JPH06285451A - 基板端縁洗浄装置 - Google Patents

基板端縁洗浄装置

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JPH06285451A
JPH06285451A JP10017893A JP10017893A JPH06285451A JP H06285451 A JPH06285451 A JP H06285451A JP 10017893 A JP10017893 A JP 10017893A JP 10017893 A JP10017893 A JP 10017893A JP H06285451 A JPH06285451 A JP H06285451A
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JP
Japan
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rinse liquid
substrate
edge
rinse
discharge
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Application number
JP10017893A
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English (en)
Inventor
Tadao Okamoto
伊雄 岡本
Yoshio Matsumura
吉雄 松村
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種類のリンス液を予め決められた順序で
基板端縁に吐出して洗浄することができる基板端縁洗浄
装置を提供する。 【構成】 第1および第3の吐出ユニット51a,53
aのうちの一方に選択的に第1のリンス液を供給する第
1のリンス液供給手段が設けられ、選択された吐出ユニ
ットより第1のリンス液を角型基板1の主面端縁に向け
て吐出する一方、第2の吐出ユニット52aに第1のリ
ンス液とは異なる第2のリンス液を供給する第2のリン
ス液供給手段が設けられ、第2の吐出ユニット52aよ
り第2のリンス液を角型基板1の主面端縁に向けて吐出
する。また、基板1に対する第1ないし第3の吐出ユニ
ット51a,52a,53aがX方向に移動する場合に
は、第3の吐出ユニット53aに第1のリンス液が選択
的に供給される一方、(−X)方向に移動する場合に
は、第1の吐出ユニット51aに第1のリンス液が選択
的に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトレジスト液,感
光性ポリイミド樹脂,カラーフィルタ用の染色剤などか
らなる薄膜がその一方主面に塗布された液晶用ガラス基
板,フォトマスク用ガラス基板などの基板に対し、上記
薄膜塗布後に基板の端面(側面)に付着した不要薄膜を
洗浄除去する基板端縁洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような基板端縁洗浄装置として
は、従来、例えば特公平3−78777号公報に開示さ
れているものがあった。
【0003】この公知例によれば、その一方主面に薄膜
が形成された基板の周縁部の上方主面(表面)と下方主
面(裏面)に対向して第1の管と第2の管がそれぞれ設
けられるとともに、第1および第2の管の間の間隙部で
かつ基板端部の延長上に第3の管が設けられている。そ
して、第1および第2の管から基板の周縁部の上方主面
と下方主面にリンス液として溶剤を供給するとともに、
その溶剤ならびに溶解除去された不要薄膜を第3の管か
ら吸引排出できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板に形成
された薄膜の種類によっては、複数種類のリンス液を用
いて端縁洗浄する、例えば第1のリンス液による基板の
端縁洗浄を行った後、続けて第1のリンス液と異なる第
2のリンス液としての溶剤による端縁洗浄を行うのが好
ましい場合がある。
【0005】しかしながら、上記従来例では、1種類の
リンス液を用いることしか考慮されていないため、複数
種類のリンス液を用いた基板の端縁洗浄を行うことがで
きなかった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、複数種類のリンス液を予め決められた
順序で基板端縁に吐出して洗浄することができる基板端
縁洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、一方主面に薄膜が形成された基板
を載置保持する基板保持手段と、該基板保持手段によっ
て保持された基板の両主面うちの少なくともいずれか一
方の主面側で、該主面端縁の長手方向に沿って、この順
序で配置された第1ないし第3の吐出手段と、前記第1
ないし第3の吐出手段を、前記基板に対し前記長手方向
に相対往復移動させる移動機構と、前記第1および第3
の吐出手段のうちの一方に選択的に第1のリンス液を供
給し、選択された吐出手段より前記第1のリンス液を前
記主面端縁に向けて吐出する第1のリンス液供給手段
と、前記第2の吐出手段に第1のリンス液とは異なる第
2のリンス液を供給し、前記第2の吐出手段より前記第
2のリンス液を前記主面端縁に向けて吐出する第2のリ
ンス液供給手段とを備えており、前記基板に対する前記
第1ないし第3の吐出手段の相対移動に際して、前記第
1のリンス液の供給先を切り換えて、往動状態において
も復動状態においても、前記基板の端縁に前記第1のリ
ンス液を前記第2のリンス液に先行して吐出させるよう
にしている。
【0008】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
め、一方主面に薄膜が形成された基板を載置保持する基
板保持手段と、該基板保持手段によって保持された基板
の両主面うちの少なくともいずれか一方の主面側で、該
主面端縁の長手方向に沿って、この順序で配置された第
1ないし第3の吐出手段と、前記第1ないし第3の吐出
手段を、前記基板に対し前記長手方向に相対往復移動さ
せる移動機構と、前記第2の吐出手段に第1のリンス液
を供給し、前記第2の吐出手段より前記第1のリンス液
を前記主面端縁に向けて吐出する第1のリンス液供給手
段と、前記第1および第3の吐出手段のうちの一方に選
択的に第1のリンス液とは異なる第2のリンス液を供給
し、選択された吐出手段より前記第2のリンス液を前記
主面端縁に向けて吐出する第2のリンス液供給手段とを
備えており、前記基板に対する前記第1ないし第3の吐
出手段の相対移動に際して、前記第2のリンス液の供給
先を切り換えて、往動状態においても復動状態において
も、前記基板の端縁に前記第1のリンス液を前記第2の
リンス液に先行して吐出させるようにしている。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、第1および第3の吐出手
段のうちの一方に選択的に第1のリンス液を供給する第
1のリンス液供給手段が設けられ、選択された吐出手段
より前記第1のリンス液を前記主面端縁に向けて吐出す
る一方、第2の吐出手段に第1のリンス液とは異なる第
2のリンス液を供給する第2のリンス液供給手段が設け
られ、前記第2の吐出手段より前記第2のリンス液を前
記主面端縁に向けて吐出するようになっている。そし
て、基板に対する前記第1ないし第3の吐出手段の相対
移動に際して、前記第1のリンス液の供給先が切り換え
られ、往動状態においても復動状態においても、前記基
板の端縁に前記第1のリンス液が前記第2のリンス液に
先行して吐出される。
【0010】請求項2の発明では、前記第2の吐出手段
に第1のリンス液を供給する第1のリンス液供給手段が
設けられ、前記第2の吐出手段より前記第1のリンス液
を前記主面端縁に向けて吐出する一方、第1および第3
の吐出手段のうちの一方に選択的に第1のリンス液とは
異なる第2のリンス液を供給する第2のリンス液供給手
段が設けられ、選択された吐出手段より前記第2のリン
ス液を前記主面端縁に向けて吐出するようになってい
る。そして、前記基板に対する前記第1ないし第3の吐
出手段の相対移動に際して、前記第2のリンス液の供給
先が切り換えられ、往動状態においても復動状態におい
ても、前記基板の端縁に前記第1のリンス液が前記第2
のリンス液に先行して吐出される。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に用いて説明す
る。
【0012】A.第1実施例
【0013】図1は、本発明にかかる基板端縁洗浄装置
の第1実施例の全体概略平面図であり、図2は一部切欠
全体概略側面図である。この基板端縁洗浄装置4では、
回転塗布によって表面に薄膜が形成された角型基板1を
載置保持する基板保持ユニット2が基台B上に設けら
れ、さらにその基板保持ユニット2の周囲4箇所に基板
端縁洗浄具3が配置されている。
【0014】基板保持ユニット2では、基台Bに、第1
のエアーシリンダ5と一対の第1のガイド6,6を介し
てシリンダ支持台7が昇降可能に設けられている。ま
た、そのシリンダ支持台7上に第2のエアーシリンダ8
が設けられ、さらに第2のエアーシリンダ8に角型基板
1を真空吸着によって載置保持する基板載置プレート9
が一体的に設けられている。
【0015】基板端縁洗浄具3は、洗浄具本体10(後
述する図4を参照)と、その洗浄具本体10を角型基板
1の端縁に沿わせて直線移動する移動機構11と、洗浄
具本体10を角型基板1の端縁に対して遠近変位する位
置調整機構12とで構成されている。
【0016】図3は、基板端縁洗浄具3を示す図であ
る。移動機構11は、同図に示すように、基台Bに取り
付けられた支持台13を有している。そして、図1に示
すように、この支持台13に一対の第2のガイド14,
14を介して角型基板1の端縁に沿う方向に移動可能に
移動台15が設けられるとともに、支持台13に主動プ
ーリー16と従動プーリー17とが取り付けられ、さら
に、これらのプーリー16,17にベルト18が巻回さ
れている。また、そのベルト18には移動台15が一体
的に取り付けられており、主動プーリー16に連動連結
されている電動モータ19を駆動することによって、洗
浄具本体10を角型基板1の端縁に沿わせて直線移動す
ることができるように構成されている。また、同図への
図示を省略しているが、洗浄具本体10が角型基板1の
コーナ部分を通過したか否かを検出するセンサが設けら
れている。
【0017】なお、センサを設ける代わりに、モータ1
9のパルス数をカウントして、上記検出を行うようにし
てもよい。
【0018】位置調整機構12は、一対の第3のガイド
20,20と、第3のエアーシリンダ21と、支持部材
22(図4)とで構成されている。支持部材22は、一
対の第3のガイド20,20と第3のエアーシリンダ2
1とを介して、移動台15に取り付けられており、第3
のエアーシリンダ21を駆動することによって角型基板
1に対して遠近する方向に駆動移動するようになってい
る。したがって、この支持部材22の移動により、支持
部材22に取り付けられた洗浄具本体10を角型基板1
の大きさに応じて、変位できるように構成されている。
【0019】図4は、洗浄具本体10を角型基板1側か
ら見た正面図である。同図に示すように、この支持部材
22には、吸引部材23が取り付けられるとともに、そ
の吸引部材23の吸引口23aを挟んだ上下方向の上側
に3つの吐出ユニット51a,52a,53aとガスノ
ズル25a(図3)とが設けられる一方、その下側に3
つの吐出ユニット51b,52b,53bとガスノズル
25b(図3)とが設けられている。なお、図示を省略
するが、吸引部材23には排気管を介して真空源が接続
されている。さらに、ガスノズル25a,25bそれぞ
れには、ガスとして窒素ガスを供給するガス供給管が接
続されている。
【0020】図5は、吸引部材23の吸引口23aを挟
んだ上下方向の上側に配列された3つの吐出ユニット5
1a,52a,53aの配列関係を模式的に示した斜視
図である。同図に示すように、吐出ユニット51a,5
2a,53aは基板1の主面端縁の長手方向X,(−
X)に沿って配列しており、以下の説明の便宜から、そ
れぞれ「第1の吐出ユニット51a」,「第2の吐出ユ
ニット52a」,「第3の吐出ユニット53a」と称す
る。また、第1および第3の吐出ユニット51a,53
aは、次に説明する第1のリンス液供給ユニットに接続
されており、選択的に第1のリンス液が供給され、その
選択された吐出ユニット(51aあるいは53a)に設
けられたノズル54から基板保持ユニット2に保持され
た基板1の端縁部分に吐出される一方、第2の吐出ユニ
ット52aは、次に説明する第2のリンス液供給ユニッ
トに接続されており、第2のリンス液が供給され、その
第2の吐出ユニット52aに設けられたノズル54から
基板保持ユニット2に保持された基板1の端縁部分に吐
出されるように構成されている。
【0021】なお、吸引部材23の吸引口23aを挟ん
だ上下方向の下側に配列された3つの吐出ユニット51
b,52b,53bについても、上側の吐出ユニット5
1a,52a,53aと同様に構成されている。
【0022】図6は、第1および第2のリンス液供給ユ
ニットの構成を示す概略ブロック図である。この実施例
では、リンス液として互いに種類の異なる第1および第
2のリンス液を用意し、第1のリンス液供給ユニット2
7aから第1のリンス液を第1あるいは第3の吐出ユニ
ット51a,53aに供給し、また第2のリンス液供給
ユニット27bから第2のリンス液を第2の供給ユニッ
ト52aに供給するようにしている。なお、第1のリン
ス液供給ユニット27aから供給する第1のリンス液
と、第2のリンス液供給ユニット27bから供給する第
2のリンス液との組み合わせてとしては、例えばN−メ
チル,2−ピロリドン(以下「NMP」という)とメチ
ルイソブチルケトン(以下「MIBK」という)との組
み合わせがある。これ以外の、組み合わせとしては、例
えばジメチルホルムアミド(以下「DMF」という)と
上記MIBKとの組み合わせ、ジメチルアセトアミド
(以下「DMAc」という)と上記MIBKとの組み合
わせ、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト(以下「ECA」という)と上記MIBKとの組み合
わせ等がある。
【0023】第1のリンス液供給ユニット27aでは、
第1のリンス液を貯留するボトル28aが加圧タンク2
9aに収納されている。この加圧タンク29aには、開
閉バルブ30aが取り付けられており、この開閉バルブ
30aを介して窒素ガスやエアーを加圧タンク29aに
導入すると、内圧が上昇し、ボトル28a内の第1のリ
ンス液がチューブ31aを通ってトラップタンク32a
に供給される。なお、このトラップタンク32aには、
エアー抜き用のバルブ33aが取り付けられている。
【0024】トラップタンク32aはチューブ34aに
よってマニホールド35aと接続されており、トラップ
タンク32aに一時的に貯留された第1のリンス液がマ
ニホールド35aに与えられる。そして、マニホールド
35aから伸びる4本の分岐端36a〜39aのうちの
分岐端36aには、流量計40aが接続されて、さらに
その流量計40aの出力側がエアーオペレート弁41,
43を介して第1および第3の吐出ユニット51a,5
3aとそれぞれ接続されている。そのため、エアーオペ
レート弁41,43を制御することにより、第1のリン
ス液を選択的に第1あるいは第3の吐出ユニット51
a,53aに供給し、選択された吐出ユニット(51a
あるいは53a)から基板1の上面へ第1のリンス液が
吐出される。例えば、エアーオペレート弁41を開成す
る一方、エアーオペレート弁43を閉成した場合、第1
のリンス液供給ユニット27aからの第1のリンス液は
第1の吐出ユニット51aにのみ供給され、その吐出ユ
ニット51aのノズル54から基板1に向けて吐出され
る。また、逆の場合には、第3の吐出ユニット53aが
選択されたこととなり、第3の吐出ユニット53aのノ
ズル54から第1のリンス液が基板1に向けて吐出され
る。
【0025】一方、第2のリンス液供給ユニット27b
では、ボトル28b内に第1のリンス液とは異なる種類
の第2のリンス液としての溶剤が貯留されている。ま
た、ボトル28bからの第2のリンス液がエアーオペレ
ート弁42を介して第2の吐出ユニット52aに供給さ
れるように構成されており、そのエアーオペレート弁4
2の開閉制御により第2の吐出ユニット52aへの第2
のリンス液の供給が制御される。なお、その他の構成は
上記第1のリンス液供給ユニット27aと同一構成であ
るため、相当符号を付して、その説明を省略する。
【0026】なお、上記においては、吸引口23aの上
側に配置された吐出ユニット51a,52a,53aに
ついて説明したが、下側に配置された吐出ユニット51
b,52b,53bについても同様に、第1および第2
のリンス液供給ユニット27a,27bと接続されてい
る。
【0027】また、上記では、分岐端36a,36bに
関連する要素(流量計40a,40b,エアーオペレー
ト弁41,42,43)のみを図示しているが、その他
の分岐端37a〜39a,37b〜39bにも同一要素
が設けられており、上記と同様にして、所定のリンス液
が供給されるように構成されている。
【0028】次に、基板端縁洗浄装置の動作について具
体例(ポリイミド薄膜を除去する場合)を示しながら説
明する。
【0029】図7は、基板端縁洗浄装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【0030】角型基板1へのポリイミド薄膜の形成が完
了すると、以下の処理が実行されて、基板端縁の洗浄処
理が行われる。なお、予め基板端縁洗浄装置には、ボト
ル28aに第1のリンス液として溶剤NMPを、またボ
トル28bに第2のリンス液として溶剤MIBKを貯留
しておく。また、薄膜形成完了時点では、エアーオペレ
ート弁41〜43はともに閉成されている。
【0031】まず、ステップS1で、端縁洗浄処理を行
うために洗浄具本体10を往動させる(X方向に移動す
る)か否かを判別する。このステップS1で、”YE
S”と判別すると、以下のステップS2〜S4を実行す
る。
【0032】すなわち、ステップS2でエアーオペレー
ト弁43を開成し、これによってボトル28aに貯留さ
れている第1のリンス液(NMP)を第3の吐出ユニッ
ト53a,53bに供給し、それらのノズル54から角
型基板1の両主面(表面,裏面)の端縁部に向けて吐出
することができる状態にする。つまり、洗浄具本体10
の往動により基板の端縁洗浄処理を行う際には、第3の
吐出ユニット53a,53bを選択する。また同時に、
エアーオペレート弁42を開成し、これによってボトル
28bに貯留されている第2のリンス液(MIBK)を
第2の吐出ユニット52a,52bに供給し、それらの
ノズル54から角型基板1の両主面(表面,裏面)の端
縁部に向けて吐出することができる状態にする。
【0033】それに続いて、エアーオペレート弁42,
43を開成させた状態のままで、洗浄具本体10をX方
向に移動させ(ステップS3)、角型基板1の両主面
(表面,裏面)の端縁部に向けて第1および第2のリン
ス液を吐出して、基板1の端縁洗浄処理を行う。
【0034】ところで、この往動状態では、図5からわ
かるように、第2および第3の吐出ユニットの配列関係
から、各端縁部には、まず第1のリンス液(NMP)が
吐出され、それに続いて第2のリンス液(MIBK)が
吐出される。ここで、この順序で互いに異なる種類のリ
ンス液を吐出する理由は、以下のことからである。つま
り、第1のリンス液(NMP)のみにより端縁洗浄処理
を行うことも可能であるが、NMPは揮発性が比較的低
いので、第2のリンス液を吐出することなく、角型基板
1を充分に乾燥させるためには、第1のリンス液(NM
P)による端縁洗浄後、角型基板1をその状態(基板保
持ユニット2に載置された状態)で長時間放置しておく
必要がある。その結果、全体の処理時間が長くなってし
まう。また、NMPは乾燥しにくいため、その吐出領域
(基板端縁部)で「シミ」,「ムラ」などの不具合が生
じることがある。それに対し、この実施例のように、長
時間放置する代わりに、第1のリンス液(NMP)を供
給した後、続けて第2のリンス液(MIBK)を供給す
ることにより、基板端縁洗浄処理に要する処理時間の短
縮化を図るとともに、上記不具合の発生を防止すること
ができるからである。
【0035】上記のようにして、洗浄具本体10がX方
向に移動(往動)し、第1の吐出ユニット51a,51
bが往動側の基板コーナC1(図5)を通過すると、エ
アーオペレート弁42,43をともに閉成して(ステッ
プS4)、処理を完了する。
【0036】一方、ステップS1において、”NO”と
判別される、つまり洗浄具本体10を(−X)方向に移
動(復動)させて基板端縁洗浄処理を行う場合には、ス
テップS5〜S7を実行する。すなわち、ステップS5
で、エアーオペレート弁41を開成し、第1の吐出ユニ
ット51a,51bを選択し、これらの吐出ユニット5
1a,51bのノズル54から第1のリンス液(NM
P)を角型基板1の両主面(表面,裏面)の端縁部に向
けて吐出することができるようにする。また、それと同
時に、エアーオペレート弁42を開成して、第2のリン
ス液(MIBK)を角型基板1の両主面(表面,裏面)
の端縁部に向けて吐出することができる状態にする。
【0037】それに続いて、エアーオペレート弁41,
42を開成させた状態のままで、洗浄具本体10を(−
X)方向に移動させ(ステップS6)、角型基板1の両
主面(表面,裏面)の端縁部に向けて第1および第2の
リンス液を吐出して、基板1の端縁洗浄処理を行う。な
お、この復動状態においても、図5からわかるように、
第1および第2の吐出ユニットの配列関係から、各端縁
部には、まず第1のリンス液(NMP)が吐出され、そ
れに続いて第2のリンス液(MIBK)が吐出される。
【0038】上記のようにして、洗浄具本体10が(−
X)方向に移動(復動)に第3の吐出ユニット53a,
53bが復動側の基板コーナC2(図5)を通過する
と、エアーオペレート弁41,42をともに閉成して
(ステップS7)、処理を完了する。
【0039】このように、この具体例によれば、ポリイ
ミド薄膜を溶解させるための溶剤(NMP)と、揮発性
の高い溶剤(MIBK)とを用意し、第1のリンス液
(NMP)でポリイミド薄膜を溶解した後、第2のリン
ス液(MIBK)をその溶解除去した領域に供給して短
時間で乾燥するようにしているので、基板端縁洗浄に要
する時間を大幅に短縮することができる。また、溶解処
理により基板端縁に残り「シミ」,「ムラ」の原因とな
る第1のリンス液(NMP)を第2のリンス液(MIB
K)で洗い流すため、上記不具合の発生を効果的に防止
することができる。
【0040】なお、上記具体例では、第1および第2の
リンス液の組み合わせを(NMP,MIBK)とした
が、その組み合わせはこれに限定されるものではなく、
上記したような各種の組み合わせによって基板端縁洗浄
処理を行うことができ、同様の効果が得られる。
【0041】また、上記説明では、角型基板1の端縁部
に形成されたポリイミド薄膜を溶解除去する具体例につ
いて詳述しているが、この実施例にかかる基板端縁洗浄
装置はこれ以外の目的にも適用できる。例えば、カラー
レジストが形成された基板の端縁を洗浄する場合、カラ
ーレジストを溶解するためには互いに種類の異なる第1
および第2のリンス液を用いる必要があり、従来の基板
端縁洗浄装置では対応することができなかった。しか
し、上記のように構成された基板端縁洗浄装置によれ
ば、第1および第2のリンス液をそれぞれボトル28
a,28bに貯留し、上記のように予め決まられた順序
(第1のリンス液を吐出した後、第2のリンス液を吐出
するという順序)で基板端縁に吐出することによってカ
ラーレジストの溶解除去が可能となる。
【0042】B.第2実施例
【0043】上記第1実施例では、第1および第3の吐
出ユニット51a,51b,53a,53bを第1のリ
ンス液供給ユニット27aに接続し、洗浄具本体10の
往復動作に応じてエアーオペレート弁41,43の開閉
動作を制御することにより、選択的にどちらか一方の吐
出ユニットにのみ第1のリンス液を供給し、往動状態に
おいても復動状態においても、基板1の端縁に第1のリ
ンス液を第2のリンス液に先行して吐出させるようにし
ているが、これに限定されるものではない。すなわち、
図8に示すように、第1および第3の吐出ユニット51
a,51b,53a,53bを第2のリンス液供給ユニ
ット27bに接続し、洗浄具本体10の往復動作に応じ
てエアーオペレート弁41,43の開閉動作を制御する
ことにより、選択的にどちらか一方の吐出ユニットにの
み第2のリンス液を供給し、往動状態においても復動状
態においても、基板1の端縁に第1のリンス液を第2の
リンス液に先行して吐出させるようにしてもよい。
【0044】C.その他の実施例
【0045】上記実施例では、例えば図5に示すよう
に、各吐出ユニットには3本のノズル54が設けられて
いるが、ノズルの本数はこれに限定されるものではな
く、それ以外の本数(例えば、5本)とすることも可能
である。
【0046】また、上記第1実施例では、第1ないし第
3の吐出ユニット51a,52a,53aをそれぞれ一
体的に形成しているが、それらの一つ、例えば図9に示
すように、第2の吐出ユニット52aを2つのブロック
B21,B22に分割してもよい。また、図10に示す
ように、すべての吐出ユニット51a,52a,53a
について、それぞれ2つのブロックB11,B12,B
21,B22,B31,B32に分割してもよい。逆
に、第1ないし第3の吐出ユニット51a,52a,5
3aを一体化してもよい。
【0047】また、上記説明では、2種類のリンス液を
用いて基板の端縁洗浄を行う場合について説明したが、
リンス液の種類は2種類に限定されるものではなく、3
種類以上のリンス液を決められた順序で吐出する場合に
も、本発明を適用することができることはいうまでもな
い。
【0048】なお、上記実施例では、第1、第2の吐出
ノズルからリンス液として互いに種類の異なる溶剤を吐
出させて基板端縁を洗浄するように構成されていたが、
水溶性の材料からなる薄膜が基板上に形成されている場
合には、水もしくは湯などによって洗浄することができ
るので、第1の吐出ノズルからは、薄膜材料の種類に応
じて、溶剤の代わりに水、湯、アルカリ現像液等、他の
種類のリンス液を吐出するよう構成してもよい。
【0049】さらに、上記実施例では、基板1の両主面
における端縁を洗浄するようにしているが、どちらか一
方主面の端縁のみを洗浄する場合にも本発明を適用する
ことができ、上記と同様の効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1および第
3の吐出手段のうちの一方に選択的に第1のリンス液を
供給し、選択された吐出手段より前記第1のリンス液を
主面端縁に向けて吐出する第1のリンス液供給手段と、
第2の吐出手段に第1のリンス液とは異なる第2のリン
ス液を供給し、前記第2の吐出手段より前記第2のリン
ス液を前記主面端縁に向けて吐出する第2のリンス液供
給手段とを設け、前記基板に対する前記第1ないし第3
の吐出手段の相対移動に際して、前記第1のリンス液の
供給先を切り換えて、往動状態においても復動状態にお
いても、前記基板の端縁に前記第1のリンス液を前記第
2のリンス液に先行して吐出させるようにしているの
で、第1および第2のリンス液をこの順序で基板端縁に
吐出して洗浄することができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、第2の吐
出手段に第1のリンス液を供給し、前記第2の吐出手段
より前記第1のリンス液を前記主面端縁に向けて吐出す
る第1のリンス液供給手段と、第1および第3の吐出手
段のうちの一方に選択的に第1のリンス液とは異なる第
2のリンス液を供給し、選択された吐出手段より前記第
2のリンス液を前記主面端縁に向けて吐出する第2のリ
ンス液供給手段とを設け、前記基板に対する前記第1な
いし第3の吐出手段の相対移動に際して、前記第2のリ
ンス液の供給先を切り換えて、往動状態においても復動
状態においても、前記基板の端縁に前記第1のリンス液
を前記第2のリンス液に先行して吐出させるようにして
いるので、上記請求項1の発明と同様の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板端縁洗浄装置の第1実施例
の全体概略平面図である。
【図2】図1の一部切欠拡大概略側面図である。
【図3】図1の要部の一部切欠拡大側面図である。
【図4】洗浄具本体を角型基板側から見た正面図であ
る。
【図5】第1ないし第3の吐出ユニットの配列関係を示
す斜視図である。
【図6】第1および第2のリンス液供給ユニットの構成
を示す概略ブロック図である。
【図7】第1実施例にかかる基板端縁洗浄装置の動作を
示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる基板端縁洗浄装置の第2実施例
を示す概略ブロック図である。
【図9】本発明にかかる基板端縁洗浄装置の他の実施例
を示すブロック図である。
【図10】本発明にかかる基板端縁洗浄装置のさらに別
の他の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
27a 第1のリンス液供給ユニット 27b 第2のリンス液供給ユニット 51a,51b 第1の吐出ユニット 52a,52b 第2の吐出ユニット 53a,53b 第3の吐出ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面に薄膜が形成された基板を載置
    保持する基板保持手段と、 該基板保持手段によって保持された基板の両主面うちの
    少なくともいずれか一方の主面側で、該主面端縁の長手
    方向に沿って、この順序で配置された第1ないし第3の
    吐出手段と、 前記第1ないし第3の吐出手段を、前記基板に対し前記
    長手方向に相対往復移動させる移動機構と、 前記第1および第3の吐出手段のうちの一方に選択的に
    第1のリンス液を供給し、選択された吐出手段より前記
    第1のリンス液を前記主面端縁に向けて吐出する第1の
    リンス液供給手段と、 前記第2の吐出手段に第1のリンス液とは異なる第2の
    リンス液を供給し、前記第2の吐出手段より前記第2の
    リンス液を前記主面端縁に向けて吐出する第2のリンス
    液供給手段とを備え、 前記基板に対する前記第1ないし第3の吐出手段の相対
    移動に際して、前記第1のリンス液の供給先を切り換え
    て、往動状態においても復動状態においても、前記基板
    の端縁に前記第1のリンス液を前記第2のリンス液に先
    行して吐出させることを特徴とする基板端縁洗浄装置。
  2. 【請求項2】 一方主面に薄膜が形成された基板を載置
    保持する基板保持手段と、 該基板保持手段によって保持された基板の両主面うちの
    少なくともいずれか一方の主面側で、該主面端縁の長手
    方向に沿って、この順序で配置された第1ないし第3の
    吐出手段と、 前記第1ないし第3の吐出手段を、前記基板に対し前記
    長手方向に相対往復移動させる移動機構と、 前記第2の吐出手段に第1のリンス液を供給し、前記第
    2の吐出手段より前記第1のリンス液を前記主面端縁に
    向けて吐出する第1のリンス液供給手段と、 前記第1および第3の吐出手段のうちの一方に選択的に
    第1のリンス液とは異なる第2のリンス液を供給し、選
    択された吐出手段より前記第2のリンス液を前記主面端
    縁に向けて吐出する第2のリンス液供給手段とを備え、 前記基板に対する前記第1ないし第3の吐出手段の相対
    移動に際して、前記第2のリンス液の供給先を切り換え
    て、往動状態においても復動状態においても、前記基板
    の端縁に前記第1のリンス液を前記第2のリンス液に先
    行して吐出させることを特徴とする基板端縁洗浄装置。
JP10017893A 1993-01-05 1993-04-02 基板端縁洗浄装置 Pending JPH06285451A (ja)

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