JPH0628580A - 売上データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 値引き商品を購入したお客に対してより商品
の安さを実感させる。 【構成】 売上データ処理装置１０は、ＣＰＵ１１と、
値引き処理を服務各種の動作を制御する制御用のマイク
ロプログラムを記憶するＲＯＭ１２と、ＰＬＵファイル
３１、ディスカウントレートテーブル３２を有し、演算
に使用するデータ及び演算結果を記憶するＲＡＭ１３
と、ＲＡＭ１３に記憶された各種データを印字する印字
部１６とを備え、ＲＡＭ１３には商品コードによる商品
名、ディスカウントレート、単価、ディスカウント合計
データを記憶するディスカウント合計器を有するＰＬＵ
ファイル３１と、ディスカウントレートテーブル３２を
設け、登録された商品に対応するＲＡＭ１３データに基
づき、定価と販売金額とを対応づけて印字するととも
に、値引き合計も印字する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子レジスタ（ＥＣ
Ｒ），ＰＯＳシステム、データターミナル等に用いられ
る売上データ処理装置に係り、詳細には、顧客サービス
の向上を図った売上データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】流通業界では、商品にかかわるデータを
いかにタイムリーに収集し、かつ処理をして次の商品販
売に結び付けるかが重要で、このためのシステム化が進
行している。ＰＯＳ端末装置は、百貨店、スーパー、専
門店、小売店などの売場に設置され、単品管理、顧客管
理、売上管理などに使用するデータを即時に収集する端
末装置である。一般にはレジスタ機能、データを一時記
憶するファイル機能、上位装置へ接続するオンライン機
能を有している。また、電子レジスタ（ＥＣＲ）は、売
上データを累計（登録）しておいた後、その売上データ
を出力して登録された金額および回数等を点検あるいは
精算して営業管理に役立てようとするものである。上記
ＥＣＲ等における顧客サービスとして、売上金額または
数量に応じて所定の値引（ディスカウント）サービスを
行うものがある。値引登録は、売上金額に対しての値引
き額を登録することであり、部門登録に対しての値引き
と小計額に対しての値引きとがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のＥＣＲ等の売上データ処理装置にあっては、
販売した商品の価格をそのままレシート用紙に印字して
いたため、お客がレシート用紙に印字された金額を見た
だけではあまり安さを実感されにくいという欠点があっ
た。例えば、ディスカウントショップなど、もともと安
い商品を扱っている店では、お客が、値引きされた金額
を印字したレシートを見ただけではどれ位の金額が値引
きされたのか分かりにくく、したがって、商品の安さが
実感されないという問題点があった。なお、レシートに
値引き率を印字するものはあるが、値引き率だけでは実
際の金額は分からないので同様の不具合があった。本発
明の課題は、定価と販売金額とを対応づけて印字させる
ことができるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。記憶手段１（図１の機能ブロック図を参照、以
下同じ）は、商品の定価若しくは販売金額の一方又は双
方を記憶するＲＡＭ等である。この場合、定価と販売金
額を記憶してもよいし、例えば定価のみを記憶しておい
て定価から販売金額を求めるようにしてもよい。印字手
段２は、登録された商品に対応する記憶手段１から読出
したデータに基づいて定価と販売金額を対応づけて印字
するプリンタ等である。

【０００５】

【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。先ず、
商品の定価若しくは販売金額の一方又は双方が記憶手段
１に記憶されているものとする。そして、印字手段２に
よりレシート等に記憶手段１のデータを印字する際に
は、登録された商品に対応する記憶手段１のデータに基
づいて定価と販売金額が対応づけて印字される。従っ
て、定価と販売金額とを対応づけて印字させることがで
きる。

【０００６】

【実施例】以下、図２〜図７を参照して一実施例を説明
する。第１実施例 図２〜図７は売上データ処理装置の第１実施例を示す図
であり、本実施例は売上データ処理装置として電子レジ
スタ（ＥＣＲ）に適用した例である。先ず、構成を説明
する。図２は売上データ処理装置１０の全体構成を示し
たブロック図である。図２において、符号１１はＣＰＵ
であり、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１２に格納されているマ
イクロプログラムに従ってＲＡＭ１３との間でデータの
授受を行ったりしながら各種動作に必要な値を演算する
演算部１１ａと、演算部１１ａで処理したデータに基づ
いて後述する表示部１５、印字部１６、ドロア１７等を
制御するための制御信号を出力する制御部１１ｂとから
構成されている。

【０００７】ＣＰＵ１１には、商品登録による値引き処
理を含むＥＣＲの各種の動作を制御する制御用のマイク
ロプログラムを記憶するＲＯＭ１２、書込みと読出しが
可能な揮発性メモリからなり、売上データ、演算に使用
するデータ及び演算結果を記憶するＲＡＭ１３、各種の
品目キー、操作キー及び各モードを指定する表示部１
５、ＲＡＭ１３に記憶された一登録分メモリ、小計メモ
リ等の各種データをジャーナル用紙およびレシート用紙
に印字する印字部１６、現金を収納し現金／預かり金キ
ー等が操作された際に開放されるドロア１７がそれそれ
接続されている。

【０００８】上記キー入力部１４には、そのキーボード
上に置数キー２１、ＰＬＵキー２２、現金キー２３、そ
の他のファンクションキー２４等の操作キーが設けられ
ているほか、「設定（Ｐ）」、「登録（ＲＥＧ）」、
「電源オフ（ＯＦＦ）」、「点検（Ｘ）」、「精算
（Ｚ）」の各モードに指定するモードスイッチＭＳが設
けられている。

【０００９】また、上記ＲＡＭ１３は売上データや演算
に使用するデータおよび演算結果等を一時的に記憶する
いわゆるワーキングメモリとして使用され、具体的に
は、ＲＡＭ１３には商品コードによる個数、金額等の売
上データを記憶するＰＬＵファイル３１（図３）、商品
の割引率をテーブルとして記憶するディスカウント（値
引率）テーブル３２（図４）、ＣＰＵ１１の作動領域
（ワーキングエリア）等が設けられている。

【００１０】図３は上記ＰＬＵファイル３１の構成を示
す図である。図３において、ＰＬＵファイル３１は、
「ＰＬＵコード」、「キャラクター」、商品をどれだけ
安くするかを示すテーブルＮｏを記憶する「ディスカウ
ントレート」、「単価」、「個数」、「金額」、「ディ
スカウント合計器」から構成される。上記ＰＬＵファイ
ル３１の「ディスカウントレート」には後述する図４に
示すように商品の値引率（ディスカウントレート）をテ
ーブルＮｏで表したデータが格納される。また、上記Ｐ
ＬＵファイル３１の「単価」にはその商品の定価が格納
され、上記「金額」は定価に対し設定されたディスカウ
ントレートを掛けた金額、すなわち売価が格納される。
また、上記「ディスカウント合計器」には値引額の合計
が格納される。

【００１１】図４は上記ＰＬＵファイル３１のディスカ
ウントレートに記憶されるディスカウントレートテーブ
ルの構造を示す図である。図４に示すように、ディスカ
ウントレートテーブルはテーブルＮｏ．に対応して所定
の割引率を設定したものであり、例えばテーブル１は１
０％、テーブル２は１２％、テーブル３は５％、…、テ
ーブル１０は２０％のディスカウントレートが設定され
ている。なお、この設定は、整数部２桁＋少数部２桁以
内で行う。従って、前記図３のＰＬＵファイル３１のデ
ィスカウントレートに、例えばテーブル１が記憶されて
いるときは該当商品の割引率は１０％となり、売価を示
す「金額」には１０％割引された金額が格納される。こ
のように、上記ＰＬＵファイル３１の「ディスカウント
レート」にはディスカウントレートを数字で表したもの
が格納されるのではなく、所定のディスカウントレート
が設定されたテーブルＮｏ．が格納されることになり、
ＰＬＵファイル３１の長さを小さくすることができる。

【００１２】次に、第１実施例の動作を説明する。図５
は値引処理のプログラムを示すフローチャートであり、
同図中、符号Ｓｎ（ｎ＝１，２，…）はフローの各ステ
ップを示している。

【００１３】先ず、ステップＳ１で商品登録（例えば、
部門の合計処理、及びその印字、表示処理）か否かを判
別し、商品登録でないときはステップＳ２で他入力があ
るか否かを判別する。他入力がないときはステップＳ１
に戻って次のキー入力を待ち、他入力があるときはステ
ップＳ３で他処理（例えば、両替処理、入金処理等）を
行ってステップＳ１に戻る。また、ステップＳ１で商品
登録のときはステップＳ４で図３のディスカウントレー
トにテーブルが設定されていることを示すディスカウン
トフラグがあるか否かを判別し、ディスカウントフラグ
があるときはステップＳ５でディスカウントレートテー
ブルに設定されているテーブル１〜１０（図４）のレー
トを用いて定価を値引きした売価を計算し、ステップＳ
６で値引き額をディスカウント合計器に記憶する。次い
で、ステップＳ７で印字部１６により登録された商品の
定価と売価とを対応づけてレシートに印字するととも
に、表示部１５にその売価を表示する。次いで、ステッ
プＳ８で締め処理（例えば、現金とか貸し等の取引別メ
モリ加算等）を行い、ステップＳ９でレシートを発行し
て本フローの処理を終える。

【００１４】図６は本売上データ処理装置１０のレシー
ト印字例を示す図であり、図６（ａ）はレシートの構成
を、図６（ｂ）はその具体的な印字例を示している。図
６に示すように、レシートには商品登録において値引き
した売価だけではなく売価に対応した定価をも括弧書き
にして売価と共に印字する。例えば、図６（ｂ）におい
て、商品名「歯ブラシ」の個数が「２」のときは値引き
された売価「９８」だけではなく、その定価「１５０」
も売価「９８」対応づけて印字するようにする。なお、
登録商品が値引き商品でないとき（例えば、図６（ｂ）
のバケツの場合）は売価のみを印字する。これにより、
お客はレシートに印字された商品の売価を見る際に、同
時に該当商品の定価をも認識することになるので、定価
に対してどれだけ安い金額で買物できたかを実感させる
ことができ、販売促進に役立てることができる。さら
に、本実施例では、値引額の合計をディスカウント合計
器に記憶しておき、レシート印字の際には値引額の合計
も印字するようにしているので、１回の買物によって実
際にどれだけの金額を得したのかをお客に伝えることが
でき販売促進に役立てることができる。

【００１５】また、上記図５のフローにおいて、レシー
トには定価と売価が印字され、単品値引き合計金額は図
７に示すＸ／Ｚレポート（精算レポート）に印字され
る。なお、ディスカウント合計器に記憶される値引額は
精算レポート発行時にクリアされる。図７は上記Ｘ／Ｚ
レポートの印字例を示す図であり、図７（ａ）はＸ／Ｚ
レポートの構成を、図７（ｂ）はその印字例を示す。図
７に示すように、Ｘ／Ｚレポートには、ＰＬＵキャラク
ター、その数量、ＰＬＵファイルの全体の品目のうちの
その商品の構成比、金額値引キャラクタ、値引きの合計
金額が印字される。

【００１６】以上説明したように、第１実施例の売上デ
ータ処理装置１０は、ＣＰＵ１１と、値引き処理を服務
各種の動作を制御する制御用のマイクロプログラムを記
憶するＲＯＭ１２と、ＰＬＵファイル３１、ディスカウ
ントレートテーブル３２を有し、演算に使用するデータ
及び演算結果を記憶するＲＡＭ１３と、ＲＡＭ１３に記
憶された各種データを印字する印字部１６とを備え、Ｒ
ＡＭ１３には商品コードによる商品名、ディスカウント
レート、単価、ディスカウント合計データを記憶するデ
ィスカウント合計器を有するＰＬＵファイル３１と、デ
ィスカウントレートテーブル３２を設け、登録された商
品に対応するＲＡＭ１３データに基づき、定価と販売金
額とを対応づけて印字するとともに、値引き合計も印字
するようにしているので、値引き商品を購入したお客に
対してより商品の安さを実感させることができる。従っ
て、この売上データ処理装置１０によればお客の購買意
欲を増やす効果が見込める。

【００１７】第２実施例 図８〜図１０は売上データ処理装置の第２実施例を示す
図であり、前記第１実施例と同一構成部材には同一符号
を付して重複部分の説明を省略する。先ず、構成を説明
する。図８は売上データ処理装置のＲＡＭに記憶される
ＰＬＵファイル４１の構成図である。図８において、Ｐ
ＬＵファイル４１は、「ＰＬＵコード」、「キャラクタ
ー」、「単価１」、「特売フラグ」、「単価２」、「個
数」、「金額」から構成される。ここで、上記ＰＬＵフ
ァイル４１の「単価１」は定価に、「単価２」は売価の
金額に夫々対応させ、登録処理時にこの２つの金額を印
字させる。また、ＰＬＵファイル４１には、特売商品で
あることを示す「特売フラグ」を設ける。すなわち、チ
ラシ等に掲載され目立ち、特に割引の大きい（特売品）
の商品には特売フラグをプリセットしておき、登録時に
「特売品」と赤インクで印字する。また、第１実施例で
はＲＡＭ１３にディスカウントレジスタへとテーブル３
２を設けていたが、本実施例ではこれに代えて取引分の
定価と売価の差額を記憶する差額メモリ４２（図９）を
設け、この差額メモリ４２により後述する処理フローで
一取引内の割引金額を求め、キャッシュ時に印字するよ
うにする。

【００１８】次に、第２実施例の動作を説明する。図１
０は値引処理のプログラムを示すフローチャートであ
り、本フローは商品キー操作による一取引の始まりによ
りスタートする。先ず、ステップＳ１１で商品登録があ
るかか否かを判別し、商品登録でないときはステップＳ
２で他入力があるか否かを判別する。他入力がないとき
はステップＳ１１に戻って次のキー入力を待ち、他入力
があるときはステップＳ１３で他処理（例えば、両替処
理、入金処理等）を行ってステップＳ１１に戻る。ま
た、ステップＳ１１で商品登録のときはステップＳ１４
で登録処理を実行する。ここで、この登録処理は売上登
録、部門別、取引別の区分等をＥＣＲに入力し、その処
理内容の表示や印字、演算等を行う一連の動作であり、
例えば売上、戻し、入金、支払などである。次いで、ス
テップＳ１５でキャラクタの印字・表示を行うととも
に、ステップＳ１６で個数の印字・表示を行い、ステッ
プＳ１７で売価の印字・表示を行う。ここで、この売価
はＰＬＵファイル４１の単価２に記憶されているデータ
である。次いで、ステップＳ１８で単価１をチェックし
て底があるか否かを判別し、定価があったときはステッ
プＳ１９で１行フィードし、ステップＳ２０で定価を括
弧でくくって印字する。これにより、前記図６（ｂ）に
示すように定価があるときはその定価が売価の下に括弧
でくくられて印字することになり、定価に対する売価を
より目立たせることができる。

【００１９】次いで、ステップＳ２１で特売フラグがあ
るか否かを判別し、特売フラグがあればステップＳ２２
で特売品をより目立つように赤色印字する。次いで、ス
テップＳ２３で定価と売価の差額を求めて差額メモリ４
２へ加算してステップＳ２４に進む。また、上記ステッ
プＳ１８で定価がないときあるいは上記ステップＳ２１
で特売フラグがないときはそのままステップＳ２４に進
む。

【００２０】ステップＳ２４では締めキーが操作された
か否かを判別し、締めキーが操作されたときは一人の客
についての上記商品データの登録処理が済んだときであ
るからステップＳ２５で一取引毎の締め処理を行う。こ
の締め処理は、例えばレシート印字やその表示、取引別
メモリ加算等である。締め処理が済むとステップＳ２６
で差額メモリ４２に差額データが格納されているか否か
を判別し、差額データがあればステップＳ２７で差額デ
ータを印字し、ステップＳ２８で差額メモリ４２をクリ
アしてステップＳ２９に進む。一方、差額データがなけ
ればそのままステップＳ２９に進み、ステップＳ２９で
図６（ｂ）に示すように定価と売価が印字されたレシー
ト発行して本フローの処理を終える。

【００２１】このように、第２実施例では、商品名、個
数、売価を印字した行を改行して売価の下に括弧でくく
って定価を印字し、さらに特売フラグがあれば特売品の
商品を赤インクで印字するようにしているので、売価の
元になる定価がより目立ち易くなるとともに、特売品の
商品が非常に目立つようになってお客に対しより商品の
安さを実感させることができる。

【００２２】なお、上記各実施例はＥＣＲに適用した場
合の例であるが、商品登録を含む装置にはすべて適用可
能であり、例えばＰＯＳシステム、データターミナル等
の売上データ処理装置に適用してもよい。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、商品登録において定価
を販売金額を対応づけて印字するようにしているので、
値引商品を購入したお客に対してより商品の安さを実感
させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のブロック構成図である。

【図２】売上データ処理装置の全体構成を示す図であ
る。

【図３】売上データ処理装置のＰＬＵファイルの構成を
示す図である。

【図４】売上データ処理装置のディスカウントレートテ
ーブルを示すフローチャートである。

【図５】売上データ処理装置の値引き処理示すフローチ
ャートである。

【図６】売上データ処理装置のレシート印字例を示す図
である。

【図７】売上データ処理装置のＸ／Ｚレポート印字例を
示す図である。

【図８】売上データ処理装置のＰＬＵファイルの構成図
である。

【図９】売上データ処理装置の差額メモリを示す図であ
る。

【図１０】売上データ処理装置の値引処理を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１０ 売上データ処理装置 １１ ＣＰＵ １２ ＲＯＭ １３ ＲＡＭ １６ 印字部 ３１ ＰＬＵファイル ３２ ディスカウントレートテーブル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の定価若しくは販売金額の一方又は
   双方を記憶する記憶手段と、 登録された商品に対応する前記記憶手段から読出したデ
   ータに基づいて定価と販売金額を対応づけて印字する印
   字手段と、 を具備したことを特徴とする売上データ処理装置。
2. 【請求項２】 前記記憶手段は、商品の第１定価及び第
   ２定価を記憶するものであることを特徴とする売上デー
   タ処理装置。
3. 【請求項３】 商品の第１価格及び該第１価格から第２
   価格を算出するための比率を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から読出した第１価格及び比率に基づいて
   第２価格を算出する算出手段と、 前記記憶手段から読出した第１価格と前記算出手段によ
   り算出された第２価格とを対応づけて印字する印字手段
   と、 を具備したことを特徴とする売上データ処理装置。