JPH06285396A - 自己発振噴流による表面洗滌方法と洗滌装置 - Google Patents

自己発振噴流による表面洗滌方法と洗滌装置

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JPH06285396A
JPH06285396A JP5100067A JP10006793A JPH06285396A JP H06285396 A JPH06285396 A JP H06285396A JP 5100067 A JP5100067 A JP 5100067A JP 10006793 A JP10006793 A JP 10006793A JP H06285396 A JPH06285396 A JP H06285396A
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JP
Japan
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jet
self
water
injection port
vortex chamber
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Application number
JP5100067A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nakayama
泰熹 中山
Makoto Toda
誠 戸田
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MIRAI GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
MIRAI GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射口直前の水路を左右へ拡げた扁平渦室に
より、水の噴射方向を左右へ動揺させる自己発振型噴射
ノズルを表面洗滌用として、新しい使い方を開き、また
噴射流を強める改善をした。 【構成】 表面洗滌方法としては給水量の約半分を空気
に換え、気泡入り加圧水噴流の左右への動揺と、気泡衝
突時のキャビテーション効果とで、洗滌力を向上した。
洗滌装置としては、噴射口1の外端上下にひさし状のせ
き板部を加え、また噴射口1の両側壁外端に振幅規制案
内部を加えて、噴流の上下への拡散と左右への余分な動
揺を抑えて、洗滌力を強めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自己発振噴流による表
面洗滌方法と洗滌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】噴流による表面洗滌方法は高圧撒水車に
より、早くから実施されている。上下の水平板の間隙で
ある噴出口から、高圧で水流を扇状に噴射するから、平
たんな舗装道路の塵あい、異物を道路わきへ吹き寄せて
路面を洗滌する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、高圧撒水車の洗
滌能力を高めるため、扇状噴出口から出る噴流の圧力と
水量を増大する事だけが考えられた。その結果、水の消
費量が増え、何時間もかけて溜めたタンクの水が、数十
分の撒水で無くなってしまう。従って撒水車の実働時間
は極めて短く、能率の悪い設備になっている。本発明者
等は時間当り撒水量を減らしても、洗滌能力を減らさな
い新しい表面洗滌方法の開発を課題として取上げた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の自己発振噴流
による表面洗滌方法は、噴射口直前の水路を左右へ拡げ
た扁平渦室により、水の噴射方向を左右へ動揺させる自
己発振型噴射ノズルの、上記渦室に達する手前の加圧水
路に空気混合室を設け、この混合室へ圧縮空気を、大気
換算流量で水の2分の1を目安として吹き込んで気泡化
し、その気泡入り加圧水を上記渦室を経て噴射して目的
とする洗滌面に当てることを特徴とする。
【0005】この発明の自己発振噴流による表面洗滌装
置は、噴射口直前の水路を左右へ拡げた扁平渦室によ
り、水の噴射方向を左右へ動揺させる自己発振型噴射ノ
ズルにおいて、上記噴射口の外端には、噴流の発振方向
とは直角方向の広がりを規制するせき板部と、噴射口か
ら出る噴流の自己発振角度を規制する振幅規制案内部と
の一方又は双方を備えることを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明の自己発振噴流による表面洗滌方法
は、撒水車を例にとれば従来の高圧撒水車の扇状噴射口
を自己発振型噴射ノズルに変えた。これにより従来、扇
状に持続していた噴流が、棒状で左右へ動揺し続ける噴
流に変わる。扇状噴流よりはるかに強い棒状噴流が往復
して路面を叩くので、水圧も水量も少なくて済む。更に
又、上記噴射ノズルへ入る加圧水に、大気換算流量で2
分の1前後の圧縮空気を注入して気泡を含ませた。自己
発振型ノズルは液体に限って発振作用を生ずるものであ
るが、上述の2分の1程度の気泡は発振の妨げにならな
いことを確かめた。この気泡噴流によれば、気泡が路面
ではじける際の一種のキャビテーション効果が加わるた
め、水量が半分に減っても洗滌効果はむしろ向上する事
も確かめている。
【0007】この発明の自己発振噴流による表面洗滌装
置は、本発明者の一人が発明者であった水流の自己発振
素子では、聖域として今日まで温存されて来た噴射口の
形を敢えて改変して、洗滌用にふさわしい強力噴流を得
た。すなわち従来の自己発振素子により左右へ屈折を繰
返す噴流は、そのノズル入口での流速が左右の渦室を交
互に回流する間に弱まって噴射口へ出る。従来は自己発
振を確実にするため、噴射速度を犠牲にしていた。この
発明は噴射口の上下に、ひさし状のせき板部を加えて噴
流を挟みつけることにより、自己発振現象を維持しつ
ゝ、噴流速度を高め、上下拡散部分の少ない、きれの良
い噴流とし得た。また従来、噴射口の左右壁面は該壁面
沿いに屈折する噴流に摩擦抵抗を与えるため、なるべく
短くするものと決まっていた。しかしこの発明は摩擦抵
抗の僅かな増大より、振幅の外側の噴射が弱まる部分を
規制して、より狭くまとめる方が有利な事を実証した。
噴流の衝撃力が強まった。
【0008】
【実施例】図1,2はこの発明の一実施例を示す。図
中、10は噴射ノズル、1はその噴射口、2はノズル入
口、3は扁平渦室、4は気水圧入部、5は空気混合室、
6はタンクからの給水管を示す。渦室3は左右それぞれ
に室内空気量を適当に保つ空気導入孔7を持ち、空気混
合室5の周壁に4個の圧縮空気注入孔8が開口してお
り、それぞれ圧縮空気管9を接続できるようになってい
る。図1,2の渦室3から噴射口1までを噴射ノズル1
0と称しているが、この部分は本発明者がこの種自己発
振型噴射ノズルを発明した当時の図3,4のものと原理
的に変っていない。図3,4の場合、給水管6を扁平な
噴射ノズル10´に直角に立てゝいる事と、左右の渦室
3´,3´が円形である点が図1,2の実施例と異なる
だけである。
【0009】図3のノズル入口2から噴射口1へ直進す
る水流の一部が左側渦室3´の内壁沿いに回流すると、
直進した水流もそちら側へ引寄せられて図3の噴流Wの
ように曲がる。その状態では右側渦室3´へ水が行か
ず、中の空気が噴射口1へ吸出されて負圧になる。この
負圧が直進水流を右側へ引寄せるため、今度は右側渦室
に渦流を生じ、これにより噴射方向を右側へ曲げる。こ
うして噴流Wが自己発振するのであって、図1,2の実
施例は渦室3を長円形に細めても、また圧縮空気を注入
して気泡噴流にしても、自己発振が可能な事を実証し
た。
【0010】図5〜7は噴射口1に、噴流の発振方向と
は直角方向の広がりを規制するせき板部11をもつ三実
施例である。図5のせき板部11は図2の実施例の噴射
口1の上下外端にせき板をそれぞれ固定したもの、図6
のものはノズル10の製作時、その噴射口1の上下外端
をやゝ厚肉に作って一応のせき板部1aとしておき、必
要に応じて、更にその外端に上下板片のせき板部11を
取付けた例である。又図7の実施例はせき板部11の噴
流が当たる面を、図のような二段傾斜又は曲面として、
噴流を上下から強く挟みつけ規制する例である。
【0011】図8,9は噴射口1から出る噴流Wの自己
発振角度θを規制する振幅規制案内部12の二例を示
す。図8の方は図1の噴射口1の左右外端に振幅規制案
内部12として、所要の発振角度θの案内面を作る左右
の板片を取付けた例である。左右の板片の案内面の傾斜
を違えれば、噴流の振幅の中心を真正面でなく、左右へ
偏らすことも出来る。図9の方は、噴射ノズル10の製
作時、図3の従来技術により、噴射口1の左右への開き
角度を設計した後、その噴射口1の先端部だけ開き角度
を挟めて、規制角θとなるように加工した例である。
【0012】図10は図1,2の実施例を道路清掃用高
圧撒水車に適用した例で、水タンク13からの給水管6
が洗滌装置後端に接続し、空気槽14から分配器を経て
各圧縮空気管9が空気混合室5へ接続している。図11
はその噴射ノズル10からの自己発振噴流Wによる路面
洗滌範囲Aを示している。図12は図1,2の実施例数
個を下向きに並べて長方体ハウジング15内に納め、水
平に置かれた洗滌面を複数の自己発振噴流Wにより、一
斉に強力に洗滌する実施例を示す。
【0013】図1,2の実施例装置による実験データの
一部を表1として次に示す。なお流量は大気圧換算値で
ある。
【表1】
【0014】本発明独特のノズル噴射口のせき板部11
及び振幅規制案内部12の効果を確かめるため、図3,
4の在来装置そのまゝで水を噴射した場合(A)と、図
5のせき板部11だけ付加した場合(B)と、更に図8
の振幅規制案内部12を付加した場合(C)の三種につ
いて実験した。実験は噴射口から1m離れた所の圧力計
を屈折角0から左右両方向へ45°まで移動させて衝突
圧を計測した。その計測値の分布を線図にして図13に
示す。図13の縦軸は噴流の衝突圧で、横軸は噴射口か
ら左右への屈折角を示す。線図Aは従来の衝突圧の分布
を示し、Bはせき板部11の付加により全面的に衝突圧
が向上した事を示す。そして線図Cは図8の左右の振幅
規制案内部12を、左への屈折角30°、右への屈折角
15°に規制させた場合を示す。自己発振素子の振幅を
故意に片側へ偏らすと、その偏った振幅の中心付近に衝
突圧最大点が移動する事を示すと共に、最大衝突圧の大
きな向上効果を示している。
【0015】
【発明の効果】この発明は水流の付着性向を活用した自
己発振素子ノズルが、水流の半分を気泡に変えても自己
発振を維持できる事をはじめて実証した。そしてその気
水噴流を表面洗滌に用いる事により、水量は半減して
も、噴流の動揺効果と気泡によるキャビテーション効果
により、洗浄力は減ること無く、むしろ向上させられる
事を確認した。またこの発明は、自己発振ノズルの噴射
口にひさし状せき板部を加える事により、従来、通常の
噴射ノズルに比べ著しく劣っていた噴流の流速を高め、
無駄な上下拡散が無く、集中した強力な噴流にして、洗
滌力を強めた。更に又、自己発振ノズルの最大の特徴で
ある噴流の左右動揺を振幅規制案内部によって敢えて制
限することにより、従来恐れられていた摩擦抵抗増加に
よる流速への悪影響が問題にならないほど、振幅端での
噴流拡散の防止作用が大きく効いて、噴流のまとまり
と、流速とを著しく向上させた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例装置の平面図。
【図2】図1の立面図。
【図3】従来の噴射ノズルの平面図。
【図4】図3のX−X断面図。
【図5】この発明の噴射口の一実施例縦断面図。
【図6】図5の他の実施例の縦断面図。
【図7】図5,6とは別の実施例縦断面図。
【図8】この発明の噴射口の一実施例横断面図。
【図9】図8の他の実施例の横断面図。
【図10】この発明を適用した道路清掃車の立面図。
【図11】図10の噴流Wによる洗滌面の平面図。
【図12】この発明の装置多数を並設した実施例斜視
図。
【図13】図3,4の装置の噴射口にこの発明を適用し
た場合の実験データによる線図。
【符号の説明】
10 噴射ノズル 11 せき板部 12 振幅規制案内部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射口直前の水路を左右へ拡げた扁平渦
    室により、水の噴射方向を左右へ動揺させる自己発振型
    噴射ノズルの、上記渦室に達する手前の加圧水路に空気
    混合室を設け、この混合室へ圧縮空気を、大気換算流量
    で水の2分の1を目安として吹き込んで気泡化し、その
    気泡入り加圧水を上記渦室を経て噴射して目的とする洗
    滌面に当てることを特徴とする自己発振噴流による表面
    洗滌方法。
  2. 【請求項2】 噴射口直前の水路を左右へ拡げた扁平渦
    室により、水の噴射方向を左右へ動揺させる自己発振型
    噴射ノズルにおいて、 上記噴射口の外端には、噴流の発振方向とは直角方向の
    広がりを規制するせき板部と、噴射口から出る噴流の自
    己発振角度を規制する振幅規制案内部との一方又は双方
    を備えることを特徴とする自己発振噴流による表面洗滌
    装置。
JP5100067A 1993-04-05 1993-04-05 自己発振噴流による表面洗滌方法と洗滌装置 Pending JPH06285396A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110611A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Nippon Steel Corp 熱間圧延鋼板のミスト冷却装置
CN110102416A (zh) * 2019-05-05 2019-08-09 西南石油大学 一种振荡自吸喷嘴
CN112620261A (zh) * 2020-12-07 2021-04-09 中南大学 一种振荡射流式管道清洗装置

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JP2006110611A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Nippon Steel Corp 熱間圧延鋼板のミスト冷却装置
CN110102416A (zh) * 2019-05-05 2019-08-09 西南石油大学 一种振荡自吸喷嘴
CN110102416B (zh) * 2019-05-05 2024-03-26 西南石油大学 一种振荡自吸喷嘴
CN112620261A (zh) * 2020-12-07 2021-04-09 中南大学 一种振荡射流式管道清洗装置

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