltの場合に
は、上記の70%値を越える回数の計測を続行する。そ
して、設定時間Ltを経過すると、ステップS11で経
過時間Tを零値に戻した(T=0)後、ステップS12
で70%を越える回数Nを所定回数Lnと比較し、所定
回数Ln未満の場合にはステップS13でその回数Nを
零値に戻すが、N≧Lnの所定回数を越える場合には、
ステップS14で切換フラグを「1」値にセットすると
共に、時間フラグをリセットし、更にステップS15で
計測回数N及び経過時間Tを初期値の零値に戻した後、
ステップS16で適応機構57の出力UaをUa=0に
セットしてPID制御のみに切換えて、リターンする。
【0071】次に、図15に示すPID制御のみからP
ID制御+適応制御への切換復帰フローを説明する。同
図において、スタートして、ステップS1でPID制御
+適応制御への切換フラグの値を判別し、切換フラグ=
0の切換前では、ステップS2以降で偏差Vp−Vmが
切換リミッター値の30%以下になった回数が設定時間
内に所定回数発生した場合に限りPID制御+適応制御
に徐々に切換える。
【0072】すなわち、ステップS2で先ず時間フラグ
の値を判別し、当初は時間フラグ=0であるので、ステ
ップS3で経過時間TFを零値に初期設定した後、ステ
ップS5で偏差Vp−Vmを切換リミッター値の30%
値と比較する。そして、偏差<30%値の場合には、ス
テップS6で時間フラグをセットした後、30%値以下
となった回数NFを計測する。上記時間フラグ=1の後
は、ステップS4で経過時間TFを経時する。
【0073】次いで、ステップS8で経過時間TFを設
定時間LtFと比較し、その経過前のTF<LtFの場
合には、上記の30%値以下となる回数の計測を続行
し、設定時間LtFを経過すると、ステップS9で経過
時間TFを零値に戻した後、ステップS10で30%を
越える回数NFを所定回数LnFと比較し、所定回数L
nF未満の場合にはステップS11でその回数NFを零
値に戻す。一方、NF≧LnFの所定回数を越える場合
には、ステップS12及びS13で切換フラグ及び時間
フラグをリセットすると共に、ステップS14で復帰フ
ラグをセットし、またステップS15で適応コントロー
ラ60の適応制御への切換復帰時の復帰ゲインを図16
の設定フローに基いてセットして、リターンする。
【0074】図16の復帰ゲイン設定フローを説明する
と、スタートして、ステップS1で復帰フラグの値を判
別し、復帰フラグ=1の場合には、更にステップS2で
復帰ゲインFGAINの値を判別し、FGAIN=1でないNO
の場合には、復帰途中にあると判断して、ステップS5
において復帰ゲインFGAINの値を下記式に基いて算出す
る。
【0075】
【数15】 ここに、TSFはPID制御のみからPID制御+適応制
御への制御の切換時間であり、この切換時間TSFは、図
17に示すように、路面の種類に応じて、うねり路、目
地路、平坦路、悪路の順で長く設定される。従って、復
帰ゲインの大値への変化ははうねり路で最も大きく、悪
路で最も緩やかになる。
【0076】上記PID制御+適応制御への切換復帰時
には、適応機構57の出力Uaは下記式より復帰ゲイン
FGAINに基いて補正される。
【0077】
【数16】 そして、復帰ゲインFGAIN=1に達すると、この時点で
ステップS3及びS4に進んで復帰フラグ及び復帰ゲイ
ンFGAINをリセットして、リターンする。
【0078】したがって、上記実施例においては、適応
コントローラ60の規範モデル設定器54からの規範モ
デルの出力Vmとこれに対応する油圧シリンダ4のピス
トン4aの実際変位速度Vpとの偏差Vp−Vmが切換
リミッター値以上の状態では、PID+適応制御系が不
安定な状況であって、この状態に至れば直ちに適応機構
57の出力UaがUa=0に設定されて、油圧シリンダ
4への圧油供給に対する制御がPID制御のみに切換え
られるので、その制御系が不安定になることが確実に防
止される。
【0079】その場合、制御の切換リミッター値は、図
13に示すように、路面の種類に応じて変更設定され、
油圧シリンダ4の動特性の変動が小さいうねり路や目地
路での走行時には、上記規範モデル出力Vmと油圧シリ
ンダ4の実際変化速度Vpとの偏差Vp−Vmが比較的
大値になっても、適応制御系は安定な状況であり、この
状況では切換リミッター値が大値に変更されるので、適
応制御系が安定な状況では適応制御による油圧シリンダ
4への圧油の給排制御を確保して、高い応答性でもって
車両姿勢を目標姿勢に制御することができる。これに対
し、悪路や凹凸が連続する路面では、上記偏差Vp−V
mが比較的小値の段階から適応制御系は不安定に移行し
易い状況であり、この状況で切換リミッター値が小値に
変更されるので、早期にPID制御に切換えて、油圧シ
リンダ4への圧油の給排制御系の安定性をPID制御に
より良好に確保することができる。
【0080】また、上記の如くPID制御のみに切換え
た後に、偏差Vp−Vmが切換リミッター値の30%値
未満になる回数NFが設定時間LtFの間に設定複数回L
nFを越えたときに限り、PID制御のみからPID制御
+適応制御に切換えられるので、この制御の切換ハンチ
ングを有効に防止することができる。
【0081】この場合、PID制御+適応制御への切換
時間TSFは、図17に示す如く、適応制御系が不安定な
悪路ほど長く設定され、適応制御系が安定なうねり路ほ
ど短く設定される。このことにより、悪路では徐々に切
換わって、復帰ゲインFGAINにより適応機構57の出力
Uaが緩かに増大するので、適応制御系の安定性が良好
に確保されると共に、うねり路では短時間で素早く切換
わって、適応制御系の安定性が良好に確保されつつ、早
期に高い応答性でもって車両姿勢を目標姿勢に制御する
ことが可能になる。
【0082】尚、上記実施例では、規範モデルの出力値
Vmと油圧シリンダ4のピストン4aの実測変位速度値
Vpとの偏差Vp−Vmを車両の走行条件とし、この偏
差Vp−Vmと切換リミッター値との比較によりPID
制御のみとPID制御+適応制御との切換え選択を行っ
たが、車両の走行条件は、上記の偏差Vp−Vmに限ら
ず、その他、例えば運転者によるステアリングの急操舵
や、超音波センサ12による車両前方の路面の種類の予
測結果等を用いてもよいのは勿論である。
【0083】また、以上の説明では、PID制御のみと
PID制御+適応制御との間で制御の切換えを行った
が、その他、PID制御のみと適応制御のみとの間で制
御の切換えを行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】アクティブサスペンション装置の全体構成を示
す図である。
【図3】アクティブサスペンション装置の油圧回路構成
を示す図である。
【図4】モデル規範型適応制御のブロック構成を示す図
である。
【図5】PID制御及び適応制御の全体構成を示すフロ
ーチャート図である。
【図6】運転操作状態の判別を示すフローチャート図で
ある。
【図7】規範モデルのゲインの設定を示すフローチャー
ト図である。
【図8】規範モデルの位相遅れ時間の設定を示すフロー
チャート図である。
【図9】規範モデルのゲイン及び位相遅れ時間の設定を
示すフローチャート図である。
【図10】路面の凹凸の前後で適応コントローラの適応
ゲインを変更するフローチャート図である。
【図11】適応コントローラの適応ゲインの設定を示す
フローチャート図である。
【図12】制御の切換リミッター値の設定を示すフロー
チャート図である。
【図13】路面の種類に応じた偏差(誤差信号)に対す
る切換リミッター値の設定を示す説明図である。
【図14】PID制御への切換判定を示すフローチャー
ト図である。
【図15】PID制御+適応制御への切換復帰を示すフ
ローチャート図である。
【図16】PID制御+適応制御への切換復帰時の復帰
ゲインの設定を示すフローチャート図である。
【図17】路面の種類に応じた制御の切換復帰時の切換
時間に対する復帰ゲインの変化の様子を示す説明図であ
る。
【図18】適応制御とPID制御との間での周波数伝達
関数のゲイン特性の比較を示す図である。
【図19】適応制御とPID制御との間での周波数伝達
関数の位相特性の比較を示す図である。
【符号の説明】
4 油圧シリンダ 12 超音波センサ 30 油圧ポンプ 50 コントローラ 51 プラント 53 PID制御機構(第2制御手段) 54 規範モデル設定器 57 適応機構 60 適応コントローラ(第1制御手段) 61 切換手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と車輪との間に配置された油圧シリ
    ンダを備え、該油圧シリンダへの流体供給によりサスペ
    ンション特性が変更可能なアクティブサスペンション装
    置であって、上記油圧シリンダへの流体供給による該油
    圧シリンダの動作が規範モデルに追従するように上記油
    圧シリンダへの流体供給を適応制御して車体姿勢を制御
    する第1制御手段と、車高値をフィードバックし油圧シ
    リンダへの流体供給を少くとも比例制御して車体姿勢を
    制御する第2制御手段とを備えるとともに、車両の走行
    条件に応じて上記第1制御手段による適応制御と第2制
    御手段による比例制御とを切換える切換手段とを備えた
    ことを特徴とするアクティブサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 切換手段は、第1制御手段による適応制
    御の規範モデルの出力値と該出力値に対応する油圧シリ
    ンダの実際値との偏差が切換判定値以上のとき、油圧シ
    リンダへの流体供給に対する制御を第1制御手段から第
    2制御手段に切換えるものであることを特徴とする請求
    項1記載のアクティブサスペンション装置。
  3. 【請求項3】 切換判定値は車両走行時の路面の状態に
    応じて変更されることを特徴とする請求項2記載のアク
    ティブサスペンション装置。
  4. 【請求項4】 切換手段は、適応制御の規範モデルの出
    力値と該出力値に対応する油圧シリンダの実際値との偏
    差が切換判定値未満になる回数が設定複数回を越えたと
    き、油圧シリンダへの流体供給に対する制御を第2制御
    手段から第1制御手段に徐々に切換えるものであること
    を特徴とする請求項1記載のアクティブサスペンション
    装置。
  5. 【請求項5】 第2制御手段から第1制御手段への制御
    の切換時間は路面の種類に応じて変更されることを特徴
    とする請求項4記載のアクティブサスペンション装置。
JP7381393A 1993-03-31 1993-03-31 アクティブサスペンション装置 Withdrawn JPH06286449A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160066293A (ko) * 2014-12-02 2016-06-10 현대모비스 주식회사 차량의 현가 제어 시스템 및 방법
KR102093207B1 (ko) * 2018-10-08 2020-03-25 주식회사 만도 액티브 롤 제어 장치 및 방법
JPWO2021033632A1 (ja) * 2019-08-20 2021-02-25

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